SNOW    (とっぷがんさんのレビュー) 評価: 8.5 
▼ タイトル SNOW
サーチ:
▼ ブランド スタジオメビウス
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア CD-ROM / DVD−ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2003/01/31
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(ホイールマウス対応)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  なし
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  64個
【 エンディング数 】  5個


<あらすじ>
 遥か昔、この空には龍が存在した。
 龍は天を司る姫。
 ある日、地の男に恋をする。
 だが、それは叶わぬ恋だった。
 龍は地に雪を降らす。
 何もかも真っ白に覆い尽くしていく。
 地にいる男への想いを断ち切るように。
 物語はそれから数百年後、同じ土地の現代から始まる。
 気が遠くなるほどの時を越えて、交差するそれぞれの想い。
 降る雪はただ白く、真実だけを埋め尽くしていく。


<キャラクター>
雪月 澄乃
 ほんわかしたタイプで、何事に対しても要領が悪い。
 人を疑うことを知らず、どんな嘘でもすぐに信じてしまう、澄んだ心の持ち主。
 絵を描くことが大好きで、よく外でスケッチをしている。
 前向きで常にマイペース。
 いざとなったら、まっすぐに突進する信念を持っている。

若生 桜花
 生意気なところがあるが、とても心優しい女の子。
 普段は強気だが、本当は甘えたがっている。
 いつの間にか側にいる、シャム猫のシャモンと仲がいい。
 芯が強く、どんなに辛いことがあってもくじけない。

日和川 旭
 思い込みが激しく、目的を果たすためなら手段を選ばない。
 じっとしているのが苦手で、常に忙しなく、身軽だがドジな一面が強い。
 とにかく、元気だけが取り柄の、世間知らずなトラブルメーカー。
 感情の起伏は激しいが、好きになったら、とことん一途な少女。

北里 しぐれ
 感情をあまり表に出さない少女。
 ミステリアスな雰囲気を持ち、常に愁いを帯びた表情をしている。
 人と会うのが嫌いでいつも孤独だが、森の動物たちは好き。
 罠にかかった子鹿や狐をよく助け、動物たちにも好かれている。
 神出鬼没の不思議な存在。

橘 芽依子
 診療所の医者である橘誠史郎の娘。
 龍神伝説を研究していて、澄乃とは同級生で親友。
 他人をおちょくるのが大好き

佐伯 つぐみ
 龍神村にある老舗温泉旅館『龍神天守閣』の若女将。
 彼方の従姉にあたる。
 料理の腕前は超一流。

雪月 小夜里
 龍神村唯一の、雑貨店の主。
 しっかり者で、母親らしい強さを持つ。
 嘘や悩みをすぐに見抜く鋭い観察力がある。
 澄乃の母親。


このホームページはスタジオメビウスより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はスタジオメビウスに帰属します。



<購入動機>
 今となってはよく覚えてません(^_^;)
 たぶん、『龍神伝説』の物語と、原画の絵柄が気に入ったからだったのではないかと…。
 予約してたのも忘れてたくらい、とにかく待たされました。


<システム補足>
 インストールで使用するHDDは約1.8G。
 フルサイズのインストールしかできません。
 それと、修正パッチは今のところありません。
 ……こんだけ待って、修正パッチあったら怒るけど(^_^;)


<ゲーム概要>
 ゲームスタイルは、会話選択方式のオーソドックスなADVゲーム。
 ゲーム期間は、約一ヶ月間です。
 攻略対象キャラは「澄乃」「桜花」「旭」「しぐれ」の四人。
 私的に密かに期待していた「つぐみ」「小夜里」は対象外となってます。
 年長組に用はないと?(-_-;)

 難易度はそれ程高くありません。
 基本的にONLYプレイをやっていれば大丈夫だと思います。
 ただ、CG・シーン回想モードを埋めるためには、選択肢は一通りプレイするのが無難です。
 一見、攻略順番は自由に見えますが、実はシナリオの順番が規制されています。
 『現代編』「澄乃」「旭」
   ↓
 『レジェンド編』
   ↓
 『現代編』「しぐれ」
   ↓
 『現代編』「桜花」
 この通りに進めないと、シナリオが進行しません。


<音楽>
 OP曲『SNOW』・ED曲『ふたりの足跡』は、作詞:スタジオメビウス、作曲・編曲:I’ve、歌:松澤由美さんです。
 I’veの歌姫以外のボーカルというのも新鮮でたまにはいいですね。
 OP曲『SNOW』は、雪が降っている夜に車で聴くととてもいい感じです。
 特にサビの部分、怒涛の三連符のメロディラインが。
 ちなみに、ここにレコーディングの時のエピソードなどが公開されています。
 I’veの「高瀬一矢」さんの横顔なんかも興味深く紹介されています。

 BGMは『Famishin』さん。
 音楽鑑賞モードは全部で23曲。(内、ボーカル曲は4曲)
 「さんぽ」「やすらぎ」「古の夕焼け」「陽だまり」あたりは結構いいですねぇ。
 変わったところでは「天真爛漫」。
 カラスの鳴き声やら牛の鳴き声やら入っているBGMは初めて聴きました。
 ただ「冬景色」「儚雪」は、類似の曲をどこかで聴いたような気が…(/o\)
 音楽は良いのでサウウドトラック買って見るのも良いかと。 

 <判断に苦しむ裏技(?)>
 音楽形式は「ゲームCD」を使用した擬似WAVEデータ。
 データの修飾子が「.BGM」なので、エンコードされていると思ってましたが、試しにHDDにコピーして修飾子を「.WAV」に変更してみたら、難なく聴けました。
 おかげで、ボーカル曲をCD−Rに落として、車の中で聴けるんですけど(^_^;)
 但し、ビットレートは、705Kbps(通常のWAVEの半分)です。

 <裏技(?)終了>


<音声>
 ありません。
 CD4枚組みだけど、ありません。
 何年も待たされたけど、ありません。
 やっぱり『ビジュアルアーツ』だしなー。
 ……でも、「あんまん〜〜〜」とか「えうーーえうーー」とか「ぴぎーーーっ」とかが音声あると、それはそれで聞くのイヤなので、なくて正解かもしれません。


<原画・CG>
 キャラ原画は『飛鳥ぴょん』さん。
 全体的に目のラインが優しい印象を与えます。
 CGもとても丁寧に処理されていて、私的にはとても好きな画です。
 背景のCGも細かいところまで綺麗に描かれていて、とても良い感じです。
 しかも、時間帯によって色使いが絶妙に分かれています。
 今まで見た中では間違いなく最高レベルでしょう。
 「CG・シーン観賞モード」は、澄乃:34、桜花:21、旭:19、しぐれ:15、その他:4の合計93です。
 この内、えちぃCGは約2割に当たる17です。
 CG鑑賞モードとシーン鑑賞モードは対になっていて、サムネイルで画像を選択してから、「CG」「シーン」のどちらかのモードを選択する方式になっています。
 尚、このモードは、一回EDを見なければメニューに表示されません。


<演出・効果>
【気象の変化】
 演出面ではこれがダントツです。
 静止画ではなく動画で、雪のシーンではとにかく降りまくります。
 パターンも、小雪、普通の雪、吹雪、真綿雪と、シーンによって色々用意されています。
 かなり幻想的です。
 ひょっとして、これのせいで遅れたのではないかと思えるくらい凝っています。

【背景スクロール】
 キャラの身長差により画面が上下にスクロールします。
 主人公の目線が今どこに合わされているかをリアルに表します。
 登場人物の身長差が激しいので、意外と良いかも。

【抱っこシステム】
 キャラを抱っこしたとき、相手の顔が右側に固定されて画面が上にスクロールします。
 キャラをおんぶしたとき、相手の両手が左右に固定されて画面が上にスクロールします。
 最初は実用性が分からなかったですが、後の「桜花」シナリオで絶大な効果を発揮します。

【メニュー画面】
 EDを迎えると背景が変化します。
 『AIR』以降、このテのゲームが増えました。

【効果音】
 地味ですが、効果音も結構丁寧に入っていると思います。
 バスのエンジン音やドアの開閉音なんか本物みたく良くできています。
 音質も良好です。


<感想>
【共通パート】
 ゲーム開始。
 ……。
 お、いかんいかん、間違って『Kanon』のCDかけちまった(-_-;)
 ……。
 ウーム、ちょっとまぎらわしいですね(^_^;)

 という事で、「桜花」との遭遇、OPを経て、物語は始まります。
 共通パートは当然というか、各キャラの登場、主人公との関係の説明、設定の紹介等でゆったりと進んでいきます。
 この間、いくつかの選択肢が出てきて、特定のキャラルートの確定が行われます。
 ある程度予想していましたが…キャラのセリフは幼いというか、『KEY』系です。
 擬音発しまくりです。
 最初は少し頭痛くなります。
 そして、キャラの笑顔の立ち画などは、まんま『樋上い○る』さんだったりします。
 それに耐性というか、妥協ができるあたりから、実質のプレイ開始かもしれません。

【『現代編』澄乃】
 たぶん、メインヒロイン。
 10年前にたまたま『龍神村』を訪れた主人公と交わした約束を胸に、明るく生きてきました。
 でも、10年振りにやっと主人公と会えたと思ったら、主人公が落盤事故に巻き込まれて瀕死の重傷に。
 悲しみの中で、彼女は『龍神様』に祈り続けます。
 そして願いは叶い、主人公は何事もなかったかのように復活します。
 これが冒頭のくだりです。
 いきなり「奇跡」です。
 もっとも、『龍神伝説』なる物語がシナリオの中核なので、「奇跡」はデフォルトなのでしょう。

 その後「澄乃」は、復活した主人公のまわりをウロチョロするようになります。
 でも、このセリフ回し……名雪?
 そして、必ず手には「あんまん」の袋が…。
 この特定の食べ物へのこだわり…何か、既視感がありますねぇ。
 何気に、たいやきが思い浮かんだり(^_^;)
 それから、まったりした期間を経て、やがて彼女に少しずつ変化が訪れます。
 ここらへんから「澄乃」シナリオはEDに向けて盛り上がりを見せ……。
 なんでしょうけど、この時点での情報が不足していて、何故こういう物語に展開していくのか、戸惑いを覚えます。
 そして、エンディングシーン。
 何と、序盤で思いっきりネタバレしますか?メビウスさん(-_-;)

 たぶん、キャラ設定の先入観がなければ、それなりに盛り上がるシナリオなのだと思います。
 でも私は正直な所、どうしても『Kanon』のイメージが払拭できず、やや消化不良気味で「澄乃」シナリオを終えました…。
 ただ、「澄乃」シナリオはきっと後に補完されるであろうと思い、この時点では評価保留です。
 ちなみに、えちぃシーンは4回、テキストもこのテのゲームにしては頑張っています。
 主人公、以外と酷い奴です(^_^;)
 (累計7時間)

【『現代編』旭】
 たぶん、準メインヒロイン。
 10年前にたまたま『龍神村』を訪れた主人公と何か関係があるようですが…。
 こちらも既視感が……真琴?

 「旭」シナリオは、前半は必要以上にうざったく描写されていて、後半で正体が明らかになるにつれ除々に切な系にシフトしていくという、このテのゲームの「王道」を踏襲しています。
 私は何度もこの手口にハマっているのですが、今回はラスト近辺での「夢」と「現実」のシナリオ切替リズムが忙しすぎて合わなかった(私的に)のと、やはり『Kanon』の幻影が見え隠れしていたため、ハマりきるまでには至りませんでした。
 いいとこまでは行ったんですが(^_^;)
 もう少し「夢」のシナリオをじっくり読ませて、「現実」への切替をゆったりしたタイミングにしてほしかったですねぇ。

 「旭」シナリオは、「澄乃」シナリオと違い、「旭」の生立ちや過去のエピソードがかなり語られているので、エンディングとしては割とスッキリしています。
 その過程において『レジェンド編』の一部が垣間見れ、『レジェンド編』への期待感を増幅させる効果を狙っています。(と、勝手に思っている)
 ちなみに、えちぃシーンは1回です。
 というか、えちぃシーンがあっていいのか?
 (累計12時間)

【『レジェンド編』】
 本編の中核『龍神伝説』の物語。
 「澄乃」シナリオをクリアすると、メニューに表示されプレイ可能となります。
 と言う事で、ゲーム開始。
 ……。
 お、いかんいかん、間違って『AIR』のCDかけちまった(-_-;)
 ……。
 ウーム、ちょっとまぎらわしいですね(^_^;)

 『レジェンド編』は『龍神村』の遥か昔のお話です。
 ゆったりした流れで『龍神』の起源、伝承などが語られていきます。
 こちらの主人公は「龍神の社」の宮司。
 巫女である妹と、村のために『龍神』を降臨させようとしますが……。

 この『レジェンド編』では、登場人物の因果関係がすべて語られます。
 「澄乃」シナリオで不自然に感じたEDの意味も分かり、「旭」シナリオで語られた過去のエピソードも、視点を180度替えて補完されます。
 「澄乃」シナリオ「旭」シナリオ、ともに評価が上昇します。
 そして、まだ未攻略キャラのプロローグが……。
 こういう進め方は勿論うまいと思いますが、ここでもやはり「AIR」のイメージを感じてしまいます。
 敢えて、同じ土俵で勝負しようとしているのでしょうか。
 それとも「寄らば大樹の陰」で、実績あるプロットを踏襲したのでしょうか。
 物語としてはかなり良くできているので、ついついそんな事を考えながらプレイしました……。

 『レジェンド編』で一番印象的だったのは、やはりエンディングです。
 因果律の始まり。
 それを象徴するかのごとく、おそらくは演出上一番効果的に降る「雪」。
 そして物語は後半へ……。
 (累計16時間)

【『現代編』しぐれ】
 たぶん、準メインヒロイン。
 『レジェンド』編が終了すると、クリア可能となります。
 因果律の繰返し。
 永遠とも思える悪夢の中、差し伸べられた主人公の手を、おずおずと掴もうとしますが……。
 実は『レジェンド』編をやる前は、名無しの少女のお姉さんとか思ってました(^_^;)
 でも『レジェンド』編で因果関係が分かると、見方が一変します。
 おそらくこの物語の登場人物で、一番切ない設定のキャラでしょう。

 エンディングもそれを意識してか、二通り用意されています。
 えちぃシーンは1回で、実はこれがエンディング分岐のキーになっています。
 エンディングのうち、トゥルーエンドの方は私的に一番印象に残りました。
 解放への旅。
 特に「帽子」をかぶる必要のなくなったラストシーンが……。

 遅ればせながら、このシナリオからようやく物語に没頭できるようになりました。
 これまで見え隠れしていた「Kanon」「AIR」も殆ど意識しなくなりました。
 ただそれは、感情移入によるものなのか、妥協なのか、この時点ではまだ分かりません。
 (累計20時間)

【『現代編』桜花】
 たぶん、真のヒロイン。
 すべてのキャラをクリアすると、クリア可能となります。
 因果律の落し子。
 いつか迎えに来てくれるであろう父と母をずっと待ち続けていますが……。

 このキャラの人間関係は『レジェンド』編ではっきりしますが、「澄乃」シナリオにおいて事前にネタバレされてしまいます。
 なので、開始直後は淡々とシナリオを進めていました。
 ですが「桜花」の住処が判明するあたりから、除々に物語に引き込まれだします。
 「桜花」の存在についての語りになると、かなりヤバくなってきます。
 物語の結末もある程度予測できるのですが、モロに「王道」に入りそうです。

 そして、エンディング。
 それまで「音楽鑑賞モード」で唯一聴けなかった、とっておきの曲が流れます。
 真綿のような優しい雪がゆっくり降ってきます。
 「抱っこシステム」が最大の威力を発揮します。
 何て演出するんだ……思わず泣いてしまったじゃないか……(/o\)
 (累計26時間)

【総評】
 シナリオ、原画、CG、演出と一級の破壊力を有しながら、構成、テキストが封じ込めてしまった…。
 そんな印象を受けました。
 私的には、こういう良いおとぎ話の物語は、変にプレイヤーに考えさせる構成にしないで、順番に完結させていってほしかったですねぇ(^_^;)
 『レジェンド編』はむしろプロローグに持っていって、その後オープニングを経たのち「澄乃」「旭」「しぐれバッド」各シナリオ、そして「しぐれトゥルー」のシナリオをもっと改良して『レジェンド編U』、最後に「桜花」シナリオの順だったら更に良かったかも。
 テキストもキャラ的にはある程度幼くなるのは仕方ないとしても、もう少しやりようがあったのでは。
 何せ、一番幼い「桜花」の方が「澄乃」より大人に感じるくらいですから。

 実績あるプロットを踏んで除々に自分色を出したかったのか、こういう構成にしとけば間違いない的だったのか分かりませんが、『Kanon』『AIR』経験者に対してこの構成とテキストは大きく足を引っ張っていると言えるでしょう。(未経験者は問題ないと思いますが)
 素材は一級品で、時間もタップリあったのだから、すべての部分において新しいものを創造するくらいの気概を見せて欲しかったですねぇ。
 返す返すも「惜しいなぁ〜〜〜」と言うのが正直な感想です。

 とは言え、「桜花」シナリオは純粋に良かったですけど。(^_^;)


<お気に入りのキャラ>
キャラ名 澄乃 しぐれ 桜花
シナリオ 15
性格 10
萌え 10
CUP
えっちぃ
合計 39 36 41 42
 ちょっと強引ですが、『桜花』です。


<10点満点での総合評価>
シナリオ 桜花〜〜〜っ
原画 優しい目
CG 10 最高級
キャラ 桜花〜〜〜っ
演出 10 絶品
音楽 一部デジャビュ現象
システム オートは欲しかった
萌え 桜花〜〜〜っ
エロ コンシューマ予備行動
ボリューム 総プレイ時間26時間
合計 85
 と、言う事で、総点8.5点です。
 ただ『Kanon』『AIR』経験者は−0.5で『8点』
 未経験者は+0.5で『9点』とします。


最後に一言:「私も娘が欲しい……(-_-;)」











  ANGELIUM   (サイコさんのレビュー) 評価: 7 
▼ タイトル ANGELIUM -ときめきLOVE GOD-
サーチ:
▼ ブランド テリオス
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2003/03/14
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(既読・未読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  なし
【 ヒント機能 】  GODリサーチというものでパワー消費して、アルバイト先に
 イベントのあるなしを判別する。
 あると言えばあるけど・・・使用目的が意味不明なのであまり、
 いや全然使わない。
【 セーブ数 】  20個
【 エンディング数 】  25個


<ストーリー>
 ゼウスは若く美しい娘(天使)と、思う存分にエッチがしたい。
 しかし妻であるヘラの執拗な妨害により、成就できないでいます。
 妻ヘラは、結婚、幸福な家庭を司る女神であり、浮気など許してはくれないのです。
 オリュンポスでの浮気は、すぐにヘラにバレてしまう。

 そこでゼウスは、ある作戦を考えました。
 天使には階級があり、下界で進級試験を受ける制度があります。
 その制度を利用し、下界の天使とエッチをしようというモノでした。
 ヘラに見つからないように、少しずつ少しずつゴット・パワー(神様の超能力)を使い、
 天使達にエッチなハプニングを起こすと共に、ゼウスの魅力をアピールするのです。

 そうして何も知らない3人の受験天使が、下界へと降りていきます。
 ヘラに見つからないようにしながら、冥界ハデス軍や謎の女性の邪魔を跳ね退け、
 ゼウスは3人の天使達との交流を深め、作戦を成功させる事が出来るのでしょうか。


<ヒロイン紹介>
天宮ユウ(天使名:ヘスペリス)
 3人の受験天使の1人。
 “夕べの娘”という意味の名を持つ天使だが、太陽のように明るく元気な娘。
 受験天使の中ではトップの運動能力を持ち、咄嗟の判断力、柔軟性、適応能力にも優れている。
 3人の中では、最も常識を持っているリーダー的存在。

優菜木美喜(天使名:エウプロシュネ)
 3人の受験天使の1人。
 美と優雅を司る天使で、その名は喜びを意味してる。
 受験天使の中ではトップの学力を持っているが、運動神経が低く、常にマイペース。
 だが責任感と正義感は人一倍強く、さらにゼウスを盲信している。

朝霧チャド子(天使名:アウロラ)
 3人の受験天使の1人。
 曙を司る天使で幼児体型なロリ少女。
 しかし3人の中では、一番、現実的で大人的な考えを持っており自尊心も強い。


このホームページはテリオスより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はテリオスに帰属します。



<音声>
 まあ普通です。いつもながらのテリオスメンバーという感じですな。
 上手い人は上手いですが^^;
 しかし男性陣も全員分用意するとは・・・このメーカーは凝ってるなあw


<感想>
 ほぼ1年前くらいから話題となっていた、横田守もといテリオス作の作品。
 発売告知をそんな前からしやがり、ユーザーの心を弄んだあげく、3回もの発売延期によってイライラさせ、ほぼ1年半待たされ続け、やっと完成。
 涙して即効で購入したユーザーも少なくはないと思います。
 しかし、これで終わったと思うな諸君。
 イライラはゲームをプレイしても延々と続く(つД`)

{システム}
 システムの面ではアップデータ用のCD−ROMも同梱されているので特に問題はない・・・。
 (このための発売延期やったんかな?)
 でも・・・なんかやたらとフリーズするんですけど?ワシだけ?ねえワシだけ!?
 PCの環境が悪いせいだととりあえず思っておきます。
 どちらにせよ再起動の回数が増えた今日この頃・・・。
 (TITANSは特に問題なくプレイ出来ました)

 あとセーブ量、20箇所。
 これは普通のゲームならば充分すぎるくらいの量だと思うんですよ・・・ですがこのゲームでは少なすぎます。
 100個用意してくれても良いくらいです。

{ストーリー}
 まあドタバタエロコメディーです。
 発売前からシナリオには興味なかったんでこれは良いです^^;
 (天界と下界、冥界の話なんてスケール大きすぎてバカゲーにするしかないでしょうw)
 後半無理矢理シリアスにもっていこうとするのは潔くないです。

{原画}
 横田守万歳!!!これは満点です。
 立ち絵アップが気になりましたがほんの少しくらいなんで気にすることなしです。
 あとメーセージの横に顔が出るのはあまりいらないと思うんですが・・・。
 でもエロいんで許します^^;

{ゲーム性}
 さてこれが最大の難所です。要はバイト式育成シミュレーションです。
 シミュレーションなんて結構久々なんでちょいとやる気が出てたんですが・・・。
 期間3ヶ月!しかも3人同時育成!しかも資金調達!しかもエンディング25個!しかも特定イベント無限大!!(←大げさ)
 しかも!しかも!!!しかも!!!!!!
 非常にメンドクセエ〜〜〜〜〜〜〜!!!

 攻略はコツが分かれば難しくはないと思います。
 しかし、エンディングを全て見るためにはいちいち始めからやり直すか、少なくとも序盤からのスタートになってしまうほど調整が難しいんです。
 おまけに3人だけでなくサブキャライベントもかなり用意されて、このイベントの見方も手間暇かけないと駄目ときたもんだあ!
 更にHイベント起こすために今回重要なGODパワーを使うのですが、それを使いすぎると主人公の嫁はんに罰食らうので注意しなければならないし、必ずメインキャラのバイトパラメータが上がるとは限らないのでバイトころころ変えないといけないし、しかもその嫁はんに怒られていくと逆にフラグが立つ場合もあるのでワザと怒られることもしなきゃ・・・ってメンドクセエ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

 時間の浪費以外の何物でもありません。
 変にゲーム性に凝り過ぎて、逆にユーザーを悩ませ過ぎです。
 セーブデータが多い方が良いのはこのためです。あんだけ気をつけなきゃいけない箇所があるのに20は・・・。
 (しかも日付しか書いてないデータなんてすぐ忘れるからややこしすぎるっ。せめてセーブタイトルが書けるくらいにしてくれないと・・・涙)

 このゲームは○級生か!!!(1年のゲーム期間にセーブ5箇所・・・ひ、ひデブ・・・)

 もう嫌になるほどの時間、パラメータ調整。
 バイトに失敗すればまたその週始めからやり直し!!GODパワー使い過ぎてやり直し!!順調よくいったらお邪魔キャラが出てきてやり直し!!!気付けば期間内までにフラグがたたずに最初からやり直しいいいいいいいい!!お、今度は順調よくいったか!?

 助けてプリ〜〜〜ズ。
 ふ・ざ・け・ん・なあああああああああああああああああああああああ!!!
 (哀れな成年男性がモニター前で一人号泣)

 ともかくエロだけ見たいのであればゲーム後半、バイト中に悪戯してコツコツと稼ぐしかないですね・・・。
 一度クリアしてからは途中のイベント、CGなどは中断してもギャラリーに登録されるようですし。
 ええ〜エロは保証します^^;
 コスプレ、凌辱、ノーマル、なんでも揃ってるんで文句なし!
 ただEND前のHを見たいのなら根気がかな〜〜り必要です。
 しかもサブキャラなんて・・・。

 はあ・・・かくいうワシもまだ3種類しかENDING見てない・・・。
 残り22個・・・あがががが・・・。


<10点満点での総合評価>
 7点。
 なんだかんだ言って横田さんの画力は素晴らしいと思います^^;
 簡潔なシナリオにしてくれたらもっと良い点いくのになあ(どんな配分や)


おすすめキャラ:ユウ(ヘスペリス)
最後に一言:「攻略サイトを検索したら、たったの2件。
        これだけ話題作なのにこの件数・・・誰も攻略したくないとみたw」