凌辱ゲリラ狩り    (ひびきさんのレビュー)   評価: 7 
▼ タイトル 凌辱ゲリラ狩り
▼ ブランド Liquid(リキッド)
▼ ジャンル マルチサイドストーリー凌辱アドベンチャー
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2002/11/15
▼ 購入   凌辱ゲリラ狩り / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(ホイール対応・音声リピート無し)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  なし
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  10個
【 エンディング数 】  6個


<ストーリー>
 反政府ゲリラが活動する政情不安の国で、一地方の村の少女がゲリラ軍に凌辱され、殺される事件が発生した。
 国軍部隊指揮官プロスパーは、「ゲリラ狩り」と称し村に進駐する。
 だが、それは凌辱の宴をおこなうために彼が仕組んだ策略だった。
 ゲリラに内通するスパイの疑いをかけられた少女達。
 魔女狩りにも似た宴が今幕を開ける。


<ゲームの概要>
 二人の視点でストーリーを追う 「マルチサイト・ストーリー」
 「冷酷無比な指揮官プロスパー」そして「村の青年ハレス」
 二人の主人公を選び、この村で繰り広げられる狂気の宴を違う視点でプレイすることができます。
 (最初に選ぶことができるのは、ハレスだけです)
 己の欲望のままに村を蹂躙するのか、ゲリラと協力し国軍の凶行を食い止めるのか、もしくは…。
 国軍駐屯部隊とそれに抗おうとする人々、さらに反政府ゲリラ達のさまざまな思惑と駆け引きの果てに待つものは…?


<主人公紹介>
素朴な青年ハレス
 突然の国軍駐留、そして捕らわれる少女達。
 村長の館の召使いであるハレスは、捕らわれた少女達を助ける為、ゲリラに協力することになる。
 ゲリラ軍は静かに攻勢の準備を整えていたのであった。
 無事に少女達を助けられるのか、もしくは…。
 単純な性格だが、正義感がある少年。
 普段は、シャミルの家でリルと共に召使いをしている。

若き野心家プロスパー
 ある辺境の村の近くで、少女が凌辱され殺される事件があった。
 辺境監視部隊指揮官プロスパーはこれをゲリラ軍兵士の行為とし、部隊を村へ駐留させる。
 しかし、これは彼自身が仕組んだ蹂躙の始まりであった…。
 性格は冷酷で、一切の情けを持たず、己の欲望を満たすことしか考えていない。


<ヒロイン紹介>
シャルミ:CV紬叶慧
 国軍が駐屯する資産家の屋敷の娘。
 金持ちの娘として生まれたせいか、とてもはねっかえり。
 気が強いじゃじゃ馬娘。しかし根は優しく正義感がある。
 子供っぽい言動とは違い、その若々しい肉体は、充分成長したものである。

リル:CV杏露花梨
 国軍が駐屯する屋敷の召使い。
 口数は少ないほうで大人しく、まじめで慎み深い。
 密かに想いを抱いている男性がおり、自分の純潔をとても大切にしている。

アルフィナ:CV涼森ちさと
 村に住む女性。ハレスの良き相談役にして、お姉さん的な存在。
 村随一の知識人。だが、知的な印象とは裏腹に、肉感的なボディーの持ち主である。

フェリス:CV比未子
 ゲリラ軍の女兵士。ガサツで単純で乱暴者だが、気っぷはいい。
 鍛え上げられた肢体を持つ、勇敢な女性。

ラトーナ:CV天天
 プロスパー専属の部下。
 上官であるプロスパーの命令で奉仕することを義務付けられ、調教により今やプロスパーのための肉奴隷に躾られている。


このホームページはLiquid(リキッド)より一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はLiquid(リキッド)に帰属します。



<購入理由>
 輪姦場面が出てくるゲームをプレイしてみたかった、ということで^^;


<システム補足>
 インストール形態はフルインストールのみ。約450メガ必要です。
 一度インストールしたら、次からはCD挿入しなくてもOKです。
 オートモードがないのと、セーブ数が少ないのという点が少し気になりました。

 そして、このゲームに内包されている、アンケートをメーカーに送ると、お返しに「徹底凌辱追加CD」が送られてきます。
 これによって、より本格的な調教が可能となります。
 また、ここには各キャラによるWINDOWSのシステム音声と、徹底凌辱ルートについての完全攻略チャートも入っています。


<音楽・音声>
 女性キャラはフルボイスです。
 ストーリーは緊張感のあるシリアスなモノなので、それに伴った声のキャラが多かったです。
 いわゆる、萌え〜なキャラはいません( ´―`)
 アルフィナに関しても、お姉さん的存在と表記されていますが、普段はむしろキャリアウーマン的な喋り方です。
 意外だったのはラトーナ役の天天さんでしょうか。
 天天さんというと、いわゆる萌え的な声の声優さん、という認識がありましたが、このゲームでは、キビキビした声なども聞けました。

 エッチシーンでは、濡れた肉同士の摩擦音、チュパ音があります。
 とても良いです^^;
 その変わり、発射時の音は無いです。
 まぁ、これはなくてもぜんぜん困りません。

 音楽に関しては、純愛場面ならキレイな音楽、銃撃戦なら緊張感のある音楽という風に、場面場面に合った音楽が流れてきました。
 ゲームの雰囲気を盛り上げる良い音楽でした。


<原画・CGなど>
 原画は 黒姫堂さん。
 CGは、少し塗りの色の数が少なく、一昔前のエロゲCGのように感じられました。
 立ち絵は、少し小さく、他ゲームよりもヒロインたちを遠くから見ている、という感じです。
 顔も小さいので、表情の変化はそれに伴い、あまり印象付けられるモノではありませんでした。
 胸に関しては、大きく描かれており、肉質のある感じを受けました。
 乳首もハッキリ描かれているようですし(*σ▽σ)
 う〜ん…、おっぱい万歳!^^;
 でも、ラスト辺りで出てきた乳首ピアスはちょっと引きました(-“-;)


<エッチシーン>
 本編のエッチシーン数は31シーン。
 追加ディスクの徹底凌辱調教ルートでのエッチシーンの数は15シーンです。
 初っ端から輪姦シーンが多くあり、男性キャラの中心で、もがいている女性キャラがいやらしく描かれています。
 一応純愛エッチもありますが、申し訳程度。
 ほとんどが凌辱、もしくは輪姦シーンです。

 このゲームのコンセプトは、凌辱・輪姦を繰り返し堪能するゲームです
 …当然中出しがほとんど。
 他のゲームだと、2〜3回凌辱すれば壊れるパターンも多いですが、このゲームではなかなか女性キャラが頑張り、壊れるまでの時間が結構長く、それだけ楽しめます^^;
 ただ…、その分ヒロイン達のプライドや信念・想いなどはズタボロに叩きのめされます。
 鬱なときにゲームをしないほうが良いかもしれません。

 ヒロイン全員に対し、複数の輪姦シーンが存在し、メインヒロイン以外への輪姦シーンまであります。
 また、1つのエッチシーンにも、2枚以上のCGが使われているシーンが多く好感が持てます。
 凌辱には、肉体的だけでなく、ヒロインの家族の弱みやでっち上げをネタに、精神的な攻撃をする場面も有ります。
 免疫があまりない私は少々引きました(-“-;)

 コスチュームに関しては、メイド服エッチと軍服エッチがありました。
 ブラジャーやガーターも、細かく描かれていたので嬉しいところです(*σ▽σ)

 淫語に関しては、ピー音などで修正すべき放送禁止用語はほとんど出てきませんでした。


<感想>
 Liquidというメーカーの第1段、「凌辱ゲリラ狩り」、さてさてどんなゲームでしょうか。
 プロローグでは、いきなり国軍の面々が、村の娘を輪姦凌辱するところから始ります。
 やっぱりエロゲーはこうでなくっちゃねヽ(・∀・)b-☆
 と思っているのも束の間、この女性、フェラチオ時に「歯を立てた」という事を理由に、いきなり銃殺されます。
 …エエ━━━(;゚Д゚)━━━!!!
 いきなり殺されちゃうんですか?
 輪姦⇒銃殺の鬼畜コンボ…。
 デビュー作でいきなりコレとは、初っ端から飛ばしてますネ、Liquidさん!
 まぁ、この国軍の上官がプロスパーで、この現場にも居合わせており、事件を葬ろうとするのですが…。

 そして場面変わって、我らが主人公、正義感溢れる青年召使い、ハレス君。
 お金持ちのお屋敷にて、お嬢様のシャミル、同僚のリルとの生活が描写されています。
 微笑ましいね(≧∇≦ )b

 と、そんなところにプロスパー率いる国軍が駐在します。
 彼らの目的は「少し前に娘が殺されたので、そのことについて調査する」ということらしいです。
 真犯人であるプロスパー達は、もちろん罪を他人になすり付けますが、その罪を着せられるのが、メイドでありヒロインの1人であるリルなのです。
 …フツーは男性であるハレスに罪を着せるんじゃないか?
 エロゲーでそんな理屈は受けつけません^^;
 案の定怒りに燃える主人公ハレス君と、お嬢様シャミル。
 抗議に行こうとしたら、ハレスの部下である、女性兵士ラトーナに高圧的な態度で行く手をさえぎられ、挙句の果ては投げ飛ばされます。

 正攻法では無理と判断し、敵の上官プロスパーに気に入られようと行動する主人公ハレス君。
 気に入られすぎて、プロスパーに女性兵士ラトーナをご馳走させられます^^;
 ラトーナは嫌がっているのですが、「上官である私の命令が聞けないのか!」の一言で、あの高圧的だった女性兵士ラトーナが、屈辱的な思いに耐えつつ、ハレス君の上で腰を振り始めます
 女性兵士ラトーナに対するこの凌辱・扱いはどんどんエスカレートしていきます。

 当分の間は「リルを助ける」という目標があるので、その目標が達成できるのか?という緊張感と、シャミルが1人で暴走しませんように、という心配感と、インモラルな思いを抱きつつ、ラトーナの凌辱に参加する、という背徳感など、いろいろな感情がストーリーの進展と共に沸いてきます。
 自然と物語をスイスイと読み進むことができます。
 もちろん、物語自体も、どういう物語になるかはプレイヤー次第ですけど^^;

 ハレスルートが終わると、プロスパールートを選ぶことができます。
 このルートでなければ鑑賞する事ができないエッチシーンも、数多く存在します。
 ラトーナの家庭の事情などにも触れられております。
 実は、彼女も結構可愛そうなキャラということが分かります。
 (上で十分可哀想なキャラですが…)

 そして、「徹底凌辱ディスクルート」。
 このルートは、捉えたヒロイン達を徹底的に輪姦するお話であります。
 ただし捉えたヒロインのうち、誰を凌辱するか、を選択はできますが、凌辱の方法は選ぶことが出来ません。


<エンディングについて>
 結論から言うと、ほとんどのメインヒロインには、一応救われる結末が用意されています。
 いわゆる、「プロスパーの魔の手から逃れて純愛的なエンドを迎えました」というヤツです。
 しかしただ1人だけ、首尾一貫、徹頭徹尾どう転んでも不幸なヒロインがいます。
 このキャラは、輪姦や中出しを嫌がる権利さえも奪われています。
 このヒロインはプロスパーに聞きます。
 「…いつまでこんなことを続けるのですか?」
 「決まっている。私がお前に飽きるまでだ」
 …鬼畜や…ほんまもんの鬼畜人や…。
 即答するところが彼の鬼畜度に拍車をかけています。


<10点満点での総合評価>
 7点
 まぁ、なんだかんだ言っても、自分の購入理由である「輪姦シーン」が多かったので満足です。


お気に入りのキャラ:アルフィナ…エッチシーンの喘ぎ声が透き通った声だったので^^;
最後に一言:「輪姦シーン目的なら、このゲームです。」









   巣作りドラゴン    (たろんなーどさんのレビュー)   評価: 7.5 
▼ タイトル 巣作りドラゴン amazon associates
▼ ブランド ソフトハウスキャラ
▼ ジャンル 巣作りSLG
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2004/06/25
▼ 購入   巣作りドラゴン / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(バックログでの音声再生あり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  なし
【 ヒント機能 】  あり(進行状況確認など)
【 セーブ数 】  100個
【 エンディング数 】  11個(BADEND除く)


<あ・ら・す・じ>
 竜族の巣作り。
 それは竜族の男子が自らの妻を娶る為の儀式。
 竜族の男子は結婚を申し込む際、立派な巣と、沢山の財宝、そして豊富なH経験が必要になる。
 主人公ブラッドは、婚約者リュミスに脅されるようなカタチで巣作りをはじめることになる。
 周囲の街を脅してお金と生贄を集め、立派な巣とたくさんの財宝を集めることが出来るのか?
 そしてそれを狙って、あるいは竜を倒す名誉のために集まってくる侵入者たちから巣を、財宝を守ることが出来るのか?
 そんな竜の愛と涙と笑いとHの巣作りを無事成功させましょう!


<キャラクター紹介>
リュミスベルン(リュミス) CV:羽賀ゆい
 主人公の婚約者にして竜族最強の個体。
 我侭で高飛車、暴力的で高い戦闘力を持ち、天界や魔界さえも恐れさせる純粋に近い竜族。
 昔から主人公の琴をいじめており、主人公に自分にふさわしい巣作りをするよう強要する。

ユメ・サイオン CV:大波こなみ
 主人公の元に生贄としてつれてこられた獣人族の少女。
 主人公のダンジョンに料理番、雑用兼任として働くことになる。
 のんびりとして温厚な性格だが、時に向こう見ずとも取れるほどの行動力がある。

フェイ・ルランジェル・ヘルトン CV:渋谷ひめ
 竜退治で御家復興を目指す騎士の家系の女性。
 家に伝わる魔法剣と鎧で身を覆い、竜退治に挑む。
 生真面目で融通の効かない一面もある。

リ・ルクル・エルブワード CV:西田こむぎ
 主人公の巣があるエルブワード王国の王女。
 弱国エルブワードを竜の恐怖で隣国から守ろうと画策している。

クー CV:春野さつき
 魔界から派遣されてきた魔族で、主人公にダンジョンやモンスターを売るギュンギュスカー商会の代理人。
 主人公にというよりは商売に忠実だが、主人公にとっては補佐役でもある。

メイド CV:春日アン
 ギュンギュスカー商会から派遣されてきたメイド隊。
 最初は42人だが、巣の拡大と共に人数が増えていく。
 クーの指示の下、ダンジョンのメンテナンスや雑用を行う。

ドゥエルナ CV:長崎みなみ
 竜殺しと呼ばれる女魔術師。
 強大な魔力を竜退治に向け、今まで多くの竜を屠って来たという。
 王からは竜を退治するように依頼を受ける。

リュベルマイト(マイト) CV:一条光
 リュミスの弟でマイトにとっては昔からの親友。
 竜族男性では最強の個体だが、姉には遠く及ばない。
 冷静で分別のある美男子だが、姉バカで姉の事になると冷静さを欠く。

ブラッド・ライン (主人公・リネーム不可)
 竜族男性としては落ちこぼれに属する個体。
 昔の許婚が行方不明になった後、苦手なリュミスが許婚になった為巣作りをサボっていたが、リュミスに半ば脅されて巣作りをすることになる。


このホームページはソフトハウスキャラより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はソフトハウスキャラに帰属します。



<音声>
 男性キャラも含むフルボイス。主要なキャストは上記の通り。
 また、他に脇役キャラとして以下の声優さんも出演。
 金松結花(女僧侶マイム・マイストロン、冒険者B、体操服娘)、神崎ちひろ(村娘セピア・クリッド、冒険者C、銀狐、柿崎君)、紫苑みやび(冒険者A、OL)、宇佐美桃香(女盗賊リオ・ハレイン、冒険者F、あらいぐま)、ダイナマイト亜美(女軍人ラル・グレー、冒険者D、焔夜、長髪の女、小説家)、富樫ケイ(女剣士エーファ・ライズマン、冒険者E、メルティ)、春野さつき(貴族娘マーガレット・ベオルフ)、植木亨(兵士A、熱血教師、男忍者)、カンザキカナリ(冒険者G)、岩泉まい(冒険者H)、一条光(兵士B、相方の男、逆毛の男、生徒会長)の各氏(括弧内はキャスティング)。

 主要キャラと、ほとんど被らない脇役キャラのためにコレだけの声優さんを集めたの豪華、かつ凄い事ですね。
 もちろん、脇役キャラのHシーンもあります。

 主要キャラ・脇役キャラとも問題ない演技力で、キャラクターにもあっています。
 とはいえ、脇役はHシーンと後日譚が少しという感じですので、キャラクター性自体がなかなかつかめないのですが^^;


<音楽>
 全23曲。うちボーカル曲はOP、ED共通で1曲。
 ボーカル曲「青空ボレロ」(Vo.畑亜貴)はプログレッシブ色がやや強い爽やかなボーカル曲。
 良くも悪くも思い切り畑亜貴さんの色が出ている曲ですので、好みは別れるところかもしれません。
 まぁ、作詞・作曲・ボーカルを全てされているので当然ですが、高音が綺麗で伸びのあるボーカルは嫌いという人はいないと思います。

 BGMの出来はごく標準でしょうか。
 なんだか、以前にもソフトハウスキャラのゲームで聞いたことのあるような曲で、目新しさは無いですが安心感があります。
 ゲームシステムにあわせてノベル向きという言うよりはSLG向きで、やや曲調がシンプルというか単調に感じることもありますが、ノベルゲームと違ってSLGはコレくらい抑え目のほうが良いと個人的には思います。
 そんな感じのやや控えめなBGMに仕上がっています。


<システム周り>(ver.1.00)
 ジャンル的にはダンジョン作成SLG+AVG。
 プレイヤーは主人公ブラッドとして、立派な巣をつくり、合間にAVGパートでヒロインとの会話が入る…というような感じです。
 巣作り自体はごく一般的なSLGで、基本的には主人公の「魔力」を消費して街を攻撃し、そこから入ったお金で巣を改築して立派にするという流れ。
 ただ、ファンタジーの常として、竜の巣には冒険者や盗賊、討伐軍がやってきますので、モンスターや罠を使ってそれを撃退します。
 感触としては、古いゲームですが「めい・KING」(にくきゅう)がちょっと近い感じでしょうか…。

 ソフトハウスキャラのゲームをプレイされた方ならご存知かと思いますが、いつも通りのやりこみ型ゲームです。
 5回や6回のプレイでは、コンプはおろか、EDを一つ見るのが精一杯というくらい繰り返しプレイは必須です。
 ただ、繰り返しプレイが前提に作ってあるので、雇用した魔物の引継ぎや、クリアしていくごとにスタートが変わるなど、様々な工夫はされていますし、操作性も良好で、スキップも高速なのでそれほど気になりません。

 気になるところといえば、コマンドのキャンセルがきかないことでしょうか。
 巣作りや部下召喚を選んでしまうと、何もしなくても1週間経過してしまうということになってしまいます。
 また、セーブとロードがそれぞれの週のコマンド入力時にしか出来ず、AVGパートでは出来ないのも残念なところ。
 基本的に1週間の流れは、コマンド入力⇒コマンド実行⇒巣への襲撃⇒ターン終了となる為、コマンド入力の結果発生する会話をもう一度見たいと思った場合、コマンド入力時まで戻ってもう一度巣への襲撃を見なくてはいけない、ということになってしまいます。
 たしかにゲームバランス上、ココでしかセーブ&ロードできないほうが難易度的に簡単になる過ぎるのを防いでいますが、やはりAVGパートがある以上、AVGパートでは何処でもセーブできると嬉しかったです。

 細かいシステム周りは上記参照。
 もっとも、上のシステム周りはAVGパートでのことですが…。
 SLGパートは1週間に1回コマンド入力をして、その通りに行動するというタイプのゲームです。
 個人的にはソフトハウスキャラのゲームは「アルフレッド学園魔物大隊」までしかプレイしておらず、直前2作はプレイしていませんが、SLGの操作性、難易度、繰り返しプレイへのモチベーションなどはかなり高くなっており、上にも書いたようにサクサク進められ、快適プレイが可能です。
 ただ、逆説的にサクサクプレイできる分だけやや難易度は低めです。
 SLGが苦手という人もそれなりに時間をかければクリアできると思います。
 これをヌルイととるか、親切ととるかは人によって異なると思いますが、個人的感覚では「SLGの鬼!」というような上級者と、SLGを見たことも触ったことも無いという超初級者以外は、初級者から中級者まで楽しめるバランスではないかと…。
 まぁ、ソフトハウスキャラのヘビーユーザーは「SLGの鬼!」って人が多そうな気もしますけど^^;
 そういうヘビーユーザーは途中で飽きが来てしまうかもしれません。

 AVGパートのフラグ立てもそこまで難しいのは無かったですし、難易度的には割りと低めです。
 部下一覧と作中作のコンプは多少手間取りますが、それを除けば10〜15時間くらいかと。
 また、他に進行状況をチェックする際にリュミスEDに何が足りないか教えてくれたり、ショートコント的なオマケシナリオが追加されたりするなどのシステムを搭載しております。


<CG>
 原画は佐々木珠流氏。
 ソフトハウスキャラのデビュー以来原画を手がけ続ける看板原画家さんです。
 ココのゲームを絵買いする方はあまり聞いたことはありませんが、それはどちらかといえばソフトハウスキャラ自体がSLGのやりこみ度とゲームシステムに重きを置いているからであって、絵の魅力が無いせいではないはずです。

 絵柄自体は目とかにやや特徴があり、線はシンプルですが、安定感が高く、絵柄として立ち絵でもイベント絵でも表情に関わりなくキャラクターの特徴が出ているのは好感触です。
 塗りも標準レベル以上はありますので、お勧めできるかと^^;

 背景も含めて塗りは一定しており、どちらかといえばはっきりした塗りですが、浮くようなことも無く自然な感じで、良いのでは。
 ただ、塗りと線が比較的シンプルなので、書き込みが物足りないという人もいるかもしれません。
 これはキャラの絵もそうですけど…。


<Hシーン>
 シーン数はキャラによって違いますが、2〜14くらいです。
 Hは大体3種類あって、ヒロインたちとの「会話」やEDによって起きるイベント上のHシーンと、主人公がベッド上でのスキルを磨く(^^;)「H練習」コマンドによるHシーン、それにゲーム中で主人公が拾う本(作中作)の中でのHシーンです。

 全体的に尺は短めで、Hシーンの数が多いヒロインも絵は使い回しが多く、実用度的には微妙です。
 卑語や効果音も無いですし、どちらかと言うと絵もエロいという絵ではないですし…。
 全体的に、最初は無理やり⇒後でメロメロみたいな流れですので、その辺もう少しバリエーションが欲しいところです。

 シチュも割りとノーマルが多いです。
 ファンタジーの特権として、中には触手や粘液とかの特殊プレイや、怪しい道具使用とかはありますが、薄め。
 そんな感じで実用度的にはイマイチですが、Hシーンがゲームシステムに組み込まれていて、いつでもHシーンが見れるのはいいところだと思いますし、何気に処女率も高いので、絵が好みで処女を無理やりって言うシチュが好きなら良いかも…。


<感想>
 繰り返しプレイを前提としたSLGとしては、上にも書いたように非常にシステム周りが高速かつ使いやすいうえ、複数回プレイへの引継ぎやモチベーションの維持が上手く、非常に優秀です。
 なので基本的にはこのゲームのシステム自体を気に入るかという点に尽きるかと思います。

 シナリオに関しては、ソフトハウスキャラいつもの通りって感じで、微妙に鬼畜&Hシーンは経験豊富な主人公に半ば無理やり⇒ラブラブにという基本的流れで、シナリオには期待できません。
 SLGのせいかフラグ管理もやや甘めで、ロコツに殺されたキャラのEDがあるのにはちょっと…って感じでした。

 ただ、世界観自体は良く出来ています。
 王道ファンタジーのドラゴンの設定を上手く生かしつつ、ドラゴンが巣を作らなくてはいけない理由、Hシーンを入れなくてはならない理由が自然に上手く組み込まれており、普通のゲームとは逆に、「システムのためのシナリオ」としては上手く機能して、SLGを楽しませる一助となっています。
 まぁ、SLGの合間に妙にひねったシナリオを入れられるよりは良いのかな、という気もします。

 そういう意味でSLGパートには力が入っていますし、バランス調整も絶妙です。
 Hシーンの収集的な要素もあるので、Hシーンがつぼに入ればSLGが多少苦手でもモチベーションになると思いますし、SLG好きとしては実際の巣が豪華になったり、部下が成長していくのが楽しめたりします。
 ただ、難点としては、最初のうちはEDを見るのに少し苦労します。
 まぁ、魔物の引継ぎなどが出来るので初心者の方でもそれなりに繰り返していれば遊べることは確かですし、1回でもきちんとしたEDを見ればぐっと楽になりますが、それまでに放り投げてしまう人もいるかも…。
 そして逆に最後のほうは戦闘だけの作業プレイになってしまいがちです。
 もっとも、後半余裕が出来ると作業的になってしまうのは経営SLGに共通の欠点と言えますが…。
 難易度が適当とはいえ、やはり初心者や上級者にはきつい感もあります。
 難易度調整とかついていてくれたらより間口が広がったと思います。

 まぁ、読むゲームばかりではなく、たまにはそれなりに遊べるゲームが欲しいなぁ、というときの息抜きには最適だと思います。
 根をつめて一気にクリアするより、少しづつじっくりという感じで遊べば結構楽しめるのではないかと。


<10点満点での総合評価>
 7.5点
 SLGとしてもエロゲーとしても良い出来なんですが、ちょっと中途半端かも…。
 ただ、割と間口は広く遊べ、楽しめるゲームに仕上がっていると思います。


お気に入りのキャラ:フェイ…なんだか、某大作ゲームのキャラに似ている気もしますが(汗
最後に一言:「個人的にはもう少し難しくてもいいかな?なんて思いました。」