eye's only〜その輝きはまぶしさに満ちて〜   (SATOさんのレビュー)  評価: 8 
▼ ブランド ainos
▼ ジャンル アニメフル☆アドベンチャー
▼ 対応OS Win95/Win98/Win2000
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2000/09/22
▼ 必須CPU  /  推奨  Pentium166 MHz / Pentium200 MHz
▼ アニメージュン あり
▼ 音源 MIDI
▼ ボイス 一部あり

【 CG観賞モード 】  なし
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  なし
【 メッセージスキップ 】  あり
【 アニメーション 】   あり(ハイクオリティ&オーバー60minのアニメーション)
【 攻略対象 】  3人
【 Hできる人 】  4人
【 セーブ数 】  6あり40(通常セーブ)+1(クイックセーブ)
【 エンディング数 】  4


<ストーリー>
 この春から大学に進んだ主人公。 どこにでもいる様な男、洋介。
 物語は洋介が大学に入学してから夏休みまでの3ヶ月間、出会ったヒロイン達とどんな体験をするのかを描く。
 彼女達は洋介との会話の中で『秘めた想い』や『悩み』をうち明けたりする。
 彼女達の相談に乗ったりするうちに、彼女達の反応や周りの状況も変わってくるのだ。
 変化すると言っても良い方向に変化するとは限らない。
 ひょっとすると、自分だけではなく彼女達まで傷つけてしまうかもしれない。
 あなたは彼女達とどんな物語を紡ぐのだろうか?


<ヒロイン紹介>
安藤百合恵(アンドウユリエ)
 「守って欲しい、助けて欲しい、自分だけを見続けて欲しい。」
 主人公とは高校時代からの知り合いで、いつも主人公の後を追いかけている。
 高校卒業後も主人公の側にいたかったらしく、主人公と同じ大学に入学します。
 べってぃ〜ちゃん(ファンシーグッズ)がいたくお気に入り。


大波さやか(オオナミサヤカ)
 「何事にもくよくしない! 負けるもんか!」
 主人公とはバイト先が同じ。
 細かいことをいちいち考えて行動するのは苦手、その場のノリだけで行動することもたまにある。
 意外と家庭的で、いろいろ面 倒見がいいという世話好きな一面も持っている。
 母親を幼い頃に失っており、父親と父親の営む大工業に携わる人々と共に生活をしている。 

曾我美奈子(ソガミナコ)
 「私は、よくおとなしくて良い子だと言われるんだけど……」
 主人公及び、百合恵と同じ大学に通う生徒。
 主人公の友人である浜口尚人の紹介で主人公と知り合うことになる。
 本人にあまり自覚していないだが、かなりのお嬢様。
 とはいえ、特にお高くとまっているわけではない。
 柔らかい物腰で、どこかココロここにあらずといった印象も。



[ 画 像 ]
 まぁ、CGのレベルは普通ですね。 汚くはないけどきれいじゃない。
 やっぱりアニメーションを売りにしてるゲームってCGにはあまり力を入れないのだろうか?

 ほんで期待のアニメーションはすごいです、さすがアニメーションを売りにしてるだけのことはあります。
 しかも、通常会話画面でもキャラクターがアニメします。 …男まで…

 ちなみにアニメ作成には J・C STAFF が関わってるみたいです。
 だからアニメのできはいいのか?
 ほとんど全編アニメーションです。


[ シナリオ ]
 まともにシナリオがあるのは2人だけのような気がします…しかもいきなり急展開するし

 鬼畜なシナリオはないです。 近いのはある…?


[ 音楽・音声 ]
 一応、一部音声です。 なんか聞いた事ある声なんで……
 音楽音声ともに変なとこはないです。


[ システム ]
 ま〜上記参照^^;
 良くあるシステムで、私は不都合にはあたりませんでしたよ。

 ちなみに画面の切り替えと音楽・音声のON/OFFの切り替えしかないです。
 アニメのカットとかはない…カットなんかしたら見る所なくなるけど


[ 総合評価 ]
 結構いろいろかいてますが、なかなか楽しめますので、私はお勧めします…
 アニメシーンだけでも一回見とけって感じですぅ^^;


おすすめキャラ:百合恵
SATOから一言:「前置きは長いですけど主人公やたら早くないか?・・・ッオ、入れたと思ったら出てるし…」










 よこどり   評価: 4 
▼ タイトル よこどり〜おまえのものはおれのもの〜
▼ ブランド ZERO
▼ 対応OS Win95/98/2000
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2000/08/04


<ヒロイン紹介>
飯田 加奈子
 責任感が強く、委員会に進んで参加している。
 クラスの人気者で、誰からも好かれている。
 主人公が告白するが、結果は…

中澤 恭子
 陸上部に所属している。 さっぱりとした性格で、前向きに考えようとする。
 一応彼氏はいるのだが2人ともウブで、清い交際をしている。
 そんなところを主人公に見られ・・・

春日 真奈美
 主人公の後輩で、よく慕っている。 とても明るい。
 主人公のことを信頼している。 そこにつけこみ…

藤原 美代
 主人公の弟のガールフレンド。 犬を飼っていて、やさしい性格。
 弟が犬に興味を示さないのを少し不安に思う。 そこで犬好きを装い…

加藤 瑠璃
 ヒロインの飯田加奈子と仲がよく、よく一緒にいる。
 誰にも言えない秘密があり、それを知った主人公は…

矢口 沙耶
 体育教師の妻。新婚であつあつ。 お嬢さまで潔癖症。
 やさしく主人公を夫からかばう。
 そんな沙耶を妻に持つ教師に嫉妬を感じた主人公は…


<システム>
 いつのもビジュアルアーツ系・・・
 CG観賞モード BGM観賞モード Hシーン観賞モード 既読エッセージスキップあり
 セーブ数も多いし・・・よって問題はないかと・・・^^;

<音楽・音声>
音楽・・・別に書くことなし・・・
音声・・・これも別にかくことなし・・・


<総評>
 某国民的アニメのジャイア○氏の歴史的名言「おまえのものは俺のモノ、俺のモノは俺のモノ」からとってきたであろうこの作品。
 この主人公の考えか方素晴らしいぜ〜〜・・・でも、内容は美少女ゲーム特有の超ご都合主義、それでいいのかヒロインたち? あんたらアホか? 全開のゲームです^^;
 うん? いいのいいのどうせシナリオ期待してないし^^;

 でも、この主人公の考え方好きですよ。
 彼女は毎日ボクに挨拶してくるんだから、彼女はボクに好意をもってるんだ・・・
 よって告白・・・ふられる・・・キレル・・・俺は不幸なのにてめ〜は幸せだと〜〜(逆恨み)
 ・・・・・。 世の中恐い世になったもんだ・・・

 んで肝心のHシーン・・・短い! 短すぎるぜ!
 シナリオもなんだかな〜〜・・・だいいちなんだあのエンディングは?
 あれだけやっといて純愛エンドか!? 腕組んで幸せになろうね・・・うふ・・・みたいなエンド・・・
 ZEROなんだから、もっとこう、調教しまくったENDとか期待してたのにな〜〜
 ああ〜〜書くことない・・・
 
 ・・・お薦めはしないね・・・


おすすめキャラ:「矢口 沙耶」
TITANSより一言:「ZEROはあたりはずれが多いな〜〜・・・」










  リトルMyメイド  (MUさんのレビュー)       評価: 6
▼ タイトル リトルMyメイド
▼ ブランド Sweet Basil / Will
▼ ジャンル コマンド選択式のAVG
▼ 対応OS Win95/Win98/
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 1999/03/12
▼ 必須CPU / 推奨 Pentium100 MHz / MMXPentium200 MHz
▼ ボイス あり(女性のみフルボイス)


<ストーリー>
 主人公・鴨川 央司(19歳)は、将来を期待されながらも大学受験に失敗し、彼女にまでフラれて落ち込む予備校生。
 彼は、断ち切れぬ彼女への想いと受験勉強の疲れから逃れるために、季節外れの海水浴場に来ていた。 世の中すべに裏切られたと悲観し、自嘲気味なネガティヴ思考で思い詰める央司。 未来に絶望してしまった彼は、過去への執着に囚われ、時の流れに取り残されたように当てもなく彷徨っていた。

 かつての彼女との思い出の海岸をブラブラしていると、ひとりの少女が数人の男にレイプされている現場に出くわす。 機転をきかせ暴漢を追い払うと、少女は感謝のしるしに自分の住む屋敷へと招待してくれた。 そこは離れ小島の崖の上に建つ『龍宮館』という名の洋館で、女主とメイド長、そして3人のメイド(そのうちの1人が冒頭の少女)だけが暮らす女の園だった。

 豪華な客間をあてがわれた央司は、3つのベルを与えられる。 ベルを鳴らせば、いつでも好きな時に好きなメイドを呼べるという。 しかも、メイドには何を要求しても良いと言われるのだが・・・。

 失恋の痛手と人生への絶望が、央司の心を蝕んでいた。 特に女性への不信と憎しみで多少精神が歪んでもいる。 そうした状況で女の園に滞在する央司は、失われた人生の目的を見つけることができるのか? そしてそれは、新しい恋なのか? あるいは・・・。


一部「-Will- [Guilty & SweetBasil & ru'f ]の画像を使用しています。
素材の著作権は「Will」に帰属します。これらの素材等の他への転載を禁止します。



<音楽・音声>
 多分、音楽はPCMだったと思います(^^;;;
 女性のみフルボイス


<感想>
 バグが多いです・・・。(^^;;;
 恐らく初回版がチラホラと売れ残っているのはこれが原因かと・・・。(滝汗
 ただ、Willさんの名誉(?)の為に付け加えさせて頂きますと、今回出たバグの原因は全て解明済みだという事なので、今後の作品については安心していいそうです。
 現に、続編となるパンドラBOXについてはバクが出ていません。
 という訳(?)で、修正差分は必ずダウンロードしましょう。(^^;

 内容はコマンド選択式のAVGで、マルチエンディングです。
 但し、難易度は結構高いです。
 というのも、CGモードで埋まるCGがパーツの組み合わせで決まるからです。
 具体的には、同じポーズでも下着か水着かで埋まる埋まらないが決まるという・・・。
 ですから、エンディングを全て見ても埋まらないCGが出てくる可能性が高いです。
 やはりユーザーの立場からすると、一つのパーツを見たら全てのパーツが埋まる様にして欲しかったです。
 同じポーズですし・・・。
 という訳(?)で、攻略本等は必須かと・・・。(^^;

 感想ですが、しかげなぎさん原画の可愛らしいメイドさん達に、結構色々な事をしちゃいますので実用性(^^;)は高いと思います。
 只、ジャンルとしては純愛ゲームに入ると思いますので、根っからの鬼畜ユーザーにはあまりオススメ出来ません。
 まあ、スイート・バジルというブランドがそういうブランドですので・・・。(^^;
 キャラクター的には、それぞれのキャラクターがほぼ完成されていると言っても過言ではありません。
 実際、甲乙つけ難いです。

 個人の趣味(?)で、お気に入りのキャラクターがハッキリと分かれると思います。
 私的にオススメするなら、やはり本作品のヒロインとも言うべき鞠ちゃんです♪(はぁと^^;
 流石に、CV担当の木葉 楓さんが「私の中で最も愛すべきキャラクター」と断言するだけの魅力は十分にあります!!
 木葉 楓さんが目差す「ソソるイヂメテキャラ」の原点がここにあります!!(^^;
 鞠ちゃんに魂を吹き込めるのは彼女しかいません!!
 ロリキャラが好きな方なら、何と言っても繭ちゃんです♪
 CV担当のAKIRAさんが「私とは正反対のキャラクター」と言いつつも、そのロリボイスで見事に繭ちゃんを演じきっていらっしゃいます!!
 繭ちゃんの天真爛漫さが十二分に伝わってきます♪
 後、今となっては貴重な(?)北都 南さんの純愛路線の演技も見逃せません!!
 担当キャラクターは雛ちゃんです♪
 ハッピーエンドを見ると、「あぁ・・・北都 南さんには本来こういう純愛路線の演技が一番似合っているのではないだろうか・・・?」と思わせてしまいます!!

 さて、リトルMyメイドという作品における最大の売りは、しかげなぎさんの原画は勿論ですが、やはり各キャラクターに対する抜群のイメージ通りのCVではないでしょうか?
 もはや、あの声優さん達以外のCVでは想像出来ないと言っても過言ではありません!!
 ボイスマニアを自称するユーザーも、そうでないユーザーも、一度体験してみては如何でしょうか?

評価 くらいかな・・・バグさえなければ・・・T-T


おすすめキャラ:鞠ちゃん♪(はぁと
MUさんから一言:「この作品をプレイせずして、木葉 楓さんとAKIRAさんを語る事なかれ!!(ビシィッ!!)(^^;;;」










  ほろほろ    (MMさんのレビュー)   評価: 3
▼ タイトル ほろほろ
▼ ブランド LiLiM
▼ 対応OS Win95/98/2000
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2000/09/14
▼ 必須CPU / 推奨 Pentium133MHz MHz / Pentium166MHz MHz
▼ 必要メモリ容量 / 推奨 24 MB / 32 MB
▼ 解像度 / 色数 640*480・ハイカラー
▼ 音源 CD-DA
▼ 備考 主題歌有り

【 CG観賞モード 】      あり
【 シーン観賞モード 】    あり
【 BGM観賞モード 】    あり
【  メッセージスキップ】    あり


<ストーリー>
 アメリカでの医学研修から帰ってきた主人公を迎えたのは、妹の悲鳴…。
 両親はリビングで変わり果てた姿となり、妹はショックで自我を失っていた。
 その妹も入院中に自殺する。
 追い討ちをかけるように、警察やマスコミから「財産目当てに家族を殺した」と責め立てられる。
 証拠不十分で不起訴となり、マスコミにも忘れ去られたが、主人公の心は閉ざされてしまった。
 その間、主人公をかくまっていたのが三ヶ月研究学園の霧子だった。


<ゲーム概要>
 このゲームは「女性の優しさ」をテーマに扱ったアドベンチャーゲームである。
 心に深い傷を過去におい。自分自身さえも否定する主人公。
 そんな主人公に救いをもたらすのが、「4人」のヒロインである。
 彼女達は、彼を優しく包み込み、心を癒し、愛を与える。
 そして、徐々に明らかになる主人公の過去の真実を5段階にわけて表現する。


<キャラクター紹介>
真嶋 早苗
 三ヶ月学園事務長の1人娘。 頭脳明晰、成績優秀。
 学園内ではアイドル的な存在で、困っている人を見るとなんとか力になりたいと思う優しい娘。
 どんな事柄でもそつなくこなすが、ちょっとドジなため、失敗することも度々。
 事件前の主人公を目標に、将来医療で人に奉仕したいと考えている。
 主人公のために、自分に出来る何かを探している。

春日部 瀬理香
 冷静で落ち着いた美人女医。 主人公の大学時代の後輩。
 学生時代から主人公に対して好意を抱いていたが、感情をコントロールすることができず想いを打ち明けられずにいた。
 主人公の傷心を知り、未だに密かに主人公の事を想い続ける彼女は、何とか役に立ちたいと考えるが…。

薪林 裕香
 ストレートな感情で人を傷つけることもしばしばあるが、正義と真実を愛する捜査官。
 推理ドラマや刑事ドラマが大好きで「物事の裏には何か犯罪がある」と、すぐに勘ぐってしまうちょっと先走り系。
 研究学園内で発生している「女子失踪事件」を担当。主人公の事を疑うが…

粕河 木ノ葉
 幼いときから先天性の心臓病に悩まされ、心臓移植を待っている臓器移植希望者。
 両親はすでに木ノ葉を見限っており、見舞いにもほとんど来ない。
 木ノ葉もその事に気付いているが、必死に自らを励まし周りと明るくしている。
 木ノ葉と出会った主人公は、自らの過去と木ノ葉の境遇を重ねあわせる。
 そして、木ノ葉は主人公の心に触れ自らの想いを知る。

真嶋 霧子
 現在の三ヶ月研究学園を実質的に支配している人物。
 医学界では有名な名医で、信奉者も多い。
 医療を信じていて、人を救うためには手段を選ばない人物。
 時として、そのあまりに苛烈な行動が、批判の対象にもなる。

開沙 日名子
 病院に勤め始めたばかりの新米看護婦。
 まだまだ患者さんのケアには不慣れ。
 子供が大好きで、木ノ葉の境遇を知ってからは特に可愛がっている。

岬 愛
 主人公の妹。 主人公のことが大好きだが、うまく気持ちを伝えられない意地っ張りの元気娘。
 プロレス技をかけるのが得意。 両親を目の前で殺され、精神が崩壊するが・・・

雛型 美紀
 早苗のクラスメイトで大の仲良し。 ボーイッシュな元気少女。


<システム>
 上記参照^^;。 CG観賞モード、BGM観賞モード、Hシーン観賞モー、メッセージスキップあり
 セーブポイントは24個です。
 ま〜問題ないかと^^;  しかしACMというシナリオ進行具合のチェックモードがあるが… 意味はない。


<音楽・音声>
 音楽・・・CDが複数あるとならないらしく聞けませんでしたT-T。 プレーヤーで聞くと… 良い感じです。
 音声・・・なし


<総合評価>
 悲劇から始まりそれから立ち直る主人公の話に犯罪が加わって…
 と言うお話ですが、読まされてる感が強く、主人公の弱さが気になります。
 女の子もキャラがいまいち立ってません。 台詞の感じが(無論違いますが)同じように見えます。
 各キャラエンディングに至る経緯もまったくと言って良いほど同じで、マルチエンディング?です。
 Hシーンも1キャラを除きあきらかに付け足しのようで… きつい。
 前作「光を…」に比べると格段のレベルダウンです。 そこが悲しかったり…
 メインヒロインのエンディングで全てが明らかになりますが… とってつけたような設定が・・・・・・・・・うっ、酷評ですね。
 良いところはHシーンの描写が多いことかも… けど、全部同じようなHシーンに見えます。
 うぁあ、最後まで酷評…
 と、システムは軽くてセーブできる量も多いですし、回想、CG,音楽鑑賞については問題無し〜


おすすめキャラ:「霧子(Hシーン無し) 夫に関る話全然出てこず。」
MMさんから一言:「酷評も良いところですが、客観的に見るともう少し評価高くても良いかもしれません。」

TITANSから一言:「グラフィックは綺麗なのに・・・」










  銀色   (MMさんのレビュー)    評価: 7 
▼ タイトル 銀色 
▼ ブランド ねこねこソフト
▼ 対応OS Win95/Win98
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2000/08/31
▼ 備考 音楽:Sound Union


<ストーリー>
 ―かつて、銀は月からこぼれ落ちた雫を集めて作られた言われてきた。
 それは現実とは異なる美しい夢物語として伝わり、いつの間にかお話の中だけの世界として消えていった…
 ―人は本当の銀色を知っているのだろうか?
 …哀しく光る銀の色を…

 様々な時代と舞台を通して「銀色」がキーワードとなる4つの物語。
 それは、どんな願い事も叶うという不思議な銀の糸を各章の登場人物達が手に入れた事によって起こる。
 複雑に、そして淡々と絡み合っていくストーリーが最後に結びつく時、きっとあなたの中の「何か」が変わる…


<ゲーム概要>
 横長な画面構成、字幕のようなテキスト表示、映画音楽を意識したサントラ風な作りなど、全てにおいて映画を意識したつくりになっている。
 英語テキストモードまで用意されているという。

第一章 逢津の垰(おうつのたわ)
 平安時代。 色街から、なんとなく逃げ出したヒロイン。
 垰で野盗をし、なんとなく人を殺す毎日の主人公。
 …そんな生きる実感も無い二人が、出会った事から物語が始まる。

第二章 踏鞴の社(たたらのやしろ)
 鎌倉時代。 山合いの里に、今日も鉄を燃やす踏鞴の煙が広がる。
 そんな静かな里で、主人公は特に何かを祭っている訳でもない神社にやってきた。
 主人公はそこで一人の斎宮と出会うが…

第三章 朝奈夕奈(あさなゆうな)
 大正・明治時代。 仲の良い姉妹。 平凡だけど幸せと呼べる日常。
 そんな2人を取り巻く、複雑に絡み合うシナリオ。
 …そして、結末は以外な方向へ…

第四章 銀色(ぎんいろ)
 現代。 家業の喫茶店を手伝うヒロインは、誰にも言えない秘密と哀しみを背負っていた。 
 本人さえも、その原因が『銀色』に関係しているとは考えてもいなかったのだが…


<システム>
 ごくノーマルなADVだが、日本語と英語が選べたり画面は映画サイズ。
 1〜4+αの構成でそれぞれ時代背景が違う。


<音楽・音声>
 音声はあります。

 日本語と英語が^^;英語だと表示も英語になります。
 
 音楽は映画並と豪語していることはあり、悪くないです(ってこればっかり…)
 曲数も多く、雰囲気は出てますが、時代のではなく物語の雰囲気なのであしからず


<総評>
 まず、話毎に時代背景が違い銀色の糸にまつわる悲劇を追いかけて行きます。
1話 平安時代
 素浪人と女郎閣から逃げてきた足の建を切られた少女のお話。
 すさんだ素浪人の前に現れた少女が素浪人に微妙に変化を〜
 と、ある意味定番の話ですね。 少女の気持ちの描写や、浪人の心の変化が繰り返しの演出で、いまいち描ききれていない気がします。
 この話だけでゲームの一本とすると評価は下がりますね。

2話 鎌倉時代
 兄等に疎ましく思われ突如田舎の査察を命じられた大家の息子とその滞在先の神社の巫女の話。
 うーん、これも定番です。
 2話目の後半で2話の確信に触れるようになりますが、それに至るまでの日常が少し退屈です。
 巫女さんの性格、強さはうまく表されており気に入っております。

3話 大正時代
 喫茶店を営むとある姉妹と軍将校のお話。
 いや、この話が一番気に入っております。 姉妹の一人の男性に対する確執、嫉妬や妹の健気さが良い。
 姉のこわれっぷりはいいね… 
 ただ、悲劇なのにハッピーエンドにしようとする最後の足掻きが気に食わないかも…

4話 現代
 幼い頃のショックで声を失った女の子と大学生の話。
 と、物語全体の中核を占めた銀色の糸が制作されたときの話。
 うぅーん。 強引。 しかも、ありがちかも。
 けど、女の子はうまく表現されてるし、演出し過ぎとかその辺りの不快感は無い。
 +α
 全体の謎や、1話の少女の出生の秘密(これが一番痛い話だ…)四話の顛末であります。
 2,3については語られてない…
 あとは息抜きのおまけ。前作のヒロインや、J○J○のパクリの話。好きだったりします…


<総評>
 大作になろうとして、1話1話が短くなってしまった惜しい作品。
 1話の長さやCGの枚数が少なくて演出によってる部分が多々見うけられた。
 けど、振りかえってみると悪くない作品です。
 ありがちな話というのも、その時代背景にあった(大正を除く)ありそうな話なので違和感はありません。
 ただ、話の中核をなす銀色の糸にまつわる話を大事にしすぎて何を言いたいのか不明瞭な部分があり、そう言う意味で惜しい。
 DISK2枚組みで一枚に2話とかだったら、名作と呼ばれていたのではないでしょうか…
 Hシーンに関しては性的な描写ではなく物語りの一環として捉えているところがエロゲとしては失敗で作品としては成功ですね。


評価は  ただし人を選ぶ(全部の作品にいえますが…)


おすすめキャラ:大正時代の姉(Hシーン無し) … 名前覚えてない…
TITANSから一言:「これは美少女ゲームなのだろうか?」