ドキドキお姉さん     (とっぷがんさんのレビュー)  評価: 8 
▼ タイトル ドキドキお姉さん
▼ ブランド アトリエかぐや
▼ ジャンル アドベンチャー
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2003/07/25
▼ 購入 ドキドキお姉さん / Getchu.com
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(既読・未読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(ホイールマウス対応)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  30個+α(任意に追加可能)
【 エンディング数 】  10個


<あらすじ>
 一人暮らしを満喫している主人公・川奈智博。
 そこに転がり込んできたのが、兄嫁のみちると、義姉の瞳!
 きわどい格好でぷらぷら歩き回り、風呂ではシャワーの音を響かせ、無防備に目の前で寝こけるなどなど……。
 その上なぜか保健体育の先生、葉月も一緒に住み込み、フェロモン振りまきまくり!!
 しかも、エッチな管理人のお姉さんも加わって、もう世界はお姉さんのパラダイス!!
 思春期の純情ボーイには、恥ずかしくもありがたい我慢必死のドキドキでとってもエッチな毎日が始まった!!


<キャラクター>
川奈 瞳
 智博が小学生の頃、父の再婚相手の連れ子として一緒に住んでいた義理の姉。
 普段は母性本能たっぷりの世話焼きだが、お酒を飲むとフェロモン全開で誘惑してきちゃうドキドキお姉さんに早変わりしてしまう。

川奈 みちる
 智博と瞳の兄である京介の妻。
 で、今は落第した智博のクラスメイトでもある。
 外では、可愛く振舞ってたりするが家に帰ると一転、ズボラでだらしなくなる…。
 夫の京介とはセックスレスが続き欲求不満状態。
 智博には妙にお姉さんぶる傾向がある。

水野 葉月
 住んでいたマンションを追い出され、友人である瞳の誘いに乗り、智博の部屋に転がり込んできたブッチギリ運動音痴の新任体育教師。
 実は結構なセクシーボディの持ち主で、一緒に住む智博は毎日がドッキドキである。

三浦 玲子
 智博の部屋の隣に住むマンション管理人の娘。
 羨ましいことに家賃はタダ。
 「ふふっ、智博クンったらウブで可愛い」なんて言いながら大人の色気で誘惑してくる嬉し恥ずかしセクシーお姉さん。


このホームページはアトリエかぐやより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はアトリエかぐやに帰属します。



<購入動機>
 コスプレゲーム熱も一段落してきて、続いて興味が移ったのが「お姉ちゃんゲー」。
 「人妻コスプレ喫茶」で私的に評価が急上昇した「アトリエかぐや」から、満を持して(かどうか分りませんが)発売された「お姉ちゃんゲー」。
 しかも、CVには究極のお姉さんと言っても過言ではない「あのお方」の名前が…。
 これはかなり気合いを入れてプレイさせて貰おう(^-^)ノ


<ゲーム概要>
 ゲームスタイルは、オーソドックスな会話選択方式のADVゲーム。
 ゲーム期間は、6月30日から7月11日までの12日間が共通ルート、以後は攻略対象キャラごとにイベントが発生する日だけプレイする形になります。

 基本的には、攻略対象キャラに好印象を与える選択を繰り返して「好感度」を上げていきます。
 攻略対象キャラは、メインシナリオでは「瞳」「みちる」「葉月」「玲子」の四人。
 その他に、おまけシナリオもあります。
 会話選択肢は共通ルートを含めて、一人につき約30弱くらいです。

 攻略の難易度はそれ程高くありません。
 基本的にメインシナリオではONLYプレイ、おまけシナリオではALLプレイをやっていれば大丈夫だと思います。

 プレイ時間は、初回が約7時間、2周目以降は1回当たり4〜5時間、おまけが2時間ってところでしょうか。
 なお、オープニングは2周目以降はスキップできるようになります。


<システム補足>
 CD2枚組。
 インストールで使用するHDDは約1.2GB。
 ゲーム起動時にはCDは必要ありません。
 システムは一通り揃っており、特に足りないものはないと思います。
 敢えて言えば、既読メッセージスキップが若干遅いくらいです。
 私のPC環境では、裏で色んなアプリを実行しながらプレイしても、一度も落ちたりしませんでした。
 かなり強固なシステムだと思います。
 当然、修正パッチは今のところありません。


<音楽>
 BGMは『吉田仁郎』さん。
 音楽鑑賞モードは全部で27曲。
 ボーカル曲はありません。
 「人妻コスプレ喫茶」のときもそうでしたが、このお方の曲はプレイ時間が長くなるに伴い、少しずつ耳に心地よくなっていきます。
 今回の曲の中では、「同級生」(みちるのテーマ曲)と「夜」(アダルトシーンの曲)が特に良かったですね。
 特に「夜」の、少し不協和音ぎみのピアノソロと、リズムパートの規則正しい「かけあい」は聴けば聴くほどハマってしまいます。
 ちなみに、エンディング曲のタイトルが「エンディング」というのはウケ狙いですか(^^)?


<原画・CG>
 原画は『choco chip』さん。
 「綺麗なお姉さん」というよりは「かわいいお姉さん」という感じの画です。
 (一人、妹みたいなのもいますが…)
 立ち画の胸の大きさとイベント画の胸の大きさが、どのキャラも殆ど違うのですが、これはきっと意図的なのでしょうね。
 「玲子」お姉さんは「唇」も丁寧に描かれています。

 CGはかなりレベルが高いと思います。
 塗りも綺麗です。
 全体的に「乳首」の表現がとても綺麗です。
 「汁」がたくさん表現されているCGが結構あるのですが、不思議とみんな綺麗に見えます。

 「CG観賞モード」は、瞳:150(24)、みちる:126(21)、葉月:130(23)、玲子:140(22)、その他:111(11)、合計:657(101)です。
 ※括弧内は、表情パターン別を1つとしてカウントした枚数。
 この内、えちぃCGは約9割に当たる599(92)です。

 「シーン鑑賞モード」は、瞳:10、みちる:11、葉月:9、玲子:11、その他:7、合計:48です。


<演出・効果>
【快感ゲージ】
 キャラ1人当たり2回の「誘惑モード」と呼ばれるえちぃシーンがあります。
 この「誘惑モード」のときに画面左上に表示されるのが「快感ゲージ」です。
 お姉さんにえちぃ攻撃を受けると、どんどんゲージが溜まっていき、一番右端までゲージが到達すると「発射」するか否かの選択肢が出ます。
 いわゆる、えちぃシーンの時の「進行カウンター」みたいなものです。
 主人公の心理的な状況が表されていて、なかなか面白いです。
 ちなみに「発射」するか否かの選択肢で「持ちこたえる」選択をすると、ゲージは再び左に戻り、お姉さんが更に攻撃を加えてきます。
 選択肢は最大3回延長されます。
 この選択で「ウブに徹する」か「我慢に徹する」かでエンディング分岐が行われます。

【ナニの表示】
 システムの設定で、「フェラ・パイズリのペ○スを表示しない」というのがあります。
 これは言葉通りなのですが、いわゆる「モザイク」だとペ○ス近辺にあるキャラの顔まで「モザイク」がかかってしまって見難くなるので、透過CGで表現してキャラの顔もクッキリ表示することが可能、という設定です。 
 確かに見易くなります。
 デフォルトでは「モザイク」の方が設定されていますので、忘れず設定を変えましょう(^^)

【水の演出】
 色々な場面で登場する「水」が動画っぽく演出されています。
 シャワー、公園の噴水、雨、プール、果ては涙まで表現されています。
 地味ですが、結構いい感じでゲームを盛り上げます。


<感想>
【設定・シナリオ】
 シナリオは「神無月ニトロ」「さんきち」「もみあげルパンR」さん。
 どなたがどのキャラのシナリオ担当なのかは分りませんが…。

 「お姉さん」……一度は憧れる存在です。
 子供の頃、家族で一番身近だった「お姉ちゃん」。
 学校に通うようになってお世話になる、担任(または保健室)の「お姉さん先生」。
 行動範囲が広がるとともに発見する、近所に住んでいる綺麗な「お姉様」。
 そんな「お姉さん」の代表的なシチュエーションが一通り揃っています。
 まぁ…同級生で年下で義姉という、怪しげなのも一人いますが……(^_^;)
 個人的には、「葉月」は家庭教師の「ほのぼのお姉さん先生」という設定で、担任(または保健室)の「お姉さん先生」は、気が強いけど実は心優しい的なキャラをもう一人設定してほしかったところですけど。

 この作品におけるシナリオは、初回プレイ時こそ日常生活を通したそれなりのエピソードが楽しめますが、2周目以降はえちぃシーンへの導入テキストと割り切った方が良いでしょう。
 「瞳」シナリオでは、多少読ませるシナリオが登場しますので、初回プレイは「瞳」を攻略してシナリオもそれなりに堪能し、その後は「エロエロ一直線」というのが良いかもしれません。
 前半の共通ルートが長いので、制作側もシナリオにはそれほど力を入れていないように感じました。
 もっとも、シナリオにはあまり期待していなかったので、そんなにショックではなかったですけど。

【えちぃシーン】
 一人当たり、8〜10回のえちぃシーンがあります。
 ソフトなものを中心に、かなりのパターンにのぼります。
 全般的に巨乳系のキャラなので、「パイズリ」は必ず入っています。
 えちぃシーンのテキストは、ひとつひとつが濃厚です。
 また、「快感ゲージ」をMAXまで引っぱると、テキストは相当長くなります。
 一回戦が終了したあと、すぐ二回戦・三回戦に突入するシーンが結構あります。
 充分なプレイ時間を確保した上で、えちぃシーンに突入しましょう(^^)
 あと、初回に「瞳」を攻略した場合、オープニングの「玲子」お姉さんの自慰シーンから「瞳」のえちぃシーンが登場するまで約2時間くらいかかるので、最初は少しイライラするかも。

【キャラ別感想】
 ※「先入観がつくからイヤ」という方はスキップして下さい。
 ◆川奈 瞳◆
 子供の頃は、家の中で遊ぶより、外を走り回っているのが好きだったらしい。(智博:談)
 学生の頃は、成績優秀、スポーツ万能だったらしい。(葉月:談)
 アルコールが入ると、日頃のストレスからか性格が豹変するらしい。(会社同僚:談)
 最近はお見合いの話があるらしい。(京介:画策)
 そしてその実態は……「ブラコンのスチャラカOL」。(笑)
 とにかく弟大好きで、甲斐甲斐しく世話を焼きます。
 世話好きな巨乳お姉さん……いいですねぇ、一家に一人は欲しいところです(^_^;)
 果たして彼女の秘めたる想いは届くのか…?

 EDは2つ。
 ベランダEDとエプロンED。
 そのうちエプロンEDの方は、更に2つのバリエーションに分かれています。
 バリエーション分岐は、えちぃシーンの嗜好で分かれるようになっています。
 (これは「アトリエかぐや」のお約束なんだろうか…?)
 エプロンEDは、映画「卒業」のED風味と見せかけ、実は少し意外な落とし方をしてくれます。

 えちぃシーンは8回。
 シチュエーションは、智博の部屋、ラブホテル、オフィス、バルコニー、ホテル控室等々…。
 バリエーションは、フェラ、自慰、パイズリ、クンニ、正常位、後背位、バイブ等々…。
 何か、えちぃシーンを迎えるごとに、胸が巨大になっていくような気がしますが…(^_^;)

 CVは「カンザキカナリ」さん。
 えちぃシーンでの、息を吸うときの引きつったような高音が特徴的です。
 チュパ音もふんだんに入ってますが、バキューム音については少し強調し過ぎの気がします。
 好みの問題かもしれませんが。
 日常会話は特に違和感もなく、結構安心して聞けます。

◆川奈 みちる◆
 ヒロインの中で一番年下で、おまけに「ちみっこ」なので、一番「お姉さん」に見えません。
 しかも性格がネジ曲がっているので、プレイしていて一番ストレスが溜まるキャラです。
 シナリオも性格を反映して、ダーク路線主体です。
 確かにベタベタするお姉さんばかりではメリハリが出ないのでしょうけど、かと言ってここまで憎らしいキャラを登場させる必要もなかったのでは?
 これじゃ「ドキドキお姉さん」じゃなくて「イライラお姉さん」だなぁ…。
 CVは好きな声優さんだっただけに、ちょっと残念でした。

 EDは2つ。
 肉欲EDと浴衣ED。
 肉欲EDの印象が強烈すぎて、浴衣EDが取って付けたような飾りに思えてしまいます。

 えちぃシーンは9回。
 シチュエーションは、洗面所、風呂場、ラブホテル、電車、テニス部室、ステージ、ホテル等々…。
 バリエーションは、フェラ、自慰、パイズリ、手コキ、正常位、後背位、騎乗位、アナル、マイク、アルトリコーダー(笑)、輪姦等々…。
 何だかんだ言って、シナリオがダーク系なので、バリエーションは一番多いです。

 CVは「青山ゆかり」さん。
 「月陽炎」の両ヒロインは最近ご活躍です。
 今回このゲームを購入した理由のひとつが、「青山ゆかり」さんでした。
 ただ、役柄が……ちょっと合いませんでしたかね…。
 でも、「みちる」が本当に憎たらしく感じたと言う事は、そういう演技に徹していた声優さんのおかげとも言えますので、やっぱり上手いと思います。

◆水野 葉月◆
 ヒロインの中では一番包容力のあるキャラ。
 学校の先生というのも、身近な「お姉さん」キャラの王道のひとつですね。
 個人授業と称して、押しが弱いところに付け込んで、あんなことやこんなことを教えて貰う…。
 学生時代に一度は憧れたものです。
 ダーク系が一切ない、一番ほのぼのできるキャラでした。

 EDは2つ。
 青姦EDと特訓ED。
 うーむ、12秒持ちこたえたからと言って、特訓の成果になるのだろうか……(-_-;)

 えちぃシーンは8回。
 シチュエーションは、自室、風呂場、ベランダ、体育用具室、教室、学校屋上等々…。
 バリエーションは、フェラ、自慰、パイズリ、クンニ、素股、正常位、後背位、騎乗位、指し棒(笑)等々…。
 ちなみに、葉月センセは巨乳を使った講義が得意です。

 CVは「草柳順子」さん。
 このお方は「しすパラ」での「宮川郁子」のイメージしか持っていなかったのですが、おそらく今回のようなほのぼの系キャラで本領が発揮されのですね、きっと。
 見誤っていました。
 日常会話での「ふぇ?」「ほぇ?」のセリフのハマリ度合と、えちぃシーンの時の鼻にかかった甘い声がとても魅力的です。

◆三浦 玲子◆
 ヒロインの中では一番セクシーなお姉さん。
 近所に住むセクシーなお姉さんというのも、やっぱり身近な「お姉さん」キャラの王道です。
 この玲子お姉さんはかなり攻撃的で、隙あらば主人公を毒牙にかけようと虎視眈々と狙います。
 主導権を握られるも良し、握るも良し、どちらにしても一番えちぃシナリオです。
 ちなみにオープニングでいきなりオナニーシーンがあり、一気のこのゲームの世界に引き込んでくれます(^_^;)

 EDは2つ。
 マヨラーEDとウエディングED。
 両方とも、おバカなEDです。

 えちぃシーンは10回。
 シチュエーションは、風呂場、自室、キッチン、玲子の部屋、電車、プール、書店、喫茶店、披露宴会場、公園のトイレ等々…。
 バリエーションは、フェラ、自慰、パイズリ、クンニ、手コキ、正常位、後背位、騎乗位、バイブ、ローター、マヨネーズ(笑)等々…。
 野外のエッチ大好きなので、色々な場所に出没します。

 CVは「北都南」さん。
 もう、購入前から10点つけちゃいます(o゜▽゜)o
 究極のキャスティングです。
 日常会話でのちょっと意地悪なお姉さんの演技と、えちぃシーンの濃厚さは期待通りです。
 今回はその他に、ところどころ怪しげな創作歌が入り、そちらでも楽しませてくれます。

◆おまけシナリオ◆
 いわゆるハーレムルート。
 八方美人に徹するとこちらのルートに入ります。
 こちらも個別ルートと同様、2つのEDがあります。
 ED分岐の方法も、個別ルートと同様です。
 「お姉さん」ゲーなので、このルートは100%存在すると思ってましたが、意外な人物が活躍(?)して意表をつかれます。


<お気に入りのキャラ>
キャラ名 みちる 葉月 玲子
シナリオ
性格
音声 10
CUP
えっちぃ 10
合計 42 38 43 42
 シナリオでは「瞳」、えちぃ度では「玲子」、総合では『葉月』です。


<10点満点での総合評価>
シナリオ 割切りも必要
原画 可愛いお姉さん
CG 高レベル
キャラ 一部変なの有り
音声 一線級
音楽 耳ざわり良し
システム 色々考えてます
演出 概ね良好
エロ バリエーション多彩
ボリューム 総プレイ時間22時間
合計 81
  と言うことで、『8点』です。


最後に一言:「 「お姉さんコスプレ喫茶」制作希望(^-^)ノ(安易)」









  だぶるまいんど     (みやさんのレビュー)  評価: 6 
▼ タイトル だぶるまいんど
▼ ブランド F&C・FC02
▼ ジャンル マップ移動型恋愛アドベンチャー
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2002/12/20
▼ 購入 
/ 特典付きなら Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり(CG鑑賞の中にあり)
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(既読・未読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声リピートあり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  20個+マップオートセーブ6個+日付オートセーブ1個
【 エンディング数 】  8個?


<ストーリー>
 主人公は、幼い頃の事故で両親を失い、祖母の援助で1人生きてきた青年です。
 その祖母が亡くなり、遺産としてとある港町のアパート、常葉荘が主人公名義になります。
 大学の学費を払うことができなくなった主人公は、そこで新しい生活を始めることを心に決めます。
 常葉荘には、主人公の他にふたりの住人がいました。
 物静かで、優しく包み込むように接してくる、管理人の真下 悠(ました はるか)。
 のんびり屋で、どこかずれた感覚の持ち主である、101号室の南 あき(みなみ あき)。
 おまけに勝ち気でいつもお姉さん風を吹かしていた、
 幼なじみの竜宮寺 美沙子(りゅうぐうじ みさこ)までもが押し掛けてきて、
 静かだった常葉荘は急に賑やかになります。

 自分を迎え入れてくれる人達に戸惑いを隠せないまま、彼女達との共同生活を始める主人公。
 しかし、主人公には彼女達に明かせない秘密がありました。
 彼の中には、幼い頃から共に過ごした、「別のもう一人の存在」がいたのです。

 その「声」は、主人公の頭の中で直接響き、他の人には聞こえないものでした。
 内向的な主人公とは正反対に、奔放で活動的な「声」。
 時には悪態をつかれ、また「声」に励まされながら、主人公は常葉荘での生活を続けます。

 しかし、ある事件をきっかけに、事態は急転します。
 突然、体の主導権が入れ替わるようになってしまったのです。
 主人公は不安定な自分に迷いながらも、彼女達と触れ合うことで、
 少しずつ自分の真実の姿を探し出そうとします。

 ひとつの体にふたつの心を持ってしまった主人公。
 「彼ら」の行く末は、果たしてどうなるのでしょうか……


このホームページはF&C・FC02より一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はF&C・FC02に帰属します。



<音楽・音声>
 音楽はF&C作品としては良くない方かな?
 全般的に、「こんなものか…」ってな出来です。
 
 音声ですが、これは良い出来ですね。ちゅぱ音もあります^^;
 さすが老舗、実力派声優さんを起用しています(と思う^^;)


<感想>
 このゲーム、一番の問題点はシステム面の難しさにあります。
 一度選んだ選択肢が判別出来ない(読んだ文章や選んだ選択肢は色が変わらず、同じ色のまま)のは良いとしても(良くはないけど…)、移動先を選択する際に、どの場所にどのキャラがいるかわかりません。
 さらに、セーブがマップ移動画面のみとなっているため、やり直しするのが大変です。
 機能上の問題で、ただでさえ攻略が大変なのに、難易度も高い作りになっています。
 CGコンプはなかなか難しかったです。

 ストーリーでは、このゲーム最大の売りである主人公が、二人の別人格を持っているという設定を生かしきれてない感じを受けました。
 なぜならbad・goodエンディングどちらに行くにも極力主人公の人格は一方に偏るようにしないといけないからです。
 (表主人公はgood、裏主人公badになります)
 どうせなら、主人公を何度も入れ替えないと行かないようなエンドが欲しかったです。

 次に、主人公の人格が入れ替わって180度性格が変わっているのにも関わらず、キャラの対応があまり変わらないのには違和感を感じました。
 主人公が変わると、同じシーンでも出てくる選択肢が変わっているのに、対応する他のキャラの返答はそこまで変わっていないとことか・・・。
 後からフォローっぽいことを言うけど、それじゃフォローしきれてない気が・・・。

 あと、ストーリーの内容自体オチがバレバレですね。
 まぁ唯一あきシナリオぐらいが、展開が分からず進めることが出来ましたが・・・。
 
 ただ主人公や各キャラの内面の描き方は、ほとんど主人公の夢として出てきて、伝わりやすく、感情移入しやすい感じを受けました。

 CGは丁寧で、塗りも良いです。
 裏主人公がアナル好き(?)なのか悠とのシーンは、ほとんどアナルかフェラです。
 悠とのHシーンはエンディング近くから、裏主人公が暴走し始めてHシーン連打となります。
 そのため、これまで耐えつづけていた悠の心境が変化するくらいでエンドになります。

 ここでもシナリオの弱さが出てますね。
 シナリオライターさんはもうちょっと考えて作って欲しいものです。


おすすめキャラ:竜宮時 美沙子…この世の中に勝気な幼馴染が氾濫したとしても俺は好き。
最後に一言:「頑張ってF&C!俺は見捨てない…。」
TITANSより一言:「移動先にキャラ表示があれば便利っていう感じなんだけど…今はないと不親切なのかな?」