Please teach! My Angel (セレスさんのレビュー) | 評価: 8.5 |
▼ タイトル | Please teach! My Angel |
▼ ブランド | ぷちぱじゃま |
▼ ジャンル | もえっちアドベンチャー |
▼ 対応OS | Win98/2000/Me/XP |
▼ メディア | DVD-ROM |
▼ 定価 | \3,980 |
▼ 発売日 | 2003/08/29 |
▼ 購入 | あり |
【CG観賞モード 】 | |
【 シーン観賞モード 】 | あり |
【 BGM観賞モード 】 | あり |
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり(音声リピートなし) |
【 選択肢リターン機能 】 | なし |
【 オートモード 】 | あり |
【 ヒント機能 】 | なし |
【 セーブ数 】 | 36個 |
【 エンディング数 】 | 3個 |
<ストーリー紹介>
梅雨も終わりを告げたばかりの初夏のある日。
主人公――『蒼乃翼』は、近所の公園で空から降臨してくる天使を目撃する。
驚くことに彼女は、翼の学校の新任教師――『天川聖玲奈』だった。
天界での教師を目指す聖玲奈は、教育実習のために翼の学園に赴任してきたいたのだ。
――天使であることを人間に悟られてはならない――
もし知られてしまった場合には、教員試験の即時不合格が言い渡される。
天界の教師を夢見る聖玲奈は口封じと監視を名目に、翼の家に同居することを提案。
半ば強引に住み着くことに……。
優しいけれど、ちょっぴり天然でドジな天使『聖玲奈』。
素直で可愛らしい妹『野々香』。
そんなふたりと始まった慌ただしい同居生活。
新しい生活への不安と、まだ見ぬ未来への期待。
そんな想いが胸の中に現れては消えていく。
現在は7月――
それは本格的な夏がやってくる季節。
今までとは違う何かを、新しい何かを予感させてくれる季節。
長い梅雨があっけなく終わりを告げたように、刻は確実に歩み続けていく。
翼と野々香――そして聖玲奈。
決して忘れることのない夏が今ここに始まった。
<キャラクター>
蒼乃 野々香(あおの・ののか) CV:日向裕羅
・性格
素直で従順。大人しい性格で、物事に対して消極的かつ遠慮がちな部分がある。ゆえにひとりで思い悩むことも多い。
しっかりしているように見えるが、内面的にはちょっと甘えん坊な可愛い女の子。
・キャラ設定
主人公の妹。私立天野ヶ原学園一年生。
扶養者である叔父が留守がちなために、兄である翼と二人暮らし状態である。
学力、身体能力、家事、すべてにおいて万能。さらに性格良しと、ある意味パーフェクトな女の子。
しかし本人がそれを鼻にかけるようなことはないという本当によくできた女の子。
兄である主人公のことが大好きで、毎日毎日、健気に身の回りの世話をしている。
昔から主人公が親代わりとして面倒を見てきたこともあり少々……というか、かなりブラコン気味。
そのせいか、精神面では兄である主人公に依存している部分も少なくない。
本人もブラコンを自覚しているが、特に直そうとは思っていないお兄ちゃん大好きっ子。
天川 聖玲奈(あまかわ・せれな) CV:野神奈々
・性格
物腰が柔らかく、おおらかで優しい性格。
思いやりもあり学生からの人気も抜群だが、生来の天然ボケのためにトラブルを起こすことも少なくない。
年齢不相応なくらい子供っぽく、おまけでドジでおマヌケかつ泣き虫だが、内面的には意外としっかりしている部分もあり、主人公やその妹の野々香を優しく包み込むような包容力を持っている。
・キャラ設定
天界の教師を目指して頑張っている天使。
今回、教育実習の名目で天野ヶ原学園に教師として赴任してきた。主人公の担任で音楽を教えている。
本来、天使であることを人間に知られてはいけないのだが、ひょんなことから主人公にバレてしまったために監視の名目で主人公の家に一緒に住み込むことになった。
才色兼備というよりは優しいお姉さんという感じの雰囲気を持った女性。
誰もが羨むようなスタイルの持ち主だが、本人は太り気味なのでは? と少しだけ気にしている。
泣き虫で何か困ったことがあるとすぐに泣いてしまう。
さらに極度の興奮状態ならびに混乱状態に陥ると、両手をブンブンと回して暴れる癖がある。
このホームページはぷちぱじゃまより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はぷちぱじゃまに帰属します。
<購入動機>
購入動機は3点あり、
@同時発売の「ぷにつま」が面白そうだったこと。
A初回限定版でサウンドトラックCD-ROMが付いていたこと。
B値段が安いこと、です。
<システム>
上記参照。
かなり強力で、エンディングでのセーブこそ出来ませんが、それ以外はどこでもセーブ可能です。
DVDレス起動も装備しており、それ以外は一般的なレベルを満たしていると思います。
あ1音声リピートがありませんでした。これは欲しかったですね。
<音楽・音声>
全部で13曲(ボカール曲1曲)。明るい曲は少なめで、透明感のあるしっとりな曲が多いです。
ゲームの雰囲気を高める良い曲だと思います。
音声はインストール時に高画質・高音質モードと通常品質を選択します。
前者ならば、容量は1Gを超えます。
どちらも有名売れっ子声優さんなので、安心して聴けます。
SEもしっかりしていて場面によっては、臨場感ありすぎと感じるくらいです。
<CG>
OHPでサンプル画像が見れるので、それで参考にするのをお勧めします。
一言でいうと、淡い色調でグレデーションも押さえ気味の感じです。
個人的には好きではないのですが…。(塗りが変わったのでしょうか?)
まぁこれは個人の好みなので個々で確認してみてください。
あと背景・美術は、アニメの「おねがいティチャー」で美術を担当した草薙さんが行っているのも特徴でしょうか。
<感想>
一言で言うと、「ハイコストパフォーマンスでやり応え十分!」の作品でした。
8.800円でもあっさりなものを出すメーカーも多い中で、見習って欲しい優秀作品です。
オープニングも凝ったもので、これからプレイするゲームの雰囲気を捉えて気持ちを盛り上げてくれます。
またアルバムの回想シーンでは、Hシーンだけではなく、登場シーンやエンディングシーンも含まれてるのは嬉しい仕様です。
シナリオは、この手の作品で一般的なもので最初はほのぼの(萌え萌え)なのですが、段々事実が明らかになりシリアスになっていくというものです。
シナリオの分量もかなりのものですが、非現実な特殊な設定(ゲームでは一般的ですが^^;)も良く説明されていて、ゲームの世界に引き込まれていきました。
進行が苦にならず、最後まで楽しくプレイ、出来たので個人的には優秀なシナリオと思います。
エンディングのルートは基本的に、聖玲奈Endと野々香End?の2つだけ(のよう)なのですが、それぞれのシナリオの分量は十分です。
ゲームの期間は7/1から最長9/1の2ヶ月間ですが、7/1から8/7(8/8)まで毎日シナリオがあります。
登場人物も主人公:蒼乃翼、妹:蒼乃野々香、教師(天使):天川聖玲奈とほぼ限定されますが、プレー中は全く気になりません。
一人一人が濃いシナリオとなっています。
Hシーンは、ほとんど聖玲奈とのものです。
ただ濃さとか過激さとかを期待してはいけません。
なにしろもえっちアドベンチャーですから(笑
それでも、学校でのHや道具プレー等それなりのバリエーションはあります。
野々香とのHシーンはネタバレに書いておきます。
登場人物についてですが、野々香は妹萌えの人には堪らないでしょう。可愛くて,従順で兄一途ですし(笑
聖玲奈については、タイトル上はメインですが、野々香と比べるとインパクトが弱い感じです。
(でもHシーンは聖玲奈オンリーだったりします)
(ネタバレ開始)
最初のオープニングと途中の聖玲奈との会話で予感させてくれますが、主人公と野々香・聖玲奈は実は幼いころに会っています。
また、聖玲奈は実は主人公と血を分けた兄妹でなく、本当は近所の幼馴染なのです。
野々香の両親が交通事故でなくなり、自宅を売り払われ、主人公と離れ離れになりそうで悲しんでいるのを、聖玲奈が同情して天使の力で2人を兄弟ということにしました。しかし彼女はまだ未熟だったため、地上から離れることになるということが最後の方で明らかにされます。
野々香とのハッピー・エンドはなく、悲劇のヒロイン(主人公との単独ハッピーエンドはない)に仕立てているのは、おそらくライターの狙いでしょう。
したがって、野々香とのシーンは一つありますが主人公の夢オチです。
実の兄妹ではないのであっても良いように思われますが、これもライターの狙いなのでしょうか?
(ネタバレ終わり)
<10点満点での総合評価>
8.5点です。
期待しないで買った割には面白かったという嬉しさと、コストパフォーマンス+0.5点という感じです。
本当は9点つけたいところですが…名作とするのは微妙でしょう。
お気に入りのキャラ:蒼乃 野々香
最後に一言:「この作品と“ぷにつま”で、ぱじゃまソフトは一気に個人的な注目株になりました。」
雨〜The Rain〜 (セレスさんのレビュー) | 評価: 3 |
▼ タイトル | 雨〜The Rain〜 |
▼ ブランド | デジアニメ・コーポレイション |
▼ ジャンル | マルチ主人公ADV |
▼ 対応OS | Win98/2000/Me/XP |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | \8,800 |
▼ 発売日 | 2003/08/29 |
▼ 購入 | なし |
【CG観賞モード 】 | |
【 シーン観賞モード 】 | なし |
【 BGM観賞モード 】 | なし |
【 メッセージスキップ 】 | なし |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり(音声リピートなし) |
【 選択肢リターン機能 】 | なし |
【 オートモード 】 | なし |
【 ヒント機能 】 | なし |
【 セーブ数 】 | 12個 |
【 エンディング数 】 | 4個 |
<ストーリー>
夏が終わりを告げようとしている頃。
激しい夕立に見舞われ、ボクは途方に暮れていた。
この田舎町から出るための唯一の道が、崖崩れで通れなくなってしまったのだ。
ボクは逃げてきた。
何かから逃げてきた・・・。
逃げ疲れたとき、この田舎町にたどり着いたのだ。
シャツもパンツもずぶ濡れだった。
だけどこの雨が、ボクの中にある嫌なことを、全て洗い流してくれるような気がした。
だから、雨の中を歩くのは気持ち良かった。
木々が青く茂っていた。都会の喧噪から離れ、心も洗われるようだった。
田舎道をとぼとぼ歩いていると、
向こうにバス停が見えてきた。
バスはもう来ないことをボクは知っている。
だけど雨宿りくらいはできそうだった。
ボクは地べたに座り込み、
これからのことを思いめぐらした・・・
そのとき・・・
「どうしたの?」
目の前には、いつのまにか一人の少女が、
ボクを覗き込むように立っていた。
黒いコウモリ傘が肩越しに見えた。
少女のつぶらな瞳と、優しい笑顔が、
やけくそなボクを引き留めた。
「こんなところで、風邪をひくよ?」
「放っておいてくれよ」
「なんでこんな所に座っているの? しかもビショ濡れ」
「ボクはビショ濡れになって地面に座るのが好きなんだよ」
少女は詩という名前だった。
くたくたの野良犬みたいにヘコんでいたボクにとって、彼女の優しい笑みは、麻薬のような快感だった。
「ね、うちに来ない?」
「何でボクが君んちに行かなきゃならないんだ。」
強がって見せたけど、ボクは半ば行く気になっていた。
詩の姉が2人住む、たった3人の家。
「雨があがるまで、ずっと居てもいいよ!」
夏の終わりの雨は、長い雨になりそうだった・・・。
ボクは、家出をしてきたんだ・・・。
ボクは、人生をもう一度やりなおしたい・・・。
ボクは、警察から逃げてきた・・・。
ボクは、自殺しようとして・・・。
プレイヤー(=貴方)が選べるのは4タイプの主人公。
一様に何かから逃げてきた貴方は、無邪気で愉快な3姉妹と、甘い一週間を過ごすのです。
どんな過ごし方をするかは貴方次第!
そしてその後にあるものは・・・・・・?
<キャラクター>
詠(Ei)
3姉妹の長女。
家事を一手に引き受けている働き者。
おっとりした性格で、いつも貴方に微笑みかけます。
リビングでラグをひいて昼寝をしていても、貴方に気づくと微笑んでくれます。
子供の頃に好きなだけ食べられなかったスイカを半分、スプーンですくって食べさせてくれたりします。
貴方のワガママを沢山きいてくれる、お姉さんタイプの女の子です。
美衣(Bie)
朝の着替えも、ベッドに寝ころんでまま横着に、なんて一面も見せてくれます。
親しみやすいタイプの、ボーイッシュな女の子です。
詩(Shi)
トレードマークの猫耳も、ピクピク動きそうです。
ひたすら無邪気でキュートな女の子です。
うまく接すれば、貴方の言うことを何でも聞く子になります。
*声に出すと分かりますが、上から順にA、B、Cとなり、言葉が出ないような素晴らしいセンスです。
なお、CVは公開されてません。
このホームページはデジアニメ・コーポレイションより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はデジアニメ・コーポレイションに帰属します。
<購入動機>
HPで見たCGがツボにはまったから…(後悔>_<)。
<システム>
システムも上記のように、CG・シーン・BGM鑑賞モードは全てありませんし、画面はウィンドウズモード固定です。
さらにセーブは1日の終わりのセーブポイントでしか出来ませんし、最近流行のサムネイルも生成しません。
システムの貧弱さという点では天下無双という感じです。
この点についてはメーカーさんは至急改善されることを望みます。
というか「とっとと改善しろ!!ヽ(`Д´#)ノ」と言いたいです。
<音楽・音声>
音楽については鑑賞モードがないので曲数は分かりませんが、敢えて隠しているくらい少ないと感じます。
ただ特に不満は感じませんでした。
ゲームの雰囲気を盛り上げる…って訳ではないですが、邪魔するほどのものでもないです。
音声についでですが、美衣のCVは「どきどきお姉さん」で「川奈みちる」のCVを担当した青山ゆかりさんのような気がするのですが…。
そのくらい美衣は上手いと感じました。
他の二人は、もう少し…と最初感じましたが、しばらくすると慣れてしまいました。
CVを隠すというのは印象悪いです。はっきり出してくれた方が感じ良いですね。
<CG>
淡い色調と適度なデフォルメで、全体に可愛らしさを滲ませています。
個人的には一般的に淡い色調だと手抜きと感じるので、そう感じなかったのは素晴らしい仕事と思います。
枚数はCG鑑賞モード・回想モードが一切ないので不明ですが、そこそこの枚数はあると思います。
<感想>
一般的に言われる地雷です。
ゲーム的にはADVで、最初選択できる主人公は家出人のみでスタート。
シナリオを終了する度に、選択できる主人公(シナリオ)が増えていくというタイプです。
システムの欄であまりの酷さを羅列しましたが、真の問題はシステムでなく、シナリオの選択性(=ゲーム性)がほとんどないということです。
つまり(超ネタバレ)どんな選択をしようとも、シナリオは一本道!(超ネタバレ終わり)ということです。
これでADVと言うのはちょっと酷いというレベルです。
CGの美麗さ、HPでの叙情的で小説のようなストーリー(Prologue)説明で、実際には地雷ソフト。
まるで予告映画で期待させるだけさせて、実際に見るとがっかりさせるようなハリウッド映画のようです。
プレイ時間は比較的短めで、“難易度なし”なので、きれいなCGが見たい人は敢えてプレイしても良いというところでしょうか…(CG鑑賞モードなしですが)。
あるいは怖いものみたさで見るのもまた一興という感じです。
まさにB級映画を見る感覚ですが、定価8.800円ですので、あまりオススメできません。
2.800円位なら、まだ納得できたのですが…。
(ネタバレ)
最初の主人公選択が攻略ルートになっていて、それで終わりの一本道シナリオという超手抜き作品です。
具体的には…、
家出少年・天野飛翔(あまの かける):詠攻略シナリオ
警察に追われる男・井上優勝(いのうえ まさかつ):美衣攻略シナリオ
自殺志願者・江頭強(えがしら つよし:詩攻略シナリオ
人生をやり直したい男・内田勇気(うちだ ゆうき):ハーレムシナリオ
となっています。
この作品で一番駄目な点は、個別攻略シナリオの主人公はそれぞれのヒロインに対し「連れに戻る」という約束をして出ていきながら、別れの際に頭の中では「もうここへは戻って来ない」と言っている点です。
はぁ?
おいおい、ヒロインどころかユーザーまで騙しているよ…。
ただし最後のハーレムシナリオの主人公は3人の女性をまとめて面倒みるので、全体としてはハッピーエンドで落ち着きますが…。
(ネタバレ終わり)
<10点満点での総合評価>
3点です。
CGが良いということで救いですし、まぁまだこれ以上の破壊力抜群の地雷ソフトもありますから。
おすすめキャラ:詠…こんな女性に癒されたい。
最後に一言:「予告CMのセンスはピカイチだから、性質が悪い。
デジアニメ・コーポレーション恐るべし!」
VIPER-V8R (セレスさんのレビュー) | 評価: 2 |
▼ タイトル | VIPER-V8R |
▼ ブランド | ソニア |
▼ ジャンル | 妻性感開発SLG |
▼ 対応OS | Win98/98SE/2000/Me/XP |
▼ メディア | DVD-ROM |
▼ 定価 | \5,800 |
▼ 発売日 | 2003/08/29 |
▼ 購入 | なし |
【CG観賞モード 】 | |
【 シーン観賞モード 】 | あり(最初から最後まで再生するもの) |
【 BGM観賞モード 】 | あり |
【 メッセージスキップ 】 | なし |
【 メッセージ履歴機能 】 | なし(リピート機能はあり) |
【 選択肢リターン機能 】 | なし |
【 オートモード 】 | なし |
【 ヒント機能 】 | なし |
【 セーブ数 】 | 10個 |
【 エンディング数 】 | エンディング数意味なし、基本的に一本道。 |
<購入動機>
最近ソニアの評価は低めですが、私は好きです。
はい^^;
<音楽・音声>
音楽は全13曲です。
オープニング曲がジャズ風にアレンジされてますが、私は好きではありません。
前作の方がピアノ系主体で落ち着いていて好みでした。
他は…まぁこんなもんかなって感じです。特に期待しないで下さい。
音声ですが、良くわかりません。
ただ「子待川探偵事務所」の、かなりの部分を主人公の声だけでモノローグ風に済ませているのはやめてくれ欲しいと強く言いたいです。
<感想>
2003年9月を以って生産中止になってしまったNECのPC-98シリーズのDOSゲームでフルアニメで一世を風靡したViperシリーズの「Viper-V8」のリメイクです。
なお、ほぼオリジナルのWindows版が廉価版になって現在も売られています。
感想はというと…難しいです。
3つの短編シナリオは基本的に一本道で、分岐点もほぼなく、単純にアニメーションを楽しむものなのですが…。
それぞれについて感想を述べると以下のような感じです。
@18日の禁曜日
「Viper-V8」にあったもののリメイクで、キャンプ場のペンションに泊まった女学生グループがホッケーマスクをかぶった男に襲われるというもので、「13日の金曜日」のパロディです。
最初にプレーしたときは感動が薄かったです。
V8(Windows版)を再度プレーしてみたところ、DOS版の最初の衝撃が大きすぎて、記憶の中で凄く美化されていることがわかりました。
今回の方がフルスクリーンだし、CG(特に背景)のクォリティも上がっているのですが、これでは叶いません。
ただしリメイク版はHシーン以外が手抜きされています。
例えばシャワー中の女性を襲うため、J-ソンの視線で廊下を通るシーンが短くなっていたり、アンヌがJ−ソンに犯されているのを見てベティが後ずさるという名シーンが省略されていて、映像としての演出面ではオリジナルの方が優れています。
肌色の色使いがちょっとおかしく感じますが、これはソニアが海外進出した為、白人仕様に仕立ててられていると思っています。
A子待川探偵事務所〜社長令息営利誘拐事件顛末記〜
新作で、誘拐された「帝國海苔社」の次期社長で21才の社長子息を女探偵が救出するという話です。
これの評価でこのゲームの評価が決定されるといっても過言でない問題部分です。
Hシーンのアニメはまだましなのですが、それ以外はアニメでなく絵も手抜きです。
GAINA○のアニメの「エヴァンゲ○オン」「彼氏彼女○事情」の最終回くらいの手抜きほどではないですが、ソニアのこれまでの作品からすると酷いものです。
しかも嗜好対象がどうみてもショタコンでないかと思われます。
ストーリーも、ヤマなし・オチなし・イミなしで、まさに「ヤオイ」です。
製作者側もこんなものを作るのには意味があるはずなので、ひょっとしたらBoys系を作るための練習をこれでやってるのではと疑いたくなります。
(ネタバレ)
21才の社長子息というが、どう見ても小学生のようで、名前も「ショータ」。
誘拐された理由も、父親が遊んでくれないから不満に思っていたところ、誘拐犯がなんとかしてくれると言ったのを信じてついて行くといった感じ。
まったく設定上の21才というのはただのソフ倫対策でしかありません。
話としてはショタコンの女探偵が救出に行って、ショータ君を食べちゃうというだけの話です。
(ネタバレ終わり)
BDemons Night
これもViper-V8のリメイクで、モンスターに連れて行かれた女冒険者のリーザを救出するためにダンジョンに入っていき…という話です。
リーザが触手属性の植物と絡むシーンと主人公がサキュバスと絡むシーンが目玉です。
こちらも「18日の禁曜日」と同様、オリジナルが記憶の中で美化されているため、個人的にはイマイチに感じました。
基本的にCGのクォリティは上がっているのですが、デーモン(ボスキャラ・サキュバス・触手属性の植物のキャラデザインは、オリジナルの方が勝っている感じがしたため、どうしても今回のリメイク版は感動が薄かったです。
あと女性キャラに関しても、前作は目が大きく幼な顔ですが、今回のはそうでなく前作より劇画調です。
私の嗜好としては、前作の方が良いのでその点でも個人的にはマイナスです。
<10点満点での総合評価>
1点〜5点です。
ソニアのゲームを全くやっていない人なら5点ですが、やるならば「Viper-RSR
DVD版」とかの方を試す方がお勧めです。
ソニアのゲームがやったことのある人は、ソニアに対する思い入れ度によって点が増減します。
思い入れがなければただの地雷(4点)ですが、思い入れが強ければ致命傷を与えられる程の地雷にもなりかねません。
ただしショタコンの人には加点要素が+1がつくでしょうか^^;
私がつけるとすれば2点でしょう。
今後のソニアの新作はちょっと怖くて…デフォルトでは買えません。
お気に入りのキャラ:特になし。
最後に一言:「私はコレでソニアをやめました」となりかねない可能性を秘めた危険な香りのする作品…かな?」