よい娘の悩み相談室    (ダブルブリッドさんのレビュー)  評価: 6.5 
▼ タイトル よい娘の悩み相談室〜妄想世界の背徳的指導〜
▼ ブランド COLLECTION
▼ ジャンル アドベンチャー
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2003/12/05
▼ 購入 
/ オリジナル特典 Getchu.com
 なし
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  なし
【 メッセージスキップ 】  あり(Ctrlキーにて、未読・既読判別なし)
【 メッセージ履歴機能 】  なし
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  なし
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  80個
【 エンディング数 】  3個


<ストーリー紹介>
 インターネット上で『よい娘の悩み相談室』というサイトを運営する主人公。
 表向きは、送られてくる少女達の悩みにボランティアで相談にのるという優良サイトだが…。
 女の子の悩みに適切なアドバイスで答えると、信頼度は大きく上昇!
 そうした積み重ねにより、相手に完全に信用されるようになれば直接会うことが出来るようになる。
 会ってしまえばあとはカウンセリングと称してHへと持ち込もう。
 直接Hする以外にも、送られてきたメールの内容に主人公が妄想を膨らませ、想像だけでHしてしまうこともあったり…。


<キャラクター紹介>
宮下 由梨(みやした ゆり) CV.宮元 千鶴
 主人公の実家の隣の家に住む年下の幼馴染。
 人懐っこく子供っぽい。

倉月 美和(くらき みわ) CV.金丸 まひる
 男女共に何度か性的行為あり。
 いたずら好き。趣味は読書。

三月 若菜(みづき わかな) CV.木村 あやか
 学園で性的いたずらを受け、脅されている。
 内気で引っ込み思案。

西園 朱美(にしぞの あけみ) CV.みすみ
 周囲から高圧的な態度を取って、畏怖的な立場になっている。
 プライドが高たかく、クールでしっかり者。

合田 麗奈(あいだ れいな) CV.桃華ちゃん
 近隣の変質者に狙われている。
 世話好きで面倒見がいい。


このホームページはCOLLECTIONより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はCOLLECTIONに帰属します。



<購入動機>
 絵買いです。
 こういう絵が好きなのです^^;


<システム面>
 バックログなし、スキップするのにキーボードのCtrlキー押しつづけ必要。さらに既読味読判別無し。
 ボリュームコントロールではPC自体の音量変更にて対応。
 いまどきマイナスの意味で珍しいシステム内容です。

 ウィンドウ画面/フルスクリーンとの変更可能。
 コンフィグ設定でメッセージの高速、低速切り替え、透明度の異なるメッセージ枠5種類&枠なしの切り替え設定可能。
 セーブする時に任意の文章入力可能。
 ここらへんは標準でしょうか…。

 標準インストール4MB。
 その後、拡張インストール(約350M)で絵、音声のインストール可能。
 しかしなぜかフルインストとの違いは感じられませんでした。

 全般的に快適設計とはとても言えませんが、我慢できる範囲かと…。


<音楽・音声>
 音楽…可もなく不可もなく。
 印象に残る曲はありませんでした。
 聞きなおそうにも音楽鑑賞ないし…。

 音声…攻略対象キャラのみ音声あり(5人)
 声優さんとか知らないのですが、上手いと感じました。


<CG>
 原画家は馴染しんさん。淡い水彩画の様な感じな絵です。
 人によってかなり好き嫌いある感じかもしれません(どんな絵でもそうですけど)が、私的には萌え絵だと認識しております。

 CG数はCG回想が無いので確認はしてませんが、おおよそ90〜100枚程度かと。
 立ち絵は顔のパターンが3種類くらいありまずが、その他は変化なし。
 もうちょっと立ち絵のバリエーション欲しかったです


<エロシーン>
 わりと短めです。
 しかし各キャラに相談内容想像シーンが9つ、実際会ってからが4つと数は多いです。
 内容はかなりソフトなものから中途半端にハードなものまであり、及第点はあるのではないでしょうか。
 絵が好みなら満足(何に^^;?)する部類に入ると思います。


<ストーリー&ゲームの流れ>
 両親が海外赴任の為、兄と二人暮らしの主人公。
 主人公の兄が過労で倒れ、入院する事に。やった!パソコン使い放題だ!
 パソコンをのぞいてみると出てきたのが「よいこ悩み相談室」のHP。
 どうやら兄はここで相談員をしてるらしい。
 兄になりすまし自分が相談員になり、相手の女性とお近づきになってオイシイ思いを!

 とまぁ、こういう序章です。
 くる相談はほぼエロな内容でストーリ重視ではなくエロ重視なゲームです。
 ストーリ重視の方はご遠慮願いますな的な話です。

 ゲーム進行は相談メールを読み、その返事を選択肢から選び返信。
 選択肢の内容により好感度がUP、DOWNし、ある程度好感度が上がり話が進めば個人的にメールをやりとりします。
 前半は毎日相談メールがくるので良いですが、後半になると丸1日何もなく終わる事もしばしばあるので、結構だれるかもしれません。
 時間を進めるという選択肢もあるのですが、あまり時間が進まない為、意味が無かったりします。

 前半は相談された内容を主人公が映像化して、実際に会うと映像化していたキャラと違う顔!
 という一粒で二度おいしい(?)要素もあるのですが、私は主人公が想像していたキャラ絵の方が好きだったので、良し悪しというところでしょうか。
 でも、こういうのも、変なリアル感(想像と現実)があり、新鮮な感じがして良かったです。

 大雑把に言うと、相談という名のエロシーン回収ゲームです。
 ストーリに期待はしていなかったので、話の流れは良いとして、後半の相談メールが少なくなってからの、進行速度の遅さはなんとかして欲しかったです。
 せめて時間を進めるシステムが、相談メールがくるまで進めれたら快適なのですが…。
 システム関連が総じて駄目なのがこのゲームの価値を下げていますね。


<10点満点での総合評価>
 6.5点
 絵が好きならやってみて損は無いのではないでしょうか。


お気に入りのキャラ:倉月 美和…私的には会う前の絵が良かったです。
最後に一言:「重いストーリーのゲームの息抜きは良い作品ではないでしょうか。」









  同人誌即売会をやろう!    (ひびきさんのレビュー)  評価: 7.5 
▼ タイトル 同人誌即売会をやろう!
▼ ブランド サイク
▼ ジャンル 同人誌即売会運営SLG
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2003/11/28
▼ 購入 
/ オリジナル特典 Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(既読・未読判定機能あり、ctrl対応)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(ホイール対応、音声リピートなし)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  120個
【 エンディング数 】  7個(BAD END含めず)


<ストーリー>
 大手の企業系同人誌即売会に参加していた主人公。
 だが、スタッフとの些細ないいあいから、主人公は悪くないにもかかわらず会場を叩き出されてしまう。
 「お前たちのようなイベント、こっちからお断りだ。サークルが楽しく参加できるおまえたち以上のイベントを俺がやってやる!」と捨てぜりふを残したものの、当然ながらイベントの開催経験なぞまったくない。
 と、そのとき―――『そのイベント、私に手伝わせてください!』
 樋口沙恵里という女性が声をかけてきた。
 なんと、主人公の即売会を手伝いたいのだという。
 沙恵里は企業系の同人誌即売会を手伝っていたが、どうにもなじめず、主人公の言葉に感動したのだという。
 沙恵里のアドバイスを受けながら同人誌即売会を始める主人公。
 だが、最初は会場を借りる金もなく、イベントとしての知名度もない。
 小さなイベントから始めていって知名度と運営資金をふやしていき、目指すは「関東ビッグメッセ」全館貸し切りの大イベント!


<キャラクター紹介>
樋口 沙恵里(ひぐち さえり)
 主人公の右腕となり、同人誌即売会の運営を支えてくれる女性スタッフ。
 しっかり者で、物腰おだやかな年上美人。
 昔とあるイベントでスタッフをしていたのだが、そのイベントは消滅。
 そのイベントの居心地のいい雰囲気が忘れられず、別の大手即売会のスタッフとして活動していた。
 しかし、大手即売会の運営方針に違和感を覚えていたところに主人公と出会った。
 主人公の熱意に惹かれた彼女は、即売会運営をよく知らない彼の活動を手伝うことになる。

真木野 貴葉(まきの たかは)
 即売会の警備スタッフ。
 スタッフのやり方にクレームをつけ「そんなにいうならお前がやってみろ!」という主人公の言葉を受けてスタッフに。
 実際にやらせてみると、いうだけのことはあって、非常に有能。警備の効率は大幅にアップする。
 普段はあまりしゃべらないが、口を開くとけっこうきつい言葉がでる。
 優秀だが自分ができることを他人にも要求してしまう傾向があり、そのため次第にスタッフ内で孤立してしまう…。

西条 希衣子(さいじょう きいこ)
 大手パロディ系サークルの作家。口調はきついが、指摘は鋭く、正論。
 なにかというと主催者である主人公に即売会の苦情をいうが、彼女にしてみれば即売会側とサークル側の関係が甘えたものになることを嫌ってのこと。それなりにポリシーを持ってサークルを運営している。
 大手ということで、やっかみや根拠のない非難をよく受けている。
 最初のうちは相手にしなかった彼女だが、だんだんとそれがエスカレートしてきて…。

岬 ふうか(みさき ふうか)
 主人公の従妹。田舎に住んでおり、お金を貯めて即売会に参加しにやってくる。
 最近はほとんど会っていなかったが、偶然、イベント会場で再会する。
 すれていないのはいいのだが、やや無警戒なところがあり、あぶなっかしくて目が離せない。
 同人誌を通して友達が欲しいとおもっており、人気ジャンルを追いかけて一生懸命に活動しているが、どういうわけかお客は少なく、なかなかうまくいかないらしい。
 ブースでしょんぼりしている姿が気になって、たびたび声をかけるようになるのだが…。

中城原 舞羽(なかぎはら まう)
 ボーイズ系ジャンルで活動している、元気な女の子。
 気取りのないおおらかな性格で、ボーイズ系をよく理解できない主人公とはボケつっこみのような会話になる。
 こと話題がボーイズ系になると、話のテンションがぐっと上がるが、それ以外はごく普通の女の子。
 最近までつきあっているボーイフレンドもいたらしい。
 人気のジャンルで活動しているが、キャラの好みがなぜか世間の主流派とは反対の少数派になってしまうのが悩み。

多岐川 翔(たきがわ つばさ)
 自分の好きなマンガを描いて、ほそぼそと同人活動をしている創作系の女の子。
 主人公がたまたま会場視察中に立ち寄ったサークルで彼女のオリジナル漫画を手に取ったことから、以後良く声をかけることになる。
 実はプロとして活躍している漫画家なのだが、編集部や読者の意向と、自分の描きたいものとのギャップに悩んでいるらしい…。


<ゲームの流れ>
 ゲームは、基本的に毎週の土日と祝祭日ごとにスケジュール画面で、
 『イベントの申し込み(日にち、借りる会場、イベントのジャンルを決定)』
 『スタッフの訓練』
 『事務作業』
 『イベント宣伝』
 等のコマンドを指定し、イベント当日への準備を進めていくという形になります。
 この中で最も重要なコマンドは『イベントの申込み』。
 まず手持ち資金で開催可能な規模の小さなイベントを開催し、その成功によって資金と信頼を拡大させ、徐々に大きなイベントの開催へと繋げていきます。

 規模の大きい会場は、大きい収入、より良い評判を勝ち取れるチャンスもありますが、会場レンタル費が高いです。
 また、小さい会場でも、レンタルするスペースを増やす、といった手もあります。
 (もちろん2スペース借りれば、レンタル費は倍です)
 本当に最初は、「小規模会場の1スペースだけを借りて即売会をやる」といった感じですが、少しゲームが進むと、
 「小規模会場のスペースを複数借りる」
 「大規模会場のスペースを一つだけ借りる」
 どちらにしようか、などと考えたりすることも必要です。
 もっとゲームが進めば、
 「大規模会場のスペースを複数借りる」
 「中規模会場を全て貸しきってイベントをやる」
 ということも可能になります。
 最終的には関東最大のイベントホールの全館を貸しきっての巨大イベントの企画も可能に!


このホームページはサイクより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はサイクに帰属します。



<始めに…>
 私、実際の同人誌即売会には、客としてしか参加したことありません。
 参加したのは、コミックマーケット、コミックレボリューション、サンシャインクリエイション、企業が主催したオンリーイベント、コスプレイヤーイベント…。
 まぁここまで行けば充分だろう…、という感じもしますね^^;
 その為、「同人誌即売会には客としてしか参加したことが無い人のレビュー」として読んで頂ければ幸いです。

 ちなみに、サンシャインクリエイションは、東京の池袋サンシャインシティで催されるイベントです。
 「同人誌即売会をやろう!」の中では、サンシャインシティの会場のもじりとして、「サンサンシティ」という会場が登場します。
 ゲーム中「サンサンシティ」でイベントを開く時は「ああ、サンシャインクリエイションくらいの広さ・規模のイベントを開くのか」と予行演習したりすることができます^^;


<購入理由>
 今年(2003年)の夏コミに行った時に、「自分も同人誌関係で、客ではない参加をしたいなぁ」と考えている時に、このゲームのポスターが目に止まりました。
 絵も自分のフェイバリットストライクゾーンど真ん中です!
 これはもう買うしかないでしょう^^;!

 私はエロゲーで「運営・経営」を題材にしたものでは、ミンクから出ている「ランジェリーズ」、ディスカバリーから出ている「人妻×人妻3」をプレイしたことがありますが、このゲームは題材が同人誌即売会だけに、期待は高まります(‘-‘*)


<初回特典について>
 イベントパンフレット風設定資料集が初回特典として付いてくるのですが、これはニヤリとさせられました^^;
 実際の同人誌即売会に行くと、入場する時に「入場券」としてイベントパンフレットを購入しなければなりません。
 …逆に言うと、「イベントパンフレットを買っていないと入場できない」というわけです。大体500円くらいかな?
 イベントパンフレットといっても、ペラペラの物ではなく、1〜2センチの厚さの冊子です。
 もっと平たく言えば「本」です。
 判りやすく言えば、「大学の学園祭で配っているような案内図を大きくしてデラックスにした」という感じのものです。
 実際には、持ち運ぶときに、重くて負担と感じますけど^^;

 そして、この初回特典設定資料、「実際のイベントパンフに似せてある」というところに親近感を持ちました。
 裏表紙にメイド喫茶の広告が載っていたり、ゲームをするときの注意事項が、イベントパンフ風の漫画となって載っていたり…。
 またその日の(架空の)会場内のサークルの配置図、サークル紹介、果てにはサークル申し込み用紙まで付いています。
 こういう細かいことまで気を使って頂く姿勢には、とても頭が下がりますd(^-゚*)


<システム補足>
 上記参照^^;
 インストール形態はフルインストールのみで約450MB必要です。
 一度インストールしたら、次からはCD挿入しなくてもOKという嬉しい作り。
 
 主要な物は一通り揃っています。
 シーン鑑賞、随時セーブ・ロード機能、メッセージスキップ、オート機能、キャラ別声オン/オフ…ステキです!!
 これって当たり前のようですが、感謝すべき点だと思います。

 なお、2回目にプレイする時は、オープニングを見るか見ないかの選択もできます。


<音楽・音声>
 主用女性キャラは、フルボイスです。
 その他のスタッフや、スタッフの家族などには音声がありません。
 演技については、特別に「上手だなぁ〜」とは思いませんでしたが、「下手だなぁ〜」とも思いませんでした。
 男っぽいキャラの声には低い声が当てられています。
 なお、キャストは公表されていないようです。

 音楽は、ゲームの雰囲気を盛り上げる優しい曲が多かったです。


<原画・CGなど>
 原画は 椎咲雛樹さん。瞳が大きいのが特徴です。
 適度にデフォルメされていて、良い感じです。
 個人的には、「瞳が大きい」CGを気に入っているので、満足です。
 その代わり、唇の質感はないです。

 陰影をハッキリつけてあるCGもあり、実力派、と思わせる時も^^;
 エロゲーでは珍しく、男性である主人公にも「目」が描かれています。
 また、「雨」が降る場面がありますが、この落ちてくる「雨」だけがアニメーションします。
 ちょうど「ドキドキお姉さん」の雨のシーンみたいな感じです。


<エッチシーン>
 エッチシーンには期待しないで下さい
 なんせエッチシーンでのチュパ音もほとんどありません。
 また、「ピー音」が入らなくてはいけないような台詞も出てきません。
 そして、行為中の摩擦音もありません…。
 加えて、上に書いた通り、男性主人公に瞳が描かれています。(個人的にはいらない)
 「即売会らしい濃いコスプレでエッチに及ぶ」ということを期待していましたが、そのような場面はありませんでした。
 全体的に淡白なエッチシーンが多かったです。

 その代わり、一つのエッチシーンにCGが3〜4枚使われています。
 この枚数は、結構多いのではないでしょうか。


<感想&プレイ日記>
 待たせやがってー♪こんちくしょー♪
 (↑でも無事発売されたから喜んでいる^^;)
 何回か発売を延期したこのゲーム、ついに発売!
 という感じが自分の中では強かったです。
 まぁでも無事にプレイできるのだから、発売延期は許しましょう(≧∇≦ )b-☆

 私が過去にプレイした「ランジェリーズ」「人妻×人妻3」等は、「会社の実績を上げる」ことよりも、「如何に女性キャラの気を引くか」、のほうに重点が置かれていたような気がします。
 しかし、この「同人誌即売会をやろう!」にはもう少し突っ込んだ運営的システムを搭載しています。
 「即売会のネーミングを自分で決めることができる(!)」
 「今の自分の予算と相談して、どこの会場を借りるのが1番良いか?」
 「どのジャンルの即売会を開くか? 今はそのジャンルは人気があるか?」
 「その日は、自分が開こうとしているジャンルの即売会は他で催されていないか?」
 「スタッフは休養しなくても大丈夫か?」
 「企業に広告を出してもらうか?」等等。

 で、「即売会のジャンル」ですが、これがまた細かく分かれております。
 TVネタ、一般ゲーム、ギャルゲー、アニメ、小説、漫画、etc etc
 仮にギャルゲーをメインジャンルとして選んだとしましょう…。
 その中から「サブジャンル」を決めるのですが、そこにも「トゥルーラブラブ」「Canon」「日姫」「東Heart」等等、ホントにもうニヤリとさせられるネーミングが多いです。
 もちろん「ギャルゲー総合」というサブジャンルもあります。

 というわけで、実際にプレイ。
 最初主人公は小さい即売会の主催者となります。
 最初はノウハウがわからないので、右腕となる女性の言葉通り動きます…。
 と、途端にいきなり大黒字!
 まじっすか?いきなり新参者が初めて利潤が出るでしょうか?
 まずは赤字を出しつつ名前を売って成り上がる…といった展開を想像していたのですが、ちょっとこれはどうかと…。
 まぁ、ストレスは溜まらないでしょうけど…。

 イベントのお昼休みには、スタッフや即売会の参加者と話すことができます。
 よし、それじゃ一丁親睦を深めて現場の雰囲気を感じて来ますか♪
 事件は会議室で起こるんじゃない! 現場で起きているんだ!

 そんなこんなで女性キャラと親睦を深めていくうちに、事件などが起こります。
 お約束ですね^^;
 そして、これを解決したのを機にスタッフの結束が固まり、次の即売会への良い糧となる…。
 というのを想像したのですが、1スタッフと仲が良くなっていって少し時が経つとエッチシーン。
 お、意外に早いエッチシーンだね、と思いきやいきなりハッピーエンディング!
 まじっすか!?
 ゲーム始まって半年くらいしか経ってないですヨ!?
 ゲーム期間は3年ですヨ!?
 これから会場規模が大きくなると思ったのに…。

 OK,判った、ワトソン君。
 この女性とはあまり仲良くならないほうが、即売会をずっと主催し続けられるのだね。
 よし決めた、2回目のプレイはその方向で行こう。

 2回目は色々な女性と話をしながら、専ら私は同人ギャルゲーイベントばかりを開催してました。
 いや、人気あるんですよ^^;

 で、他にジャンルはどんなものがあるのか…と見ていたら。
 一般ゲームのサブジャンルに、「ヴァンパイア」の文字が!
 いやもう、私、格闘ゲーム「ヴァンパイア」にかなりハマりましたから嬉しくて嬉しくて^^;
 (…なぜかヴァンパイアだけは実名で出ていました)

 というわけで、次は一つの会場を借り切って「ヴァンパイア」イベント!
 補足すると、その会場には3スペースくらいあります。
 大体この会場の1スペースが、中学校の体育館2つ分くらい。
 ということは、中学校の体育館6つ分くらいの屋内空間を全て貸しきりその全てのスペースをヴァンパイア関係で埋め尽くす、と想像して頂いたら、よろしいかと。
 …冷静に考えれば無謀なんでしょうけど、その日は1000サークル以上集まり、大黒字!

 という感じに、「自分の好きなゲーム、贔屓しているアニメなどを題材とした即売会」を開き、成功させる!
 こういったシチュエーションを叶えることができ、非常に満足のいくものでした。
 そして、サブジャンルや会場名などは、実名では出ていないにしろ、大体察しが付きます。
 (「ストレートファイター」とか^^;)
 そこの辺りを知っている人は、リアルに即売会の雰囲気や規模を想像できると思います。
 これは、非常に優れた目の付け所だ、と感じました。

 そして、ビッグメッセ全館貸し切ってのイベント成功・ヒロインとのエンディング!
 このソフトを持っている方は是非見てください!
 久しぶりに堪能したゲームでした。


<欠点など>
 と、ベタ褒めしっぱなし、という訳にもいきません。
 ちょっと改善して欲しいところも所々あります。

 ・ヒロインによって、エンディングまでの期間の差がありすぎる。
 上述の様に、「いきなり終わってしまった」、と感じさせられたルートもあります。
 別のヒロインでは、結構ストーリーが長く丁寧に作られている、と感じさせられたモノもありました。
 このギャップは引っかかりました。
 個人的には、質にも結構差があったような気もします。
 それと、キャラクター紹介で既にネタバレで書かれている気がするキャラもいるのですが…。
 いいんでしょうか?サイクさん…。

 ・自宅で休養中のはずのヒロインが何の前触れも無く登場する。
 基本的な落ち度なんでしょうけど…。
 仮に1人のヒロインを「A」と呼びましょう。
 このヒロイン「A」は、ストーリーの展開上、自宅で長期休むことになる時があります。
 そのときに、別のヒロインの話を進めていくと、フツーにその「A」というヒロインが会話に加わってくるのです。
 待てぃ!
 アナタは何故この場面に登場するのですか!?
 と言った憤りを感じました。

 ・コスプレ場面が少ない!
 「それはお前の趣味だろう」などと言われるかもしれませんが^^;
 しかし、現実の同人誌即売会に行ってみた方は知っていると思います。
 コスプレを許可している即売会では、多くのコスプレイヤーの方がいらっしゃいます。
 同人誌即売会を、その独特な空気たらしめているモノの一つは、このコスプレイヤーさん達なのです!(拳)
 本を売っている人がメイドの格好をしているのなんてザラ!
 派手なセーラー服を来ている人が歩いているのもザラ!
 「コスプレ広場」なる場所も設けられている場合もあります。
 ここでは、「右を向けばセーラー○ーン、左を見れば侍ナコ○ル、そして正面を見れば、うる星や○ら」
 というように、コスプレしている人だらけ(ビバ、コスプイ!)
 という非日常光景が繰り広げられます。
 ゲーム中でも、こういう濃い(^^;世界が描かれていると思いました。
 まぁ確かに、コスプレの場面もCGもありましたが、物語を彩るスパイス程度にしか扱われていなかったので、これについては、もっと突っ込んで触れて欲しかったです。
 ちなみに、現実の即売会では持ちこみが禁止されているようなアイテムなどが登場しますが、これはゲームなので、そこまで突っ込まないことにしましょう^^;

 ・メインヒロインにコスプレイヤーがいない!
 以下上記参照^^;


<10点満点での総合評価>
 色々書きましたが、7.5点とさせて頂きます。
 「同人誌即売会に慣れ過ぎている」プレイヤーさんには物足りないかもしれないですが、「同人誌即売会に足を運んだことがある」というプレイヤーさんにウケると思います。
 
 私は…大満足ですけどね^^;
 ただ…Hシーンが薄いのが…。
 そして、CGコンプリートをするのは…、かなり大変です。


<おすすめキャラ>
樋口 沙恵里(ひぐち さえり)
 容姿と性格が気に入ったから…^^;
 儚い感じの女性で、尽くすタイプで、適度に明るく活発なキャラです。

 あと、性格的には気に入ってはいないのだけれど、中城原 舞羽(なかぎはら まう)
 やっぱり同人誌即売会だったら、こういうキャラも居なければね^^;


最後に一言:「是非、現実の大規模な同人誌即売会にも行ってみて下さい!
        色々な意味でオドロキの連続です。」





<以下同人誌について語ろう!同人誌・ソフトの魅力など>
 エロゲー同人ソフトといえば、「ナイトメア」。
 ルリルリ調教モノとして、一時期話題になりました。
 「月姫」も有名ですね。
 また、今ゲームセンターに行けば、大抵置いてある格闘ゲーム「ギルティギア」。
 このゲームも元は同人ソフトだったそうです。
 確かに、登場キャラを見ていると、ヴァンパイアなどのゲームの影響を受けたキャラ・必殺技等が登場します。
 閑話休題。
 皆さん、自分の気に入っているキャラ・物語などがありませんか?
 ひとつくらいあると思います。
 そういったキャラ・物語について、「この物語の先はどうなっているのだろう?」
 「このキャラが、この場面でもっと違う行動をしていたらこういった展開になったのではないか」
 「このゲーム、良いのだけれど、自分だったらここの部分を改良する」
 「エロゲー内で、登場はするのだけれどエッチシーンがない女性キャラのエッチシーンが見たい!」
 などと思うときもあるでしょう。
 例えば、エロゲー「GREEN」で、自分が主人公だったら、どのような努力・協力をしてどのような映画を作っていくのだろうか?
 「ベルサイユの薔薇」で、あの時オスカルが死ななかったら物語はどのような展開を迎えていただろう?
 関が原の戦いで、西軍が勝っていたら歴史はどのように動いただろう?
 I’veの音楽を自分なりにアレンジしてみたい!
 「螺旋回廊」、自分だったらその後の続きをどのように作るか…etc etc.
 そのような熱い想いを実際の形にしたモノが同人誌・同人ソフトです。
 そこには、作者の想い入れ・キャラへの愛情や執着心などが無限に広がっています。
 中にはアンパンマンに萌えた人が書いたであろうアンパンマンのやおい本や、自分のコスプレ写真に触手CGを加えて「実写・捉えられたヒロインの苦悶」等を表現している写真集もあります。

 大手メーカーのように費用を多くはかけることの出来ないゲームや本。
 限られた費用でどこまで表現できるか。
 そんな熱い想いが詰まった同人誌や同人ソフトや同人サークルが1000も2000…あるいはもっとたくさん集まる場所。
 自分と同じ想いをした人達を探せる場所。
 そしてその想いをバックアップしようと必死に努力してくれる企画者さん達。
 同人誌即売会とは、そのような想いが集う場所です。
 (…実際は違う場合も結構あるけど^^;)

 さぁ!みんなで同人誌即売会に参加しよう!