家飛−カットビ!− (たろんなーどさんのレビュー) | 評価: 5 |
▼ タイトル | 家飛−カットビ!− |
▼ ブランド | TerraLunar(テラルナ) |
▼ ジャンル | 非日常かもしれないアーカイブノベル |
▼ 対応OS | Win98/2000/Me/XP |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | \8,800 |
▼ 発売日 | 2003/08/29 |
▼ 購入 | あり |
【CG観賞モード 】 | |
【 シーン観賞モード 】 | あり |
【 BGM観賞モード 】 | あり |
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり |
【 選択肢リターン機能 】 | なし |
【 オートモード 】 | なし |
【 ヒント機能 】 | なし |
【 セーブ数 】 | 16個 |
【 エンディング数 】 | 5個+BADEND |
<あ・ら・す・じ>
主人公の金田晃二郎(かねだこうじろう)は、仮性●茎が悩み以外にはこれといった特徴のない学生だ。
彼の家庭も二階建て戸建て住宅。
父親に母親、ばーちゃんはちょっとボケ気味、そして猫という幸せ満載ではないけれども不幸と呼ぶにはおこがましいくらい、平々凡々な家庭だ。
晃二郎はこのまま普通に卒業し、中堅の会社に就職。
そんないたって普通の人生を送る――――はずだった。
真夏のある日、彼の生涯最大の敵であり従姉妹でもある小鉄おとねに突然告白された。
彼女とは犬猿の仲なのに告白なんて。
これは罰ゲームかと晃二郎は信じるわけもない。
彼女のなだめすかしの告白工作(!?)の中、『晃二郎の事が好きなの――!』と魂の叫びが届いたのか突如大きな地震と共に金田家がぶあんと浮き上がった。
そう――金田家の家が宙に浮いてしまったのだ。
そして金田晃二郎と愉快な仲間たちはこの家を中心に国家レベルのドタバタ劇を繰り広げることになる。
<キャラクター紹介>
小鉄おとね(こてつ おとね)CV:こむら 奈々
主人公・晃二郎の従姉妹にして天敵。
基本的には傍若無人かつ、我が侭で自己中心的な性格。
弓道部所属の眼鏡っ子だが、主人公に何かといたずらや嫌がらせを仕掛けてくる悪魔のような存在。
橘 美空(たちばな みそら)CV:千川 綾音
主人公・晃二郎の同級生で、現在主人公が片思い中の相手。
学級委員で頭良し、運動良し、性格良しの完全無欠な学園のアイドル。
主人公のこともその延長として気にかけているようだが…?
咲花 みちる(さきはな みちる)CV:佐々 留美子
主人公・晃二郎のお隣の家の女の子で、主人公のことを「お兄ちゃん」と読んで慕っている。
何故か金田家の飼い猫シロガネとは仲が良い。基本的には甘えん坊で泣き虫。
何をやっても今ひとつなダメっぷりを発揮して主人公のことを頼っている。
神馬 葵妃(かんま きさき)CV:北都 南
空を飛ぶ金田家に乗り込んできた自衛隊特殊部隊隊員のお姉さま。
冷静に現状を分析するも、この異常事態の原因等はつかめていない様子。
金田家に残った人間の中で最年長であり、いつのまにやらリーダー格。
千代(ちよ)CV:Ruru
空飛ぶ金田家に突然現れた剣客。
ミサイルすら切り刻む凄腕で、幕末チックな格好をしている。
やや頭に血が上りやすく短気だが、頭の回転自体は早く、的確な判断が出来る。
金田晃二郎(主人公・リネーム不可)
平々凡々とした生活を送る何処にでもいるような学生。
ところがある日、彼の家が空を飛ぶところから物語りは始まる。
このホームページはTerraLunar(テラルナ)より一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はTerraLunar(テラルナ)に帰属します。
<音声>
キャストは上記の通り。
う〜ん…演技力に微妙に差が有るような。
その「気になる人」も決して下手ではないですが、上手い人が上手いだけに今ひとつな人が目立ちます。
まぁ、でも、トータルで見れば標準くらいのレベルだと思います。
あと、今ひとつキャラと声があってないかな〜と感じる人がいました。
具体的に言えば「小鉄おとね」なんですが…。
妙に可愛い系の声で最初ちと違和感がありましたね。
とはいえ、上手い人は上手いですし、上記以外の人はキャラにもあっているので問題無しです。
<音楽>
全18曲。うちボーカル曲2曲。
OP「Miracle Discotek」ED「Air」の2曲がボーカル曲ですが、どちらもインストのほうがいい曲のような…。
ボーカルが今ひとつ弱いのと、歌詞もちょっとおとなしめなので曲に負けてる感じがします。
BGMは全体的にギターがやたら目立ってます。
なんかトラウマでもあるんではないかってくらいギターてんこもり。
それにイロイロ手を加えて今風に仕上げてるって感じです。
音楽としては良い出来だとは思いますが、BGMとしてはちょっと浮いてる感じもします。
もっとも、これはBGMの出来もそうですが、音楽の使いどころが今ひとつなせいだと思います。
何というのか、いい音楽なんですが、使う場面に合ってないという、そういう感じです。
…残念。
<システム周り>(ver.1.00)
極普通の選択肢型AVG。システム周りの環境は上記の通り。
基本的には軽く動いてくれますし、不具合も無くかなりいい感じだと思います。
ただし、メッセージ読み返しがホイールマウス非対応だったり、「終了」と「タイトルに戻る」がえらい離れて配置されてたり、オートクリックが無かったりという辺りは人によっては減点対象かもしれません。
私はあまり気にしないですが…。
むしろこれだけ軽く動いてくれるのは快適でありがたいです。
スキップも早いですし^^;
<CG>
原画はヨネ氏。それほど特徴的ではないですが、絵柄自体は割とノーマルだと思います。
ただ、全体的に立ち絵とかのカラダがバランス悪い感じがしますね。
顔と体のバランスが悪いのでなんだか違和感があります。
特におとねはちょっと細すぎるような気がしますね。
それに加えて安定感も無い感じがします。
キャラクターにもよりますが、表情やCGによっては別のキャラっぽく見えてしまうこともあります。
塗りやアングルは丁寧でいい感じだと思うんですがね〜。
あと、途中に入るコミカルな絵なんかはいい感じだと思いましたが。
<Hシーン>
まぁいつも通り一言で…。
「Hシーンには期待しないで下さい」
以上…。
とそれだけではなんなので、もう少し^^;
各キャラ1シーン、純愛さわやかH系(笑)のみです。
尺の長さも標準くらいじゃないかとは思いますし、CGもHシーンは悪くないと思いますのでマァ普通。
ただ、主人公の独白がやたら童貞少年らしいテンパった感じなのでそれはどうかと思いますが…。
いや、面白いといえばそうですし、リアルといえばそうなかもしれませんが、そういうのが合わない人にはきっと会わないと思います。
というわけで、Hシーンに基本的に見るべき場所は基本的に無いんですが、実はたった一箇所だけ「見せ場」があります。
それは葵妃の(ネタバレ)スカイダイビングH!(ネタバレ終わり)。
これだけは必見かもしれません。
いや、リアルに考えたら落下時間的におかしいですが(笑)
面白いのでアリかと^^;
声優さんも頑張ってますし。
<感想>
う〜む、評価し難いゲームですね。というか、私が今ひとつ理解できなかったせいでしょうが…。
一言で言うなら、「よくわからない」ゲーム。
ともかく、話が唐突に展開していく印象があります。
おとねの告白→家が飛ぶ→どたばたコメディという序盤の展開がかなり急&唐突に進んで行き過ぎて置いてけぼり感を味わいます。
まさに「カットビ」!
キャラクターもかなりあっちの世界に行ってしまった感じで、行動原理というか、キャラクターの心理が今ひとつわからずのめりこみ難いと思います。
特におとねは、一応最後の方で説明されていますけど、それにしてもちょっと唐突過ぎます。
まさに「カットビ」!
シナリオ展開もかなり急で、特に葵妃シナリオは恋愛描写が全く無く、何故主人公とくっつくにいたったのかほぼ説明なし。
それ以外のシナリオも1プレイ2〜5時間くらいで無理に起承転結をつけている感じがあり、話が上滑りして進んでいく感じがあって今ひとつ乗り切れません。
まさに「カットビ」!
結論:「名は体を現す」(笑)
もう少し詳しく考えると、基本的に設定は悪くないと思います。
ただ、シナリオとキャラクターの両方が「カットんで」しまうと、ユーザーが話に入り込む「とっかかり」が無くなってしまうのではないでしょうか?
せめてどちらかは分かりやすくした方がいいのではないかな〜とか思いました。
こういう話は身近なキャラが「ありえないこと」に巻き込まれる、もしくは「ありえないキャラ」が身近な環境にいるからこそのギャップが面白いのであって、「ありえないこと」に「ありえないキャラ」がいるのは当たり前としか感じられません。
もっとも、その両方「ありえない」も追求すれば「ナンセンス・不条理系」として面白くはなると思いますが、残念ながらそこまでのこだわりも無く、ただユーザーから遠いお話で入り込みにくいなぁ、という印象を与えるにとどまっていると思います。
シナリオに関してはボリューム不足もあるかと思いますが。
上で述べたように、シナリオが短く、恋愛描写、世界描写共に足りない感じがしてしまうため、これも またユーザを遠ざけていると思います。
もっとも、このゲームのテキストは割と「濃い」というかかなり癖が有るので長くするとちょっと「くどく」なってしまうかもしれませんが…。
個人的には、テキスト自体は嫌いではないです。
いい意味で主人公が必死というかテンパっているのは世界観にもキャラクターにもあっていていい感じだと思います。
そういう主観的なものが出ているので、冷静さと落ち着きを欠く文章が続くため、その辺がダメな人はちょっとダメかもしれません。
主人公のキャラにはぴったりな感じではありますがね。
<10点満点での総合評価>
ぬ〜む、5点かな?
人によっては地雷レベルですが、BGMの出来、システムの安定、葵妃Hシーン(笑)
でちょっと加点。
お気に入りのキャラ:神馬 葵妃
最後に一言:「びみょ〜なゲーム。勧め難いことは、確か。」
AQUA BLUE (zaku2さんのレビュー) | 評価: 1 |
▼ タイトル | AQUA BLUE |
▼ ブランド | 戯画 |
▼ ジャンル | 恋愛AVG |
▼ 対応OS | Win98/2000/Me/XP |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | \5,800 |
▼ 発売日 | 2002/12/20 |
▼ 購入 | あり |
【CG観賞モード 】 | |
【 シーン観賞モード 】 | あり |
【 BGM観賞モード 】 | あり |
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり(音声リピートなし) |
【 選択肢リターン機能 】 | なし |
【 オートモード 】 | なし |
【 ヒント機能 】 | なし |
【 セーブ数 】 | 12個 |
【 エンディング数 】 | 6個+BADEND6個 |
<ストーリー>
史上最大の女子校生ミスコン・・・。
それは毎年夏に行われる。
大会参加資格は女子校生であること、ただそれだけ。
優勝者には優勝賞金に加えて、スポンサー企業によるプロデュースでアイドルデビューをすることができる。
大会の会場は一般開放され、毎年開催地ではお祭り騒ぎとなる。
また、大会の模様は録画され、秋に予選から順にTVで放映される。
TV放送では、この大会の名物「お色気シーン」の人気に引っ張られ、大人気番組の地位を確立している。
そして今年も夏がやってきた。
今年から大会スポンサー企業が変わったこともあり、これまでとは少しばかり雰囲気が違った感もある。
しかし、戦いの熱気はいつもと同じだった。
全国約十万人もの参加者で開催された予選も終わり、本戦も準決勝が終わった。
海をテーマにした世界初のテーマリゾート。
かつてここは常夏の楽園だった。
大会スポンサー企業、スパイラルリボン社が再び息を吹き込んだテーマリゾートは生き返った。
そして準決勝を勝ち抜き、決勝ラウンドへ勝ち進んだ6人が、間もなく楽園へ到着する・・・。
<キャラクター紹介>
森下 結衣(もりした ゆい)
友達は多く、誰からも好かれるような明るい性格。
料理が好きで、よく食事の用意を手伝ったりしている。運動はそこそこ良いレベルだが、勉強は苦手。
しかし、明るく責任感があるために、クラス委員を任されている。
バイト先では働き者なのだが、仕事が豪快で、よくやりすぎて失敗する。
しかし店長からは気に入られており、信頼されているようだ。
常盤 美幸(ときわ みゆき)
まじめで負けず嫌いな上、自分に厳しい考えを持っている。
明るい性格をしているため人気者であるが、男よりもなぜか、女にモテ、後輩を中心に同級生からもラブコールをよく受ける。
両親が蒸発し、2人の妹と弟の面倒を見ながら生活している。
空手部に所属するが、バイトで練習になかなか参加できないため、毎朝毎晩の自主練習で身体を鍛えている。
頭は悪くはないのだが、勉強は苦手。バイト先では働き者で店長からも気に入られており、また信頼されている。
加藤 なごみ(かとう なごみ)
感情の起伏に乏しく、普段からおとなしい。運動はにがてだが、勉強は出来るほう。
一人で行動するのを好み、冷めた考えをしているが、その内面はピュア。
おとなしい性格をしているために、友達は多くない。
一人暮らしをしており、生活費を補うためにコンビニでバイトをしているが、淡々としゃべるので、少し暗い感じがする。
最初は店長も注意していたのだが、その他の仕事は完璧にこなすので大目に見ている。
星川 有紗(ほしかわ ありさ)
根っからそれほど明るいわけではないのだが、外向けにはいつも明るく振る舞う。
人当たりは良いのだが、基本的に他人にあまり興味を持たない個人主義。
5歳の頃にデビューしそれ以来アイドルの道をひた進んできた。
昔から実力主義で、コネや親の七光りで評価されるのが嫌いで、自分に厳しくまじめな性格をしており、向上心が強い。
芸能活動が忙しく、たまにしか登校しない有紗だが、有紗の性格が幸いしてか割にクラスでは人気が高い。
芸能界では、さっぱりした性格が敵を作りにくいのだが、立場上大勢から妬まれているようだ。
佐倉 小夜(さくら さよ)
元気があり、すこしわがまま。アイドルに憧れの強い、有紗の追っかけ。
一人きりで家の中にいるのが嫌いで、遅くまで友人と遊んでいる事が多い。
加藤なごみとは、数年前引っ越しをする前の頃の友人。友達は多い方だが、深いつき合いの友達はいない。
運動神経が悪いわけではないのだが、行動がめちゃくちゃなために運動は苦手。勉強はもっと苦手。
たいした事は出来ないのだが、超能力を操ることができる。
早乙女 夏希(さおとめ なつき)
内気でおとなしい性格をしている。一人でいる事が多く、いつも静かにしている。
両親に管理されている生活を強いられているのであまり自由は利かない。
習い事は過去にも色々習ったが、現在では茶道、華道、書道、剣道の4つ。
全ての習い事に関してそれなりの技能を習得しており、筋金入りのお嬢様。
このホームページは戯画より一部文章を抜粋しています。
素材の著作権は戯画に帰属します。
<お願い>
*かなりぶった斬っているので注意の上読むこと。
<システム>
とりあえず上記参照。
まず今時オートモードがないというのも随分と手抜きの印象を受ける。まあどうせ使う場面なんかないんだけど…。
あとバックログもホイール・音声リピート非対応。まぁこんなテキストわざわざ読まねえし別にいいか…。
テキスト、グラフィックの切り替えやインターフェイスの動作が重めなのもキレどころだ。
その上、生意気にもフルインストしても起動ディスク強制要求なんだから脱帽するぜ。
もはやこうなるとエンディングのスタッフロ−ルが飛ばせないのも当たり前といった感じだ。
てゆうか、こんなクソゲー作った戦犯どもをそこまでして俺達に見て欲しいのかい戯画さん?
前作に比べ、スキップが未読制御できるようになったが、未読でもどうせ飛ばされる運命にあるので意味なし…。
一応誉めどころをあげるなら、選択肢を含めいつでもセーブできるようになったとこか?
まさかこんな当たり前のことでしか長所をあげらないとはさすがに思わなかったぜ。
<音楽・音声>
BGMは全曲10曲。
全体的に南国っぽいにぎやかなものが多し。
素人がつくったみたいですし、総じて印象に残るほどのものではありません。
まあ所詮戯画ですから…。
ボーカル曲が1曲。
「RIPPLE」同様、おバカな電波系ソング。
まあノリが良くていいんじゃないでしょうか。
ここは数少ない利点でしょう。担当はfeelだし。
オープニングムービーも良かったです。
いやほんとここだけだな、まともなのは…。
音声はヒロインのみフルボイス。
音質が非常に悪いです。大きい声を出すときに微妙に割れてるし、音量大きくすると酷さが際立ちます。
しかも、これだけの激短シナリオを助長するかのような台詞の割合の少なさ!全然ボリュームがない。
声優の実力ですが?
違和感などはさほど問題はありませんが、昨今のエロゲの水準を考えると低レベルに入るでしょう。
台詞の強調の仕方や間の置き方などの演技ははっきりいって素人スレスレですし、声質も好みの問題もあるのでしょうが、どうも聞き心地が良くありません。
こんなのに数人揃えるぐらいだったら、北都南さんクラスを2〜3人連れてきて二役でも三役でもさせた方が…。
<グラフィック>
基本原画担当が3人ほど。
絵柄自体はクセがなく、万人にうけやすい安定したものだと思いますが、一枚絵も立ち絵も枚数は圧倒的に少なく、しかもムラがありまくりで、それぞれで別人に見えることも多々あり。
まともなのはねこにゃん氏の担当(結衣、美幸)したとこだけです。
塗りもかなり下手。戯画の下手さは知ってますが、今作は特に酷かったです。
特にひどいのは雑誌やOHPで事前には未掲載の部分の質の悪さです。
これはもう明らかに悪意があるとしか思えません。
宣伝用に使われてた絵が標準レベルと思ってたら死ねます。
しかも背景にいたっては「RIPPLE」からのそのまんまの引用!
ここまで来てしまってはもはやそれさえどうでもいいのだが…。
<内容>
何から言えばいいんだろうか…。
とりあえず内容はNo.1女子校生を決める運動会という感じです。
借り物競争と、ライバルとの遭遇時のタイマンで構成されています。
最初に6人の中からプレイするヒロインを選んで、そのヒロインの視点で大会を進むのですが、1プレイ時間だいたい30分ほどで選択肢も実質3つのみという激短シナリオです。
普段だったらもちろんこんな短さはキレるところなんですが、今回に限っては早めに地獄から開放されるのでむしろ短いのが幸いと感じるくらいでした。
というか、多くの人はあまりの酷さに未読スキップしまくると思うので、実質プレイ時間は10分くらいでしょうか?
で、この大会は一応随所での女子校生たちのお色気シーンが目玉らしいのですが、洋服が透けたりパンチラするぐらいでエロゲプレイヤーたる僕等が満足するととでも思っているのでしょうか!?
あと、射撃合戦などのバトルに入るんですが、これはなんとただのテキストの羅列で効果音などの演出もまったくなしで、一枚絵がただ入るだけ!
せめてミニゲームぐらい入れてくれれば…。
もちろんストーリー性なんてのも全くありません。
大会が終われば勝っても負けてもちょっとエピローグを紹介してそのまま放置で終了。
特別なオチだってありません。
ヒロインごとのシナリオの違いとかもありません。
ヒロインの個性が強調されるのも最初の自己紹介ぐらいで、特に個々のエピソードの掘り下げや細かい心情表現もまったくなく、大会が始まれば全員同じテンション、展開で進むので、最初に誰を選んでも全く差はありません。
あとは大人しいか騒がしいかの違いだけでしょう。
萌えとか、ましてや感動なんか期待して買ったらえらい目にあいます。
あと一応隠しヒロインなるものが存在するのですが、このヒロインはデモとエンディングに少し出てくるだけですのであしからず。
何の為の登場なんだか…???
<エロ>
ヒロインそれぞれで1シーンずつ。
大会で負けた罰ゲームという形。
ジャンルは陵辱レイプとなります。
一応、パイズリとか強制放尿とか面白そうなシチュがそろっているのですが、ヒロインの反応が淡白でしかも中途半端。
徹底的に苦痛を感じた果てに絶望するか、ぶっとんで乱れまくるのかどっちかにして欲しいものです。
あと伊達なる謎の男が鬼畜王を名乗って登場するのですが、全然たいしたことないです…。
おい!そんなんで鬼畜王騙るなんて身の程知らずもいいとこだぜ!ランス様に謝れ!
CGは結構そそりますが、テキストと音声が最悪です。
官能的な状況描写とか股間に響くようなチュパ音・あえぎ声とか期待していたら死にます。
鍵系作品ほどではないにしろ、個人的にはこれで抜けた人は尊敬に値すると思います。
<プレイした感想>
や、やべえ、これは地雷だ…。
噂には聞いていたがまさかこれほどとは…。
これをやって、感想までこうやって書けるぐらいの生命力が残ってるのが不思議なくらいです。
えらいぞ俺!いやむしろ生きてるのさえ不思議?
製作者側のこだわりがユーザーのニーズから外れてしまったり、一生懸命作ろうとしても技術が追いつかなかったのならまだ許せるというものです。
しか〜し、これは明らかに「この程度のモンでも、後はパケ絵とか雑誌掲載用にちょっと力入れたCG数枚でオタクどもは誤魔化せるだろ」といった感じ。
あるいは「最近はag○やらk○yやらの台頭で俺達も苦しいから、ここらでオタクどもをからちょっとした小遣い稼ぎでもするか」といった意図さえ見て取れる作品。
同じ地雷でも、意気込んで製作を始めたが諸々の事情により途中で崩壊してしまった「D.C.
White Season」よりも最初から確信犯でやっていたこちらの方が悪質な地雷といえるでしょう。
だってデバッグというか企画の時点で地雷だってメーカーもわかってたはずです、これは…。
むしろ人として気づいていてくれ頼む…。
しかし散々こけにしているが、これを(予感はあったが)地雷と見抜けなかった俺が最大のバカといった感じ…(つД`)
<10点満点での総合評価>
1点。
点数つけるのさえ躊躇いますよ。だって商品以前のものだもん…。
「紅き諍い女」あたりといい勝負。いやむしろ個人的にはこっちの方が…。
これを5.800円で売ろうとした戯画さんには戦慄しますよ。もちろん買った俺も間抜けだけどさ。
同人として出して、1000円くらいでやっと納得できるかな。
いまさらこんなもん買う人もいないでしょうが。
お気に入りのキャラ:いるわけねえじゃん!
最後に一言:「罰ゲームなどにはいかかでしょうか^^;」