CANDY TOYS     (MMさんのレビュー) 評価: 8.5 
▼ タイトル CANDY TOYS
サーチ:

オリジナル特典なら Getchu.com
▼ ブランド JANIS(ジャニス)
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ ジャンル 純真調教AVG
▼ メディア CD-ROM 2枚組
▼ 定価 \8.800
▼ 発売日 2003/06/06
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】    あり
【 エンディング数 】    3個+1個


<ストーリー>
 神城塔也は、腕の良いプログラマーです。
 しかし、その仕事はハッカーまがいの非合法なことばかりでした。
 ある日、気まぐれで作ったプログラムが大手企業の正式OSに採用されて、思いもよらぬ莫大なお金が舞い込みます。
 そのお金で家も仕事場としてのマンションも購入した塔也でしたが、まだ充分あるお金の使い道に困ってしまいました。

 「体は自分で呆れるくらい健康だし、酒やギャンブルにも興味は無い…。となると、後に残るのは女か。」
 「ただ、愛だ恋などは性に合わないし、向いてないな…。」と塔也は考えます。
 そして思いついた計画。それは、他人の借金を肩代わりする対価として、その他人から一ヶ月間泊り込みで「仕事」をする女の子を差し出させること…。

 計画は簡単に進み、数日後、塔也の前には戸惑いを浮かべながら女の子が正座しています。
 実家の借金のかわりに「仕事」をすることになる女の子、御佐倉かなたです。
 些細なきっかけと小さな欲望がひきあわせた2人。
 果たして2人はどんな一ヶ月を過ごすことになるのでしょうか?


<キャラクター>
御佐倉(みさくら)かなた CV:日向裕羅
 明るく少しおバカな性格、言い換えれば必要以上にまっすぐで純粋。
 致命的なほどのポジティブシンキングの持ち主で、どんなことがあっても、ひととおり悲しんだり困ったりしたあとは、『まあいいか』や『これはこれでいいかな』にしてしまう精神構造の持ち主(犬科の性格)。
 いつでも前向きに、『やるべきことをやる』『きちんとする』という方針で、物事はしっかり考えているつもり。
 「自分が、相手になにかしてあげられること」に至福の喜びを感じるらしく、「仕事」はある意味彼女には天職。

レニー・藤島・ゴールドマン CV:北都南
 天才的ハッカーで、依頼を受けて情報操作を手がけるプロ。
 アメリカの資産家ゴールドマン家の娘だが、家に縛られるのを嫌い、家出状態。
 塔也とは旧知の仲だが、ある仕事で敵味方に分かれてしまった。
 塔也との「勝負」に負け、かなたとおなじく契約奴隷となる。
 気が強く、主人公や奴隷を小ばかにしており、なかなか言うことを聞かないが、エロ攻勢に弱く、つねにメロメロにされてしまう。
 プライドが高く、ものごとが自分の納得の行くように進まないと許せないタイプで、かなたとは正反対。

三島ゆずは CV:萌木唯
 塔也とレニーが学生の時分にお世話になった、学食の「ガッコおばちゃん」の娘で、かなたと同い年。
 幼い頃は、自分のことを「ボク」と呼び、棒切れを振りまわしながら走り回るような子で、塔也たちは、この頃の彼女しか知らない。
 ところが、そんな女の子らしくない言動がきっかけとなって学校でいじめられ、内気な少女となってしまう。


このホームページはJANIS(ジャニス)より一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はJANIS(ジャニス)に帰属します。



<音声>
 言うことなしで、キャラクターにあっています。
 H中のヒロインのモノローグ(ヒロインの独白、心の中で想うこと)にも音声があるので、ばっちりです。
 個人的にレニーが北都南嬢…キャラクターにぴったりで実にいいねぇ〜っと^^;


<感想>
 終わった後の感想は、調教するつもりで調教されてる主人公といった感じでしょうか。
 客観的に見たら、「借金まみれでお金で買われた女の子を激しく調教する主人公」という酷い展開なのですが、バッドルートは即ゲームオーバーというシステムに加え、かなたの犬性格やH中のモノローグ、さらには会話等、何故かバカップルがセックスに興じているように見えます^^;
 かなた、レニーともに(軽い)愛奴といった言葉がピッタリかと…。
 本格的な調教ものに比べるとエロが薄いように感じますが、違うベクトルを持ったH展開で新鮮ですらありました。

・メインストーリー
 玩具を買うつもりでかなたを購入する主人公ですが、徐々にかなたの性格とレニーへの過去の誤解を乗り越えて、2人を愛するようになっていく…とう展開。
 そのあたりの心理描写が理屈っぽいですが、会話・モノローグとも変で面白いです。
 エンディングは3つで@かなたメインハーレム、Aレニーメインハーレム、B2人とも同じくらいのハーレムとなっており、全てレニー・かなたとも絡んでくるハッピーエンドばかりです。
 更にクリア後には、ゆずはのS調教と揃っています。
 この手の話はADVでも暗くなりがちですが、テキストとかなた・レニーの性格のおかげでほのぼのとしたものになっています。
 不満としてもっと羞恥心をあおる調教コマンドが欲しかったなぁと…。
 縛ったり、叩いたりでもモノローグはえろくて面白いんですが、そっちの方を充実させてくれた方がもっと楽しそうでした。

・かなた
 犬ですな…真性マゾの^^;
 処女奪われた次の日に忠誠心50に、そして4日後には100になるタイプ…。
 主人公のぶっきらぼうに対する返答などが変で楽しいです。
 Hモノローグ時は何故か料理関連が多く、自分を丸焼きにたとえてみたり…。
 全てを好意的に考え、自分も幸せになろうとする実はすごく賢い人。
 レニーも作中で言ってますがインテリジェンスが低いがウィズダム(賢明さ)が高い人なのかもしれません。
 (インテリジェンスが知性、教育で身につくものとすれば、ウィズダムは持って生まれたもの)
 でも、学校でも成績優秀ってことになってるんですよね〜…その割には…バカ^^;

・レニー
 猫タイプですね。SM両面持ってますが主人公にはマゾと…。
 けどH中は犬になるという、実は男にとって理想ではないだろうかという都合のいいキャラクターなのかもしれません。
 H中モノローグはパソコン関連の話が多くなり、主人公はインストールしたりと大変です。
 小難しい日本語を使い、さらには使い方が間違ってるという…分かりやすい人です。

 誉めっぱなしなので、欠点を。
 まず、服の選択が意味をなさないことです。
 レニー=スーツ、かなた=制服で女教師VS学生を思い描いていましたが、裏切られました。
 後は立ち絵進行の場面が、この場面が見たいのに〜っていうところで発生します…。
 (Hシーン中にCGがなく、立ち絵や背景で語られること)
 時間かけてもいいから、このあたりのCGを用意して欲かったです。
 それと、地雷系の選択肢が多いということ。
 それを選んだらもう終わり、即バットエンド…。
 しかし、そのあたりをきちんと描写したら、ほのぼの感はなくなってしまうので、正解といえば正解かもしれないですね。
 いっそのことその選択肢自体をなくしたほうが良かった気もしますが^^;

 調教もの苦手で女の子が痛々しいのも苦手だ!って言う人にもお勧めできます。
 見てるこっちが恥ずかしくなるくらいバカップルになりますし^^;
 実際こんなの客観的に見てたら公害ですね^^;


おすすめキャラ:かなた…レニーも好きだが、やっぱりかなた^^;
最後に一言:「悲しい系の純愛モノは飽きた!って人。」











  十六夜れんか     (たろんなーどさんのレビュー) 評価: 6 
▼ タイトル 十六夜れんか
サーチ:

オリジナル特典なら Getchu.com
▼ ブランド 千世(ちせ)
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ ジャンル アドベンチャー
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8.800
▼ 発売日 2003/04/25
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】    あり
【 セーブ数 】    50個+クイックセーブ(5個)
【 エンディング数 】    13個(バッドエンド除く)


<あ・ら・す・じ>
 時は昭和初期。帝都で画家としての名声を得つつある主人公・「南方直也」は、ふと思い立ち彼の親友と共に彼の故郷である御恵名村へと帰郷する。
 村で再会するかつての幼馴染、懐かしい風景に穏やかな生活。
 しかし、彼のもつ浄眼はかつてとは違う不吉な陰を捉える。
 違和感を抱きつつ過ごす故郷で起こる奇怪な事件に、主人公は巻き込まれてゆく。


<キャラクター紹介>
佐伯乃 眞鳥(さえきの まとり) CV:天声 朱夏
 佐伯乃神社の娘で巫女で、昔から主人公のことを弟のように可愛がっていた。
 優しく、主人公には甘いが、思い込みが激しく時に暴走する。

ヒサギ CV:天声 朱夏
 眞鳥の中にすむもう一人の人格。
 眞鳥とは違い強気で騒々しいところがある。
 夜になると眞鳥の体に現れる。

葛城 緋文(かつらぎ ひふみ) CV:春日 りか
 主人公の従姉妹で幼馴染。村の村長の娘。
 勝気で手が早い、主人公の喧嘩友達。

ヴェーチェル CV:藤井 直子
 森の中の廃寺に住み着いた外国人の魔狩人。
 獲物を追って御恵名の村に現れる。
 冷静沈着だが、戦いのときは烈しい一面もみせる。

杉山 凛 CV:桐生 みづき
 主人公が帝都に出てから村にできた「杉山診療所」の一人娘。
 母がこの村の出身なのでここに診療所を構えているが、母とは死別。
 能天気で子供っぽい一面があるが、呪われた子供として村では疎まれている。

あや CV:皆附 由衣
 佐伯神社の奥殿に住む女性。たった一人の従者と生活している。
 主人公のことを昔から知っているというが、主人公にその記憶は無い。
 無口で捕らえどころの無い性格。

ヤエ CV:御花 咲丘
 葛城家で働く住み込みの奉公人。3人姉妹の一番下。
 のほほんとして性格で驚くほどに食欲旺盛。

方 直也(みなかた なおや) 主人公・リネーム不可
 主人公。普通の人には見えないものが見える目、浄眼を持つ。
 基本的にはのんびりした性格で場に流されやすい。

但馬(たじま) CV:ケンゾウジ
 村で出会う謎の旅人。主人公以外には「見えない」らしい。


このホームページは千世(ちせ)より一部文章を抜粋しています。
素材の著作権は千世(ちせ)に帰属します。



<音声>
 キャスティングは上記の通り。主人公以外は男性もフルボイス。
 あまり聞きなれない方たちですが、上手いのではないでしょうか。
 とくに日常シーンなんかは結構いい感じだと思います。
 ただ、一部キャラクターの声優さんが濡れ場で喘ぎ慣れしてないように感じました。
 あまりこの手のゲームに出演されてない方なんですかね?
 上手い人はかなり上手だと思いましたが。


<音楽>
 音楽は…全32曲。非常にいいデキですね。
 単品で聞いても素晴らしいですし、場面にもフィットしていると思います。
 ただ、あえて難点をあげると、ちょっと目立ちすぎかな?
 自己主張がちょっと強くて場面が弱いときには音楽の良さが場面を食ってしまうように感じることも。

 ボーカル曲は3曲(+1曲?)
 OP「恋歌」ED「遠い約束」(Vo.千葉由美)、挿入歌「誰ひとり」(Vo.ナビ)どれもいい曲ですね。
 ゲーム曲ではあまり使われない感じではありますが…。
 ボーカルも曲に負けないパワーがありますし、単品で出しても勝負できる聞き応えある曲だと思います。
 +1曲は…音楽鑑賞モードで「恋歌」を聞くと…。


<システム周り>(ver.1.00)
 ごくごく普通な選択肢型AVG。詳細は上記参照。
 一応必要なものはすべて完備しており、エンディングチェックやクイックセーブ&ロードもあります。
 なぜか、クイックセーブしたところ(5個まで)だけではなく、クイックロードしたところも5個まで自動で保存しておいてくれます。
 便利といえば便利ですけど…、使いませんでした^^;

 キャラクターごとにメッセージの色を変えられたり、メッセージウインドウの透明度から次回起動時のサイズ指定まで、至れり尽せりで、特に使い難いってことはありません。
 システム周りは文句なし!


<CG>
 原画は田口まこと氏。比較的線の少ないシンプルな絵柄ですね。
 そういう意味でやや人を選ぶ感がありますが、これはこれで味があって良いかと思います。
 ただ、アングルやイベント絵によってはキャラクターが安定しないというか、少し顔の造形とかが違うのでは?とか別人に見えてしまう絵があったりしてその点は少し気になりました。
 あとは、やや使いまわしが多いかな?

 ただ、CGで気に入ったのが背景。
 夕暮れシーンなどは夕暮れのグラデーションにあわせて何種類も用意されていて、歩いていくとだんだん闇が強くなってくる、とかそういう演出もあったりと背景とその使い方はとても好感触でした。


<Hシーン>
 各キャラクター1〜3回。無論卑語なし無理矢理ナシの純愛ラブラブHです。
 回数とシチュエーションは純愛系にしてはがんばってるとは思いますが、いかんせんテキストが薄いですね。
 CGに関してもシックスナインと後背位が同じCGだったりと枚数控えめ。
 構図も微妙なのがあります。

 まぁ、つまりHシーンには期待しないで下さい、と言うことで^^;


<感想>
 何でも史上初のDVD−PGオリジナル作品からの移植だそうで。
 まぁ、本編には関係ないですが…。
 内容は前半田舎でまったり、後半伝奇モノって感じですね。
 とりあえず昭和初期ていう設定なんですが、はさみにはプラスチックの柄がついてるし、カレンダーはどう見ても今風のカレンダーですし、ペンや画材も時代考証を無視しまくっているのはどうなんでしょう?
 細かいところですのでそれほど気にするつもりは無いですが、この話って別に「現代の田舎」でも十分通用すると思うんですが…。
 わざわざ時代設定を昭和初期にした意義も感じられなければ説得力も無い。
 だったらいっそのこと、現代と言う設定でやったほうが良かったのではないかと…。

 内容に関してもいわゆる前世の因縁だとか転生だとかが絡んでくる伝奇モノです。
 しかし、シナリオプロット及び展開がよく言えば王道、悪く言えば陳腐と感じますね。
 伝奇モノと言うのはこういったノベルゲームの人気ジャンルですので、よほどでないとオリジナリティを出すのは難しいのですが…。
 とはいえそのキャラクターの設定が出揃った時点でエンディングが予想できてしまい、しかもそれが大抵外れないってのはちょっと…。
 ある程度伝奇ものをプレーされているユーザーにはおそらく目新しい展開はないかと思います。
 もう少し工夫と言うかひねりが欲しかったところですね。
 逆にいうならば各シナリオで伝奇モノの王道とでもいうべきものは一通り揃えていますので、伝奇モノの入門編としては良い感じのゲームかもしれません。
 
 あとすこし気になったのですが、ノベルゲームにしてはやや難易度が高い感があります。
 バッドも含めるとエンディングが多く、中々狙ったエンディングにたどり着けず、結局繰り返しプレイ&スキップを多用することになりシナリオの印象が散漫になってしまいがちだと思います。
 そこら辺、全くゲームとしての難易度が無いのもどうかと思いますが、あまりに分岐が多すぎてセーブ、ロード、スキップの作業的になってしまうのは残念無念。


<10点満点での総合評価>
 6点。
 シナリオは個人的に今ひとつでしたが、それ以外のところは丁寧に作ってありますし、何気にムービーも良い出来です。


おすすめキャラ:ヴェーチェル…お約束で燃えられるのは戦士キャラの強みですねぇ^^;
最後に一言:「伝奇モノに興味があるが、やったことは無いという人には結構お勧め。ただエロは薄い。」











  Infantaria XP    (氷室さんのレビュー)  評価: 7 
▼ タイトル Infantaria XP
サーチ:

オリジナル特典なら Getchu.com
▼ ブランド circus
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM /DVD-ROM
▼ 定価 \8.800
▼ 発売日 2003/03/28
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(Ctrlキーを使用。なお、既読シナリオをあらすじで読める)
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】    なし
【 ヒント機能 】   なし(ただし、コリンが各ヒロインとの関係の進展状況を教えてくれます)
【 セーブ数 】    59個+自動保存
【 エンディング数 】    5個


<旧作『Infantaria』からの変更点>
●旧作『Infantaria』からの変更点を紹介します。

●新規オープニング曲を制作!
 新しくオープニング曲を制作しました。

●新規オープニングムービーも制作!
 新規オープニング曲制作に伴って新規オープニングムービーも制作しました。

●BGMの44kHz化!
 あの名曲をより美麗に、より高音質で再現。
 クリアな音質で再生される曲によって、あの名場面を。

●女の子および園児フルボイス!
 以前より要望の多かったヒロイン以外の女の子と(これまた一部で熱烈に要望を寄せられていた)園児たちの分まで音声を収録しました。

●WindowsXP対応!
 Windows2000およびWindowsXPに対応いたしました。


このホームページはcircusより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はcircusに帰属します。



<システム>
 Circusの独自色が強いシステムです。
 必要なものは一通り揃っており、文句なしです。
 メッセージスキップはついていますが、あまり必要性は無いです。
 2周目以降は既読シナリオをあらすじで読むことが可能なので、こちらの方が便利かと思います。

 CG・Hシーン・音楽鑑賞機能は当然として、シナリオ鑑賞機能がついています。これは良いですね。
 好きなときにお気に入りのキャラの萌えシーンを見られるわけです(笑)

 ゲームの進め方としては、朝・昼に幼稚園内、夜に街に出て、お目当てのヒロインとのイベントを発生させるわけですが、攻略難易度は結構高いかもしれません。
 コリンが各ヒロインとの進展状況を教えてくれますが、他にはヒントらしいヒントもなく、フラグ立てに苦労します。


<グラフィック>
 原画は七尾奈留氏。
 立ち絵が豊富に用意されており、ヒロイン表情がくるくる変わるので感情移入しやすかったです。
 私、この絵の大ファンなんで、非常に満足いたしました。
 特に、上目遣いのマイシェラが最高ですね。
 上目遣いの妹系キャラを描かせたら、七尾氏の右に出る者はないでしょう。
 そもそも上目遣いというのは、妹系キャラの必須アイテムともいうべきものでして、その破壊力は(以下自粛)

 塗りと背景は普通です。


<音楽・音声>
 音楽は悪くはない…けど、印象には残りません。
 水夏がエロゲ史上屈指の名曲揃いだったせいか、ちと印象が薄かったです。

 で、音声なんですが…、以前と声優さんが変わっているんですね。
 私、個人的に春野日和さんの声が好きなんで、マイシェラ役が春野日和さんから、うえあおいさんに代わったのは残念です。
 ソフィア役が長崎みなみさんから木村あやかさんに代わったのは良いですね。
 別に長崎みなみさんに恨みはありませんが、長崎みなみさんはF&C作品に多数出演されているので、F&Cファンからすると他のヒロインのイメージが強いんです。


<シナリオ>
 幼稚園という、エロゲーとしては珍しい舞台を用いています。
 ヒロインも子供たちも魅力的で、心温まる感じです。
 個人的にはマイシェラが一番好きですが、キャラクターとしてはレマが良く出来ていましたね。
 レマはシナリオも評判がいいようです。

 シナリオ後半になると、伝説の竜王の封印をめぐる、壮大な展開が待ち受けています…が、「まっ基本は萌えだわね♪」 (by コリン)だそうですので、刺身のツマ程度に考えておけば良いでしょう。

 Hシーンはこの手の純愛ゲームにしてはかなり多いです。
 最初は喜んでいましたが、正直、途中から鬱陶しくなりました。
 園長先生、騎士ならもう少し欲望を抑えてください。(個人的な騎士概念より^^;)

 ちょっとシナリオへのつっこみ。
 (ネタバレ)
 ランカードがクラウスを野望を阻止するため、洞窟に向かうシーン。
 ランカード君は剣を手に単身乗り込みます。かっこいい…かもしれません。
 が、
 ランカード君、君には学習機能が備わっていないのかね?
 お前、一度クラウスに剣で負けたんだろ?
 世界の命運がかかっているんだから、この際手段の浄不浄はいってられないでしょ?
 動ける騎士を総動員して束になってかかるとか、弓持っていって、毒矢を射るとか、
 いくらでもやりようはあるだろうが。主人公ならもっと頭使いましょう。

 (ネタバレ終わり)
 ま、しょーもないつっこみですが。


<感想>
 メインヒロインのソフィアシナリオにはいまいち感情移入できませんでした。
 世間ずれしたお姫様に付き合わされる主人公が、気の毒で…宮仕えのつらさですな。
 マイシェラは良く描けていたと思います。立ち絵の出来も良かったので、一番感情移入できました。
 当初はノーチェックだったレマは、予想に反して味のあるキャラクターでした…お薦めかも。

 この作品、Circusが2001年に発表した「Infantaria」に、OPムービー・音声の追加・高音質化・Win2000/XP対応を加えたものなんですが、価格が8,800円なんですね。
 再販なら廉価版にするべきだったと思います。
 以前Circusはアリスソフトをお手本にしている、と雑誌で読んだのですが、やっていることはF&Cと一緒ですね。

 私は水夏・D.C.が好きで、Circusの旧作に興味を持ちました。
 多分、似たような人は大勢いると思います。
 そういった人たちのためにも、音声の追加とWin2000/XP対応のみででも、価格を抑えて欲しかったです。


おすすめキャラ:マイシェラ
最後に一言:「さすがに幼稚園児は攻略できません。攻略できても困りますが(笑)」