Trois〜トロワ〜    (たろんなーどさんのレビュー)   評価: 5.5 
▼ タイトル Trois〜トロワ〜
▼ ブランド Remain
▼ ジャンル アドベンチャー
▼ 対応OS Win98/Me/2000
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2001/10/05
▼ 購入   トロワ〜trois〜 初回版 / トロワ〜trois〜 通常版
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(バックログでの音声再生あり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  25個
【 エンディング数 】  魔女編5個、超能力編7個、ファンタジー編5個(BADEND含む)


<あ・ら・す・じ>
【超能力編】
 平凡な生活を送る主人公、しかし、彼は強大な超能力を持つ能力者だった。
 力が覚醒した主人公は、そそのかされて世界征服をたくらむ。
 しかし、彼の前に立ちはだかったのは、妹「はるの」と3つのしもべ、○デム、○プロス、○セイドン…もとい3人の少女あおば、ななり、みらいだった。
 いま、世界の命運を賭ける…かもしれない戦いが始まる!

【魔女編】
 中世の忌むべき記憶、魔女狩り…。
 不思議な力を持った3人の少女は魔女狩りに巻き込まれ、迫害を受けるようになる。
 そんな彼女たちを助けようとする主人公の前に、一人の男が現れる。

【ファンタジー編】
 主人公は妹と二人で平凡に暮らしている学生だった。
 彼の周りにいる3人の少女、あおば、ななり、みらいには少し不思議な力があったが、それも平凡な生活のスパイスに過ぎなかった。
 そんな3人の少女たちに、主人公は心惹かれていく。


<キャラクター紹介>
天沼 あおば(あまぬま あおば)CV:カンザキカナリ
 主人公の隣に住む幼馴染。運動神経抜群、成績優秀、しかも巨乳という完璧な少女。
 しかし、性格は豪放磊落、大胆、大雑把と非常に男らしい性格で後輩の女の子に人気が有る。
 人知を超えた大食漢だが、主人公のことを勝手に婚約者だとしている。

中川 ななり(なかがわ ななり)CV:原西きひろ
 あおばの親友で主人公の同級生。
 ドジで奥手、いつもおどおどしている花屋の看板娘(ただし胸は控えめ)。
 子供好きではるのとも仲が良い。

宮前 みらい(みやまえ みらい)CV:春野日和
 近所のレストランで働くウェイトレスの少女。ななりの親友。
 主人公たちのひとつ下に当たるが、学校には行かず、働いている。
 いつもニコニコしていて怒ることがほとんど無く、ある意味で感情の読みにくい少女。

蓮沼 はるの(はすぬま はるの)CV:非公開
 主人公の妹。年齢の割には大人びていてませた印象がある。
 爬虫類好きで特に蛇が好き。
 将来の夢はスパイになることだが、主人公にはなついている。(攻略不可)

佐知川 さくら(さちがわ さくら)CV:春野ゆきね
 主人公のお隣さん。年齢不詳の大人の女性。
 いつもニコニコしていてつかみ所が無く、主人公はやや苦手にしている。

蓮沼 治樹(主人公・リネーム可)
 両親を早くに亡くし、妹と二人で暮らす学生。
 あまり態度には出さないが、妹のことを誰よりも大事に思っている。
 趣味はゲーム(エロゲー含む)、以外にも頭脳は優秀。


このホームページはRemainより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はRemainに帰属します。



<システム周り>(ver.1.00)
 修正ファイルがあります。
 OHPがしばらく沈黙しているようですので、「りぺあ」等でパッチを落とす必要があるかと思います。
 まぁ、メインは誤字・誤変換の修正なのでなくても動きますが^^;

 3つのシナリオ+クリア後のオマケからなるオムニバス式の選択肢型AVGです。
 同じ世界観、同じキャラクターでバックボーンの違いにより3つの異なる話を展開させると言う手法自体は珍しいですが、ゲーム自体はきわめてオーソドックスなAVGです。
 シナリオ選択自体も、スタート時点に選択するタイプですし、そういう意味でゲームデザイン的にはごくごくノーマルな作品です。

 細かいシステム周りは上記参照。
 とりあえず、必要なところはそろっています。
 あえて言うなら、メッセージのバックログが枠ごとに戻すタイプで、ホイール非対応なので多少面倒なことくらいでしょうか。

 まぁ、システム自体も軽いですし、取り立てて不満は感じませんでした。


<音声>
 キャストは上記の通り。主要女性キャラフルボイス。
 ちなみに、妹の「はるの」のみキャスト非公開ですが、声優さんは付いてます。
 キャストもキャラクターとあっていると思いますし、演技も良好でなかなかです。
 特にギャグシーンでの熱演は、全キャラともかなり光るものがありました。


<音楽>
 全25曲、うちボーカル曲は5曲。
 OP曲「世界の平和をGOGOGOでTears of FairyでBadness、so long goodby」、ファンタジー編挿入曲「空っぽの手のひら」(Vo.柚木まき)、魔女編挿入曲「黒い手」(Vo.柚木まき)、魔女編ED曲「so long goodbye」(Vo.柚木まき)、ファンタジー編ED曲「SUMMER TIME WALTS」(Vo.柚木まき)です。
 OPはオムニバスのそれぞれのテーマ曲3曲を組み合わせたものですが、これの「超能力編」OPは、バ○ル2世(旧)のパロディで、知っている人はカナリ笑えます。
 他のボーカル曲もゲームの雰囲気にあっていて良いと思います。
 ボーカルも高音が綺麗に伸びるタイプで、非常に丁寧に歌われており好感が持てました。

 ゲーム内のBGMもゲームの雰囲気にあっていて良いと思います。
 取り立てて出来が良いと言うわけではないですが、BGMとして場面を邪魔せず、盛り上げるいい感じです。
 ただ、オープニング曲が音楽鑑賞で聴けないのは残念でした。


<CG>
 原画はKEG氏。
 少し平面的な感じがすることと、顔の書き分けはチョット微妙な感じもしますが、顔や体のバランスは良いと思いますし、一枚絵なんかは独特の淡白と言うか、淡い味わいがあって綺麗だと思います。
 絵自体がやや特徴的ですが、絵柄が好みに合えば問題ないでしょう。

 背景も書き込みが細かく、なかなか良い感じです。
 ただ、背景に凝っているせいか、使い回しがあったりしますが…。
 さすがに、ファミレスと病院の待合室が同じ背景なのはどうかと思います(苦笑)

 塗りもややシンプルながら、影のつけ方なんかの色使いは丁寧で、いい感じだと思います。
 ただ、チョット背景とキャラクターのタッチが違うので浮いて見えるような気がします。


<Hシーン>
 一応、主要3キャラは各話毎にHシーンは用意されているので、各キャラ最低でも3個、総計15シーンとシーン数的にはなかなか頑張っています。
 ただ、ひとつのシーン自体は短めですし、ギャグ調なのもあったりして、実用性はあまりありません。

 シチュエーション的には一部陵辱っぽいのや輪姦もありますが、基本はノーマルHです。
 声優さんは割合頑張っておられるので、そちら頼みということになります。


<感想>
 ものすご〜く、感想が書きにくいです。
 オムニバスですし、それぞれ雰囲気がかなり違いますし…。
 それぞれ、同じ世界、同じキャラクターを使ったまったく違った話になっています。
 「超能力編」は笑い、「魔女編」は鬱、「ファンタジー編」は萌えと言う感じで、まったく違うテイストの話が展開しています。
 ただ、そういった話自体の雰囲気やバックボーンになる設定の差異にもかかわらず、キャラクターはきちんと統一感を持って描かれているのは非常に好印象ですね。
 そういう意味でキャラクターはきちんと立っていますし、「同じ基本設定」でまったく違う話をやると言うコンセプトにもきちんと一本筋が入っていて、散漫な印象を与えないのは、なかなか出来ないことだと思います。

 とはいえ、同じ設定を使ったオムニバス、ということですが、それを使って何をしたかったのか、と言うことに関しては、いまいち明確でないような気がします。
 大宮市廃止記念らしいので、大宮、与野、浦和の3市合併(現さいたま市)にあわせて3話オムニバスというだけ…ではないと思いますが、そういう意味でのコンセプトが明確でないのは残念なところです。

 同じ設定を使ったオムニバスという手法については上述したように、レベルの高い技量で書き出していると思いますので、これに後ひとつ、各編を横断するようなコンセプトや、裏設定みたいなのがあれば、非常に面白い作品だと言えたと思います。

 とはいえ各話にも長所も欠点もあるわけで、以下では各話についての簡単な所感を…。


<超能力編>
 3篇の中では「笑い」担当です。
 基本的な笑いはパロディとメタ的な舞台オチ(ゲーム自体をネタにしたと言う意味で)がメインですので、その辺は好みの分かれるところだと思います。
 悪く言えば「同人くさい」「内輪ネタ的」とも言えます。
 とはいえ、個人的にはかなり笑ってしまったのは確かです。

 また、超能力編は笑いだけではなく、全編に上で上げたメタ的な部分を表に出しているのが特徴です。
 登場人物は全員ゲームのキャラだと言うことを自覚して行動していますし、テキストもゲームであることを徹底的に表に出してきます。
 たとえば主人公とヒロインとの会話はこんな感じです。
 (以下、ネタバレ)
 主人公:「ユーザーにそれとなくキャラ紹介してるんだよ」
 あおば:「めちゃくちゃ露骨だったわよ」
 ですとか、
 あおば:「あんたいまプレイヤーにアホだと思われたわよ」
 主人公:「ちっ、ディスプレイの前のアンタもわかっちゃいねぇな」

 (ネタバレ終わり)
 全編が大体こんな調子です。
 今までにエンディングや展開でこういった手法をとっていたゲームはありましたが、ここまで「ゲーム(エロゲー)であること」を前面に出しているエロゲーは他に無いのではないでしょうか?
 少なくとも、私はプレイしたことがありません。
 そういう意味ではオリジナリティに溢れているという部分を高く評価したいですね。
 それが良いか悪いかは…個々の判断に任せます。

 ただし、シナリオ自体について言えば、展開はそのままバ○ル2世です。
 しかも、キャラごとのシナリオの違いもほとんど無いので、ほぼ一本道と言う感じです。
 パロディが好きで、シナリオ自体もパロディも元ネタ的に20代後半以上でないと、厳しいシナリオです^^;
 あと、何気にHシーンが一番多いのはこのシナリオだったりします。


<魔女編>
 打って変わって、こちらは3篇の中で鬱担当です。
 ヒロインたちが持っている「能力」故に迫害されていくという、タイトルどおり「魔女狩り」をモチーフにした物語です。

 このシナリオに関しては、基本的に「鬱」しかありません。
 シナリオ展開自体、各ヒロインのシナリオを順にクリアしていくことで次のシナリオが出現していき、最後に真相が明らかになるというタイプの一本道シナリオです。
 根本になるシナリオも鬱のためのシナリオと言うか…、シナリオ展開自体はありきたりな感じで、言いたいことも明確でないため、プレイ後に残るのは「鬱」のみという、鬱ゲースキー以外にはまったくもってお勧めできないシナリオです。
 理不尽な鬱という展開が好きならば割りとお勧めできると思いますが、ごく僅かでしょう。

 このシナリオに関してはいオムニバス形式の影響を一番受けてしまった気がします。
 一般的に、鬱ゲーと言うのは「笑い」や「萌え」でキャラクターの魅力を造成し、そこから一気に落とすところに最大のカタルシスがあるわけですが、この作品ではその最大の武器を他2編に奪われているため、淡々と鬱展開を描写することになってしまっています。
 そういう意味で、シナリオ的な起伏がいまいちで、鬱ゲーとしてもパンチにかける気がします。

 いいところと言えば、このゲームでは唯一の輪姦シーンがあることでしょうか?
 ま、ひとキャラだけですけど…。


<ファンタジー編>
 3篇の中では、一番普通のエロゲーらしい話になっています。
 とりあえず上では「萌え担当」と言うことにしていますが、笑いもそれなりに装備していますし、もっともエロゲーらしい話ではないかと。
 シナリオ自体も上記2編とは違い、各キャラクターごとに分岐し、それぞれの個別シナリオによって展開はかなり違ってきます。
 キャラクターによっても多少差異はありますが、一人当たりのシナリオもなかなかの量ですし、オムニバスのひとつとしてみれば十分な内容だと思います。
 さすがに単品で1本の作品と比べられると厳しいですけどね^^;

 このシナリオについてはお約束的な展開をついてはきていますが、逆に上記2つのような強烈な主張が無いので、オムニバスの中に入ってしまうと今ひとつ自己主張が弱いのが残念なところです。
 とはいえ、まとまりは悪くないですし、普通に楽しめるレベルですね。
 3篇の中では最後にプレイして、(笑いや鬱の)コテコテさを抜くのにいかもしれません。


<テキスト>
 テキストは独特と言えるかもしれません。
 特に超能力編で頻出しますが、メタフィクションというか、ゲームだということ自体をネタにしていることが多いのは、オリジナリティがあります。
 かなりゲームであることを意識させるつくりなので、その辺の文章が好みに合うかどうか、というところはあると思います。
 個人的にはかなり好きなんですけどね^^;
 あと、パロディネタが多く、プロレスラーやアニメやゲームの名前が良く出てくるのですが、伏字でも仮名でもない実名なのはいいのかなぁ…って思ってしま
いました。

 まぁ、そこら辺も含めて、小ネタ・パロディ的笑いは多いので、その辺が好きな人には割りとお勧めできます。
 超能力編がメインですが、ファンタジー編や魔女編の前半も多少このノリですしね。

 また、シリアスなシーンも含めて文章も地の文は抑え目で比較的テンポ良くなっていますし、文章自体はストレスなく読めると思います。
 ただ、修正ファイルをあてても誤字、誤変換が多少目立ちつのが残念でした。


<10点満点での総合評価>
 5.5点
 結論から言えば、形式やメタ的文章も含めて、非常に実験的な意欲作と言えるでしょう。
 とはいえ、それゆえに非常に好みの分かれる出来であることは確かだと思います。
 ただ、やはりオムニバスとはいえ、個々の物語をもう少し作りこんで欲しかったです。

 チョット目先の変わったゲームがプレイしたいという方にはオススメしてもいいかな?


お気に入りのキャラ:天沼 あおば…ちなみにキャラの苗字は大宮の地名だったり…。
最後に一言:「強烈なオープニングムービー(絵も「バビ○2世」のパロディ)は見る価値あり!かもしれません^^;」










  ジュエルスオーシャン    (Mr.Tさんのレビュー)  評価: 8.5 
▼ タイトル ジュエルスオーシャン
▼ ブランド エスクード
▼ ジャンル タクティカル召還バトルADV
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2004/03/19
▼ 購入 
/ オリジナル特典 Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり、1度クリアすると次の選択肢までもスキップ可能)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声再生あり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり(速度調節あり)
【 ヒント機能 】  あり(バッドエンドを迎えたとき)
【 セーブ数 】  --個
【 エンディング数 】  8個(バットエンド含む)


<ストーリー>
 ヘリは墜落した。
 その積荷と共に……。

 翌日、花月 洸は不思議なペンダントを手にしていた。
 石の中に黒い虹を閉じこめたようなその宝石はなんと、昨夜、空から降ってきたのである。
 その宝石──魔石、キューピッドペドロスは叶うはずがないと思っていた願いを次々と叶え、洸を驚かせる。

 しかし、時を同じくして現れた奇妙な男、2人──。
 魔石の元の持ち主たる、ジュエリーシンジケート“我がカルテル”──。
 そして、カルテルの裏切り者、叢神 八尋とその一派──。

 それぞれが派遣した、お互いを滅ぼすための刺客。
 否応もなく2人の戦いに巻き込まれる、洸。
 そして、同じく魔石を手に入れた少女達──。

 キューピッドペドロス───>花月 洸
 オーガスジェム───>八坂野 るり
 孔雀の泪───>琴代 キラ
 スカル・オブ・テノチティトラン──>武原 こはく
 無銘の華───>草壁 真珠

 5つの魔石、5人の少女の運命はキミの手に委ねられる……


このホームページはエスクードより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はエスクードに帰属します。



<購入動機>
 ゲーム性、シナリオ、エロ、この3つ全てに^^;
 期待の作品です。


<システム>
 上記参照。
 基本的に問題となるような箇所もなく、概ね良好で軽快なシステムです。
 が、クイックロードもメニューを開ける出来るようにして欲しかったです。
 また、クイックセーブの枠も1つではなく、5つくらい用意してくれれば個人的に嬉しかったですね。
 ただ、かなりシナリオが長いので、次の選択肢まで一気に飛ぶスキップはありがたかったです。


<音楽>
 かなり良い出来で、今もレビューを書きながらジュエルスの曲を聞いているくらいです^^;
 OPや挿入歌はアップテンポな曲で、「やるぞー!」という気にしてくれますし、EDも長かったこの物語をしっかりと締めくくってくれます。
 ここ1年くらい私がプレイしたゲームの中で一番の出来でした。
 個々の曲自体が高品質で、しかも戦闘シーン・日常シーン・イベントシーンそれぞれにマッチしており、メリハリも効いています。
 サントラ購入も考え中な程です^^;


<音声>
 花月 洸(CV 涼森ちさと)
 天原 すせり(CV 天天)
 草壁 真珠(CV 理多)
 琴代 キラ(CV 児玉さとみ)
 八坂野 るり(CV 鳩野比奈)
 武原 こはく(CV 比未子)
 実力派声優陣を起用しており、安心して聞けます。
 個人的には金剛と風信子の声…って男ですね^^;
 でも良作と言ものは、男性キャラまで怠ることなく、手を抜かず…とも(たぶん)言いますし、この作品はそれに当てはまるかと。
 まぁ、ヒロイン役の方々は聞きなれた方が多かったので、男役の方に耳がいってしまった…のかな^^;?

 惜しいのは主人公の声が最初はあるのに途中からなくなってしまうことです。
 Hシーンでは無い方が良いですが、日常シーンではあった方が良い…というのが私の持論ですから^^;


<CG>
 原画は光姫満太郎さん。
 個性はかなり強いですが、綺麗ですし、しっかりと書き込まれているので、受け入れられないって人は少ないかと。
 気になったところといえば、まぁ、どちらかというとアニメ調で、実際にはありえない髪型や目の大きさをしているところでしょうか^^;
 さらには肩パットが入っているのか、実はあの制服が防具の役目をしているのかって…すいません、脱線しました。

 CG自体は綺麗で塗りも満足いく出来ですが、CG枚数が少ない気がします。
 特にH系CGが少ないです。
 1枚1枚はエロく、良い感じなのですが、物語(作品の雰囲気)上ただでさえHシーンが少ないのに、更に同じCGを使いまわしてるいるので、より一層少ないと感じてしまいます。(いや、実際に少ないのですが^^;)

 賛否両方書きましたが、総じてレベルは高く、なによりヒロインも可愛い、ヒーローもかっこいいですので、個人的には満足しています。


<戦闘パート>
 高度な戦略を要し、考えさせられる、ゲーム性豊かな出来です。
 コンシューマで発売しても遜色ない出来だと思います。
 1度クリアしたらジュエルガイスト(敵モンスター)とそのレベルは引き継げるのですが、だからといってすんなりとは勝たしてくれません。
 まぁ、ジュエルガイストの最高レベルが5なので2週目以降は滅茶苦茶強くなる…と、いうことがないのでやりこみ要素は、少し落ちるかもしれません。

 メーカーHPにて修正ファイルが出ています。
 これで一度勝利した戦闘は、スキップすることが出来るので、DLすることをお勧めします。

 多数のジュエルガイストが出てきて技やエフェクトが豊富なのはいいと思うのですが、何度もやっていると、メタモルファンタジーの方がシンプルで面白かったかなーとも思います。
 ジュエルガイストの数も1周もしくは2週すれば全部集まる…というのも少しどうかな?と思いました。


<感想>
 総合的にゲームにしておくのは勿体無い、アニメや小説化にも…と思えるような出来でした。
 プレイヤーの視点が、色々なキャラクターに行き、一見まとまりがなく、訳が分からない・内容が把握できない…となりそうですが、そんなことはなく、むしろそれぞれのキャラクターの感情がヒシヒシと伝わってくる…そんなシナリオになっています。
 かなりのめり込み、ハマってしまうので、気が付いたら夜が明けていた、ということが、この金・土曜日で^^;

 ただ、遊べるゲーム・楽しめるシナリオになっていますが、18禁ゲームの本編、H系となると弱いですね。
 前作がエロかったので、この作品も結構期待していたのですけど…。
 まぁ、このゲームはそういうゲームですし、逆にHシーンが多かったり濃いと良い持ち味を殺してしまいかねないので、これはこれで正解だと思います。

 一言でいうなら王道のヒーローモノですかね。
 終わった後の爽快感を楽しみたい方は是非プレイしてみてください。


<10点満点での評価>
 8.5点
 ひじょ〜〜に良い出来なのですが…。
 上記レビューにも書きましたが、所々にこうして欲しい…、ああして欲しかった…という箇所が見受けられたため減点しました。
 後は………長いです。ひじょ〜〜に長いです。
 忍耐強くプレイしてください^^;


お気に入りのキャラ:風信子…いや、本当にいいんですよ(T▽T)b
             ヒロインではこはくがお気に入りです。
最後に一言:「かなりの名作と思います。なにより主人公"かっこいい"です^^;」