Canvas2〜茜色のパレット〜 (べるさんのレビュー) | 評価: 7 |
▼ タイトル | Canvas2〜茜色のパレット〜 |
▼ ブランド | F&C・FC01 |
▼ ジャンル | 学園恋愛ADV |
▼ 対応OS | Win98/Me/2000/XP |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | 税込\9,240(税抜\8,800) |
▼ 発売日 | 2004/04/23 |
▼ 購入 | Canvas2 F&Cカード付初回版 / Canvas2 初回版 |
【 CG観賞モード 】 | あり |
【 シーン観賞モード 】 | あり |
【 BGM観賞モード 】 | あり |
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり(音声リピートあり) |
【 選択肢リターン機能 】 | なし |
【 オートモード 】 | あり |
【 ヒント機能 】 | なし |
【 セーブ数 】 | 40個 |
【 エンディング数 】 | 6個 |
<ストーリー>
今作は2000年秋に発売された『Canvas〜セピア色のモチーフ〜』の続編にあたり、前作の5年後が舞台となります。
新体制になり生まれ変わった「撫子学園」を舞台に新たなるヒロイン達との物語が今始まる。
主人公は、かつて画家を目指していましたが、ある挫折をきっかけに、その夢を諦め撫子学園の美術教師として勤めています。
絵に対する情熱だけは誰よりもあった彼が、その挫折以来筆を取ることすら戸惑い、好きなことを純粋に好きと思えなくなってしまった。
自分でも今のままでいいわけがないと思いながらも、流されるままに過ぎていく日々。
惰性にまみれていた彼の前に現れるヒロイン達。
心に様々な想いを秘めたヒロイン達との交流によって、本当の自分を取り戻していく、そんな自分探しの物語です。
このホームページはF&C・FC01より一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はF&C・FC01に帰属します。
<購入動機>
前評判…ですかね。
それに七尾さんの絵柄は大好きですから^^;
<システム>
上記参照のこと^^;
いつものF&C系システムで、必要なものは一通り揃っているので、特に不満はありません。
あとは、主人公の名前の変更可、キャラ別音声ON/OFF可で、いつものごとくディスクレス起動は出来ません。
<音楽・音声>
音楽はとても良く出来ていると思います。
シーンとの整合性もばっちりで、雰囲気を盛り上げてくれます。
ボーカル曲は2曲で、オープニングとエンディングに1曲ずつとなっています。
このボーカル曲も終わりと始めをしっかり締めてくれます。
声の演技は、全体的には良かったのではないでしょうか。
各ヒロインとも違和感なく聞くことが出来ました。
ただ…、メインヒロインのエリスの印象が薄いです…メインヒロインなのに…。
<CG>
原画師は3名、七尾奈留さん・ちこたむさん・魚さんです。
前作で原画を担当し好評を得た、☆画野朗さんは外れています…残念。
枚数も約150枚と多く、頑張っているなーと感じました。
それぞれに特徴を出しており、良い仕事をしているとは思いますが、やはり画風の違いが埋まりきっていないような…。
塗り自体は同じ淡い雰囲気ですのでそこまで目立つ…、ということはありませんが、なにせヒロインが6名しかいないゲームですので、やはり少しばかり気になってしまいます。
しかし背景・塗り等クオリティーは十分で流石に老舗の底力を感じました。
<感想>
2000年に発売されて大ヒットとなった「Canvas」の続編。
ゲーム全体としては前作の雰囲気を上手に生かしつつ、前作をプレイしていない人でも十分楽しめる内容に仕上がっています。
ところどころに出てくる前作のキャラの名前を見れば、プレイ経験のある人は思わずニヤリとしてしまうのではないでしょうか。
CG、音声のところではちょっと苦言を呈してしまいましたが、キャラクターの性格付けもしっかりしていますし、普通に可愛いですし、萌えますし(^^;)、ストーリー展開もテンポも問題なく、極めてウケル、堅実なつくりといえるでしょう。
しかし、もうひとつ腑に落ちない感覚を残しているのも事実です。
それは、「ヒネリが無い」、「盛り上がりが無い」ことに集約されます。
いえ、普通にゲーム的には盛り上がるのですが、教科書どおりというか、お約束というか王道というか…、先の展開が読めてしまいます。
恋愛AVGに要求されるファクターが、どれも高次元で纏められているのは間違いありません。
しかし、「もうひとひねり」がないために、いまひとつインパクトがないような気がしてなりません。
別に話を崩壊させるような要素が欲しいわけではありません。
強烈などんでん返しの展開も期待してはいませんが、「堅実すぎた」ことがマイナスポイントだと思います。
最後に、エッチィ関係…。
各ヒロイン基本的に1回のみで、可奈のみ2回。
当然エロには期待しないで下さい^^;
展開上あった…と、いう感じで無くても違和感ありません。
まさかとは思いますが、前作のようにコンシューマで出て、新キャラ追加のDVDバージョンで出てこないか心配です。
<10点満点での総合評価>
厳しいかもしれませんが7点。
これ以下に落とす理由はないけど、これ以上にする理由も無い。
あと一歩何かが足りなかった…と、いったとろこでしょうか。
偉そうに言えば、「記録(売り上げ)に残るけど、記憶に残らない」ゲーム…でしょうか。
お気に入りのキャラ:鳳仙エリス・桔梗霧…奇しくも七尾キャラを並べてしまいました^^;
でも、どのヒロインもかわいいことは間違いないですよ。
最後に一言:「嗚呼、ベタな展開……。」
Quartett! (虚空つづみさんのレビュー) | 評価: 8 |
▼ タイトル | Quartett! |
▼ ブランド | Littlewitch |
▼ ジャンル | フローティングフレームアドベンチャー |
▼ 対応OS | Win98/Me/2000/XP |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | 税込\9,240(税抜\8,800) |
▼ 発売日 | 2004/04/23 |
▼ 購入 | Quartett! 初回版 / オリジナル特典 Getchu.com |
【 CG観賞モード 】 | あり |
【 シーン観賞モード 】 | あり |
【 BGM観賞モード 】 | あり |
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり |
【 選択肢リターン機能 】 | あり |
【 オートモード 】 | あり |
【 ヒント機能 】 | なし |
【 セーブ数 】 | 60個(20×3)、クイックセーブあり |
【 エンディング数 】 | 3個(Finaleを除く) |
<ストーリー>
主人公「フィル・ユンハース」は、祖父のヴァイオリン工房で働く音楽好きの青年。
とある教会のミサで、祖父の代役としてヴァイオリンを演奏したフィルは、マグノリア音楽院の講師「クラリサ」にスカウトされ、その音楽院に編入することとなった。
――マグノリア音楽院――
そこは数多くの音楽家を輩出した歴史ある名門校であり、そこで毎年行われる「カルテット・コンクール」は音楽家を目指す若者たちの登竜門であり、憧れでもある。
さっそくフィルは、ある事情でメンバーが欠けたカルテットの一員となるが、そこで彼を待っていたのは…
第一ヴァイオリン担当「シャルロット・フランシア」
ヴィオラ担当「ユニ・アルジャーノ」
チェロ担当「李・淑花(リ・スゥファ)」
と、いずれも可愛いけれど、個性的な曲者ばかり。
果たしてコンクールまでのわずかな期間に、彼女達と打ち解け合って、最高の音楽を奏でられるだろうか。
<キャラクター紹介>
シャルロット・フランシア
第一ヴァイオリン担当。通称「シャル」。
真面目な優等生で、カルテットのリーダー的女の子(実は一番年長)
幼い頃から英才教育を受けて育ち、数々のコンクールで入賞した経歴から「神童」と呼ばれていたが、何か悩みがあるのか最近は不調気味らしい。
身長が136pと低く、コンプレックスを抱いている。
ユニ・アルジャーノ
ヴィオラ担当。
いつも明るく冗談好きな、カルテットのムードメーカー。
双子の妹「メイ・アルジャーノ」と一緒に、音学院の寄宿舎で暮らしている。
もともとはヴァイオリンを弾いていたが、ある事情からヴィオラに転向した。
その過去が心の底でコンプレックスになっているようだ。
李・淑花(リ・スゥファ)
チェロ担当。
優しいが無口で内向的、引っ込み思案な女の子。
華僑出身で、街の有力者「候・鳳海」の屋敷に住んでいる。
家族の愛情に恵まれないためか、少し人間不信な面があり、音楽だけを心の拠り所にしているようだ。
彼女の周囲には、常に護衛?として「ルカ」という青年がいる。
リーナ・ユンハース
フィルの妹。フィルと一緒に祖父「マロット」のヴァイオリン工房に住んでいる。
幼いながらも家事をすべてこなす、しっかり者。
他にも個性的なサブキャラがたくさん登場します。
このホームページはLittlewitchより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はLittlewitchに帰属します。
<購入動機>
意外に思われるかも知れませんが、私はクラシック音楽好きなのです。
それも交響曲みたいな大規模なものじゃなく、こぢんまりとした室内楽曲が好みです。
18禁ゲーに、BGMとしてクラシック音楽が使われた作品はありますけど、基本的に異質なものだから、「エロゲーにそんなの題材にしたモノなんて出ないよ」な〜んて思ってたら……出ちゃいましたよ(o゜▽゜)o
と、いうことで、即予約してしまいました(原画が誰々とか関係なしに)
そう!この作品は『音楽をテーマにしてる』のがポイントなのです!
<システム>
上記参照のこと^^;
前作「白詰草話」でも使われたFFD(フローティングフレームディレクター)をこの作品でも使っています。
知らない人の為に簡単に言うと、『動く漫画』といった感じで、フキダシ・コマ絵・台詞の表示方法に工夫をして、高い演出効果をプラスさせたものです。
他では見られないかなり独特なシステムですね。
機能面については必要以上に整っていますが、ゲーム中の画面はスッキリとしているので煩わしくありません。
またマニュアルには書いてないので分からなかったのですが、キーボードにたくさんショートカットが割り振られています。
Ctrlキーを押すと「オート」「倍速」「2倍速」…「32倍速」と変化するのがとても便利。
スキップは32倍速より速く、選択肢まですっ飛んでくれます。
HDD必要容量は1.5GB以上…とマニュアルに書いてるのですが、ゲームをインストしたフォルダは540MBしかありません。
CD-ROM2枚組なのにインスト自体は1枚で済みました…不思議だ(;^_^A
なおゲーム起動には2枚目のディスクが必要です。
<音楽・音声>
音楽は全43曲。主題歌やエンディング歌、挿入歌もあります。
オリジナル曲は、元Energy Fieldの「細井 聡司」氏が作曲。
「世界ノ全テ」(たまソフト)で名曲「未完成の城」作られた方です。
この作品の最重要ポイントだけあって、ほとんどのBGMは本物の楽器を使った生演奏です。
…いやぁ…経費掛かってるぞこれは^^;
生演奏だからこそ出来る演出というのもあります。
例えば、物語前半でカルテットメンバーがまだ打ち解け合ってない頃…
フィルのような人物が突然同じメンバーになったので、戸惑うとともに惹きつけられている女の子3人。
各々の音を合わせるため課題曲を練習するのですが、流れるBGMも微妙に調和がズレてたりするので、各キャラの不安感・悩みなどがいっそう深く表現されてました。
エロゲーには「音楽なんてオマケですよ」みたいな作品が多いのですが、やはりBGMも演出の一翼を担ってると改めて思い知らされました。
なお、音声はありません。
まぁ…、このFFDシステムには、音声要らないと思います(詳しくは後述)
<CG>
原画は、独特の絵で知られる「大槍 葦人」氏。
最近のエロゲーはアニメっぽい絵が多いので、この方の絵は評価が分かれると思います。
塗りも水彩画みたいなので、気になる方は公式ホムペとかで各々見てもらったのが良いかと(;^_^A
個人的には「ああ、こうゆう絵もあるんだな」と思ったぐらいで、手書きっぽい印象が○^^;
気になる点としては、遠目で見た人物絵が雑に感じられました。
近寄った絵は瞳まで丁寧に描かれてますが、遠目の絵の場合は目を黒線で「ぐりぐりっ」と描いただけだったりするんで…。
ま、これも絵の個性と言えばそうなんですけどね。
キャラクタデザインを見ると、スゥファとクラリサ先生以外の女の子は、まるっきり炉属性です。
シャルロットとリーナは設定上仕方ないとしても…少し趣向が偏りすぎです。
眼鏡っ娘はスゥファだけですし。
絵は全体的に自然色(茶・緑etc)基調なので、派手さはありませんが、物語の舞台にはピッタリかと思います。
ただ、FFDシステムの為か、絵の大きさはバラバラです。
小さな絵は、ゲーム中、背景など他の絵と重なって表示されるので、CG鑑賞モードでその絵のみを観ると周りが真っ白。
またHシーンCGは画面より大きく描かれていて、これが斜め方向とかにゆっくりとスクロールする趣向になってます。
プレイ中は視点が定まらないので、見逃してしまう絵とかがありそうですね。
<感想>
ゲームの難易度は低く、選択肢も約30個(2〜3項目からの選択)ほどしかありません。
まぁ狙ったヒロインよりの選択をしていけば、すんなり進むと思います。バッドエンドとかは無いですし…。
プレイ時間は、オートモード1倍速でじーっと見ていっても、5時間ほどでエンディングに到達する程度。
容量的にはすっごく少なく感じますが、物語そのものは中ダルミもせず綺麗に終わるので、『無駄に長い』シナリオよりは良いかと思います。
基本的にはシャルロットメインで進みますが、合間合間にユニや淑花のエピソードが入ってるので、どのヒロインのルートなのかは終盤にならないと分かりません。
各シナリオに順位を付けるとしたら…、
1位:シャルロット (最後の嬉しそうに演奏するシャルロットの笑顔にやられました)
2位:李・淑花 (淑花より○○が目立ってます。つーか、格好よすぎです。「私は私で地獄の道を行く…」良い台詞だ)
3位:ユニ (妹のメイは強烈なキャラクタなのですが…ドラマ展開が予想出来たからかな…)
こんな感じですね。
イベントの数から見ても、シャルロットが一番多いような気がします。
敵役?である「マリウス・ロッシ」氏もシャルロット絡みが大きいですし…。
なお、上記ヒロイン3人のエンドを見ると、最後に「Finale」エンドがあります。
卒業後の彼らのエピソードと再会した時の短い物語なのですが……とある意外な事実が明かされます。
うう〜ん、この「お手紙」には泣けてきます(手紙の内容は少しムズかゆいですが)
さて、FFDシステムについて。
前作「白詰草話」をやっていないので、私はこのシステム初体験でした。
使った感じは、まさに「動く漫画」。
普通のウィンドウ枠にメッセージが表示されるゲームより、物語に没頭出来ました。
フキダシ内の台詞が、あたかも喋っているようにタイミングよく表示されるし、キャラの視点が移動すれば、その方向に小さなコマ絵が動く…
斬新な作りで、かなり好印象でした。
さて、上記のとおり、このゲームに音声はありません。
最近は音声付きのゲームが多いのですが、とあるゲーム会社の偉い方が雑誌インタビューでこう答えてました。
「最近のゲームはプレーヤーの想像する余地が無いように思う。音声はキャラクタのイメージを付けてしまう一番強い要素。ウチは音声を付けるよりは、ユーザーが色々と想像しながら遊べるゲームを作りたい」(※少し意訳してます)
ま、確かにそのとおりですね。
音声が無いのはゲームとして寂しいような気もしますが、この「Quartett!」をプレイしてると、頭の中でシャルロットやユニの声が聞こえるような気がしました。
あくまでも『自然に』です。ヲタだからではありませんよ^^;
ただのメッセージが流れるようなゲームでは、こんなコトは無いでしょうね。
FFDは、それだけ演出効果が高いと思いました。
もちろん、BGMがその効果をさらに良くしているのは言うまでもないでしょう。
最後にHシーンについて。
各ヒロインは2回、サブキャラ2人が1回ずつ…と少なめです。女性全員にはありません。
時間的長さは普通ぐらいで、フェラあり、中と外の選択肢もあります。
ただ「抜き」用途では弱いかな〜…、陵辱シーンもないし。
まぁ物話自体が純愛なので仕方ないのかも。
シャルロットとか炉系が多いので、その手の方には向いてるかもしれません(;^_^A
少なくとも私は興奮しなかったです。
ああ、言っておきますが、妹のリーナはH無いです。まだ子供ですからネ^^;
まぁ、シャルロットが20歳以上という設定(身長136p)が無茶な気が…。
あんまり褒めてばっかりだとつまらないので、少し辛口に…。
各ヒロインばっかり目立つので、せっかく良いサブキャラがいるのに生かし切れてない勿体なさを感じます。
ソフィ、クラリサ先生はマリウスから与えられた「お仕事」に対して、どんな感情を持っていたのか?もっと掘り下げて欲しかったです。
特にクラリサ先生とマリウスの関係が、素っ気なく語られてるように思いました。
あと、ジゼルお嬢様の活躍(というか天然っぷり)をもっと出して欲しかったです。
フィルがジゼルの屋敷を訪れるイベントとかあったら、どれだけの大富豪かも分かるのに…。
<10点満点での評価>
BGMとシステムの良さをみて8点
「クラシックなんか聴かねぇ〜」とか、「もっと話にボリュームを〜」という方には、甘い評価と思われるかも…。
ゆっくり見て、たまに笑い、最後にほんのり暖かい気持ちになる…そんなゲームです。
言っておきますが、エロ目的ならこのゲームは「薄い」です。
即購入対象外となることでしょう^^;
シナリオを堪能する方には、そこそこ満足出来るかなと思います。
お気に入りのキャラ:どのヒロインも捨てがたいけど…やっぱシャルロットですかね〜♪
最後に一言:「オート1倍速でゆ〜っくり読みましょう。」
かなえてあげる〜冬がくれた贈り物〜 (ひびきさんのレビュー) | 評価: 5.5 |
▼ タイトル | かなえてあげる〜冬がくれた贈り物〜 |
▼ ブランド | High-Soft |
▼ ジャンル | 美少女サンタADV |
▼ 対応OS | Win98/Me/2000/XP |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | 税込\9,240(税抜\8,800) |
▼ 発売日 | 2003/12/12 |
▼ 購入 | かなえてあげる / オリジナル特典 Getchu.com |
【 CG観賞モード 】 | あり |
【 シーン観賞モード 】 | あり |
【 BGM観賞モード 】 | あり |
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) |
【 メッセージ履歴機能 】 | なし |
【 選択肢リターン機能 】 | なし |
【 オートモード 】 | なし |
【 ヒント機能 】 | なし |
【 セーブ数 】 | 16個 |
【 エンディング数 】 | 5個(BAD END 除く) |
<ストーリー>
主人公は、小さい頃から本ばかり読んでいる、読書好きの大学生。
明るく活発な幼馴染の白石優里から告白されて、高校卒業直前に恋人同士の関係にはなるが、巨乳のせいで性的コンプレックスを抱えているらしい優里が、どうしても「させてくれない」せいで、いまだに二人の間にはエッチなことは何一つない。
その為、主人公には性欲が溜まっている。
そしてそれが頂点に達しようとしていた、クリスマス間近の夜……”彼女たち”が現れた。
「私たちのお手伝いをしていただく代わりに、貴方のその夢、エッチな夢を、かなえてあげます」
自らをサンタクロースだと名乗る彼女たち。
四年間の契約を結び、主人公は彼女たちの手伝いをする傍ら、己の妄想を具現化しつつ、恋人である優里との関係をどうするのか、サンタクロースである彼女たちの援助やら鞘当やらを受けながら、決めなければいけません。
もちろん、サンタでもあり、そして女の子でもある彼女たちとの関係も、主人公のとる行動によって変化していきます。
かなえるのは妄想だけなのか、それとも?…
このホームページはHigh-Softより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はHigh-Softに帰属します。
<購入理由>
北都南さん出演作品、故に^^;
絵も、活発な表情が多い絵だったので購入しました。
<ゲームの概要>
「私達と契約すれば、あなたの『優里さんと早く結ばれたい』というその夢を叶えてあげましょう」と、持ちかけるアリア。
彼女は、夢と希望と健康的なプレゼントを配達する美少女サンタクロースです。
「私達と契約すれば、あなたの深層心理に眠っているエロエロの妄想を叶えてあげるわ…」と、誘惑してくるミネリィ。
彼女は、欲と企みと本能的なプレゼントを配達する、おねーさん的で高飛車なサンタクロースです。
主人公は、この2人と同時に契約を結びます。
契約とは、
「近所の住民はどのようなプレゼントを欲しがっているか調査する。その見返りに、主人公の夢をかなえてあげる」
と、いうようなモノです。
そして、契約期間は、4年間。
ただし、行動をとるのは12月21日〜24日の4日間だけです。
あとの日はクリスマスとはあまり関係無いですからね^^;
ゲーム的には他の期間はカットされています。
調査される人物は皆、2種類の希望を持っています。
主人公は、その人達を訪問して、サンタが配るプレゼントを決めます。
例えば、浪人生(勉三さん似^^;)は、「勉強に集中したい、しかし気晴らしもしたい」という希望です。
その希望をかなえるためのプレゼントとは…、
1. 勉強に集中できるリラックスミュージックCD
2. スキーの装備フルセット
3. エッチな雑誌
どれを本当に希望しているか?
を判断し、メヤ・リレッタ(アリア・ミネリィの人型美少女トナカイ^^;)に報告します。
この際、「この人は健康的な夢に満ち溢れたプレゼントを所望している」と判断すると、アリア側のサンタがその人にプレゼントを配達することになります。
逆に、「この人は道徳的にはあまり褒められないようなプレゼントを望んでいる」と判断すると、ミネリィ側のサンタがその人にプレゼントを配達することになります。
調査対象者は7人で、調査期間は4日間。
4日間の午前、午後1回ずつ計8回の行動を調査や他の行動に当てることができます。
マップ移動でそれぞれの家を訪ねていきます。
そして、クリスマスイヴの後日、多くの「プレゼント配達権」を獲得したサンタ側の夢を見せてもらうことに…。
要するに、アリア側が提供する、甘酸っぱい夢を見たいのなら、調査時には「健康的な夢に満ち溢れたプレゼント」を配達しよう、と判断するべきです。
逆にミネリィ側が提供する、ダークな欲望の夢を見たいのなら、調査時には「道徳的にはあまり褒められないプレゼント」を判断すれば良いのです。
…と言っても、時は12月24日前後。
現恋人・優里ともデートをしたい、という想いもあります。
メヤやリレッタとも親交を深めたい…
12月21日〜24日の期間を、契約のための調査で使うか?
自分はどんな夢をかなえて欲しいのか?
それとも、調査をせずに優里とデートをするか?
サンタの力を借りずに優里とエッチをすることができるのか?
はたまたメヤやリレッタと親交を深めるか?
そんな想いを交錯させつつ、12月21日〜24日の行動を決めます。
その期間にとった行動や調査の内容によってストーリーが分かれます。
<システム補足>
上記参照^^;
各鑑賞モードは、1度クリアすれば選ぶことができるようになります。
音量の調節ができない、テキストウインドウは半透明でない、
2回目以降エンディングを見てもスタッフロールをカットできない、
バックログ機能が無い、キーボードによる操作ができない、
セーブ時に上書きするかどうかの確認メッセージが無い
など、システムは結構不親切です。
スキップ機能にしても、スキップ中に効果音をオンにしていると、効果音が鳴っている間はスキップが止まる、
画面の暗転場面が多く、暗転速度も長いように感じる(その間はスキップが途切れる)、
選択肢後はスキップ機能が解除されてしまう、など不満が多いです。
インストール形態は最小インストールとフルインストールを選べます。
最小インストールには約150MB、最大インストールには約500MB必要です。
一度フルインストールしたら、次からはCD挿入しなくてもOKです。
なお、主人公の名前は、自分の好きなように変えることが可能です。
<音楽・音声>
女性ヒロインはフルボイスで、とても上手です。
このゲームキャラクターの個性がしっかりとしており、それに負けずにさらに助長する演技をされています。
音声の部分は満足しています。
そして音楽ですが、妙に気合が入ってます。
私の知識と耳では、どこまで生の楽器を使って、どこから打ちこみやキーボードで代用を使ったのかは分からないですが、それにしても使用している(もしくは模している)楽器の数が多く、ピアノ、太鼓、ハープ、木管楽器、金管楽器、管楽器も何種類か使っています。
「主よ、人の望みの喜びよ」等、既存のクリスマスっぽい曲もアレンジして使われています。
そして、主題歌入りの曲も2曲!
この辺は高い評価をしても良いでしょう。
けど、メヤのエッチシーンの音楽は、ちょっとシーン合わなかったかも…。
<原画・CGなど>
原画は あずまゆき さん。
とても綺麗で可愛い女の子を描かれます。
万人に受け入れられる絵で、CG買いの方も多数いるかと思われます。
塗りに関しても、丁寧で柔らかい感じの塗りです。
キャラの表情も比較的頻繁に変わり、メヤやアリアの困惑した表情にちょっと萌えを感じました^^;
CGに関しては問題なしかと。
テキストウインドウなどのウインドウ枠は、クリスマスツリーのモミの木の絵を使って描いてあったり、トナカイ族の女の子の服装は、メイド服をクリスマス風にアレンジしてあったり、と「クリスマスの雰囲気」を全体から、醸し出す工夫は良いと思います。
背景のCGも、遊園地、観覧車の中、氷の国、デートスポット等と多く、気合の程が伺えます。
場面が変わると、適切な場所のCGに変わるのは良いですね。
クリスマスイブ、皆でプレゼントを配るCGも、賑やかで良かったです。
<エッチシーン>
淫語があまり出ない、というのが最初の感想です。
今は伏字が出まくりのテキストやセリフが主流ですから、この部分に関しては物足りない気がしました。
しかし、純愛的で綺麗な展開のエッチやちょっと強引に責めるエッチ、3Pや4P、コスプレエッチや超ロリッ娘(メヤとは別キャラ)とのエッチなどは楽しめました。
コスプレに関しては、裸エプロン、バニー、スクール水着、ウェイトレス等、思いのほか多いです。
また上記に関連して、着衣のエッチシーンも多く楽しめました。
お気に入りのHシーンとして、ミネリィが見せてくれる夢のひとつに「若奥さんから誘惑される」というシチュエーションがあります。
そしてこの若奥さんのボイス、北都南さんのボイス(キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!)なのです。
やっぱり北都南さんのボイスはお姉さんキャラ(年上誘惑キャラだとなお良し!)でないとヽ(´∇`)/(←中毒)
今回、北都南さんは「メヤ」というロリっ娘萌えッ娘担当で、これもまたハァハァだったのですが、やはり本業(?)のお姉さんキャラも登場ということで、こういうシチュは大歓迎です。
まさしく、グッッッッジョブ!!(≧∇≦ )b-☆
ちなみに、今回は北都南さんは、更に違う他のキャラのボイスも担当しています。
北都南さん、1人3役で1作品で3度美味しいです^^;
<感想>
純愛ストーリー路線、欲望の赴くままにストーリーを進める路線、どちらもあり、更にエッチシーンも複数あります。
自分の彼女をとるか、調査を取るか、という場面での程よい葛藤。
オープニングムービー、主題歌入りの音楽。
楽しめて良い要素満載です。
そして、登場キャラのキャラクター性、個性…、
ノーマルな彼女=優里
うぶで純愛路線(もしくはマゾ性格)=アリア
萌えロリ担当=メヤ
おねーさん的キャラ=ミネリィ
無口な不思議キャラ=リレッタ
といった具合にバラエティーも程よいです。
「18禁ゲームに求められる最大公約数を出来るだけ包括してみたぞ!」というメーカーさんの意気込みが伺える作品です。
特に、キャラクターの個性が濃く、しっかり分かれています。
プレゼントを配られる人でさえ、しっかりした個性や癖を持っています。
最初のうちは面白く、テキストを読み進めて行くのがとても楽しかったです。
…。
………しかし…。
悪く言うと、キャラの個性以外は「中途半端」という感のする作品です。
ストーリーも、良く言えば王道、悪く言えばありきたり。
恋人とのデートを優先すれば、恋人とのエッチ。
サンタクロースとの契約を優先していれば、サンタクロース達とのバリエーションの富んだエッチシーンを堪能出来る…。
…という訳で、先が簡単に分かってしまう、ストーリー性のないゲームという感じを受けてしまいます。
かといって“抜きゲー”かというと、そうでもない…。
一応1日に1回、契約しているサンタからエッチな夢を見せてもらえるのですが、飽くまでこれは「サンプル的」な夢であり、この時に見た夢=エッチシーンは途中まで…ということになります。
要するに、この夢=エッチシーンの続きを見たければ、きちんと人々の意識調査をしてくれ、というようなモノです。
と、いうか「願いをかなえてあげる」の願いって、願いを実現させるのではなく、単に夢を見せてくれるだけですか?
しかもこの夢=エッチシーンを拝むと、現在恋人・優里とのデートができなくなる、と選択肢に悩むところです。
要するに「選択肢が多彩で、プレイヤーの意志がゲームに反映されやすい」と、いうことは長所でもありますが、逆に見ると、目の前にぶら下げられているエッチシーンを振り切らなければならない(涙)場面が相当存在する、ということです。
そして、前述の通り、マップ移動をして「人々の意識調査」をしなければなりません。
この意識調査、最初は面白かったですが、だんだんと面倒くさくなったりします。
抜きゲーだったらスキップ機能と少しの選択肢でエッチシーンに辿り付くものですが(^^;)、このゲームは選択肢が多く、途中からは義務感というか、ただクリックしていくような気も…。
と、いうわけで、自分の恋人=優里のことを放っておいて、デートの誘いを断り、電話を拒否してまで、契約上の「人々の意識調査」を優先させることも重要な攻略ポイントになります。
…何回もプレイしていると、優里がウザい存在だと感じることさえあります。
なんか本末転倒で不思議な気がしました(-“-;)
ドンと腰を据えてノンビリ、雰囲気を楽しみながらゲームをするなら、良いゲームかもしれませんが、もうちょっとサクサクと進むか、イベントを豊富にしてゲームを盛り上げるシナリオだったら良かったな、と感じました。
<気に入ったエンディング>
…と好き勝手なことを書いてきましたが、もちろん気に入ったエンディングもあります。
と、いってもそれはバッドエンディングの1つなんですけど^^;
バッドエンドといっても、破滅とかじゃなくって、失恋した女の子の甘酸っぱい想いが良く表されているエンドです。
私がプレイしたゲームでは、「失恋を前向きに捉えたエンド」というのをあまり経験したことが無かったので、ちょっと心を動かされました。
<10点満点での総合評価>
5.5点。
CGや声優さんの演技に関しては良かったのですが、“それだけ…”という感じがしました。
料理に例えるなら、「良い具材を使ってはいるのだが、調理方法に著しく難点がある」といったところです。
また、システム面での不親切さが目に付くゲームでした。
結局、ゲーム性を強調したかったのなら、2回目以降のプレイのことを考えて、もうちょっとスキップ機能を便利にして欲しかったです。
<おすすめキャラ>
主人公と同じマンションに住む若奥さん。
「…ヒロインじゃないじゃんか!」と、言われても譲れません^^;
誘惑してくる年上キャラで、ボイスが北都南さんとくれば、その時点でM.F.C即ちマイフェイバリットキャラなんであります^^;
最後に一言:「次回作はシステム面を強化してください。」