D.C. White Season     (zaku2さんのレビュー) 評価: 2 
▼ タイトル D.C. White Season
サーチ:

オリジナル特典なら Getchu.com
▼ ブランド circus
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM /DVD-ROM
▼ 定価 \6,800
▼ 発売日 2003/01/24
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  なし
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 選択肢リターン機能 】  あり
【 オートモード 】    あり
【 セーブ数 】    25個
【 エンディング数 】    7個


<概要>
 『それは、天使のくれたプレゼントなんだよ──』
 クリスマスを舞台に起こるヒロインたちとの不思議な出来事を綴った「WhiteSeason-stories-」
 ピンチに陥った初音島を救うため美春が大活躍するシューティングゲーム「AFTER BANANA」!!
 その他、豪華執筆陣によるD.C.壁紙や、ユーザー投稿によるイラスト集など、
 たくさんの気持ちを込めてお贈りするD.C.ファンディスク・・・
 それが『D.C.WhiteSeason』


このホームページはcircusより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はcircusに帰属します。



<システム>
 基本的に前作と一緒です。
 「ガヤシステム」とか「目覚ましシステム」はありません。
 わたしはDVDのクリスマス限定版だったのですが、まだ重かったです(CD版はもっと重いらしいです)。
 まあ前作に比べればはるかにマシでしたが・・・。

 コピー対策でしょうけど・・・いちいちシリアルキーの入力を要求するのはいかがなものかと。
 ちなみにオンラインユーザー登録は全く意味がありません。


<音楽>
 前作のBGMに加えて新規のボーカル曲が二曲入ってもます。
 なかなか良い感じの歌です。いつものサーカスらしい歌だと思います。

 声優は前作と全く同じです。


<グラフィック>
 立ち絵は前作と同じ。
 追加CGとゲストやユーザーからの投稿イラストがあります。
 詳しくは下記参照。


<個別の感想>
1.「WhiteSeason stories」
 前作の各ヒロインとのエンディング後のショートストーリー。
 最初にまずヒロインを選び、後の選択肢等はほとんどありません。

 このお話、なんと驚くことに全ヒロインで展開もオチもほとんど同じなのです。
 二人目をやった時はあまりにも同じなのでバグかな?と思っちゃいました。
 手抜きもここまで来るとすごいです!
 そもそも不思議な出来事を全て「クリスマスに起こる奇跡」の一言で片付けるのはどうかと思います。
 「KANON」もびっくりの強引さ!
 最初の一人はまだいいかもしれませんが、二人目以降は確実に萎えます。
 ファンディスクとはいえサーカスがここまで手抜きのシナリオを作るとは思ってもいませんでした。
 だいたい前作と違う人にシナリオを書かせている時点で根本的に間違ってるのでは?
 まあ逃げられたんなら仕方が無いですが・・・。
 文の雰囲気とかが全然違うんです。なんかライトな感じになってます。読みやすくはあるんですが・・・。

 あと登場人物も性格がかなり変わっちゃってます。
 てゆーか脚本担当者ちゃんと前作のキャラ設定読んだのでしょうか?
 テキトーに暇そうな人にシナリオを書かせてのでしょうか?
 それと「うぐぅ」とか2ch用語使うのはいい加減にやめろ!

 立ち絵は上記のように前作と全く一緒です。
 イベントCGとHCGが何枚か新しく追加されています。
 これもシナリオ同様全く違う人が書いてます。
 つまり七尾奈留さんはまったくノータッチなのです。
 これもすごいですよー。
 普通に別人にしか見えません。ことりとかマジでヤバイ!
 別に絵そのものが下手くそってわけじゃないんですけど、無理に七尾さんの絵に似せようとするから、違和感だけが残ってます。
 あとオープニングムービーも新しくなってますが、相変わらず汚いです。

 Hシーンは意外と前作より濃かったりします。3Pとかレズプレイがありまし^^;
 ですが、文だけでCGなしの場面とかもあって結構手抜きです。
 まあこれ目当てで買う人は少ないでしょうが・・・。

2.「AFTER BANANA」
 美春とバナナによるシューティングゲームです。
 つまらないです。短いし単純だし簡単だし。すぐ飽きます。
 ただ登場人物のぶっ飛んだ台詞はちょっと面白かったです。

3.「うたまる絵描き歌」
 あのサーカスさん、人のこと馬鹿にしてますか?
 およそ18歳以上の大人がわざわざ見るべきものではありません。

4.「DC画廊」
 ゲストやユーザー投稿によるイラストや壁紙集です。
 「アルキメデスの忘れ物」にも似たようなのがあったみたいですね。
 何気にこれが本ソフトで一番充実していたりします。
 じゃあこのソフトにおけるサーカスの存在意義は・・・。

以上の4つがゲームの内容です。


<総評>
 2002年クリスマス。
 「水夏」や「D.C.」といった名作を世に送りだした天下のサーカスによる究極の地雷。
 それがこの「D.C. White Season 」!
 さほどはまるわけではないシューティングゲーム。
 どういうテンションでつくったのか全くわからない謎の絵描き歌。
 前作での問題があまり解決されてないシステム。
 それ以前にファンディスクなのに前作とまったく違う人によるシナリオとグラフィック
 つまり一言で言えば、声優とシステム面だけ同じなただの同人作品!
 こんなものを7.800円(通常版は6.800円)で出した無謀さ。
 そこにはある種の尊敬の念すら感じてしまいます。
 しかもこの地雷。
 なまじメーカーと前作のネームバリューが大きいだけに、一目で地雷と判別しにくいからまたタチが悪い。
 わたくし同様、多くの被害者を出したでしょう。

 あとユーザー投稿によるイラストや他メーカーホームページ抜粋などがやたらたくさんありますが、こんなに他人任せなファンディスクというのも初めて見ました。
 これを7.000円前後で売るのは、3.000円台の「ねこねこファンディスク」に対して失礼というものです。
 サーカスさんもよほど経済事情が苦しいのでしょうか?
 そういえばこないだ発売した新作も昔の「Infantaria」の復刻版・・・。

 そもそも売りである脚本や原画担当の人達がいなくなった時点で、製作を止めようと言う人は一人もいなかったのでしょうか?
 いつの世も、まともな諫言ができる賢臣がいなくては主君は暴走するってことですか?
 (メーカー側が発売前はこの事を意識的にあまり触れていなかった気がするのはわたしだけでしょうか?
 まあ七尾さんの絵というだけでデフォ買いって人も多いでしょうけど・・・)

 これ以降サーカスを見限った人も多いのでは?
 それくらいこのゲームは、メーカーへの期待と信頼を奪ってしまいました。

 ところでクリスマス限定版には2つの特典がついてます。
 特製フォトスタンドぉ?
 すげー微妙。
 トレーディングカードぉ?
 これ何に使えっていうんだよ…
 サーカスよ・・・かなり盲信的なファンでないと、これに1.000円の価値は見出せないと思うぞ。

 なんか貶してばっかだ。何か誉めないと。
 う〜ん…
 やっぱありませんヽ(`Д´#)ノ


<10点満点での総合評価>
 2点
 相変わらず声だけは結構萌えさせてくれたんで・・・。
 さすがに声優を変えるという暴挙に出なかったのが唯一の救いですね。
 それ以外では酷いですね、いくらなんでも高すぎでは?
 3.000円くらいだったら買ってもいいんじゃないですか。


<お気に入りのキャラ>
 「AFTER BANANA」に登場する眞子
 「これがあんたへのレクイエム!」がちょっとうけました。


<最後に一言>
 D.C.ファンなら逆に買わない方が身のためです。
 あ、そうなると買う人いなくなるか…^^;
 でもサーカスとのケジメをつけるためなら良いかもしれません。
 さよならサーカス・・・あなたはもはや過去の人です・・・せいぜい昔の栄光にすがって「Infantaria」とかの再販でもやっててください。











  パティシエなにゃんこ    (高坂さんのレビュー) 評価: 7.5 
▼ タイトル パティシエなにゃんこ
サーチ:
▼ ブランド ぱじゃまソフト
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア CD-ROM / DVD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2003/02/28
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(既読・未読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  64個
【 エンディング数 】  6個


<ストーリー>
 舞台は冬も始まったばかりの望美ヶ丘の街。
 そこに構える一つのケーキ屋、ひよこ館。
 主人公――矢口翔一はそのひよこ館の長男で、若くからケーキ職人――パティシエを目指し、
 ひよこ館の店長である父親と共に、お店を盛り上げていました。

 ですが、とある理由により2年前から親元を離れ、一人学園生活を過ごしていた翔一。
 ある日、父親から「腰をやっちまった。ひよこ館を頼む」という一本の電話が。
 元々父親だけで回していたので、ひよこ館はとんでもない窮地に陥ってしまったのです。
 翔一は学園を休学させられて、ひよこ館に戻ってくることになりました。

 そして親父の代わりにケーキ職人――パティシエとして働き始めます。

 そこで翔一を迎えたのは――
 久しぶりに出会う幼馴染み。
 父親の代わりに働いていた先輩パティシエール――女性ケーキ職人。
 新しく出来たライバル店、ショコラ・ル・オールの娘。
 そして謎の猫魔法使い。

 ケーキ屋が一番忙しくなるクリスマスを目前に、翔一の新しく懐かしい生活が始まります。


<登場人物紹介>
 人数多いし、説明もからり特殊なので割愛。
 オフィシャルHPにてm(_)m


このホームページはぱじゃまソフトより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はぱじゃまソフトに帰属します。



<音楽・音声>
 音楽:全体的にはぱじゃまソフトらしいコミカルなノリ。
 ただ、シーンにあわせて締める場所は締めてあるので纏まりのいい出来になってると思います。

 歌:ぱじゃまソフト独特のノリというかなんというか・・・可愛い感じの良い曲です。
 ただ、一曲ヒロインの声優さんが歌ってる歌があるんですけどそれはちょっと(^^;

 声優:上手いです。
 特に茉理の声優さん(豊田マコト嬢)がムチャクチャいい味出しています。
 (TITANS:エレナ姉さんもいるじゃないか〜(つД`)


<感想>
 「主人公は夜になると猫になる魔法をかけられた」、という設定なんですが・・・。
 はっきり言ってこの設定が活かされていません(^^;
 確かに猫の時に攻略ヒロインの独白を聞いてしまったり、肝心な場面で猫になって、お店がピンチになるという使い方がされています。
 しかしそれが物語の根幹に関わってくるかというと実際そうでもなく、たいてい深刻な事態の手前でどうにかなってしまったりします。

 そして、「魔法を解くには真実の愛を〜」というお約束な条件があるんですが、たいてい主人公がヒロインと仲良くなるといつの間にか魔法が解けてる、というパターンで「魔法が解けたね、ヤッタァ!」なんていうプロセスがサックリ無視されています。
 唯一、ミオのパターンでは魔法の解除に視点を置いているんですが、「ミオが自分の存在と引き換えに魔法を使い、主人公の猫化の魔法を解く ⇒ ミオを失った主人公はその事実に絶望し、心からミオと一緒にいたいと望む ⇒ 想いの力でミオ復活!」
 ・・・・・「真実の愛で魔法は解ける」という設定はドコへ行ったんですか?

 とまぁ、苦言からスタートしてしまいましたが、全体的には良作です。
 ま、流石に傑作は無理ですけどもね^^;
 なんといってもシナリオが面白いです。
 全体のノリ、掛け合いは流石はぱじゃまソフトといったカンジで、終始観ていて飽きない楽しい展開が繰り広げられます。

 絵も明るい雰囲気とあいまって良いです。
 かんなぎれい氏の絵に萌えを感じられる人なら買って損は無しかと。
 「ちょっと良い話」をプレイしたい時にお勧めです。

 キャラの中で意外と重要な位置にいるのが妹の茉理。
 実妹なので攻略コースはないですが全体のコミカルなノリの元締めとしてボケ、ツッコミ、暴走、バカケーキ作成等色々な役割をこなします。
 反面、迷いを感じる主人公に渇を入れたりと、はっきり言って「猫化の魔法」なんかよりもよっぽど重要なヤツだったりします(ぉぃ
 てか、こんな妹欲しいっス。←ダメ人間


おすすめキャラ: なんといっても茉理^^
最後に一言:「茉理シナリオ切望っ!」











  Stay ever...     (たろんなーどさんのレビュー)
評価: 6 
▼ タイトル Stay ever...
サーチ:
▼ ブランド GA-BANG
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2003/02/28
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 エンディング観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 オートモード 】    なし
【 ヒント機能 】   なし
【 セーブ数 】    50個
【 エンディング数 】    10個(バッドエンド含む)


<あ・ら・す・じ>
 「その日、俺たちは姉弟になった……」
 幼馴染以上恋人未満の主人公と菜穂。
 互いの気持ちを言い出せないまま、日々をすごしている。
 しかし、そんな彼らに思いもかけない事件が起きた。
 二人の両親が再婚し、なんと兄弟になってしまったのだ!
 環境が変わっても、想いは変わらない。
 でも、そのことを告げたら……悶々とする中、菜穂が倒れてしまう。

 従姉であり、彼女の主治医である診有から告げられた言葉。
 それは、菜穂が不治の病に冒されているということだった……
 病気のため、次第に記憶を失っていく菜穂。
 自分の異変に気づいた彼女は、主人公に自分の気持ちを打ち明け、結ばれようとする。
 しかし、その光景を二人の母に見られてしまう。

 これ以上、一緒にいてはダメだ……
 父の申し出もあり、主人公は家を離れることになった。

 ……そして、一年後。
 父からの電話を受けた主人公は、そこで思いもかけない現実を告げられる。
 「菜穂が死んだ……」
 止まっていた時間がまた動き出す。


<キャラクター紹介>
瀬上 圭一(主人公・名前変更不可)
 本編の主人公。
 少し複雑な家庭環境で育つ。
 父は出張の多い仕事人であり、あまり会話もなく甘えた記憶もほとんど無い、その分母に育てられていた。
 しかし、数年前に母は病死、父はその葬式に出張で帰ってこなかった。
 このことが決定的となり、父との間に溝ができてしまう。
 現在も父は長期出張中であり、館には彼と姉二人しかいないが、その生活には慣れており、また父が戻ってくるのをわずらわしくさえ感じている。

瀬上 菜穂(せのうえ なほ) CV:松永 亜夜
 主人公とは幼馴染以上恋人未満の関係だった。
 しかし、親同士の再婚から、主人公の義理の姉になってしまう。
 かなりのドジであり、器用で要領が良いとは言いがたい。
 しかし、かなり前向きで努力家であり、本当にやりたいことはどんなことでもやり遂げようとする一途な面をもっている。
 それらの不思議な魅力があるためか、校内に彼女の隠れファンは多い。
 が、彼女自身は自身はそのことに全く気付いていない。
 主人公のことを想い続けている。

瀬上 結莉(せのうえ ゆえり) CV:関口 なつみ
 主人公の姉。現在は専門学校に通っている。
 天真爛漫で明るく、思ったことはすぐに行動に移すタイプ。人見知りせず、友達ができやすいタイプ。
 非常に甘えん坊な一面がある。
 主人公にはかなり気を許しており、主人公がいちいち断らなければ風呂にまで平気で入ってくる。
 実は彼女と主人公は実の兄弟ではない。

瀬上 診有(せのうえ みう) CV:山田 智己
 主人公の遠縁の従姉にして、彼の許婚。
 といっても、これは主人公の祖父の代が取り決めたことであり、現在では笑い話のネタでしかない。
 すでに二人の両親ともに、許婚と言う約束事態をもう無いものだと考えている。
 なんにしても、主人公と診有は仲が良く、現在でも暇を見つけては主人公の館に遊びにきている。
 また、姉の結莉とは親友であり、彼女のいろいろな相談に乗ったり二人で遊びに出かけている。
 表情には出ないが、ひどく落ち込みやすく、また自分で悩みを抱えやすい。

三村 楓子(みむら かえでこ) CV:芹沢 友美
 主人公の同級生であり、クラスの委員長。偶然にも菜穂が不治の病に冒されているのを知ることになる。
 そして、それをキッカケに、二人の仲は次第に近づいていく。

???(なぞのしょうじょ) CV:鈴堂 弓香
 物語の最中、主人公が出会うヒロイン。
 過去や出生など、すべては謎に包まれている。

上野 晶(うえの あきら) CV:大庭 奈々(攻略不可)
 菜穂に惚れている同級生のレズ少女。なんとか菜穂を手に入れようと猛烈なアタックを仕掛けてくる。
 主人公の親友、萩野誠志の従姉でもある。


このホームページはGA-BANGより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はGA-BANGに帰属します。



<音声>
 え〜と、とりあえずなんで大庭奈々さんのキャラが攻略できないのか…ってのを除けば配役は合ってますし、演技のほうもお上手ではないのかと思います。
 個人的に大庭奈々さん結構好きなんですけどね〜…残念です。
 まぁ、とりあえずいい感じだと思います。
 特に寝ぼけたときの診有さんと、素でハイテンションのアキラなんかはお気に入り。


<音楽>
 全20曲(ボーカル曲1曲)。ボーカル曲「only one secret」はVo.片桐烈火さん。
 OEDに使われていますが、静かな曲調でEDには合ってると思います。
 ただ、ボーカルがちょっと弱いかな〜。
 それ以外の曲もおおむね場面に合っていますが、これは!と言うのは無かったです。


<システム周り>(ver.1.00)
 オーソドックスな選択肢型AVG。
 インストーラーの不具合や回想シーンに見たシーンと違うシーンが登録されたりと少しバグが目立ちます。
 修正パッチを当ててください…といっても、GA-BANGが解散してしまったので「りぺあ」などで手に入れたほうが良いかもしれませんが…。
 (H15.5現在一応オフィシャルHPはご存命です)
 修正パッチを当てても裏でなにか別な(特にIME関連とか)プログラムを走らせたりすると良く落ちます…ご注意下さい。

 「ないしょシステム」搭載と銘打ってありますが、ただの時限選択肢にしか見えないのは気のせいですかね(笑)
 選択肢が常に他人の秘密をばらすかばらさないか、と言うことなので背徳感はあります。
 ゲーム上必要とは思えなかったですが…。
 ただ時限選択肢の前に来るとスキップ中でも「選択肢まであと5クリック」見たいに表示されるのは珍しいです。
 スキップしてて、急に時限選択肢が出てあせることがないようにと言う配慮なのでしょう、スキップも解除されます。
 便利といえば、便利かも^^;

 オートプレイがない以外は、必要なシステムはほとんど装備(上記参照)、それ以外にエンディング鑑賞、現在の好感度とシナリオ進行率もメニューから確認できます。
 とはいえ、シナリオによっては必要選択肢が多かったりして、一部以降はあまり好感度は必要ない感じはしましたが…。

 選択肢型AVGとして特色的なのは表現技法の豊富さです。
 SDキャラの投入や、漫画的擬音を画面全体にかぶせたり、カットインの挿入、偽選択肢など、日常シーンを彩る画面効果はいろいろ使っていてなんか豪華な感じです。
 これ以上やるとくどくなってしまいますし、こと画面効果と言う点では文句なく楽しめるようにできていると思います。
 

<CG>
 原画はあおいゆーじさん&明音さん。
 あおいゆーじさんといえば極限まで目の大きいロリキャラに定評がある(ような気がする)原画家さんですが、全体としてかわいい系のキャラで塗りも問題なく丁寧だと思います。
 ただ、感覚的に立ち絵や一部イベント絵等での全体のバランスが今ひとつかな、と感じる部分もあります。
 そのためでしょうか、一部立ち絵とイベント絵が違うキャラに見えるところが少々気になりました。
 しかし上のシステムでも述べましたが、スクロールやカットイン、背景の光の変化なぞがあり、見せ方がうまいので、その辺でうまくごまかしてる(笑)と思います。


<Hシーン>
 基本的にはサワヤカ純愛Hです(笑)。
 一応全キャラに複数回用意されており、一部アナルなどもありますが、それ以上のハードさは求めてはいけません。
 Hシーンのアレな効果音もあるシーンもありますが、えらく音量が控えめなのはやはり純愛系だからなのでしょーか?


<感想>
 なんというか、う〜ん…感想の難しいゲームだな。
 ネタバレ無しには語れそうにもないですし、いい点もあれば悪い点もあって、その落差が結構すごいので書きにくいです。

 とりあえず、テキストはなかなかいい感じです。
 すこし、くどい感もありますが、場面に合わせた雰囲気をテキストで表現するという点に関しては高評価。

 シナリオについて(ここからネタバレ)
 まず気になったのは、主人公の手の早さ。
 ってもすぐ口説くとかではなく、文字通り、ヒロインにデコピン、チョップ、パンチとすぐDV(笑)に走ります。
 フェミニズムを気取るつもりもないですし、演出上有ってもおかしくない部分にまでどうこう言う気は無いですが、すこしやり過ぎではないでしょうか?
 個人的には正直ちょっと引きました。
 それから展開。
 別にドラマと言うかフィクションなんで、実際にはありえないとかどうこう言うつもりは無いですが、シナリオ展開で病気で記憶喪失になる(菜穂)、事故で記憶喪失になる(結莉)、事故で失明する(???シナリオの主人公)…まぁ、違うシナリオでの話なのですが、そういう“いかにもな展開”が多すぎて「泣かせよう」ってのがあまりにも露骨過ぎるような感じがします。
 一つ一つのシナリオで見ると悪くないんですが、トータルしてみるとやはり、「やりすぎ」って感じてしまう部分があります。
 逆に純粋に友人と一人の女性を取り合うって言う展開になる楓子シナリオなんかは結構好きですね。
 そこら辺のオーソドックスなジュヴナイル的展開はなかなかいいと思います。

 なので、そこら辺のあざといまでの展開に免疫ができてしまえば、恋愛モノとしてはいい感じなんですけど…。
 台詞回しとかも時々感心するように上手いのもありましたし、話自体は感動できるモノだったんですけね。

 (ネタバレ終わり)
 個人的には最後までその点で違和感が残りました。


<10点満点での総合評価>
 6点
 属性的には泣き、年下系、ぷち修羅場ありなのでそこら辺の好きな方は加点もあり。
 システムはバグの多さと画面効果の力の入れようでプラスマイナス0くらいですね。
 いいゲームなんですが、感想で述べたとおりのあざとさみたいなのが個人的にちょっと鼻につきました。
 ただ、バランスの悪さはともかく、あおいゆーじ氏の絵が好きなのですこし甘めに。


おすすめキャラ:瀬上 診有
最後に一言:「典型的な“欠点もあり、マイナーだけどツボに入れば良作”だとおもいます。」