河原崎家の一族2  (オノレさん&虚空つづみさん&たかとさんのレビュー) 評価: 7〜10 
▼ タイトル 河原崎家の一族2
サーチ:

オリジナル特典なら Getchu.com
▼ ブランド エルフ
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ ジャンル アドベンチャー
▼ メディア CD-ROM /DVD-ROM
▼ 定価 \8.800
▼ 発売日 2003/06/06
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声再生可)
【 オートモード 】    あり
【 セーブ数 】    30個
【 エンディング数 】    1個(バッドエンド多数)


オノレさんのレビュー
<ストーリー>
 俺は恋人の杏奈とともに、奥深い山中の洋館にやってきた。
 館の主の誕生日を祝うため、ゆかりのある人々が招かれたのだ。
 智樹、真樹、安奈、そして俺。
 館には、当主縄綱を初め、執事の稲垣、美香、鈴音のメイド二人。
 「終わらない」狂乱の宴が、ゆっくりと幕を開けようとしていた。


<キャラクター紹介>
安奈(あんな)
 主人公の恋人。明るいしっかり者。常に主人公のことを気にかける。

智樹(ともき)
 安奈の幼馴染。自己中心的な人物。安奈に気があるらしい。

真樹(まき)
 智樹の妹。ワンピースが似合う元気少女。主人公になにかと絡む。

縄綱(なわつな)
 館の主。巨体の老人。「宴」の主催者。

稲垣(いながき)
 執事。縄綱の忠実な僕。無表情が張り付いている。

美香(みか)
 メイド。切れ長の冷ややかな目を持つ。人を見透かした態度を取る。

鈴音(すずね)
 メイド。影の薄い少女。可愛い顔に似合わず胸が大きい。

優馬(ゆうま)
 主人公。


<購入理由>
 初めは、インパクトのあるゲーム雑誌の広告デザインに惹かれました。
 しかし、雑誌には紹介記事がなぜか無い。
 それで、メーカーのHPを見るも、登場人物のイベント絵と、ゲームシステムの簡単な紹介があったが、やはり一切ストーリーの説明が無かった。
 面白い広告を仕掛けるなぁ、と思い買う気になりました^^;


<システム>
 上記参照・・・。
 その他音量調整機能ももちろんあり。
 システム面に不備は無く、快適にプレイ出来ました。

 またナビマップというストーリー分岐図を、プレイ中いつでも確認できるシステムがあり、攻略がし易くなっています。
 通過済みの分岐なら、シーン回想も出来ます。

 インストール容量は、最低でも1.5GB必要。
 フルインストール時は1.9GBと、それほど違いは無いがなぜか起動CDは必要・・・。

 一言言わせてもらうと、他のゲームなら、それなりのプレイ時間でエンディングを迎え、いわゆる回想モードを楽しむことが出来るが、このゲームではそう簡単にはエンディングにはたどり着けません。
 従って回想モードも見ることが出来ないので、その点は覚悟したほうがよいでしょう。
 ただ先述したとおり、分岐からのシーン回想は出来ます。


<音声・音楽>
 音楽は、効果的に雰囲気を盛り上げていると思います。

 音声は、演技が上手い!
 不自然に声を作っておらず、新鮮な気がしました。
 どこかで聴いたことのある声も多いような・・・^^;
 縄綱と稲垣には初め少し違和感がありましたが、すぐに慣れました。
 女性陣では、美香が特に良かったですね。
 演じているというより、美香がそこにいるとしか思えない位の出来(褒めすぎ?)。
 快演(怪演)だと思います。


<前置き>
 私事ですが、最近エロゲーを全く買わなくなっていました。
 雑誌はチェックしているものの、絵柄についていけず、ストーリー紹介を見ても、興味をそそられませんでした。
 昔まだパソコンなど持っていなかった頃、やってみたくて堪らなかったエロゲーに、今では失望することが多くなっていました。
 そんなものかな、とも思っていました。

 エロゲーに憧れていた頃、印象に残っていたのが、「狂気の館」モノです。
 絶海の孤島や、人里離れた山奥で、登場人物たちが、あるいは阿鼻叫喚し、あるいは淫靡な痴態を見せる。
 エロゲー雑誌を読んだとき、浅ましくも想像を逞しくしたものでした・・・。

 しかし、今、自分のエロゲー暦をかえりみた時、当時の飢えを満たすような、「狂気の館」モノを、数えるほどしかプレイしていないことに気付かされました。
 ぱっと思い浮かぶのは、『エリュシオン』、『女郎蜘蛛〜真伝〜』ぐらいしかない…。
 (TITANS:それはいけません。河原崎・禁断の血族等等必須作品は多いですよ)
 もちろん自身のゲーム選びにも原因はあるでしょうが、実際にエロゲーをするようになると、プレイしてみたいと思わせる作品が少なかったのも確かです。
 『河原崎家の一族2』も、どちらかというと、内容云々より、メーカーの巧妙な広告戦略に引っかかって買った、という感があります。


<感想>
 しか〜し、プレイをし始めて驚きました!なんだこれは、と思いました。
 延々と繰り返される悪夢と淫靡な宴。さまよう登場人物たち。
 エロス、サスペンス、そしてミステリーの要素まで加わって、まさに昔思い描いた「狂気の館」がそこにあったのです。

 全体的なゲームの作りにも感心しました
 キャラの目パチ・口パクもあり、さらには臨場感を増す声で、声優さんも良い仕事をされてます。
 また演出のために3DCGムービーを用いるなど、グラフィック・ストーリー・システムなど、ゲームとしてとてもきっちりと仕上げられているではないですか!?
 乱暴な例えですが、任○堂が作ったエロゲーをプレイしているような、隙の無い職人の業を目の当たりにした感じがしました。

 とは言っても、このゲームの個々の設定や場面を見ると、別にそれほど奇をてらった仕掛けがある訳ではありません。
 むしろ、使い古されたものの集合、と言っても差し支えないと思います。
 でもプレイしてみると、すごく面白いと思う自分がいる。

 タイタニックという映画がありましたが、あの映画が古典的なラブロマンスであるにも係わらず、なぜあれほど大ヒットしたのかというと、スケール感たっぷりに、正面から堂々と、細部に至るまでごまかし無しに作り上げたことが要因だったと思います。

 このゲームも、ストーリーからも想像がつくとは思いますが、まさにコテコテな、手垢の付いたと言ってもいいエロゲーの王道を、正面から堂々と踏襲して、それを隅々まできっちりと作り上げているのです。

 例えば私はこのゲームで美香にハマりましたが、なんでそんなに惹かれたかというと、「これが悪女の王道だ!」という役どころを、憎いほどに見せつけてくれたからだと思います。

 「これは大傑作じゃないか!」と思いました。
 嬉しくて、馬鹿みたいにプレイし続けました。
 ボリュームもあり、全然エンディングにたどり着けず、回想モードが使えないことに苛立ちつつも、やはり楽しくプレイしている自分がそこにありました。
 エンディングを迎えると、改めて名作だと思い直したくらいです。

 ただ不満点を挙げるとすれば、贅沢かもしれませんが、ナビマップの分岐点からのプレイが再開可能だったら、攻略の手間が省けて良かったと思うのですが・・・。

 「エロゲーってどんなものがあるの?」と言う人がいたら、是非この『河原崎家の一族2』を薦めたい。そんな作品です。
 このゲームは、「これがエロゲーである」ということを、きっと伝えてくれると思います。


<10点満点での評価>
 10点。
 This is the Adult Game.
 陳腐な言い方かも知れませんが、思わずそう表現したくなる出来です。


おすすめキャラ:美香最高…メイド好きな人は要チェックだと思います。
最後に一言:「次は『仏蘭西少女(仮)』(PIL)に期待してます。」





虚空つづみさんのレビュー
<音声・音楽・効果音>
 声優さんの名前が出てませんが、演技上手です。
 ふぇらシーンもあるし、なかなか実用的かと^^;
 ただ個人的には、野郎の声は要らないっす(-_-;)
 主人公の恋人を犯ってる男の「ああ〜、で、出る〜〜」なんて声、聴きたくないでしょ?

 BGMは、初代「河原崎家の一族」を意識したのでしょうか?雰囲気がとてもよく似てます。
 曲数は16曲、歌付きはありません。
 淫靡で妖しげな「河原崎」の世界を醸し出してくれます。

 爽やかに、ぐちゃ音とかあって、効果音も良しです。
 ただ、○棒のおしゃぶりシーンでは、音声と「じゅるる〜」という音が微妙にズレてる部分が感じられました。
 (気にならない程度ですけどね^_^;)


<システム>
 さすが老舗のエルフらしく、観賞モード・既読メッセージスキップ・自動進行など、便利機能は揃ってます。
 また「過度のスキップでバグった〜」なんて不具合もなく、システムの安定性は高いです。
 欲を言えば、メッセージの表示速度がやたら速いので、速度調節なんかあればもっと良かったかな。

 ナビマップ機能は、「百鬼」(エルフ、2002年3月発売)のバックアップツリーと似たような機能で、ゲームの進行具合の確認や、既に見たイベントの回想に便利です。

 なお、Hシーン回想は、タイトル画面の「縦筋を貫いた悦び…」から別途見ることができます。
 後述しますが、シナリオ中盤の経路が非常に複雑なんで、すべてのCGを回収しようとしたら、このナビマップを見ながらプレイしないと不可能かと思います。

 インストール量は、1.5〜1.9GBと非常に大きいです。
 しかしフルボイスで、要所要所に動画ムービーがあって、結構シナリオ分岐が多いので、まぁ仕方ないトコロでしょう。


<感想>
 私がHゲー始めた頃にプレイしたのが、「同級生2」と初代「河原崎家の一族」でした。
 当然思い入れがあるので、続編ではないとしても「河原崎」と名前が付けば、やっぱり前作と比較しちゃいます。

 んで、感想…。
 「やはり、初代は偉大だった!」
 雰囲気は河原崎ワールドらしく、妖しげで淫猥・狂気がイッパイです。
 随所にムービーが挿入されており、それとBGMが相まって、非常にイイ雰囲気を出しています。
 なかには断頭台など、目を背けたくなるような過激な表現もあったりします。
 バッドエンド=死亡なんで、血(注:処女じゃないよ^^;)を見たくない人は、ある程度覚悟がいるかもしれません。

 ただ「百鬼」でも目立ったコトなのですが、人物や状況背景に説明不足が見られます。
 初代「河原崎」では、屋敷の女主人「京子」が主人公「六郎」に、屋敷の人物紹介する場面があるのですが、この「河原崎家の一族2」は、何の説明もなく主人公が恋人「杏奈」と一緒に屋敷を訪れちゃいます。
 んで、女装した館主人「縄綱」や妖しげなメイド達が、次々と出てくるのですが…。
 プレイヤーとしては、主人公に感情移入する前に、この妖しげな河原崎の世界に突き落とされたように思いました。
 主人公と杏奈の出会い、杏奈と縄綱の関係…等々のエピソードは、後々他キャラとの会話中に出てくる程度なので、最初は訳も分からず進行してるように感じました。
 最近の流行なのかもしれませんが、演出手法としては、やや強引な感じがします。
 エンディングですべて解決されたとしても、「どーしてそうなったのか?」等、謎が残るのもイマイチ…。

 また、ゲーム展開&進行が、複雑かつ面倒くさいです。
 河原崎邸での期間は約2日なんですが、やたらとバッドエンドに結びついて、その度に既に経過した選択肢ポイントに戻されます。
 (すなわち、ループバックされる)
 実際には、これはトゥルーエンドに辿り着くための必要条件なんですが、似たようなシーンが繰り返されるので、プレイ時間は結構長く感じられました。
 攻略には、いくつかのバッドエンドを見て、ループで戻されながらも進んで行かなければなりません。
 つまり「ループされて最初に戻った〜」とは言っても、すでに別シナリオで進行中…という場合があるわけです。
 そのまま進めていくと、微妙に会話とか変わるので分かるのですけどね…。
 はっきし言って、面倒ですヽ(;´Д`)ノ

 それとCG回収についても、屋敷内の移動順を考えながら選択しないと、すべて埋めるのは難しいです。
 ナビマップをよ〜く見ないと、延々と同じルートを進んでたり(←地獄だ)します。

 エンディングがたった1個なのも、やや不満。
 (ちなみに、初代「河原崎」はハッピーエンド3個だった。)
 苦労して辿り着いた割に、エンディングは割と短く、あっさりし過ぎてます。
 (´-`).。oO(「全員助かった、良かった良かった」という大団円は、河原崎には似合わないのかなぁ…)

 さて、肝心のHシーン…。
 三角木馬、媚薬、緊縛、からくり椅子、風呂場H…さすがに揃ってます。
 Hシーンは29箇所(回想に含まれるもの、他にも有り)
 処女あり、汁ドクドクあり…うーむ、実用的(;^_^A
 出てくる女性も、炉利からお姉様まで、幅広いです。(そいや、メガネ属性ないな…別にいいけど…)

 最後になりましたが、キャラデザ&原画は「ワーズワース」でおなじみの「りんしん」さんです。
 実際のゲーム画面は、最近のエルフっぽい色使いなのですが、構図とか表情には、さすがに「巧さ」を感じられます。


<10店満点での評価>
 厳しく見て、8点。
 雰囲気はバッチリですが、やはりループが面倒です…。


おすすめキャラ:順当に「杏奈」といきたいが、立ちキャラでの表情がイイので「真樹」
最後に一言:「下級生2」もあるし、ここまできたら、次は「同級生3」でしょうか?





たかとさんのレビュー
<音楽・音声>
 全体的に声優さんのクオリティが極めて高いです。
 声優さんの名前は出てきませんがコンシュマーなどて耳にしたことのある声が聞けた気がします。
 音声の有り無しも選択出来るので声不用の方にも問題ないかと思います。
 個人的に杏奈の声がツボでした。

 音楽は雰囲気を損なわない感じで良くまとめられていると思います。
 でも個人的にはあと数曲あってもいいかな〜っと…。
 不満点が残る程ではないですがね^^;


<システム>
 一通りの機能は付いています。
 ただこのゲームはルートが幾つかに分岐しており、ルートが異なると同じセリフ(場面)でも初出となりスキップが効きません。
 そしてそんな場面が何回も登場します。そういう意味でくどいです。未読スキップが無いのはイタイ(つД`)

 それと、演出かもしれないのですがあまり意味のない3D Movieが時折挿まれます。
 むしろ違う場面で使用して欲しかったですね。(返って無駄かも…)


<感想>
 端的に言ってしまうと陵辱系としても弱く、またトゥルーエンドが中途半端な気がします。
 エルフ作品が好きで出る作品は全部買うといった人、エロゲーは原画もそうだが声が命!とい人以外には余り勧められません。
 原画・声優のクオリィティ、特に声優さんは最高なのですが…(;´Д`)ノ
 陵辱系の苦手な人には勧められません。(エンディングが違えばすすめることも出来たように思うのですが…)
 本当のコアな陵辱ゲーム好きには物足りなさがかなり残ると思います。
 
 前作の河原崎家の一族とは全く異なった舞台を用意したストーリーになっているのは時代を考えると当然でしょう。
 雰囲気は似たものも多いのですが、むしろ2ではなく異なったゲームをしている感じです。

 全体的には河原崎家の一族の方が、プレイヤーがハマるゲームだったと感じます。
 折角キャラ立ちがはっきりしている設定があるのに生かしきれていません。
 また、ヒロインの性格が良くも悪くも理想種すぎてどうも・・・。
 ストーリー自体は練られていると思うのですが、全体の状況をきちんと説明すべき部分が割愛されている所があり、結局練りこみが薄いように感じられ、物語自体が長々しく感じてしまうのが残念です。

 それよりも何よりもこのゲーム エンディングに救いが全くありません。
 っていうかハッピーエンドと呼べるものが存在しません。
 ハッピーエンドがハッピーで無いと言うか…ヽ(;´Д`)ノ
 そのくせに主人公の目的が皆の救出であるため、最終的に矛盾を感じてしまい、すっごい不満が残りました。
 
 色々書いてしまいましたが、ヌキ所は多くそういった意味ではお勧めです。(声は本気でイイ!!し)


<10点満点での総合評価>
 全体点としては 7点。エンディングが一番の不満です。
 声優・音楽・効果音は10点。 特に声優さんは素晴らしいです(o゜▽゜)o


おすすめキャラ:キャラ・声で「杏奈」が一番良かったです。」
最後に一言:「好みの別れるゲームでしょう。余裕がある時に買うゲームです。」










  生贄の教室     (Nissanさん&虚空つづみさんのレビュー) 評価: 6 
▼ タイトル 生贄の教室
サーチ:

オリジナル特典なら Getchu.com
▼ ブランド ruf
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM / DVD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2003/04/25
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  なし(ただしオートモードの速度調整で代用可能)
    (未読・既読判別も可能)
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 オートモード 】    あり
【 セーブ数 】    100個
【 エンディング数 】   1個

<ストーリー>
 主人公の有香はある日クラスメイトの女の子がいじめられそうになっているのを助けた。
 そのときから、イジメの対象は有香へと変わり、今では有香だけがいじめられている。
 そのイジメは性的なイジメで、毎日のようにセックスを強要され、クラスの男の子たちの性的なおもちゃになっている。
 だけど、有香はなんとかしてそのイジメから逃れたいと思っていた。
 そして、ある日いじめている男子の口から、とある言葉が放たれる。

 「おまえが助かりたかったら、誰かを生贄に差し出しな!」
 有香は自分が助かりたい一心で、自分の親友を生贄に差し出す。
 それがどんな悲劇の連鎖を生むかも知らずに・・・・・・。


<登場人物>
有香(ゆうか)
 某学院の二年生。真面目な優等生。
 めがねを掛けていて、それが優等生的なイメージを強くしている。
 イジメに遭っているクラスメイトを助けようとしたことから、イジメに巻き込まれていく。
 いつしかイジメの対象は助けようとしたクラスメイトから、この子へと変わっていく。
 性的で陰湿なイジメに遭っている。何とかこのイジメから逃げ出したいと思っている。

まどか
 教師を目指している大学生。教育実習のために生贄の教室の舞台の学校にやってきた。
 正確は割と勝ち気だけど、冗談も通じるせいで学生たちの間で人気がある。
 とにかく社交的な性格で、友達も多い。スポーツは万能。

さつき
 有香の親友で、おとなしい感じの女の子。ちょっと「ぼ〜っ」としているところがある。
 同年齢の子から年下に見られることが多い。かなり子供っぽい感じの女の子。
 有香の言うことに常に従っている。有香が守っていると周囲は思っている。

理恵
 明るく元気のよい女の子。
 友達がとにかく多く、学校内で彼女のことを知らない人はほとんどいないというぐらいの有名人。
 ボーイッシュな性格と屈託のないしゃべり方で、男女ともに人気はあるが、先生からのうけはあまり良くない。
 世の中の規範に縛られず、自分にとって正しいと思う生き方をする。性に関してはかなり開放的。

七瀬(ななせ)
 年齢は分からない。年齢どころか様々な事がナゾに包まれている女性。
 無邪気で明るい女性。子供っぽさと大人っぽさを併せ持つ不思議な女性。
 学生の頃に、ある事件を切っ掛けにいじめられた経験を持っている。
 そのことが原因で家庭は崩壊したが、そのことを感じさせない明るさを持っている。
 ただときおりに悲しそうな笑い方をする。


このホームページはrufより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はrufに帰属します。



Nissanさんのレビュー
<音楽・音声>
 音楽は「贖罪」や「傀儡」とまったく変わっておらず、新鮮味はないですね…。
 音声に関しては、七瀬やまどかの声優さんの名演技は今回も健在ですね。
 他のキャラの方も上手で安心して聞けました。


<システム>
 システムは、基本的に「贖罪」を踏んでます。
 シナリオ選択画面で各シナリオを選び、読み終われば続きが読めるようになります。
 幕間1では「贖罪」と「傀儡」を知っているかをまず選択肢でたずねられ、正解すれば、シナリオ選択画面で「贖罪」と「傀儡」は[既読]になり、他には「生贄の教室」「物語の教室」「監禁の教室」を読むことができます。
 まあ次々と読んでいけば「七瀬の教室」(監禁の続き)や「生贄の教室FUNNY」(12人の義弟達!)に、それまでに読んだシナリオの中編、後編と選択できるようになります。
 ストーリー中に選択肢は無かったです。


<感想>
 今回の新規部分は、「生贄の教室」(前・中・後編)、「物語の教室」(前・中・後編)、「監禁の教室」、「七瀬の教室」(監禁の続きで(前・後編))、「生贄の教室FUNNY」(前・後編)です。

 「生贄の教室」は有香、さつき、まどか(教育実習生)、理恵がメインで生贄リストで選ばれて犯られる話です。
 まどかは「贖罪」のまどからしいですが苗字が違います・・・逃げ道?

 「物語の教室」が七瀬(大人)、理恵(大人?)、KeN(シナリオライター)がメインで、KeNが七瀬と恋人同士っぽくヤリながら、ゲーム開発(贖罪やドナーなど)を通して七瀬を救おうとする話です。
 話の期間は1年以上のロングランとなっています。
 シナリオの分量としては「生贄の教室」と同じ量ですね。

 「監禁の教室」が七瀬(高校生)、まどか(高校生)がメインで七瀬が監禁陵辱される話です。
 ただし贖罪の教室とは関係なく、七瀬も監禁されるまで普通でした。
 七瀬の両親は健在で、まどかも実の両親がおらず一人暮らしです。
 ま〜義理の親はいますけど・・・。

 「七瀬の教室」が「監禁の教室」の後で七瀬(高校生)、まどか(高校生)がメインで、七瀬が監禁陵辱されたときに撮られたビデオで脅迫される話です。

 「生贄の教室FUNNY」が有香、さつきがメインですが、ほとんど有香が12人の義弟達に犯られる話です。
 ・・・これは本気で必要無い部分ですね。
 「生贄の教室」本編とは登場人物と舞台設定以外共通点がないですし・・・。
 ま〜最初から有香に12人の義弟達がいたかどうかは知りませんけど。
 初めはギャグシナリオかと思いましたが(3頭身絵が全部これでしたから)それも違い割とまともでした。
 さつきが有香の幼なじみに告白し振られて、有香がさつきに告白(レズです!)してこれも振られ、有香がやけになる・・・で話は終わっちゃいましたね。
 明るい陵辱ってとこですよ。

 つまり、新規シナリオの七瀬とまどかは贖罪の七瀬とまどかとは別人です。
 それどころか、他の脇役や時系列も、「生贄の教室」「物語の教室」「監禁の教室」「七瀬の教室」の4つで重なってる部分が多々あるのに、物語の教室以外ではイジメをする男子(大張)は同じなのに、七瀬とまどかは年齢が違うなど同一人物では矛盾ができてしまっています。
 どうやらシナリオは全部「物語の教室」に出てくる「KeN」が書いたゲームシナリオらしいですね。
 おかげで変な終わり方ばっかりでした。

 それと既存のゲームの修正部分は、贖罪(BAD)と傀儡(HAPPY)の4つとも選択肢が削られたとこです。
 Hシーン自体は話がループしてキャラの視点を変更することで減ってませんけど。

 新規に作った部分でゲーム一本分のCGとシナリオはありましたが、この作品はタイトルは「生贄の教室」よりも「物語の教室」の方が正しく、さらに登場人物「KeN」の作品という形をとっているため「起承転結」の「結」が無く、とても物足りないですね。
 結局、結末や論理性の無いただの「官能小説」としか呼びようが無い作品でした。


<10点満点での総合評価>
 私の評価では、ゲームとしては6点
 鬼畜・陵辱ゲームとしては8点
 ゲーム内の「KeN」さんが、18禁ゲームでもシナリオが重要だと言っていたわりには駄目ですね。
 「教室シリーズ完結」と言っていなければとても買いませんよ。


おすすめキャラ:七瀬
TITANSから一言:「KENシナリオっておまけでしょう?本編ってことはないよね?最近はおまけも豪華だし・・・。
           そんな馬鹿げたことするわけないし、周りも許さんでしょう・・・。
           そもそも新作というよりは総集編の意味合いが強いな。
           このシリーズまったくプレイしてない人はお得、プレイした人は納得いかないでしょうね。」





虚空つづみさんのレビュー
<音声・音楽・効果音>
 声優さんは、以下の通り…、
 有香 …藤代奈央
 まどか…鳥居花音
 さつき…乃田あす実
 理恵 …Ruru
 七瀬 …木葉楓    ※敬称 略
 さすが、演技が上手いですね〜(*^-^*)
 ついでに言うと、以前の教室シリーズも同時に入ってますので、特定の声優ファンには、過去の作品と「生贄」での演技とを聞き比べる…というのも一興かと。

 音楽は、TEAM−MINACO。
 激しい曲あり、お馬鹿な曲あり、なかなか良いと思います。

 効果音は…う〜む…なんとなく少ないように思いました。
 でも、このゲーム「読む」のが主体なので、文章に集中させるよう少なめにしたのかも知れません。


<システム>
 以前の教室シリーズには、バグが付き物だったのですが、今回は最初から割と安定してます。
 (でも、誤字とかパッチは出るんですよね…)
 表示の違いはありますが、オプション等の基本的なシステムは、他の教室と変わってません。

 なお私の環境では、フルインスト容量1.8GBも喰いました。


<感想>
 原画は、真木八尋さん。個人的に好きな絵柄です。
 「生贄〜FUNNY」では、荒川工さんのテイストが追加されています。
 他の物話が暗めなので、デフォルメ絵は目立ちました。
 なお過去の作品などは、描き直しとか無い模様。

 個々の物語の概要は、Nissanさんが説明された通りなのですが、この作品の根幹となってる物語は「監禁の教室」→「七瀬の教室」→「物語の教室」だろうと思います。
 その他の「贖罪〜」「傀儡〜」「生贄〜」は、上記の流れに付随したエピソードっぽく位置づけられています。
 「生贄〜FUNNY」は………まぁ『息抜き』ですかね…。
 全っ然脈絡のない、お馬鹿なハナシですし(;^_^A

 実際、始めからすべての物語をプレイすると、す〜っごく長いですヽ(;´Д`)ノ
 もうひたすら『読む』だけ!
 しかも、それぞれの物語に登場してくる人物の名前が似通っているため、マジメに人物関係を考えると、かなり混乱します。
 キャラ視点がバシバシ変わると、もう何がなにやら…(つД`)

 よってこの作品は、フツーの小説を読むように、割と気楽にプレイした方が良いかもしれません。
 冒頭に、KeNさんが挑戦状なる物を突きつけてきますが、気にしなくてイイかと…。
 「この作品を終えたとき、あなたは大きな感動を受けるだろう」と言ってますが、少なくとも私自身は「螺旋回廊」ほどの感動もショックも無かったです。
 「七瀬の幸せ」というエンドは、取って付けたような感じすらしたし…。

 でも、フォローしときますが、「教室」の世界を終わらせるためには、他に方法がなかったのかも知れませんね。
 「贖罪」と「傀儡」では、全く登場人物や世界観が違いますから、すべての「教室」をまとめ上げるのは、大変だったと思いますよ。

 ただ、一つだけ言わせて戴くと…
 「物語の教室」にて、七瀬の恋人役にKeNというのは『職権乱用』ではないかと…。
 いくら仮想の世界とはいえ、実在のFS社やスタッフ名まで出して、しかも恋人なんてねぇ…。
 当然、音声収録現場では、声優さんが「KeN…キスして…」と言ってるのですから、某声優ファンサイトに出入りしてる者からすると、嫉妬の炎がメラメラと…。


<10店満点での評価>
 6点。
 絵はHだし、ボリュームあるからな…。
 今まで「教室」シリーズやったことなくて、『読む』のが苦痛で無い方には、お買い得作品。


おすすめキャラ:七瀬と有香
最後に一言:「抜きゲーには勿体ないし、微妙な作品だよな〜。」