こもれびに揺れる魂のこえ   (wolvhmanahuさんのレビュー)  評価: 6 
▼ タイトル こもれびに揺れる魂のこえ
▼ ブランド ユニゾンシフト
▼ ジャンル ハートサプリメントAVG
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2003/07/11
▼ 購入 
/ オリジナル特典なら Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(既読・未読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声リピートなし)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  なし
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  35個
【 エンディング数 】  7個


<ストーリー>
 行こう。遠い、緑に囲まれたその場所へ…。

 小さな村で牧師として勤めを果たしていた主人公のもとへ、ある日一通の手紙が届く。
 名も知らぬ誰かから送られてきたそれには、まるで祈りの言葉のようにこう綴られていた。

 『ただ愛情を彼女たちに注いでやってください』

 そこは、人里離れた場所にひっそりと立つある施設らしい。
 誰かのわがまま?
 そこは狭くもなく、けれど広くもない閉じた楽園だった。

 差出人が願うこと全てはかなえられないかもしれない。
 けれど、運命としかいいようのないものに導かれて、彼はそこへと向かった。

 彼は彼女たちを救うことによって、自分を救いたいのだろうか


<ヒロイン紹介>
スイ CV:日向裕羅
 施設に最も古くからいると思われる少女。
 「他者」を認識することすらわからないまま、本から得た偏った知識のみをもっている。
 普段は自分の部屋から出ることはないが、部屋の下にある小さな花畑をときどき眺めてすごすこともある。
 無垢な顔立ちは、まるで人形のようだが、深い色の瞳はなんでも知りたがる好奇心を秘めている。
 他人と関わるということを全く知らず、自分からなにかを表現したり求めたりすることができない。

アヤナ CV:北都南
 スイと同じくらいの時期に施設へやってきた少女。
 明るくおどけた感じで他人に接しているが、どこか心の壁を作っているように感じさせる。
 不敵な笑みをうかべて、生意気な話しかたをするが、反面寂しがりやな表情を垣間見せることもあり。
 リボンやぬいぐるみなど、可愛らしいものが好き。
 過去を語ろうとせず、自ら他の少女に疎外感を持つことも…。

コハル CV:木村あやか
 一番最近施設にやってきた少女。
 他の少女たちよりも社交的で、まとめ役をつとめることが多い。
 しかし自分に自信を持てないため、いつも心の隅に「自分はいらない存在なのだ」という影を持っている。
 器用で、料理を作ることが趣味。かけている眼鏡は伊達眼鏡で、大切な宝物のため、肌身離さず持っている。
 過去の記憶をほとんど失っているせいか、自分の存在を強く認識できないまま日々を過ごす。


このホームページはユニゾンシフトより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はユニゾンシフトに帰属します。



<システムについての感想>
 最低限の機能は備わっています…しかし逆にいえば最低限の機能しかありません。
 具体的には、音関連のBGMの音量と、SE・声の音量とが設定出来るようになっているのですが、SEと声の音量設定が同じというのが問題があると感じました。
 SEと声を一緒にする必要があったのでしょうか?
 BGM・声のON/OFFでなくて、音量設定をつけたのなら、きちんと分けて欲しかったです。

 テキスト関連ですが、スキップに関しては既読/全文と切り替えが可能です。
 しかしバックログに関してはホイールが使用不可で、音声の再生も不可です。

 操作系に関しては慣れるまで使いづらいです。
 キーボードが対応しているのがCTRLによるスキップ(しかも私の環境では何故か左CTRLだけ…)だけで、Enterで進めることも出来ません。
 ホイールが使用不可能なことも含め操作系に関しては改善をして欲しい所です。


<音楽・音声についての感想>
 音声に関しては個人的には元よりあまり重要視していないので、あまり詳しくは判りません。
 しかし特に問題はなかったと思います。
 良く聞かれる声優の方々ばかりですし、みなさん上手だと思います。

 BGMはなかなかに良い出来です。
 物語の雰囲気にあっており、曲数も18曲とそれなりに在るので飽きません。
 もっとも後述の理由から共通部分で流れる曲は聴くことが多くなるので、流石に飽きるかもしれませんが…。


<絵についての感想>
 際立って悪い、という絵ではないことは確かですが、表情に関しては人により好き嫌いのある絵ではないかと思います。
 個人的には立ち絵の一部感情表現が好きになれません…。
 まぁこれは個人的な意見ですので、購入を検討されている方は、オフィシャルHPで確認された方が良いと思います。


<シナリオについての感想>
 物語の概略としては…、
 田舎の教会で牧師として生活をしていた主人公のもとへ、会ったこともない人からの手紙が届く…というところから物語は始まります。
 その手紙には「ただ愛情を彼女たちに注いでやってください」とかかれており、主人公は戸惑いながらもその依頼を受け入れ、少女達のもとへ向かいます。
 初めは少女達に距離を置かれていた主人公ですが、少女達の心に触れていくことによって、次第に理解し合えるようになり、小さな学校を作り、みんなで色々な事を学び合うようになります。
 また定期的に生活に必要な物資を届けにくる女性ツバキや、ある事情から暫く館に住む事となったマオと彼女が連れてきたアキノ、ナツキ、トウアとの触れ合いを通して、少女達だけでなく、自分自身も様々な事を学んでいきます。
 しかしある日おこったボヤ騒ぎの後、一つの鍵を見つけ、それを使って図書室の奥にある部屋を開け、主人公に手紙を送ってきた人物の日記を見つけたことにより、自分自身の封印してしまった記憶と少女達が館にいる理由を知ってしまいます。
 真実を自分の心の中に留め、その出生に由来する少女達の心の最も深い部分にある傷を癒していく…。
 という話です。

 物語についての感想としては、メインの3人であるスイ、アヤナ、コハルの3人のルートは十分な量と質をもった内容で、各キャラ固有のシナリオは十分楽しめました。
 しかしその他のツバキ、マオルートはおまけのような位置付けで製作されたように感じるほど、些か中途半端な内容でした。
 (特にマオルートの終わり方はかなり唐突です)

 またメインの3人のルートにしても共通部分が全体の半分程度を占めており、最初の一回はかなり楽しめますが、2度目以降は展開が同じな分、ただ長いだけで、進めるのが面倒と感じました。
 さらに途中の選択肢にしても、特にルート分岐に関わるような選択肢以外はどれを選んでも直後の台詞さえも全く変わらない、という物が大多数を占めています。

 ツバキルート、マオルートは一応ラストでそれぞれのイベントがありますが、各人の過去等は大部分が共通部分で明かされており、最後のイベント以外には特にこのルートを独立させる意味さえ感じませんでした。


<10点満点での総合評価>
 6点です。
 絵も好き嫌いはありますが十分良いとは思いますし、BGMもかなり気に入りました。
 しかし肝心の物語の部分でのマイナスが大きいです。
 シナリオ自体は結構面白いんですけどね…。
 また、かなり偏見が混じっていますが、ゲームとして造る以上システムはしっかりと造りこんで欲しいものです。

 総評としてはなかなか良い作品ですが、全体的に足りないものが多い、と感じる作品でした。


おすすめキャラ:スイ&アヤナ…性格が気に入りました.
                    スイは立ち絵に嫌いな表現が無かった、というのもありますけどね^^;
最後に一言:「キーボード操作をもっと重視して下さい…。」











  永遠となった留守番〜パパは帰らない〜   (カタクラフトさんのレビュー)  評価: 6 
▼ タイトル 永遠となった留守番〜パパは帰らない〜
▼ ブランド たっちー
▼ ジャンル 外道アドベンチャー
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 \5,800
▼ 発売日 2003/02/28
▼ 購入 
/ オリジナル特典なら Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(既読・未読判別あり、ジャンプ機能あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声リピートあり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  なし
【 ヒント機能 】  あり
【 セーブ数 】  フリー(無限大)
【 エンディング数 】  9個


<ストーリー>
 前作「真夜中ハ我ノ物」の続編と考えていいです。
 色々な設定のある主人公「緒方星四郎」はひょんな事から町で出会った「風間琴子」に興味を持つ。
 その子の父親「風間勝利」は偶然星四郎が隠れ蓑として勤めている「霊ヶ岳学院」の同僚であり、祖父の不幸で看病のため帰郷しなければならなかった。
 得意の善人面で信頼を得た星四郎は、彼がいない間「琴子」を預かる事になったのであった。


<システム>
 上記参照。
 メディアがDVDなので少し注意が必要です。
 フルインストールになると1.8Gもかかります。
 あと修正プログラムが出てます。
 アップデート後には前のセーブデータが使えなくなるので、早めにしておきましょう。


<登場人物>
緒方星四郎
 前作「真夜中ハ我ノ物」の主人公。
 前作同様今回も完璧悪人っぷりをみせてくれる。
 しかし今回は前ふりが短く、すぐに調教パートに入ってしまうので、少々お馬鹿さんなキャラとなってしまった。
 (頭が悪いのではない)
 腹心の竜馬ではないが、この行動力と決断力をもっとまともな事に使うべきだと思う。
 (するとゲームが成り立たない罠^^;)

風間琴子
 本作メインヒロイン、というよりメインディッシュ。
 ○学生どころか園児でも通用する容姿である。
 車に引かれそうになったところを星四郎に助けられたが、これを機に彼に目をつけられた事を考えると、救いようが無い薄幸の少女。
 あらゆるエロゲの中で最も不幸で悲惨なキャラだと断言できる。
 前作ヒロイン達と比べるとSAN値が多いのか、並外れた事をされても気が狂わない強い心の持ち主でもある。

白木沢綾
 前作にて星四郎の手に堕ちた元特対室職員で現忠実な下僕。特技はルーン魔術^^;
 琴子の身の回りの世話をする係りで調教も手伝ったりする。
 前作ではロリ担当だったものの琴子と比べれば普通にみえる。
 調教シーンのCGの隅で度々見せる笑顔が実に印象的。


<音楽・音声>
 音楽は時間、予算がなかったようなので前作のものを100%リサイクル。
 しかし主人公、舞台、やることは同じなので違和感は殆どありません^^;

 音声は女性のみフルボイス。
 たっちー名物悲鳴絶叫は期待に違わず今回も絶好調!
 ここまで明確にロリっ子で絶叫を放つゲームは他にないと思います。


<感想>
 常に臨終説など流れるたっちーたん率いる大阪軍団痛恨の一作。
 今回は非常に非情な内容になってます。
 年端もいかない琴子ちゃんを鬼畜凌辱、否、拷問する今作は今までこのブランドを買っている人ですら引くほどの凄まじさがあります。
 ええ〜要注意です。

 あまり内容を言うのもなんですが、Hシーンはかなり特殊なシチュエーションが多いです。
 調教パートで「苦痛」に属する調教などは、どれも只只痛めつけるだけですし、悪魔の力が混ざるともう訳わからない、まさに人智を凌駕した世界になります。 触手程度で特殊と言ってたらついてけない出来です。
 時代は伸ばして食道に直接挿入です(謎)。
 実用面を重視する人もいると思いますが、これを実用できる人は多分色んな所がひんまがってます^^;
 要注意!

 またよく言われていることですが、今まで一時間近くあった前ふり部分が短くなったことによって、ヒロインの良さがよく伝わらないという感じはします。
 一キャラに集中している分、悲鳴をあげる以外の出番をもっと欲しいところでした。

 エンディング数は全部で九個。
 生ごみの日に捨てられる悲惨なものから、もっと悲惨なものまで…。
 手下エンドには一見の価値あり。
 なんというか琴子ちゃん唯一の晴れ舞台、かっこいいです。

 これを楽しむには相当のスキルが必要です。
 猟奇趣味、またはそれに準ずる鬼畜外道の趣味の殿方、やってる事の滑稽さをギャグとして笑える神経の太い(または無い)人にはお勧めです。
 私ですか?・・・前者の方で楽しめました(鬼)。


<10点満点での総合評価>
 物が物だけにジャンルの好き嫌いが大きく明確に評価を分けます。
 純愛志向の方には0点
 ロリ嗜好、凌辱嗜好の人には6点
 それですらも計れない鬼畜野郎なら文句なしの10点と言った所でしょうか?
 まぁ、このソフトに興味を持つ・購入する時点で、高得点評価をする人たちでしょうけど^^;


おすすめキャラ:風間琴子…みんな良いキャラしていますがここぐらい彼女に花持たせてあげたいと思いました。
最後に一言:「“だるま”あります(それも作業途中のCGまで)」











  あした出逢った少女     (高坂さんのレビュー) 評価: 6 
▼ タイトル あした出逢った少女
▼ ブランド MOONSTONE
▼ ジャンル サスペンスノベル
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア CD-ROM / DVD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2003/05/30
▼ 購入 
/ オリジナル特典なら Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(既読・未読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声リピートあり)
【 選択肢リターン機能 】  あり
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  49個
【 エンディング数 】  8個(BAD含む)


<ストーリー>
 夏。
 近くにカルデラ湖を控え、自然に囲まれた田舎の村──「高千穂」(たかちほ)村。
 その高千穂村において、主人公は、ぼんやりと空を見上げていた自分に気付く。
 ──記憶喪失。
 過去に関する記憶が失われてしまっていた。
 奇妙な事に、昼間だというのに、空が、夕暮れと日の出を合わせたような、おかしな色に見えた。
 従姉だという女性に連れられ、主人公は、「橘高」家にて居候する事になる。
 その家には、美しい4人の姉妹が居た。
 ひとときの、穏やかな日常。
 ──やがて、悲しい事件が幕を開けた。


このホームページはMOONSTONEより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はMOONSTONEに帰属します。



<音楽・音声>
 音楽…特に耳に残るようなBGMはなかったと思います。
 OPの歌は声質から好みが分かれるかもしれませんが、私は結構好きです。

 音声…一言で言えば普通。
 一番好みのキャラの声が合ってなかったのが残念です。


<感想>
 まずは偏見に満ちたキャラ紹介から〜(マテ
 長女:早苗
 長い黒髪、白いシャツ黒のロングスカートな典型的なおねえさん。
 性格は温厚だが子供っぽい一面も。
 若くして一族の持つ大病院の経営者。
 料理は苦手っぽい。

 次女:冬香
 基本的に物静かで無口だが、主人公を慕っている。
 主人公のことを「さん」付けで呼ぶ。
 一家の料理当番そのいち。

 三女:
 栗髪、ショートカット、セーラー服。
 主人公に対して嫌うそぶりを見せつつも、時折好意的な態度も。
 子供のころ、自分のお気に入りの帽子がなくなり、それを主人公がとりに行き怪我をしたという思い出を大切に思っている。
 主人公のことは名前で呼び捨てにする。
 一家の料理当番そのに。

 四女:美里
 主人公のことを「おにいちゃん」と呼ぶ典型的妹キャラ。
 一番幼い反面、家族のことを気遣っている。
 黄色髪な触覚少女。

 とりえず、攻略可能なヒロイン4人がこんな感じですが、なんかどこかで見たことのある設定じゃないですか?
 特に次女と三女を入れ替えればそのまんま、ってカンジがしないでもないですが…。

 話の流れとしては…
 田舎の従姉妹の家でしばらく暮らすことになった主人公。しばらくするうちに村では殺人事件が…。
 そして、主人公は夢で殺人の現場を見てしまい、自分が犯人ではないかと徐々に悩み始める。
 という感じです。
 …ほんとうにそのまんまな気が…。

 とまぁ、ここまで某有名VNと類似した部分を上げ連ねてみましたが、ゲーム自体はそれなりに良作です。
 ただ、言うなれば「惜しい」というしかない作品だと思います。

 ゲームは「現在」と「過去」という視点で展開されます。
 「過去」を再現する「現在」が繰り広げられるうちに、徐々に二つの相違点が大きくなり、それが最終的ななぞを解くための鍵となる、というゲーム構成で、謎解き好きな人には過程が楽しいゲームになると思います。

 で、肝心の謎解きなんですが…。
 なんとゆーか、「金田一方式」とでもいう感じです。
 いろんな鍵を主人公が勝手に分析して「やっぱりあなたが犯人でしたか」というと犯人が勝手に実情やら裏設定やらをベラベラ喋り出します。
 プレーヤーが長い時間をかけて予測した筋書きをミもフタも謎解きの風情もなくベラベラと…。
 でもって全てしゃべり終わった後に、事件に巻き込まれた被害者が真犯人を殺してしまうというのもそのまんまですね。
 折角時間をかけて大量の伏線を張りまくっていたのに、主人公が何一つ解決することなく全て説明されてしまうっていうのはどうなんでしょうかねぇ…。

 ゲームシステムは選択肢は多いですけど基本的に一本道です。
 肝となる選択肢を選ぶとそのヒロインへのエンディングに直行、という感じです。

 でもって、ここから先はネタバレ文書です。
 なんといってもこの作品、設定的に勿体ない部分が多すぎます。
 まず第一に水穂の嗅覚障害。
 日記パートで「蝿」の記述から母親が死んでいるのは薄々気づいていました。
 しかし家中ハエで埋め尽くされて死体がハエの黒山という、読んでいて凄まじい描写なのに、それに水穂が気づかなかったのが「臭いがわからない」の一言で片付けられるのはどうかと思います。
 もう少し書きようがあったのではないでしょうか?
 あそこまでいってたんですから、精神的にコワれていて、そのまま死体に毎日話しかけるとかの奇行に走るくらいのサイコさが欲しかったです。

 次に次女以外の使い方。
 TRUE ENDを見ると、やけにあっさり他の姉妹が殺されてしまった理由には納得がいきます。
 ただ、そうすると他の姉妹達がとても薄っぺらな存在に感じられる上に、過去の「冬香」の存在を見ても醜悪なものにしか見えなくなってしまうので、エンディングを素直に受け入れるのがキツいゲームになっていると思います。

 更に「あやめ」の自殺について。
 「現在」のあやめが冬香の前で自害した理由はハッキリしてるんですが、「過去」のあやめがどうしてそんな行動に出たのか、いまいち不明瞭だったと思います。

 最後に空の色について。
 このゲームの中で「現在」の主人公は何故か空の色が紫色に見えます。
 これが「過去」と「現在」の明確な区切りとして機能しているんですが、ゲーム序盤ではいかにも「これが鍵ですよ」というカンジに匂わせているにもかかわらず、エピローグで「死にかけた後遺症」の一言で済ませてしまっています。
 いいのかそれで!
 大切な伏線じゃーなかったのか!?

 以上ネタバレ終了。

 まぁ苦言が多くなってしまいましたが基本的には良作です。
 終盤がダメなだけで、中盤までは良くできてると思います(褒め言葉?)
 いろいろと勿体ない設定が多すぎたので、もっと製作時間をかければ十分名作レベルにまでいったんじゃないかと少々残念です。
 ヒロイン達もけっこういいセンいってたのに…。
 つくづくもったいない…。


<10点満点での総合評価>
 6点…かな、次への期待という意味も込めて…。


おすすめキャラ:おまけHシーンの時の倫…本編でのHシーンはマズい
最後に一言:「やっぱあのゲームに似てるよなぁ…。」