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  All One's Life     (偃月さんのレビュー)     評価: 6 
▼ タイトル All One's Life
▼ ブランド BeF(びいえふ)
▼ 対応OS Win95/98/Me/2000
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2000/12/08
▼ 必須CPU / 推奨 Pentium166 MHz / MMX Pentium200 MHz
▼ 必要メモリ容量 / 推奨 48 MB / 64 MB
▼ 解像度 / 色数 800*600・High Color以上
▼ 音源 PCM
▼ DirectX 使用



Soft Information - ソフト情報 -

OP曲
:
(不明)
     
ED曲
:
(不明)
     
総プレイ時間
:
10.0時間
 
原画
:
厘 京太郎
     
シナリオ
:
J-MENT
     
音楽
:
度会 達也
     
CG回想
:
     
シーン回想
:
     
音楽回想
:




Outline - あらすじ -

主人公は、旅先で知り合った浜岡凪砂と半同棲中。

そんな二人は友達以上、恋人未満。

そんな彼の職業はフリーライター。

彼の働く職場の先輩カメラマン、香坂佳織。

1年前の彼女の告白。

そこから、物語はある事件を追う形で展開し始める。

それはあるインタビューから始まった・・・

次第にそれは、周囲の人間を巻き込んでいくことに。

果たして、事件の決着、この事件を経て、彼の周囲の女性達との関係はどうなるのか・・・



Scenario - シナリオ -

物語のイメージは、TVドラマの様。

何処と無く大人びた雰囲気のストーリー。
でもこれは絵の影響か・・・。

決して手放しで喜べるよう程、面白いとは言えない作品ですが、非常に落ち着いていて
ゆっくり読み進めていく事の出来る物語の雰囲気は非常に好みです。

プレイ開始時点では、普通の純愛ストーリーのような印象。

そして、徐々に一つの事件に巻き込まれていきます。

しかし、事件の核心部分に触れていても緊迫感を感じるまでには遠く
そしてまた謎解きのサスペンスストーリーと呼べるまでにはまだまだ遠いストーリー。

純愛パートの要素を取っても、それぞれのキャラクターごとのイベントという物があまりなく、
いまいち盛り上がらないのが実情。

ストーリー全体が、殆ど一本で構成されているので共通パート部分も多く、面白みにも欠けます。

テキストのボリュームも足りないですね。

まだまだ質、量共に物足りないストーリーだと言うのが妥当だと思います。

エンディングについては各キャラクター毎に一つずつ。

物語を考えると、何となく強引な持っていき方。
こういう所からも、テキストの質がまだまだだなという風に感じてしまいます。

Hシーンに関しては、各キャラ毎に一回ずつ。

内容に関しては、非常に薄いです。
純愛ならでわって奴ですか・・・

全体的な感想、 読み物としてはまだまだだとは思いますが、ALL ONE'S LIFEの持つ雰囲気は好き。
こういう雰囲気を持っているソフトはあまり無いので、これからも持ち続けて欲しい。

やはり、もうちょっとストーリーの質が上がると、もっと良い作品になると思います。
ということで、次作も期待。



Sound - 音楽・効果音・音声 -

曲数は全部で13曲。
作品の長さから考えると、少し少なめに感じました。

曲のレベルですが、並より少し上。
全体的に、非常に落ち着いた雰囲気なので、なかなか印象は良いです。

1曲1曲はあまり良くないものの、全体的には良いかな?

物語自体も落ち着いた雰囲気なので、音楽もそれにあっていて良いのではないかと思います。
音声はフルボイス。

声優さんのレベルもそれなりに高いと思います。



Character - キャラクター -

原画を担当している方は厘 京太郎さん。
大人っぽい絵が良い感じ。

● 浜岡 凪砂
海外旅行で知り合って以来、主人公とは半同棲をしているような関係。
友達以上、恋人未満のような関係。
主人公とのある勝負で、それ以上の関係に進めないでいる。

● 西村 志乃
伏見 真季の学校の先輩。
おっとりとしていて、やさしい性格。 母親と二人暮しをしている。
そんな彼女は、意外な形で事件に関係していた・・・

伏見 真季
主人公の従兄妹。
明るい性格で、主人公も困らせられる事も。
胸にある主人公への憧れ、そして想い・・・

● 香坂 佳織
会社の先輩カメラマン。
かつて一度だけ体の関係を持ったことがある。
恋人を殺された過去の事件。彼女は今でも追いつづけている。
一番好きなキャラクター。



Graphics - グラフィック -

CGのレベルは全体的にかなり高めだと思います。

一枚絵のCGの枚数は、69枚。
なんと言っても魅力的なのが厘京太郎さんの描く原画ですか。

塗りのレベルも非常に高いです。
このソフトの良い特徴の一つ。

立ち絵に関しても印象は良。

キャラクターの表情も個性的で良い感じ。

背景に関しては、若干粗さが見えました。
キャラクターと比較すると、多少見劣りすると思います。

この作品のCGで好きなのは、走査線がかけられいるCGがある所。
走査線のエフェクトがかかったCGは好き。

デザイン系のようなインパクト。



System - システム -

全体的な不具合はないようです。
特に動作に異常は見られませんでした。

セーブ可能数は約25ヶ所。
ゲームの長さを考えると、丁度良いとは思いますが、ゲームの難易度を考えると少ないかなと思います。

難易度自体は高くないですが、やはり選択肢が多い事。これに尽きます。

スキップは、未読・既読関係の無いスキップが可能。

他の機能としては、ウィンドウ切り替え、音量調節など、必要な機能は付属。
ゲームのプレイには十分。

おまけの機能はCG・回想・音楽の各モードが付属。

この作品の好きな点、それがインターフェイスのデザイン。
青系(デフォルト)のウィンドウなど、なかなかセンスを感じました。



Total - 総評 -

BeFのソフトなので、シナリオへの期待は特にしていませんでした。
まぁ、それは予想通りの結果だったわけですが・・・

前作の「八月のノスタルジア」でも、シナリオは短くて評価が高くありませんでした。
ですが、個人的には落ち着いた雰囲気が好きなので、好みのソフト。

それは「ALL ONE'S LIFE」でも同じ事。

やはり、BeFの作品は厘京太郎さんの原画に尽きるのかな。

自分が買ったのはそれが理由。

シナリオをもう少し作り込んだら、もっと良い作品が生まれると思いますね・・・
持っている他の音楽や、原画、CGの要素は良いと思うんですが・・・

ということで、次作にも期待。




    0    20     40     60     80    100  
Scenario
:
■■■■■■■■■■
50
Sound
:
■■■■■■■■■■■■
60
Character
:
■■■■■■■■■■■
55
Grapchics
:
■■■■■■■■■■■■■■■
75
System
:
■■■■■■■■■■■■■■■
75
H
:
■■■■■■
30
Main3
:
■■■■■■■■■■■
55
Total
:
■■■■■■■■■■■■
60