3LDK    (zaku2さんのレビュー)  評価: 6 
▼ タイトル 3LDK amazon associates
▼ ブランド DEEP BLUE
▼ ジャンル ドキドキ雑居アドベンチャー
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2003/06/27
▼ 購入   3LDK / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり、Ctrlキー対応)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声リピートなし・ホイール非対応)
【 選択肢リターン機能 】  あり
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  50個
【 エンディング数 】  10個


<あらすじ>
 主人公・浅川雅人(あさかわ まさと)は光葉学園に通う2年生。
 突然の両親の海外転勤により、浅川家の3LDKのマンションには主人公と、居候中の元お隣さん兼幼なじみ・妹尾千寿(せのお ちほぎ)の2人が残された。
 受験を来年に控えているとはいえ、両親から解放されて悠々自適生活への期待に胸を膨らます主人公。

 だが、現実はそう甘くはなかった。
 千寿の姉で堅物の巫女さん・妹尾蓬(せのお よもぎ)が監視役としてやって来たのである。
 それだけでは終わらない。
 マスコミに追われていた人気アイドル・宮下綾瀬(みやした あやせ)を偶然助けたところ、なんと彼女が居着いてしまったのだ。
 トドメとばかりに不幸少女・雪村のえる(ゆきむら のえる)に正体不明の家出娘・日菜(ひな)も加わって、広かったはずの3LDKは満員御礼、女の園状態。

 かくして3つの部屋で男女6人が暮らす、奇妙な同居生活が始まったのだった…。


<キャラクター紹介>
妹尾 千寿(せのお ちほぎ)
 主人公の幼なじみ。
 元々隣りに住んでいたが、1年前の両親の転勤に伴い主人公の家庭で一緒に住んでいる。
 主人公とは周囲も公認のカップルだが、お互いに自分の気持ちは口にしていない。
 おっとりした天然ボケタイプだが、少々ヤキモチ妬きなところもあり、主人公と他の女の子との関係が気になる様子。

妹尾 蓬(せのお よもぎ)
 千寿の姉。
 主人公と千寿の関係を心配した両親が、監視役として送り込んで来た。
 ずっと女子校だったため、男性とほとんど接したことがない生粋の大和撫子。
 実家の神社では巫女さんをしており、家にいる間もずっと巫女装束を着用している。
 その理由は、巫女装束の持つ神々しさが主人公との過ち(?)を防ぐと信じているから。

宮下 綾瀬(みやした あやせ)
 失踪中の現役アイドル。
 怪しげな男達(=マスコミ)に追われているところを主人公が助けたことで知り合う。
 マスコミの目からかくまうため一時的にマンションに連れて帰ったところ、そのまま居着いてしまうことに。
 トップアイドルの外面とは裏腹に、気が強い不良娘。
 勉強、スポーツ、大概のことは完璧にこなすが生活能力ゼロ。

雪村 のえる(ゆきむら のえる)
 外国のお姫様と見まごうばかりの金髪美少女。
 が! 実体は、孤児院出身の不幸娘で、超ーーーーード貧乏。
 何度も養女に貰われるが、そのたびに里親に不幸が訪れ出戻りを繰り返す。
 一人暮らしを決意するも、悪徳不動産屋に騙されて無一文に。
 不憫に思った千寿に勧められて一緒に住むことになる。
 男性恐怖症で主人公の顔を見るたびパニックになる。
 暇を見つけては、せこせこ造花の内職などをしている。

日菜(ひな)
 正体不明の家出娘。
 本人曰く、「トリケラトプスの子供だよ〜」。
 行き倒れていたところを千寿に拾われ、押しかけペットに立候補。
 人なつこく能天気で気まぐれ、小悪魔ちっく。
 本を読むだけで料理でも車の運転でも何でもこなす天才(?)少女。
 口癖は「エロエロ〜」。
 何かにつけ「エロエロしよ〜」と無邪気に連発し、主人公に迫る。


このホームページはDEEP BLUEより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はDEEP BLUEに帰属します。



<システム補足>
 上記参照。
 一応修正パッチがあるみたいですので当てておきましょう。
 必要なものはほぼ完備してあります。
 選択肢リターン機能は嬉しいですね。
 キーボードへの対応もわかりやすくていい感じです。
 対応キーを画面ボタン上に明示してあるところも好感をもてます。
 セーブ数50個も適量。
 セーブ時にシーンタイトル、日時が付くのもわかりやすくて嬉しいです。
 エンディング確認機能が付いているのも良かったです。
 動作も全然重くなく快適でした。
 結論ですが、全体的にシナリオ進行中は非常に快適にプレイできる良いシステム周りだと思います。
 ただ既読スキップの時に、勢い余って1、2ページ未読部分も飛ばすのが玉に傷ですが…。

 シナリオ進行中以外の問題点として、エッチシーン回想が使いにくかったところが挙げられます。
 まず、サムネイルもシーンタイトルも一切出ないため、どれがどれだかわからないです。
 しかも、シーン回想のに限って何故かオートモードが使えません。
 一番肝心な時に何故?
 またインストールが正常に終了しないバグも起きる可能性があります。
 私も発生しました。
 これは必要ファイルをダウンロードしてコピーすれば解決します。

 ちなみにプロテクトはALPHA-ROMです。
 OHPを見ても分かる通り、どうやら誤爆もちらほら起きてるみたいですね。
 上記のインストール時の問題もこれが原因でしょうか?
 ALPHA-ROMは時期によって色々変わるらしいので、一応注意しときましょう。
 まぁ、注意してどうにかなるものでもないですが…。
 ちなみにディスクレス起動不可です。
 まぁALPHA-ROMはSafeDiskとかリングプロに比べると、ディスク認証が一瞬なところは良いのですがね…。


<音楽・音声>
 BGMは全18曲。
 メロディが単調で一曲に使われる楽器が少ないなのがやや難ですが、音源が高音質でしっかりしていて聴き心地はいいです。
 曲の傾向としては、流れるような綺麗な感じのものが多かったです。
 クオリティーはそこそこ高い方ではないかと^^;
 問題は、BGMが非常に浮いてると感じたところです。
 BGMの雰囲気に、シナリオが追いついてないです。
 ラブコメだったら、もっとポップでおちゃらけた感じの曲メインの方が良かったと思います。
 BGMとしてはちょっと?がつくところです。

 ボーカル曲はOPと挿入歌として2曲あります。
 OP曲は、流行りのハイテンションの洗脳系です。(例:巫女みこナース)
 OHPとかで、デモをダウンロードできるので気になる人はそちらで。
 一転、挿入歌は普通…印象に残りません。
 これはシナリオ後半部分で、盛り上がったときとかに使われるのですが、はっきり言って多用しすぎです。
 これでは有り難味が薄く、もう少し考えて使って欲しかったです。
 まぁ、そもそも歌自体微妙というのもありますが…。

 音声はヒロインも脇役も女の子のみフルボイス。これは文句無し!
 この豪華声優陣ですから、文句なんてあるわけありません。
 配役もぴったりでした。
 長崎みなみさんの凶暴アイドルとか柳井流海さん(藤野らんさん)のおっとり巫女とか^^;
 ただ、声の音量が低めで聴き辛かったのは難でした。

 効果音については普通。
 蝉や烏など生き物の鳴き声、ドアを開ける音、殴る音、蹴る音etc...
 足りないって程ではありませんが、特に印象に残るものはありません。
 コメディということを考えると、もう少し何か独特なものを用意した方が良かったと思いました。


<グラフィック>
 原画担当はきみづか葵女史。
 良くも悪くも、繊細で綺麗な絵です。
 肉感とかいやらしさはあまりありません。
 スッキリしたフェイスライン、ぱっちりした目、きめ細かな髪などが特徴でしょうか。
 少女漫画みたいな絵ですね。
 安定感も抜群で、非常にレベルが高いです。

 ところで個人的に女性原画さんの特徴は「服装にこだわる」というところがあると思っているのですが、今作もそれは健在。
 千寿達の着てる学生服は流石にちょっと奇抜な気もしますが、私服とか水着などは細かいところまでオシャレで凝っているので、見ていて面白かったです。

 ただ服装に反して、立ち絵での表情変化・ポーズ変化のなさは痛かったです。
 キャラ主体のゲームなので、もっと色々動いて感情移入のサポートをして欲しかったです。
 一枚絵も使い回しが目立ち、やや少なめに感じました。
 量的にはちょっと不満が残ります。

 塗りは、一枚絵・立ち絵ともに原画同様綺麗です。
 髪や目、服など細かいところまで丁寧に仕上がってます。
 全体的に色使いも多彩で良いと思います。
 ただし、人物絵の線の処理が若干甘いため、見てて少し違和感・圧迫感がありました。

 背景も良かったです。
 神社とかしっかり描いており、違和感はなかったです。
 量はそれほど多くはないものの、こういうところで手抜きしなかった点は好感が持てます。

 総じて若干の不満を除けば、絵のレベルはやはり高いです。
 十分絵買いできるレベルでしょう。


<シナリオ・内容>
 まあ結論から言ってしまえば期待外れです。
 OPデモを最初みた私は、「しすたぁエンジェル」みたいなノリを期待していたのですが…結果は…。
 端的に言えば「ライターさんは何がしたかったんだろう?」ってことです。

 内容はオーソドックスな選択式ADV
 二択三択を繰り返すだけで、面倒な場所移動とかがないため、テンポよく進められます。
 1ルート60個くらいの選択肢の中で、攻略ヒロインをしぼる、といういたって普通なつくりです。
 シナリオ期間はゲーム内では大体一ヶ月ちょっとで、難易度も低めです。
 私は初回プレイで5時間、以降は3時間ほどでした(選択肢の試行錯誤は除いています)。
 シナリオサイズは普通といったところでしょうか。

 両親が旅行にいく間、高〇生(私の脳内補完設定)の主人公・浅川雅人の3LDKの自宅で幼馴染・千寿と夢の二人暮しだ〜!と思ったら、千寿の姉の巨乳巫女、アイドル、正体不明の家出ロリ、薄幸貧乏娘と変な連中が次々とやってきて、あれやこれやの内になんだか全員で同居することになって、という導入からはじまります。
 この説明をご覧になればわかる通り、ご都合主義とかいう以前に、非常に怪しい設定です。
 まあそれはフィクションなので良いでしょう。
 名前も「のえる」とか「千寿」とかなんかいかにもアレっぽいですがまあ有りとしましょう。
 内容的には、キャラ同士の掛け合い主体です。
 特にテーマ性も奥の深さありません

 前半はヒロイン達との同居によるコメディ。
 そんなノリです。雰囲気はもちろん明るめです。
 ヒロインの着替えの現場に誤って遭遇してしまって、なんていうお約束なイベントが続いていきます。
 …この部分正直あまり面白くありません
 まずヒロインの中で、役割分担がしっかりしていないところが難です。
 誰がボケで誰がツッコミ、誰がトラブルメーカーで誰が仕切り屋、などといったところが定まっていません。
 主人公のヒロインに対するツッコミも空回り気味で、よくわかりません。
 そのため、何かイベントなりトラブルが起きたときでも、うまく収拾をつけることができず、ぎこちなさが残っています。

 また、女の子との同居…つまり生活空間の共有という状態なのに、女の子側の生活スタイルの描写が少なくマンネリなのも問題です。
 その為、登場人物達の微妙さも相まって、ゲーム内の世界に入り込むことが難しいです。
 この辺り、キャラ主体ゲー・多人数同居ゲームならもう少ししっかり描写して欲しかったです。
 しかもコメディなのに、登場人物がその異様なキャラ設定とは裏腹に妙に常識人なところがあるので、全体的にテンションが低めだったのもどうかと…。
 ボケやトラブルに対する反応の少なさが痛いです。
 そもそもイベント自体が使い古されたお約束なものが多く、その上ワンパターンで同じようなものを見せられることが多々あるので、飽きやすいのです。
 全体的に、こういうラブコメチックな設定による女の子とのドタバタ劇が好きという人以外には、あまりお勧めできるものではありません。

 それとこのコメディ部分で、個人的に気になったもう一つの問題点…。
 それはきみづかさんの絵です。
 繰り返しになりますが、この方の絵は、繊細で綺麗過ぎます。塗りも同様に綺麗です。
 そういう絵にコメディは似合わないと思います(ファンの方ごめんなさい)。
 絵柄的には、ロマンチックな恋愛モノあたりの方が向いているのではないでしょうか。
 どうしてもメイン原画にきみづかさんを起用するなら、それと別に「モエかん」などにあったような、デフォルメ絵を要所要所に置いておく…等をすべきだと思います。
 勝手なこと言わせて貰うと、こういうノリの話だったらみつみ美里さんあたりが似合っていたのではないかと…。
 まぁ、個人的なことなんですがね…。

 あとこれも、どうでもいいと言えばどうでもいいことなのですが、主人公・雅人は元サッカー少年という設定なのですが、尊敬する選手にペレやマラドーナでなくディ・ステファノを挙げるあたり、ライターさんはただのにわかファンではなくサッカー経験者に違いなく、やはりサッカーを知っている…---・(゚Д゚)・∵゜ターン

 あやうく死にかけましたので、話を元に戻します。
 で、シナリオを進めていくうちに、いくつかのイベントを通じて特定のヒロインと仲良くなっていきます。
 これも展開がかなり性急
 一応、個々のイベントにおける、主人公のヒロインへのアプローチと、それによる好感度アップの様子は、順序をしっかり踏んでいてわかり易かったのですが、いかんせん展開が早すぎるのです。
 その為、ヒロイン個々のエピソードが、あまり掘り下げられていません。
 その結果、ヒロインへの感情移入が出来ないまま恋人関係に突入することになるので、どうも盛り上がりません。
 また、恋人同士になってからのイチャイチャ描写が少ないのも難点です。
 しかもやたらと他のヒロインが邪魔してきます。
 綾瀬とか、「わたしの前で不純異性交遊は禁止だからね!」…って…。
 邪魔するくらいなら混ざって3P4Pで…(以下略)

 …先に進めます。
 で、晴れて両想いになったのも束の間、終盤になるといきなりシリアスモードに突入します。
 きみづかさんの関わるゲームのある意味ジンクスですね、この電波ユンユンな急展開は^^;
 (「Campus」とか「好きだよ」等)
 今作では、ヒロインの家庭事情による問題が発生したり、破局の危機に陥ったりします。
 転生とかファンタジーなネタはありませんでしたが、はっきり言いって、意味不明でした。
 いや話自体は理解できますが、どうしてそんな展開に持っていくのか意図が全くわかりません。
 おそらくは物語の流れのマンネリを打破しようと思ったのでしょうが、やり方が性急すぎで、しかも雰囲気が変わりすぎです。
 さらに生い立ちがどうのとか誰かが死にそうとか、無駄に重い展開になります。
 何かしらの伏線を張ったりしているわけでもなく、段階を踏んで展開していくわけでもなく、ただいきなり裏事情を告げられるだけなので、全然展開についていけません。
 例えばあるヒロインのシナリオでは、元・彼氏が出てきて「ボクは彼女に何もしてあげられなかった」とぬかしてきます。
 それを聞いた雅人君は「ああこの娘にも昔恋人がいたのか…」と1人でちょっとブルー入ってるのですが、むしろ俺としては「いきなり出てきたお前誰やねん!?」の境地です。
 しかも、アイドルと同居など、あーだこーだと導入部分で散々現実離れした設定をかましておきながら、後半部で、学生が女の子と同居することは世間体がどうのとか妙に生々しい話になっていきます
 非常に困りますよ。なんでいきなりそんな現実的になるんだよと…。
 ということで、結局感動なんかできるわけありません。
 最近なんでこういうギャグ・ハイテンション・コメディ⇒泣き・鬱・シリアスっていう流れが多いんでしょうか?
 (「巫女みこナ〇ス」とか「ア〇バ系彼女」等)
 あれですか、泣きと笑いと萌えを全部入れたかったんですか?
 それともあれですか、鍵のヤツラの真似してるつもりですか?

 あと、製作者側にプロ意識が足りないなと思いました。
 例えば、あるシーンで外国人が出てきて英語で会話するシーンがあるのですが、
 ヒロイン「はじめまして。よろしくお願いします(英語)」
 外国人「こちらこそ(英語)」
 って出て来るんですよ。
 なんですかこの書き方は!?
 この(英語)ってなんなんでしょう?
 「Hello」とか「Nice to meet you」ぐらい書けないのでしょうか?
 エロゲやってる人は18歳以上なのですから、「原則」としては中学生クラスの英語は最低限わかるはずです。
 声優さんだってこれだけの実力派だったら、ちゃんと指導すればそれっぽい発音は出来るはずです。
 (某南さんみたいな付け焼刃な英会話でもそれはそれでネタとして面白いし^^;)
 細かいといえば細かいですが、そうゆういかにも「つくりものです」っていうところを見せられると、激しく興醒めするので、手抜きをしないでやって欲しかったです。
 まぁ、シナリオ破綻してるので、もはやどうでもいいという気もしますが…。

 さらに、どうでもいいですが、神道の巫女さんは普通、
 「神のご加護がありますように」とか言いません。キリスト教じゃないんだから。
 …ってどうでもいいですか。
 「ラストサムライ」日本が舞台なのになぜ英語?って言う人と同じですか?
 すいません私が悪かったです…。

 またヒロインの台詞において、変な口癖使いすぎです。
 「あやや」
 「メッだよ」
 「ストップです」
 「エロエロ〜」
 「殺すっ!」
 …どうしたらいいんだ、こいつら…ヽ(`Д´#)ノ

 結論ですが、全体的に「ちぐはぐ」と感じました。
 序盤のコメディ、中盤のラブ、終盤のシリアス、それぞれの場面変化が非常に急激なので、とにかくついていけません。
 絵と声はもちろん良質ですし、電波ユンユンなキャラ設定だってやり方次第では上手くいったでしょうし、非常に残念です。

 ところで、全キャラクリアするとおまけの「らぶらぶ同棲ルート」に突入できます。
 これは最初の同棲相手の千寿とそのまま二人っきりで同棲することになり、他のヒロインに邪魔されること無く、終始いちゃいちゃしよー♪というものです。
 と、言うよりただの犯りまくりルートです。
 シナリオなんてあったものではないですが、無理にいきなり暗くなったりしませんので、本編よりこっちの方が個人的には良かったです。


<エロ>
 数はキャラによってまちまちです。
 千寿:6回
 蓬:5回
 綾瀬:5回
 日菜:2回
 のえる:2回
 です。
 数は純愛系としては割と多めですね。

 シチュエーションは普通です。
 愛撫⇒本番というのが基本です。
 たまに、フェラ、69が加わるくらいです。
 あ、割とコスプレが多めです。きみづかさんのゲームは多いですねコスプレ^^;
 巫女の他には裸エプロン、学生服、水着等々、また、お風呂プレイもあります。

 長さは、ヒロインの喘ぎ声のテキストが多めなのでそこそこ長めでした。
 中身は純愛和姦で、エロさとか激しさよりも、ラブラブ和姦のムード重視の内容です。
 主人公は童貞でヒロインも大多数は処女ですので、非常に初々しいエッチです。

 テキスト描写は普通。
 状況描写を重視した丁寧な文調です。
 卑語系の使用などによる、粘っこい描写の官能的タイプや心理描写を細かくすることでムードを盛り上げるようなタイプではありません。
 …無個性な感じを受けました。

 1キャラごとのエッチ一枚絵の数は差分を入れて20枚ちょっと。
 1シーンで使われる絵は差分抜きで大体2〜3枚程度。
 テキストでは挿入してるのにCGは胸愛撫のままとか、前戯からフィニッシュまで一枚のみなんてこともありますし、もう少し欲しかったです。
 また、差分も少ないです。着衣差分なんかほとんどありません。
 また綾瀬や蓬のように、エッチシーンが比較的多めなキャラは、その分1回で使われる絵の数が少ない上、使い回しもあります。
 量的には不満ありありです。

 絵といえば、今まで頑なにチ〇コとマ〇コを描くのを拒んでいたきみづかさんですが、今回は一応描かれるようになりました
 良い傾向です。
 描かないよりは描いた方が、自然でいいと思います。
 今まではSEXの時、一体なにをどこに挿入れてるのか私は不思議でなりませんでした。…スマタプレイ?
 でも、まだ不慣れなせいか、描いてないヤツも一部混ざっております。
 パイズリシーンとか、チ〇コ描いてなかったので、見てて凄い違和感を感じました。
 その一方で、あまりにもハリキリすぎて、一枚モザイクすらない絵がありましたが…
 あまり触れないでおきましょう^^;

 とにかく、きみづかさんはこれからも頑張ってチ〇コマ〇コ描いてください。
 あぁ私って変態ですね、バカですかね。
 と、言うか…これセクハラですか?そうですか…。
 ごめんなさいきみづかさんm(_)m

 声はやはり良好。
 違和感とか演技臭などは全然ありません。
 卑語や状況描写よりは喘ぎ声がメインです。
 喘ぎ声の割合は、エッチ時のテキスト全体の中では一番高く、量自体も多めです。
 喘ぎ声は、激しさよりもゲームの雰囲気に合わせ初々しさとか可愛らしさが先行しています。
 それ系が好きな人にはお薦めです。
 チュパ音ですが、声優陣の実力からすると、いつもよりは比較的控えめ。
 ヘボヘボってわけでもないですが、それほどインパクトがあるわけでもなかったです。
 ただ喘ぎ声同様、チュパテキストも多めなのは良かったです。

 さてフェラと聞いてチュパ音と聞いて黙っていられないのが神・木葉楓嬢です。
 レビュアーの傾向・分析のとこでも堂々と信者宣言した以上、もはやここは避けて通れない道。
 木葉楓のいることころに我があり!
 …冗談はさておき本題に。
 それでは、今回神が降臨された雪村のえるのフェラに参ります。
 はたして今日はどんなフェラワールドを俺に見せてくるのか…

 …おいマジかこれΣ(゜Д゜*)!!
 チュパ音あることはあります。
 ですが、木葉さんが誇るあの百万馬力大吸引もテキスト無視のアドリブチュパも文字化不能の謎言語も一切ありません。
 おい!なめてんのかこの野郎!?これじゃ「リトルMyメイド」のころの楓タンじゃねえか!
 そこで、もう私もその息子も、父子共々画面に向かってブチキレですよ!
 「先生だーいすき」の智世たんとか「人形の館」の七海たんの再来を期待していた俺のパトスをどうしてくれるんだよ!と小一時間…。
 雅人もこんなフェラ一つでいかされてんじゃね〜!

 エッチシーンの結論です。
 絵と声はそれぞれにごく一部不満はあるものの、何だかんだ言ってやはり良質であることに間違いありません。
 ですので、数も結構ありますし、純愛系としてはなかなかエロい方だと思います。
 ただし、シチュエーションはコスプレくらいしか見所がなく、貧弱です。
 シチュエーション・プレイ内容重視で、しかもコスプレに興味ない人は回避をお勧めします。

 あとシチュエーションのことで一つ良いですか?
 何でハーレムプレイないんでしょうか!?せめて姉妹丼ぐらいは見せろや!…と。

 そういえば私は例の回収版の方をやっているのですが、日菜の2回目エッチの前戯部分に一枚マ〇コモザイクかけ忘れがあります。
 でもこれ騒ぐほどかなあ?というのが感想です。
 私なんか指摘されるまで気付きませんでしたし…。
 これごときでソフ倫規定に反するというのはよく分かりません。
 むしろ俺としては「先生だーいすき」や「はじめてのおるすばん」なんかの女の子たちが18歳以上という設定の方が理解出来ないのですが…。


<10点満点での総合評価>
 6点
 絵と声は良かったです。
 システム周りも良かったので、プレイは快適でした。
 また、エロも言うほど悪くは無かったです。
 しかし、シナリオの統一感の無さ・展開の不自然さが痛いです。
 全体的に違和感バリバリです。
 まず感動とかは出来ません。
 笑いは………一部のパロディネタでもしかしたら笑える人もいるかもしれません。
 萌えは………変わった人(奇人変人)好きな人はどうぞ。

 軽い気持ちでプレイできる…というか、それでしかできない内容です。
 CD3枚の割にはボリュームも普通です。
 マジでCD3枚分の容量を一体どこに割いたんだ!?と小一時間…。

 あと、間違っても回収版を買おうととしてはいけません。
 お金の無駄です。
 相場が今いくらぐらいかは知りませんが、再販版の方でまず大丈夫です。


<お気に入りキャラ>
 あえて挙げるなら日菜でしょうか。
 ロリのくせに(ネタバレ)非処女でテクニシャン(ネタバレ終わり)なところが気に入りました。
 と、いうか…こんな(ネタバレ)援助交際したり風俗で働いたりで、人生経験も何かと豊富な(ネタバレ終わり)ロリは今までのエロゲの中ではいなかったのでは?

 のえるは…フェラはまあ不幸な事故と諦めるとして…いくら木葉楓信者の俺でも「ストップです!」じゃあ無理です。


最後に一言:「“らぶらぶ同棲ルート”を各ヒロインごとでやった方が面白かったと思います。
        でもそれじゃただのヤリゲーか…(いや、やはりその方が…)。」