ふくらみかけ    (左京民さんのレビュー)  評価: 6 
▼ タイトル ふくらみかけ
サーチ:

オリジナル特典なら Getchu.com
▼ ブランド トラヴュランス
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2002/06/28
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし(シアターモードで全エンド制覇可能)
【 セーブ数 】  30
【 エンディング数 】  12


<ストーリー>
 主人公の椎名修太郎はロサンゼルスから帰国の途に着きました。
 新たに大学の経済学部の進学も決まり(いいな〜)
 順風満帆なはずでした… しかぁし!
 彼にはある悩みがあったのです。

 彼は、お金持ちの息子なのですが、父親の事業を継ぐことに、反対の意思を示しているのです。
 本人曰く「世界の人のために働きたい」
 そんな彼は、父親の仕事を継がない条件として、父親の経営するレストランで、バイトをすることになりました。

 そこは、初恋の相手、清瀬雪乃(きよせゆきの)が店長をつとめる、「ラビアンローゼ」なるレストランでした。
 そこへ行ってみると、高級そうなたたずまい、厳格な雰囲気、
 そしてなぜか、ランジェリー姿の女の子達の姿が…。

 そこは、会員制の「ランジェリーレストラン」だったのです。
 おまけに、そこで働いているのは、彼に行為を寄せている。
 「妹」のような女の子達…。さてさて、どうなるのでしょうか。

 ええと、なんと言うか…ご都合主義的なストーリーです。
 大金持ちのボンボンが、風俗(?)で働くことになった。
 そこには、彼に思いを寄せる女の子達がうようよと…(笑)
 トラヴュランスのやりそうなことですね。


<登場人物紹介>
・椎名 修太郎(しいな しゅうたろう)
 本編の主人公、ロスから帰国後、大学に進学する。
 「椎名グループ」の跡取り息子だが、父親には反抗的。
 お約束ですが、結構もてる。
 そして、何気に「鬼畜」の臭いがします…^^;
 ゲーム上、鬼畜イベントはないですがなんかそんな気がしました(残念)

・椎名 ちまり(しいな ちまり)
 主人公の妹、再婚したときの連れ子で、明るい性格。
 東欧の妖精の血を引いているため(何気にファンタジー?)
 耳が尖っている。どうも性感帯らしいです。
 主人公を「おにいちゃん」と慕って抱きついてきます。
 妹キャラの王道ですね^^;
 
・清瀬 つぼみ(きよせ つぼみ)
 主人公の従妹の雪乃の娘、主人公の「ハトコ」である。
 この「ハトコ」に関して、OHPで熱い論争が広げられました。
 …それはともかく。ツインテールの比較的幼時体形です。
 ツルペタではありません、あしからず。
 大和撫子で、どんなことにも気がつきます。
 「にいさま」と主人公を呼びます。

・泉 逢花(いずみ きょうか)
 主人公の友人、泉祐輔の妹で、主人公を「お兄さん」と呼びます。
 かくれんぼではいっつも主人公の後にくっついていて完全に主人公に篭絡されていたようですな(失礼)
 …ともかく、黒髪をツインに縛り、毅然とした女の子です。
 主人公に甘えてくるギャップが、たまりませんな^^;
 ちなみに、「結婚する前までは処女でいたい」為、当然すべての行為は「後ろ」ですることになります。

・高野 ひより(たかの ひより)
 主人公の義理の妹の椎名ちまりの親友で、よく主人公宅に遊びに来ていたようです。
 関西出身でして、お金にこだわる性格です。
 当然主人公にも、その狙いを定めています。
 なんとしても主人公の子供が欲しいと画策して、危険日に中出しを求めるといるツワモノです^^;
 「しゅーにーちゃん」と主人公を呼びます。

・清瀬 雪乃(きよせ ゆきの)
 主人公の初恋の人物で、「ラビアンローゼ」の店長を務めています。
 夫をなくし、女手ひとつでつぼみを育てました。
 仕事もできて、容姿も抜群!才色兼備の女性です。
 唯一の年上キャラでです。僕は年下妹属性なのであんまり気にはしませんでしたが^^;
 しかし「若い」ですね〜、とても一児の母とは思えません!
 このブランドの年上キャラの、低年齢化が進んでいる気がします^^;

 どうでもいいのですが、この人の攻略の場合旦那さんと主人公、そして娘、つぼみへの思いからかなり「痛い」ストーリーだと思いました。
 好きな人は好きだと思いましたが、このブランドにしては珍しく痛みのあるシナリオでした。

・椎名 敬造(しいな けいぞう)(爆)
 申し訳ない、気に入ってしまったので…^^;
 主人公の父親で、主人公曰く「金の亡者」です。
 たしかに、風俗まがいの店で、娘を働かせたりするあたりトンでもない人間の臭いがプンプンします。
 しかし、ダンディなので許す!
 大人の威厳で主人公を軽くあしらいます。
 (エロゲーなので、あまり力説しません^^;)

 女性の立ちキャラが、全員下着メイド服ブルマー有りなのには感動しました^^;


<システム>
 ヒント機能がなくなりました。
 しかし、「シアターモード」なる新機能が…。
 プレイするとき、迎えたいエンドを選択すると自動的にそのエンディングを迎えられる選択肢が選ばれます。

 …たしかに、これはヒントが要りませんね。
 というか…すでにゲームでないような気が^^;
 難易度0です。

 セーブ機能が多少以前のものより充実しています。


<音楽>
 主題歌がエンディングで流れてきました。
 オープニングがまったくないので結構びっくりしましたが、そこそこのものだと思います。

 BGMはあまり気になりませんでした。
 ここのBGMには、結構ドツボにはまってしまうものもあるのですが、今回は特にないです。

 声に関しては、ちょっと声が全体的に老けてるかも?
 絵が幼いぶん、取り残されたのかもしれません。


<シナリオ>
 トラヴュランスの性なのでしょうが、話が急展開です。
 いきなりHして、いきなり話が終わります。
 親しくなる→H→葛藤→エンド というお決まり路線ですが、展開が速い!
 作品を重ねるごとに、Hが強引になります。
 ちょっとついていけないかもしれません。

 ま〜お手軽お気楽H路線、後腐れなしが売りでしょうから、シナリオがどうとか、気にしなくてもいいです。
 設定自体がぶっ飛んでいるという話は…触れないでおきます^^;

 義妹とのH→“背徳感”や、未亡人としてH→夫や子供に対しての“背徳感”が描かれているので、このブランドにしては珍しく重い雰囲気を持っています。
 最も最後には急転直下で円くおさまってますが^^;

 ハーレムのシナリオは滅茶苦茶ですね。
 しかし、まぁハーレム概念が出来た作品もトンでもないシナリオだったし…そこまでは求めません^^;


<HCG>
 一人に複数のHがあるのはトラヴュランス様様といっていいでしょう^^;
 ハーレムシーンでは、6Pがしっかり描かれています^^;

 また、今回は「ごまさとし」さんが原画を担当されて漫画チックなCGが目立ちます。
 ちまりの立ちキャラの変化には、楽しませてもらいました^^;

 全体的に幼い感じの絵なのでロリ苦手の人には辛いかもしれません。
 僕も、はっきり言ってそこまでロリ好きではないので結構苦労しました(何を^^;?)
 でも、可愛い絵だと思いますよ。
 好きな人は好きでしょうね^^;


<感想>
 絵が幼いぶんでしょうか、今回はあまりエロさを感じませんでした。
 とっても可愛いとは思いましたよ、流石ごまさとしさん!
 エルフ耳キャラもしっかりいますしね。

 シナリオに関しては、もはや語りません…。
 しかし、背徳感がさりげなく出ているシナリオはいい意味でも悪い意味でも「痛い」モノでした。

 僕は「イマイチ」ですかね?
 ただ、エロを感じる人は感じるでしょうから「パッケージ買い推奨」といったところでしょうか。


<評価>
 ということで5点…といきたいところですが、純愛ハーレムなので6点
 7点評価が多い僕のレビュー点が6点だということは何か足りないものを感じた、というところでしょうか。


おすすめキャラ:椎名敬造(ぼそ…) ごめんなさい!ごめんなさい!
        「椎名ちまり」か「泉逢花」のどっちかです。

最後に一言:「ごまさんの原画は人を選ぶかな?私はちょっと苦手かも。
         しかしツボにはまる人にとってはいいと思います。」











  白詰草話    (JWBさん&うまのふんさん&雅樹さん&氷室さんのレビュー) 評価: 8〜9 
▼ タイトル 白詰草話 -Episode of the Clovers-
サーチ:
▼ ブランド Littlewitch
▼ 対応OS Win95/98/2000/Me
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2002/07/05
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり
【 メッセージ履歴機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 セーブ数 】  60


 プリンセスメーカの大槍氏が設立したリトルウィッチの第一弾。
 発表されてから1年以上、ようやく発売されましたがその意味も分かる気がします。
 FFDシステムも要注目!
 ちなみにインストールプログラムが不安定らしくて、修正ファイルがupされてます。


<ストーリー>
 近未来の東京。超法規的活動を行う謎の研究組織『古痕』に属する研究員 『津名川宗慈』。優秀な人材をより集めた組織の中でも、 彼はひときわ抜きん出た存在である。その知識の深さと鮮烈さは、まるで 「はじめから答えを知っている」かのようでもある。

 彼は古痕で地上最強の生命体の開発研究を任されている。 遺伝子改良とナノテク、電子技術の結晶であるこの生命体は、 最大の特徴であるその24対目の”追加遺伝子”から『エクストラ』と呼ばれていた。

 最強の生命として生まれながらも、見かけはほとんど人間と変わらないエクストラ達。 ライバル『高宮エレン』との熾烈な開発競争の中、 研究対象であるはずのエクストラ達との交流を通して、 津名川の中で少しづつ、そして確実に何かが変わっていく……。

 さまざまな事件を乗り越えながら、徐々に明らかになっていく計画の全容とそれぞれの真の目的。 そしてエクストラに関わる人間達の悲しい過去。 行き場の無い幾多の軋轢がドミノのように物語を加速し、 すべてを巻き込みながら終局へと昇りつめていく……。


<キャラ紹介>
津名川 宗慈
 神の記憶を持つ男。本編の主人公。
 非合法の科学研究を行う秘密組織「古痕」に所属する科学者。
 古痕の中でも突出した技術者であり、 究極生命体「エクストラ」の研究・開発を行っている。

エマ
 津名川の作った「エクストラ」の三人のうちの一人。
 ロマンチストな性格で、少し足りないように思われがちである。

沙友
 津名川の作った「エクストラ」の三人のうちの一人。
 思慮深く、理性的で、言葉をよく選んで話す。
 優しすぎるせいか、自分の心を押し殺してしまうことが多い。

透花
 津名川の作った「エクストラ」の三人のうちの一人。
 直情的かつ欲望に忠実で、それゆえの子供らしい残酷さを持つ。
 宗慈のことも好きだが、その性格から、自分を楽しませてくれる人は 誰でも好きになる傾向がある。


このホームページはLittlewitchより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はLittlewitchに帰属します。



JWBさんのレビュー
<音楽>
 音楽の質は非常に良い方では無いかと思います。
 サントラに付きでしたが、お気に入りの曲が含まれておらず残念。
 別でサウンドトラックが出るのでしょうか。
 (Musicモードでは聴くことが出来ます。)


<概要>
 透花、沙友、エマの3人の少女はエクストラと呼ばれる遺伝子操作によって作り出された物。
 見かけは人間そのもの。
 秘密裏に動いてる計画を次々と起こる事件と共に追いかける内容。


<感想>
 このゲームのウリはなんと言ってもFFDシステムでしょう。
 画像をアクティブにイキイキ見せる、そしてマンガを読んでるかのように進行していく画期的な物です。
 また驚かされるのが画像枚数1200枚と言うこと。

 ゲームの進行は全10話からなり、1話ごとにタイトルが入ります。
 オープニングテーマ、エンディングテーマ、エンドロールも1話ごとに流れたりと、アニメの構成そのまんまです。
 (CM前のアイキャッチまでもあるし^^;)
 
 ゲーム内容は、透花、沙友、エマの3人の少女と研究員の津名川を中心に描いた近未来ストーリー。
 ゲームの進行は選択方式で進んで行きます。
 中には主人公が選べないNPCが勝手に選択する選択肢も出てきます。
 もちろん選択肢により展開は変わってきます。

 (上記で10話と書きましたが実は・・・^^;)


<10点満点での評価>
 8点


おすすめキャラ:エマ^^;
JWBさんから一言:「公式サイトでデモが配布されています。是非遊んでみて下さい。」





うまのふんさんのレビュー
<システム>
 FFDシステムは漫画のコマのようにフキダシと小窓の絵を動的に見せることでアドベンチャーゲームの世界に新しい風を吹き込んだ画期的なシステムです。
 これ、ほんとにすごいです。
 三人の娘は幼女にしてエクストラという生体兵器でもあるんですが、三人娘とのマッタリした日常と戦闘シーンの小気味いいテンポを同じ世界の中で実現させています。
 また、状況説明のほとんどを文章ではなく絵によって行っているので、プレイヤー側に想像の余地を残し、現れるコマのフキダシの出し方によって登場人物がどんな気持ちでこのセリフを言ったのかが分かるようになってます。すばらしいです!
 ……でも、HシーンにはFFDシステムは使われてません(期待してたのに…ヽ(´Д`)ノ)。

 その他のシステムもlittlewitch独特のものになってます。
 デザインの美しさとその使いやすさはバックログがないという弱点を除けば最高クラスのものです。
 特筆すべきは「ゲームの基本速度(0.5〜16倍)」設定とctrキーを押すことによって1〜16倍に変化するスキップモードです。
 1倍速は普通のモードのAUTOモードと変わらないので、それをキー操作一発で出来たのはかなり快適でした。


<CGとか、音楽とか>
 両方とも、かなり気合入ってます。
 特にCGは、1200枚以上書かれたというその一つ一つがパッケ絵のクオリティに引けを取ってません!
 大槍氏に少しでも惹かれた方なら絶対に買ったほうがいいです。
 このゲームひとつで原画集5冊分の価値がありますから^^;

 BGMも良いです。エマのテーマがお気に入りです。
 それとmugicmodeにゲーム中に流れるボーカル曲(4曲ある)の完全バージョンが2曲あります。
 でも、各章ごとに流れるムービーはいりません・・・ちょっと邪魔です。


<ゲーム構成とシナリオ>
 超越的なテクノロジーを持つ組織に在る謎と、その周りで暗躍する軍事組織、主人公と少女達との一時的な平穏な生活。
 ま、要はアニオタが喜びそうな話なのですが、この手の話にありがちな複線張っといてほっぽりだし、多くの謎を遺したままENDということは(比較的)なかったと思います。すっきり楽しめました。
 ただ、基本的にシナリオは一直線なので、少女達との個人エンドを見ようと思うと作業に近くなります。
 PiaキャロのCGコンプのために制服ごとにやり直すような感じというか…。
 Hシーンについてですけど、確かにCGもテキストも手を抜いてません。
 ただ、すべてのHで「必然性のある」ものはなかったように思えてあまり燃えませんでした。
 Hしてもしなくても2人の関係が変わったりはしないのです。ただやるだけみたいな。
 プレイヤーに対するサービスなのかな?
 でもまぁ…。
 ハーレムエンドがあるからみんなOK!


<キャラクター紹介補足と、感想>
津名川 宗慈
 「古痕」に所属する科学者。
 「まるで答えが解っているかのように」次々研究を物にしていく男。
 自分が作った3人のエクストラと暮らしながら、まだ幼い3人にいろいろ調教する男。
 少女達の腕どころか自分の頭よりも長いイチモツをまだ幼い3人に使う男。
 「恐ろしい男だ」(byグラハム老)

エマ
 金髪の活発なエクストラ。津名川のことを「宗慈サン」と呼ぶ。
 猫耳が好き。黒いロングタイツとチャイナドレスが好き。
 実は密かにほかの二人にコンプレックスを持ってる。この娘の戦闘シーンはかっこいいです。

沙友
 三つ編みの幼げなエクストラ。津名川のことを「センセー」と呼ぶ。
 頭にお花畑の咲いてる娘。まだ語彙が十分に発達していないので舌っ足らず。
 目や五感が発達してます。散かし屋です。ワンピースが好き。

透花
 天パーの大人しげな少女。津名川のことを「ご主人様(ポイント高し)」と呼ぶ。
 しっかりもの。メイド服が好き。ご主人様に喜んでいただけるよう、一生懸命です。

品藤聡美
 古痕情報部の部長。眼鏡な人。いろいろな意味で忙しい人。心の荷物を抱えすぎです。


<10点満点での総合評価>
 9点
 個別シナリオがあれば10点つけてました。


おすすめキャラ:透花
うまのふんさんから一言:「…しかし、男の眼鏡率が妙に高いゲームです。」





雅樹さんのレビュー
<音楽・音声>
 残念な事に音声の方は無いんですね・・・。
 けど熱中できる演出なのでさほど気にはならないかと^^;

 音楽ですが、ボーカル曲含んで30曲以上はあります。
 タイトル画面のBGMがもう・・・(涙涙
 ストーリーが全十話で区切ってあるのですが、OPにムービー、EDにラフ画とスタッフロールと、毎回ボーカル曲付きで流れます。
 最高ですね!
 ただ毎回流れるので少々飽きてしまう方もいるのではないかと・・・。
 私は面倒くさくなってませんよ^^;)
 BGMはテクノっぽいのから感動できるものまで、CGと共に強烈な演出を炸裂させています。

 ADVの部類に入ると思うんですが、演出から見て映画のような気分に浸れます。


<感想>
 ロリ好きのためのゲームでしょうか^^;)
 いやいや、そんなことは無いです。
 泣けます!萌えます!
 CGとしては登録されませんが、littlewitchさん特有の美麗な絵が惜しみも無く描かれています。
 知ってる方も多いと思いますが、このゲームは漫画的、または映画的な演出が押しの一つであると思います。
 これだけの作りこみは、最近のゲームではあまり多くは見られない、貴重なものですね。

 ストーリーですが、『神の記憶を持つ男』・津名川宗慈は研究所でエマ・沙友・透花という少女達三人を創り出してしまうわけです。
 彼女達は新しい染色体を追加されて生まれた、『エクストラ』。
 軍の歩行戦車でも敵わない、高い戦闘能力を持つが、まだ少女。
 彼女達との楽しい生活で津名川宗慈は自分のした事に過ちを感じるのですが、軍との関わりで物語は望まない方向へ・・・。
 ストーリーの説明が超下手でゴメンナサイm(_ _)m
 とりあえずわかって戴ければ幸いです。

 なんていうか・・・パソゲーで男性のキャラってどうしても淡白になりがちなんですよね。
 けど、この白詰草話は登場人物の全員が、もちろん男性キャラも主人公も強烈な印象を残してくれました。
 女性ユーザーにもお勧めの一品ではないかと^^;
 ただSFチックなので話の内容が始めは掴めないかもしれません。
 私もニ週目に入ってやっと、おおよその話の道筋がわかった人間でした。

 三人の娘ですが・・・全員可愛いです^^;)
 とにかく、わいわいした、それであってホンワカした雰囲気って大好きなんですよね〜。
 まだ口の上手くまわらない沙友、大人しげであって控えめな透花、ストレートで猫耳娘なエマ。
 しっかりハーレムなEDもあるのでやってみる価値はあります。
 これで音声が入ってればなあ・・・(−△−)
 でも読ませる話なので無くてもオッケーかと^^;

 このゲームでとりあえずびっくりしたのはシステムまわりの面ですかね。
 CGから音楽から回想モードまで、全て自分好みに配置できるんですよ。
 しかも連続再生・鑑賞付き。
 デビュー作品とは思えないクオリティーです。
 ただ少々致命的なエラーも発見されてますので、オフィシャルHPに行ってパッチをダウンロードした方がいいですね。

 少しでも多くのユーザーにプレイして同じ気持ちになってくれれば嬉しいです。


<10点満点での総合評価>
 う〜ん8点。
 OPムービーに動きが少なかったのが少々物足りなかったですね。
 けどここまでプレイヤーを惹きつけるゲームもひさしぶりでした。
 デフォ買い確定メーカーにしようかなと思います。


おすすめキャラ: 控えめな透花ちゃんで^^;)、思わずギュッと・・・なんでもないです。
最後に一言:「エンディングが少し物足りなかったのでアナザーストーリー付きのファンディスクでも出れば絶っっ対に買います。」





氷室さんのレビュー
<システム>
 FEDと呼ばれる、デジコミというか、インタラクティブ・シネマなシステムが採用されています。
 台詞は吹き出しで、状況説明は絵のみで行っています。動く漫画、といった感じでしょうか。
 こういう感じのものが、今後の主流になってくれると嬉しいんですが、大変な手間がかかるようなので、ちょっと無理でしょうね。

 True Endを見るためには、一度Normal Endを見る必要があります。
 True Endやその他のエンディングは、2周目以降でないと辿り着けません。

 1周目を終えると、CG・音楽・シーン回想モードがつきます。
 HシーンのみCG・シーン回想が可能ですが、出来れば通常のCGも見れるようにしてほしかったですね。


<音楽・音声>
 音楽、最高です!
 OPテーマの「escape」が特にお気に入りです。
 エロゲでこのレベルのものが聴けるとは…(感無量!

 音声はありません。なくていいです。
 音声なんて飾りですよ^^;


<感想>
 3人のエクストラが可愛すぎます。日常会話が楽しくて仕方ないです。
 3人の性格設定が見事にツボにハマりました^^;
 サブキャラ・敵キャラも皆いい味出してます。

 オープニングにアニメがあったり、様々な画面効果が使われていたりと、演出面はいうことなしです。
 良質のアニメを観ているような気分になりました。

 CGも良いですね。Hシーンは耽美な雰囲気です。
 実用性はないのが残念ですけど(ロリコンを除いて)。

 CG、音楽、システムは完璧に近いです。
 欠点は、シナリオですね。
 決してダメシナリオという訳ではないです。
 ですが、「話を広げすぎた」という印象が強く、終盤は展開が急すぎてついていけません。
 また、基本的にシナリオが一本道なので、2周目以降はプレイというより作業になってしまいます。
 1周目はNormal Endしか見れないという設定にするなら、2周目以降は文章を少し変えるなどの工夫があっても良かったのではないでしょうか。

 (ネタバレ開始)
 スパッドやマーチ、バベルの塔は出さなくても良かったのではないでしょうか。
 人に非ざる者を生み出してしまった津名川の苦悩と、エクストラたちとの心の交流にポイントを絞った方が、まとまりも良かったと思います。
 人が神に近付くだの、人間の不平等の意味だのは、ゲームで扱うにはテーマが大きすぎます。
 エクストラと津名川の日常にボリュームを割いた方が、ユーザーには喜ばれたのではないでしょうか?

 (ネタベレ終了)


<10点満点での総合評価>
 9点


おすすめキャラ:透花、エマ、沙友…一番好きなのは透花ですが、会話が楽しかったのはエマです。
最後に一言:「OPアニメのような、エクストラと戦車の派手な戦闘シーンが本編にはあまりなかったのが残念でした。」