てのひらを、たいようにAB (とっぷがんさんのレビュー) | 評価: 6.5 |
▼ タイトル | てのひらを、たいようにAB |
▼ ブランド | Clear |
▼ ジャンル | 恋愛アドベンチャーノベル |
▼ 対応OS | Win98/2000/Me/XP |
▼ メディア | CD-ROM×1枚、CD-DA×2枚 |
▼ 定価 | \5,800 |
▼ 発売日 | 2003/05/30 |
▼ 購入 | あり |
【CG観賞モード 】 | |
【 シーン観賞モード 】 | なし |
【 BGM観賞モード 】 | なし |
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり(ホイールマウス対応) |
【 選択肢リターン機能 】 | なし |
【 オートモード 】 | あり |
【 ヒント機能 】 | あり(選択肢の色表示) |
【 セーブ数 】 | 56個 |
【 エンディング数 】 | 6個 |
<あらすじ>
「てのひらを、たいように」
「その後」と「その前」の出来事。
穏やかで何気ない日常。
そんな日々の中、僕らは生きていく。
明日が楽しいと覚える日々を。
仲間と出会い、わいわいと騒いで一日が終わる。
明日が楽しみだな。
素直にそう思える「今」を僕たちは手にしていた。
川の音が聞こえる場所。
そして「今」に至る過去がある。
それは全ての始まりとなる白く悲しい記憶。
過去を変えることは出来ない。
だが、未来を変えることが出来る。
それは僕らに残された「希望」だった。
<ストーリー>
・After編
本編終了後のある日曜日。
Harvestでささやかなパーティーが開かれる。
穏やかな時間の中でパーティーは進行する。
大切な友達、そして新しい友達みんな一緒になって。
・Before編
数百年前。
旅を続ける青年がとある村にやってくる。
絵描きをその仕事としている青年は、村の神主から仕事を請け負った事がきっかけで
村にしばらく滞在することになった。
その時にはすでに彼は気づいていた。
自分の訪れたこの村に「何か」があることに。
ノベル形式で進む「てのひらを、たいように」以前のある出来事の物語。
このホームページはClearより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はClearに帰属します。
<購入動機>
本数限定販売と聞いてとりあえず確保。
(本編プレイ前でしたけど…)
<ゲーム概要>
ゲームスタイルは、「After編」は会話選択方式のオーソドックスなADVゲーム。
「Before編」は選択肢が一切ないスタイルです。
「After編」攻略対象キャラは「永久」「穂」「美花」「まりあ」「常盤」の五人。
(攻略という程のものではないですが…)
「After編」の誰かをクリアすると「Extra2」が、「Before編」をクリアすると「Extra1」がそれぞれメニューに表示され、おまけシナリオがプレイできるようになります。
尚、「After編」と「Before編」はどちらが先でも構いません。
<システム補足>
インストールで使用するHDDは約450MB。
フルサイズのインストールしかできません。
ゲームの起動時はCDは必要ありません。
システムは基本的には、本編と同じです。
ジョイパッドの設定関係が増えたくらいです。
修正パッチは、今のところありません。
<音楽>
基本的には本編と同じです。
「流れるままに」あたりは、若干アレンジ変わっているようですが。
同梱されている『てのひらを、たいように Original Soundtrack』に収録されている曲は、本編の「音楽鑑賞モード」のメニューとほぼ同じです。
でもなぜか「癒されぬ傷を抱き」だけが収録されていません。
<音声>
「After編」は、本編と同じキャスティングです。
「Before編」はCV非公開ですが、「乃田あ○実」さんと「まきい○み」さんでしょう。
エース投入で磐石の態勢です。
<原画・CG>
キャラ原画は『おーじ』さん。
CGは本編のと比べて、若干の違和感を感じます。
原画なのか塗りなのか…。
タッチが変わったのなら変わったなりで統一してくれれば良いのですが、本編のCGを一部使いまわしていますので、自然と比べてしまいます。
「CG観賞モード」は、「After編」:35(16)、「Before編」:17(9)、「Extra編」:1(1)、の合計:53(26)です。
※括弧内は、表情パターン別を1つとしてカウントした枚数。
この内、えちぃCGは約1割に当たる、5(2)です。
尚、「シーン鑑賞モード」はありません。
<感想>
【設定・シナリオ】
この作品は「After編」と「Before編」という、2つのシナリオによって構成されています。
ライターさんは「After編」を『冬雀』さん、「Before編」を『秋津環』さんがそれぞれ担当されています。
◆『After編』◆
本編終了直後の世界を舞台とした、本編のエピローグ的な物語です。
「永久」の望んでやまなかった「日常」が、そこにはあります。
「運命」も「伝承」も関係ない、普通の「日常」を手に入れた登場人物たちの、普通の「日常生活」を楽しんでみて下さい、そんな感じのシナリオです。
なので、あまり起伏がなく、ほのぼの路線一直線という感じです。
まぁ、10年後くらいの設定で「やはり人は純真な心だけでは生きていけない」なんて否定的な物語が始まるよりは、はるかに良いのですが(^_^;)
ただ、攻略キャラのED用のCGが全員分用意されていないこと、CGのタッチが本編と微妙に違うことなどから、少しあわてて制作したような印象を受けましたが。
プレイ時間は2時間くらいです。
◆『Before編』◆
本編の遥か昔の世界を舞台とした、本編のプロローグ的な物語です。
「永久」を縛り続けた「非日常の始まり」が、そこにはあります。
このシナリオには選択肢がありません。
過去のお話なので、確定している歴史の「IF」はありえない、と言う事なのでしょう。
現代との繋がりが分かったような、分からないような(^_^;)
ある程度予想はしてましたが、悲しいお話ですね……(/o\)
プレイ時間は3時間くらいです。
【えちぃシーン】
◆『After編』◆
さーって、誰から攻略しょっかなー。
やっぱり順当に「永久」→「穂」→「美花」→「まりあ」→「穂波さん」かなー。
それとも、意表をついて最初に「穂波さん」かなー。
いやいや、いきなり「アルチチ」の「まりあ」という手も。
……
……
……2時間経過
……
あう、えちぃシーンないんだ…(涙)
◆『Before編』◆
えちぃシーンの対象キャラは1人だけで、回数も終盤に1回のみです。
本編と同様、シナリオの必然性に沿ったかたちでシーンに突入します。
この作品では唯一のえちぃシーンですが、やっぱり薄いですねぇ。
「乃田あ○実」さんのビブラート喘ぎを聞けたのが、唯一の救いですね…。
<総評>
この作品の内容物
・ゲームCD
・てのひらを、たいように サウンドトラックCD
・Moon Light アレンジCD
しめて定価¥5.800也
この作品は「ファンディスク」なのか「外伝」なのか、いまいち分かりません。
「ファンディスク」であれば、壁紙・スクリーンセイバー・アイコン・システムボイスなどのアクセサリー集や、原画集、デモムービーとかも付けて欲しかったし、「外伝」であれば、サウンドトラックはなくても良いと思います。
いずれにしても、「Moon Light アレンジCD」は必要ないのでは?
リニューアル版発売への布石なのでしょうが、このアレンジCDは¥1.500で別売りされているので、その分価格にある程度反映されているのかと邪推してしまいます。
私としては、今回は「ファンディスク」として、「After」編シナリオ+サウンドトラック+アクセサリー集+原画集あたりで留めて、価格も半値くらいにして欲しかったですねぇ。
「Before」編シナリオはまだ世に出さないで、もう少し熟成させてから、一年後くらいに「てのひらを、たいように 完全版」を制作して、その中核のシナリオにして欲しかったです。
全般的に「鉄は熱いうちに打て」とばかりに、急作りの感を受けました
ボリュームの少ないシナリオ、統一性のないCG、新曲のない音楽、抱き合わせ商法…。
少しばかり利に走ったような印象を受けました。
作品の内容ではなく、こういう部分を指摘するのは本意ではないんですけど(^_^;)
もし「てのひらを、たいように 完全版」が出るとしたら、こんな感じにして欲しいです。
“オムニバス形式”
序章 白き者 〜 伝承の始まり(AB編「Before」シナリオ)
・演出面の強化
一章 託した希望 〜 伝承の繰返し(新規シナリオ)
二章 抵抗 〜 母さんズVS旧家の戦い(新規シナリオ)
三章 予兆 〜 チビ明生・穂・美花の救出作戦(新規シナリオ)
四章 託された希望 〜 伝承の終焉(本編「てのひらを」シナリオ)
・演出面の強化
・「穂」シナリオ強化
・「美花」シナリオ強化
五章 隠された真実 〜 もうひとつの戦い(本編「たいように」シナリオ)
・演出面の強化
・優奈(神代)シナリオ追加
終章 望んだ風景 〜 日常の始まり(AB編「After」シナリオ)
・順哉・凛・更紗の登場
・えちぃシーンの追加
・「穂波」攻略追加
・「まりあ」攻略追加
いつか出ることを願って……
<10点満点での総合評価> |
||
シナリオ | 7 | 熟成不足の感 |
原画 | 8 | 好みが分かれるかも |
CG | 7 | 統一性が… |
キャラ | 8 | ハマる人はハマる |
音声 | 9 | エース投入 |
音楽 | 7 | 新曲なし |
システム | 7 | 心持ち弱い |
演出 | 9 | 問題なし |
エロ | 2 | 最大の誤算 |
ボリューム | 4 | 総プレイ時間5時間 |
合計 | 68 | |
と、言う事で『6.5点』です。 |
家族計画〜絆箱〜 (ラブリーダックさん等のレビュー) | 評価: 8.5〜10 |
▼ タイトル | 家族計画〜絆箱〜 |
▼ ブランド | ディーオー |
▼ 対応OS | Win98/2000/Me/XP |
▼ メディア | DVD-ROM |
▼ 定価 | \9,800 |
▼ 発売日 | 2002/12/27 |
▼ 購入 | あり |
【CG観賞モード 】 | |
【 シーン観賞モード 】 | あり |
【 BGM観賞モード 】 | あり |
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読既読判別あり) |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり |
【 オートモード 】 | あり |
【 セーブ数 】 | 27個 |
【 エンディング数 】 | 6個(BADEND含む) |
<ストーリー>
主人公沢村司は、家族の温もりを知らぬまま世間の冷たい風に当たってきたせいで、少しばかり排他的な人間になってしまった。
そんな司がある日、路地裏で一人の行き倒れの少女を拾った。
チャイニーズ。
言葉も通じない。
司が最も関わり合いたくないタイプの一人だった。
…だが、司はその少女と同居生活をする羽目になってしまう。
それをきっかけに司の周りには次々と問題ありげな人々が集まってきた。
彼らの共通点は、「家族の欠落」だった。
やがてこの集団は共同生活を強いられていく…。
家族計画…
赤の他人同士が生きるために結束する、互助計画。
モラルも考えも異なる、かみ合わない歯車の彼らの行く末に、
果たして報復はあるのだろうか?
<登場人物紹介>
「沢村 司」(名前変更不可)
主人公で「長男役」。
幼少の頃に家族に捨てられた(と、思い込んでいる)事からクールで現実的な性格で、排他的な行動をとる。
「広田 寛」CV: 比留間狂ノ介(と言う名前にしておこう)
「家族計画」の発案者で「父親役」。
元は敏腕企業戦士だったが、事業に失敗してちょっぴりオカシくなった。
意味不明の言動と無敵の格闘術で世間の荒波を泳いでいく。
「板倉 真純」CV: MIWAKO
「母親役」。
常に「ぽわぁ〜ん」としていて流されやすい性格。
それが災いして結婚サギに遭い、全てを失った。
「高屋敷 青葉」CV: 北都南
「長女役」。
人付き合いが激烈に苦手で、冷たい言動と痛烈な毒舌(「南」様の名演技は必聴)で相手を再起不能に追い込む。
「大河原 準」CV: 杉沢淳子
「次女役」。
人見知りが激しく、「人」より「お金」を信じている。
司のかつての同級生だった事から「家族計画」に巻き込まれる。
「春花 王」CV: 佐々留美子
「3女役」。
名前で分かる通り中国人で母親を捜しに日本に来た(密航で・・・)。
素直でおおらかな性格で常に場を明るくする。
特技は「按摩」
「河原 末莉」CV: 片瀬唯
「末っ子役」。
両親はすでに他界していて施設暮らしだったが「いじめ」から逃れるためにホームレス生活をしていた。
素直で人懐っこい性格だが、遠慮ぎみ(嫌われない為の処世術)である。
このホームページではディーオーより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はディーオーに帰属します。
ラブリーダックさんのレビュー
<音楽・音声>
音楽は個人的には「ゲーム音楽ベスト3」に入る内容です。
特にボーカル曲は「I`ve」サウンドの最高峰と思っています。
(今もこれを書きながら聞いてます^^;)
今回の「絆箱」で念願の音声が入った訳ですが、これがまたイイ!!
全員「ハマリまくり」のうえ「熱演」です!!
文句ナシです!!
<感想>
最初に言っておきますが、この作品には本末転倒なのは理解のうえで、
「エロは求めないで下さい」
と申し上げておきます。
「エロくないエロゲーに意味は無い!」とおっしゃるのも、ごもっともなのですが、
「そんなもんじゃないんです。この作品の「感動」は・・・」
私の「泣きゲー属性」の原点になった作品で、それまでの「陵辱、鬼畜、SMの方がエロいからダイスキ〜」と言っていた私の意見を力づくで180度ひん曲げて頂いたストーリーなのです(^^;
私がこの作品から学んだ「良いシナリオ」の条件は、
1.「感情移入しやすい設定であること」
2.「ご都合主義に走らない現実感のあるシナリオ」
3.「無理のないストーリーの流れ」
と言った点が重要だと思います。
それを踏まえた上での、魅力あるヒロイン達との「それぞれ独立」したストーリーが見られるんです!
私はこの作品が「マルチエンディング」の理想形だと思います。
それほど各ヒロインのストーリーに分岐した後の展開がヒロインによって変わってくるんです。
それでも「大筋の流れ」は変えていない・・・。
「ス、スバラシイ!!」
おまけにサブキャラも含めて、存在感がすごい!
誰一人欠けてもこの作品は成り立たない程です。
これほどのキャラの絡みは「EVE〜burst error〜」以来です。
ずいぶん長い前置きになりましたが、正直な所あまりストーリーには触れたくありません。
「とにかくプレイして下さい!」
と言いたいのですが、それではレビューにならないので要点を書いていきます。
まず序盤は後の「高屋敷一家」になる人々が司の元に集まってくる過程から始まります。
ここは軽快な「コメディータッチ」で「寛」パワー全開です。
「寛」のギャグに「司」が現実的に対処しようとして、結局巻き込まれて行きます。
そして各個人が抱える問題に団結して対処にあたる「相互扶助計画〜家族計画」がスタートするのですが、個性的な7人が集っているのですからいろんな「小さな問題」がいろいろ起きます。(これは普通の家族でも同じ)
それを結果的に「司」が対処してしていく内に「人の繋がり〜絆〜」を自然と知っていく訳です。
そうです!「主人公」=「プレイヤー」である以上この時点で既に「あなた」はこの物語に「自然」に引き込まれているのです!
日常で実際に起こるような「小さな問題」を通すことで違和感無く物語に入り込めます。
この流れがすばらしい為に、中盤に「問題」が大きくなってきても、「司」の言動が知らず知らずに「肯定的」に変わってきても、一切違和感はありません。
ここまでくれば、もう何も考えず「主人公」に思いっきり感情移入して、各ヒロインとの「怒涛のクライマックス」に向かって下さい!
エンディングを迎える頃にはきっとあなたの心に「何か」を残して行ってくれるでしょう。
<10点満点での総合評価>
文句ナシに10点です。
前作に無かった音声がばっちりハマってます。
おすすめキャラ:「大河原 準」(うぉ〜!「オムライス」泣ける〜!)
最後に一言:「みんなで広げよう「家族計画」のWA!」
速瀬さん家の水月ちゃんさんのレビュー
<高屋敷家の人々>
父:高屋敷 寛
家族計画の企画発案者であり、神出鬼没な企業戦士。
数々の格闘技と実践経験をもつ男。その他さまざまな特技を持ち合わせており意外な所で頼れる存在。
司(主人公)にやたらと絡むが、その言動は常識を逸している…。
母:高屋敷 真純
元自殺志願者の女性。生きることに疲れて自殺しようとしたところを司に助けられる。
一人では生きて行けないと主張する家族計画賛成派。
母親の経験はないが十分に母親役をこなす。
長女:高屋敷 青葉
超毒舌・超自己中心・超冷血etc…という元社長令嬢。
家族計画は否定派だが、もろもろの事情(主に金銭面)によりしかたなく家族計画に参加、長女となる。
高屋敷家の持ち主であり一番の権力者。
家族計画に参加しながらも誰とも打ち解けようとせず、祖父以外の他人を認めようとしない。
長男:高屋敷 司
本作の主人公。過去に親に捨てられ、その後も苦難の生活で人との交わりを避けるようになる。
人は一人でも生きていける…こう信じて生きてきた為、家族計画否定派だったが説得によりしぶしぶ参加。
本人は気付いていないがこの家族計画における軸となる存在で信頼も厚い。
次女:高屋敷 準
無口な守銭奴。司とは元同級生。家族計画否定派だったが司との契約により参加。
家族の誰とも接しようとせず、一定の距離をおいて付き合おうとする。
とある理由でブロック栄養食しか食べない。
三女:高屋敷 春花
いつも笑顔で活発な中国人の娘。行き倒れていたところを司に拾われる。
写真一枚で母親探しをする為来日(不法入国)。家族計画には賛成派。
お気楽な性格だが人に迷惑をかけたくないと思っている一面も…。
四女:高屋敷 末莉
ホームレス生活を営んでいた少女。家族計画には賛成派。
家事全般はお手の物だが無理をしすぎるという欠点も…。
屋根があれば満足という理由から家族計画に参加。
かなり強い自嘲癖がある。
<システム>
上記参照。
基本的には問題ないと思いますが、既読メッセージの音声再生機能があれば、なお良かったと思います。
<音楽・音声>
音楽はかなり良いできのものばかりかと。
音楽のおかげで雰囲気を盛り上げ、実に快適にプレイできますね♪
音声もかなり上手い人ばかりです。
しかもこれほどの台詞をスラスラ言えるとは…。
声優さんは大変だったでしょうね、お疲れ様です。
<感想>
ゲーム序盤は人との係わり合いを協力避けて一人で生きてきた青年:沢村司(主人公)を中心に、様々な事情から各々が問題を抱えている7人が互いに助け合うという相互扶助計画を実行し、他人の目を欺くためにインスタントな家族を結成することから始まります。
この7人が如何にして出会い、この相互扶助計画が設立したのか…各キャラの視点で7人が出会う前の様子を少しづつ垣間見ることができます。
中盤(OPムービーから全ての選択肢終了まで)は7人の共同生活の様子と家族内でのトラブル・7人(特に主人公)の気持ちの変化についてコメディー:シリアス=7:3くらいの割合で進行します。
コメディー部分の会話も、かなりレベルが高いです。
シリアスな場面では、それぞれが抱える問題・事情を浅く広く知ることができます。
中盤では攻略するキャラのフラグ決定もありますが、これはほとんどのキャラが共通しており、わかりやすく分岐しているのであまり難易度は高くありません。
初心者の方も安心してプレイできると思います。(選択肢はかなり多いですが…)
そしてゲーム終盤…ここまで来るのにスキップ無しで大体6〜7時間かかります。
しかしここから各キャラのストーリーに深く深く入り込んでいきます。
序盤・中盤のコメディータッチからうって変わって重くシリアスなストーリー展開で進行していきます。
私は初プレイのとき(攻略法使用…ヘタレゲーマーですいません)選択肢がすべてなくなったので『はぁ…面白かった…そろそろ終わりかな?がんばったなぁ…』なんて本気で思っていましたが、考えが甘すぎました。
家族計画という作品…ここからが本番なんです
ここからD.Oによるユーザー泣かせが始まります。
終盤まで来るのはとてもとても長いのですが(終盤もまた長いのですが^^;)、最後まで気を抜かないでプレイすることをお勧めします。
<個人的な電波的感想^^;>
OPムービー&OPソングを試しに見て、キましたよ…久々にキましたよ♪!
何がキたってOPムービー…----相互扶助計画が消えていく瞬間…。
キタ─wwヘ√レvv〜(゜∀゜)─wwヘ√レvv〜─ !!
と頭から手先足先まで突き抜けましたね、ビリビリと!
そして迷わずプレイ決定!
迷っている方、とりあえずOPムービーかデモムービーを見ることをお勧めします。
考え変わります。(良い方にだと信じますが^^;)
プレイ中はいろいろなことを考えさせられます、否応無く…それほどストーリー重いです。
この上ないほど感情移入する私は、ゲームのキャラに怒りを爆発させるという(かなり恥ずかしい)事態まで発生しました。
コメディータッチの作品かと思えば各キャラのエンディングに向かうにつれ、かなり深刻な話になってきます。
ただ…とっても長いです。
このゲームは時間がかなりかかります。
気付けば二時間三時間…( ´ー`)フゥー…がんばった。
そして選択肢が多い割にあまり話が変わらなかったような…。
各キャラについての話はもっぱら終盤に集中しますし、この点で少しマイナスですね^^;
<10点満点での評価>
以上の点を考慮に入れた私の評価は8.5点です。
詳細はストーリーの枝分かれの少なさで −1点。
既読メッセージの音声再生が無いことで −0.5点って感じです。
プレイしても損ということはありませんし、激押しします^^;
おすすめEND:高屋敷 準エンド『家族エンド』と認識しています。