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  Alive Renewal     (偃月さんのレビュー)     評価: 5.5 
▼ タイトル Alive Renewal
▼ ブランド Witch
▼ 対応OS Win98/Me
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2001/03/30
▼ 必須CPU / 推奨 Pentium166 MHz / Pentium233 MHz
▼ 必要メモリ容量 / 推奨 32 MB / 64 MB
▼ HDD必須容量 / 推奨容量 250 MB以上 / -
▼ 解像度 / 色数 640*480・High Color以上
▼ DirectX DirectX5.0以降
▼ ボイス あり



Soft Information - ソフト情報 -

OP曲
:
ALIVE
     
ED曲
:
(エンディング毎に異なる)
     
総プレイ時間
:
8.0時間
   
CG観賞 :
   
シーン観賞 : ×
   
音楽鑑賞 :
 
原画
:
真広 雄海
 
:
瀬之本 久史
     
シナリオ
:
悠月 魅夜
     
音楽
:
MAO
 
:
ケンゾウ



Outline - あらすじ -

主人公、坂上 柚木、沢木 祐里子の3人は仲の良い友達。
しかし、ある時から主人公と柚木は付き合い始める事になった。

二人の仲は初々しさを感じさせる。
それでも二人は満足だった・・・

クリスマスを前に、二人は約束をする。
クリスマスを一緒に過ごすことを・・・

しかし、突然の悲しみが主人公に襲った。

柚木の死。

手の中で死んで行く事に何も出来ない主人公。
彼は深い悲しみに落ちていく。

悲しみに溺れる彼の周りでは何かが変わろうとしていた・・・
主人公は事件が操られたものであることも知らずに・・・



Scenario - シナリオ -

男女二人の淡くて切ない恋の話、そこからさらに大きな展開を見せていくスケールの大きなストーリー。

物語は、前半と後半での展開にかなりの違いが見られます。

基本的に、前半では主人公と坂上柚木との初々しい恋の模様が展開されていきます。
付き合い始めたばかりの二人の、どこかぎこちなくて、それでもって幸せに満ち溢れている雰囲気が印象的。

柚木の死。

ここからの物語は急激な変化を見せはじめます。

今まで当たり前のように思えた、周囲の人々との繋がり。
次第に崩壊していく関係。

やはり、柚木の死後にガラリと変わってしまった主人公が印象的でした。
かなりの腐り具合。腐りすぎ。

でも、自分の腕の中で、突如として折角想いの通じ合った彼女が死んでしまったのだからと、少し可哀想な感じがします。
だから自分は、あんな風に腐ってしまった主人公を認めます。

このソフトは、大まかに考えてこう言えると思います。
「(萌え+泣き) / 2 = 1/2(萌え泣き)」

「萌え」「泣き」 この二つの要素を兼ね備えてはいるものの、両方とも中途半端なレベルだと感じました。

何度も同じようなシナリオをループして見せられるなのでしょうか?
とにかく大きな感動はあまり生まれないシナリオではないでしょうか。

小感動ぐらい。

Alive renewalの構成は、何度も何度も似通ったシナリオを見せるという事が特徴。
約5回ぐらいはプレイしないといけない訳なのですが、大半の部分が同じ。

これはなかなか疲れる構成ですね。

エンディングに関しては全部で5つぐらいで、 区切りが悪いという一言に尽きます。
不完全燃焼で終わるエンディングが多い気がしました。

Alive renewalの世界観は非常に好み。

しかし、深く感情移入できるほと魅力的な物語だとは思いませんでした。
核心部分に対して曖昧な部分を残しすぎているからかな?

次作をプレイしないとAliveの世界観は終了しない様子。

Hシーンに関しては、各キャラに1回ずつ。
かつてこれ程までに薄いHシーンはあったでしょうか・・・

これ、多分R指定で通ります。
それとも、このソフトはR指定のソフト?

総合的にはそれなりの満足感はありました。
それと、泣きゲー大好きな方にはお薦め。あまり泣けませんけど。



Sound - 音楽・効果音・音声 -

曲数は全部で30曲。
ストーリーの長さから考えても満ち足りた曲数だと思います。

明るい感じの曲、暗い感じの曲、一通りの楽曲は揃っています。
肝心の曲自体のレベルですが、左程高いレベルだとは思いませんでした。

● PickUp
No.01 ALIVE
No.11 The god of death
No.27 The Crack of Doom

曲数の割りには、あまり良い印象を持った曲は多くありません。

No.11, No.27の2曲に関しては、Symphonic Metal系の曲の入りみたいで良い感じがしました。
曲自体もゲーム的な感じの曲ではないので良い印象。

No.01の主題歌だが、なかなか良い曲だと思います。
作品のイメージと合致している部分がありますね。

効果音に関しては特になし。

音声に関しては、フルボイスではありません。

第1章のみに声が入っている様子。

同じキャラでも、途中からまったく声が出なくなったので不具合かと思いました。
でもそれは仕様らしいです。かなり中途半端な感じがしますけど。

声優さんのレベルは良い感じ。
ただ、子供のころのしゃべり方も全く同じなのはどうかと思います。



Character - キャラクター -

原画は真広 雄海さんと瀬之本 久史さん。
お二人の描くかわいらしいキャラクターにはかなりの萌え要素と魅力あり。

● 坂上 柚木
主人公と付き合うことになった彼女。学校では副会長。
しかし、クリスマスでの約束を前に交通事故でしんでしまう。

● 沢木 祐里子
主人公とは幼なじみで、仲の良い親友。会長。
柚木と主人公との関係を取り持つ。しかし、それは彼女の想いを押し殺しての行動だった・・・

● 高坂 久遠
主人公を毎日起こしにきてくれる女の子。
このAlive全体のキーパーソン。
事の元凶。

● 御幸 春奈
主人公と彼女の出会いは校門の前。二人がぶつかった時に始まる・・・
その時の彼女は非常に強気な性格だった。
しかし、2度目の出会いの時の彼女は、まったく別人のような性格をしていた・・・
彼女には双子の姉がいるらしいが、周りからは、すでに姉の方は死んでいるという噂が・・・

他にも魅力的なキャラクター、Aliveの世界を握っているキャラが登場しますが、各々確認してもらいたい所。



Graphics - グラフィック -

立ち絵のポーズの数は数種類。

キャラクターの表情が、とても豊か。
塗り方は結構綺麗。

一枚絵の枚数は84枚。
一枚絵の塗り方についても、全体的に綺麗。

背景に関しては、若干ばらつきがあるように感じるものの、全体的なレベルは高めではないでしょうか。

CG全体の評価としては、上級のクオリティーを持っているように感じます。



System - システム -

システム全体に大きな不具合はないようです。
ただし、修正ファイルが出ているので、使用してからのプレイをお薦めします。

セーブ可能数は約100ヶ所。
難易度、CG回収の手間を考えると十分な数。

ただ、若干セーブ、ロードの時の時間がかかることがありました。

スキップは強制スキップのみ。
スキップする速度はなかなか早いです。

しかし、立ち絵が表示されるのに若干の時間がかかるので、少し時間がかかる事も。

ウィンドウモード切り替え、音量調整など、プレイ上での必要な機能は満たされているように感じます。

おまけの機能は、CG、音楽回想の二つ。Hシーン回想はありません。

全体的には良くもなく、悪くもなくと言ったところでしょうか。
でも特に不満はありません。



Total - 総評 -

個人的にはかなり期待していたソフトです。
でも、プレイ後の感想としては微妙な所ですね。

やっぱり、シナリオの重複がきつかったです。
もう少し、視点を完全に変えて読ませるとか、色々と手はあったと思います。

次作に続くようですが、あまり乗り気ではないけれど、やはり完結しないまま終わるのは嫌なので多分買うでしょう。

それにしてもエロくなさ過ぎですね。
本当にこれ18禁ですか?




    0    20     40     60     80    100  
Scenario
:
■■■■■■■■■■■■
60
Sound
:
■■■■■■■■■■■
55
Character
:
■■■■■■■■■■■■■■
70
Grapchics
:
■■■■■■■■■■■■■■■
75
System
:
■■■■■■■■■■■■■■
70
H
:
■■
10
Main3
:
■■■■■■■■■■■■
60
Total
:
■■■■■■■■■■■
55