地っ球の平和をま〜もるためっ!Vol.3    (たろんなーどさんのレビュー)  評価: 6 
▼ タイトル 地っ球の平和をま〜もるためっ!Vol.3
▼ ブランド シーズウェア
▼ ジャンル SFコメディーADV
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \4,800
▼ 発売日 2003/06/27
▼ 購入 
/ オリジナル特典 Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(既読・未読判定なし)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(バックログでの音声再生なし)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  なし
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  99個
【 エンディング数 】  1個


<あ・ら・す・じ>
 ナンダカンダの成り行きで二人の妹達と主に「騎士」という巨大ロボットに乗って宇宙人達と戦うことになった主人公、柴崎慎太郎。
 宇宙人との戦闘が続く中にも、肝試しや上野見物など平和なひとコマも織り交ぜつつ日常は進む。
 しかし、海に出かけた主人公一行の前に現れたのは、謎の機械と怪獣だった。
 そして明かされるお隣さんの正体とは!


このホームページはシーズウェアより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はシーズウェアに帰属します。



<音声>
 VOL.1参照。
 主要キャラフルボイス、キャストは上記の通り。


<音楽>
 VOL.1参照…。
 全20曲、うちボーカル曲1曲。
 前回と曲は変わりありませんので、ほかにコメントのしようも無いです。
 音楽ではないですが、やはり後半はお約束として新OPムービーが欲しかったところですね。
 OPムービーもほぼ使いまわしなのは出来が良いだけに残念。


<システム周り>(ver.1.00)
 VOL.1参照……。
 日常の会話シーン等では変更はありません。
 相変わらずスキップの既読判別がなく、発動がctrl押しっぱなしなので、繰り返しプレイには向かない感じだと思いますし、動作もやや重い感じがします。
 その辺も改善して欲しかったところですね。

 ただし、Hシーンは改良されています。
 不評だった(らしい)クリッカブルモードに加えて、簡易選択モード(いわゆる普通のAVGのHシーン)の選択が出来るようになっております。


<CG>
 VOL.1参照………(苦笑)
 VOL.2などに比べるとカットインなどは新規書下ろしが多かったです。
 しかし、相変わらず、陰影が余り無く、シンプルな塗りのため漫画っぽい感じがします。
 まぁ、コレは多分狙ってやっているとは思うのですが…。


<Hシーン>
 まぁいつも通り一言で…。
 「Hシーンには期待しないで下さい」
 以上!

 詳しくはVol.1参照…すいません、真面目にレビューします。
 システム周りの項にも書きましたが、シリーズの特徴だった「クリッカブルモード」と一般的AVGのHシーンと同じく選択肢を選んでいく形の「簡易選択肢モード」が選択できるようになり、そういう意味で不満は解消されています。
 や、相変わらず薄いのは不満ですけど^^;
 「簡易選択肢モード」も基本的にはコマンド総当りです。

 今回は総計3シーンと、少なめです。
 しかもそのうちの1シーンはVol.2のHシーンよりCGを使いまわし。
 ま、このゲームでココに期待して買う人もいないと思いますが。 


<感想>
 え〜と、VOL.1、VOL.2を参照…嗚呼ッ!スミマセン!
 しかし、シナリオが先に進んだほかは全く変わりが無いのでレビューのしようが無いのですが…(汗
 おそらく、VOL.1、VOL.2を買わずにVOL.3を買う方はいないと思いますし…。

 全4巻の3巻目ということで、起承転結で言うところの「転」に当る場面になる訳で、今までの伏線や、明らかになる新事実が次々に明らかになります。
 VOL.1、VOL.2に比べると話もしっかりした作りになっており、きちんとラスト前の盛り上げということには成功していると思います。
 展開も今までの特撮パロディ一辺倒から、多少の捻りが加わっており、工夫を感じられます。
 まぁ、その分ギャグのネタの危険度はまたもやや低いのですが…。

 VOL.3だけ取り出せば、あくまでシナリオがメインで、ギャグはその進行を助けるような感じですね。
 VOL.1、VOL.2の「ギャグでシナリオを進行させる」力技からすると、安心してみていられます。
 まぁ、逆にいえば今までのノリと勢いは少しトーンダウンしていますが、きちんと続きが気になるシナリオになっているので、VOL.3からVOL.4へのつなぎも成功しているといえるのではないでしょうか。

 Hシーンの改良や、VOL.2で見られた戦闘シーンの軽減もそうですが、シリーズモノの利点はユーザーからの意見をダイレクトに反映しやすいことですかね。
 まぁ、最初から気が付いて欲しかった気もしますが(苦笑)、きちんと気になる点を改良してくれているのは好感が持てるところだと思います。


<10点満点での総合評価>
 6点
 明らかに少しづつ進化しているので、それを点に反映させて前作より+0.5点。


お気に入りのキャラ:HA-RU-KA…今回も大活躍?というか、秘密が増えて気になる今日この頃(バレバレですが^^;)
最後に一言:「Vol.4へ続く!」










  地っ球の平和をま〜もるためっ!Vol.4    (たろんなーどさんのレビュー)  評価: 6 
▼ タイトル 地っ球の平和をま〜もるためっ!Vol.4
▼ ブランド シーズウェア
▼ ジャンル SFコメディーADV
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \4,800
▼ 発売日 2003/10/10
▼ 購入 
/ オリジナル特典 Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別なし)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(バックログでの音声再生なし)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  なし
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  99個
【 エンディング数 】  1個


<あ・ら・す・じ>
 ナンダカンダの成り行きで二人の妹達と主に「騎士」という巨大ロボットに乗って宇宙人達と戦うことになった主人公、柴崎慎太郎。
 主人公達と「騎士」の活躍で宇宙人の地っ球侵略ドームは破壊され、地っ球にはつかの間の平和が戻ったように見えた。
 晴れて夏祭りを楽しむ主人公達。
 しかし、その頃宇宙空間で起きた異変は、この物語の最終局面のプロローグであった。


このホームページはシーズウェアより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はシーズウェアに帰属します。



<音声>
 VOL.1参照。
 主要キャラフルボイス、キャストは上記の通り。


<音楽>
 VOL.1参照…。
 全20曲、うちボーカル曲1曲。
 前回と曲は変わりありませんので、ほかにコメントのしようも無いです。


<システム周り>(ver.1.00)
 VOL.3参照……。
 VOL.1の基本装備にHシーンは「クリッカブルモード」「簡易選択肢モード」の選択が出来るところは同じです。
 とりあえず、電脳紙芝居を読むための必要最低限の装備は十分揃っています。


<CG>
 VOL.1参照………(苦笑)
 やはり基本的にはこのシリーズはことみようじ氏の絵柄を受け入れることができるかどうかですね。


<Hシーン>
 まぁいつも通り一言で…。
 「Hシーンには期待しないで下さい」
 以上!

 詳しくはVOL.1参照…すいません、真面目にレビューします。
 システム周りの項にも書きましたがVOL.3より、シリーズの特徴だった「クリッカブルモード」と一般的AVGのHシーンと同じく選択肢を選んでいく形の「簡易選択肢モード」が選択できるようになっています。

 回数、シチュともこのシリーズではもっとも充実していると言えるでしょう。
 まぁ、卑語とかも無く和姦オンリーなのでそれほど濃くは無いですが…。


<感想>
 え〜と、VOL.1〜3を参照…嗚呼ッ!スミマセン!
 しかし、シナリオが先に進んだほかは変わりが無いのでレビューのしようが無いのですが…(汗
 と、いつもの言い訳をしたところでシナリオに関して。
 VOL.4ということで、最終巻です。
 とりあえず、最終決戦に向けて一直線という感じです。
 今までは伏線的にだけ出てきていたSF的要素がぐっと前に出てきており、微妙に今までとはノリが違うような気がしますが、きちんと話としてはつなげており、最後にその物語すらオチにしてしまえるシナリオはなかなか悪くないと思います。
 (ネタバレ)まぁ、エンディングのオチ自体は「ぱられるはぁもに〜」とほぼ一緒のような気もしますが…。(ネタバレ終わり)

 自分の組み上げたシナリオを「オチ」の一言のために綺麗さっぱり崩し去るこの芸風には爽快感さえ覚えます。
 ある意味究極の自虐ネタとでも言うのでしょうか…。
 冷静に考えると、シナリオ自体の意味はなくなってしまうと思うのですが、シナリオ構成で伏線を出し、それを解決し、そしてその伏線と解決ごと綺麗にひっくり返すというのはなかなか独創性があるというのか、なんと言うのか。
 このネタは外すと単なる「ご都合主義」になってしまう危険性があるので使いにくいとは思いますが、ある意味で盲点ともいえるのではないでしょうか。
 結局のところ「一発ネタ」でしかないのですが、それをも納得させるスラップスティックな世界観が前提としてある訳で、そういう意味では、いい意味で「作品自体が笑いを取るための壮大なネタ」なのではなかろうかとも思えてきます。
 う〜ん、奥歯に物の挟まったような言い方で申し訳ないですが、個人的には今までの伏線や話自体がこのエンディングのためにあったと思いますし、そういう意味できちんと作品として完結しているのは悪くないと思います。

 あと、VOL.4のコメディという点では個人的には久々に古い特撮映画ネタが多くて楽しませて頂きました。
 ネタも濃いというか、暴走気味でなかなか楽しめました。
 相変わらずパロディ元をコピペ風味で…つまり「そのまんま」なのは好みの分かれるところだと思います。

 結論として、シリーズ全部を通しての感想を述べると、コメディとして優秀なるも、システムの一部とHシーンには不満あり…と言ったところでしょうか
 ただし、ギャグとコメディ自体が人を選ぶのも確かだと思います。
 また、時事・政治風刺ネタも多いので(「タ○ちゃん」とか「パナ○ェーブ」とか)、今プレイされていない方は、後5年位してから(2008年ごろ?)プレイすると、「あ〜、そういやこんなニュースもあったなぁ…(しみじみ)」とノスタルジーに浸れるのではないでしょうか^^;
 そういったギャグが好みに合う人には「ギャグのためのシナリオ」がきちんと構成されていますので、そういう意味ではお勧めできると思います。

 とはいえ、やはり難点はコストパフォーマンスというコトになるでしょう。
 基本的に一本道なので一度プレイしたらお終り…プレイ時間は20時間弱というところです。
 ど〜も、1本分のソフトを2本分の値段で買わされた様な気分になってしまうのは私だけでしょうか?
 総計2万近い(4,800×4)出費を強いられる訳で、個人的には好みには合いましたが、やはり辛めにしか評価できないところです。

 さらに言うなら、「連載形式」と銘打って続けるならばセーブ形式やシステム周りの持越しはして欲しかったです。
 VOL.2以降もはじめる際には主人公の名前を入力して、メッセージ速度と音量を調整して、としなくてはいけないのには違和感を覚えました。
 出来ればセーブデータを持ち越してVOL.1での選択がVOL.4での結果に影響を与えたり、各キャラごとに分岐したりすればより連載形式らしいと思うのですが…。
 現状ではシナリオは続いてはいるものの、それ以外は完全独立ですから、普通の「続編」とそれほどの違いが見出せないと思います。
 次回以降もこの形式をされるのであれば、その辺は工夫をお願いしたい部分ですね。
 ただ、シリーズを重ねるごとにきちんとユーザーの不満点を解消できるのはシリーズモノの強みだとは思いましたが。


<10点満点での総合評価>
 6点
 シリーズを通してでは5〜5.5という辺りでしょうか。
 やはりコストパフォーマンスで多少減点せざるを得ないのかな、と。


お気に入りのキャラ:HA-RU-KA…何というのか、お約束^^;
最後に一言:「そのうち、完全版とか出るのでしょうか…。」










  地っ球の平和をま〜もるためっ!Vol.1    (たろんなーどさんのレビュー)  評価: 5 
▼ タイトル 地っ球の平和をま〜もるためっ!Vol.1
▼ ブランド シーズウェア
▼ ジャンル SFコメディーアドベンチャー
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \4,800
▼ 発売日 2003/02/28
▼ 購入 
/ オリジナル特典 Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読既読判別なし)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(バックログでの音声再生なし)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  なし
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  99個
【 エンディング数 】  1個


<あ・ら・す・じ>
 主人公柴崎慎太郎は、マッドサイエンティストで地球防衛軍の博士という父親を持つ以外はごく平凡な文系大学生だった。
 しかし、ある日父親から届いた一葉のはがきが彼の運命を大きく変えることになった。
 曰く、『再婚することになった。ついては妹が二人できるので、夏休みの間任せる。東京駅まで迎えに来い』とのこと。
 父親の再婚に驚きつつも、駅まで迎えに行った主人公の前に現れたのは、主人公のことを「パパ」と呼ぶ二人の少女、明科麻理と江理の姉妹だった。
 そんな彼女達との同居生活が始まろうとした矢先、突然現れた謎の宇宙人。
 主人公達は否応無く宇宙人と地球防衛軍の争いに巻き込まれてゆく。


<キャラクター紹介>
明科 麻理(あかしな まり)CV:内村みるく
 主人公のところに突然現れる二人の妹の一人。主人公のことをパパと呼んで慕っている。
 明るく能天気な性格で、いつでも主人公にべったりという様子。

明科 江理(あかしな えり)CV:西田こむぎ
 主人公のところに突然現れる二人の妹の一人。主人公のことをパパと呼んで慕っている。
 落ち着いた性格で、ぼそぼそとしたしゃべり方をする。
 右子と左子という二匹の猫を飼っている。

相模 茜(さがみ あかね)CV:日下千鶴
 主人公が住むアパートの大家の娘で大学の後輩。活発でスポーツ好き。
 主人公が家庭教師をやっていたので、主人公のことを先生と呼んでいる。

谷村 史歩(たにむら しほ)CV:Yuki-Lin
 アパートのお隣さん。礼儀正しく物静かな大人の女性。
 ただし、美人には謎が多いのか、神出鬼没でその行動はよく判らないことも多い。

HA-RU-KA(はるか)CV:柘翁そのか
 主人公の父親が派遣してきた黒服のエージェント…なのだが、一見するとMIBかぶれの子供。
 主人公の真下の部屋に住み込み、主人公のことを監視しているよう。
 常に冷静なしゃべり方で、やはり神出鬼没。

柴崎博士(しばざき ひろし)CV:ジョウ・ブルマン
 日っ本が世界に誇るマッドサイエンティストにして主人公の父親。
 地球防衛軍の科学技術部門総監だが、天才というよりはむしろ紙一重の方が近い特撮オタク。
 明科姉妹曰く、主人公とは外見が相当似て見えるそう。

長官(ちょうかん)CV:杉野博臣
 地球防衛軍の長官だが、名前すら出てこない影の薄いお方。
 破天荒な柴崎博士と政府上層部にはさまれて針のむしろの気分をいつも味わっている。

御台場 卓(おだいば すぐる)CV:富士爆発
 主人公の幼馴染(♂)にして大学の同級生。
 基本的には頼りがいのあるしっかりモノだが、かなりの国粋主義者。
 常に刀を持ち歩き、主人公の父親を尊敬しているという意味では危険人物。

宇宙人(うちゅうじん)CV:後野 祭
 どこの星の出身かは不明だが、ともかく自称宇宙人。
 レトロなマントにフルフェイスのヘルメット、原色のカラーリングという派手ないでたちをしている。
 地球上にドーム型の建造物を建造し、その周囲の領有権を主張する。

柴崎 慎太郎(しばざき しんたろう)主人公:名前のみリネーム可
 主人公。父親が少し(?)アレな他はごくごく普通の大学生。
 しかし、二人の妹が現れた辺りから主人公の周りには普通でない出来事が続くようになる。


このホームページはシーズウェアより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はシーズウェアに帰属します。



<音声>
 主要キャラはフルボイスで、キャストは上記の通り。
 会話の掛け合いがメインなコメディモノでは声優さんの演技力が問われます。
 がこの作品は、皆様問題なくキャラにあわせていますし、演技も良いと思います。


<音楽>
 全20曲、うちボーカル曲1曲。
 OP「imagination wonderland」(Vo.紗綾&Wonder Project)は、やや音が単調かなと言う気もしますが、標準以上のデキ。
 コメディゲームのOPとして十分な明るく楽しいノリですし、ムービーと相まって良い出来です。

 BGMもなかなか良いです。
 自衛隊のテーマがおもいきっリ某怪獣映画のパロディになっていたりして面白いです^^;
 BGMとして目立たないながらもきちんと仕上がっており、場面にも合っていて雰囲気を盛り上げます。


<システム周り>(ver.1.00)
 詳細は上記参照。
 基本的には選択肢を選んでいく形のAVG。
 「話す」や「見る」「考える」などのコマンドを入力してゆく、いわゆる一昔前まで良く見かけたが、現在は絶滅危惧種の「コマンド選択式」
 しかも、「コマンド総当り」型のAVGです。
 知らない方のために説明しますと、このシステムの特徴として、基本的には「話す」⇒「誰々」のように、行動とその対象を別に選ぶようなシステムになっていて、多くの場合一つの場面で現れた選択肢を一通り全部選ばないと先の場面に進めな使用となっています。
 その為、全ての選択肢を選択する必要があります。
 あぁ面倒くさい(つД`)
 一部行動の変化する「選択肢」もありますが、直後の行動にしか影響は無いようで、全体としては完全一本道の「電脳紙芝居」といって差し支えないでしょう。

 既読スキップがなく、スキップがctrlキー押し続けることによる発動のみなのは、繰り返しプレイを行う際にはやや不便だと思いますが、上でも述べましたように基本的に一本道なので繰り返しプレイはしないということで省いているのでしょうか^^;?
 それ以外の面では特に不足は無く、必要なものは大体そろっていると思います。
 ただ、全体としてやや動作がもっさりしてるというか鈍い感じが少し気になりました。
 システム画面を呼び出すときなどは、クリックしてから一拍入るような「間」があるような気がします。

 また、Hシーンでもヒロイン等にマウスカーソルを移動させると様々なカーソルに変化し、マウスカーソルで女の子をクリックしてヒロインが反応するという、懐かしいシステムを搭載しています。
 詳しくは<Hシーン>の項を参考にしてください。


<CG>
 原画はことみようじ氏。基本的にはコミカルな絵柄でロリなキャラが魅力ではないかと^^;
 この方の書くロリキャラは、スレンダーというか体型の平面っぽさが良く出ていて、非常に良く出来ているのですが、残念ながら自分は守備範囲外でした^^;

 塗りも標準だと思いますが、全体に陰影があまりつけられていないため、やや平板的な印象を受ける塗りのような気がします。
 特に背景や機械なんかは、少しそんな感じが目だちました。

 また、ギャグ絵とカットインの小さいコマが多数使われており、漫画のような表現が良く使われています。
 上にあげた塗りとあわせて「4コマ漫画のカラーページ」のような印象を受ける絵になっています。
 シナリオ自体がコメディメインなのでそういう意味ではシナリオにあっているでしょう。

<Hシーン>
 まぁいつも通り一言で…。
 「Hシーンには期待しないで下さい」
 以上!

 と、それだけではなんなので説明しますと、全4話のそれぞれに大体1回のシーンがあります。
 システムがやや特徴的で、クリッカブルシステムと言うそうですが、一昔前のエロゲーでよく有った、ヒロインの体の各部位などにマウスカーソルを合わせると目や舌、手の形にアイコンがなって、「胸を触る」とか「唇にキスをする」とかの行動を選んでいくシステムです。
 代表的なところではF&Cの同窓会などが採用していました。
 最近ほとんど絶滅しかけているシステムなので、個人的感想としては微妙に懐かしかったです。
 ただ、このシステムの最大の欠点は、Hシーン中はいつも以上にマウスをクリックしないといけないので手がふさがってしまうことです(つД`)
 それに加えてオートモードもありませんので、システム的に実用性は低いです。 

 シーンやシチュエーション自体も第1巻という巻数のせいか、フェラ止まりのシーンもあり、やはり期待してはいけないと再確認させられます。
 もっとも、Hシーンに期待してこれを買う人は余りいないかと思いますが^^;

 あとは個人的な嗜好のレベルで言えば、メインキャラの二人は、主人公のことを「パパ」って呼ぶのですが、Hシーンでもそうなっているのはチョット…。
 真性ロリな方はどうだかわかりませんが、少なくとも私としては勘弁して欲しかったです。
 そうそう、何気にVol.1では本番までコトが及ぶキャラは一人だけなんですよね…残念。


<感想>
 と、言うわけで業界初(自称)、連載形式のAVGです。
 これを書いている時点ではすでに4巻まで発売され、完結しております。
 一巻ごとに各4話収録され、全16話で完結するというTV番組のようなつくりですね。
 延期はありましたが、打ち切りは無かったようで何よりです^^;
 とはいえ、ゲームデータを引き継いだりはしないです。
 つまり、好感度分岐の各キャラエンドなどは無いということですね。

 基本的には一本道のボイス付き電脳紙芝居ですので、結局はシナリオとテキストを気に入るかどうかでしょう。
 とはいえ、シナリオ内容自体は昔の特撮映画のパロディで、ロボットモノ…とそれだけで説明できてしまうのですが…。
 要するに、お約束以上のものは無い感じです。

 シナリオ展開はよくまとまっていると思うのですが、見せ方は少し微妙な感じがします。
 特に戦闘シーンはカットインを多用したりしてなんとか動きを見せようとしている努力は買えますが、選択肢で行動がほとんど変化しないことも相まって、非常に冗長な感じも受けます。
 確かに戦闘シーンでの動きを表現するのは難しいことは理解できますが、もう少し工夫できなかったかなぁ、と思ってしまいます。
 基本的には特撮のパロディなので、ほぼ一話に一回の戦闘が入り、しかも結構長いのでチョットうんざりしてしまいます。

 やはり、このゲームの売りは危険球ギリギリなギャグの嵐と、ことみようじ氏の魅力的なキャラ絵ということになります。
 ただ、ギャグのほうは元ネタが偏っているため(特撮、アニメ、他社エロゲー、時事・政治ネタなどがメイン)、人によっては今ひとつという感じを受けるかもしれません。
 また、良くも悪くも元ネタの台詞などはそのままギャグにしているので、見方によってはオリジナリティという意味で不満を感じる部分があります。
 悪く言えば同人っぽい部分というのでしょうか…自分のネタであまり勝負をしてい気がします。
 
 そういう意味で、各キャラクターもそれほど魅力というか、個性を感じない部分があります。
 基本的に、パロディ⇒突っ込みという流れに忠実で、しかも多くのキャラが同時に絡むシーンが少ないため、ギャグの中身というのを抜きにして純粋に会話の構造を見てみると割と同じようなシーンが多い感じがします。

 同じシナリオライター氏の作品「ぱられるはぁもに〜」と比べてみて思うのは、「ぱられる」で言うところの鳴子坂(主人公の親友キャラ:♂)に当るキャラがいないことでしょうか。
 ギャグという面において、パロディに絶妙なオリジナリティを加えていた彼のような存在が「地っ球」にはいないような気がします。
 そういう意味で、会話やシナリオの構造がやや単調になってしまったのではないでしょうか…。

 もっとも、そういった欠点も目立ちますが、そういったパロディがメインのギャグだと割り切ってみれば会話のテンポや声優サンの熱演もあり、良い出来だと思います。
 欠点をあげるならば、やや元ネタの知識があるであろう方の対象年齢が高いネタが多いことでしょうか。
 20代後半以上で無いとわかりにくいネタが多いような気がします。

 結局、パロディのギャグが全てなので、そこを評価するかどうか、でしょう。
 各1時間〜2時間ほどのシナリオのほとんど(戦闘シーンとHシーン以外)はそれに費やされていますので…。
 個人的には政治風刺ネタや特撮ネタなどは結構ツボだったのですが、さすがにギャグ⇒ギャグ⇒ギャグというギャグだけが続くシナリオはさすがにチョット疲れました。


<10点満点での総合評価>
 5点
 まぁ、批判しているようですが、4.800円なら「パロディ」、「ギャグ」が好きな方なら投資してもいいのでは、という点数。
 ただし、全部買うと4.800円×4なんですよね…(私は全巻購入済み^^;)
 そう考えると微妙なところがあり、結果この点数となりました。
 より一層の企業努力をお願いしたいところだと思います。


お気に入りのキャラ:HA-RU-KA…ミサイル持ってよろけてるところなんかは好きですね^^;
最後に一言:「第一話の最後が前後編の前編で終わる辺りは商売上手ですね〜(褒め言葉?)」