斬魔大聖デモンベイン    (たろんなーどさんのレビュー)  評価: 7.5 
▼ タイトル 斬魔大聖デモンベイン 斬魔大聖 デモンベイン
▼ ブランド ニトロプラス
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2003/04/25
▼ 購入 
/ オリジナル特典 Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 選択肢リターン機能 】  あり
【 オートモード 】  あり
【 セーブ数 】  60個
【 エンディング数 】  7個


<あ・ら・す・じ>
 アーカムシティの食い詰め探偵『大十字九郎』の元に転がり込んだ魔道書探索の依頼。
 法外な報酬に釣られて引き受けた九郎は、捜査の過程で謎の少女アルと巡り会う。
 彼女こそは稀代の魔道書『アル・アジフ』に宿る精霊だった。
 そんな二人に迫る魔道組織『ブラックロッジ』の魔手。
 アルによって超人の力を得た九郎は、望むと望まざるとに拘わらず邪悪との闘争に巻き込まれていく。
 そして運命が二人を第三の邂逅へと導くとき、アーカムシティの地下深くから巨大なロボットが覚醒する。
 その名はデモンベイン。闇を断つ無垢なる剣!
 ……今全宇宙の命運を賭けて、壮大な闘争が幕を開ける。


<キャラクター紹介>
大十字 九郎 cv:ヘルシー太郎
 繁盛しない探偵業で食うや食わずの生活を送る青年。
 アルに気に入られたせいで想像を絶する戦いの渦中に投げ込まれる。
 実は魔術の素質も持っているのだが、本人は訳あって魔術そのものを忌避している。

アル・アジフ(アル) cv:朝宮 咲
 ひょんなことから九郎のパートナーになる謎の少女。
 可憐な用紙とは裏腹に性格は尊大かつ傲岸不遜。
 そんなギャップが事あるごとにトラブルの種になる。

覇道 瑠璃 cv:赤白 杏奈
 町の庇護者にして影の支配者、覇道財閥の総帥を努める少女。
 財閥の創始者である祖父から直々に帝王学を仕込まれた才色兼備の令嬢。
 絶大な権力とそれに伴う責務の重さは、うら若き乙女をして鉄の女を装わせしめる。

ライカ cv:本山 美奈
 街の片隅の協会で孤児院を営むシスター。
 目下探偵稼業が開店休業中の九郎の生活保護も引き受けてくれる一方で、なかなか背活力を身につけようとしない九郎には事あるごとに耳の痛い説教を繰り返す、あらゆる意味で面倒見のいい女性。

ドクター・ウェスト cv:Proof.紫龍
 『ブラックロッジ』が擁するマッドサイエンティスト。
 奇妙奇天烈な発明品の数々で街に大騒動を巻き起こす。
 余人の理解の遠く及ばない独自の美学を持ち、それに殉じる姿勢は善悪を通り越してもはや酔狂の域に達している。

エルザ cv:神村 ひな
 『ブラックロッジ』との事件のさなか、九郎の前に現れる少女。
 機械じみた冷静な判断力であらゆる兵器を使いこなす。

マスターテリオン cv:氷河 流
 魔術結社『ブラックロッジ』の王。麗しい美貌の影に絶大な魔力を秘めた正真正銘の魔人。
 その気怠げな眼差しに愉悦の色を灯すためだけに信徒たちはありとあらゆる邪悪と暴虐を繰り返す。

エセルドレーダ cv:?????
 『ブラックロッジ』の首領マスターテリオンに影の如く付き従う謎の少女。マ
スターテリオンに対し、狂信とも呼ぶべき絶対の忠誠を誓っている。

ナイア cv:篠崎 双葉
 九郎の捜査に協力する古本屋の女主人。
 妖艶な雰囲気と蠱惑的な体躯の持ち主だが、その秘められた知識の深さは何者にも見透かせない何かがある。

サンダルフォン cv:鴇原 翔
 『ブラックロッジ』が擁する改造人間。
 メタトロンを宿敵として格別に意識し、決着のときを待ち望んでいる。
 過去に何らかの因縁があるらしい。

メタトロン cv:?????
 『ブラックロッジ』の野望の前に立ちはだかる仮面のヒーロー。
 人々の信頼と羨望を集める身でありながらその正体はすべてが謎に包まれている。

ウィンフィールド
 覇道家の執事を務める。覇道家の使用人筆頭。

アウグストゥス
 マスターテリオンの側近であり『ブラックロッジ』の幹部。
 更なる地位の高みを目指して飽くなき野心を抱く狡猾な策士。

ネロ cv:成瀬 未亜
 九郎が出会う謎の少女。彼女の存在が何らかの『鍵』になるらしいが…。
 

このホームページはニトロプラスより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はニトロプラスに帰属します。



<音声>
 キャストは上記の通り。
 特に男性陣は有名声優を起用しているらしいですね。
 その手のアニメ等に詳しくない私は良くわかりませんが、確かにどこかで聞いたことのあるお声。
 18禁ゲームではドクター・ウェスト=グレン・コリンズ(『EDEN』シリーズ)、マスターテリオン=相良山彦(『それは舞い散る桜のように』)といった辺りの人ですね。
 女性陣も全体的に配役に合っていますし、演技も上手なのではないかと。

 それだけにフルボイスでないのが惜しまれますね。
 唐突にボイスが入ったりなくなったりするので、最初はバグ?とか思ったりしましたが…。
 ボイスの有るシーンも全体から見ればやや少なめですし。
 サブキャラHシーンはボイス無しなのもちょっと残念なところ。


<音楽>
 ニトロに捨て曲無し!…いや、それは言い過ぎかもですが^^;
 相対的にはいつもどおりのニトロサウンドで高レベルだと思います。

 個人的には前作の「”Hello,World."」には今ひとつ届きませんでしたが、This is BGM!!と言う感じで場面の盛り上げに一役も二役も買っていると思います。
 ただ、全体として楽器を使用した生音がメインなので、その辺はどちらかと言えばデジタルサウンドがお好みの方には少し不満が残るところかもしれません。

 また、BGMのサビが場面の盛り上げにフィットするようなBGM構成に調整されており、これがまた効果的に場面を盛り上げます。
 つまりABABCという曲の構成があり、Cのところがサビだとするならば、そのCがそのBGMのかかる場面の盛り上げどころにフィットするようにそれ以前のところはABの繰り返しになるようにするなどBGMを細分化して配置しているわけです。
 戦闘シーンやクライマックスでの盛り上がりを引き立てるスパイスになっています。

 ボーカル曲は3曲。
 OP曲「HOLY WORLD」はボーカルが『TWINZER』の生沢祐一氏、ED曲『Shine』は小野正利氏、『天意悠久』はいとうかなこ氏といずれ劣らぬ高レベルのボーカルを起用しており、「聞かせる」曲としても仕上がっているのではないでしょうか。
 いずれも、ロックバンドのバラード曲という感じなのは個人的にかなり好感触です。
 …というか、オープニングはなんか○'z風ですね。
 生沢氏(B’○の稲○氏のバックボーカルもされていた)の声質もありそんな感じに聞こえます。


<システム周り>(ver.1.00)
 とりあえず、個人的には全く無かったですが、インストーラー周りの不具合及びディスク認証によるゲーム立ち上げに関する不具合が深刻なようです。
 特に仮想CDドライブ等を使用されている方は確認が必要かと思われます。
 修正パッチは必要でしょう。
 それ以外にもこまごまとした不具合が確認されております。

 ゲーム自体はオーソドックスな選択肢型AVGです。
 Nitroplusらしいところとしてはキャラクターの立ち位置によってメッセージウインドウの位置を変えて表示していることですが、それ以外はオーソドックスに使いやすいシステムだと思います。
 上記どおり、バックログ、選択肢へのバック、既読スキップ、未読スキップといった辺りは装備されており、特に不満を感じることはありません。
 敢えてあげるならば、「選択肢へ戻る」際に、このゲームは選択肢が少なめなので思いっきり戻されるのに、「戻りますか?」と言うような確認が無いことですね。
 間違えて押してしまって思いっきり戻されたことが何度かあります。
 ちなみに「タイトルに戻る」もそうですが…。
 不満といえるのはそれくらいですね。


<CG>
 相変わらずメカ、武器のデザインはかっこいいですね〜。
 キャラクターデザイン・原画はNiθ氏。
 胸へのこだわりが感じられます^^;
 メカニック・武器・キャラクター・すべてかなり素晴らしいのではないのでしょうか。
 塗りや背景の書き込みにも気合が入っていますし、このデザインが肌に合わないという人出なければ皆様満足される出来ではないかと。

 ま、あえて言うならば…九郎のアレ、でかすぎ!アルの腕の2倍くらいあるんですけど…。
 枚数的にも差分・背景含めて900枚以上とすさまじい大ボリューム。
 ただ、ほとんどがメカや戦闘シーン、モンスターですけど(笑)


<Hシーン>
 Nitroplus史上、最高にがんばっていると思います。あくまで、Nitroplusとしては、ですが(笑
 各キャラ2〜4シーンほどにサブキャラHが少し、と言う感じですね。
 クトゥルフモノなので触手Hもキャラによっては有りですが、基本は純愛系で、その観点から見ればそこそこいけると思います。
 なぜか、Hシーン中の主人公のボイスを消す設定が「九郎」ではなく、「????」の声を消さないといけないという設定だけは謎ですが…。
 (おかげで、Hシーンで九郎の声が消せないと思っている方が多かったようです)
 まぁとりあえず、Nitropluなので抜きゲーではない、と言うことで。


<感想>
 主としてシナリオとテキストについて語ります。
 ●シナリオについて。
 キャラクターの名前などからわかる人にはすぐ分かると思いますが、いわゆる「クトゥルフ神話」をモチーフにしたロボットモノになっております。
 そうですね、コミック版の永井豪氏の「マジンガーZ」「ゲッターロボ」(間違ってもアニメ版や桜田吾作氏版ではなく)「デビルマン」とか、そういう感じの雰囲気をクトゥルフ神話的世界観で展開していると言うたとえが適当でしょうか。
 また、補足として述べておくとクトゥルフ神話もいわゆるH・P・ラブクラフトの元祖と言うよりは、その後ダーレスらが展開させていった世界観に近いものなので、それをも含めた意味でここでは述べます。
 ダーレスのなんてクトゥルフ神話じゃない!という方もここでは御寛恕を。

 シナリオ自体はいわゆるロボットモノのヒロイズムとクトゥルフ神話の宇宙的恐怖をうまく融合させており、これにエロゲ的スタンダードと燃えと萌えを詰め込んだごった煮的物語になっております。
 ネタバレにならないように語るのは難しいのですが、ヒロイズム的物語と宇宙的恐怖、言い換えれば希望と絶望ともいえる、いわば相反するべきものをうまく融合されている、と言うことにおいて、高く評価できるのではないでしょうか。
 これだけのものをいろいろ詰め合わせて、少なくとも破綻なく物語として纏め上げている点については素直に感嘆に値すると思います。
 ただ、敢えて苦言を呈するとするならば、その接着剤としてお約束的展開と小道具を用いているのですが、そのことによってやや「ご都合主義」の多用に見えてしまう部分もあると思います。
 また、前記したようにクトゥルフ神話と言ういわばマイナーメジャーとも言うべき物を用いており、そしてそれぞれの言葉(固有名詞等)に関してあまり説明が無いため、クトゥルフ神話に対する予備知識がないと話の展開上納得しにくい部分もあるかと思います。
 ただし、これに関してはその反面、クトゥルフ神話に詳しい人間には展開が見えてしまう部分がると言う面もあり、その辺のバランスは難しいところではあるのですが…。
 ただ、その二つの欠点を差し引いて余りあるシナリオの迫力があることもまた、事実です。
 クトゥルフという扱いの難しい題材につかず離れず、これを独特の世界観として消化させ、ジャパニメーション的ロボットモノ、言い換えるならばヒロイックファンタジーとしての一面と融合させたアンヴィバレンツな危うさこそがこのシナリオの魅力だと思います。
 細かい点に関して言えば、登場キャラクターのほとんどに見せ場が用意されている点に、個人的には好感触を覚えました。
 いわゆる「捨てキャラ」がおらず、登場したキャラクターをうまくシナリオ内で使い切っていることに感銘を受けましたが。

 ●テキストについて
 個人的感想でいえば、このゲームにおいてもっとも違和感を覚えたのがこのテキストについてでした。
 いえ、決して悪くないと思います。
 修正ファイルを当てないと誤字・誤変換が多いことを除けば(笑)
 ただ、ですねー、なんといなく『装飾過剰』な感を受けるわけなんです。
 特に戦闘シーンなどにおいて、キャラクターの動作一つ一つをトレースしてテキストに起こしていくことに関しては、これはある程度受け取る側の想像力でカバーするような書き方にしたほうが、よりキャラクターや戦闘の持つ疾走感が引き立ったのではないかと思うわけです。
 それ以外のシーンに関しても、全体的にテキストですべてを表現しようとしすぎて、テキスト自体のテンポを損なっているように感じられる部分もありました。
 AVGという形式をとる利点である、絵やBGM、効果音といった面に関して過小評価されているのでしょうか?
 ただ、個人的に私がこの手のテキストが苦手なので、そのせいもあるかもしれませんが(笑)

 また、必殺技やロボットの登場時にムービーが挿入されるのですが、これも前半1/3くらいまで出で尽くして、その後は一つも出てきません。
 そのため、ボイスの中途半端な入りぶりなどとあわせて、なんとなく見切り発車っぽく感じてしまうのがこのゲームの最大の欠点かもしれません。
 多少発売時期を延ばしてでもそこら辺はもう少しがんばって欲しかったな、と思う点もあります。
 ショップ等での盛り上がりなどを見ますと、これではじめてNitroplusの作品をプレイされる方も多いかと思います。
 すぐあとに『完全版』を発売したりしてそういったユーザーに不信感をもたれないよう切に願います。
 まぁ、発売延期を繰り返すのとどっちが不信感をもたれるのかは微妙なところですが…。
 いや、私は出たら喜んで買いますけど………と言うか出して欲しいですけどね(笑


<10点満点での総合評価>
 7.5点
 …8.5点といいたいところですが、上記のバグ及び未完成に感じてしまうところで−1点。


おすすめキャラ:ウィンフィールド(執事 ♂)
         …瑠璃シナリオでの壊れっぷりがステキです。
         攻略キャラではライカ。
最後に一言:「そのうち『完全版』とか出そうな感じですね(個人的願望つーか脳内妄想)」









  さよらなエトランジュ    (心風輝さんのレビュー)  評価: 8 
▼ タイトル さよらなエトランジュ
▼ ブランド CLOVER
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2002/12/20
▼ 購入 
/ オリジナル特典 Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  なし
【 セーブ数 】  30個(とりあえずクリアする分には問題なし)
【 エンディング数 】  5個(ルート入ればクリアだし(汗)


<ストーリー>
 主人公の剣咲透は、ケガを治療する為医学の発達する未来までコールドスリープしていたが、
 目覚めたときコールドスリープの後遺症により全ての記憶を失ってしまった。
 誰も知り合いのいない200年後の遠い未来で独りぼっちの透・・・・・・。
 悲観的になりそうな状況だが、晴香という少女が明るく身の回りの世話をしてくれる。
 透はそんな晴香に対して少しずつ心を開いていくのだった。
 いつしか心が触れ合う中、彼は遠い未来のこの世界で、自らが生きてゆく理由を見つけていく。


<登場人物>
如月 晴香
 透と同じ学年で、陸上部在籍中。
 身寄りが居ない透が引き取られた先の娘で、天然ボケの入った無邪気な性格。
 ノリがいいときには妙な歌を歌いだすクセがある。
 持ち前の能天気さであらゆる場所で何かと世話を焼くが他人を助けるために自分を犠牲にしすぎる所がある。

神坂 奈緒
 背丈が小さく愛らしい容貌で男女共に人気があり、近所でもアイドル的存在だが、実際はかなりの猫かぶりである。
 地の部分を見られることを嫌がるが、透には裏の面を偶然見られたため、地の態度で接するようになる。

楠瀬 杏
 透が偶然イジメられているところを助け知り合った少女。
 見かけと同じく気弱で、他人に反論することが無いため、周囲からいいように使われている。
 守ってあげたくなる程に意思が弱い。

片緒 ケイ
 晴香のクラスの担任教師。
 真面目な先生というよりも、どちらかというと生徒と等身大で接することが出来る先生だ。
 新任だが大人らしい風体と独特の雰囲気で生徒の間の人気は高いらしい。
 器量がよく何かと秀の手助けをしてくれるが、ときどき影のある表情を見せる。


このホームページはCLOVERより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はCLOVERに帰属します。



<はじめに>
 全体的にシステムはまったりと慣れ親しんだ感じでしょうか?
 ただ、処理画面に若干タイムラグが生じたりするのはどうだろ・・・。

 アイキャッチ入れてる所はいいが通常イベントでそのまま次の場面に変わる時、突如ぶつ切り状態な感覚で場面が変わるのにどうしても違和感が拭えなかった感じです。


<音楽・音声>
 この辺は、ヒロインの晴香(はるか)役の「藤野らん」さんが一番の立役者でしょうな。
 物語のヒロインであり、記憶喪失の主人公のナビゲート役、そしてなにより生活する中でのパートナーとしての絆、この手の話好きな私としては多少、いやかなりロリ娘でも嫌いになれるはずありません。 
 さよらなのエピソードは思う存分泣いとけ!!!!!

 主人公以外は全員喋りますのでその辺はユーザーを選びますが、作品をぶち壊すような酷い声優はいなかったので大丈夫かと・・・(大体2役が多かったし)(=_=)

 音楽は粗忽なく出来てるというかようするに上手くキャラや場面に合ってると思います。
 ただ、悪く言えばインパクトが薄いです。


<感想>
 実は「さよらな」のスタッフ達の過去の作品(Rainy Blue や Handie With Care)などは一切やってません。
 というわけでこの「さよらな」のみの見方になってしまいますが・・・。
 趣味だなー(=□=;
 あー、なんというかこのスタッフの皆様スゲ−趣味入ってんですよ。
 いや、別にゲーム製作ってのは誰でもスタッフ達の趣味がいくらか入るもんですけど、このゲームはなんていうんだろ、
 ユーザーの趣味(理想)ぶち壊してでも自分達の趣味(エゴ)を入れてるっていうかとにかくそんな感じ(==)

 あー、たとえばですね、この作品のヒロイン達ですが4人中、2人も喫煙者なわけですよ。
 ヒロインが2人もですよ!
 普通大抵のエロゲの場合、いっさいいないか、喫煙者ってお姉さま〜って感じのヒロイン、もしくは脇役の女医(笑)(この辺は個人的偏見)くらいじゃないですか。
  そうじゃないと大抵のユーザーは嫌がるわけですよ。
 そのリスクを背負ってまで何故ヒロインを喫煙者にしたか!?

 <ここから反転>
 ヒロインの1人、「神坂奈緒」のイベントで屋上で煙草吸ってる主人公に煙草を催促するんですよ。
 火がないんで主人公がライター出すんですが奈緒はそのまま、主人公が今現在咥えてる煙草で火を付けるんですよ!!!!!
 ・・・・・・・・・・・・=□○_ もうダメポ
 さらにはそこからキスやらkissやら接吻やらの話になって、いきなり煙草ふかしてるヒロインの手を引き寄せてそのまま重なりましたとさ…きゃ♪
 ・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・
 ・・・・・・
 断言しようこいつら(スタッフ)このシーンの為だけに喫煙者にしてやがります(=_=)

 演出もさることながらマイナスイメージを上手くプラスに持っていく、アイテムの使い方を知ってます!!! 

 <ここまで反転>

 だからと言って必ずマイナスのイメージが消えるわけではなくリスクもありまして、煙草吸うヒロインは嫌だって言う人もいますからね。
 ですのでユーザーを選ぶ1つの要素になると思います。

 ENDの方もどうも主人公の記憶喪失に話や過去の生い立ち現状など、展開が唐突だったり今ひとつストーリーを盛り上げる要素にならなかったのが残念。


<10点満点での総合評価>
 8点(かなり大甘)
 ツボにはまったんでぃ。


おすすめキャラ:神坂奈緒
最後に一言:「さよらな〜 さよらな〜 さよ〜〜らな〜(違)」









  月雀     (高坂さんのレビュー)  評価: 4 
▼ タイトル 月雀
▼ ブランド 花月組/フェアリーテール
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2003/02/14
▼ 購入 
/ オリジナル特典 Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読既読判別なし)
【 メッセージ履歴機能 】  なし
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  なし
【 ヒント機能 】  なし(麻雀だし)
【 セーブ数 】  15個(うち5個はクイックセーブ)
【 エンディング数 】  1個(BADEND含む)


<ストーリー> 
 麻雀だけは強く、まるで女のコにはモテない主人公。
 突然出会った謎の「きゅーとでぷりちーな魔法使い、魔女っ娘えみる」によって
 『女のコに麻雀で勝ったらエッチな事しほーだい』の魔法をかけられてしまう!
 (※主人公が望んだ事です)
 手始めに、えみると勝負するもあっさり返り討ちに合ってしまい
 罰ゲームとして見知らぬ土地に飛ばされちゃいました!
 麻雀牌を手に、呆然と立ちすくむ主人公の脳裏に蘇るえみるの声。
 『麻雀に勝たないと死んじゃうよ』
 (※物が買えなかったりする事らしい)
 かくして、主人公は自分にかけられた魔法を解いてもらう為に今日も女のコと
 麻雀勝負に挑むのです。


このホームページでは花月組/フェアリーテールより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権は花月組/フェアリーテールに帰属します。



<音楽・音声>
 音楽は軽快でゲーム中に聴いてて耳障りにはならない出来となっています。
 反面印象に残るほどインパクトのある曲はないです。

 音声は主人公を除いてフルボイスですが、基本的には無くてもいいかな、と思います。
 まぁ麻雀モノなので「ロン」とか「リーチ」とか言ってくれる方がやりやすい気もしますが。


<感想>
 単刀直入に言えば脱衣麻雀です。
 言わなくても脱衣麻雀です。
 『対戦相手の場所へ行く』⇒『一勝して半脱ぎ』⇒『もう一勝して本番』という伝統的なスタイルのゲームです。

 「本格麻雀」と銘打っているだけあって「イカサマなし」の「リアルラックツモ勝負」な作品です。
 (若干ツモ牌がいい気がしますが、イーシャン、聴牌どまりが結構あるので気のせいかと…)
 それ自体が悪いとは言わないんですが、
 @CGコンプまで通算63勝(半荘、持点25000)程度必要
 A対戦相手によるレベルの違いが無い(ルーチンの違いがあるかは不明)
 Bイカサマなしなので麻雀に起伏がなく単調(イカサマなしは賛成だが…)
 等々、これらの点を踏まえると麻雀を「作業」にしないための工夫が是非とも欲しかったです。
 てか、「本格」が謳い文句の作品てたいてい作る側の自己満足に傾いてる気が…(つД`)

 絵に関してですが
 「20人の作家によるコラボレーション!」ということで女性キャラのイラストが全員異なります。
 作家陣のネームバリューは凄いのですが、こうもキャラごとの差が激しいと…。
 けっこう「おっ!」と目を留めるような絵もあれば、微妙に輪郭の線が崩れていたり、「出る作品間違えてませんか?たとえばガ○ツとか…」なんてツッコミを素で入れたくなるようなキャラまでいます(^_^;A)

 大半が「半荘ハコらせてまで脱がす価値」があるのか正直疑問だったりします。
 まぁ結局最後までやってしまうのですが、やはり単調で…。

 ちょっとした時間が空いた時の暇つぶし程度に考えてもらえば…。


おすすめキャラ:鈴華&ソーニャ
最後に一言:「安かろう悪かろう」の考え方でならぎりぎりコストパフォーマンスOK…かな?