Ever17 (くるとたんくさんのレビュー) | 評価: 10 |
▼ タイトル | Ever17 -the out of infinity- Premium Edition |
▼ ブランド | KID |
▼ ジャンル | 恋愛アドベンチャー |
▼ 対応OS | Win98/2000/Me/XP |
▼ メディア | CD-ROM 4枚組 |
▼ 定価 | \5,800 |
▼ 発売日 | 2003/05/16 |
▼ 購入 | あり |
【CG観賞モード 】 | |
【 シーン観賞モード 】 | あり |
【 BGM観賞モード 】 | あり |
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり |
【 選択肢リターン機能 】 | なし |
【 オートモード 】 | なし |
【 ヒント機能 】 | なし |
【 セーブ数 】 | 85個 (内、オートセーブ5個・クイックセーブ5個) |
【 エンディング数 】 | 11個 |
<ゲームの目的>
主人公は、海中に設けられたテーマパーク"LeMU"(レミュウ)に遊びに行ったときに、事故でLeMU内に取り残されてしまいます。
そこで出会った少数の男女らと力を合わせ、限られた時間内にそこから脱出することが目的です。
<ゲームの進行>
本作の主人公は、2人存在します。
1人は大学生の倉成武。もう1人は記憶喪失の少年。
プレイヤーはゲーム開始時に、このどちらかを自分が操る主人公として選ぶことができます。
ただし、選んだキャラによって攻略できるシナリオが限定されているため、全シナリオをクリアするためには、いずれの男性キャラもプレイすることになります。
これら2人の主人公は、全く異なった性格を持った別々の人間です。
従って、武を選んでプレイしたときには少年が、逆に少年を選んでプレイしたときには武が、それぞれサブキャラクターとして物語の中に登場します。
やがて"あなた"は、彼らを通して、この世界のすべてを見通すことに……。
<キャラクター紹介>
田中 優美清春香菜/Tanaka Yubiseiharukana CV:下屋 則子
LeMUのバイト係員。
"優美清春香菜"という名前は、彼女の父親がつけた。
理由は"田中"という姓があまりにもありふれている為、せめて名前だけは独特のものにしたかったから、とのこと。
友達の多くは彼女のことを"優"または"なっきゅ"と呼ぶ。
サバイバル的な知識とオカルト関係の知識が豊富。
とにかくよくしゃべる。豪快。愉快。痛快。気後れしない性格。
小町 つぐみ/Komachi Tsugumi CV:浅川 悠
多くを語らない、謎に包まれた少女。
何のためにLeMUを訪れたのか、何を考えているのか……。
――彼女は何者なのか。
心を見透かす冷徹な瞳。他人を拒絶する言動。
凍りついた心の扉は、容易に開くことはできない。
ただ、その先に微かに垣間見えたものは、ほとばしるような灼熱の怒りと、慄然とするほどの狂気だった。
茜ヶ崎 空/Akanegasaki Sora CV:笠原 弘子
空はLeMUの専属スタッフとして働いている。
常に論理的で冷静で、感性や情によって動かされることはなく、
あらゆる現象を記憶し分析し、合理性のみを基準として行動する。
松永 沙羅/Matsunaga Sara CV:植田 佳奈
修学旅行的な学校行事でLeMUにやって来た。
鳩鳴館高校に通う沙羅は優の後輩にあたる。
優は沙羅のことを可愛がっており、沙羅もそんな先輩(なっきゅ先輩)のことだけは大変慕っているようだ。
八神 ココ/Yagami Coco CV:望月 久代
無邪気で、いつも幸せそうなココ。
そのぶっとびぶりは放送コードすれすれであり、彼女の言動は、聞く者、見る者の脳を揺らす……。
ココには、これと言った取り得は無い。
意味も無くスプーンを曲げれることぐらいが唯一の自慢だ。
しかし、それ故に彼女は、まわりのみんなに愛されている。
憎めない、愛嬌のある少女。
ココの最大の取り得は、そんなところにあるのかも知れない。
倉成 武/Kuranari Takeshi CV:保志 総一朗
友人達とLeMUに遊びに来た大学生。
やがて彼は、友人とはぐれてしまい……
……この恐るべき事件に巻き込まれる。
少年/Shonen CV:???
分の名前も、住所も、生年月日も、もちろん年齢も覚えていない。
故に便宜上、"少年"と呼ばれる。
LeMUに、いつ、誰と、なぜ、どのようにしてやって来たのかもわからない。
このホームページはKIDより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はKIDに帰属します。
<音楽・音声>
音楽はその場の雰囲気にあったものが多く、イベントを盛り上げてくれます。
音声は問題はないと思います。
みなさん非常に上手で、ほぼイメージ通りかと。
<システム・CG>
上記参照、システム面も非常に充実してます。
ただオートモードは欲しいところです。
絵はきちんと描かれていましたし、綺麗です。
<感想>
このゲームはPS2・DCにて発売されている作品のPCへの移植というゲームです。
その為、直接的なHシーンはありません。
最初は武視点か記憶喪失の少年視点で分かれます。
それぞれ、「茜ヶ崎空」・「小町つぐみ」、「田中優優美清春香奈」・「松永沙羅」が攻略キャラとなっており、全員攻略すると「八神ココ」が攻略可能となります。
この手のゲームの常識である、主人公の視点=プレイヤーの視点、選択肢によるシナリオ分岐、それらを利用した見事なトリック。
ある程度のシナリオ展開は予測できましたけど、これはそれを上回る出来でした。
各キャラのEDは一見すると、それで完結しているようにみせながら、最後のココシナリオにおいてそれまで張り巡らせていた伏線を一気に解くあたりは素晴らしい出来です。
また、ストーリー中に何度か出てくる第3視点・4次元が重要な位置付けとなっていて、歴史(時間)に干渉するためには4次元からでなければ出来ない、そのことが非常に重要な意味を持ちます。
このことを気にしながら進めていくと、全体像を把握し易いかもしれません。
(以下ネタバレ)
単純に言うと歴史改変によって死ぬはずの人間を救い出す、というのが目的なのですが、単純にタイムスリップするとかではなく、そこに様々な要素(キュレイウィルス等)を加えることで見事に仕上げています。
なぜ、武視点では松永沙羅が居ないのか、少年視点では八神ココは居ないのか、少年視点での小町つぐみの敵意すら感じる態度など、普通でしたらルートの違いによるキャラ設定や展開なのかと思わせおきながら、実は17年後の世界という罠を仕掛けてくれます。
2017年でのLemuの事故で助からなかった武とココを助け出すために、17年後に当時の事故から生き残った田中優美清春香奈と桑古木涼権、そして事故当時現れた第3視点(ブリッツヴィンケル)を錯覚させることで再度発現させるために仕組まれたの2034年の事故。
2つの視点での出来事を組み合わせていくと見事に1つの物語が完成します。
こういった仕組みを、武視点では2017年であることを触れておきながら少年視点では年について全く触れないでいること、脱出方法の違いや、少年視点でのみ田中優美清秋香奈によって第3視点いついて語られるなど、それぞれの視点で見事に配置されています。
ただ、キュレイの特殊例であるはずの、全身のキュレイウィルス化での不死にあっさりと優美清春香奈や桑古木がなってしまったのは疑問でした。(つぐみのキュレイを移したせいなのでしょうけど…)
(ネタバレ終了)
ストーリー構造が複雑なため、一度のプレイで全てを理解することは難しい作品ですけど、ココシナリオ終了後に、それぞれのシナリオにおけるキャラクターの行動の違いに注意を振り向けながら再プレイすると、それぞれの場面に見事に張られた伏線が非常に楽しめます。
Ever17というタイトルの持つ意味からも、空・つぐみ・沙羅・田中優の順番でクリアしていくと良いかもしれません。
<10点満点での総合評価>
10点
細かいシーンやイベントで納得しずらいところはありますが、それらを補って余りあるシナリオ展開です。
また、音楽、CG、キャラクター、シナリオとすごく良くまとまっている作品だと思います。
おすすめキャラ:小町つぐみ…ゲーム中最も辛い立場に立っているであろう彼女のココシナリオでやられました。
最後に一言:「百聞は一見にしかず、シナリオ重視の方なら是非一度プレイしてみては如何でしょうか?」
十六夜の花嫁 (健太郎さんのレビュー) | 評価: 8 |
▼ タイトル | 十六夜の花嫁 |
▼ ブランド | ミンク |
▼ ジャンル | 花嫁調教SLG |
▼ 対応OS | Win98/Me/2000/XP |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | \8,800 |
▼ 発売日 | 2003/07/11 |
▼ 購入 | あり |
【CG観賞モード 】 | |
【 シーン観賞モード 】 | あり |
【 BGM観賞モード 】 | あり |
【 メッセージスキップ 】 | あり(既読・未読判別あり) |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり |
【 選択肢リターン機能 】 | あり |
【 オートモード 】 | あり |
【 ヒント機能 】 | なし |
【 セーブ数 】 | 200個 |
【 エンディング数 】 | 18個(各ヒロインに3個ずつ) |
<ストーリー>
美しい満月の夜、二人は密かに『儀式』を行っていた。
だが、二人とも詳しい方法は知らない。ただ、思うに任せて体を重ねるのみ…。
その時突然、彼は血を吸いたいという激しい衝動に駆られた。
無我夢中で行為を続ける二人…やがて、彼女は意識を失ってしまう。
弱々しい心臓の音、だんだんと血色を失っていく白い肌…。
もはやどんな呼びかけにも、彼女が答えることはなかった…。
このホームページはミンクより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はミンクに帰属します。
<システム>
調教型SLGですが、SLGというほどパラメータは多くありません。
分類的には同社の「蒐集者」に似たタイプです。
しかしコツをつかむまで、廃人にしまくりで、難易度は結構高めだと思います。
システム周りについてはセーブ箇所の多さ、どこでもOKという点、レスポンスのよさ、回想モードの充実(実用に十分耐えうります)と老舗ならではのいわゆる「プレーしていてのストレス」というものを感じさせないという総合的にユーザ側な立った丁寧な作りになっていると思います。
<CG>
原画はミンク三本柱?のおひとりINO氏です。
肉感的な美女&美少女が続々で、個人的にも大好きです(笑)
塗りに関しても流石で、パステル調のクッキリした色合いでは他の追随を許さないものがあると思います。
背景、立ち絵に関しても一切手抜きはないです。
<音楽・音声>
音楽は…普通かな?雰囲気は壊してないと思います。
音声は…有名声優さんが出演しており、良い演技をされております。
ちゅぱ音もあり、納得できる出来かと…。
ただ、卑語消し音が以上にでかいです!…残念(つД`)
<シナリオ>
ゲームの内容としては女の子との出会いに始まって、愛情度・淫乱度をHによって上昇させ(この辺はSLG?というかHプレイのコマンド選択式です。どちらが重点的に上昇するかというヒント機能有)イベントを発生させていくと言う感じでしょうか。
ハーレムは花嫁獲得が目的というゲームの性格上出来ません。
また、血吸いのための人身御供が必要など、「みんな大好きだ〜」という人にはお勧めできません。
踏み台キャラを用意しなくてはいけないので^^;
また、堕落を宣伝しているわりには堕落の進行具合がHパターンの追加で表現されていて、ヒロイン達の台詞や淫らになっていく心情表現の変化が若干乏しいのではないかなと思いました(淫乱度が一定になると淫ら系のイベントが発生したりはするので全く無いというわけではないですが…)。
ヒロイン個人個人の設定背景、主人公に対する心境の変化なんかは割としっかり設定されているのに残念です。
<感想>
CGは文句ないし、総合的な完成度は高いです。
しかし若干私的な意見を言わせてもらえるのならば、私の場合、エンディングを非常に重視するのですが、ハッピーエンドはともかくバッドエンド(実はこっちが本命で購入したのですが)はHの濃さに比較してエンディングがあっさりしすぎていると思いました。
また「花嫁に必要な条件は主人公に対する愛情と淫らな心」とありますが、淫らな心が必要な条件の説明が無いというのもどうかと。
エンディングを見る限り愛情の説明はつきますが、淫乱度はわかり難いです。
厳しく書きましたがハッピー系シナリオは破綻もなくよくまとまっていると思います。
おすすめキャラ:柘植彩美
最後に一言:「堕ち物」としては「蒐集者」の方がよかったかな、次回に期待。
僕の為に鐘は鳴る (ぱっちさんのレビュー) | 評価: 3 |
▼ タイトル | 僕の為に鐘は鳴る |
▼ ブランド | IMAGE CRAFT |
▼ 対応OS | Win95/Win98 |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | \8,800 |
▼ 発売日 | 1998/12/04 |
▼ 購入 | あり |
【CG観賞モード 】 | |
【 シーン観賞モード 】 | なし |
【 BGM観賞モード 】 | あり |
【 メッセージスキップ 】 | あり |
【 メッセージ履歴機能 】 | なし |
【 オートモード 】 | なし |
【 ヒント機能 】 | あり |
【 セーブ数 】 | 16個 |
【 エンディング数 】 | 2個 |
<ストーリー>
彼女とのHにマンネリを感じ満足仕切れない友哉は、ある日上司とOLの社内Hを偶然覗いてしまう。
その光景に異常な興奮を覚えた友哉は覗くという快感を手に入れるために危ない計画を企てる。
果たして何人の女を覗くことができるのか。
<音楽・音声>
音楽はあまりよくないです。(手抜き?)
シーンとあってません。
音声は女性のみあります。
そこそこですが、上手いといえる程ではありません。
Hシーンは置いておいて、普段の会話が下手ヽ(´Д`)ノ
<感想>
初めに言っておきますがこの作品はゲームではありません。
攻略にかかった時間は・・・・1時間。
とーっても内容の薄い作品です。
特徴は他人のHを覗くことが目的ということです。
脅すとかそういうことではなく覗くだけ・・・(普通のHもありますが)
よって調教、強姦の類は一切ありません。
ストーリーもほとんど一本道。
選択肢は覗きが成功するかどうかに影響するだけ(失敗は普通にやればしません)
「知り合いの女の子とH→その女の子が他の男とHするのを覗く」の繰り返しです。
しかもストーリーは固定なので女の子と出会うとか探すとかそういうこともありません。
これはノベルといっていいでしょう。
アイテムがあるわけではなく、女の子を捜すわけでもなく、難易度は無いに等しいと・・・。
何なんでしょう?この作品の売りは・・・(ゲームとは表記しません。あくまで作品^^)
CGはそれほど悪くはないと思いますが、他が酷過ぎます。
<10点満点での総合評価>
3点・・・。
各艦緊急回避です
おすすめキャラ:いません
最後に一言:「地雷コレクターの方はどうぞ買ってあげてください^^ 」