新・御神楽少女探偵団    (格之進さんのレビュー)  評価: 7.5 
▼ タイトル 新・御神楽少女探偵団
▼ ブランド エルフ
▼ ジャンル 推理トリガーシステムAVG
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2003/12/26
▼ 購入 
/ オリジナル特典 Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  なし
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  30+1個
【 エンディング数 】  7個?


<ストーリー紹介>
 舞台は前作の二年後……。
 美和の一件によるショックで失踪した時人。
 その後、巴、滋乃そして千鶴は彼の消息を全くつかめないままでいた。
 彼の身を案じつつ、各々が穏やかな日々を過ごしていたのだ。
 そんなある日、大連にいる滋乃の兄から「時人らしい人物を見かけた」との手紙が届いた。
 決して確かな情報ではないが、3人は時人を捜しにはるか遠い地へ向かうのであった……。
 大連行きの客船に乗り込んだ3人は、幼い女のコを連れた怪しげな一団に遭遇するが、それに気を止めている余裕もないほど、初めて大連の地に赴く興奮で胸が高鳴っていた。

 大連の地に降り立った巴、千鶴そして滋乃たち御神楽探偵事務所のメンバーは、大連民政署で働く滋乃の兄、静斗に出迎えられ、街の案内を受けたのち、「時人を見た」という目撃場所を重点的に、彼の行方を捜し始める。
 そして目撃場所のひとつ《逢坂町教会》に行った時に事件は起こった。
 教会の神父・畑中が両腕を切断され死体として発見されたのだった。
 時人の姿を見たという情報があった場所で事件が起こる……時人の行方と事件は関係があるかもしれない……。

 3人は、かつて御神楽探偵事務所の助手として数々の事件の捜査を行っていた頃のように、事件の調査に乗り出すのであった。
 《逢坂町教会》での捜査が一段落して、彼女達が宿泊しているホテルへ戻ろうとしたその時、巴の前に一人の謎めいた美女が現れたのだ。
 彼女は「神父は殺されるべき男だった」と不可解な言葉を残して立ち去ってしまった。
 その言葉に込められた真相はいったい……!?


<キャラクター紹介>
鹿瀬巴
 行動的な性格で捜査でも先頭に立って行動するリーダー格で、運動神経も優れており、パワー溢れる女のコ。
 「カフェー山茶花」で女給として働いている。

久御山滋乃
 久御山子爵の娘。華族として幼い頃から上流社会で生活していたため、立ち振る舞いは上品なお嬢様。
 プライドは高いが根は素直で優しく、時人に想いを寄せている。

桧垣千鶴
 情報処理・芸術的な才能にも秀でている女のコ。
 冷静沈着で物腰柔らかだが、シンは強く根気がある女のコ。
 ともすれば暴走しがちな巴や滋乃の引き止め役に回ることも…。

御神楽時人
 過去、数々の難事件を解決へと導いた名探偵であり、御神楽探偵事務所の所長を務めていたが、信頼を置いていた女性・美和の一件により突然の失踪してしまった…。

欄丸
 本名・ランドルフ丸山。かつて孤児だった彼は時人に拾われ、御神楽探偵事務所に住み込みで、助手として働いていた。
 事務所の留守をしっかり預かる利発な男のコ。


このホームページはエルフより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はエルフに帰属します。



<購入動機>
 PS版「御神楽少女探偵団」「続・御神楽少女探偵団〜完結編〜」をリアルタイムでプレイして、ゲームのシナリオとシステムを気に入っていたので。
 今回の「新・御神楽少女探偵団」も発表された時から注目していました。


<システム補足>
 インストールサイズは、最小で約1.5GB。フルインストールで1.9GBです。
 DVDレスプレイは不可。
 なお、同梱の移植版「御神楽少女探偵団」は約1.0GB、「続・御神楽少女探偵団」は1.3GBです。
 (これらはフルインストールしか出来ません)
 
 画面サイズは640×480、フルスクリーンモードとの選択が可能です。
 
 セーブ・ロードは30個所+1個所。
 ゲームが幾つかの章に分かれていまして、章の合間にセーブ出来るところが30個。
 ゲーム進行中にセーブ出来るのが1箇所です。
 ゲーム進行中1箇所しかセーブできないのは不自由に思えるでしょうが、これはゲームの性質から考えると当然だと私は思います(^^)
 (実はPS版はゲーム進行中セーブが全く出来ないので、かなり楽になったと私は思っています)
 
 自動モード・スキップ機能(未読・既読判定あり)・音量の個別調節ありますが、読み返しがありません。
 ついているといいなぁと思ったのですがゲームの性質上難しいかも…。

 エンディングは基本的には1つですが、細かい変化やバットエンドも数えると多分7つです。


<音楽・音声>
 BGMは22曲(ボーカル2曲)です。
 曲自体が凄くイイという事はないですが非常に場の雰囲気に合っていて、ゲームを盛り上げてくれます。
 そういう考えで言うと、BGMとしては良いできだと思います。
 PS版から変わっていない曲もあります。
 PS版からのユーザーには嬉しいところです(^^)

 非常に登場人物の多いゲームなのですが、フルボイスです。
 スタッフロールでも声優さんは名前が出てこないので確認出来ないのですが、PS版とは3人娘と蘭丸の声優さんは違うかな?
 御神楽時人は同じように思えますが、自信はそんなになおです^^;

 男性の声優さんは上手い方が多いです。
 警部補二人の演技はかな〜りイイ味出しています♪
 女性の声優さんはイマイチの人がちょっといますね。
 第二話に出てくるお嬢サマが特に…。。
 3人娘では千鶴が時折、調子外れの声を出すのが気になりましたが、概ね良好かと。
 
 なお、音質は良いとは言えません。
 台詞や音楽に若干ノイズが入っています。ゲーム中多少気になりました。


<CG>
 原画・塗りともに全く問題なく、ゲームと雰囲気がマッチしています。
 非常にクオリティーが高く、流石エルフという作品です。
 
 イベントグラフィック枚数は差分を含まず128枚。
 差分でかなり派手にキャラクターが動いているのもあるので実はかなりの枚数です。
 ただし3枚はゲーム内グラフィックではなく、販促用のイラストとなっています。


<ゲームシステム・シナリオ>
 推理トリガーという特殊なシステムを持った推理アドベンチャーです。
 ゲームは全3話(おまけシナリオを含まず)で1話毎に幾つかの章に分かれています。
 次の章に行くには漫然とプレイするだけでは駄目で、推理ポイントを一定以上集めなければなりません。
 そして、推理ポイントは捜査中に出てくる青く書かれた文章の中で事件解決のヒントとなるモノを推理トリガーで指摘する事によって溜まっていきます。(青く書かれた文章で「ハズレ」の文章もあります)
 推理トリガーの使用回数は限られているので適当にやっていれば弾切れしてしまいますし、章の終わりに推理トリガーの使用回数によってランク分けされて良いランクほど多く星がもらえるのですが、その星を使用する事によってしか見れないご褒美イベントもあります。
 要するにマジメに考えて推理しないと駄目なゲームです。
 
 推理トリガーのシステム自体はPS版と大きく変わりありません。
 (星によるシナリオ・イベントの分岐が付け加えれたくらい)
 ただし、PS版よりシステム・シナリオ共に洗練されてGOOD!
 個人的には猟奇モノの推理ADVの傑作といっていいと思います。
 久々に「ゲーム」をやっている気分に浸れました♪
 大人数のキャラクターが出てくるのですが、サブキャラクターも生きていますし、時代背景や風俗もキチンと描かれているのでリアリティーや重みがあります。
 シナリオはそれで感動させるとかいった類のモノではないので、それだけを楽しむ方には向いていませんが、会話も軽妙で笑わせる部分もあり、派手さはありませんがしっかり読ませる文章になっていると思います。
 (推理トリガー自体が文章やシナリオの矛盾を突いていくシステムなので文章がしっかりしているというのが実は大前提なんです。その部分を完全にクリアしています)
 推理ADVの「ゲーム」を楽しみたい方に非常にお勧めです。
 まぁ、シナリオに突っ込み所が全くないわけではないのですが(^^;)
 ただし、かなり残酷な表現・グラフィックが出てきますので、その方面に耐性のない方は向いていません。
 年齢制限がついた事で残酷表現もかなりパワーアップしています。

 あ、よりシナリオを楽しむためにはなるべく前2作を…、両方が無理ならせめて「続・御神楽少女探偵団〜完結編〜」を先にやる事をお勧めします。


<エロ>
 Hシーンは登録されるのは24シーン。
 これも1シーンにいれるの?というモノもあるので実感としてはもっと少ないです。
 感想を一言でいうと「勿体無い」…。
 シチュエーション・グラフィックはそれなりのモノが揃っているのですが、とにかくシーンが短い!短過ぎます!!
 あと、20〜30倍の文章が個人的には欲しいところです。
 ああ、勿体無い…。

 Hの内容は猟奇事件のお話ですから、鬼畜の方が多いです。
 三人娘にはそれぞれ純愛・鬼畜両方あり、卑語もしっかりあります。
 
 とにもかくにも勿体無いです。
 続編を作る事があったらこの部分は改善して欲しいです。

 あ、後一応ショタ好きの方へ、蘭丸君のHシーンは残念ながらありません(^^;)


<移植ゲームについて>
 一応、PS版の移植の出来について…。
 う〜ん、オマケでついてきたという感じです。
 完全移植にはなっていませんし、PS版を持っている方は手放さない方がいいでしょう。
 (私は手放しちゃったンですけどね(^^;)

 移植作を全部をやったワケではないのですが難点を挙げますと、
 1.OP&EDアニメが無い
 2.システム関係が「新・御神楽〜」タイプになっている。
 3.処理が重い
 4.音声が飛びやすい
 5.音質が良くない。

 1.は現在「続〜」の途中までしかやっていないので完全に言いきれませんが…。
 2.はPS版は当然PSのコントローラー仕様になっていますから、パソコンに移植する際は当然の事かもしれませんけど、セーブロード画面は完全に「新・御神楽少女探偵団」タイプだし、幕間に入るちびキャラのアニメは再現されているけど、画面の演出がちょっと違うし、「御神楽少女探偵団」の異常ともいえるカーソルの凝り様がなくなっているし…。
 と細かい点ですが、ちょこちょこ違います。
 3. 4.はパソコンのスペックも関係するかもしれませんが、「新・御神楽少女探偵団」が快適に動いているのに移植版が快適と言いがたいのは問題かな?と…。
 PS版は立ちポーズでキャラクターがアニメするのですが、私の環境だとかな〜り遅く動きます(^^;)
 (最終的に画面演出・目パチ口パクはOFFにしました。しかし、それでも重いんですよ)

 移植の出来としては3〜4点かなぁ。
 まぁはじめてやられる方は十分楽しめるとは思いますが…。


<10点満点での総合評価>
 ゲームとしてはかなりの出来です。推理ADVを楽しみたい方は是非♪
 ただ、とにかくHシーンが短過ぎます。
 エロい雰囲気はあるのに肝心のHシーンが弱いのはちょっと…。
 期待させといて「ハズレ」ってちょっとキツイですね。
 と、いうことで7.5点
 Hシーンと音質が良ければ9点も夢ではないのに…。


<最後に一言>
 ユーザーさんには「推理ADV好きの人向き♪頭使いたい人はどうぞ。Hシーンは期待しないように…。」
 製作者さんへは「続編プリーズ!!今度はHシーンにもっと力入れて下さいm(_)m」


<お気に入りのキャラ>
 難しい…出てくるキャラクター皆個性ありますし…。
 でもやっぱり生駒梓かなぁ^^;










  どきどきクローゼット    (しょにーふらほーさんのレビュー)  評価: 7 
▼ タイトル どきどきクローゼット
▼ ブランド pianissimo
▼ ジャンル 和み系きせかえAVG
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2003/12/26
▼ 購入 
/ オリジナル特典 Getchu.com
 あり(ベースは81枠、差分はクリックで変化)
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり(46枠)
【 BGM観賞モード 】  あり(エンディング曲には歌付)
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声リピートあり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  あり
【 セーブ数 】  40個
【 エンディング数 】  5個(ヒロイン毎1個、バッド・ノーマルは未確認)


<ストーリー紹介>
 期末テストも終わり、夏休みまでの間の残りの授業をこなすだけの退屈なある日。
 突如頭上にあらわれたクローゼットの中から落ちてきた女の子は「みぃす」と名乗り、
 精霊界エクスクーロゼから人間の世界に「しゅぎょう」に来たのだと言う。
 その「しゅぎょう」とは、色々なお洋服にお着替えして、
 みんなのお手伝いをすることらしいのだが……


<キャラクター紹介>
ミィス:精霊界エスクローゼの見習い精霊
 片言の日本語。人間界の物事を勉強して来たが、勘違いしていることが多い。
 精霊界エスクローゼから、上級精霊になりたくて人間界に修行にやってきた。
 嘘のつけない純粋な性格。
 常に人の役に立ちたい、と一生懸命になる。
 人間界の事をほとんど知らない上、知っていてもその意味を勘違いしていたりで、よくドジをする。
 「ぷちクロ」と呼ばれるペンダントの能力で、人間の思い描いた服を着て、その服の属性の能力を発揮することができる。
 人間界に来た当初は、未熟でうまく使いこなせない。
 一度服を着替えるとその服のパワーを使い切らないと着替えられず、一定時間たつと服のパワーが溢れ出してタイヘンなことに…。


比奈野 夏紀(ひなの なつき):幼ななじみ
 一弥の幼なじみで、昔から一弥のことが好きだが、
 恋愛に臆病なのでなかなか気持ちが伝えられないでいる。
 主人公の家にヒロインが来てからというもの、落ち着かない毎日を送っている。
 演劇部に所属しているが、裏方がメインで演技はしない。


楢原 透(ならはら とおる):親友♀
 女の子とよく間違えられる風貌。
 呉服屋の跡継ぎ。親が厳しいらしく、門限があるのでスポーツが得意ながらも部活動ができない。
 小遣いも参考書と文房具代以外はもらえないので、時折小遣い稼ぎに部活動の試合の助っ人をしている。

堤 璃里花(つつみ りりか):先生(担任)
 巨乳に泣きボクロ。26歳だが、物腰はかわいい感じ。
 一弥の担任で国語教師。独身。飲食店舗研究会の顧問。
 かわいいウェイトレスのコスプレ願望があるが、歳を気にして、自分では着れないでいる。

羽月 伶夜(うづき れいや):学生会長(天敵)
 2年生ながら学生会長で、学校内の行事や予算の案件を一手に管理している。
 会長職などのストレスで抑圧されている。
 奔放な一弥によく突っかかるが、立場上素直になれないだけなようだ


このホームページはpianissimoより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はpianissimoに帰属します。



<購入動機>
 今回の購入では、新作で、鬼畜系でない・シナリオが特定分野に偏っていない・既に購入済みのブランド(関連ブランドを含む)でない・購入日(年明け後)時点で低い評価のレビューが見つからない・絵が許容範囲内との条件を全て満たすものを探し、本作に落ち着きました。

 但し絵についてはこれまでの私の許容範囲の境界であった「妹汁」を超える「ロリ」であり、決断には二の足をふみましたが、私の特殊属性の一つである「チアリーディング競技のコスチューム」(シスプリの??ちゃんには及ばないかも)が出ることを購入前に知りそれに賭けて買いました。


<プレイ進行状況>
 CG枠は全て開いており、回想モードは全部埋まっています。
 バッド・ノーマル関係での未読文章はあるかもしれませんが、新規のCGはないはずですので、ほぼ終わっている状態と言えます。
 新規CGもないし、これ以上あえてやる必要もないと考えています。


<システム追記>
 上記参照の他、画面サイズは800×600。
 ディスクレスプレイはフルインストール(CDは1枚)ならば一応可能です(説明書ではロムを抜かないよう指示がありますが、起動から終了までドライブにアクセスがありません)。

 操作時の注意点があり、メニュー呼び出し(SYSTEMボタン)後のセーブ・ロード等のボタンは文字の上にカーソルを合わせる(枠の中だけではだめ)必要があり、気づけば何でもないのですが止まったかと間違うかもしれませんので指摘致します。
 一応コスチューム選択場面(3択)以外ではセーブ可能のようです。

 オートモードに少し困った点があります。
 オートモード中は常にスピードメーターが現われ、その場所がいまいちでメッセージの一部を隠すことがあり、解除の必要が時々あります。
 またスピード変更のクリックのタイミングが悪いと文章が先に進んでしまいます。
 全画面が黒くなり次のシーンに移る時もこのメーターだけはしぶとく残っています。
 オートモードは設定により、ごく一部を除き選択後も継続可能です。
 文字数の考慮もあります。
 メッセージスピードは低速・一括の2段階ですがオートモードとの組み合わせで好みのスピードにできます。
 スキップについては速い方で、とても好感が持てます。
 なおスキップについても設定により、ごく一部を除き選択後も継続可能です。

 修正ファイルがありますが致命傷ではないようです。
 セーブファイル継続可能です。
 私は修正前に一通り終わりました。


<音楽・音声>
 音楽は展開に応じてタイミングよく切り替わるなど工夫が見られます。
 不快になる曲はなく、概ねゲームの雰囲気を盛り上げていると思います。

 音声は特に下手とは感じることはありませんでした。
 ただキスなど口関係のチュパ音には期待をかけてはいけません。

 音消しは「ピー」ですが、中身は聴こえているような…。


<ゲーム性・難易度>
 選択肢は通常のADVパートとミィスのコスチューム選択の2種類があります。
 1回目のプレイで、ミィスハッピーエンドになりましたので正直なわかり安い作りだと思います。
 他のヒロインのルートへの入り方も系統的でわかり安く、取りこぼしのCG・回想もすぐに場所が特定できます。
 CG枠は同じポーズでもコスチュームで別枠になります。わかり安く満足です。

 一部のコスチュームでシーンが複数あります。
 特定のコスチュームを導き出すのは1回の選択だけで可能です。


<感想>
◇フェイスウィンドウ表示回避の努力が不足
 CDロム1枚であれだけのコスチュームを出してくれたことを思えば酷な要求かもしれませんが、是非やって欲しかったのがこれです。
 例えばミィスの場合、立ち絵の1枚1枚がそれぞれ1つのコスチュームになっているので、Hシーン以外はどのような状況でも、表情の変化は立ち絵の顔より小さいサイズの左端のフェイスウィンドウに出ます。
 他のキャラも同様です。
 フェイスウィンドウにおけるミィスの髪についているリボンは、デフォルトの服(主人公と出会った時)のもので、変身後などの立ち絵のコスチュームのとは異なります。
 泣いている時でも立ち絵はコスチュームごとのその1枚で普通の顔です。
 コスチュームチェンジの演出より、フェイスウィンドウをやめて立ち絵に表情の変化を入れる方へ注力を願いたいと思いました。

◇ミィスを受け入れられるかどうかが天と地の評価の決め手
 実は私は「はにはに」のように個人の好みに応じてヒロインを均等に扱うゲームが本来あるべき姿だと思っています。
 その意味では本作ではミィスを受け入れられなければ事実上終わりになります。
 このタイプではリスクが高く、触手が伸びにくいということです。
 「タンスの中のあらゆるものを司る精霊」であるミィスについて述べると、絵は見た通りです。
 性格はやや主体性に欠け、主人公への依存が見られます。
 そこで主人公はツッコミのおでこチョップを出しながらも、ある意味はれものに触るように扱うことを求められます。
 シナリオ的にはそう狙っているように思います。
 けなげで一生懸命であるのは説明の通りです。
 個人的には不快なキャラでは決してありませんでした。

 口調で特徴的なのは「なるです」「見るです」のような「動詞+です」「はいなのです」など「です」を文末に付けたがるところです。
 「ほえ」も多いです。
 彼女が主人公を呼ぶ時は原則「かずやさん」になります。自分は「みぃす」です。
 外向けには、外国にいる両親がミィスを養子に迎え主人公の妹になったので、友達の前だけでは「おにいちゃん」と呼んでくれます(一部のコスチュームプレイを除く)。
 Hシーンでは「かずやさん」の回数が多くなります。
 私はその点は別に構いませんが、いかがでしょうか。

◇Hな日々でもミィスや仲間との暖かい触れ合い
 まったり和み系の話です。
 宙に浮いていたクローゼットの扉を主人公が開けたことにより、ミィスは主人公のHな協力のもと上級精霊になるべく、人助けを通じて服の能力を引き出す修行に励みます。
 主人公が忘れた弁当を持って学園に現われたところ、瑠里花先生に見つかり夏休みまで学園に通うことになります。
 そこでは期末テスト後で授業ではなく「部活存続コンペ」が行われており、ミィスはクローゼットから出るコスチュームを着て、その服に備わった能力を用いて様々な部活動を助けることで修行を積みます。
 但し途中で体がうずいて主人公と一緒に逃げ出してHという展開が多いです。
 他のヒロインや友人もミィスに好意的で修行の成果も後半を過ぎると出てきて人気者になります。
 その中で主人公もミィスと出会う前は一人暮らしで面倒なことを嫌っていたのが、徐々にコンペに乗り気になってゆきます。
 ミィスとの恋や別れ、他のヒロインとの触れ合いなどがドタバタの続くお祭りのような日々の中で描かれ、プレイ後暖かい気持になれました。

◇他のヒロインのシナリオでもミィスが好影響
 特定のヒロインとまず同居のうえ関係を持ってしまう場合、主人公が最終的に他のヒロインを選ぶとメインヒロインとは「しこり」を残す例が多いのですが、本作では違います。
 ミィスは主人公への気持を多少は残しながらもキューピット役となり、自分が成長できた恩返しを主人公にもたらし2人を結びつけてくれます。
 ミィスとの出会いは主人公のみならず、他のヒロインにも無駄ではなく意味があります。
 勿論他のヒロインのシナリオそのものは、おまけレベルのものと言われても返す言葉はありませんが…。

◇Hのバリエーションは特殊なコスチュームを除き本番が主体
 Hシーンは設定上、大抵ミィスが先にできあがってしまうため、すぐに入れてしまうという本番主体のものになります。
 既にミィスが感じている時でも主人公がいじる場合の方が多く、いじらない場合はコスチュームの影響を受けたミィスが主導で半ば強引に主人公のを入れてしまうことが多いです。
 御奉仕については唐突な感じで始まり、技術レベルはよくわからないミィスの主導であっさり導かれてしまい、次への展開がない場合がほとんどです。
 始まり方は「こんな状況で」というのが多いですが、終わった後の余韻も丁寧に描かれず残念です。

 特定ヒロインとのHの回数が多い場合、処女(本人が初めてと言っています)から、だんだん慣れて積極的になる過程を段階を踏んでじっくり描いて欲しいのですが、ミィスもすぐ馴染んでしまいます。
 コスチュームの影響で感じやすくなっていても、本番では簡単に登りつめて欲しくないのが個人的な思いです。
 主人公もそれに合わせてしまいますから。
 他のヒロインとのHは終盤に1シーンだけです。

◇レアなコスチュームでのシーンの評価
○チアリーダー
 コスチュームは色も鮮やかで良かったです。
 おへそは見られませんでしたがノースリーブで、アンダーも好みです。
 シーンではコスチュームの能力が出ないのが残念でした。
 グランドにて前屈姿勢を後から眺め、あそこを出されて「恥ずかしい」と言うミィスに「恥ずかしがってはチアリーダーはできない」と、主人公はツボを突いたことを言ったのが印象的でした。
 最後に後ろから本番で、他と比べシーンも割と長く、青空の下ということもあり満足できる出来でした。
 但し一緒に出たバトントワリングのバトンでつっついた行為は、別競技なので私は不満です。

○ミリタリー
 コスチュームの影響を受けイメクラ風のプレイになり、一方的・屈辱的にせめられます。
 露出は全然ありません。
 そういうプレイが見たいときもあり一応の評価はできます。

○ウサギなど動物系(バニーガールは別にありますがHはありません)
 これは前作のファンへのサービスのようです。犬や猫もあります。
 しゃべり方が特徴的で、実用的なものではないようです。
 私はそれはそれと受けとめています。

○ラクロス
 「スパッツ」を履いています。私はその属性はないので大いに不満です。
 結局脱がないで終わっています。更に不満です。

○エンジェル
 露出度がかなり高くて好きです。羽でも感じるところが良いです。

○水着(海岸の岩場で)
 初めて食べたかき氷のおかわりで催し、海の家まで行けないミィスを岩場へ。
 人の目が気になって結局できないのを主人公が手でいじって絶頂と共に無事済ませました。
 このあと炎天下の浜辺で私の過去のトラウマは癒されるかと思いきや何もやりません。
 主人公が恨めしいです。ここは回想モードにも入りません。

○幽霊
 学園に出る男性の幽霊の成仏のため、幽霊姿になり襲われかけます。
 但し能力で防ぎ事なきをえます。
 あえていらないシーンでした(回想モードなし)。


<10点満点での総合評価>
 個人的には評価は高く有名ブランドが惰性で出す凡作より遥かに評価できますが、客観性を考慮のうえ、涙を飲んで7点です。


<お気に入りのキャラ>
 ミィスが好きでないと高い評価にはなりません。
 両目が中央に寄り小さな円になる顔が好きです。
 本作のほのぼのさを示すよい例だと思います。


<最後に一言>
 当ブランドでは約1年ぶりの作品でした。
 私は本作が初めてでしたが結局良かったと思います。
 発売日に恵まれればもう少し注目を得たと考えられ残念です。
 Hシーンの評価は勿論高くはないのですが、作品に漂う雰囲気は暫く忘れていたものを思い起こしました。

 ミィスを含む女生徒は制服の指定なのか、オーバーニーソックスを履いていますが、端のゴムを微妙に太股に食い込ませる表現が好きです。
 いい加減なアニメでは棒のような足に横線をひいて色を替えるだけでごまかしていますので…。