やどかりタイフーン!   (オノレさんのレビュー) 評価: 5 
▼ タイトル やどかりタイフーン!
▼ ブランド ORBIT-CACTUS
▼ 対応OS Win95/98/Me/2000/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2002/02/22
▼ 必要メモリ容量 / 推奨 32 MB / 64 MB
▼ 解像度 / 色数 800*600・フルカラー

【CG鑑賞モード】     あり
【シーン鑑賞モード】   あり
【BGM鑑賞モード】   あり
【メッセージスキップ】  あり


<ストーリー>
 舞台となるのは「ニュープロウディス」と呼ばれる海域。
 主人公は海賊船フルゲイル号船長「リカード」。
 そのリカードの額に、意思のある宝石「ノア」が張り付いてしまい、宝石を外す方法を求めて冒険を始めることに。


<始めに・・・>
 いやぁ、久々に新作でハズレを引きました(苦笑)。
 詳細はレビューに書かせていただきましたが、あの北都南さんも、ミーナというキャラを演じられているのですが、シナリオのあまりの出来の悪さに、音声をオフにして、メッセージは流し読みしてしまいました…。


<システム>
 CG・回想・音楽モード、メッセージスキップ機能(既読・未読判別)あり。

 オーソドックスな選択肢型ADVです。
 時折、主人公達が港に停泊すると、マップ画面になり、移動箇所を選択して話を進めていきます。
 ただ、この散策モードが厄介で、強制お使いイベントになっており、飛ばすことができません。
 あっちこっちへ行ったりして、フラグを立てていかなければならないので、かなりだるいです…。

 ちなみに、フルインストールしたら、30分位かかりました…。


<音楽・音声>
 音楽は、海賊冒険ものを意識して音作りをされているようで、それっぽい雰囲気が出ており、悪くはないです。

 音声は、フルボイスで、有名声優さんも入っています。
 配役には違和感を感じなかったのですが、う〜ん……。
 私はオフにしてプレイしました。
 詳細は↓で述べさせてもらいます。
 

<感想>
 良かった点“も”あったので、挙げてみます。
 メッセージウインドウが、羊皮紙を模しているなど、海賊ものっぽい雰囲気を演出しています。
 また、CGの塗りが、『顔のない月』のメーカーと同系列のメーカーのためか、綺麗な質感で良いです。
 とはいえ、HCGの割合はそれほど多くないですが^^;
 モザイクも粗いですし・・・ヽ(´Д`)ノ

 あと、画面がイベントCGに切り替わる際、ちょっとした画面効果があったりして、面白かったです。


 それで、問題の不満点ですが…。
 とにかくシナリオの出来が悪い!ということです。
 好みの問題を考慮しても、ちょっとひどいと思います。

 海賊、という単語から連想されるイメージは、荒くれ者、大冒険、海のロマンといったものだと思います。
 しかし本作は、そういった雰囲気を全然感じさせてくれません。
 主人公をはじめ、登場するキャラのほぼ全員が軟弱な性格で、リバティリアを巡るストーリーも壮大さは皆無で、大冒険というよりは、小冒険と言った方が適切です。

 私ががっかりしたのは、そのせいでせっかくのフルボイスも台無しになってしまっているということです。
 テンポが悪く、だらだらと、どうでもいいオチへと綴られるシナリオは、苦痛以外の何物でもないです。
 いくら声優さんが良くても、これでは宝の持ち腐れです。
 他のメーカーでは、良いシナリオのゲームでも、諸般の事情で音声が入れられないところもあります。
 そう考えると、フルボイスが入れられる環境があるなら、もう少し、声優さんに音声を入れてもらう価値のあるシナリオを作って欲しかったです…。


おすすめキャラ:ミーナ 
オノレさんより一言:シナリオって大事なんだなぁ、ということを痛感させてくれた作品でした(苦笑)。
TITANSより一言:エロゲと言えどもシナリオなんです!











  永遠の館    (HELLDIVERさんのレビュー)    評価: 4 
▼ タイトル 永遠の館
▼ ブランド for
▼ ジャンル ビジュアルノベル風AVG
▼ 対応OS Win95/Win98
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 1999/07/09
▼ 必須CPU / 推奨 Pentium133 MHz / Pentium166 MHz
▼ 必要メモリ容量 / 推奨 32 MB / 64 MB
▼ 解像度 / 色数 640*480(800*600以上推奨)・high color(True color推奨)
▼ 音源 PCM/MIDI
▼ ボイス フルボイス(女性のみ)

【 CG観賞モード 】     あり
【 シーン観賞モード 】    あり
【 BGM観賞モード 】    あり
【 メッセージスキップ 】   あり
【 セーブ 】          9
【 エンド数 】        11

 修正ファイルがあります。
 アップデートしましょう^^;
 

<ストーリー>
 大学の春休みを利用して、一年ぶりに訪れた故郷。
 ノスタルジーに誘われ、思わず入り込んだ物置。
 そこで目にしたのは、亡き母の日記であった。
 頁を辿るほどに、明らかになる衝撃の事実。

 そして貴方に、決断の時が訪れる・・・・・・。


<登場キャラクター>
■マコト
 メインシナリオの主人公、学生で正義漢ぽいところがある。
 幼い頃に母親を亡くしており、大学の春休みに久々の里帰り中。

■ユリカ
 本作のメインヒロイン的存在で、正義感の強い芯のしっかりした娘。
 親が借金を返せず、自分がここで働くのは仕方がないと割り切っている。

■マミ
 自閉症の女の子。 孤児だったが、主人公の父親が養女として引き取った。
 主人公にとっては妹のような、微妙な存在である。

■マリア
 もっとも古くから主人公の側に仕えているメイド長。
 いつも主人公のことを思い遣ってくれる、母親的存在である。
 主人公の父親に命を助けられたという過去がある。

■ミンミン
 何かとミスの多いドジなメイド。
 自然を愛する優しい娘で、舘の周りの花壇の世話をしている。
 2、3年前に借金のカタとしてこの舘にやってきた。


<システム>
 *修正ファイルあり(致命的バグなので絶対にアップしてください)
 *CG(各キャラ毎の達成数が判ります)・回想・BGM各モードあり
 *画像サイズ(F or W)
 *ウィンドウの消去、初期配置
 *メッセージ速度調節
 *音声・BGM・効果音の調節機能
 *選択肢までのスキップ
 *HDD消費 最小1MB・標準260MB・最大500MB
 *セーブ数 9
 *END数 11
 *PLAY 約1時間以内
 *他に『クラブfor』とか『OMAKEフォルダ』があります。


<音声>
 女性のみフルボイス
 声優さんの演技は当たり障りのないレベルです。


<音楽・その他>
 BGMもそれなりだと思うのですが、シーンイメージに合っていない曲が
 何曲かあったのが気になりました。チュパ音もそれなりに入ってるし。
 

<感想>
 ビジュアルノベル風に展開する館物のサスペンスADVゲーム。
 主にメイドさん達と主人公の立回りを機軸に、館の謎解明とか彼女達の過去(?)に触れていくってな感じですか。
 それなりのレベルでり、音声もある、CGも綺麗、グチュ音も入っている。

 だがやはりこのストーリーの短さはどうにもいただけません。
 いろんなパターンのシナリオをたくさん入れる位なら、もう少し本編シナリオを骨太にするべきでしたね。
 『中途半端』という言葉がピッタリあてはまります。
 またキャラの攻略順を間違えるとドツボにはまります。

 システム面では『メニュー』内に『ゲームの終了』が無いので、フルなら『Alt+F4』、ウィンドウなら『×』をクリックするしか…。

 後、あるキャラのハッピーエンドを見ると『おまけシナリオ』が2本出てくるのですが、このシナリオは本編と全くの別物で、ストーリーは一本道ではありますが、ファニーでダークな雰囲気が楽しめます(?)。


おすすめキャラ:特になし
HELLDIVERさんより一言:やっぱり特になし













  蜜柑    (タケ・ユタカさんのレビュー)     評価: 9 
▼ タイトル 蜜柑
▼ ブランド シーズウェア
▼ 対応OS Win98/2000/Me
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2001/11/22
▼ 必須CPU / 推奨 PentiumII 233 MHz / PentiumII 300 MHz
▼ 必要メモリ容量 / 推奨 32 MB / 64 MB
▼ 解像度 / 色数 640*480・High Color以上
▼ 音源 PCM

【 CG鑑賞モード 】            あり(CG保存可)
【 シーン鑑賞モード 】           あり
【 BGM鑑賞モード 】           あり
【 メッセージスキップ 】          あり
【 既読メッセージの再表示 】       あり
【 前の選択肢へのバックスクロール 】 あり
【 セーブ数 】                15


<ストーリー>
 主人公は「蜜柑屋」の主人に、過去の自分の作品「虚ろなる器」を渡される。
 彼は続きを書いてみようと、決まらずにいたヒロインの姿を思い描きながら本を開いてみた。
 すると、不思議なことに、想像の世界が目の前に広がり、自分自身が物語の主人公となってしまった!
 そして、彼女達は描いた物語のままに行動を始める。
 ところが、その中に彼が作り出していないはずの二人目のヒロインが現れた。
 この二人目のヒロインの行動は彼の創作の中にはなく、やがてその存在が物語に波乱を呼んでいくことになるのだった。


<登場人物紹介>
希(のぞみ) CV:宇佐美桃香
 過去、主人公が未完のまま放り出した小説のヒロイン。
 主人公が描くストーリーに沿って幾つもの顔を覗かせる。
 別名を『虚ろなる器』。
 その名に違わず、全て主人公の思い通りになる“白紙”の娘。

繭美(まゆみ) CV:あおい和紀
 存在するはずのない2人目の『虚ろなる器』。
 外見こそ本来の器である希と近似しているものの、まるで正反対の資質を備えている。

瑠璃(るり) CV:春日アン
 各ストーリーにおいて、主人公と近しい立場に置かれる少女。
 役柄は様々だが、総じて主人公に対して好意的な態度をとる。

杏(きょう) CV:紫苑みやび
 各ストーリーにおいて、主人公と対角的な立場にある年上の女性。
 冷淡な役柄が多いが常に成熟した色気を感じさせる。

蜜柑屋店主 CV:氷室省吾
 古書店『蜜柑屋』の店主。
 主人公に未完の小説『虚ろなる器』を与え、蜜柑遊戯に誘った。
 都度、慇懃な言動で主人公を惑わせる謎多き男。


このホームページではシーズウェアより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はシーズウェアに帰属します。



<システム>
 上記参照の他
 ウィンドウ/フルスクリーン表示選択可、ボイス・BGM・SEの音量が5段階調節可能。
 キーボード、画面上のメニュー、メッセージ横のメニューの3通りからコマンド操作できて、自分の好みに合ったプレイスタイルで楽しめます。
 フルインストール(要430MB)すれば起動時CD不要。
 この内容で容量少ないのも好印象。


<音楽/音声>
音楽:全25曲。 これはいい仕事してます。
    おもにピアノが主旋律を奏でるクラシック。
    物語の雰囲気にピッタリで、はかなく美しい曲が多いです。

音声:男女ともにフルボイス。 アトリエピーチのお馴染みの声優さんで演技は安心。
    ただ蜜柑屋の声の人、声質が全然合ってない^^;
    Panの使い分けが細かく、画面に2人以上登場するとボイスが左右違った位置から聞こえるようになっていて、臨場感を高めています。

SE:雨や風の音、湖の水音、野鳥の声などゲームを盛り上げるSEが盛りだくさん。
    Hシーンにもわずかながら効果音ありです。


<ゲームシステム>
 作家である主人公・素の未完作、「虚ろなる器」という小説の中の3つのドラマ(構想)からなるオムニバスADV。
 主人公は、自宅の書斎で構想のままに小説の続きを書き進めていく。
 プレイヤーはそのドラマの主人公・素となって白紙の小説の続きを体験することになる。

 3つのドラマ「病床にて…」「怨毒の槐」「いつわりのおとこ」はそれぞれ全7章。
 1章終えるごとに現実(メイン)の書斎に場面が戻ります。
 ドラマの順序はある程度好きなように見られますが、他のドラマを見ないことには先に進めない場合もあるので、どうやら3つのストーリーを交互に読んで行くというのが正しいプレイ姿勢のようです。
 また、3つのドラマを一通り進めると、現実の話も進んでいきます。

 ただストーリーは3つともヒロインの顔と名前、舞台となる屋敷が同じなのにドラマによって設定が全然違う(<感想>参照)ので、交互に読んでいると混乱してきます^^;
 <登場人物紹介>にあるように大体の位置付けは同じなんですが…。
 要するにキャラクターは「女優さん」なんだと割り切ってしまえばいいんですが、感情移入してしまうとそうも言ってられません^^;

 あと、ヒロインたちは現実の知り合いの女性をモチーフにしているという意味でなのか、「虚ろなる器」を離れた現実(メイン)でも主人公の前に現れます。


<感想>
 いろんな作家さんの「未完」の作品が置いてあるから「みかんや」なんですか…^^;?
 いや、秀作でした。
 シーズさんの作品は「禁断の血族」くらいしかやったことないんですが(「メイド物語」は忘却^^;)、ストーリー、グラフィック、Hシーンどれを取ってもさすが老舗って感じの完成度の高さです。
 ただのオムニバスドラマにするんじゃなくて、未完の小説の続きを書くための3つのプロットとして、プレイヤーを小説の主人公にするという発想が面白いです。

 各ドラマ(小説の構想)のタイプと人物設定はこんな感じ。
 「病床にて…」 
 泣きゲーっぽいラブストーリー。 純愛好きな人向け。
 主人公の設定は謎の奇病に冒されて入院している青年。
 希と繭美は病院の看護婦。瑠璃は同じ病気で入院中の少女。杏は女医。

 「怨毒の槐」 
 洋館を舞台にしたサスペンスホラー。
 凌辱好きな人向け。
 主人公の設定は元画家志望、現在は大富豪の青年。
 希は大富豪令嬢で主人公の新妻。 瑠璃は希の再従姉妹。 杏は主人公の秘書。
 繭美は(ネタばれ)地下に幽閉されていた希の双子の妹。(ネタばれ終わり)

「いつわりのおとこ」
 不条理官能小説? エロマンセーな人向け(笑 
 主人公の設定は記憶喪失で瑠璃の屋敷に逗留中の青年。
 希と繭美は屋敷の令嬢。 瑠璃は屋敷の女主人。 杏はメイド。

[現実]
 主人公はモラトリアム気味の小説家。 瑠璃は主人公の学生時代の後輩。
 杏は主人公と瑠璃の元担任で現在は瑠璃の義母。
 繭美は…これは致命的なネタばれなので書かない方がいいですね^^;

 ストーリーは主人公・素(はじめ=固定)の視点から描かれ、状況説明も素が見たままに語られます。
 メインヒロインは希と繭美の2人で、ストーリー途中の選択肢でどちらに好意的だったかによって、迎えるエンディング内容が決まっていきます。
 ただエンディング自体はヒロイン別のエピローグというよりは「主人公が迎えた結末」って感じです。

 シナリオライターは3人。 ということは1人1ドラマ担当ですかね。
 各ドラマのストーリー内容はあまり文句を付けるところがないです。
 あまり内容を書くとプレイした時の面白さが減るので、上に書いたこと以上のことは書きません。
 「怨毒の槐」「いつわりのおとこ」についてはちょっと広げた風呂敷を畳みきれなかったかなという感じはしますが、それらを束ねる現実(メイン)のストーリーが綺麗な終わり方だったと思えるので、私的にはオッケーです。

 ただ書き方として主人公のモノローグ場面がしつこいくらい多い上に文章がカタく、読むのが面倒だったのには少し閉口しました^^;
 私自身はどれも十分面白かったですが、純愛系が好きな人は「怨毒の槐」の後半の展開に、凌辱系が好きな人は「病床にて…」のノリにちょっと付いていけない部分があるかなと思います。 

 それにしても、登場キャラクターや舞台装置を同じにしてしまったのは成功だったんですかね??
 何でキャラが同じなのか、という理由はゲーム中で何となく説明されてた気がするので文句はないですが、同じ構造の屋敷を舞台にする必然性がいまいち感じられません……。
 (ぼそっと)ただ単にこれ以上背景を増やすのが面倒くさかっただけだったりしてね^^;(ぼそっと終わり)
 混乱するのもそれはそれで楽しかったから、別にいいんですけどね^^;

 で、要するにストーリーを楽しむゲームだと思ったんですが、意外とHシーンも数があり(25個くらいかな)、内容もしっかりしてました(^^)
 各Hシーンの間隔、Hシーンテキストの長さも丁度良くて、エロゲーとしての実用度もなかなか^^;
 内容はほとんど和姦ですが、「怨毒の槐」だけは後半にキツめの凌辱シーンが続きます。

 女性のタイプは希と繭美はスレンダーで胸が小さく、瑠璃はロリ(シャレみたい)でぺったんこ、杏はメガネでグラマーといった感じ。
 Hシーンで不満なのは主人公の情景描写がややしつこいことくらいですかね。
 半分くらいのシーンでフィニッシュCGがあるし、キス・フェラシーンでは声優さんによってはちゅぱ音もありますですよ。
 あ、それと(ネタばれ)処女率わりと高し^^; ドラマによっては杏がバージンで瑠璃が非処女だったりします。(ネタばれ終わり)
 半脱ぎHも結構あります(^^)。

 原画は「葱」さん。
 何と言うか、ア○スソフトのゲームによく見られるタイプのキャラCGですね(わかりにくいか^^;)。
 ちょっとくすんだ色使いが印象的で美麗なCGです。
 このゲームの時代設定はいつなのかわからないですが、全体に古めかしい雰囲気が漂っているので、このタイプのCGがピッタリくると思います。
 枚数も126枚+パターン違いと十分なボリューム。
 立ちCGも美麗かつバリエーション豊富でGOOD。
 背景も最高級で、非常に微細に描かれていてとても美しいです。

 1度クリアすると読めるおまけシナリオもぶっとんだノリで、スタッフ自らこのゲームの矛盾点を的確に突いており、補完的な意味でも必読です。


<総合評価>
 9点。
 客観的な評価は7.5点といったところですが、純愛・凌辱半々でエロマンセーというレビュアーのツボを心得た構成なので、個人的に高得点つけます。


おすすめキャラ:ドラマによって設定・性格付けが違うので、上手く言えないんですが……
         「いつわりのおとこ」の瑠璃と繭美、[現実]の杏先生とか。

タケ・ユタカ さんから一言:「でも、純愛オンリーって人には正直すすめられないな…。」











 魔法少女アイ+    (HELLDIVERさんのレビュー)   評価: 9 
▼ タイトル 魔法少女アイ+
▼ ブランド Colors
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM(8倍速以上)
▼ 定価 \6,800
▼ 発売日 2002/02/22
▼ 必須CPU / 推奨 Pentium 233 MHz
▼ 必要メモリ容量 / 推奨 64 MB / 128 MB
▼ HDD必須容量 / 推奨容量 300 MB以上 / -
▼ 解像度 / 色数 640*480・ハイカラー
▼ 音源 CD-DA,WAVE

【 CG観賞モード 】    あり
【 シーン観賞モード 】   あり
【 BGM観賞モード 】   なし
【 メッセージスキップ 】  あり
【 メッセージ履歴機能 】 あり
【 アニメーション 】    なし
【 セーブ 】        40
【 エンド数 】      11


<ストーリー>
 ある街に訪れた突然変異。続発する猟奇的犯罪。
 そして唐突に現れた少女「愛」。

 今までそこにいなかったはずなのに、ある日突然「いるもの」として当然のように存在しはじめた。
 周りの誰もがそのことに気を留めない中、主人公だけが彼女の異常さに気付いていた。

 彼女の正体は異界から派遣された戦士だった。
 異界の安定を第一に考え、必ずしも人間の味方ではない「愛」と、妖魔──「ゆらぎ」との戦いに巻き込まれていく主人公の運命は?


<登場キャラクター>
■加賀野 愛 (cv.) 阿谷 ほのか
 異界から派遣されてきた戦士。
 異界は完全な階級分業社会であり、彼女も幼いころから「戦士」として育てられた。
 すべての世界において目立たず己を殺し、それでいながら異界のために戦うことを運命づけられている。
 そういった訓練を受けてきた結果だが、精神的に押さえ込んでいるだけに過ぎない。
 そのため何かのきっかけで心情を吐露することもあるし、感情を爆発させることもある。
 そういったことは彼女自身「恥」であり、「未熟者の証拠」としているため見せたくない。
 主人公がつきまとったりしてくるのもそれが故に面倒。他者を絶対に受け入れないかたくなさを持つ。

■大見 結亜 (cv.) 乃嶋 架菜
 主人公の隣の家に住む2歳年下の少女。ひたすら明るい性格。
 騒動屋で結構何にでもクビを突っ込む。
 主人公と兄妹のように育ったため、主人公を「おにーちゃん」と呼ぶ。
 しかし、兄妹のそれのような関係ではなく、後ろからチョップしたりキックしたりとからかう。
 これも自分が主人公から好かれていると思い込んでいるから。
 愛の登場で主人公の心がそちらに動き始めたのを感じて、いろいろジャマをし自分に振り向かせようとする嫉妬深い一面もある。

■宮広 美景 (cv.) 白井 綾乃
 主人公と同じクラスにいる優等生。いわゆるお嬢さまであり、委員長的な存在。
 男なら誰でもあこがれるが、ちょっと近寄りがたい高貴な雰囲気を持つ。
 主人公もちょっとあこがれがある。実は春巳の奴隷的な存在であり、忠誠に近い愛情を持っている。
 どのような扱いを受けようとも春巳に従うのは、幼い頃から上流社会で育ち、
 ほとんど家庭の愛情もないままに生きてきた孤独感から。
 かなり陰うつな性格をしているが、それを実際に表に出すことはない。

■前田 聡恵 (cv.) 笠原 准
 結亜のクラスメート。 特に考古学・歴史学・社会学が好き。
 文学少女で図書室に入り浸る。どこにいても本を片手に持っているタイプ。
 探求心が旺盛で、街のことも古いことをよく知っている。
 活発な方だが、結亜とは違った行動派。 本質的に臆病なのだが、
 好奇心が上回ると行動を取る。 結亜と気があうのもその辺で、よく二人で行動している。

■日枝 春巳 (cv.) 鈴美 巴
 学校の理事長にして国語の教師。 主人公たちのクラスを受け持つ。
 かなり厳しい先生で、生徒たちも逆らうことを躊躇する。
 女性教師的な暖かみはなく、授業中に特定の生徒を罵倒することもしばしば。
 普段も派手な格好をしているため、女生徒や教師たちの人気は低い。
 妖魔を「全知全能の神」として認識し、校内の地下室で増殖の研究を続けている。
 元々、理想的な学園経営に燃えていたが、非協力的な職員、他の学校との競争などに疲れ、
 宗教的な力に便りはじめた過去を持つ。

■ メグ (cv.) 瀬野 摩紀
 詳細は本編にて…


このホームページではColorsより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はColorsに帰属します。



<システム>
 *CG(120サムネイル)・回想(29)モードあり
 *一部キーボード対応
   例)・『Ctrl』を一度押すとスキップ(既読テキストは色が変わります)
     ・『PageUp / Down』で履歴を見れます
 *画像サイズ(F or W)
 *メッセージ速度調節
 *音声のオンオフ
 *音声・BGM・効果音の音量調節
 *フォント選択
 *名前変更不可
 *HDD消費 約460MB(インストール容量の選択無し)
 *セーブ数 40
 *END数 11
 *1プレイ約4時間位


<音声>
 女性のみフルボイス。
 キャラのイメージに合っていると思います、しかも演技が上手いので安心できます。


<音楽・他>
 『おまけ』に『音楽鑑賞モード』が無いのがイタイッ!。
 せっかくパワーアップしたのだから、これも付加すべきでしたね。
 (CG・回想・BGMモードは、現在となっては最低限必要でしょ)
 好感が持てるのは『HAPPY END』を迎えたキャラによって、エンディング曲を使分けている所。
 グチュ音も、もうちょっと入っていた方が臨場感が出たのではないかと…


<感想>
 『魔法少女アイ(2001/6/22発売)』のパワーアップ版
 パワーアップ内容
         @回想モードを装備!! 
         A女性キャラフルボイス化!!
         BイベントCG大幅増量!! 
         C既存CGもグレードアップ!!
         D新規シナリオ追加!!
         Eシステムを全面刷新!!
         FBGMもリニューアル!!
         Gそして値下げ!!
 だそうだが、
 旧作発売時期の動向から見て、あって当たり前の機能が付加しているだけとも思えますが、この作品においてA〜Dが追加される事によって凄まじくレベルアップしたのではなかろうかと思います(特にAとD)。
 残念なのは旧作購入ユーザーが『plus』を新たに購入しないと、この恩恵を受けられないと言う事のみ!。

 タイトルを見て『魔女っ娘』を想像して購入すると『エッ?』と思ってしまいます。
 『変身シーン』こそあるものの戦闘のほとんどが『近接肉弾戦』だからです(笑)。
 ストーリーもヒロインの心情の変化・葛藤等が良く描かれている上、旧作でシナリオ上の疑問点も解消され、楽しんでプレイする事ができました。

 その上みんながお待ちかねの『宮広美景』嬢がヒロインにレベルア〜〜〜ップ!!。
 (でも後半は一本道なのでちょっと物足りない…)

 言っておきますが音声が入ったので、エロ度はかなり高くなってます。
 がしか〜し、大半が『触手・汁絵』ですし、原画の好みも出るのでもし購入されるなら、一度メーカーサイトなり雑誌等でCGを確認した方がイイと思います。
 (私は結構この方の絵好きですが^^;)
 アノ紡錘型の爆チチが触手で絞り上げられるシーンなんて……フゥ。

 個人的に少し疑問が残るのは、『セーブ・ロード』のやり方で、『右クリック』2回しないとセーブロードメニューが出てこないところぐらいでしょうか?


<評価>
 9点あげよう(喜)。


おすすめキャラ:「宮広 美景」 
HELLDIVER さんより一言:「『嗜好』が合うのなら、買っとけ!。後『2』では『音楽鑑賞モード』付けてね。」