Emblem〜エンブレム〜     (たろんなーどさんのレビュー)  評価: 6 
▼ タイトル Emblem〜エンブレム〜
▼ ブランド Malt(モルト)
▼ ジャンル 極楽コメディーアドベンチャー
▼ 対応OS Win95/98/Me
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2001/11/30
▼ 購入 
/ オリジナル特典なら Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(既読・未読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  なし
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  いくらでも可能(ファイル名指定でセーブ)
【 エンディング数 】  6個BADEND除く)


<あ・ら・す・じ>
 主人公・香月史朗は、ごくごく平凡な学生。
 天涯孤独の身ながら、それなりに平和に暮らしておりました。
 が、学園生活最後の夏、一人の少女が史朗を迎えに来たことから彼の運命は激変します。
 史朗が案内された先は、地元のヤクザ・日柳(くさなぎ)組の組長屋敷。
 そこで史朗を待っていたのは「日柳組五代目組長」の椅子でした。
 日柳家の娘たちに脅されおだてられ、史朗はついに組長になることを引き受けさせられます。
 右も左もわからない極道の世界、一体どんな物語が彼を待ち受けているのでしょうか?


<キャラクター紹介>
堺 麻里奈(さかい まりな)
 史朗のクラスメートにして、クラス委員長。
 地元の有力な政治家のお嬢様で、成績優秀、容姿端麗、明朗快活と非の打ち所のない美少女。
 史朗がヤクザの組長になって学園中の人間が敬遠する中、いつも通り接してくれる数少ない人物。

樋口 紫乃(ひぐち しの)
 日柳組きっての忠義者を祖父に持つ、日柳家のお手伝い。
 その祖父から受けた教育と、日柳屋敷からほとんど出たことのない暮らしをしているため、一般常識に非常に疎い面をもち、「組長のために死ぬ」事が自分の役割だと信じている。

日柳 浅葱(くさなぎ あさぎ)
 日柳組の組長臨時代行で先代組長の弟の孫娘。
 主人公とはまたいとこにあたる。
 組内部では「保守派」のリーダーとして組内での発言力は強い。
 怒っているときも笑顔な為、感情が読み取り難く、にっこり笑って拳銃を持ち出したりするあたり、流石にヤクザの組長代理と言うべきか。

日柳 萌葱(くさなぎ もえぎ)
 浅葱の妹で主人公のことを「お兄ちゃん」と読んで何かとまとわりついてくる。
 悪質と言うより天然でデンジャラスないたずらが好きで組員たちに恐れられている。
 反面、時折見せる優しさに一部組員には熱狂的に慕われている。
 私立のお嬢様学園に在籍していたが、主人公の学園に強引に転校してくる。

一ノ瀬 遼子(いちのせ りょうこ)
 史朗の同級生で、隣のクラス。明るいお調子者のハードボイルドなルポライター志望少女。
 主人公がヤクザの組長になったと聞き、自分のネタ帳にすべくいろいろとちょっかいをかけてくる。

香月 史朗(主人公・リネーム可)
 2年前に両親を亡くし、天涯孤独の身となった平凡な学生。
 実はヤクザの組長の孫だったことが判明し、組長として祭り上げられる。


このホームページはMalt(モルト)より一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はMalt(モルト)に帰属します。



<音声>
 音声はありません。


<音楽>
 全21曲。ボーカル曲は無し。
 全体的に非常に極端で、コメディな場面の曲は極端にコミカルに、シリアスで重い場面はとことん重く、と言う感じです。
 レベル的には悪くないんですが、ちょっとシリアス、ちょっとコミカルって言う場面でも曲はむちゃくちゃシリアス&コミカルとなっており、またその切り替えも多いので、全体的に落ち着かない感じがあります。


<システム周り>(ver.1.00)
 修正ファイルがあります…無くてもそんなに困りませんが^^;

 システム関係は上記参照。
 と、上を見ると普通な感じですが、いくつか微妙に使い難いのが…。

 ☆シーン回想
 キャラクターごとに1枠になっており、Hシーンが複数あるキャラの場合、シーン1→シーン2→シーン3と言う風に連続再生しなくてはならず、シーン3だけ見たいとかいうときはちょっと不便です。

 ☆メッセージ履歴
 これがついてるのは良いですが、非常に使い難いです。
 メッセージひと枠づつ巻き戻すのですが、そのつど右クリックしてメニューを開かなくてはならないという仕様。
 つまり、3つ前のメッセージを見ようとする場合、「右クリック」→「メッセージ履歴」を左クリック→右クリック→「一つ前に」を左クリック→右クリック→「一つ前に」を左クリック→右クリック→「一つ前に」を左クリックで表示。
 …め、面倒く!!

 それ以外は特に使い難いことも無く、いい感じなのに、なしてこの2つだけこんなに使い難いのでしょうか…。

 ゲームはごくごく普通な選択肢型AVG。
 とあるヒロインをクリアするとアナザーストーリー見たいのが追加されるのも最近では割とよく見かける仕様。
 タイトルに追加された新ストーリーのタイトルが「Take2」だったのはちょっと笑いましたけど。
 (某ヤクザ漫画を思い出してしまった…)


<CG>
 原画は柏木隆二氏。
 ヤクザモノに出てくるとは思えない垂れ目のキャラですけど、まぁ、絵自体は極ノーマルなのではないでしょうか。
 ただ、塗りはちょっと微妙ですね。
 陰影がはっきりと付き過ぎている様な感じで、影の部分と総でないところの境目がきちんと分かれすぎていて、下絵の色指定が一発で分かるような感じとでも言うのでしょうか…。
 肌の質感もちょっと人工物っぽく見えることもあります。

 背景もちょっとチープ。
 なんというか、ちょっと厳しい言い方をすれば、ウインドウズ時代以前といわれても信じてしまうようなシンプルな背景も散見されます。
 なんと言うのか、非常に平面的で、舞台の書割のように見えてしまいます。


<Hシーン>
 ま〜いつも通り一言で言うならエロは薄い。以上。
 細かく言えば各キャラ1〜3回程度。
 尺はそれなりに長いですが、テキストやシチュエーションに特別なものがあるわけでなく、声なし、絵も今ひとつ、と言うことで実用性には欠けますね。
 ちなみに、ヤクザものですが、鬼畜Hは無し。
 すべて主人公との和姦です。(なして?)

 と言うわけで、Hシーンに関してはキャラ性にかかってます。
 このキャラクターに「萌え」かどうか、それが全てです。


<感想>
 このゲーム、一言で言うならパッケ裏の言葉どおり「笑撃!極道コミックアドベンチャー」です。
 つまり、このゲームはヤクザをネタにした「笑い」が全てです。
 しかし、その笑いは個人的にはかなりいい感じでした。
 特に前半戦は笑いに次ぐ笑いで非常にハイテンションかつハイテンポでいい感じに進んでいきます。
 極道バスケット(フルーツバスケット極道バージョン)、小指危機一髪(黒ひげ危機一髪にインスピレーションを受けたとか)などなど、ネタっぽい笑いを間断なく速射砲のように連発されます。

 キャラクター同士の掛け合いもハイレベル。
 テンションの高いキャラクター同士の掛け合い&ネタまみれのシナリオ展開みたいな一寸の隙も無い馬鹿ゲー風味の笑いを求めている方には文句無くお勧めできます。
 や、まぁ、笑いのツボってのは人それぞれなんで誰にでもと言うわけには行かないかもですが、個人的には相当ツボでした。

 後半シリアスな展開、と言うか極道ものお約束の内部抗争やら外部との勢力争いやらも展開していくわけですが、その辺も意外性は無いもののお約束はきちんと抑えていて悪くないのではないかと。
 ただ、前半の濃さに比べると相当あっさり風味なのは否めません。
 ま〜、シナリオ展開よりテキストでの笑いを求める方に向いたゲームですね。

 笑いの見せ方も中々で、叫んだり怒鳴ったりするシーンでは「卓袱台をひっくり返すような音」や「拳銃音」を重ねて大声を表現するのはボイス無しならではの面白い表現だと思いました。
 ただ、同時に倍角や半角文字も多用しておりますが、そちらについてはちょっと多用しすぎかなぁ、という気もしました。
 ま、コテコテすぎるこのゲームにはあっているともいえますが…。

 総論として「笑えるテキスト」を効果的に見せるために特化したネタ的笑いゲーといって差し支えないかと。
 というか、それが全て。


<10点満点での総合評価>
 6点
 笑いが全て^^;
 笑えるゲームを求めている人には相当ツボだと思います。
 マイナーですけどね。


おすすめキャラ:一ノ瀬 遼子
最後に一言:「ヤクザモノだったら全身刺青なヒロインとか欲しかったなぁ〜と思ったり^^;」










  、ちゃんとしようよっ!     (ぶらっくさんのレビュー)  評価: 8 
▼ タイトル 姉、ちゃんとしようよっ!
▼ ブランド きゃんでぃそふと
▼ ジャンル 姉属性オンリーAVG
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \6,800
▼ 発売日 2003/06/27
▼ 購入 
/ オリジナル特典なら Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり(チビキャラが可愛く演奏します)
【 メッセージスキップ 】  あり(既読・未読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声リピートもあり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  36個
【 エンディング数 】  15個(うちBAD9個)


<あらすじ>
 養子に迎えられた柊家で、義姉たちに甘やかされっぱなしの生活を送っていた主人公は、
 性根をたたき直すために遠い親戚の家に預けられた。
 10年後、柊家に帰ってきたものの義姉たちは相変わらず甘やかされる。
 そんな中、憧れていた次女要芽(かなめ)に寝込みを襲われいたぶられてしまう。
 主人公は誓った。
 要芽を見返してやる!
 他の姉達に協力してもらって!(困った奴っちゃ^^;)


<登場人物>
雛乃「ひなの」(CV:木葉 楓)
 長女。ゆえに尊大な物言いが許されている。
 子供扱いされると独裁者好みの独り言を言う。
 精神大人、見た目子供な人。

要芽「かなめ」(CV:北都 南)
 次女で本作メインヒロイン。主人公曰く「クール」。
 両刀使いの冷血人間に見えますが‥。
 可愛いものを見ると目が丸くなって可愛い表情を見せます^^;
  
瀬芦里「せろり」(CV:AYA)
 3女。西欧系のハーフ。猫チックな人で遊ぶのが大好きなトラブルメーカー。
 6姉妹の中で一番運動神経(動物的本能?)が良い。ある意味一番怖いお姉さん。

巴「ともえ」(CV:マルコ)
 4女。凛々しい顔立ちと長身からは想像出来ないが優しく気弱な性格。
 ぬいぐるみが大好きで名前をつけている。

高嶺「たかね」(CV:芹園 みや)
 5女。タカビーツインテール。
 頭脳は6姉妹中一番優れているが運動神経及び体力はなし。
 主人公をいじめる時のみパワーを発揮。

海「うみ」(CV:内村 みるく)
 6女。甘やかし大王で4次元制服とデビルイヤーに匹敵する「お姉ちゃんイヤー」の持ち主。
 主人公のことに関わると戦闘力があがるらしい。

秋山 衣瑠香「あきやま いるか」(CV:木葉 楓) 
 要芽の開く柊法律事務所の事務員。
 有能な方ですが、いじめられっ子体質。

摩周 慶一郎「ましゅう けいいちろう」
 要芽の開く柊法律事務所の弁護士。知力、体力、財力もある美形な完璧超人。
 …に見えるが花を持ち、要芽を尊敬する様はZZガンダムのマシュマー○ロ(笑)

壬生 誠「みぶ まこと」
 柊家の父の友人。海洋学者。

月白 透子「つきしろ とうこ」(CV:内村 みるく)
 謎の女教師。なんだか大人な人でデンジャーな人(笑) 

マル
 雛乃が連れてきた霊獣。いずなの一種?性格悪し。


<購入動機>
 「うちの妹のばあいで」かなり凹んでしまった私は、「時代は妹より姉!!」と思い購入。


<音楽・音声>
 オープニングソング等はなし…残念。値段から言えば当然か。
 あってもあまり聞かないけど^^;

 音楽は割と聴きやすい曲だと思います。
 チビキャラ目当てで音楽鑑賞するのも良いかと。

 音声については実力派声優さん達で聞きやすかったですね。
 私はあまり声優さんは詳しくなかったのですが(木葉楓さんと北都南さんと芹園みやさんしか知らなかったです)、安心して聞けました。
 そうそうチュパ音あります^^;


<感想>
 ゲームの流れは大きく分けて2種類あります。
 ひとつは各姉さんシナリオに突入する、各姉さん攻略シナリオ。
 もうひとつは次女で初恋の人「要芽」への復讐の為に、他の姉たちとのHの鍛錬(ええ〜姉さんや(涙)をするシナリオです。

 イベントCG(鍛錬)集めで幾つか姉妹どんぶりの組み合わせがありますが、基本的には6姉妹それぞれを単独で追えば簡単にクリアできます。
 プレイは1時間〜2時間程度で、ライト感覚のシナリオも多く好感がもてます。
 しかし、各キャラともキャラ設定が上手く、キャラ付けがしっかりしているので、短くてもそれなりに楽しめます。
 また、一度クリアしてすると熟練度が「80」からスタートするので、2週目以降のプレイも楽しく、簡単に出来ます。

 個人的に好きな海シナリオでは主人公のダメッぷりが思い切り描かれています。(これじゃあ修行に出されて当然)
 世界観を根本的に違えてしまいますが、個人的には巴が好みだったので巴シナリオも好きですね。
 続編か外伝シナリオが作れそうなエンディングです。
 唯一残念なのはハーレムエンドがないことです。
 イベントがあるだけに非常に惜しい。

 各キャラEND(シナリオ)について(ネタバレ)
 雛乃…バッドエンドなし。病弱エンドあるかと思ってましたが…。
 エッチしたらかえって健康になったというお話し。

 要芽…バッドエンド。調教(奴隷に)するかされるか。
 ある意味どちらも幸せ^^;?
 主人公の罵倒されっぷりも良い(ああ〜北都南ボイスで言われると(´Д`*)ハァハァ)

 瀬炉里…バッドエンド、しみじみ怖いです。やっぱり猫科の女性だけあって…。

 巴…バッド、基本的にまず選ばないでしょうなこの選択は。
 でもそれだけに3つとも死亡エンド。

 高嶺…バッド、シナリオ中に主人公の出生の秘密が明らかになって…まぁバレバレですが^^;

 海…突然起きるバッド…手料理食べていきなりバットエンドですか?
 でもこの姉ちゃんの甘甘甘やかしかたは凄い&好きですね^^;

 (ネタバレ終了)

 陀足ながら回想シーンに巴と透子の纏身(てんしん)シーンが有り。
 スタッフも変身ヒーローの醍醐味がわかってますなぁ。
 飴をあげよう(笑)。


<10点満点での総合評価>
 価格を考慮して8点
 減点理由はハーレムエンドがなかったことぐらい。

 短いシナリオながらも楽しめる良作ですな。
 (Hもしっかりとしているし^^;)


おすすめキャラ:柊 巴…現実には背の高い女性は敬遠がちなんですが性格で惚れました。
最後に一言:「それぞれの姉の呼び方が多少気になりますが、ライト感覚で楽しめる良作です。」
TITANSより一言:「当初インスト出来ずに即抗議メールしましたが、その後の対応は途中経過報告や
           修正ファイル送付など、クレームを賞賛に変える企業姿勢には好感が持てました。」










  蟲籠【壱】【弐】【参】     (hiraさんのレビュー)  評価: 7 
▼ タイトル 蟲籠【壱】【弐】【参】
▼ ブランド アーカムプロダクツ / チーム暗黒媒体
▼ ジャンル ADV
▼ 対応OS Win95/98/Me
▼ メディア DVD PlayersGame
▼ 定価 \4,800
▼ 発売日 2003/05/09 / 2003/06/06 / 2003/07/04
▼ 購入 
/ オリジナル特典なら Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  なし
【 BGM観賞モード 】  なし
【 メッセージスキップ 】  なし
【 メッセージ履歴機能 】  なし
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  なし
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  なし
【 エンディング数 】  1個


<ストーリー紹介>
蟲籠【壱】 『蛇 淫 の 復 讐 歌』
 主人公・屋敷秋彦は、クラスメイトの3人組にいじめられていた。
 ある日、友達である蜘蛛のラッキーがいじめっ子達のせいで傷ついた時、憎しみと怒りが復讐へと変わった。
 最初のターゲットは高山華月の友人・愛田なる。
 携帯電話を使って呼び出してヘビ達の水槽に宙づりにして従わせる。
 翌日、なるを使って高山華月を学園の用具室へ呼び出し、ヘビに噛み付かせ、縄で縛って凌辱する。
 そのあと更にヘビの毒の血清をネタに脅し、メイド服で犯して肉奴隷を誓わせるのだった…。
 クスリのせいか、幻覚を見た高山は以後、従順となり行動を共にするようになった。
 いじめっ子の黒田・桜井伊織の秘密を聞き出し、復讐の計画を立てていく主人公。
 まず、黒田の方は親密な家庭教師の西園寺由紀、桜井伊織の方は姉の桜井美莉を呼び出して、
 虫籠のある部屋に連れて行くのだが…。

蟲籠【弐】 『淫 欲 の 聖 少 女』
 いじめっ子の1人である桜井伊織の姉、美莉を捕らえて凌辱したにもかかわらず、
 まだ反抗的な美莉を虫籠に閉じこめてしまう主人公。
 しかし翌日、美莉は虫籠の中からいなくなっていた。
 混乱する秋彦、虫たちにも聞くが『消えた』としか答えは返らない。
 不安がつのる中、秋彦に尽くしたい高山は愛田を無理に誘い秋彦との3Pを持ちかける。
 気乗りしない秋彦をよそに尽くし続ける高山。
 これをきっかけに愛田は黒田へと寝返った。
 翌日、秋彦は幼なじみの水谷に学園の屋上に呼び出され、
 水谷は黒田に弄ばれたこと、秋彦様のお役に立てなかったと謎の言葉を残し、
 お詫びして屋上から飛び降りてしまう。
 そんな矢先、ますます追いつめられていく秋彦の下へ、あこがれの白木さんから電話が入った。
 黒田に脅かされていると。
 そのときすでに黒田の手先になっていた白木は、黒田、愛田なる、さらに高山を呼び出し拘束して、
 蟲籠のある地下室で撮影会を始めるのだった。

蟲籠【参】 『淫 獄 の 地 下 室』
 『弐』のラストの惨劇より2週間が経ち、病院から家に戻る屋敷秋彦。
 徐々に明かされていく屋敷家の秘密。
 それは国を救う話へと発展し、そのための当主継承の儀式へと物語の流れは展開していく。
 復讐の締めくくり、桜井伊織への復讐劇を終えるなか、秋彦のもつ力が徐々に明かされていくのだった。
 全3部作ついにクライマックス!!
 そして秋彦は、よりしろ・屋敷遙との儀式へと向かう…。


<キャラクター紹介>
白木 由梨奈(しらき ゆりな)
 秋彦がいじめられている時でもかばってくれた秋彦にとって、憧れの女の子。
 が、別な一面も・・・・。

高山 華月(たかやま かづき)
 主人公をいじめる3人組の1人。
 しかし今は秋彦の忠実なの奴隷。
 秋彦に想いを寄せている。

桜井 伊織(さくらい いおり)
 主人公をいじめる3人組の1人で主犯格。
 お金持ちの娘で成績も優秀だが、更に優秀な姉にいつもいびられている。
 主人公の様な性格を憎むのは、家で姉と一緒の時の自分を思い出すため。

桜井 美莉(さくらい みり)
 桜井伊織の姉。
 超タカビーな女で、学業、スポーツも超がつくほど優秀な、桜井家では大切にされている長女。

愛田 なる(あいだ なる)
 主人公と同じ、私立香陵学園の2年。
 高山華月と中学の時の同級生で、今でも一緒にゲーセンなどに行く友人。
 性格は明るくお節介なたちで、結構軽い。

西園寺 由紀(さいおんじ ゆき)
 黒田勝也の家庭教師をしている。
 いつもボディコンの格好をしている、大人の色香が漂う、女。
 年下の男の子が好みで、黒田とも肉体関係がある。

水谷 沙紀(みずたに さき)
 秋彦とは幼馴染みの関係。
 学園は違うがよく顔を合わせる。
 黒田に誘われて凌辱にあう。

屋敷 遥(やしき はるか)
 主人公の義理の妹で、静音の連れ子。
 いつもリトルグレイの人形を持っている。
 突然予言のようなことを言い出すミステリアスな少女。

黒田 勝也(くろだ かつや)
 主人公をいじめる3人組の1人。
 いい男だが性格は卑劣、長いものには巻かれる主義を持つ。

屋敷 秋彦(やしき あきひこ/主人公)
 クラスの3人組のイジメられっ子。
 一見、大人しく引っ込み思案なようだが、内には凶暴なまでの残虐さを秘めている。


このホームページはアーカムプロダクツ / チーム暗黒媒体より一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はアーカムプロダクツ / チーム暗黒媒体に帰属します。



<音楽・効果音・音声>
 3枚のエンデイングの主題歌を、各ヒロインの声優さん(紅 まどか・風吹 茜(由梨奈役)・風吹 茜(桜井伊織役))らが3バージョンで歌っています。
 キャラクターに沿った歌い方で、ニヤリとする部分があります。

 効果音とかは、ちょっと多めに入れて臨場感だそうとしてます。

 声優さんは、上手と下手が玉石混合です。
 たぶん、声優として残るヒト、消えるヒトが峻別されるでしょう。
 予算の削減の為か、声優さんが声質を変えて複数のキャラを演じています。
 上手いヒトは気にならないけど、下手なヒトは悲しいほどダメです。


<感想>
 PCゲーム「ぼくのむしかご」のDVD版を3枚で発売。
 全部買うと当然ですが値段が高いです(つД`)
 
 「ぼくのむしかご」は、爬虫類や昆虫を操り、主人公がいじめっ子達に復讐する陵辱アドベンチャーでした。
 その「ぼくのむしかご」のアナザーストーリーで、かなり別モノとなっています。
 ただし、Hシーンは、「ぼくのむしかご」の流用がほとんどで、ヌキゲーとして、すでに「ぼくのむしかご」を購入された方には、無理して購入する必要があるかは疑問です。
 世界観にハマッタ、という方なら買いでしょう。
 Hシーンは豊富で、シーン観賞モードも付いているので、抜きゲーとしては及第点は付けれますけど…。

 エロゲーとしても、もちろん使用できます。
 陵辱度は「ぼくのむしかご」以上の部分もあり、抜きゲーとして充分な内容があります。
 ただ、個人的にはDVDアニメを買ったようなつもりでした。

 物語は突拍子も無く、目新しいものもありません。
 しかし、世界観の構築という点では、相変わらずこの、暗黒媒体というメーカーは独特の味を持っているなと再認識したシリーズです。
 3枚というボリュームもあって、なかなか楽しめました。
 異様にキャラが立っている登場人物や独特な世界観、可愛い女の子の豊富なHシーン(陵辱含む)と、まあ値段分は充分もとがとれると思います。
 世界観にハマったヒトならどうぞ^^;


<お気に入りのキャラの感想>
高山華月
 主人公の復讐のターゲットの、いじめっ子の1人。
 奴隷に堕とすと主人公にベタ惚れになるのは前作と一緒。
 前回の作品では、お笑いキャラであり、どこかプッツンした、アブナイ彼女でしたが、今回は正ヒロインともいえる扱いです。
 ともかく、つくす女として主人公の身の周りを甲斐甲斐しく世話します。
 ちょっと、おバカだけどひたすらご主人様を慕い、健気につくすというツボを押さえたキャラに変わっています。
 相変わらずHシーンが最も多く、制服、メイド、チャイナ服、ブルマ、ネコミミ、ナース、巫女と趣味がコスプレだけに、多様さでは群を抜いています。
 前作の救いのない扱いに比べ、結構、萌える可愛いキャラに変わりました。
 主人公のピンチのときは、敵にキックをかます武闘派としての彼女も健在ですが。

愛田なる
 高山華月の友人で奴隷第1号という役割は変わりません。
 Hシーンは結構、興奮できるモノが多く、特に学校の屋上での衆人環視の中、お尻丸出しでバイブ責めにされるシーンは白眉です。(蟲籠【参】)

水谷さん
 主人公の幼なじみ。
 学校の屋上から飛び降りても、死なないという不死身なヒト^^;
 いてもいなくてもいい感じがしますが、妙にホンワカした存在感を出しています。


<最後に一言> 
 ・蟲籠【壱】の初版は同じシーンが2回繰り返すバグがあり、アンケート葉書を出すと改定版が無料配布されます。
 ・蟲籠【壱】【弐】【参】とオマケのストーリーが3本入った福ディスクがセットで9月発売。
  蟲籠【壱】【弐】【参】を別々に買った人も、各ソフトに付随する応募券を3枚送ると福ディスクがプレゼントされます。
 ・「蟲籠」シリーズと同じ暗黒媒体のDVD版GAME、「婦女・膀胱」の続編がこの秋、発売予定。
  メインヒロインは失禁女王こと、強面の女教師、山岸麻紀先生。
 ・拉致、陵辱された女性を奪還する正義のチームが活躍する「奪還機構ラヴネイティア」も発売間近!
  コスプレ度高し。