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 Coda−棘−     (マインドシーカーさん&偃月さん&TITANSのレビュー)  評価: 8〜8.5 
▼ タイトル Coda−棘−
▼ ブランド Chaff
▼ ジャンル ノベルティックAVG
▼ 対応OS Win95/98/Me/2000
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2001/10/26
▼ 音源 PCM
▼ ボイス フルボイス(女性のみ)
▼ DirectX 6.1以上




マインドシーカーさんのレビュー
Sound - 音楽・効果音・音声 -

 声は上手です。
 さすが上手な人を揃えているだけあります。

 音楽はなかなか場の雰囲気に即していました。
 ただI’veの仕事にケチを付けるわけではないですが、少々無理して作ったように聞こえる曲があったような。
 あと音楽が少々大きく、声が聞きづらいため、結局音楽カットすることが多々ありました。
 調節してもどうも…。



Graphics - グラフィック -

 絵ですが、服やブラの紐がむっちりとした肌に食い込む絵は、その手の絵が好きな方にはたまらないでしょう。
 ええ、もうなんと言いますか、いきり立つなマイサン。ってくらい。

 ただ、立ち絵の種類が少ないことは残念無念。
 私服しか立ち絵がなく学生生活部分で、セリフでしか出てこられないキャラが居たりするのは、少々いやかなり不満を感じました。
 それでなくとも総絵数が少ない(80枚くらい?)。
 立ち絵が無く、誰もいないグラウンドだけ映してセリフだけ進む場面はかなり寒いッス。



System - システム -

 一通り揃ってます。 しかし、自動送りに少々不満点が。
 喋ってる途中で次に行きやがりマス。
 最遅にするくらいなら指で押します。
 あと選択肢でセーブできません……ガッデム



Total - 総評 -

 シナリオは、起承転結がしっかりしており、主人公の恋人の死とそれにより起こった人間関係の変化、双葉樹という呪いの木を中心に人々の心が揺れ動く様を堪能できました。
 もう少し恋人と草葉樹の設定、暴走する心の葛藤部分を掘り下げてほしいと思う部分もありましたが、エロゲなら及第点だと思います。

 惜しむらくは、会話してる場面になるとほとんどセリフの応酬になることぐらいかと。
 エロシーンもそうなため、今何してるのか分からない部分があることは残念でした。
 あと徹底的な憎まれ役(悪役)が居ないため、エロシーンは結構複雑な気分になりました。

 あとキャラクターがそこそこ多いのですが、存在意義が見あたらないキャラクターがいることは残念でした。
 別にそのキャラクターが居なくて良い、別のキャラクターで代用可能可能という部分がありました。
 特定のキャラクターに惹かれて購入した場合、残念な思いをする可能性も…。

 一度クリアーするのにかかる時間は3時間くらい。スキップ使って1時間くらいかな。

 結論として、絵(キャラクター)に萌えたら買い!
 シナリオに興味を引かれたら買い!
 結論、値段分の価値は十二分にある。
 ただCGはかなり少なく、キャラは多くても攻略できるのは2名だけで後はやられ役です。
 その点にだけは注意しましょう。

 評価は、8.5点
 ただし、私が眼鏡ッ娘にこだわりを持ってなかったら9点

おすすめキャラ:「向井万里子…エッチな下着のナイスバディ。 萌える、否、すぎる!」 
最後に一言:「眼鏡をつけたり外したりする場合、眼鏡ッ娘とは言わない!」






TITANSのレビュー
Sound - 音楽・効果音・音声 -

 音楽は、I’veさんなんだけど・・・
      ・・・・・・印象に残らず・・・。
 音声は、上手いね!
 今作品は声優さんの力が今まで以上に目立ちますな。
 まず、みなみさん・・・本当に初作品なんですか!?
 上手いと思うんですけど・・・(初めてとは思えず)
 さすが、「甲子園つれてって♪」の一言で幼馴染を甲子園優勝⇒大リーガーまでにする女性
 (注:ネタ)だけのことはあります(^-^)ノ



System - システム -

【 CG観賞モード 】    あり
【 シーン観賞モード 】   あり
【 BGM観賞モード 】   あり
【 メッセージスキップ 】  あり
【 メッセージ履歴機能 】 あり
【 オートモード 】      あり(クリックしなくてもメッセージが再生されます。)

 上記参照^^;
 CG観賞モード BGM観賞モード Hシーン観賞モード メッセージスキップ 読み返し機能 あり
 選択画面でセーブ出来ないけど、それ以外は自由
 一通り問題はないんだけど・・・この音量調節が・・・
 コントロールを最小にしても最大のまま!
 (その時点では落ちるけど、シーン変わって曲も変わると最大になる・・・でもボリュームはあってる)
 私はイヤホンでプレイしているので・・・聴力が落ちるのではないかと少し心配です。



Total - 総評 -

 この作品の最大の失敗を、私なりに考察しよう・・・
 それは、この作品の序盤の山場・・・

 否!最大の山場であるヒロインの死を

 >それは、彼女の交通事故という

絶望であった…
 (パッケージより)

 とプレイする前からばらしていることである!

 雑誌やHPでばらしているんだもんあ〜・・・
 しかも彼女が死ぬまで2時間・・・(それまで一切のサービスシーンなし)
 そりゃ〜最初はそのシナリオと演出(シーンごとのアイキャッチ等)の出来に感情移入してプレイしてたけど・・・
 さすがに2時間は持たなかった・・・(/。\)

 しかも優哉にムカついてふっと我に返ってしまった・・・
 これが痛かった(いや、優哉にムカついたってことは感情移入してたって証拠なんだけど・・・)
 あとはもうヒロインがいつ死ぬのかいつ死ぬのか……

 どんな死に方するんだろう?
 という考えが浮かんは消え、浮かんでは消え・・・

 気付いていたら死んでいてしまった・・・

 う〜〜ん・・・どうかな〜・・・
 やはり2時間は長いよな〜・・・
 もしくはメリハリをつけて読み手の集中力を切らさないようにすた方が・・・
 (例えば優哉の個性をもっと強烈にして一気に読み手を引き込むとか・・・)

 んで、亡くなったら怒涛のHシーンの1時間・・・
 Hシーン少なかった・・・
 しかもなんで1回犯ったらみんな狂っていくわけ?
 (というわけで、キャラごとに1回やったら、はい、おしまい)
 ああ〜勿体無い、勿体無い・・・
 しかも・・・後は最後に一言へパス・・・。

 美香シナリオはいいんだ、美香シナリオは・・・
 CGも綺麗だし、声優陣は上手い・・・
 ああ〜やっぱ勿体無い、勿体無い。

 TITANS評価は、8点
 惜しい・・・惜しすぎる作品だ・・・
 広告展開とCG枚数の少なさが原因かな・・・

おすすめキャラ:「向井万里子」 
TITANSより三言:「惜しい・・・惜し過ぎる作品」
          「“りょう”シナリオ可哀想・・・あの差ってなに?」

           「で・・・紗世っていったい・・・???」 






偃月さんのレビュー
Soft Information - ソフト情報 -

ソフトハウス
:
OVER
:
Chaff [ Site ]
     
OP曲
:
遮光(かげり)
     
ED曲
:
HAPPY
     
総プレイ時間
:
10.0時間
 
原画
:
ぶるべら
     
シナリオ
:
ここのつ
     
音楽
:
mindrome
     
CG回想
:
     
シーン回想
:
     
音楽回想
:



Outline - あらすじ -

恋人の死が切欠で、仲間達との関係を失い、自分自身を失ってしまった主人公。
しかし、彼の元に届いた死んだはずの彼女からの絵葉書によって、彼は自分自身や仲間達との絆を取り戻そうとする。

久々に友人達と再会し、彼は改めて過去の自分を取り戻す事を決意し、絵葉書をある木の下に埋めようとする。
だが、彼が絵葉書を木の下に置いた事によって、次々と自分の仲間達が消えていく。

やがて、自分自身も。

草葉樹と呼ばれる木の中の空間に引き摺り込まれた彼らは、果たして無事に出る事が出来るのだろうか。
そして、主人公は立ち直り、過去との決着をどうつけるのだろうか。



Scenario - シナリオ -

ストーリーは大きく分けて二つに分ける事が出来ます。
決定的にストーリーの流れが異なっているので、二つに分けて見ていきたいと思います。

序盤部分は主人公と仲間達との出会いや、草葉学園内でのほのぼのとした時間、日々の話。
普通の純愛系の学園物の雰囲気を想像してもらえれば大丈夫だと思います。

特別面白いという展開は用意されていませんが、後の展開を盛り上げていくために重要な役割を担っています。
ごく普通の純愛学園物としてだけで見ていった場合、とても退屈させられます。

また、後半の鬼畜、陵辱的な展開にばかり焦点が集まっていると、本当に退屈に感じさせられます。
率直に言ってしまうと、序盤の純愛話が長すぎるという風に感じるのは当然な結果なのかも知れません。

ただ、先程も書いたように、後半の展開を盛り上げるために効果的な流れだった事は確かでしょう。
そして、ある事件を転機に物語が一変します。

事件や事件の犠牲者に対して心の傷を負った主人公は、ある絵葉書を元に立ち直ろうと決意します。
崩れかけていた仲間達との絆、今までの自分自身を取り戻そうとする主人公。

彼は立ち直る事を決意するため、絵葉書をある木の下に埋めようとするのですが、
それが切欠となり、仲間達と共に草葉樹と呼ばれる木の中の空間に「生贄」として飛ばされます。

そんな異質な空間の中で、次第に自分達や仲間達が自分の心の弱い部分や欠点を見つめ直していく姿を描いていきます。
そこで一番重要な位置を占めるのが、主人公が自分自身の心の中の姿に照らし合わせた形で語っていく言葉。

熱い心を持った主人公が語る率直な言葉や、彼の行動を通して、物語全体が動いていきます。
物語全体の流れみたいな物はこれで伝わったでしょうか。

基本的に前半部分の長さは退屈に感じる事が事実なんですが、やはり後半での流れを考えると必要でしょう。
ただ、後半のための前ふりと考えても、前半部分でのイベントの数はもう少し多かった方が良かったと思います。

これでは退屈させられるプレイヤーが多いのは当然の結果だというのには納得。
一般的に考えると、その前半部分での退屈さというのは悪い点という事になってしまうでしょう。

後半に入ると、前半でのストーリーの雰囲気を崩しに入っていきます。

前半部分でのほのぼのとした雰囲気、ソフトに対する事前情報が皆無なら、全く予想もつかないような展開。
今まで前半で作り上げてきた「幸せ」な部分を徐々に崩壊させていきます。

鬼畜的な観点から見ても、それこそが快感に感じる部分でもありますし、そこが前半部分の生きてくる所でしょう。
前半の生きてくる所といえば、最終的に結びつくヒロイン達の為に、主人公の彼女を死なせると言うのも凄い気もしますが。

登場キャラについてですが、全体的に魅力的に感じる事が多く、物語の上でも好感を持って見ている事が出来ました。
ただ、これといって突出したキャラがいないように感じた部分もあったり、横一線のように感じる部分もあります。

それというのも、前半で平凡な展開が長く続くせいか、潜在的にキャラに対して愛着を持てなかった部分があるのかもしれません。
一番重要な個性を持っているという点が救いですが、物語の上ではそれが生かしきれていないように感じる所があります。

また、登場する女性キャラの数に対して、攻略できる人数が二人しかいないという点も上げておいた方が良いでしょう。
ただ、自分の場合にはそれ程不満には感じず、丁度良かったと思います。

物語内での全体的な人間関係を考えた結果、全員分のエンディングを用意すると物語の根本が崩れてしまう気がします。
バランスが崩れるというのはあくまでも個人的な考えになりますが、他の方がどう思うかはそれぞれという事になりますけど。

フォローという事ではありませんが、高いレベルでの横一線であったという事は付け加えておきたいと思います。
純粋に、この物語の主人公を始めとした、彼以外の男キャラや女キャラ達を含めた全員一体として好きです。

この物語で良かった点は、主人公の果たした役割と、それに上手く伴った形の展開になっていたという事ではないでしょうか。
自分が感じたのは、物語内の謎やキャラの心理展開を強引に変化させて行かなかった事だと思います。

徐々に自分達の弱さや欠点や自分の本心、相手の気持ちを気づかせていく所が自然な流れで運ばれているように感じました。
何でも一度の切欠で全てを解決するのではなく、徐々に徐々に主人公や相手が語り合い、自分たち自身の姿に気づいていく。

そんな自然な流れで心理状態が変化していく様子が描かれていて、とても綺麗な物語に感じました。

ただし、悪い点がある事も忘れてはいけないと思います。
それは、共通パートこそ少ないものの、全体的なボリュームが少ない事。

結局攻略キャラが少ない事が原因であるのと、キャラ設定、物語の軸を越えた分は物語が作られていなかったという事でしょうか。
要するに、主人公との関係を発展させやすい二人分のストーリーしか用意されなかったという事なのでしょう。

Hイベントについてですが、数は約20弱。
純愛系と陵辱系の二種類があるのですが、大半は陵辱系のイベントになっています。

テキストの長さはそれ程長くもなく、陵辱イベントが多いですが、それ程文章での表現は濃くもなく。
ただ、陵辱のシチュエーションの影響が大きかった気がします。

大切な仲間と共に作り上げてきた、それまでの大切な時間を壊す楽しさ。
これが一番大きいのではないでしょうか。

それと、若干気になってしまったのがHappyエンドでのHイベントについて。
どうしても取って付けたような感じのイベントに見えてしょうがなかったです。

HイベントでのCGの枚数は、大体2枚から3枚程度。
パターンが違うCGを枚数に含めると、もう少し枚数が増える事になります。

ストーリーについて全体的に振り返ってみると、序盤での物語の膠着した状態に、少し飽きる部分があったりしました。
ただ、中盤から後半への流れとしては面白く、かつ素直に先を読みたいという欲望に駆られます。

「痛い話」「鬼畜」等のイメージが先行してしまうのはしょうが無い事だと思いますが、純愛好きな方にも楽しめる作品だと思います。
「涙が出る」「声をあげて泣いた」等、そういった次元では捉えられない率直な意味での感動を受けました。



Sound - 音楽・効果音・音声 -

BGMはPCMで19曲。
それとオープニングムービーの中に主題歌が1曲あるので全20曲になります。

● PickUp
[ Ache ]
[ Black ]
[ Calling ]

明るい「日常場面」な楽曲と少し暗めでミステリアスな「非日常場面」の楽曲が半々。
曲の使いまわしに少し飽きる点があった事を挙げておきます。

全体的にはそれ程印象的な楽曲が多いとはいえません。
日常場面での音楽も在り来たりな感が否めませんし、非日常場面での音楽にも疑問点が残りました。

効果音の種類は多めです。
ただし、あまり個々の効果音の質は高いとは言えないでしょう。

音声は男性キャラ以外は、全員フルボイス。
Hシーンでの演技も上手でしたし、キャラのイメージにも良く合っています。

● CV
八木 春香 - [ みなみ ]
水無川 綾 - [ 木葉 楓 ]
向井 万里子 - [ 北条 明日香 ]
向井 まみ - [ 藤沢 暁 ]
藪坂 ともみ - [ 望月 結夜 ]
佐々木 美鶴 - [ 夏野 向日葵 ]
深見 紗世 - [ 日向 裕羅 ]



Character - キャラクター -

原画はぶるべらさん。

● 八木 春香 [ やぎ はるか ]
主人公と同じ学校出身で元陸上の高跳び選手だったが、現在はマネージャー。
怪我で選手として陸上競技から離れる事になっても、めげずにマネージャーとして頑張っている前向きな性格。
昔からの付き合いであるせいか、親しい友人という関係以上にはなっていない。
そんな微妙な関係の中、主人公はある女の子に告白することになるのだが・・・

● 水無川 綾 [ みながわ りょう ]
二年の時に主人公に告白してふられた女の子で、佐々木美鶴の幼馴染。
何事も自分の中で自分なりの答えを出したり、自分の意見を素直に伝えてくれる大人びた感じの性格。
座席が近いと言う事もあり、ふとした事が切欠で会話するように。
何気ない部分から魅力を感じさせる主人公を好きになった彼女だが・・・

● 向井 万里子 [ むかい まりこ ]
草葉学園のアイドル的教師で、主人公の担任。
生徒の誰からも好かれるような優しさや教師としての強さを感じさせてくれる。
色々と問題を起こす主人公たちのお目付け役になった事で、長く彼らと付き合う事になる。
主人公の親友の宏人が猛烈なアタックをしている女性でもある。

● 向井 まみ [ むかい まみ ]
向井万里子の妹で、主人公の後輩の女の子。
育った環境のせいか、普段から大阪弁を使って話す人懐っこく明るい女の子。
八木春香を慕っている彼女は、陸上部に顔を出しては手伝いをしている。
そんな彼女には幼馴染の恋人がいるのだが・・・

● 藪坂 ともみ [ やぶさか ともみ ]
主人公と同じく陸上部に所属し、主将を務める。
明るく活発な性格で、人の尻を揉む癖がある。
あまり物事を考えないようでいて、実は物凄く考えている事がある。
普段は調子に乗った行動をしている事もあるが、真面目になると・・・

● 佐々木 美鶴 [ ささき みつる ]
学園内でダントツの秀才振りを発揮している天才少女。
少し天然ボケな性格な為か、あまり他人との仲が良い方ではなかった。
水無川綾とはお互いに気心の知れた仲で、彼女しか友人はいなかった。
だが、ふとした事を切欠として主人公たちと友達になる。

● 深見 紗世 [ ふかみ さよ ]
主人公の同級生であり、彼女だった女の子。
八木春香の親友でもあり、ピアノが上手く、優しさと強さを内に秘めた女の子。
恋人になった二人だったが、彼女の突然の告白から、二人の関係は終焉を迎える。
そして運命の日、ある事件が起こる・・・

全体的に魅力的なキャラクターが揃っています。
誰が一番好きだとか、優劣をつけるのがとても難しいです。

ただ、全員が魅力的だから優劣をつけるのが難しいのか、それともストーリーの中で描き切れていなかったのかは分かりません。
憶測にすぎませんが、全体的に余分なテキストに足を引っ張られているような気がします。

でも魅力的な部分が強いのは確か。
ちなみに一番好きなのは水無川 綾ですが。

簡単なキャラクター紹介を書きましたが、過去での出会い、関係、そして現在での関係などが若干混ざっている部分があります。
基本的には過去(事件前)での関係を元に、自分なりに書いてみました。



Graphics - グラフィック -

立ち絵については大きさのバランスも丁度良いですし、線の処理もされているので綺麗です。
塗りは全体的に丁寧さを感じますが、立ち絵の枚数が少ない点はいまいち。

イベントCGの枚数は約80枚弱で、パターンが違う物を含めると約150枚弱になります。
全体的なHCGの割合は7割強から8割程度。

イベントCGの塗りは、立ち絵と同様に全体的に丁寧さを感じさせる、少し鮮やかさを感じさせられる塗り。
立ち絵と比較すると若干キャラが違って見えたりする所もありますが、イベントCGの方が上手く感じました。

背景は精細さはそれ程凄いとは感じませんが、全体的にアニメっぽい感じの背景。
これといって違和感がある事もないので、作品全体の雰囲気にも馴染んでいて良いと思います。

全体的には結構綺麗なCGだと思います。
それとHシーンでの精液の描写とか、キャラのアングルは良かった点ですね。



System - システム -

全体的な動作は比較的軽めで、特に動作に問題があるようには感じませんでした。
これといって動作に不安に感じる点もなければ、強制終了する事など、異常をきたす事もありませんでした。

ゲーム形式は選択式型のADVで、あまり難易度は高くありません。
CG、シーン回収、Badエンディング全てを含めても、それ程難易度が高い事はありません。

セーブ可能数は27ヶ所。
分岐点はワンプレイにつき10ヶ所弱ですから、困ることは殆どないと思います。

スキップは強制スキップと既読スキップの二種類。
既読、強制の両方とも、スキップ速度は遅めに感じます。

画面モードはフルスクリーンとウィンドウモードに対応。
音楽関係の機能は、BGM、効果音、音声を11段階に音量調整が可能。

メッセージ関係の機能は、表示速度の変更、フォント変更、オートプレイモードと履歴モードがあります。
画像表示関係の機能は画面エフェクトの3段階切り替えが変更可能。

その他の機能は、ウィンドウカラーの変更が可能。
それと、オートプレイモードでのテキストの表示速度を10段階に切り替えが可能。

おまけ機能は、CG回想、音楽回想、シーン回想がついています。
CG回想では、使用された立ち絵を閲覧する事も可能です。

全体的には機能に不自由する事がなかったので、特に不満点はありませんでした。
また、キーボードにも機能が割り振られているので、操作環境は良かったです。

不満が残るとしたら、スキップ速度の遅さぐらいでしょうか。



Total - 総評 -

購入理由はPortraitの良い評判を聞いたからという単純な理由。
これといって何に期待していた訳でもなく、とりあえず買ってみるかという感じです。

ずばり、あまり期待していなかった部分が大きくありまして、予期していた物と違う結果になって良かったです。

それにしても、物凄く主人公が魅力的。
といっても、彼の言葉っていうのが物凄く印象に残りました。

あまり他の作品では主人公の言葉って頭に残りません。
決め台詞みたいな物であっても、すぐに忘れてしまう物が殆どです。

そんな中で、Codaの主人公の台詞には物凄く印象的に残りました。
場面の状況的な物を含めても、暫くは忘れられそうにないです。

コテコテな熱血野郎の台詞みたいにも感じてしまいますが、それはそれで良い物が。
とりあえず、この作品は他人にも勧めたくなる一品です。

それにしても、あらすじがかなり微妙。




    0    20     40     60     80    100  
Scenario
:
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80
Sound
:
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65
Character
:
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85
Grapchics
:
■■■■■■■■■■■■■■■■
80
System
:
■■■■■■■■■■■■■■■
75
H
:
■■■■■■■■■■■■■■■■
80
Main3
:
■■■■■■■■■■■■■■■
75
Total
:
■■■■■■■■■■■■■■■■
80