ジェミニ (霧さんのレビュー) | 評価: 5.5 |
▼ タイトル | ジェミニ |
▼ ブランド | せ・き・ら・ら |
▼ ジャンル | らぶらぶツインズアドベンチャー |
▼ 対応OS | Win98/Me/2000/XP |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | 税込\9,240(税抜\8,800) |
▼ 発売日 | 2004/03/26 |
▼ 購入 | オリジナル特典 Getchu.com |
【 CG観賞モード 】 | あり |
【 シーン観賞モード 】 | あり |
【 BGM観賞モード 】 | あり |
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり(音声再生あり) |
【 選択肢リターン機能 】 | なし |
【 オートモード 】 | あり |
【 ヒント機能 】 | なし |
【 セーブ数 】 | 50個 |
【 エンディング数 】 | 6個 |
<ストーリー>
主人公の森永修司(もりながしゅうじ)は、両親の海外赴任を見送り、少々忙しい思いをしていた。
彼の家には甘えん坊の義妹が二人、あれこれと彼に構ってくるからだ。
可愛い双子の義妹、優奈(ゆうな)と優花(ゆうか)……しかし、その血は繋がっていない。
父の親友であった人物が事故で急死し、彼女達は唯一の両親を一度に失ったのを機に、我が家の一員となったのだ。
そして二人は、まるで本当の妹のように兄に甘え、慕っていた……
そんな義妹たちも成長し、馬鹿兄貴と呼ばれても仕方ないほどの美少女だと思う。
学校でもかなりの人気があるような事を聞き、兄としては嬉しいやら複雑な気分だった。
そんなある日、学生会での打ち合わせが終わらずに、彼は書記である「対馬 玖実(つしまくみ)」を自宅に招く。
周囲では「彼の恋人」としてウワサされている彼女を……
その日を機に、安穏だった兄と妹たちの関係は……確かに終演を迎えたのだった。
このホームページはせ・き・ら・らより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はせ・き・ら・らに帰属します。
<購入動機>
ロリ好きで知られる友人が「双子で妹だよ!」(←これ重要^^;)と薦めた作品だったから…。
<霧的キャラクター>
森永 優奈 (Vo.大花 どん)
双子の妹の姉の方。
大人しくて病弱。体力はないが勉強は得意。
お菓子作りと植物栽培が趣味。極度の低血圧でもあります。
図書委員とのことですが、ゲーム中に司書さんの代わりにカウンターに立ったり、眼鏡をかけて読書するといった風景は一切ありません( ̄□ ̄;)
遠慮がちで表裏のない素直な子に見えますが、結構は芯は強くなかなか侮れません。
森永 優花 (Vo.今井 かおる)
双子の妹の妹の方。
主人公に初めてをあ・げ・る♪と日ごろから豪語してます。
お約束ですが優奈と対照的に体力重視で勉強は苦手です。
ですが家事はお2人とも得意なようで、お掃除その他はきっちりこなします。
ちなみに普段の食事担当は優花です。
かなり自分の道を行く子ですが、周りを一切顧みないわけでもなくそれなりに周囲の人間のことも見ています。
プロモーションはどちらもどっこいどっこい、と言ったところでしょうか…。
対馬 玖実 (Vo.榊 るな)
生徒会書記を務め才色兼備を謳われる後輩。
抜群のプロモーションの持ち主で、その体と積極的な性格を用いて主人公に頻繁にアプローチをかけてきます。
大金持ちのお嬢様ですが、セクハラ親父のような言動をとり、主人公のおしりをよくナデナデします。
主人公さえいれば世界征服さえできると言っていましたが、計算高さとしたたかさ、相手の弱点を握る能力にたけ本当にこの人ならできそうな気がします…。
<システム>
上記参照。
CD BROS系の統合システムで、インターフェイスが非常に見やすく使いやすいです。
スキップボタンなどゲーム時のウィンドは必要最低限のモノを配置し、使いやすさを追求。
音量調整、画面効果の有無、キャラごとボイスありなしの有無などきっちり揃えてあるので不満に思うことはないでしょう。
また、吹き出し部分をクリックでメッセージスキップなど、視覚的に見やすい仕様で非常に工夫していると感じました。
<音楽>
BGMは僅か8曲…数的には微妙と言えます。
しかし、平時におけるほのぼの曲はクセがなくて良い感じで、とりあえず曲自体、BGMとしては問題ないと思います。
問題は曲数の少なさ故か、純愛だろうがアブノーマルだろうがやたら暗いBGMが入ることです。
アブノーマル時はまだいいのですが、純愛でやられると「エッチしちゃいけないのか!?」という気分にかられます。
せめてあと2、3曲純愛シーン用の曲が欲しかったです。
なおボーカル曲はありません。
<音声>
う〜ん…微妙です。微妙としか答えられない^^;
特に双子姉妹はなんとも…。
う〜ん…あまり言いたくはないですが、やはり平均以下という謗りは免れないでしょう。
<CG>
原画はユキヲ氏。線の細い綺麗なイラストを描かれます。
嬉しいことに「これでもか!」というくらいえっちぃ絵で攻めてくれます^^;
塗りも色の境界線がかなりハッキリとしていますが問題ありません。
ただ…、フルスクリーンでアップになると、少しドットが見える感じしてしまうのは少しマイナスかな…。
<Hシーン>
純愛、アブノーマルと取り揃えており、ほぼ同数で合計32パターンあります。
純愛ルートだとノーマルエッチで、咥えたり、体位を変えたりと一通りやってくれます(ノ*゜▽゜*)
アブノーマルルートだと道具が加わったり、野外プレイ、あと浮気相手との絡みがはいります。
Hシーンはかなり充実しているといえるでしょう。
シナリオの量から考えるとHシーンのボリュームは多めです。
<感想>
ゲーム序盤からヤリまくり〜の姉妹丼を予想していたのですが、実際は中盤くらいまで双子姉妹
VS 才色兼備お嬢様、という構図でした。
シナリオにはまったく期待していなかった分、その辺りの駆け引きは結構楽しめました。
まぁ、義妹を性的対象としてみたりとかなり欲望には正直な人ですが、どうしてあそこまで鈍感なのかはお約束^^;
上記に中盤くらいまでバトルの構図と書き、Hシーンまで長くかかる…と思われたかもしれませんが、そうではありません。
ゲーム開始から20〜30分で(このゲームで言う)ハードなHシーンへと突入していきます。
中盤までシナリオを楽しめたのに、2〜30分でHシーン突入!?
つまり20〜30分で中盤!?
そうです、このゲーム、かなりテンポ良く進んで行き1プレイ1時間程度で終わるという抜群のお手軽さがあります。
(く・苦しい褒め方か^^;)
特に難しいことはなく、序盤で攻略したいヒロイン中心でいけば確実にルートはいれますし、小難しいことは一切考える必要はありません。
アブノーマルも浮気をするかどうかの選択肢のところでセーブして、「浮気する」を選ぶだけで入れます。
エンディグも純愛かアブノーマルの2つしか各キャラに無く、特殊な選択肢で発生する姉妹丼ルートやハーレムエンド等はないので、シーンおよびCG回収も楽々でした。
Hシーンでも、純愛モードとアブノーマルモードとのギャップ(アブノーマルモードでのヒロイン達の黒さ)がとても面白かったです。
軽ーい気持ちでプレイしたい方、時間に余裕がない方、手早くエッチが見たいけど調教やダーク系は嫌いな方にお勧めです。
<10点満点での総合評価>
5.5点。
ノリはいいですがボリューム不足です。
これに8.800円の価値を見出すのは…。
まぁ、私は楽しめたので良かったのですが、冷静に考えると上記のような点数かと…。
私のように「気軽にえっち♪」が好きな方なら6.5点くらいはあると思います。
私事ですが、購入動機のところにも書いた友人にプレイ後、「コレ面白いねぇ」と、報告した後「ごめん、まだやってない^^;」と言われたときは少しビビリました。
やってもいないゲームをその2つのファクターがある、というだけで薦めたのか…。
恐るべし「ロリな双子の義妹」というキーワード!
まぁ、面白かったので良かったですがヾ(´▽`;)ゝ
お気に入りのキャラ:優菜たん…(* ・・*)
最後に一言:「公式HPやその他でも優奈たんと優花たんが下着姿で絡み合ってるシーンがあるくせにどうして純愛姉妹丼ルートがないんだ!!出せやこの野郎(つД`)」
蒼色輪廻(あおいろりんね) (たろんなーどさんのレビュー) | 評価: 8 |
▼ タイトル | 蒼色輪廻(あおいろりんね) |
▼ ブランド | 美遊 |
▼ ジャンル | 時空跳躍アドベンチャー |
▼ 対応OS | Win98/Me/2000/XP |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | 税込\9,240(税抜\8,800) |
▼ 発売日 | 2004/04/23 |
▼ 購入 | 蒼色輪廻 / オリジナル特典 Getchu.com |
【 CG観賞モード 】 | あり |
【 シーン観賞モード 】 | あり |
【 BGM観賞モード 】 | あり |
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり(バックログでの音声再生あり) |
【 選択肢リターン機能 】 | なし |
【 オートモード 】 | あり |
【 ヒント機能 】 | あり(走馬灯フロー) |
【 セーブ数 】 | 25個 |
【 エンディング数 】 | 40個(BADEND含む) |
<あ・ら・す・じ>
自他共に認めるダメ人間である主人公は、自殺しようと訪れたビルの屋上で、不思議な少女と出会う。
現実離れした服装と雰囲気を持つその少女は、主人公の心の中を読む能力を持っていた。
そして彼女は、アパートの自室へと帰る主人公と行動を共にする。
なぞめいた少女が同行した夜から、主人公の周りの日常は音を立てて非日常へとシフトしていく。
訪れる死、そして再生。
そして主人公は、現実世界と、それとは異なる異世界を行き来できる能力を得る。
時間と空間を交差する、主人公の運命の行方は?
<キャラクター紹介>
インフィニティー CV:麻矢 美樹
主人公の前に現れる現実離れした存在感の少女。
主人公の死を望むかのような言動を取り、冷静で浮世離れした言動をする。
彼女を手にしたものは世界を手にするとも言われ、世の権力者たちに追われている。
時野 美樹(ときの みき) CV:茶谷 やすら
主人公の高校時代の同級生で現在は大学生、21歳。
主人公とはほとんど言葉を交わしたことの無い仲だったが、主人公の片思い相手だった。
桜野 遥香(さくらの はるか) CV:乃田 あす実
主人公の住むアパートの大家の娘、19歳。
かなり気の強い性格で、主人公の元に現れる借金取りにも平気で噛み付く。
主人公のことは手のかかる店子として、それなりに気になる様子。
瑠璃垣 美咲(るりがき みさき) CV:花園 朱実
かつて主人公の隣の家に住んでいた女性で、現在では弁護士をしている27歳。
やり手のキャリアウーマン風の外見、弁護士という職業とは相反して、軽いノリで気さくな性格。
幼い頃の主人公の面倒を見ていた関係で、主人公のトラブル解決に力を貸してくれる。
山田 仁奈(やまだ にーな) CV:みる
悪名高い金融グループの総帥の娘。18歳。
妾腹の子ではあるが、他に子がいない為、後継者として育てられる。
主人公とは街中で偶然ぶつかることで知り合いとなる。
堂浦 聡(どうら さとし) 主人公・リネーム不可。
21歳のフリーター。毎日を無為に過ごし、借金を重ねる。
自他共に認めるダメ人間で、常にネガティブ思考が身についている。
サティー・ドーラ CV:一色 ヒカル
奴隷階級のフタナリ美少女。特殊な刻印を体に持ち、それが故に大公国にとらわれる。
蠱術という虫を操る能力を持ち、剣士としての腕もなかなかのものがある。
リリス・コパーポット CV:乃田 あす実
諸国を放浪している吟遊詩人にして、預言者としても名高い。
サティーの後を追って、あちこちに現れる。18歳。
レオナ・ラダーピック CV:茶谷 やすら
大公国で衛兵を務める仮面の女性、21歳。
外見に似合わず、かなりのおっちょこちょいでドジ。
ワン・シャオシイ CV:花園 朱実
魔法院の長でもある大魔法使い。23歳。
天地の法に通暁し、蠱術にも詳しく、サティーの師匠にもあたる。
ジオット・アスモデウス41世 CV:みる
大公国に敵対する冥王府の主、冥王。通称、メイ。
411歳になるはずだが、外見上は若く、気の強い女性といった体である。
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素材の著作権は美遊に帰属します。
<システム周り>(ver.1.00)
修正ファイルがあります。
既読シーンのスキップやロード後のゲームプレイに不具合があるので必ずあてましょう。
ゲームシステムは、違うエンディングを迎えるたびに新しい選択肢が出現する、ループ型のAVGです。
最初の1周は選択肢も無く一本道ですが、エンディングを見ることにより、今まで通ってきた場面の任意からゲームを再開できる「走馬灯システム」により、ゲームを再開してエンディングを見ることによって得た「鍵」を使って選択肢を得るというシステムになっています。
また、中盤からはこれに加えて、もうひとつの異世界と行き来できる「時空跳躍システム」が加えられ、ゲームの特定のポイントで現実世界と異世界を行き来することが出来ます。
このように、かなり選択の数が多いシステムを採用している為、難易度はかなり高いです。
どこで「鍵」を使うか、「世界」を変えるか、さらにどこで「死ぬ」(エンディングを見る)か、どこから再開するかの選択による組合せ分岐はかなりの数になる為、コンプには割りと苦労させられると思います。
私はフルコンプまで40時間以上かかりました。
走馬灯システムのフローチャートでは、ゲームの進行が視覚的に確認できるのでヒントとして活用するのがよいでしょう。
基本的な分岐は、それ以外にマップ移動があるのみで、いわゆるテキストが選択肢として出てくることはありません。
「ニルヴァーナ」ボタン(世界の切り替え)と「鍵」ボタン(鍵を使用する)によってのみ分岐していくシステムです。
詳しいシステム割りは上記参照。
ただ、お世辞にも使いやすいとは言いがたいです。
むしろゲームシステムとのマッチングが悪く、多少ストレスがたまるかと…。
まず、起動時のCDチェックも微妙にタイムラグがあるのをはじめ、全体にゲーム自体の動作が重めな感じを受けます。
さらにオートモードはコンフィグ画面でないと変更不可であったり、スキップはもう一度スキップボタンを押さないと解除不可能であったりと、機能自体は搭載されているにしても、操作し難いです。
特に、このゲームで選択肢の大部分となるとなる、「ニルヴァーナ」ボタンと「鍵」ボタン選択可能時に既読スキップが止まってくれないのは痛いです。
結局、実質的に選択肢で止まってくれず、強制的に一方向を選ばせるようなものですから、既読スキップ自体の存在意義があまり無い気がします。
実際、思わず通り過ぎてしまい、ロードしてやり直すこともしばしばありました。
繰り返しプレイが前提の話だけに、その点には工夫が欲しかったところです。
さらに、移動先選択画面ではセーブできない上に、移動先が特別にマーキングされていないので、ビルや建物が多い現実世界の側では、移動先が分かりにくいのも欠点です。
といった感じで、システム周りは必要なものはそろっているのですが、使いにくいのであまりありがたくないという切ない結果に…。
特に、繰り返しプレイ前提のシナリオで、スキップ、オートプレイ周りが使いにくいのは致命的だと思います。
<音声>
主人公以外男性キャラもフルボイス。
なお、上記以外のキャストは以下の通りです。
郷野 翔一:高橋 伸也
神之薗 秀人:谷 俊介
浅黄 智之:広野 大地
マルト・エンド:高橋 伸也
シャルル・フォーィエルバッハ7世:谷 俊介
ゲオルグ・ウィルヘルム3世:広野 大地
それ以外に出演されている方が、杜乃 小江/安田 幸代/久保田 闘魔/感激!ズビズバ伝説/小桜 賢太郎/滝緒 裕人/椿旋風の各氏(スタッフロールより)
キャストを見て分かるとおり、かなりの人数が参加されています。
端役も含めてフルボイスですし、一言程度の脇役も含めてキャスト的にも、ほぼイメージどおりでキャラクターに合っていました。
また、主要キャラの演技力のほうも問題なく上手でしたし、音声面はかなりよい出来だと感じました。
<音楽>
全14曲。ボーカル曲はありません。
エンディング曲以外は長さ的に1分前後と短めで、いかにもBGMというような出来。
曲数や音もシンプルで、一昔前のAVGという雰囲気の音ですね。
とはいえ、ゲーム自体には良く合っていましたし、エンディングがフォーク風ギターナンバーなのはシメの余韻に浸らせてくれて、好感が持てます。
それ以外の音も、それぞれの場面には合っていましたし、標準以上の出来と言っても過言ではないですね。
<CG>
原画は和馬 村政氏。
割とオーソドックスに上手いと言える絵柄で、癖が無く比較的誰にでも受け入れやすいと思います。
可愛いキャラは可愛く、綺麗なキャラは綺麗に、そして男キャラもしっかり書き込んでいるのには好感触。
一部微妙にバランスが良くないかな?という感じの絵もありましたが、全体的に見てやはりレベルが高いかと思います。
塗りもかなりレベルが高いです。
やや暗めの色調は多少好みは分かれると思いますが、陰影がしっかりしており、それでいて周りとのバランスを崩さず自然に溶け込む美麗な塗りだと思います。
それから、光の当て方が独特の構図が多いですが、これもまた影のつけ方が綺麗なので絵として非常にいい感じに仕上がってますね。
立ち絵、イベント絵、背景とも同じ感じで仕上がっており、統一感もありますので、絵に関してもかなりよい出来だと思います。
<Hシーン>
シチュエーション的には和姦、強姦が半々くらいです。
シチュエーションもなかなか多様。
フェラ、ノーマルHに裸エプロンから、主人公による強姦、3P、輪姦、虫、媚薬にフタナリ、寝取られなど基本的なシチュエーションはほぼ完全装備!
まぁ、寝取られ率がチョット高い気がしますが^^;
ただし、一つ一つのシーンはやや短めで、比較的あっさりしている印象があります。
シチュ自体と絵はアブノーマルでかなりエロい感じですので、純愛ゲーの標準以上には濃いと思いますが、Hシーンを売りにするには…と、いう程度でしょうか。
Hシーンは各キャラ1〜5の総数2727シーンです。
声面でもなかなかレベルが高いです。
フェラシーンのちゅぱ音もありますし、卑語も結構多いです。
卑語のピーは「そこまで消さなくても…」というくらい、結構きつめですけど…(つД`)
ただ、シナリオがあくまでゲームを前面に出しており、盛り上げていってHみたいな流れではないので、キャラクターの魅力という点では少しマイナス。
トータルで、絵・シチュ・声がプラス面、テキスト・尺・キャラクターがマイナス面で、総合すると標準前後という感じでしょうか。
<感想>
個人的に、久々に「ゲームとして遊べる」AVGをプレイした気がします。
難易度が高い為コンプまで40時間くらいかかりましたが、一気にクリアしてしまいました。
やはりエロゲーといえども「ゲーム」ですからね。
「ゲーム性」も重視して欲しいというものです。
その意味でこのゲームは、「走馬灯」「鍵」「ニルヴァーナ」の3つのシステムをうまく使い、シナリオを開いていくこと自体が、非常に面白いと思います。
試行錯誤しつつ、チャートを見て展開を考える、そして、次に進むべき道を探す。
いわゆる「読ませる」タイプのAVGでありながら、「ゲーム性」自体でも先への訴求力があるのは非常に良いですね。
また、シナリオもループモノとしては比較的オーソドックスな展開ではありますが、一つ一つの要やシーンがきちんと作りこまれており、非常に魅力的というか、先が気になる話になっています。
特に、異世界の位置づけや鍵、走馬灯といったアイテムがきちんとシナリオの中に取り込まれており、シナリオとゲームシステムの間に、不可分な相互関係が有る点も評価すべきではないでしょうか。
もちろん、細部においては幾つか設定の矛盾も無いではありませんが、全体として、ひとつの流れをきちんと軸に据えつつ、ループモノとしてきちんと物語全体を構築し、少なくとも構成においては隙の少ないシナリオに仕上がっていると思います。
ただし、エンディングは基本的にトゥルーENDがひとつしかないことや、トゥルーも含めて、ハッピーENDというのはほとんど無い点は人によっては致命的かもしれません。
ゲームシステムが輪廻転生をテーマとしている以上、基本的にENDは「死」であるわけで、トゥルーENDも含めてやや展開的には鬱系統ですので、その辺は好みの分かれるところでしょう。
とはいえ、このゲーム、一般的に言う「鬱ゲー」という感じでありません。
というか、鬱ゲーと言うよりは、どちらかといえばバカゲーに近いかもしれません^^;
主人公自身あらゆることが駄目でネガティブ指向で卑屈でスケベなのは確かですが、それでも憎めないという独特のキャラクターで非常にいい味を出してます。
主人公、自分のことを何をやっても駄目、みたいに言いますが、少なくともユーモアのセンスはあると思います^^;
抜けっぷりも堂に入っており、鬱でネガティブ思考ですが、それを超えるオバカぶりと独特のユーモアでシナリオ自体を陽性で明るくにしていると思います。
他の登場キャラもキャラクター造形的にどこかしら抜けているというか(注:褒め言葉のつもり)で、話だけ見るとものすごく「鬱」なんですが、どちらかといえば「ナンセンス」に見えてしまうため、鬱ゲーや鬱展開に耐性がない方でもそれ程キツく無いと思います。
まぁ、逆に真性の鬱ゲースキーの方には血涙モノかもしれませんが、よい意味で、ナンセンスとリアリティ、鬱と笑いが混合されて、シナリオ展開やキャラクターにメリハリをつけ、魅力的にしています。
シナリオ展開自体は、上で書いているように、主人公がなんども死にながら、人生の可能性を埋めていくことになるという、ループモノでは良くあるとも言える展開ですが、これに上に書いた異世界との行き来が加わる事で、ぐっと深みを増すことになっています。
しかも、異世界での行動が現実世界にダイレクトに影響を与える(もちろん逆もですが)ことにきちんとしたバックボーンとゲーム上での工夫が見て取れ、いわゆるループモノと異世界モノをいいトコ取りしてきちんと折衷させてます。
どちらかといえば、この異世界設定のほうがオリジナリティがあり、ネタとしても展開としても面白いかもしれません。
少なくとも私の知る限り、エロゲーで多世界解釈、平行世界をネタとしたゲームは多いですが、このスタイルで多世界解釈を持ち込んだのは寡聞にして知りません。
う〜ん、ナンダカ抽象的になってしまいましたが、語るのが難しいゲームですね。
プレイして頂けるとわかるのですが、このレビューはプレイしていない人向けですし…ご寛恕ください。
テキストも会話など独特のノリですが、いい感じにキャラクターのオバカぶりが発揮されており、会話自体も楽しいです。
誤字・脱字も数箇所を除いて目立ちませんでしたし、展開や会話のテンポややり取りもきちんとメリハリがついており、さくっり読めて進めやすいテキストです。
ただし、いわゆる常用外の訓で読む漢字がいくつか出てきますが、これについては、やはりルビかなにかを振ったほうが良いような気もします。
まさにゲーム全体がひとつの同じ方向を向いて、きちんと「遊べて、読める」AVGになっています。
ただ、残念ながらゲームシステムはイマイチですので、その辺が許容でき、鬼畜陵辱や残酷描写に有る程度の耐性があれば、オススメですね。
<10点満点での総合評価>
8点
や、8.5〜9点くらいつけたいのですけど、如何せんシステムが(つД`)
とはいえ、鬼畜・陵辱系や残酷描写が苦手な方はお薦めしにくいですが、そうでないならお薦めです。
お気に入りのキャラ:瑠璃垣 美咲…自分の名刺に「敏腕弁護士」って書いてしまうあたりが^^;
最後に一言:「エロゲーというからには、やはり「ゲーム」としての部分をおろそかにして欲しくないですね。
シナリオとゲームシステムがきちんと調和して、「読ませるゲーム」として成立しています。」