アルティメットハンター   (タケ・ユタカさんのレビュー) 評価: 8 
▼ タイトル アルティメットハンター
▼ ブランド Xuse(ザウス)
▼ ジャンル タクティクスRPG
▼ 対応OS Win95/98/Me/2000
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2002/02/01
▼ 音源 PCM、CD-DA
▼ ボイス フルボイス(女性のみ)

【 CG鑑賞モード 】    あり
【 シーン鑑賞モード 】   あり
【 BGM鑑賞モード 】   あり
【 メッセージスキップ 】  あり
【 セーブ数 】        30+クイックセーブ

 HPの修正ファイルをアップデートする必要があります。


<システム>
 上記参照の他、画面が16bit High Colorモードの場合のみウィンドウ/フルスクリーン選択可。
 BGM・SEのボリューム選択可。
 バトルの難易度を調節可。

 システムはポップアップメニューを開いて操作するタイプ。
 メッセージ履歴の再表示とかオートプレイがあると良かったんですがねー。
 これだけだとちょっと寂しい気がします。
 全てをインストールするのに1.3GB必要で、これやっても起動時にはCDが必要^^;


<音楽/音声>
 音楽:全20曲。 ファンタジーの王道といった感じの曲が多いです。
     悪くないです。
     エンディングにボーカル曲あり、これはいい曲です。
     関係ない話ですが、どうもスタッフロールはアニメを意識している作りでした。
     まあアニメっぽい題材ですよね^^;

音声:女性のみフルボイス。
    10人もいるので、演技が上手い人もいればちょっと…な人もいます^^;
    スタッフロールによると、マ○スとかシグマセ○ンとか賢プ○とかいろんな所が協力してるようです。


<ストーリー>
 主人公は貿易都市「ザール」の街外れに住む青年。
 天涯孤独の彼は「アルティメットハンター」として生きていた。
 アルティメットハンターとはハンターギルド(依頼人)からの依頼を達成することで報酬を得る職業だ。
 命を賭ける危険な仕事ではあるが、それゆえに得られる報酬は莫大で、それを目当てにアルティメットハンターになる者も少なくなかった。
 その中で青年は一流のアルティメットハンターの技量を持っていたため、彼を満足させる依頼は稀だった。
 自信過剰で女好き、ヒマさえあれば街中の娘に手を出す始末である。
 時を同じくして、複雑に絡み合った運命の糸が解かれ始めていた…。


<ヒロイン紹介>
セリカ CV:葉月ミカ
 回復魔法を操ることができる少女。
 明るく素直な性格で、誰にでも優しく接する。
 また人を引きつける不思議な魅力があり、他人から敬われることが多い。
 主人公の呼称:どろぼーさん

エレナ CV:南雲涼
 アルティメットハンターであり、主人公のパートナーでもある。
 幼い頃、裏世界のアルティメットハンターとして暗殺術を仕込まれた。
 しかし彼女の慕う兄弟子の助けにより、表世界で生きていくことを決意する。
 主人公の呼称:あんた

ユーリ CV:鈴木早苗
 一途にアルティメットハンターを目指す家出少女。
 家を飛び出し、自由気ままな1人旅の途中、主人公達と出会い、半ばムリヤリ弟子入りしてしまう。
 主人公の呼称:師匠

ミーシャ CV:東真弓
 誇り高き戦士の一族の生き残り。
 彼女も自分の血脈に誇りを持っていて、それを傷つけられることを何よりも嫌う。
 基本的にわかりやすい性格なのだが、扱いは難しい。
 自分になついてしまったマロンを毛嫌いしている。
 主人公の呼称:ダーリン

アイリス CV:浅倉恵子
 心優しき少女。 プレスファード地方の片隅にある村からザールを訪れ、以後主人公たちと行動を共にしている。
 周りには礼儀正しく接し、人と打ち解けることに長けている。
 ときおり悲しげな表情を見せるが、理由は語らない。
 主人公の呼称:あなた

セフィー CV:北川夏子
 強い魔力を有し、攻撃魔法が得意な魔術師。
 大切な人を捜している旅の途中で主人公たちと出会い、以後主人公たちと行動を共にしている。
 気が強く、他人に心を許すことが少ない。
 主人公の呼称:あんた、お前

フローラ CV:吉田夏
 高度な魔法を操る魔導師。
 無表情で人形のようで、ときおり見せる微笑みからはミステリアスな印象を受ける。
 何事にも動じることがなく、状況を冷静に分析し判断することができる。
 主人公の呼称:坊や

カエデ CV:真田愛
 ドジな「くのいち」。 自分のことを「それがし」と呼び、時代錯誤な雰囲気を周囲にばらまいている。
 性格的にも天然なところがあるのだが、本人は全く気付いていない。
 主人公の呼称:お主、キサマ

マロン CV:榊るな
 小さな体に底知れぬ魔力を秘めた少女。
 闇市で奴隷として売られていた少女。
 精神的にまだまだ幼く、主人公を「にいサマ」と慕ってくる。
 なぜかミーシャにもなついてしまっている。
 主人公の呼称:にーさま

ルーナ CV:坂下由希
 ザールの街で生まれ育った娘。
 わけあって今は主人公のアジトでメイドとして働いている。
 家事全般を何でもそつなくこなす。
 誰に対しても従順だが、自分の意志を明示する強さも持っている。
 主人公の呼称:ご主人さま

 ちょっとしたフーテン白○なキャラばっかりってのは萌えゲーのお約束ですか^^;


<ゲームシステム>
 ザウスさんのHPで商品紹介見ればそれがマニュアルになってるんで、それ見るのが一番手っ取り早いんですけど^^;

 全37ステージで、1ステージが「冒頭シーン、依頼引き受け→チーム編成・装備」と「戦闘」、戦闘後の「マップ移動→個別ヒロインイベント」の3パートに分かれ、これを繰り返していきます。

 戦闘はオーソドックスなタクティクスバトル。
 マップ上のキャラを動かして勝利条件を満たすと終了です。
 1回の仕事に参加できるのは5人までですが、キャラのレベルは戦闘では上がらず仕事のレベルに応じて上がっていくので、レベルアップを気にする必要はありません。
 また、キャラ別のイベントをこなしたり、特定のキャラを戦闘に何回も出したりするとボーナスレベルがプラスされます。
 2周目には1周目にクリアした戦闘がスキップ可能になります。

 ヒロインの攻略にはヒロイン別に一定の好感度とマップ移動後の好感度UPイベントをこなすことが必要。
 好感度は戦闘に出したり、イベントをこなしたりすることで自然に上がっていきます。
 マップ移動ではどこにどのヒロインがいるのか分からないので、早くクリアしたい人は攻略HPを見るといいでしょう。
 選択肢はストーリー分岐のためのもの以外は各ヒロインのHシーン前にあるだけです。


<感想>
 剣と魔法の世界を舞台にした、正統派の大作ファンタジックS・RPG。
 ゲームとしての完成度はかなり高く、じっくりと腰をすえてやり込むことができます。
 純愛系の18禁ゲームでこれほどまっとうなデキのS・RPGというのはそうそう見られないですねぇ。
 しかもエロもけっこう実用度の高い…あ、いや(汗

 このゲームのウリは、良くできたゲーム本編の他に、キャラに対する「萌え」にあるようですね。
 キャラ別のイベントはもちろんの事、おおもとのストーリーの中でもそれぞれのヒロインのキャラがちゃんと立っていて、それぞれの個性が生きた活躍が見られます。
 イベントシーンの合い間に見られる各キャラ相互の会話が「何かいいな〜、コレ」って思わせる軽妙なノリでした(^^)。
 ヒロイン10人というのは最初ちょっとインフレ気味かなと思いましたが、いろんな人の好みに合わせられるという意味では正解だったと思います。

 主人公(名前変更可)はアリスソフトさんの「ランス」を弱っちくしたようなヤツです(笑
 粗野な口調と自信家で極端な女好きという性格、周囲が女性ばかりという環境は同じ。
 しかし、普段はパートナーのエレナにも負ける程腕っぷしが弱いです(戦闘シーンはそうでもないですが)^^;
 しかも女性が嫌がるシチュエーションのHを嫌い、相手の弱みに付け入ってHする場合でも「合意の上で」というシチュエーションにこだわるヘンな所があります。
 せっかく周りが美女ばかりなのに、「にぎやかになったなぁ」くらいの感慨しか持たず、ハーレムを作ろうという意識などこれっぽっちも持ち合わせちゃいません^^;

 イベントCGのデキは普通ですが、各キャラの立ちCGには「おや?」と思わせるいい加減なものもままあります。じきに慣れますけどね。
 総CG枚数は108枚+バリエーション。
 エンディングに使われるCGが多くて、それまでがやや物足りない気がしますが、枚数的には十分だと思います。

 総Hシーン数は21。ヒロイン1人当たりHシーンは2つしかない計算になりますが、別に少ないと言う印象は受けませんでした。
 というのも、このゲームはまともにプレイしていればほとんどのヒロインと1回はHできるようになっているからです。

 さらに、うまく立ち回れば1周目でもセーブ&ロードを使って4、5人と2回目のHができる状況まで持っていけるはずです。
 (もっともエンディングは誰か一人に固定されるので、あまり意味はないですが^^;)。

 2周目からは難易度の高い仕事の後にはマップ移動で「ミッドナイト」という場所が追加されます。
 そこを選ぶと娼館で3人の娼婦とHができ、1人2シーン+ボーナス1シーンで計7シーン用意されています。
 本編をプレイ中に「このおねーちゃんにはHシーンないんかな〜」と思ってたらビンゴでした(>▽<)
 ただ、「ミッドナイト」ばかり選んでると各ヒロインとエンディングを迎えるために必要なイベントがこなせなくなってしまいますが(汗

 Hシーンは1シーンあたりループアニメ1、2個と止め絵1、2枚といった感じ。
 ただ、ループアニメと止め絵の作画に差がありすぎる(アニメの動画がショボい)のが残念。
 アニメーションの質はハッキリ言ってSCOO(←注TITANS:マルだよ^^;)P!さんのレベル(と言ってどれくらいの人に分かるか^^;)なので、別になくても良かったですが……
 ただ、ありがちにオープニングアニメなど用意せず、アニメを使うのはHシーンのみ!という姿勢はエロゲーとしてあってると思いますよっ (o°▽°)o

 Hシーンの濃さは標準以上にまとまってるんですが、たいていアニメで終わってフィニッシュCGがないので、終わり方がちょっともったいなかったです。
 テキストはそこそこしっかりと描写できてるんで、文句はないんですけど^^;
 (ネタばれ?)にしても、マロンみたいなロリキャラにだけ顔射アニメ用意されてもねぇ…^^;(ネタばれ終わり)


<総合評価>
 8点。
 なんかこう、スタッフさんの苦労が窺えるようなあまりにマトモなデキなもので^^;
 そんなケナす気にならんかったです。
 S・RPGが好きで、HPのサンプルCGを見て気に入れば買って損はないゲームですよ。


 おすすめキャラ:ルーナ。やっぱりこの子に萌えるのが自然なんかな…
         大食らいのユーリ、ミステリアスな雰囲気のフローラなんかも個人的にはお気に入り。

 











  ねがぽじファンディスク    (うるずさんのレビュー)    評価: 5 
▼ タイトル ねがぽじファンディスク ひとつ屋根の下で
▼ ブランド アクティブ
▼ ジャンル ファンディスク
▼ 対応OS Win98/2000/Me
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \5,800
▼ 発売日 2002/01/25

【 CG観賞モード 】     あり
【 シーン観賞モード 】    あり
【 BGM観賞モード 】    あり
【 メッセージスキップ 】   あり(既読、未読の判断可能。)
【 アニメーション 】      なし
【 セーブ 】          10
 

<システム>
 上記参照^^;
 *ハードディスクの容量は最小で30MB・最大で470MB
 *セーブ数は10個
 *メッセージスキップ未読・既読あり
 *CG鑑賞モードあり
 *BGM鑑賞モードあり
 *Hシーン鑑賞モードあり
 ある程度そろっているので特別不自由はしませんでした。ヽ(´ー`)ノ


<音楽・音声>
 音楽は・・・全体的にレベル高いです。
 耳の残る曲もちらほら・・・
 ポジティブな曲が多かったです

 音声は・・・いい!すごくいい!!
 前回のねがぽじもそうでしたが、声優さんがとても上手く、見事にキャラの魅力を引き出してます。
 まひるの声優さんは誰なのかな?めちゃくちゃ好きです!


<CG>
 原画は 風上 旬 さん
 塗りも綺麗で個人的にかなり好きな原画家さんです(^^
 ただ、言いたいことは枚数がかなり少な目といった事です。
 パターン違いを入れても47枚しかありません。
 それと立ち絵も少ない、しかしテキストの上にウインドウがあって、そこにキャラの表情が出てるんで、あまり気になりませんでした。
 これは「Hello again」の時から使ってます。


<感想>
 ファンディスクという事なんで、やっぱりというか当然というか、壁紙なんかが10枚ほど入っています。こんなのはどうでもいいんで(^^
 肝心の内容ですが、ショートストーリーが三本と、ねがぽじのキャラによる麻雀が収録されています。
 まず最初に麻雀からやったんですが。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・

 いきなり役満が飛び出しました(^^;(四暗刻)
 いや〜びびった(^^;
 シナリオはなんかいきなり分けわかんない展開から始まって、すごく無理やりな感じがします。
 しかし、これは麻雀を楽しむためのものなんでシナリオはあくまでもおまけという事で・・・
 って今度は敵にいきなり地和ぶちかまされた!?
 ・・・・・・あっこれは強制イベントなんだ(^^;
 ・・・・・・って今度こそ普通に大三元かよ!?
 ・・・・・・なんじゃこりゃ?
 その後何とか麻雀クリア・・・。

 ショートストーリ−開始
 まず、これはねがぽじ本編をやってないと意味がわからないのがほとんど(いや、全部か?)なのでやってない人が購入するのはお勧めできないないようです。(まぁ、やった人じゃないと買わないと思うけど(^^; )

 感想は・・・・短い!
 そうほかに形容しようがないほど短い!
 この一言で全てが語れてしまう・・・それほど・・・・・短いんだよ〜〜〜!(;´д`)

 一応レビュー
 ショートストーリーは結構ほんわかな雰囲気で作られてました。
 まとめてしまえば結構面白かったです。
 しかし総プレイ時間2時間30分・・・。
 これいかに!?

 5800円でこれはないでしょう?
 よほどのファン以外は買わない事をお勧めします。。。


<お気に入りのキャラ>
 広場 まひる
 男だろうが萌えれれば関係ない!(爆)


うるずさんより一言:発売日が一緒のねこねこファンディスクを見習ってほしい・・・












  プライムガール  (タケ・ユタカさんのレビュー)       評価: 8
▼ タイトル プライムガール
▼ ブランド TRIFACT
▼ ジャンル 生き様アドベンチャーゲーム
▼ 対応OS Win98/Me/2000
▼ メディア CD-ROM8倍速以上
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2001/10/26
▼ HDD必須容量 / 推奨容量 550 MB以上 / -
▼ 音源 MIDI
【 CG鑑賞モード 】        あり
【 シーン鑑賞モード 】      あり
【 BGM鑑賞モード 】       あり
【 メッセージスキップ 】      あり
【 既読メッセージの再表示 】  あり
【 セーブ数 】           16


<ストーリー>
 関東某県・綾霞音市(あやかねし)…クリスマスイブ。
 主人公・皆川卓也(みながわたくや)は、 綾霞音市に小さな事務所を構えるプログラム会社『ASH(アッシュ)』に勤めるサラリーマン。
 いつものように仕事を終え、 さびしいイブを過ごそうとしていた卓也のケータイが鳴った。
 電話の主は、親友・榎本忠輔(えのもとただすけ)である。
 聞けば火急の要らしい。
 卓也は、行きつけのカクテルバー『maya(マヤ)』へと向かう。
 カランコロン…カウベルの音と共に、店内へ駆け込む卓也。
 果たしてmayaの店内で待っていたのは、 親友の忠輔…そして、かけがえのない友人たちとの新しい出会いであった。


<システム>
 上記参照の他、ウィンドウ/フルスクリーン表示選択可。
 ボイス・BGM・SEボリューム調節可。
 スキップは未読メッセージに差し掛かると一応止まってくれますが、もう一度スキップを押すと未読でも飛ばしてしまいます^^;
 選択肢が多いので、前の選択肢へのバックスクロールがあると便利だったと思います。
 フルインストール(要560MB)すれば起動時CD不要。


<音楽/音声>
 音楽:全16曲。 TVドラマで使われてそうなカッコいい曲が多いです。
     ゲームのムード作りに一役買ってます。

 音声:主人公以外は全員フルボイス。
     声優さんの演技は通常ADVシーンでは上手いと思いましたが、Hシーンでは普通かやや大人しめといった印象。
     もっとも、Hな効果音によって十二分に補われていますけどね^^;
    
SE:Hシーンの挿入音はグチョ音というよりネチョ音という感じ(笑
   バリエーションも多いです。 フェラ時のちゅぱ音もSE扱いなんですね…誰がやってんだか^^;
   何と言っても、ボイスによって使い分けられるSEのタイミングが絶妙!


<ゲームシステム>
 選択肢とMAP移動を組み合わせたマルチエンディングADV。
 好感度は女性4人以外にも渓と忠輔の二人の男性にも設定されていて、常時パラメータでパーセンテージを確認可能。
 メインヒロインは霧子とリョウの2人で、毎日のベースになるストーリーはこの2人のうち好感度の高い方をヒロインとしたものになる。
 ただ、途中の選択肢によっては好感度にかかわらずサブヒロインのマヤさんと真琴のシナリオに固定されることもある。
 男性陣の好感度も重要な要素になっていて、エンディング分岐の条件になることがある。
 
 イベント鑑賞率のパーセンテージでプレイヤーが「何となく皆川卓也」とか「割と皆川卓也」とかランク付けされ、レベルが上がるとタイトル画面で選べるモードが増えていく。
 ちなみにクリアデータ、攻略指南などの諸々のサービスがメーカーのHPにあるですよ^^;


<感想>
 ううむ…カッコいい。
 すごくアダルトな雰囲気のゲーム。
 メインは12月24日から1月20日までの東京のある街を舞台にした、主人公含めた男女5人の青春ドラマ。
 といってもありがちに女性比率が高くなくて、男性3人に女性2人ってところが現実感あってバランスいいですね。

 キャラデザインは等身の高いリアルタッチですが、全体像から受ける印象は髪や瞳の印象からか、かなりアニメ調。
 背景CGは実際に存在する風景を写真にとって、それを見ながらそのまま原画を描き起こしているといった感じです。
 エロゲーでは新鮮、と言うかあまり見かけないタイプの原画ですが、このCGを嫌いだと思う人はあまりいないんじゃないかなと思います。
 なんと言うか、「高級感」のあるCGだなと思いました。
 キャラ原案とキャラデザと原画をそれぞれ別の人が担当しているゲームって、そこはかとなく名作になる予感がしますね^^;

 ストーリーはシリアスタッチで、エンディングを除いて全て主人公・皆川卓也の視点で描かれます。
 この主人公、とにかくスマートな「大人の恋愛」をするんですよ。
 女性に対し最初は気さくに話しかけ、友達づきあいが始まると間をおかず出会いを重ね、機会を逃さず一気に関係を詰めていく。
 バーで初対面の女性相手でも何ら動じず、相手の会話を引き出しながら落ち着いた雰囲気で語るその姿には、もう感情移入を通り越して憧れるものがありますね……^^;
 まあ、短期間で恋愛に発展するのには相手となる女性の方も最初からある程度主人公に好意を持っているからということもあるのですが、それでも、この主人公の恋愛の進め方はハタから見ていてうらやましくなるくらいスマートでカッコいいです。

 職業プログラマーで容姿端麗、仕事もできて普段の言動にソツがなく、女性の扱いやHにも手馴れている。
 ホントにいるのかな、こんな人??^^;
 それでいて、性格は基本的にお人好しで友達思いというところがまたニクい。

 このゲームの男性陣は皆そうなんだけど、目当てのヒロインが友達の男と付き合うことになっても、ドロドロした関係には発展しないんですね。
 そこはお互いに、大人の恋愛してるってことで^^;
 こういった設定のキャラをプレイヤーの分身にするってのは、賛否両論ありそうなところですけどね。

 ただこのゲームの場合、主人公の恋愛に対するスマートな姿勢はHシーンにいたるストーリー展開に新鮮な印象を持たせていると思います。
 さりげない会話の中で、これからしようとしているHに対し期待を高めるようなセリフ回しにドキドキしました^^;
 もしかすると、最初に見たのがある程度経験を重ねてHに手馴れているリョウのHシーンだったからで、霧子のルートを最初に選んでいればまた違った印象になっていたかもしれませんが^^;
 最初のHでコン○ームを口で付けてあげようか、なんてまず高校生の純愛ゲーでは言われないセリフですよね(笑
 あ、ちなみに(ネタばれ)ヒロインのうち霧子と琴美はバージンです^^;(ネタばれ終わり)

 HシーンはCG枚数・テキスト・ボイスどれもに特に不満はないです。
 シーン総数はやや少ないものの(メインの2人に4、5個ずつ、サブの2人が2個ずつ?)、ゲーム期間を考えればこんなものかな、とも思えるし。
 まー正直こんなにHシーンのしっかりしたゲームだとは思っていませんでした。スタッフに18禁ならでは、といったこだわりが見られますね。
 霧子のシーンはどれも個人的にかなり良かったです。

 しいて不満点を挙げればHCGの中身。
 顔(特に目)をわざと見せないように描かれたCGというのが結構多くて、このセリフを喋ってるときの表情が見たいと思った時など残念でした。
 「一部プットアニメあり」という見慣れない言葉に何かと思いましたが、何てことはない目パチ口パクに加えてCGの一部がモゾモゾと動いてるだけでした^^;

 総CG枚数はバリエーション込みで205枚。
 十分な枚数にも思えますが、普通の立ちCGと背景の組み合わせなんかも登録されていてそれ程多い印象は受けなかったです。
 なお、イベント鑑賞率100%を達成するとプレイできるおまけドラマ「URAIME GIRL(ウライム・ガール)」には、「裏七瀬霧子」が出演。
 すぐ終わってしまうのが惜しいくらいのキレっぷりで、本編とのギャップを楽しませてくれます。
 声優さんにはご苦労様という感じです^^;

 プレイにCD要らずだったり、バグが全くなかったり、とにかく印象のいいゲームでした。
 やるとしたら一度目はセーブ&ロードを中断する場合以外で使わないでプレイすることをオススメします。

<総合評価>
 8点
 ただ僕ァ採点甘くても容易に10点は付けないのです!!


おすすめキャラ:メインヒロインの七瀬霧子&五佐谷リョウ。
最後に一言:「ハイヨォーーーッ!(by裏七瀬霧子)」











 微風の詩   (み〜めさんのレビュー)  評価: 7 
▼ タイトル 微風の詩 〜Breeze passed us by〜
▼ ブランド ピンパイ
▼ ジャンル 恋愛SLG
▼ 対応OS Win95/Win98/Win2000
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,300
▼ 発売日 2000/05/26

【 CG観賞モード 】    あり
【 シーン観賞モード 】   あり
【 BGM観賞モード 】   あり
【 メッセージスキップ 】  あり
【 メッセージ履歴機能 】 あり


<ストーリー> 
 主人公は門出学園に通う高校3年生。 彼女はいない。
 学園生活最後の夏休みを迎え、主人公は何が何でも彼女をつくることを決意をする。
 しかし、一口に彼女を作るといっても、そう簡単にはいくわけがない。
 果たして、学園生活最後の夏休みが終わるまでに、意中の女の子のハートを射止めることはできるだろうか?


<システム>
上記参照^^;
 BGM鑑賞  :あり
 CG鑑賞   :あり
 イベント回想 :あり

 ゲームシステムは…
 微風の詩=(Piaキャロ+きゃんバニ+同級生)/2
 と言った感じのマップ移動SLG&恋愛ADV。
 初回プレイ時のオープニングで、システム調整が全くできないのは問題あり。


<音楽・音声>
音楽:普通
   良くもなく悪くもない。
   純愛系ゲーム特有の無難な仕上がりの曲です。

音声:良好
   各キャラのイメージ通りの声優陣を起用しています。
   男性キャラもボイス有りで、声優さんの演技も良いですね。


<感想>
 さてさて、PINPAIの「微風の詩(そよかぜのうた)」です。
 PINPAIと言えば「無人島〜」シリーズが有名ですが、今作は作風をガラリと変えた、プレイヤーが恥かしくなるような恋愛デートSLGです(*^^*)
 …と思っていました。 そう、プレイするまでは…。

 このゲーム、無茶苦茶難易度高いですヽ(´Д`)ノ
 ゲーム期間は夏休みの1ヶ月間。
 主人公は、バイトでデート資金を貯め、意中のヒロインを誘ってデートを繰り返し、最終的には彼女と結ばれてハッピーエンドと言うオーソドックスな作品なんですが、適当にプレイすると100%ヒロインに振られます。

 まず、マップ上では何処にヒロインたちがいるのかがわからないし、各街に何があるのかもわからない。
 そこで、バイトで手に入れたモバイルの各情報を頼りに8:00〜24:00までマップ上を所狭しと駆け回って色々な情報を集めていくのですが、それでもヒロイン達が何処にいるのか判り難い^^;
 それと街と街の移動は電車を利用するので、所持金が無くなると自宅に帰れなくなります。
 …が、そんなことはどーでもいい!!

 なんと、このゲーム。
 プレイ開始時のセーブポイントはたったの1箇所!!
 残りはゲームを進めて、あるアイテムを手に入れると段々と増えていく仕様になっていて、最終は9箇所。
 だあぁぁぁヽ(´Д`)ノ
 PINPAIのばかぁ〜〜〜!!
 ヒロイン攻略の他に、セーブポイントも攻略せにゃならんのかいっ!!!

 ぜ〜は〜っ、ぜ〜は〜っ……。

 き…気を取り直して……。
 ヒロイン攻略はメインヒロインの沙也香を含め、すべてオンリープレイでないと攻略できません。
 しかし、主人公とヒロイン達は色々な人間関係が複雑に絡み合っているため、彼女のみを追いかけても攻略できなくなります。
 他のヒロインの悩み事や親友との関係、ライバルとの関係も大切にしましょう。
 現実社会でも、家族や親友、ライバルとの関係って大切なんですよねぇ〜( ̄▽ ̄)しみじみ

 やがて、お互いの気持ちに素直になった主人公とヒロインはデートを重ねていくわけですが、ヒロイン好みのデートスポットはあるわ、門限はあるわ、etcで、主人公がヒロインの気持ちを考えず、勝手気ままにデートを重ねると、たちまち彼女達は機嫌を損ねてしまいます(〜〜;

 それと、当然のことながらデート代は全て主人公持ちです。
 ワリカンなんてセコイこと言っちゃあいけません(笑)
 …が、その反面ラストでヒロインと結ばれると感動も一入です。

 しかしっ!!
 最後の最後でとんでもないオチがある。
 デートが上手くいき、ヒロインの高感度が高い状態でも、彼女好みのパラメーターを上げていないと悲惨な結末が待っているという、まさに究極の恋愛デートSLG…かも知れません。

 CGは、いわゆるアニメ調で塗りも綺麗なのですが、ヒロインの涙までべた塗りと言うのはちょっと…。

 発売から2年近く経ち、所々で小さな不満箇所もありますが、全体的な作りは丁寧でシナリオ自体も上手く書かれています。
 そして綺麗なCGと声優さんたちの演技力も上手い方まので、純愛派は買って損はないと思います。


<10点満点での総合評価>
 7点
 難易度高すぎぃ〜〜〜!!


おすすめキャラ:「小金井 沙也香」 
み〜めさんより一言:「ただの純愛系と侮るなかれ…でも、純愛派は買って損なし!!」
み〜めさんよりもう一言:「キャラの苗字…なんで東京の地名なわけ?」