最終痴漢電車2    (zaku2さんのレビュー)  評価: 7.5 
▼ タイトル 最終痴漢電車2
▼ ブランド アトリエかぐや TEAM HEARTBEAT
▼ ジャンル AVG
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2003/12/19
▼ 購入  最終痴漢電車2/ オリジナル特典 Getchu.com
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり、Ctrlキー対応)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声リピートあり、ホイール対応)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  あり
【 セーブ数 】  32個
【 エンディング数 】  8個(キャラ個別7個(片瀬姉妹はセット)+ハーレム1個)


<ストーリー紹介>
 深夜、終電の後に運行される謎の電車『最終痴漢電車』。
 乗客は飢えた痴漢たちと、その獲物となる『ゲスト』と称される女性のみ。
 主人公、新堂巧はひょんなことからその『最終痴漢電車』に乗り合わせてしまう。
 その中で繰り広げられる光景に魅せられた巧は、もう一度『最終痴漢電車』に乗ることを望む。
 しかし、手がかりはなかなか掴めなかった。
 そんなある日、巧は『最終痴漢電車』に乗ったあの日に出会った清掃員の老人に出会う。
 老人から、「『最終痴漢電車』に乗るためには。それにふさわしい『ゲスト』を連れて来なければならない」
 搭乗方法は入手した巧。
 彼は持ち前の痴漢テクニックで女を落として『ゲスト』に仕立て上げ、再び『最終痴漢電車』に乗ることを決意するのだった…。


<キャラクター紹介>
鳴瀬 由奈(なるせ ゆな)
 新体操部に所属。ヒロイン(強姦願望)『聖アンスリウム女学院』の学生。
 全国にも名の知られた新体操選手で、その可憐さから内外に多くのファンを持つ。
 しかし、優等生としての自分に少し嫌気が差しており、密かに今の日常を変えてくれる何かが起こってくれることを願っている。
 実は、学院の図書館で働く巧(主人公)のことを密かに想っているがそれをひた隠しにしている。

秋月 美玲(あきづき みれい)
 政治家の娘・生粋のお嬢様(高慢・アナル調教・恥辱プレイ)『聖アンスリウム女学院』の学生。
 某有力政治家の娘でそれを利用して我が侭放題をとおしている。
 その為、彼女に恨みを持つ者は多数いるが、その肩書きの所為で涙をのんでいる。
 かなりプライドが高く、大半の男を軽視している。

片瀬水穂&片瀬麻穂(かたせ みずほ&かたせ まほ)
 双子(ロリ・レズキャラ)水穂も麻穂も『聖アンスリウム女学院』の学生で外見はそっくり。
 二人とも年齢のわりに外見は幼い。水穂は元気で活発な女の子で、クラスでもマスコット的扱いを受けている。
 クラスにいる時以外はいつも双子の妹、麻穂が側にいて彼女を守っている為、男たちは二人には誰も近づけない。
 麻穂への想いは姉妹としてのそれを越えているが、それを告白したり肉体関係を持つことにはためらいがある。
 麻穂は水穂と違い、いつも寡黙な女の子で他人を寄せ付けない、独自の空気をまとっている。
 彼女も水穂に恋愛感情に近いものを持っているが、それを彼女に知られまいと自分を抑えている。

上條 真夜(かみじょう まや)
 予備校英語講師(アダルト・露出調教系)大手某予備校の英語講師。
 いつも大胆にカットされたスーツを着こなし男子予備校生を悩殺している。
 しかし、身体に触られることには慣れておらず、責められると弱い一面も。

柳 綾香(やなぎ あやか)
 主婦(身持ちの堅い年上の女性・巨乳キャラ)。
 外資系の企業に勤める夫を持つ人妻で、巧がたまに行くスーパーでレジのパートを勤めている。
 物静かで控えめな性格で、あまり人に強くものを言う事が出来ない。
 夫の帰りが毎日遅く、いつも相手をしてもらえない為欲求不満を募らせている。

瀬名 柚姫(せな ゆずき)
 女性車掌(正義感強い・輪姦キャラ)大学を卒業後、現在勤務している鉄道会社に就職。
 その強い正義感から最近増加傾向にある痴漢犯罪を撲滅するための監視員を買って出る。
 男性全般を無能で汚らわしい存在として見下している傾向があり、痴漢たちだけでなく同僚の男性職員たちからも敬遠され嫌われている。
 心身ともに鍛えてられており完璧な女性に見えるが、その誇り高い性格から、人に弱みを見せることを極端に恐れているためにそこが弱点とも言える。

園山 恭子(そのやま きょうこ)
 司書の先輩(お姉さん系・誘惑プレイ)巧がバイトしている図書館の先輩司書。
 物腰柔らかで知的な大人の女性だが、時折意味ありげに巧をからかったりもする。
 普段の私生活は謎で巧に全く隙をみせないため、彼も一目置きながらもやや惹かれている。


新堂 巧(しんどう たくみ/主人公)
 学園の図書館司書バイト。23歳。
 『聖アンスリウム女学院』内にある図書館で司書のバイトをしている青年。
 普段はごく普通の成年だが、毎朝夕の通勤時に日常的に痴漢している。
 もう一度『最終痴漢電車』に乗る為に、それに乗る為の『いけにえ』を探す為に今日も彼は満員列車内で痴漢を続ける。


このホームページはアトリエかぐや TEAM HEARTBEATより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はアトリエかぐや TEAM HEARTBEATに帰属します。



<システム補足>
 上記参照の他、まずディスクレス起動可能。
 非常に良いことです。抜きゲーはこうでないとね^^;
 セーブ数は若干少なめに見えますが、シナリオサイズ・難易度を考えれば十分です。
 インターフェイス・システムコマンドのレイアウトも悪くなく、また動作もそれほど重くはありません。

 システム的に不満はなく、快適にプレイ出来る環境が整っています。


<音楽・音声>
 BGMは意外と良好です。
 流石に単品で聞けるもの…程ではありませんが、シーンにマッチした曲が多く、BGMとしては良い感じです。
 特に痴漢モードにおける、迫力のあるビートのきいたサウンドは、雰囲気を盛り上げくれると思います。

 ちなみになんとボーカル曲があります。
 出来うんぬんよりも、存在自体に私は驚きました。
 だって抜きゲーですよ?どれだけ必要性があるのか…。
 一応感想を述べるとと、なんか悲壮感漂う切ない曲です。
 「痴漢やっちまったら人生狂うよ」そう言いたかったのかな…。

 音声については文句なし!
 この豪華声優陣は、キャスティングを見てるだけでもう(;´Д`)ハァハァです。
 メーカーの演技指導も良好で、テキストもこの最高質音声を活かすようにしっかり練られています。
 ありがとうございましたm(_)m


<グラフィック>
 原画担当はM&M氏。文句無しの出来です。
 バランスのとれた色っぽいボディラインと形の良いオッパイ(^^;)が特徴です。
 この方はロリロリなキャラと極端な爆乳はあまり書かないので、その辺りは安心して見ていられます。

 塗りも良好で、塗りの持つ力というものを改めて思い知らされました。
 個人的に、最近は原画だけでなく塗りというモノに重きをおいて、購入タイトルを決めているのですが、これだけのクオリティーなら文句無しです。

 やや立ち絵が少ない気がしましたが、まぁこういうゲームですので仕方ないでしょう。
 エロの絵が多ければそれで良い事ですし^^;


<シナリオ・内容>
 痴漢。
 言うまでも無く犯罪です。
 男性である私には完全には理解できませんが、女性にとって痴漢とは自らの尊厳を奪われる強姦と同じく、忌むべき行為と思われます。
 私が高校生のころ、姉が電車で痴漢されたのですが、その日私は試験前だというのに深夜の3時まで、姉の鬱憤晴らしのために人間サンドバックにされました。
 そんな被害者も、その家族も不幸にしてしまう、最低卑劣な犯罪行為、痴漢…。
 しかし、不思議なことに、エロゲーの世界において痴漢とはどうやら最高に格好良いことのようです。
 仕事や人間関係の疲れ、セックスの相手がいないことによる欲求不満などの女性の悩みを自慢の性技をもって解消してあげ、無償でエクスタシーの世界へと導く博愛精神溢れるボランティアであり、また選ばれたものだけに許される男として最も崇高な行為…。
 それがエロゲーにおける「痴漢」なのです。
 現実世界では卑劣な犯罪行為、しかしエロゲーの中では崇高な行為。
 いったいどっちが正しいのかは、俺ごときの器量ではもはや計りきれないようです。

 ってな感じで、前振りが長くなりましたが、今作におけるスタンスもそんなカッコいい?痴漢のお話です。
 話は、主人公が偶然にも最終痴漢電車なるものに乗り合わせ、そこで繰り広げられる極楽痴漢ワールドを目の当たりにし、再びその車両に乗り込むため、痴漢の対象となる生贄をこれまた痴漢によって調教し、用意しようというものです。

 ストーリーはただの飾り、というか痴漢の理由付けに過ぎません。
 痴漢に始まり、痴漢に終わるのです。
 流れとしては、ターゲットを補足⇒ターゲットの弱点を調査⇒痴漢=調教開始⇒痴漢進行⇒ヒロイン激しく淫乱化⇒調教完了⇒最終痴漢電車へGO!orそのまま自分のモノ…こんな感じです。

 感動とか泣きとかスペクタクル、そんなもんあるわけありません。
 また、話の展開の中で矛盾している点とかいくつかありますが、気にする必要はないでしょう。
 これはこういうゲームなのだ、と割り切ることが大事です^^;

 ところで、多くの痴漢ゲーの主人公にはある共通点があります。それはつまり…
 普段:自己主張の弱い控えめな性格で、職場や学校などにおいてあまり目立たない。
 痴漢モード:スバ抜けた洞察力でターゲットの弱点を瞬時に見抜き、すかさずそこをつくプロフェッショナル。
 どんな困難な状況でも、自分がやると決めたら絶対やり遂げる意志の強さと、他の人間の視線などには一切気を取られない肝っ玉の太さが売り。
 痴漢を女性に快楽を提供するための崇高な行為だと自負しており、妙なプロ意識とプライドを持っている。
 また「痴漢は漢(オトコ)の浪漫だ!」と言い切ってしまう、素敵な感性を備えている。
 …こんな感じだと思います。
 今作の主人公・新堂巧もそんな感じです。
 自信満々、度胸万点の彼は、ある意味頼もしくもあります。
 痴漢時に発揮されるそのエネルギーを、もっと社会生活のとこで活かせば大物になれたに違いないでしょう。
 そう思うと、まことに惜しい男です。
 それに対してヒロインですが、結構個性的でキャラが立ってます。
 おっとりお嬢様と傲慢お嬢様、レズ双子、熱血女車掌、セクシー予備校講師、先輩司書さん、そして最近のKAGUYAの伝統である人妻、と色々な面々が揃っています。
 総じて、性行為や男性に対して抵抗を抱いているキャラで占められています。(潜在的には違う場合も多いですが)
 しかし、だからこそ痴漢のし甲斐があるというものです。
 最初は嫌がってたヒロインが、徐々にメロメロになっていき、最終的には淫乱牝奴隷と堕ちていく…この落差がたまらんのですよ!
 ただ、今作のメインはあくまで痴漢ですので、キャラクター自体にスポットが当たることはあまりありません。
 淫乱化覚醒するのも相当早く、それまでの心情や過程も簡単ですし…。

 シナリオ部分の結論ですが、ストーリーもキャラクターもあくまで痴漢のために用意されたもので、それがメインになることはありません。
 まあ痴漢しながら、いきなりラブストーリーとかシリアスな話を展開されても意味わからないし、期待もしていないので、これは正解でしょう。
 …まあそれはそれで面白そうですが^^;
 数年ぶりに帰ってきた思い出の雪の街で繰り広げられる痴漢行為。
 そこで出会う運命の女の子!
 しかし彼女との間には忘れ去られた記憶が…。
 邂逅の中、主人公はそれでも痴漢を繰り返す。
 その時彼女はその感触を思い出す。
 「お、お兄ちゃん!?」
 見つめ合う二人…。
 そして奇跡が!
 三つ目の願いは「ボクのこと、痴漢してください…」

 …すいません。これ以上は敵を作りそうなので本題に戻ります。
 で、作品のコアとなる痴漢モードですが、これはかなり微妙です。
 まず場所選択から始まるのですが、カーソルを合わせるとキャラが表示されるため、これは迷うことはないでしょう。
 次にターゲットとなったヒロインを、コマンドの中から痴漢の手段(部位)を選び、快感度を上昇させ、エクスタシーに持っていかせることになります。
 一応アイテムがどうのとか痴漢仲間がどうのとかありますが、基本的にコマンドを単調に選択していくだけですので、ゲーム性はほとんどありません。
 ヒロインごとに弱点とか感度の違いとかあれば面白そうなのですが、そのようなものも一切ありません。
 そして難易度は激甘です。
 よほど手抜きしない限り、失敗することはまずないでしょう。
 ヒロイン個別攻略に関しても、狙ったヒロインを集中かつ連続して痴漢するだけでOKです。

 これは意見が分かれそうなところです。
 ゲーム性が薄く難易度が低い分、プレイヤーとしては痴漢のエロの部分を心おきなく楽しめますが、一方ではこんなゲーム性では痴漢ゲーの意味がないですし、だったら最初から導入しなければ…という気もします。
 ここら辺はプレイスタンスによって評価が分かれると思います。

 結論として、痴漢モードのゲーム性や作業の面白さよりも、痴漢そのものの雰囲気・シチュエーションを楽しむ、といったところでしょうか。
 そうなると痴漢モードさえもただのオマケと言えるでしょう。
 あと、「これだけ盛大に痴漢したら流石に周りの人気付いてるだろ!」っていうツッコミはしてはいけません。
 それは無粋というものです。
 宇宙戦○ヤ○トで、「なんで空気ないのに煙りだしながら轟々と燃えてるんだ?」とか「なんで無重力なのにコスモタ○ガーが落下していくんだ?」とか「次のシーンではどんな故障も完全修復!」とツッコむぐらい無粋です。

 つまり、痴漢の雰囲気と堕ちていくヒロインとのエロエロな世界をストレートに楽しめる者のみが、このゲームをプレイすることを許されるのです。
 ちなみに、わたしは前作の1は未プレイなのですが、特に不都合はありませんでした。


<エロ>
 さて本作の売りであり、ユーザーが一番期待しているだろうエロです。
 エッチシーンの種類としては、痴漢・その他イベントシーンに分けられます。
 エッチのジャンルとしては勿論陵辱です。
 陵辱といっても、主人公はあくまで痴漢という行為によってのみヒロインを手懐けることをポリシーとしている智将タイプの戦士ですので、暴力系や強姦のシーンは一切ありません。
 ヒロインも、前述のようにかなり早期の段階で淫乱化覚醒するので、嫌がるどころか乱れに乱れております。

 エッチのシチュエーションですが、痴漢モードの場合、あまり大したことはありません。
 ヒロインの体をチョクチョク弄るだけですので、あまり激しさはありません。
 作業的な意味合いの方が強いです。
 ちなみに今回の痴漢は、前述のようにやけにカッコいい主人公がノリノリの演出をしてくれるので、陰湿な空気はありません。
 ヒロインの方も最初の内を除けば、むしろ「痴漢さんいらっしゃ〜い」状態ですので、罪悪感とか後ろめたさはあまり感じることなくプレイ出来ます。
 むしろ気分的には盛り上がります。「いいぞもっとやれ、新堂巧!」みたいに^^;

 ところで今作のキモは、痴漢によって開発され堕ちていくヒロインの淫らな姿にあるのですが、何回も言っている通り彼女達が堕ちるのは相当早いです。
 大体2回もあれば足ります。
 これを雑と見るかお手軽と見るかはプレイヤー次第でしょう。
 私としてはいくらんなんでも展開が早すぎて、なんか肩透かしを食らった気分です。
 昨日まで処女だったのが、気が付いたらいきなり「もっと弄って!もっとオッパイ触って!もっと私の体をいたぶって!」
 とか普通に言うようになってたのは、ちょっと怖かったです。

 そしてそんな淫乱ガールとの、イベントのエッチシーンですが、かなりのボリュームです。
 街中での羞恥プレイとか公開輪姦とかアナルとか強制放尿とかバリエーション豊かです。
 全体的には陵辱嗜好のシーンが主体です。
 どちらかと言うと、加虐系よりは、羞恥系・複数系(男側)寄りです。
 そして大本命、クライマックスの最終痴漢電車の大乱交!
 いやあ、もう凄いですね。
 ヒロインに襲い掛かる無数のチ〇コ、穴という穴に突っ込まれむチ〇コ、次々と精液を放出するチ〇コ。
 百戦錬磨のエロ魔人である痴漢電車の漢(オトコ)どものチ〇コには「容赦」とか「遠慮」などという言葉は存在しません。
 ヒロインの方も、完全にぶっとんでいます。
 表情とかも、もう逝っちゃってます。
 最初から最後までチ〇ポおねだり、ザーメンおねだり…。
 エロ目的で購入したユーザーにとっては大満足でしょう。

 どんなに激しいエッチシーンでも尺が短かったら激しく萎えなんですが、そこはKAGUYA、心配無用です。
 むしろ、この尺の長さこそKAGUYAの良いところだと思います。
 テキストも、卑語はエロ主体のゲームとしては少ないですが、粘っこい濃厚なものに仕上がっているので、音声との相乗効果もあって良い出来となってますす。

 その音声ですが、もう何も言うことはありません。
 調教完了時の、彼女達の乱れっぷりはもう脱帽モノです。
 色んな意味で、わたしのチ〇コは白旗を挙げてしまいました。
 前述の大乱交の凄まじさも、これだけの高レベルの音声があればこそ生きてきます。

 個人的には美玲が最高でした。
 島香麗子さんは、こういう「反抗的で生意気な小娘⇒従順で淫乱な牝奴隷」というギャップを表現することに関しては、トップクラスだと思います。
 ただ、そのようなシュチュだからこそ、重ね重ね特に堕ちるのが早かったのが残念ですが…。

 チュパ音ですが、今作のエロは攻めが主体で、受けのシチュエーションがほとんどないため、フェラなどの口淫は少ないです。
 また、そもそもチュパ音を拝める機会自体が思ったより少なめです。
 特に輪姦時にフェラする時は、プレイの性質上あまり継続してチュパチュパ言ってくれません。
 私は激しく期待していたのに…_| ̄|○
 それでも数少ないチュパ音シーンは最高です。
 この豪華声優陣ですから、もうそれだけで極楽チュパワールドは約束されております。
 メーカーの演技指導も、良かったと思われます。
 そして、チュパ音と聞いて黙っていられないのが木葉楓・白井綾乃という、二人の神!
 普段は痴漢されたり、まわされたりで責められっぱなしの由奈や真夜も、フェラするときに限って言えば立場逆転。
 主導権は彼女達にあるのです。
 そして彼女達に主導権とチ〇ポを握られ始まるのは、想像を絶するチュパワールド!!
 文字化不可能の不穏なサウンドと謎の言語を次々と繰り出し、欲情した妖艶な鼻息に俺達の股間に迫ります。
 さらにテキストとは関係ないところでのアドリブチュパチュパこそがこの二人の真骨頂!
 なんてユーザーへのサービス精神旺盛なんでしょう^^;
 また片瀬姉妹のWフェラもなかなかのモノです。
 ただ贅沢を言わせて貰うと、こういう複数フェラに関しては、異なるチュパ音を同時に流れるよう工夫して貰いたいところですが…。

 音声もテキストも良好ですが、それ以上の功績を挙げているのは、グラフィックです。
 原画担当のM&Mさんの色っぽい、ムチムチな絵の素晴らしさはもはや言うまでもありません。
 ヒロインの官能的な表情、美しきオッパイ、扇情的なボディライン。
 最高です!
 また痴漢モードでは、その性格上多種多様なアングル、構図があるのですが、それらを一切妥協せず、一つ一つ丁寧に、差分や新規の一枚絵を展開させています。
 M&Mさん…本当にお疲れ様でした。

 また前述したように、塗りもかなり上質で、M&M氏の絵を殺さないよう、艶やかで美麗な塗りをされています。
 おかげで質感たっぷりのエロい体に仕上がってます。
 そして汁の描写も良好で、しかもたっぷり。
 ヒロインの体は精液・汗・唾液・愛液と様々な液体で装飾されています。
 実力について文句なしの原画さんに、見事な職人芸を持つ塗り師。
 まさに理想の組み合わせであります。
 苦言を呈するなら、痴漢モード以外の部分で、少し一枚絵の数が少ない気がしました。
 特に肝心の大乱交ではもうちょっと頑張って欲しかったような…。

 結論ですが、個人的にはあまり欠点らしい欠点は見つかりませんでした。
 音声・テキスト・グラフィック・シチュエーション、どれも上質です。
 むしろ、ジャンルと絵柄に耐性があるかどうかにかかっていると思います。

 あと一応ハーレムエンドありますが…まぁあまり大きな期待はしない方が良いでしょう。
 とりあえず痴漢電車の大乱交の逆バージョンだと思ってると…。


<10点満点での総合評価>
 7.5点
 エロにおいては流石に素晴らしいものを持っています。
 絵柄とジャンルが合えば、抜きゲーとして自信を持ってお薦めできます。
 基本的には、痴漢そのものよりも、カッコいい主人公によって篭絡され、エロエロになっていくヒロインの迫力のエッチシーンを楽しむものだといえます。

 点数としては、7.5点と一応出しましたが、「限りなく8点に近い、7点台」という気持ちです。
 チュパ音が少なかったのと、肝心の大乱交でのグラフィック担当者の息切れが少し見受けられたのが残念でした。
 あとは痴漢モードにもう少し一工夫(ゲーム性)欲しかったと思います。


お気に入りのキャラ:由奈…私は木葉楓信者です(きっぱり
             ただ…口淫関係をもうちょっと何とかして欲しかった(つД`)
最後に一言:「痴漢は犯罪です^^;」









  こなたよりかなたまで    (たろんなーどさんのレビュー)  評価: 6.5 
▼ タイトル こなたよりかなたまで
▼ ブランド F&C・FC01
▼ ジャンル ノベル
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \6,800
▼ 発売日 2003/12/12
▼ 購入 
/ オリジナル特典 Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(バックログでの音声再生なし)
【 選択肢リターン機能 】  あり
【 オートモード 】  なし
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  20個+クイックセーブ5個
【 エンディング数 】  5個


<あ・ら・す・じ>
 あまり大きくない地方都市。そこにある一軒家に1人で住んでいる遥彼方。
 両親は他界し天涯孤独の身だったが、そのことにめげる事無く丘の上の小さな学園に通いながら友達に囲まれ楽しく過ごしていた。

 ある時、彼の上に思ってもみない事実が圧し掛かる。
 驚愕し混乱するものの、何とか心の平静を取り戻した彼は1つの決断を下す。
 可能な限りこの現実を守ろう、と。

 それからしばらくたったある冬の日、主人公は1人の少女と出会う。


<キャラクター紹介>
クリステル・V・マリー(クリス) CV:春瀬 みき
 主人公家に突然現れた吸血鬼の少女。
 やや高飛車な性格だが、主人公とは気が合う様子。
 主人公の家に住み込むことになる。

佐倉 佳苗(さくら かなえ) CV:風音
 主人公の幼馴染でクラスメート。
 主人公のことを大切に思っており、以前に告白したこともある。
 おとなしい性格で、やや自己主張が弱いところがある。

九重 二十重(ここのえ はたえ) CV:一色 ヒカル
 クリスを追って現れた退魔士の少女。
 主人公のクラスに転校して来たクラスメートでもある。
 口数が少なく、無表情であまり他人とかかわりを持たない。

鹿島 いずみ(かしま いずみ) CV:紫苑 みやび
 朝倉優の担当の看護婦。
 年齢不詳の美人でノリがよくいつも主人公のことをからかっている。

朝倉 優(あさくら ゆう) CV:香月
 現在入院中の小学六年生(というわけで、攻略不可)。
 長年入院していて、身長が低く細い体格の持ち主。
 彼方とはチェス仲間であるが、無口でおとなしい性格。

島田 耕介(しまだ こうすけ) CV:石原 慎祐
 主人公の親友にして幼馴染。
 佳苗のことが好きだが、彼方との関係で悩んでいる。
 基本的には真面目な熱血漢だが、彼方にあわせて冗談もこなすノリの良い一面もある。

遥 彼方(はるか かなた) 主人公・リネーム不可
 両親はすでに他界しており、天涯孤独の身だが、明るく冗談の好きな性格。
 とはいえ、とある問題とそれによる悩みを抱えている。


このホームページはF&C・FC01より一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はF&C・FC01に帰属します。



<音声>
 キャストは上記のとおり。主人公以外サブキャラも含めてフルボイスです。
 皆様、演技力もお上手ですし、キャラにあっていると思います。


<音楽>
 全15曲、うちボーカル曲は2曲です。
 OP「Imaginary affair」(Vo.KOTOKO)、ED「こなたよりかなたまで」(Vo.MOMO)とも作品世界にあっている綺麗なバラード曲だと思います。
 どちらも出来が良く、ゲームの雰囲気と余韻に見事にマッチしていました。

 ゲーム内のBGMもOP、EDと同じくI'veが担当していますが、こちらは正直「う〜ん」ってところもありました。
 いえ、悪い出来ではないと思います。
 ただ…、あまり特徴が無くてありきたりかな〜なんて思ってしまったのも事実で、今ひとつという感じでした。
 BGMとしてみた場合、場面にもあっていますし、全体としてみれば綺麗にまとまっているのですが…。


<システム周り>(ver.1.00)
 全画面にテキストが表示されるノベルタイプの選択肢型AVGです。
 一部分かりにくい選択肢もありますが、選択肢も少なめですし、難易度もかなり低いとは思います。
 詳しいシステム周りは上記を参照のこと。

 う〜ん、必要なものは最低限そろっているのですが、全体的に微妙に動作が重い気がします。
 特に既読スキップはかなり遅く、一歩間違えればオートモードとして使えてしまいそうなほどです。
 それから、メッセージを最速にしてもやや遅い気がします。
 かといってページ単位にすると途中の音声が再生されない罠。
 メッセージ周りだけは使いやすいとは言い難いですね。
 それ以外には特に不満は無いのですが、F&Cにしては簡素なシステムですね。
 こんなものでしたっけ??や、F&Cのゲーム自体久しぶりなもので。


<CG>
 原画はしゃあ氏。基本的にはいかにもF&Cという感じの可愛い絵柄だと思います。
 一部顔などのバランスが崩れているのと、立ち絵とイベント絵で顔が安定していないような気がします。
 とはいえ、基本的に体のバランスなどは良いと思いますし、個性の範疇でカバーできる範囲かと…。

 それ以外ではイベント絵の枚数が少ないのが気になりました。
 一枚絵は、差分を除くと1キャラあたり6〜13枚で、低価格ソフトではありますが、もう少し頑張って欲しかったところです。


<Hシーン>
 え〜と、この作品にここを期待しているヒトもいないかと思いますが、一応いつもどおりに。
 Hシーンには期待しないでください^^;
 
 攻略キャラ1人につき1回。
 シーン自体もおとなしめですので、変わったシチュエーションとかは無いです。
 ただ、尺はソコソコありますし、声優さんは頑張っていますので、そこまでダメというほどではないかもしれません。


<感想>
 6.800円という定価と同じくらい、微妙な感じの作品ですね。
 個人的な印象を述べさせてもらえば、シナリオは良かったのですが、テキストは今ひとつでした。
 シナリオは日常と非日常の距離感が良いのだと思います。
 ネタバレになるので詳しくは語れませんが、シナリオの根幹にあるのは主人公の抱える「問題」という非日常です。
 まぁ、現実世界では見知らぬ女性がいつの間にか膝の上で寝ていたりするのも非日常ですが、エロゲー的には日常だと思います。…多分^^;
 主人公、そして周りの人々は「非日常」であるがゆえに「日常」を求め、「日常」を手に入れることで「非日常」と直面しなければなりません。
 これをもうひとつの「非日常」である吸血鬼と退魔士という伝奇的要素を持ち込むことで顕在化させています。
 そういった葛藤や関係性が主人公の心情描写を丁寧に表現することで、「日常」と「非日常」の距離感を示し、その中で見つけた「折り合い」をエンディングに示しているのは見事だと思います。

 ただ、細部に目を向けると、今ひとつと思える部分も幾つもあります。
 序盤の展開と描写が重厚なのに比して、各キャラシナリオがかなり端折った様に駆け足になってしまい、上記のような丁寧な描写が損なわれているのです。
 そのため、どうしても頭でっかちな印象を受け、物語を消化不良に感じさせる結果となっています。
 また、キャラクターに関しても有る意味ステレオタイプで、キャラクター以上の個性は獲得できているとは思えません。
 主人公だけは豊富な心情描写によってひとつの個性として「立って」いますが、ヒロイン陣はいずれもややパンチにかけ、没個性的に見えてしまうのです。
 また、進め方によってはあったことの無い人が知り合いになっていたり、共通部分とキャラシナリオ部分のつなぎが不自然だったりととイベント管理がやや甘かったのも残念な点です。

 また、テキストもやや魅力に欠ける気がしました。
 特に会話に関してはややお約束というか、ひねりが無さ過ぎるのではないか…と。
 上で述べたキャラ立てに関する不足もこれに起因する部分もあると思います。
 シナリオ上の要請によって会話にお約束が必要とされていることは分かりますが、正直それに頼りすぎてて、しかもや冗長な感じを受けました。
 ヒロインの設定なんかは悪くないのに、そういった点は残念なところです。
 そのために、「会話」の多い攻略ヒロインよりも「少ない」脇役のほうが効果的にキャラが「立って」いるような気がしました。

 それ以外では、はやりボリューム不足ということも感じました。
 上に書いたイベント絵もそうですし、シナリオ自体もフルコンプまで10時間前後という程度でしょう。
 定価が安いという点を考慮に入れても、もう少しボリュームを増やして欲しかったです。
 特に後半部分は一部で主題であるはずの主人公の「問題」がやや薄くなってしまっていた様な気がします。

 総体的に言って、シナリオコンセプトと内容は良いものの、その構成とテキスト描写などよって魅力を半減させている惜しい作品と言えます。
 そのため、物語が設定に負けてしまった感があり、各キャラの印象や、物語自体がやや薄く感じられてしまうのは残念なところでした。


<10点満点での総合評価>
 6.5点
 コンセプトは良いと思うのですが、全体的な「表現技法」が追いついていない気がします。
 6点にしようかと思いましたが、、定価が安い分だけ加点ということで。


お気に入りのキャラ:九重 二十重…彼女もまた主人公とは異なる「非日常」にをおいています。
             そんな彼女が「日常」を求めた先にあったのはもうひとつの「非日常」でした。
             切り返しの妙が光るシナリオだったと思います。
最後に一言:「8800円にしてでももっと作りこんで欲しかったな、と思いました。」