いけない☆シャッターチャンス!    (とっぷがんさんのレビュー)  評価: 7 
▼ タイトル いけない☆シャッターチャンス!
▼ ブランド BLACK PACKAGE
▼ ジャンル 恋愛アドベンチャー
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2003/09/12
▼ 購入 
/ オリジナル特典 Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(ホイールマウス対応)
【 選択肢リターン機能 】  あり
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  36個
【 エンディング数 】  9個


<あらすじ>
 2×才、職業『プー』な俺。
 特に何をすることもなく、牛丼屋のバイトとたまにパチンコをするだけの生活を送っていた。
 面白味も出会いもない、そんな生活に嫌気がさし、駅前の放置自転車に八つ当たりキックをかますがスポークに足を取られ数台を巻き込み豪快にダイブ&着地。
 もって行き場のない怒りに地面を拳で殴りつける。(痛い)
 しかしその時、目の前に落ちてきた雑誌の一頁に掲載されていた一つの写真に俺は目を奪われた。
 「うほっ、いい女!」
 そう、これが、これが俺の運命を変えた出会いだったのだ………!
 『俺はカメラマンになるぞ!(簡単そうだし)そして有名になって美人モデルに囲まれたウハウハ生活を実行させる!』
 雑誌に出ていた名前を頼りに探しに探して、やっと見つけたカメラマンに拝み倒し半ば強引に「弟子入り&住み込み修業」を果たす。
 「さあ、これから俺の『モデルにかこまれウハウハ生活』が始まるのか〜」
 と思いきや、現実はそう甘くはなかった。
 なんと、俺の師匠はその道では有名な「人間嫌い」で、主に風景や静物専門の写真家だったのだ!
 しかも『君に課題を出そう。期間中にカメラの技術に向上が見られなければスタジオを出て行って貰う』なんて事まで言い出されてしまう始末。
 絶望にうちひしがれるも、行く場所もない俺は、仕方なくカメラを構えとりあえずの目的を果たすために立ち上がった。
 しかし、勝利の女神様はまだ俺を見捨てたわけではなかったらしく………。


<キャラクター>
菱沼 かおる
 主人公の師匠であるカメラマンの娘。
 人見知りで大人しい性格だ。
 父の職業柄、各地を転々としていたため、子供時代は友達がほとんどいない。

津田 よう子
 表向きは、ちょっとキツいところもあるが快活元気な女の子。
 細かい事は気にしない………ように見せかけて、実は都合の悪いことはあまり深く考えないようにしているところがある。

小野寺 優香
 典型的な、ブリブリロリっ娘。
 天心爛漫H大好き!!
 公園の角でインスタントカメラ販売&スピード現像の店を開いている。
 店名は『ブレるんです』!?

工藤 かずさ
 勝ち気で快活な女性。
 自分の容姿にすごぶる自信を持っている。
 付き合うとしたら3高レベルの男じゃなければダメだと言うが・・・。

工藤 ありさ
 かずさの姉。
 喫茶店で働いている。
 妹のかずさとは反対に清楚で可憐。
 少し恥かしがり屋。
 学生の頃に悲しい恋愛体験を持つ。

森下 早紀
 弓道部に所属。
 姉御肌だが面倒見がよく、後輩に慕われている。
 本人は、全くそんな気はないが、後輩にファンクラブがあり。

五十嵐 若葉
 王子様を夢見るおたくっ子。
 絵を描いたり小説を読みながら空想するのが大好な、おとなしい女の子。
 しかし、自分の妄想や理想を求める余り、暴走しすぎるところも・・・。
 森下早紀ファンクラブ会長!?

まなみ
 主人公の義妹。
 明るく快活なお兄ちゃん子。
 頼りない兄を、心配しつつも甘え上手。
 通学に便利という理由で兄のアパートへ転がり込む計画だったが………


このホームページはBLACK PACKAGEより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はBLACK PACKAGEに帰属します。



<購入動機>
 CG買い。(あっさり)


<ゲーム概要>
 ゲームシステムは、移動式&会話選択式のADVゲーム。
 ゲーム期間は7/22〜8/31の約40日間ですが、途中で誰かのEDを迎えるとそこで終了です。
 1日の流れは、午前と午後の2回、移動する場所を選択して進んでいきます。

 ゲーム開始直後で移動できる場所は、「自室(休養)」「商店街」「台所」「スタジオ」「公園」「駅」の6箇所。
 その後イベントが発生すると、「写真屋」「喫茶店」が増え、合計8箇所になります。
 1回の移動で「体力」パラメータを1消費し、これが0になるとその日は行動不能になります。
 「自室」で休むことにより「体力」パラメータは「1」補充されます。
 また、睡眠でも「1」補充されます。

 ゲーム開始直後の攻略対象キャラは3人。
 その後主人公が移動&探索することにより、最終的に8人が登場します。
 その他に4人の一発キャラが登場します。

 基本的には、攻略対象キャラに「会う」ことでイベントが発生し、好感度が上がっていきます。
 長期間攻略対象キャラに会わないで放置していると、みるみるうちに好感度が低下し、やがて攻略不可になります。
 また、「技術」というパラメータが存在し、アイテムを入手(ランダム)したり、
 女の子のイベントが発生したりすると少しずつ上がっていきます。(最大16段階)
 この「技術」パラメータが一定値を超えないと発生しないイベントがあります。
 各キャラ単位の大筋のシナリオをクリアするだけなら、それほど難しくないかもしれませんが、シーン回想モードをすべて埋めるには、なかなかの根気が必要になります。
 同時攻略は可能ですが、一部攻略がどちらか択一の人間関係に設定されているキャラがいますので、一度のプレイで全員攻略するのは不可能です。


<システム補足>
 CD2枚組。
 インストールで使用するHDDは約900MB。
 音源をCD−DAで選択したときのみ、ゲーム起動時にCDが必要となります。
 システムは一通り揃っており、特に足りないものはないと思います。
 それどころか、マウスの右クリックやホイールなどお好みでカスタマイズできたり、かなり詳細に色々な設定ができて親切設計です。
 そして、かなり強固なシステムだと思います。
 戯○とか、JA○ISとはか、参考にしてほしいですねぇ(^_^;)


<音楽>
 『ロドリゲスのぶ』さん。
 音楽鑑賞モードは全部で19曲。

 ボーカル曲は3×2(通常&別アレンジ)で6曲。
 OP曲「恋のBlink」はアップテンポで結構聴きやすい印象です。
 ED曲は2種類あって、キャラによって使用する曲が分かれています。
 一方の「First Season」はピアノ基調のしっとりしたバラード風、もう一方の「あなたと」はややアップテンポの曲です。
 ボーカル曲は総じて良い感じですね。

 BGMは全部で13曲。
 ウーム、いまいちインパクトに欠けますかねぇ。
 印象に残らない曲ばかりです、残念ながら。
 曲数も少ないです。
 ボーカル曲ベースのBGMを差し引くと、ますます少なくなります。

 音源はCD−DAとMIDI。
 当然、CD−DAの方が音質は良いのですが、曲の切り替え時にアイドルタイムが発生して少しストレス溜まります。
 ゲーム進行を優先させればMIDIなのですが、そうなると音質が悪くますます印象に残りません。
 WMAなどのWAVE音源の選択肢はなかったのでしょうか。


<原画・CG>
 原画は『大越秀武』さん。
 「目」の表情が豊かに表現されていますね。
 仮に髪型や服装が分からなくても、どの「目」が誰のキャラか分かるくらい描き分けられています。
 「胸」の形も総じて綺麗です。

 CGはかなりレベルが高いと思います。
 塗りも綺麗です。
 えちぃシーンにおけるアソコの表現が、かなり際どいですねぇ(^_^;)
 ここまで描いていいのか? というCGが結構あります。
 全体的に、お肌がツヤツヤしています(笑)

 「CG観賞モード」は、かおる:19(13)、よう子:16(13)、優香:27(16)、かずさ:24(14)、ありさ:27(13)、早紀:15(12)、若葉:16(10)、まなみ:29(13)、その他:17(12)、合計:190(116)です。
 ※括弧内は、表情パターン別を1つとしてカウントした枚数。
 この内、えちぃCGは約7割に当たる146(84)です。

 「シーン鑑賞モード」は、かおる:21、よう子:17、優香:15、かずさ&ありさ:20、早紀&若葉:18、まなみ:23、その他:6、合計:120です。


<演出・効果>
 特筆すべき演出はありません。


<ゲーム進行システム>
 プレイスタイルを「ONLYプレイ」で行うと、各シナリオに没頭できる反面、「探索」を強要されます。
 しかも、移動先のキャラ表示がありませんので、空振りするたび何回もリロードすることになり、ストレスが溜まります。
 中には、日を空けないと次のイベントが発生しないケースもあるので、その間無意味な進行を余儀なくされることもあります。
 ヒント機能などで、移動先のキャラ表示をしてほしかったですねぇ(^_^;)
 今はもう『同級生』や『下級生』的な進行システムは切ないです、正直なところ…。

 プレイスタイルを「同時攻略プレイ」で行うと、移動先を絞り込まなくて良い反面、各シナリオが交錯します。
 うまく頭の中でキャラごとのシナリオを整理できれば問題ありませんが、純愛→陵辱→青春→寝取られ、と数分単位で目まぐるしく展開されると、互いのシナリオの特徴がスポイルされ、ひとつに融合してしまう錯覚に囚われます。
 それと、次の移動でEDを迎えてしまうキャラがいる場所を覚えておいて、そこには移動してはいけない、と常に頭の中で管理しなければならないのも煩わしいです。

 次に「好感度」。
 会話の内容がどうあれ、会うだけで簡単に上がるというのは納得できないですねぇ(^_^;)
 主人公の行動や言動が影響しない「好感度」というのは、疎外感すら感じます。
 それと、上がり下がり激し過ぎ。
 ちょっと油断してたら、すぐ攻略不可になるし…。

 更に「体力」パラメータ。
 はっきり言って不要だと思います。
 どこに移動しても、何をやっても消費される「体力」は「1」だし、「0」になり行動不能になることで発生するイベントがあるわけでもありません。
 プレイ期間のリミッターの位置づけなのでしょうが、もともとプレイ期間は8/31までという制限があるわけですから、更に制限をかける必要性を感じません。
 無意味に2日に1回の「休養」を余儀なくされ、ひいてはゲームのリズムを悪くしているだけです。
 移動式ADVは、ただでさえストレスが溜まりやすいのですから、更にストレスを増加させるが如き要因は排除してほしかったです。

 そして曲者「技術」パラメータ。
 「ONLYプレイ」スタイルでは、アイテムの入手が主な増加方法なので、この数値が上がりにくく、イベントの取りこぼしが発生しやすくなります。
 「同時攻略プレイ」スタイルでは、女の子とのイベントが主な増加方法なので、この数値が上がりやすい反面、シナリオ交錯の問題が発生します。

 全体的に、プレイヤーがかなりのストレスを溜める、更にはシナリオの足を引っ張る進行システムだと思います。


<設定・シナリオ>
 シナリオは『新樹成』さん以下10名の方が名を連ねています。
 どなたがどのキャラの担当かは分かりませんが…。

 攻略対象キャラは8人です。
 愛想ない師匠の娘、気性激しい姉弟子、ロリな写真屋、タカピーいけいけお姉さん、地味なトラウマお姉さん、体育会系学園のアイドル、学園アイドルの追っかけ、我侭な義妹、とバラエティに富んでいます。
 当然、それぞれにそれなりのボリュームのシナリオがあります。

 個々のシナリオは、純愛系キャラは通常テキストが長めでエロテキストが短め、陵辱系キャラは通常テキストが短めでエロテキストが長めと、キャラの設定に合わせてバランスが取れています。
 大筋のシナリオ自体はそれ程悪いとは感じませんでした。
 逆に言えば、強力なインパクトもないという事ですが…。

 それと、複数でシナリオを担当されているせいか、シナリオ間で完成度の差異みたいなのを感じました。
 結構、感情移入できて楽しめたシナリオがあった反面、機械的にテキストをめくるだけのシナリオもありました。
 複数のライターさんが担当することは特に否定はしませんが、一番熟練しているライターさんが監修するなど、どのシナリオもある程度の水準は確保していただきたいです。
 もっとも、これだけの人数が担当されていると、それどころではないのかもしれませんが(^_^;)

 あと、イベントが終わって通常画面に戻るとき、あるいはエピローグが終わってメニュー画面に変わるときなど、いきなり「バツッ」と切り替わるのは、ちょっと興ざめでしたねぇ。
 プレイヤーの頭がスイッチのオンオフみたいに、簡単に切り替わると思っているのでしょうか。
 もう少し「間」というか「余韻」というか、その辺もシナリオを構築する上では計算に入れて欲しいですね。


<えっちぃシーン>
 1人当たり、2〜7回のえちぃシーンがあります。
 キャラの設定に合わせて、ソフトなものからややハードなものまで、全体的にはバリエーションが豊富です。
 1回当たりのえちぃシーンのテキストは長めです。
 特に陵辱系キャラになるほど、その傾向は顕著になります。
 個人的には長めのテキストは好みですが、少しだけ長さに辟易するシーンが若干ありました。
 もっとも、それは声優さんの演技力も関係しているのでしょうけど。
 処女率は62.5%。
 ビジュアル的にも表示されます。


<キャラ別感想>
※「先入観がつくからイヤ」という方はスキップして下さい。
◆菱沼 かおる◆
 主人公が従事することになった師匠の娘。
 主人公は何とか仲良くなろうとアプローチするが、人を寄せ付けない。
 果たして彼女の凍りついた心を溶かす事ができるのか…?

 たぶんメインキャラだと踏んで真剣にプレイ。
 順調にイベントを消化。
 ところがある日、「かおる」アイコンに×(攻略不可)の表示が。
 何度リロードしてもその日で不可に。
 何気に数値が高くなった「技術」パラメータ。
 お前か?お前が悪さしてるのか?(涙)
 かくして、再度はじめからプレイする事に……(/o\)
 ※注「かおる」はある理由で「技術」パラメータが一定値を超えると攻略不可になります。

 このキャラは、我侭な子供がそのまま大人になったような設定です。
 なので、イベントが進むにつれ、プレイヤーのストレスが溜まっていきます。
 「誰も私の気持ちを分かってくれない、ギャーギャーギャー」
 「あなたの気持ちなんか分かりたくもない、ギャーギャーギャー」
 「憎い!憎い!憎い!、ギャーギャーギャー」
 ……殴っていい?コイツ↑(^_^;)
 いやぁ、初回キャラで見事に萎えました……(/o\)

 EDは1つ。
 EDタイトルは…「ほのぼのハッピーエンド」かい!(ビシッ)
 ここまでの変わり身とは…ある意味、最強のキャラかも。

 えちぃシーンは2回。
 シチュエーションは、かおるの部屋、スタジオ等々…。
 バリエーションは、正常位、フェラ、座位等々…。
 設定上、一番おとなしめのえちぃシーンです。

 CVは「島香麗子」さん。
 通常ボイスもえちぃボイスもうまいです…と言うか、好みです。
 「スガタ完全版」の「桜子」さんと同じ声のような気が…。

◆津田 よう子◆
 主人公が従事することになった師匠の姉弟子。
 時には厳しく、時には暖かく、主人公は色々な指導を受けます。
 そんな折、垣間見た師匠とよう子のギクシャクした関係。
 果たして彼女のさまよう心を捕まえる事ができるのか…?

 たぶん準メインキャラだと踏んでそれなりにプレイ。
 順調にイベントを消化。
 ところがある日、「よう子」アイコンに×(攻略不可)の表示が。
 何度リロードしてもその日で不可に。
 何気にニコニコ笑っている「かおる」アイコン。
 お前か?お前が悪さしてるのか?(怒)
 かくして、再度はじめからプレイする事に……(/o\)
 ※注「かおる」と「よう子」はある理由で二律背反として設定されています。

 このキャラは、明るく豪快なお姉さんというイメージでしたが、物語が進むにつれ、真の姿が現れていきます。
 個人的には、こういう「心の強さと弱さ」をテーマにしたシナリオは好みです。
 本作品のシナリオの中では一番無理なく物語が展開されていると感じ、一番感情移入できたシナリオでした。

 EDは1つ。
 EDタイトルは…「二人で地道に…」
 ヘタレな師匠が最後にちょっとだけ格好つけます。

 えちぃシーンは3回。
 シチュエーションは、スタジオ、よう子の部屋、ラブホテル等々…。
 バリエーションは、パイズリ、後背位、クンニ、側位等々…。
 ワイルドな雰囲気の割におとなしめです。

 CVは「吉野摩季」さん。
 初めて聴く声ですねぇ…新人さんでしょうか。
 通常ボイスはちょっとババくさい(すみませぬ)ですが、えちぃボイスはこのババくささ(重ねてすみませぬ)が逆にエロくて良い感じです。

◆小野寺 優香◆
 怪しげな写真屋を経営しているロリロリな娘。
 時折、公園で出張販売をしています。
 その奔放さに主人公は振り回されますが…。

 このキャラは、シナリオがありません。
 いや、あることはあるんですが、陵辱系キャラの筆頭として設定されているので、シナリオはえちぃテキストと割切って進めるのが吉です。
 いる場所が常に一定しているので、イベントの進行自体は一番サクサク進みます。
 進むのは良いのですが、イベント15個のうち、6個が「写真屋休業中」という同じイベントなのは手を抜きすぎではないですか?

 EDは2つ。
 EDタイトルは…「スリルな性活」まんまだなぁ…(^_^;)
 もうひとつはBADENDでシーン回想モードには登録されません。
 (CGモードには登録されます)
 キャラの特徴が一番分かりやすいEDです。

 えちぃシーンは7回。
 シチュエーションは、写真屋、公園等々…。
 バリエーションは、フェラ、パイズリ、クンニ、正常位、後背位、騎乗位、座位、まんぐり(笑)、ローター等々…。
 陵辱系キャラの筆頭に恥じない、最多のバリエーションを誇ります。

 CVは「野神奈々」さん。
 本作では、2役(まなみ)担当で、本来の声バージョンを「まなみ」で使っているので、こちらの声はいささか変えています。
 声を作っているのがところどころに現れていて、若干無理を強いられているのを感じます。
 特にえちぃボイス。
 単調です。
 聴くのが少し苦痛です。
 ……すみません、聴いてて寝ちゃいました……(/o\)

◆工藤 かずさ◆
 携帯電話のキャンペーンガール。
 ヒロインの中では一番セクシーなお姉さん。
 主人公は何とか彼女を被写体にしようとしますが…。

 このキャラも、陵辱系キャラとして設定されているので、シナリオはえちぃテキストと割切って進めるのが吉です。
 いる場所が一定していないので、結構探索にストレスが溜まります。
 エロなキャラにおけるCVの重要性、というのを再認識させてくれるキャラです。
 個人的には、もう少しイベントを増やしてほしかったですねぇ(^_^;)

 EDは1つ。
 EDタイトルは…「主人公ヘタレエンド」(笑)
 かずさの我侭の陰から見え隠れする優しさが、なかなか良い感じです。

 えちぃシーンは4回。
 シチュエーションは、病院、シティホテル、喫茶店等々…。
 バリエーションは、フェラ、パイズリ、正常位、後背位、騎乗位等々…。
 「ラブホテルは絶対イヤ」と言って入ったシティホテルのCGが、ラブホテルと同じなんですけど…(^_^;)

 CVはビバ!「白井綾乃」さん。
 あぁ…貴方の存在が、本作のエロ部門を引き締めています。
 今回もセリフの隅から隅まで堪能させていただきました、はい。
 もう少し出番が欲しかったところですけど。

◆工藤 ありさ◆
 商店街にある喫茶店で働いています。
 ヒロインの中では一番地味なお姉さん。
 主人公は何とか彼女の心の傷を癒そうとしますが…。

 このキャラのシナリオも地味ですが結構良かったですねぇ。
 こういう「癒し」がテーマのシナリオも結構好みです。
 リアルな世界ではなかなか癒されない事でも、せめてゲームの世界ではうまくいってほしいものです。(しみじみ)

 EDは1つ。
 EDタイトルは…「まったり生活」
 ひょっとして、主人公にとってはベストエンドかも。

 えちぃシーンは5回。
 シチュエーションは、ありさの部屋、喫茶店、学校のプール等々…。
 バリエーションは、自慰、フェラ、クンニ、正常位、騎乗位等々…。
 緊迫するカウンターの内と外…羞恥プレイ?(^_^;)

 CVは「川本綾音」さん。
 「桜井美鈴」さんの声だと思うんですけど…改名したのかな?
 『ショコラ』以来でしょうか。
 朴訥とした特徴ある声なのでキャスティングが難しいんでしょうかねぇ。
 個人的には好きな声優さんなので、活躍してほしいです。

◆森下 早紀◆
 弓道部に所属する学園のアイドル。
 追っかけのファンが沢山います。
 普通の学園生活を送りたく、普通の恋愛をしたいと思っていた彼女の前に現れた主人公に対して、彼女の取った行動は…。

 このキャラは、本作のキャラの中では一番可愛い子ですね。
 この年頃の子にありがちな、可愛い女の子らしく思われたい、振る舞いたい、という心情が伝わってきます。
 手を握りたいけど握れない理由…。
 序盤から張られていた伏線が、最後にその心情をうまく表現していると思います。
 もう少し長めのシナリオであって欲しかったですねぇ。

 EDは1つ。
 EDタイトルは…「清く正しく美しく」
 あー青春だなぁ…(^_^;)

 えちぃシーンは2回。
 シチュエーションは、ラブホテル、弓道部部室、等々…。
 バリエーションは、クンニ、正常位、後背位、等々…。
 おーおー、初々しいなー(笑)

 CVは「楠鈴音」さん。
 最近結構見かける方ですね。
 「萌え」声優さんかな?
 「あう」「はう」「ふぇ」などの「萌え」セリフに磨きがかかれば、最強クラスの「萌え」声優になる予感。

◆五十嵐 若葉◆
 新聞部に所属する、「森下早紀」のストーカー(笑)
 「早紀」と仲良くなった主人公を利用しようと近づいてきますが…。

 このキャラは、はっきり言って不要ですね。
 ラストの話の展開も唐突で説得力はないし、感情移入とは対極に位置します。
 こういうキャラは入れないで、その分「早紀」シナリオをもっと膨らまして欲しかったです。
 私は何故かこのキャラを最後に攻略してしまったので、それはもう後味悪いことと言ったら…。

 EDは1つ。
 EDタイトルは…「こきつかわれ王子様」
 性格がタイトルに表れてますな…(^_^;)

 えちぃシーンは3回。
 シチュエーションは、新聞部部室等々…。
 バリエーションは、フェラ、自慰、正常位、後背位、縄跳び(笑)等々…。
 ご褒美、ご褒美。

 CVは「涼元みう」さん。
 この方も「萌え」声優さんかな?
 声質は良いと思いますが、今回は役柄がハズレでしたかねぇ。

◆まなみ◆
 おしかけ義妹。
 主人公が居候する師匠の家に、女の子が2人いると知って乗り込んできます。
 主人公は果たしてその秘めた想いに気付くのか…?

 このキャラは、いわゆる定番キャラですね。
 女の子がいると知って乗り込んできたわりには、序盤は淡白ですが。(笑)
 「まなみ」のイベントは、殆どが自動進行です。
 特定の日になると、勝手にイベントが発生します。
 そのイベントで約束を守るか否かが、攻略続行の鍵となります。
 攻略するためには、当然約束を守る必要があるのですが、必ずしも早く守れば良いとは限らないんですよねぇ、これが(^_^;)
 このあたりが、このゲームの意地悪さであり、ストレスが益々高まる要因なのですが。
 シナリオ的には、我侭で暴走気味な「まなみ」に少し鬱陶しさを感じます。

 EDは1つ。
 EDタイトルは…「まなみ」まんまやんけ……(-_-;)
 おーい、別の笛も吹いて欲しいぞー。(おやヂ)

 えちぃシーンは3回。
 シチュエーションは、公園、自室等々…。
 バリエーションは、フェラ、クンニ、正常位、騎乗位、後背位等々…。
 野外だと燃える…?

 CVは「野神奈々」さん。
 こちらのパートは安心して聴けます。
 最近はご活躍ですね。
 個人的には、トラヴュランスのイメージが強いですが…。
 除々に「萌え」声優としての地位を築きつつありますね。


<総評>
 シナリオは……悪くないです。
 エロは……悪くないです。
 何と言うか、強調したい部分がない反面、減点材料もそれほど見つかりません。
 シナリオもエロもある程度のレベルであればOKという方には、それなりに楽しめる作品だと思います。
 純粋に純愛シナリオをもとめる方や、純粋にエロをもとめる方にとっては、少し物足りなく感じるかもしれません。

 個人的には、進行システムが移動式&探索式でなければ、あるいは移動式&探索式であっても移動先のキャラ表示などのヒント機能があれば、シナリオの評価は1ランク上がっていたかもしれません。
 心穏やかな状態でシナリオをノベル形式で読んでいくのと、イベントが起きなくてイライラした状態でシナリオをブツ切り形式で読んでいくのとでは、同じシナリオでもかなり印象が変わります。
 製作者側が作っていて楽しいゲームではなく、プレイヤー側がプレイしていてあまりストレスを溜めないゲーム、というのを念頭に置いて、手枷足枷にならないようなゲームシステムを構築していただきたいです。


<お気に入りのキャラ>
かおる よう子 優香 かずさ ありさ 早紀 若葉 まなみ
シナリオ
性格
音声 10
CUP
えっちぃ
合計 35 38 32 40 40 41 31 38
  シナリオでは「よう子」、えちぃ度では「かずさ」、総合では『早紀』です。


<10点満点での総合評価>
シナリオ 完成度バラバラ
原画 目は口ほどに物を…
CG 高レベル
キャラ 一部変なの有り
音声 結構良い
音楽 ボーカル曲は良いが…
システム ゲーム進行が…
演出 特になし
エロ キャラによりバラツキ
ボリューム 総プレイ時間20時間
合計 70
  と、言う事で『7点』です。

最後に一言:「この作品の真のヘタレ…それは「師匠」(^-^)ノ」