淫内感染  (タケ・ユタカさんのレビュー)  評価: 7.5 
▼ タイトル 淫内感染
▼ ブランド ZyX
▼ ジャンル 陵辱ADV
▼ 対応OS Win95/Win98
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \ 8,800
▼ 発売日 1997/09/05
▼ 解像度・色数 640*480・16bit
▼ 音源 MIDI・PCM


【CG鑑賞モード】    あり
【シーン鑑賞モード】  あり
【BGM鑑賞モード】   あり
【セーブ数】       9


<ストーリー>
 城宮総合病院に勤務する坂口晃は将来を嘱望される若手エリート医師として、日々真面目に働いていた。
 あるとき、坂口は同僚の外科医・御堂江美子が手術後のオペルームでオナニーしているところを目撃してしまう。
 その後再び江美子のオナニーを目撃した坂口は、本能のおもむくままに彼女を陵辱してしまい、強い後悔の念に苛まれる。
 ところがさらにその後「手術時の緊張感で欲求不満になってしまう」という江美子に逆に犯してほしいと頼まれ、坂口の中で何かが壊れる。
 江美子を自らの奴隷とし、女性を陵辱する喜びに目覚めた坂口は、身の回りの看護婦たちの弱みを握って次々と陵辱していく。
 やがて彼の毒牙は院長令嬢の明日香へと向けられる…。


<ヒロイン紹介>
杉村弘子
 城宮総合病院に勤める坂口付きの看護婦。
 薬剤部の飯村真奈美とは親友同士で、後輩の面倒見が良く細かいところまで気を配るしっかり者。
 病院内で周りのウケも良い。
 優秀でよく坂口の面倒を見てくれていたが、薬剤室から睡眠薬を持ち出したことが坂口にバレてそれをネタに犯されてしまう。

御堂江美子
 城宮総合病院に勤務する腕の良い外科医。
 オペをした後には体が火照ってしまう。
 手術室で自慰していたところを坂口に犯されるが、その時の事が忘れられず、坂口の奴隷になる。

飯村真奈美
 城宮総合病院に勤務する薬剤師。 弘子の親友で気が強い。 婚約者がいる。
 坂口が弘子を脅迫した事実を知り、警察へ通報しようとするが・・・。

岩崎留美
 性的な欲求が非常に深い看護婦。 時には患者に手を出すこともある。
 患者にフェラしているところを坂口に見つかるが、問い詰められると逆に口止めと称してフェラしてくる。
 声優さんは「虜」の美恵子役の人。

米田栞
 レズっ気のある看護婦で、留美を「お姉さま」と呼んで慕っている。
 そのことに気付いた坂口に留美をエサにされて処女を奪われる。

本庄萌恵
 城宮総合病院に勤務する看護婦。 メガネっ娘。
 ドジでいつも失敗ばかりして婦長に叱られている。 少々マゾっ気あり。

城宮明日香
 城宮総合病院理事長でもある院長の一人娘。 現在は医大生。
 坂口に好意を持っているらしく、医者を目指しているので勉強を教えてほしいと近づいてくる。


<システム>
 上記参照です。
 スキップも読み返しもオートもなし、最近の作品に比べるとさすがに見劣りするシステムだとは思います。
 インストール容量:最小=約1MB、標準=約27MB


<音楽/音声>
 音楽は最大にしても聞こえません!!小さすぎ。
 声優陣はこの後のシリーズでもおなじみとなる顔ぶれが既にそろっており、艶技レベルはかなり高いです。
 ただこのゲームの頃のZYXの演技指導にはまだ後年で見られるような光ったものはなく、テキストもやや短めでまあ普通のHシーンに仕上がっている、という感じです。


<感想>
 ストーリーは基本的に真っ直ぐです。
 途中の選択肢で何を選んでもエンディングにたどり着けますが、決められた5箇所くらいの選択肢で正しいものを選べば真のエンディングが見られます。
 あとは選択肢によって見られるHシーンが変わるくらいで、ゲーム自体は簡単なADVです。
 Hシーンは選択肢によって見られる他に、奴隷化したキャラを診察室に呼び出して見ることもできます。

 ボイストリップなどのリメイクも出ていますが、初期のWin95専用もウインドウサイズにすればCGは結構綺麗な方です。
 ZYXといえばHシーンの売りはループアニメ・・・なんですが、今回の作品ではまだ数えるほどにしか揃っておらず、HシーンはほとんどCG1、2枚で構成されています(逆にいえばアニメの量に比べてHシーンの数が相当多いんですが)。
 でも、このアニメーション自体は「ZYXが『アニメ』といっているモノはアニメではない」という向きもあるくらいショぼいです…(/。\)
 まあ、それでもヌキ目的のHシーンに使うなら止め絵より効果的ではあると思いますが・・・
 なによりOPやEDなどに余分な力を割くことなくHシーンにのみアニメーションを入れるという姿勢は非常に素晴らしいです。
 やっぱりエロゲとして売る以上Hシーンには一番のこだわりをもって作ってこそ一流の18禁メーカーですよね!
 ((゚ー゚)(。_。)(゚-゚)(。_。)ウンウンそのとおり!)

 それにしても本作の主人公、坂口先生のあまりの変貌振りには正直いって目をむくものがありますね。
 プレイ初日はそれこそどこにでもいる将来を嘱望される若手医師で好青年、といった印象なんですが・・・
 御堂先生のオナニーを目撃し、オペルームで強姦してから目に見えて壊れてます(画面に「ピシッ」と電光が(笑))。
 それこそ先日まで実に紳士的かつにこやかに会話していた相手の御堂先生を、「おらおらおらおらおらおらおらっ!」とメチャクチャにしたかと思うと、内心で「女は本能的にいやらしい生き物」と勝手に定義。
 さっそく手当たり次第とばかりに好みの看護婦を見つけるや、弱みを握ったり仕事上のミスにかこつけたりしてとりあえず犯します。
 さらに一様にその痴態を写真やビデオに収めて脅迫する、という手口で奴隷化することに楽しみを見出します(されるほうにも問題あると思いますが)。
 人格変わりすぎです(笑)。

 ストーリーも終盤になってくると、あまりにも思い通りに事が運ぶもので坂口先生は得意絶頂になり、「とりあえず犯せば何とかなる」と考えるようになります。
 ホントに何とかなっちゃうのが悔しいですが。
 最終的にはどうやら自分に気があるらしい院長令嬢の明日香をターゲットして、勉強を口実に人気のない病室に連れ込みます。
 「お前もやはり今までの女たちと同じなのか・・・?」とか内心で考えながら、彼女の秘部に媚薬を塗りたくり「ふふふ…イクかぁ?はじめてでレイプされてイくかぁ?」と得意げに彼女を犯します。
 存分に犯し精液まみれにした後は「はあはあ、ついに犯してやったぜ・・・」とぼやく有様。
 事ここにいたるともうただのゴロツキか精神病患者でしょう。

 しかしまあ女性陣も型ではめたような犯され方で、たいていは最初は嫌がっていたのがそのうち「えっ…なんで?なんで私感じちゃうの?でも気持ちいい…」と一転して快感に目覚めるという、坂口が増長しても仕方のない反応ですな。
 最初から奴隷化される目的で坂口に近づく淫乱看護婦と女医は当然にしても、誰もが途中でヨガりまくるようでは陵辱モノとしてはぬるい方なのかもしれません。

 ダーティーな主人公が活躍するゲームですが、自分の隠された欲望に気付きたい人はプレイしてみるのも悪くないと思います(笑)。
 記念すべきシリーズ第一作ですしね。


<総合評価>
 7.5点
 ヌキ目的なら十分実用性はありです。


おすすめキャラ:杉村弘子嬢
 彼女は処女ではないですがHシーンでは最後までもっとも痛がりますね(それが理由でおすすめってわけじゃないですが)。
 このゲーム、てっきり彼女がヒロインかと思ったんですがどうも城宮明日香がヒロインっぽい位置付けですね。

タケ・ユタカさんから一言:「まったくもってヒドいやっちゃ、坂口先生」











  淫内感染2  (タケ・ユタカさんのレビュー)  評価:8.5 
▼ タイトル 淫内感染2
▼ ブランド ZyX
▼ ジャンル AVG
▼ 対応OS Win95/Win98
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 1999/05/28


【 CG観賞モード 】     あり
【 シーン観賞モード 】   あり
【 BGM観賞モード 】    あり
【 セーブ数 】         27


<ストーリー>
 舞台は前作と同じく城宮総合病院。 
 現在、この病院では権力争いが起きており、院長派と副院長派の派閥争いが激化している。
 院長派の筆頭は内科の坂口医師で、副院長派の筆頭は外科の柳原医師と見られている。
 しかし、坂口医師のほうは黒い噂の絶えない人物。
 看護婦をオモチャにしているとか、飽きた看護婦は別の病院に飛ばすとか…
 一方で、院長令嬢の明日香と婚約してるという噂まである。
 彼が真実何を考えているのかはわからないが、看護婦たちが坂口のことを怖れているのは確かなようだ…


<ヒロイン紹介>
杉村弘子
 城宮総合病院に勤める坂口付きの看護婦。
 薬剤部の飯村真奈美とは親友同士で、後輩の面倒見が良く細かいところまで気を配るしっかり者。
 病院内でも周りの受けも良い。

深山佳織
 城宮総合病院に勤める研修医で、同じ病院の副院長深山総一郎の一人娘。明日香とは医大時代からの友人同士。
 どうやら本作品の最終ターゲットらしいです。

城宮明日香
 城宮総合病院理事長でもある院長の一人娘。
 医大を卒業し、城宮総合病院に研修医として勤務し始める。
 世間知らずのお嬢様タイプ。

折川皐月
 杉村弘子の後輩で彼女にあこがれており、半ば追いかけるような感じで城宮総合病院に勤務することになった看護婦。
 パケに描かれている外見を見て、てっきりこの人は前作の本庄萌恵が髪を伸ばしただけかと思ったのですが、全然関係ない人でした。

御堂江美子
 城宮総合病院に勤務する腕の良い外科医。
 坂口の淫靡な欲望に火をつけた張本人で、坂口が最初に手に入れた奴隷でもある。
 冒頭、いきなり坂口に捨てられます(笑)
 意外と一途に坂口を愛しているようなのですが、どのルートをたどってもこの人は報われません。

飯村真奈美
 城宮総合病院に勤務する薬剤師。
 婚約者がいるが、それに嫉妬した坂口の性奴にされており、現在では自ら進んで薬物の作成や調達をして坂口に協力している。

園田愛美
 城宮総合病院に勤務することになった新人看護婦。
 折川皐月とは看護学校からの友人。
 明るく快活な上いつも元気で、傍目からもそれが健康的で魅力的に見える女の子。
 皐月と友達だったのか…書いてて初めて知りました(笑)。
 ゲーム中それらしい絡みはどこにもないぞ。

柳原理恵
 城宮総合病院に勤務する坂口と同期の外科医の柳原の妻。
 柳原の仕事が忙しく一緒にいる時間があまり無いらしい。
 人妻に似つかわしくない清楚なお嬢様と言った感じの女性ですね〜。
 理由はゲーム内でわかりますけど。

佐伯ほづみ
 城宮総合病院に入院している患者。
 ちょっと他の人とは変わった感性の持ち主で、何となく「トロい」感じがする女の子。
 長く入院しているらしい、おとなしい性格の女の子。

倉本ちはや
 城宮総合病院に入院している坂口の患者の女子高生。
 明るいスポーツ好きの女の子で、もちろんHも好き。
 現在は入院中のため、彼氏とHできずちょっと欲求不満に陥っている。
 坂口に極度の欲求不満に追い込まれ、サカリのついたケモノのように悶えます


<システム>
 いつものジックス仕様。
 でもオートプレイはまだなし。
 新たに加わったのは既に選んだ選択肢を表示してくれること。
 この機能はエンディングがやたらと多いと意義が増しますよね。
 (あ、でもこのゲーム、ZYXのHPで大々的に攻略されちゃってるんですけど…)。


<音楽/音声>
 音楽:前作よりは音が聞こえるようになったかな?
    でも曲はあんまり印象に残らないです。
    唯一覚えているのが回想シーンで流れてた曲(笑)。
 音声:フルボイス。 演技のエロさは前作にましてパワーアップ!
    かなり徹底した演技指導がされてるのがわかります。
    でも残念ながらフェラのちゅぱ音はまだなしですヽ(;´Д`)ノ


<感想>
 今回は前作に比べシナリオ分岐がより多く10個のエンディングが見られるようになり、刺されたりいい人になったりといろんな坂口先生が楽しめます。
 奴隷化される女性キャラもいつものメンバーに患者の女子高生やライバルの人妻、副院長の令嬢など総勢10人と大幅増加。
 なによりHシーンのCG・アニメーションが格段に美しくなったことにビックリ。
 しかしアニメーションはいつものループアニメです・・・。

 ストーリー紹介を見る限り、今作では坂口の勤める城宮病院内での派閥抗争が主題となっているようです。
 前作に引き続き(というより前作に増して)鬼畜傾向の強くなった坂口はゲーム開始時はいつものように手当たり次第に食いまくってSEX三昧にふけっているのですが、副院長令嬢の深山佳織・ライバルの柳原医師の妻・理恵にターゲットを絞ったあたりで「ついでに」とばかりに邪魔な深山と柳原の失脚を狙います。

 今回の坂口先生、もはや「最初は紳士を装って近づく→弱みを掴んで脅迫、凌辱→奴隷化」という方法には途中で飽きちゃったらしくて、中盤あたりになると「いきなり犯す→現場を写真かビデオにとって脅迫」という雑なやり口に変わります。
 しまいには現場を目撃された少女に対して「犯すだけで口止めできる」なんて考える始末、もう狡猾な自信家というより後先考えないただの性欲バカです。

 勤務中もナースを見ては「お、今まで気付かなかったがこいつ触り心地のよさそうないい尻をしているな…」とか考えたり、人妻を見ては「安心してください。わたしがあなたの欲求不満を解消してあげますよ…」とか内心でつぶやいたり、性欲バカになるばかりか重度のキジルシさんになりつつあるようです。
 そうかと思うと選択肢によっては自分の犯した薄幸の少女に同情して今まで築き上げた地位を捨て去ってまでその命を救ったり、よくわからんですな今回の坂口先生は。

 さらに、今作ではやたらと坂口の女性依存度が高いのも特徴。
 ここでは前作で奴隷化されたナースの杉村弘子・薬剤師の飯村真奈美が彼の強力なサポーターとなって他の女性の奴隷化に文字通り一肌脱ぎます。
 媚薬を作ったり邪魔な人物の足止めをするのはもちろんのこと、ターゲットの女性の彼氏を誘惑したり、オクテの女の子にいけないことを教えたりともう完全に忠実なるシモベ。
 柳原と対決し、佳織を堕とすときにいたっては奴隷たちを総動員しますが、逆にいえば彼女たちがいなければ坂口は何もできないダメ男なのです。
 淫乱女医の御堂先生は序盤であっさり捨てられて、坂口に付きまとうストーカーと化し、時には有益な情報を教えてくれたりもしますが、この人と途中でHしたりするとエンディングで坂口が江美子に注射を打たれてお亡くなりになったりします。

 Hシーンは前作に比べると格段にエロくなってはいますが、陵辱性は前作に輪をかけて弱まったかも。
 なんか処女でも途中で感じまくるようになってしまう(Hの最中坂口が「おらっイケっイッてしまえっ!」と叫ぶとどの娘もホントにイッちゃうという…(笑))のは相変わらずなんですが、ひとたびHしてしまえばなぜかあっさりと奴隷化してしまう輩ばかり。
 こんなのところが坂口先生を付け上がらせる要因となっているのでしょうが、もうこうなってしまうと分類的に陵辱ゲームとは言えないかも知れないくらいですね。
 何にしても、女性キャラが増えたことでもちろん総Hシーン数も増加し、より実用性の高いゲームになったことは間違いなし。
 声優さんのボイスもより磨きがかかって破壊力抜群です。

 淫内感染シリーズをやりたいけど全部やる暇がないという人にはこの「2」と次の「鳴り止まぬナースコール」がおすすめ。


<総合評価>
 8.5点
 ストーリーは坂口のハーレムメイキングがメインなのか病院乗っ取りがメインなのかハッキリしないのでイマイチですが、エロさは病院モノでは抜群です。


おすすめキャラ:杉村弘子嬢&柳原理恵
 今回はなんだかやたらと献身的な女性になっており、しまいには公園で人目もはばからず坂口のために喘ぎまくる有様。
 何度も犯した相手に捨てた後もなおすがりつかれるとは、恐るべし坂口のイチモツの破壊力(笑)。
 個人的に好みなのは人妻の柳原理恵。
 今回は旦那の柳原が大事に守ってきた処女をレイプで散らされたり、診察室でスカトロプレイを強要されたりと散々な目にあってしまいます。
 しかし、まだ正体を現していなかった坂口によって媚薬入りコーヒーを飲まされ、自宅で坂口の名を呼びながらオナニーにふけるシーンなんかが可愛くて良かったです。

最後に一言:「前作から格段のCGレベルアップ。女の子の質感が良い感じ。」










  プリンセスメモリー    (タケ・ユタカさんのレビュー)   評価: 4 
▼ タイトル プリンセスメモリー
▼ ブランド カクテルソフト
▼ 対応OS Win95/Win98
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2000/04/07


<ストーリー>
 片田舎の素朴な村に暮らすコリンは孤児である以外は何の変哲もない青年だった。
 宿屋を営むサリアン、ポーニィ姉妹と兄弟のように育ってきたちょっと気弱な青年。
 それが今までのコリンだった。

 ある夜、コリンは不思議な夢を見る。
 闇の中で自分を呼ぶ女性の夢を…。
 その女性 はフィーリアとだけ 名乗り消えていく…。
 夢を見ただけなら平凡な日常の一齣の筈 だったが、一人の冒険者が村を訪れた事がコリンを運命的な冒険へと誘う。

 村外れにある村人達も近づかない禁断の洞窟にリリィと共に潜ることになったコリンは、魔物の巣くうその洞窟の中で、魂を失ったまま立ちつくす夢で出会った少女・フィーリアと再会する。

 フィーリアを連れて宿屋に戻ったコリンは、彼女をサリアンとポーニィに預け、自分はフィーリアに感情を取りもどす術を求め、再び洞窟に向かう決心をする。
 だが、その洞窟の闇の先で待ち受けていたものは……


<ヒロイン紹介>
フィーリア
 コリンの夢の中に現れ、フィーリアと名乗った少女。
 村外れに在る洞窟の奥で再会するが、魂を失ってしまっているために話すこともままならない。
 何故封印された洞窟に居たのか…、何故、魂を失ってしまったのか…全てはゲームの中で明らかになる。

サリアン
 コリンを育ててくれた宿屋の主の長女で、体を動かすのが大好きな活発な女の子。
 物事を考えるより、すぐ行動に移すタイプ。
 コリンにとっては姉のような存在で、いつもコリンのことを気にかけてくれている。

ポーニィ
 コリンを育ててくれた宿屋の主の次女で、家庭的で掃除、洗濯、料理が得意な宿屋の看板娘。  
 兄妹のように育ったコリンに対しては、頼りない兄であると同時に、それ以上の思いを感じ始めている。


<システム>
 CG回想はあります。
 セーブ数が極端に少なかった気が…
 標準インストールで30MBくらい?


<音楽/音声>
 音楽…相変わらず印象に残らない曲が多いです。
     フィーリアのテーマなんかは好きですが(ピアノ曲だから)。
     ED曲とかも。

音声…メインヒロインのフィーリアは長崎みなみさん。
    他はF&C作品に出演しているお馴染みのメンバーといった感じです。
    ただし今回はHシーンがテキスト・CG枚数・シーン総数すべてにおいてうすうすな上に、フィーリア以外のHシーンの演技ははっきり言って上手くないです。


<感想>
 これはエロゲーではないです(笑)。
 っていうか、18禁のコーナーに置くべきではないあまりにもフツーのRPG。
 記憶喪失&全ての感情を失った女の子をダンジョンで見つけた主人公が、ダンジョンに単身潜って彼女の記憶と感情を取り戻すことのできるアイテムを手に入れ、同時に女の子の過去を探そうとするゲームなんだけど、う〜ん…。

 RPGとしてはかなり低いレベルではあるが普通です。
 戦闘シーンは敵と交互に殴り合うだけなので戦略も何もなく、ひたすらレベルアップすればいいです。
 宝箱アイテムも洞窟に入るたびに復活するので、途中で金に窮して詰まるとかいうことはありません。

 しかーし!こちとらそんなチャチなゲームをやる目的で買っているわけではないのである。
 パッケージやその裏に書いてある女の子とのバーチャルHが目的で買っているのである。
 にもかかわらずその手のシーンの手の抜きようのはなはだしきこと、F&Cとは詐欺師の集団でござるか!
 …興奮するのはさておき、冷静にエロ重視のレビュアーの視点から見ると、このゲームの欠点は以下の3つです。
 その1:CGが全部で28枚というのはいくらなんでも少なすぎ。
 その2:Hシーンの声優の演技が、まったくもって薄すぎる。「喘ぎ声」でなく「吐息」のレベル。
 その3:前の2つとかぶりますが、Hシーンが合計4つの少なさでしかもショぼい。

 もうこの時点で完全にエロゲとして失格なのですが、よくよく見ると普通のRPGとしてもコンシューマーで言えばゲームボーイかゲームギアのレベル。
 開発期間3年、ですって?そんなのスタッフの無能を証明するようなものじゃないですか。
 なにを誇らしく公表してるんですか。

 他のレビュアーの方の中には、わりと好意的にこのゲームをやっている人もいて、その人の書いたレビューなんかを読むと確かにシナリオに見るべき点はあるかもしれません。
 感情を取り戻すために戦う相手が「聖女フィーリア」「狡猾フィーリア」などのフィーリアの人格たちだったり、フィーリアの悲しい過去とその過去から生まれる災厄・もう一人のフィーリアとの対決などにそれなりにオリジナリティのあるところは評価できます。

 でも、エロ度重視の私としては、このゲームのHシーンには幻滅せざるを得ないです。
 さんざん待たせた挙句の一回きりのHシーンがCG二枚で、しかも声優が素の羞恥心の抜け切っていない演技をするという萌えるどころか萎えることこの上ない内容。
 美麗なHCGが見られるだけです。
 女の子もフィーリアのキャラクターはそれなりに丁寧に描かれてはいるものの、ポーニィとサリアンの2人は大してキャラが立っていないうちにHになだれ込むみたいな唐突さが感じられて、イマイチ萌えられませんでした。

 というわけで実用度的には使えないにも程がある、やっぱりエロゲー買う前にレビュー読まなきゃと再確認できるゲームでした。


<総合評価>
 ちょっと厳し目に付けて4点
 エロゲーの棚に置くべきゲームではないです。
 フィーリア萌えした人やストーリーに感動した人は7点くらいいくかも。


おすすめキャラ:フィーリア。 妹属性に弱い人は要チェック。「お兄ちゃん」と呼んでくれます。
最後に一言:「まさかパケ裏にあるCGで総HCGの半数とは思わんかった(笑)」











  メイド物語   (タケ・ユタカさんのレビュー)        評価:5 
▼ タイトル メイド物語
▼ ブランド C's Blittz! / C's
▼ 対応OS Win95
▼ 定価 \7,800
▼ ジャンル メイド調教SLG
▼ 音源 MIDI
▼ 発売日 1997/04/18


<ストーリー>
 主人公はヒマな大学生です。
 メイド養成施設「禁美館」で、主人公は割のいいバイトとして90日間のメイド養成講師を引き受けることに…


<ヒロイン紹介>
松本ヒトミ
 明るく元気いっぱいのメイド見習い。
 お調子者なところもあるが、基本的にはひたすらメイド仕事に励む頑張り屋さん。

サナエ
 ちょっと幼い感じのするメイド見習い。
 気の強い性格で、おしゃれには気を使うタイプ。
 ヒトミ よりは仕事の要領がいい。


 お嬢様然としたメイド見習。
 体が丈夫な方ではないと言っているわりに、ものすごい巨乳でナイスバディ。
 すぐに休みたがる。


<システム>
 メッセージスキップ・オートモード等の気の利いたシステムは何もありません。
 クリアしてもおまけが何もなかったような気がする…
 CG鑑賞モードすらないのはいけないでしょう。


<音楽/音声>
 音楽…印象に残ってません。要するにフツーです。
 音声…Hシーンと館内会話の一部のみ。フルボイスではないです。
     結構有名な声優さんを使っている感じでした…。
     Hシーン含めてちょっと調教モノに似合わぬ明るい演技でしたね。


<はじめに>
 この作品をプレイした動機には、「やはりエロゲーマーとしてはメイドものは一つはプレイしておかねばっ!」という今考えるとよくわからないことがありました。
 このゲームを買った当時というのは私もエロゲーマーとしてホントに日が浅かったので、人のレビューをロクに読まずに片っ端から手に入るソフトをプレイしてたんですが…
 さすがに人のレビューを全く読まないで手に入れようとする愚行は避けて、100本以上エロゲのレビューをなさっている方のHPで薦められていたこのソフトを選んだんです。

 しかし後々になってこのソフトについてのレビューを他のレビュアーさんのHPで確認すると、このゲームはどちらかといえばクソとして評価されていることがわかったのです。
 そして、その「どちらかといえばおすすめできない」という評価のほうが正しい、と私も思います。
 以下レビューです。


<感想>
 大学生のアルバイトとして「3ヶ月にわたるメイドの育成」なんてあるのが既に設定としてヘンなんですが、まあそのへんにこだわると、とりとめがなくなるので早速内容に入りましょう。

 基本的に日中は3回に分けて料理・洗濯・買い物などの命令を出して、夜は一人を呼んで調教することができます(これがHシーン)。
 女の子の体力がある限り調教は可能ですが、日中の仕事との兼ね合いでうまく体力を残しておかなければいけません。
 館の状態とメイドのスキルにはレベルがあって、仕事をさせた分だけ両者はアップしていきます。
 メイドのスキルは適当にプレイしても上がっていきますが、館の状態(清潔度とか食料の備蓄とか)は放って置けばどんどん下がっていき、計画的に一定のレベルを保つようにしなければいけません。
 たまに日中にお客様がきて、メイドの奉仕レベルの進み具合や館内の状態をチェックします。
 選択肢によってはお金をくれたり、女性の客ならHシーンが見られたりもします。
 イベントといったらこの来客とゴミのたまりすぎで起こるイベントくらいです。

 画面には表示されませんが、3人のメイドの好感度パラメータもあるようです。
 たまに来る商人から買ったアイテムをプレゼントしたり、仕事中にかける言葉などで好感度は上がるようです。
 ちなみに商人からは館内の装飾品も購入できますが、はっきりいって食料面などでカツカツの生活を強いられることになる上に、最終的にエンディングを決めるのはメイドのスキルの状態なのであまり意味はないかもしれません。

 …とまあ内容だけを見ると、メイド育成ゲームとしては普通の出来なんじゃないでしょうか。
 ただ、このゲームには私にとっていまひとつ面白くない理由として3つの不満点があります。

 1つ目は、メイドのキャラがちっとも立っていないこと。
 なんか3人の経歴とか性格自体はけっこう細かく設定されているんですが、ゲーム中でそれがいかされていると思うことがないのです。
 例えばメイドの一人の梓には、お客様として来るおっさんと義理の親子という関係にあるらしく、メイドとして応対を命じるとそれなり確執を感じさせるセリフを言います。
 でもそれがそのお客への奉仕(これは夜の調教と全く同じシーン)に関係してくるわけでもなく、嬉々として奉仕するのです。
 しかもこの設定はその後のストーリーではさっぱり忘れ去られてしまう、というようにせっかく設定があっても何らパラメータに影響するようなことがないのです(たぶん)。

 2つ目は、たまにお客様が来るというアクセントはあっても、3ヶ月の育成期間はちと長すぎる、ということです。
 毎日がメイド三人に朝昼夜の命令を出し終えるとそれぞれの時間帯にメイドのうちのだれか一人に会いにいく、の繰り返しで単調そのもの。
 これで3人のメイドとのイベントなどがあれば違ったかもしれませんが、少なくとも私がプレイしたときは3ヶ月のうち来客とゴミのたまりすぎイベントしか発生せず、あとはひたすらメイドに指示→メイドの様子を見る→夜の調教の繰り返しの日々でした。
 もうちょっとプレイヤーを飽きさせない工夫がほしかったです。

 3つ目は、肝心のHシーンにいまいちノれないことです。
 Hシーンではいっぱいコマンドが出てくるものの、いきなり選択肢で下の方にあるコマンドを選ぼうとすると大量の体力を消費して、即調教終了になります。
 要するに上のほうにあるコマンドから徐々に慣らしていかないといけないわけで、しかもようやく正常位で感じるようになっても次の後背位になるとまた処女並に痛がるところから始まる、といったヘンな落差があってこのへんがいまいちノれないところです。
 個人的にはロリな女の子とのアナルSEXにのぞむとお尻から血を振りまきながらのメチャクチャ痛そうなCGが出て、しかも感じるようになってもそのCGが変わらなかったのがこのソフトを手放した原因の一つです(笑)。
 あと、一度どの体位かで射精してしまうと調教を終えなければならない、というところも不満。
 けっこう一つのシーン自体が短いので、数をこなせれば少しはマシだったのに、と思います。
 メイド調教度も同じ行為ばかりでは上がらず、必ず順序よく下のコマンドへと移っていかなければならないという点で自由度も低いです。

 これらの欠点をすべて許容できてはじめてこのゲームを人に薦めることが出来るんじゃないかな、と思います。
 とにかく大雑把なんだか細かいんだかわからないゲームでした。


<総合評価>
 5点
 大概の人は途中で飽きると思います。
 もっとおまけを充実させてくれないと…クリアする気力が失せます。


おすすめキャラ:ヒトミ。っていうか彼女とのエンディングしか迎えられませんでした。
最後に一言:「買う前に人のレビューを複数読もう…」