世界ノ全テ(セカイノスベテ)     (カオスさんのレビュー)     評価: 9 
タイトル 世界ノ全テ(セカイノスベテ)
ブランド たまSOFT
対応OS Win98/2000/Me/XP
メディア CD-ROM
定価 \8,800
発売日 2002/04/26
必要メモリ容量 / 推奨 32 MB / 64 MB
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】    あり
【 オートモード 】  あり(5段階調整)
【 ボイス 】  あり
【 セーブ数 】  50個(うちオートセーブ5個、クイックセーブ5個)
【 エンディング数 】  8個(バッドエンド入れて)


 修正ファイルがあります。アップデートしましょう。


<システム>
 右クリックの設定が可能:無効、テキストウィンドウ消去、メニュー画面起動、スキップ、クイックセーブ…うち一つを設定。
 テキストウィンドウ左でマスターボリュームの調整が可能、ミュートボタン有り
 右にコントロールパネル、ウィンドウ濃淡調整バー有り

 システム面かなり改善されてます♪
 …しかし誤字脱字、送り仮名ミスは変わらず多い…
 メーカーさんのHPでアップデートファイルを…


<音楽・音声>
 BGM、音声、効果音全てPCM 
 BGMにOgg Vorbisを使用 全33曲
 うちヴォーカル曲7曲(アレンジバージョン含む)
 女性キャラ(メイン5人)のみフルボイス
 おまけCD有り(サントラ) 全28曲
 うちヴォーカル曲6曲(『光と影』は前作「降魔録」のおまけCDに挿入)


<ストーリー>
 All that I could see
 seemed to be everything
 of the world

 (そう…たとえそれが虚構だとしても…
  …私にとって…
  …それが世界の全てだった…)

 潮の香
 海辺の町。
 記憶の片隅に残るその地はやはりどこか懐かしく…。
 …8年という長い時を感じさせてくれた…。
 〜世界ノ全テ〜。
 御室学園に転校してきた浩はかつての旧友達と再会し、謎めいた雰囲気を持つ少女と出会う。
 繰り返される日常の中で強まる絆は、ある日彼らを非日常世界へと失踪させた。
 あの冬…彼らは傷つきながら何を得…そして何を失ったのか…?
 痛々しいほどにぶつかり合う感情と切ない恋模様…。
 そして誰もが”あの頃”を思い返す。
大切な時間…大切な人…大切な想い…。


<登場キャラ>
宮本浩
 長期休暇明けに、一足遅れてやってきた転校生。主人公。

小西智子
 浩の1週間前にやって来た転校生。誰とも関わり合いを持ちたがらない"屋上"の常連。
 一見、無表情・無感情にも思える智子。しかしその瞳の奥には…。

草薙ほのか
 軽音部のマネージャをしている女子生徒。浩たちの一学年上である。
 気が弱く責任感も強いため、いつも貧乏籤を引かされる。
 自分に自信が無く、その大きな胸も彼女にとってはコンプレックス。

櫻井まりも
 軽音部の一年。中井戸にベースを習っている。
 明るく物怖じしない性格で浩にも積極的に話し掛けてくる。

草薙かすみ
 ほのかの姉で浩と智子の担任教師で英語を担当している。
 おおらかな性格で生徒達にも人気がある。
 軽音部の顧問をやっており、周囲と打ち解けようとしない浩を軽音部にいれようと考える。

中井戸麗次
 浩の幼馴染。見栄張りで軽薄だがギターの腕は本物。
 軽音部に浩を引き込もうと画策する。教師である草薙かすみに憧れる。

村上秀一
 中井戸と同じ軽音部員で、寡黙な性格。嘘が大嫌いで硬派な空手有段者。
 なぜかドラムを担当。父親を早くに亡くした為、妹瑞樹に対して父親のように接している。

村上瑞樹
 村上の妹。大きな心臓病を患っており、病院暮しが長かったため、まりも以外に親しい友人が居ない。
 ひそかに中井戸に憧れている。


<感想>
 一部でキャラ達との出会い〜部活動等を通して繋がっていく過程を描き、二部でヒロイン別の恋愛模様が描かれていく…という二部構成仕立ての『長編青春アドベンチャー』。
 …泣きました。
 ゲームで泣いたのは同ブランドの「降魔録」以来…そしてHシーンでも涙が出続けていたのはこの作品が初めて…(何やってんだろ?、俺…)
 シナリオ数4つ、EDはバッドエンドを入れて8つ…うち2つのシナリオで涙が溢れ、1つのシナリオでは痛い思いをしました(胸が痛かった…という意味)…あとの1つは…取り敢えずノーコメント、としておきます…(人にもよると思うし、そこから察してください)
 正直前作が良かったんで期待してました。そして期待通り!いや、それ以上でした!!
 僕の中での順位逆転…さようなら「EVE burst error」 ( ̄◇ ̄)ノ~~マタネー☆’.・.・:★’.・.・:☆’.・.・:★"

 …失礼(^^; 上記の作品が今まで俺ゲーBEST5に入ってたもので…

 実はこのゲーム、舞台が関西の町…というだけあって主人公及びその家族以外みんな関西弁です(もちろん音声も)。
 正直流通考えると「メーカーさん冒険したなぁ」とは思いますが、僕的には全然OK!
 既に暗黙のルールとなっている「標準語でなければいけない」という概念に対して僕は正しい事だと考えていないので…(注:だからと言って舞台が関東圏なのにみんなが東北弁を喋る、というのはなしですが…スポットとなる舞台、キャラの出身地に応じてそれなりの訛りは出ている方がより自然だと思う)。
 
 ジャンルは前作「降魔録」と比べ大幅に違ってるんですが、上手く描き分け出来ていると思います。
 主人公のタイプも全く正反対…コンプレックスが強くて自分に自信が持てず、他人に対しての態度は捻くりまくり、尚且つ世の中には醒め切っている…そのクセ人一倍愛情に飢えているのだが、更に弱みを見せたくないものだから素直になれない…というとんでもない甘えん坊…人によって好き嫌いが真っ二つに割れると思われますが、僕は結構好きだったりします…というか設定はともかく性格が自分に似てるんで(←最悪ですね… ^^;)共感・感情移入度が高かった、という方が正しいでしょうか?
 
 『長編』と言うだけあって文章長いんですがだれずにサクサク読めました(←これは僕にとって本当に大きい!そもそもパソゲーで全クリしたのが久し振り…じゃあコンシュマー機をやっているのか?と言われるとそうではないのだが…)
 メインヒロイン<智子シナリオ>は是非2回目に挑戦して欲しく思います。
 色々伏線張られてるんで更に感情移入して頂けるかと(一度目で「?」となった方にも…たぶん)…気分良く終わられたい方は特に1月1日に注目!きっと気分的に○○○ると思います。

 Hシーンは…まぁ、青春モノですからネ…ただ僕的にはかすみ先生いるんで満足しました。
 (卑猥…ではないけれど、どのキャラもCG及びテキストは結構えっちぃ…と思う。)

 あと忘れてはいけないのがBGM、『Energy field』さんの創る音楽はほんっとうに良い!!
 アレンジ曲多いですがそれを踏まえてもBGMだけなら文句なしに10点満点!!
 更にたまソフトさんは演出面が素晴らしいのでゲーム中にはその良さに拍車をかけています。
 おまけCDとしてサントラがついてるんですが、これを手に入れるだけでも購入の価値ありです。


<10点満点での総合評価>
 じゅっ…と言いたい所なんですが…。
 思わず首を捻りたくなる所があるのも事実…9点(これからの作品に更に期待!!)


おすすめキャラ:「かすみ先生…女教師萌えと言う訳ではないんですがやはり成熟した女性が良いですね♪
         メインヒロインの智子も捨てがたいが…(強い女性が垣間見せる弱さが好き)望月綾芽」

カオスさんから一言:「次回作出る前にもう一回「降魔録」やってみようかなぁ♪」











  flutter of birdsII 天使たちの翼    (虚空つづみさんのレビュー)    評価: 9.5 
▼ タイトル flutter of birdsII 天使たちの翼
▼ ブランド シルキーズ
▼ 対応OS Win95/98/Me/2000/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2002/02/22

【 CG観賞モード 】     あり
【 シーン観賞モード 】    あり
【 BGM観賞モード 】    あり
【 メッセージスキップ 】   あり
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 オートモード 】       あり(クリックしなくてもメッセージが再生されます。)
【 セーブ 】          111
【 エンド数 】         11


<ストーリー>
 主人公はイギリス人の父、日本人の母を持つハーフ、『シンクレア 進矢』。
 彼にとって日本は、幼少の頃亡くした母の想い出が残る異国の地であった。
 かつて父と母が結ばれた雪国の町『倉町』に住んでいる、叔母『瑞枝田 美蔓』を頼りに教会に居候することになった進矢。
 やがて進矢はさまざまな女性たちと出会い、忘れられない思い出を築いていきます‥‥。


<登場人物>
雪柳 ゆず CV:一色 ヒカル
 進矢が居候する教会に住んでいる少女。教会のオルガン奏者。
 物静かだが、時折ままごとをするなど容姿に似合わず幼い面を見せることがある。
 クロワッサンのような髪型が特徴。

楢原 成美 CV:坂口 亜梨子
 教会の隣にある楢原診療所のひとり娘。
 いつも明るいが、非常に身体が弱く長期の入院生活を送っている。
 たまに外出するときは、なぜかクマの着ぐるみを着ている。
 読書家で特に冒険小説が大好き。

春原 鈴葉 CV:北都 南
 楢原診療所の喫茶店『カフェープランタン』の看板娘。
 いつも明るくハキハキしているが、両親がいないためか以外としっかりしている。
 大きなリボンがトレードマーク。

東木 茜 CV:如月 美琴
 職と住を探しに倉町へやって来た少女。
 ふとしたきっかけでカフェープランタンで働くことになる。
 しかしそのじゃじゃ馬的性格のため、接客や調理には向いていない。

眞樹村 摩緒 CV:彩世 ゆう
 森の洞窟に隠れ住んでいる少女。
 神秘的な雰囲気があり、弓矢を使った占いをするらしい。
 同様の占いをする、森王寺 桃香(CV:三原 泉)に追われている。

榧場 かずら CV:永瀬 江美弥
 大きな屋敷に住む榧場家のお嬢様。
 気管支系を患って倉町で養生している。
 気性が荒く、進矢を『下僕、バカモノ』扱いする。
 家庭教師に、御影 美奈(CV:飯田 空)が一緒に住んでいる。

 このほか、進矢の叔母『瑞枝田 美蔓』、隠れキャラの『苺』などが出てきます。


<システム>
 上記参照
 CG観賞モード BGM観賞モード Hシーン観賞モード エンディング観賞モード あり
 既読メッセージスキップ(Ctrlで強制スキップ可能) あり
 メッセージの自動送り(速度調整可能)、メッセージ履歴(音声再生可能) あり
 音声はフルボイスで、音楽はCDDA
 主人公の名前は変更不可
 セーブポイントは111と十分で、エンディング数は11

 ハードディスク空き830MB以上必要で、要マウス


<音声>
 みなさん素晴らしい演技ばかりです。
 特に鈴葉は個人的に◎
 「えっと…は、はろー、しんやさん。ま、まい、ねーむ、いず‥(略)」
 この台詞で『鈴葉萌え〜』になってしまいました(^^;)


<音楽>
 全部で31曲。
 各ヒロインのテーマ曲もあって良い感じです。
 久石譲さんの曲みたいですね。


<感想>
 前作は、せっかくの良いシナリオとCGが、システム(使い勝手)の酷さでぶち壊しにされていたのですが・・・。
 今回は「これでもか!」というほど大幅に改善されています。
 『自動メッセージ送り機能』は楽ですね〜。

 感動は前作同等かそれ以上!
 各ヒロインとも何らかの悲運を背負っており、進矢がその真実を知ったときには、もう涙なしに進めないでしょう。
 (ネタバレ)ゆず、成美、摩緒には死んでしまうエンディングがあります。
 このエンディングは結構辛い‥‥。
(ネタバレ終)
 この作品のシナリオ、Hなしの一般ゲーでも通用するんじゃないでしょうか。
 (やっぱりコンシューマ移植を考えて^^;?)

 原画はあの竹井正樹さん。 素晴らしいの一言です。
 前作はHシーンCGには変な汁があったりしたのですが、今回はちゃんとモザイクが入ってます(^^;)
 キャラによってはアソコをアップにした構図なのでH度は高いです。

 日常シーンでは立ちキャラが非常に多彩です。
 喜怒哀楽だけでなく、顔が赤くなったり、ジト目があったりします。
 声優さんの演技が上手いので、会話の雰囲気が一層高まりますよね。

 会話中にはスゴイ台詞もあります。
 (ゆず、成美に向かって爆弾発言)
 『進矢、成美のオシッコの出るトコ、クパクパしました。』
 オイオイ、そんなの、喋ってイイんでしょうか(^^;)
 この他、時々ゆずは爆弾発言してくれます。

 欠点としては、恋愛ゲーにはありがちなのですが、Hシーンが薄いですヽ(´Д`)ノ
 各エンド最後辺りに1回程度ですから‥‥。
 会話の中には、強引にHシーンを入れたという感じすらします。
 女の子がいきなり『思い出をくれ』はないでしょう?


<総合評価>
 泣きゲーの大作。 9.5点。


おすすめキャラ:春原 鈴葉(表情がクルクル変わるので可愛い…)
虚空つづみさんより一言:泣けます。












  振り向いて Cool Eye's    (HELLDIVERさんのレビュー)   評価: 5 
▼ タイトル 振り向いて Cool Eye's
▼ ブランド PARADE
▼ ジャンル ADV
▼ 対応OS Win95/98/Me/NT/2000
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \ 8,800
▼ 発売日 2001/09/14

【 CG鑑賞モード 】        あり
【 シーン鑑賞モード 】       あり
【 BGM鑑賞モード 】       あり
【 メッセージスキップ】      あり
【 既読メッセージの再表示 】  あり
【 セーブ数 】           20


<ストーリー>
 中間テストを終え、一段落ついた6月中旬。
 楠葉学園漫画研究同好会、略して漫研は解散の危機を迎えていた。
 学生会の規約が変わり、同好会制度が廃止されてしまうのだ。

 このままじゃ漫研が潰れてしまう!、それをまぬがれる方法はただひとつ。
 『部員を集めて、同好会から部に昇格させる』こと現在の部員数は3人、部に昇格する為に必要な定員は5人。
 必要な人員はあと2人。

 しかし数年前に女子校から共学になったばかりの、男子が極端に少ない楠葉学園で男3人だけの漫研に入ろうなんていう物好きな女の子は今までいなかった!
 数少ない男子学生はアテに出来ない、そこで部長が奇策を考えだした。
 『漫画に興味のありそうな女の子に頼み込め!!』
 早速学園内の漫画を描く事に興味を持ちそうな女の子4人を選んで、勧誘活動を行うことになるが…。
 締切日は1ヶ月後、果たして彼女達は振り向いてくれるのか!?


<登場キャラクター>
■石森 淳也(主人公)
 漫研所属、漫画に情熱を燃やしている。

■水沢 響子

 楠葉学園2年。主人公の元クラスメイト
 漫画を描くようななのだが、なぜかその事を人に知られる事を嫌がっている。

■五十嵐 静
 楠葉学園2年。 主人公の幼馴染
 なまじ付き合いが長いだけに言う事は厳しい、絵はうまいが漫画に興味はない。

■照井 珠里
 楠葉学園1年。
 コスプレが大好きで、以前、自分を助けてくれた『王子様』に憧れている。

■菅生 由比呂
 楠葉学園3年。
 漫画絵はなかなかうまく、駄菓子屋に集まる小学生の人気者。

■安西 丹美
 家庭科教師で漫研の顧問。
 生徒からは通称『丹美ちゃん』と呼ばれ親しまれている。
 おっちょこちょいで先生とは思えぬ一面も…


<システム>
 *CG・回想・BGM各モードあり
 *画面サイズ(W or F[16bit・24bit・32bit])
 *メッセージ速度(3段階)
 *BGM・SEのオンオフ
 *メッセージウィンドウのオンオフ
 *履歴機能あり
 *既読スキップあり
 *キーボード対応
 *セーブ数 20
 *HDD消費 約300MB
 *初回PLAY時間 約2時間位(以後短縮可)


<音声>
 ないよ・・・。


<音楽・他>
 BGMイイと思う、作品に合ってます。
 残念なのは、サンプリング時の不手際の為か主題歌の『ボーカル』が全然聞こえないんです(笑)。


<感想>
 ゲームマニュアルに書いてある通り『部員勧誘アドベンチャー』なのでゲーム目的はあくまで、『部員を2名以上勧誘して、同好会を部に昇格させる事』です。
 恋愛(H)をする為には女の子の好感度を上げつつ、部員を2名確保しないといけません。

 ゲームの流れは
 キャラクターの選択 → 会話パネルの選択・実行 → 部活動 → 一日の終了になります。

 女の子が漫研入部を決意するか・主人公を好きになるかは、この『会話パネル』の選択にかかっており、ベストエンドを見る為にはパネルをめくる法則性を見極めなければならないのです。
 パネルのヒントがあるのでそうムズカシクは無いのですが、最終的に攻略する為のサジ加減の調整に手間取りました。

 聞きなれないソフトハウスの割に原画・CGがとても綺麗です。
 HPが無いので確認する事ができないのが残念…。
 『漫研存続』をメインにしている割に、勧誘する女の子との会話がおざなりです。
 せっかく2人も勧誘していくのだから、各キャラ同志での絡みとかあっても不思議ではないのですが………
 ………ありません。

 恋愛(H)に至るプロセスもシナリオが薄い為、『いきなり告白、勢いで犯ってしまう』パターン(笑)。
 当然CG枚数・Hシーン数も少ないです。
 ※ マニュアルを良く読むと『恋愛(H)はオマケ』って書いてあるし…(号泣)。

 唯一、救いなのは女の子キャラが起っている所。
 シナリオで活かしきれてないもんなぁ、ほんに残念です。
 『漫画』『アニメ』『ゲーム』に関して詳しい方がプレイするとニヤッとしてしまうところ多数あります。


おすすめキャラ:みんな^^; 強いて挙げるなら『静』と『由比呂』。
HELLDIVERさんから一言:「HP無いんだから『ユーザー登録ハガキ』位入れときなさい。」











 PRIVATE ROOM   (み〜めさんのレビュー)   評価: ― 
▼ タイトル PRIVATE ROOM
▼ ブランド JELLY BEAN
▼ 対応OS Win95/98/2000/Me
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2002/03/01

【 CG観賞モード 】    あり
【 シーン観賞モード 】   あり
【 BGM観賞モード 】   なし
【 アニメ観賞モード 】   あり
【 セーブ 】         なし


<システム>
 上記参照の他
 セーブ/ロード:なし
 ウィンドウ固定(640*480)
 メール代筆機能あり
 チャットモードあり

 標準インストールで600M、フルインストールで1.2G必要。
 HDDに余裕のある人はフルインストールをお奨めします。


<音楽・音声>
 音楽:OP主題歌以外音楽なし。
     ので、判断しようがない。
   
 音声:最高!!
     ヒロインのイメージにぴったりの声優さんを起用していて演技力も抜群!!
     この声優さん、聞き覚えのある声なんだけど…。


<感想>
 新ブランド「JELLY BEAN」の「PRIVATE ROOM 」です。
 24時間フルアニメチャットシミュレーションと言うのが謳い文句ですが、私は、事前の情報も内容も一切調べずに、なんとなく購入してきました。
 一体どんなゲームなんでしょう?
 さてさて、早速プレイすることにしますか。(^^)

 ・・・・・・・・・。
 ・・・・・・。
 ・・・。

 結論、これ、ゲームじゃありません。
 もちろん、ストーリーもありません。
 当然、エンディングもありません。

 どちらかと言うと、ペット育成ソフトや癒し系環境ソフト、メールソフトに近いんじゃないでしょうか?
 このゲーム(?)は、2LDK(2DK)のマンションでプレイヤーと同棲しているヒロインの日常生活を24時間シミュレートするというのが基本です。
 生活の中で起こるイベントもヒロインの視線で進んでいくので、プレイヤーはイベントの会話選択と時間を進める以外殆どすることがありません。

 …今回、評価しにくいので、システム的に良く似ている手持ちのメールソフト「でじこのこべや」でライフシステムについて比較してみると。


<ライフシステム>
1.でじこのこべや
 フルアニメーションで、でじこが行動。
 でじこはアニメ調CG。
 部屋の中は2DCGで、前面からの視線。
 Windowsのシステム時計と連動。
 でじこは、決まった行動パターンをランダムで行動。

2.「PRIVATE ROOM 」
 フルアニメーションで、ヒロインが行動。
 ヒロインはアニメ調CG。
 部屋の中は3DCGで、斜め上方からの視線。
 Windowsのシステム時計と連動。
 ヒロインは、人間の女性が普段行う日常生活をほぼ完全にシミュレートする。
 (例.AM8:00起床 8:05ベッドの乱れを整える 8:15洗顔 etc)
 また、曜日ごとに行動が変化。

 と、簡単に比較してみると「PRIVATE ROOM 」は、ライフシステムに力を入れて製作していることがわかります。


<えっちシーン>
 ヒロインの気持ちが盛り上がってくると、プレイヤーとのえっちシーンに入ります。
 1日の生活の中で、ごく自然にえっちするので不自然な感じは全くありません。
 えっちシーンのCGは綺麗な部類に入り、ヒロインとの愛ある行為も、朝な夕なに所かまわずソフトな行為から濃厚な行為までしっかりと作られているので、他メーカーと比較しても引けを取りません。

 イベントは全てえっちシーンで、CG枚数も下手な純愛系や陵辱系メーカーのCGよりも多く、昨今、取って付けたようなえっちシーンや薄っぺらなえっちシーンばかり作っている他メーカには、是非見習って欲しいものです。


<サブ機能>
 ヒロインとの会話を楽しむ「チャットモード」やヒロインがメールの代筆をしてくれる「メールモード」がありますが、実用性は余り無いでしょう^^;
 「チャットモード」は、フリーソフトでよくある「人口無能」みたいなもので、会話するごとに色々な言葉を覚えて賢くなっていく……はずです^^;
 余りにばかばかしいので、私は「チャット」に「メール」は使用していませんけどね^^;


<その他>
 画面は、ウィンドウ(640*480)固定でフルスクリーンにはできません。
 この仕様が何を意味するのか…。
 まさか、メーカーはこのソフトを一般のペット育成ソフトや環境ソフトみたく、ユーザーが常に自宅や会社のPCに常駐させて、ヒロインの日常生活を、ニヤニヤ笑いながら眺めて楽しむなんてことを想定して発売したりして……。
 …って、ゆーか、それ以外考えられないけど…いやすぎるうぅ〜〜〜(〜〜;

 ところで、このヒロインの日常生活、ネタバレになるので内容までは書きませんがリアルすぎます。
 (あーんなこととか、こーんなこととか…^^;)
 もしかしたら、開発関係者の日常生活をトレースしてるんでしょうかねぇ。^^;


<総評>
 さて、この作品は買いか否か? 地雷か否か? と言うと…回答不能です。
 ゲームとして、どう評価していいか判断つかないんですよね。
 前にも述べましたが、ゲームソフトというより、癒し系環境ソフトに近い作りになっています。
 「JELLY BEAN」は処女作品でかなり冒険したかもしれません。
 ……まあ、いずれにしても興味をもたれた人のみ、購入して自分の目で確かめてみるのも良いかもしれませんね。


<10点満点での総合評価>
 評価不能。
 どうしてもというなら、イベントシーンのみ見て評価して8点。


おすすめキャラ:「ヒロイン(名前はユーザー指定)」
み〜めさんより一言:「意外と面白いかも。」