非常識    (タケ・ユタカさんのレビュー)    評価: 6.5 
▼ タイトル 非常識〜快楽はそこにある〜
▼ ブランド ぷちあんく.TOMATO
▼ 対応OS WINDOWS(R) 95/98/2000/Me
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2002/08/30
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 オートモード 】  なし
【 セーブ数 】  10個


<ストーリー>
 佐藤覚は、美しい奥さんと妹、かわいい娘に囲まれて、幸せに暮らしているごく常識的なサラリーマンだった。
 しかし、リストラの危機や家のローンなど、ストレスも多く、常識的な日常に飽き飽きもしていた。
 そんなある日、覚は、会社の上司の黒須恵理に書類を届けに黒須家を訪れた時、彼女がオナニーをしている現場を目撃してしまう。
 いつも自分に厳しい上司の秘密を握ったことをきっかけとして、覚の中で何かがはじけていく。
 そして次第に非常識な行動、性行為、調教にのめり込んでいく。
 しかしそれは実は、彼を自分の味方に引き込もうとする恵理の陰謀だった。


<キャラクター紹介>
佐藤 覚
 物語の主人公(名字・名前変更可。変更後は家族の名字も統一されます)。
 30歳前後。
 勤め先は、健康器具やダイエット器具のメーカー。
 不況の今、会社では周囲からリストラ候補と見なされていて、いろいろとストレスが溜まっている。
 現在は、妻美弥子、娘深雪、義妹香澄と4人暮らし。
 これといって特殊な性癖は持っていなかったが、ゲーム中に、だんだん「非常識」な性癖に目覚めていく。

佐藤 香澄 CV:須本綾奈
 覚の義妹(覚の親の再婚相手の連れ子)。
 大学の医学部を目指して勉強している真面目な優等生。
 都会の学校に通うため義兄の家に住み込み、深雪の家庭教師もしている。
 性に関しては奥手で保守的な処女。
 プロポーションにコンプレックスを持っており(実際にはよいプロポーションなのだが本人はそうは思っていない)、自分の裸や下着を人に見られることを嫌がる。
 
佐藤 美弥子 CV:海原エレナ
 覚の妻。30歳前後。誰に対しても言葉遣いは丁寧。
 おっとりした、天然ボケタイプ。料理は得意だが、洗濯、掃除など他の家事ではドジが多い。
 旦那が多少非常識になっても、「そういうものなのですか?」というノリでなんとなく受け入れて適応してしまう。
 本人に自覚はないが、マゾの素質がある。
 これまでは覚とは淡泊な夫婦生活で満足していたが、ゲーム中に、次第に快楽に対して貪欲になっていく。

佐藤 深雪 CV:木村あやか
 覚と美弥子の娘。
 明るく、社交的。ちゃっかり屋。
 この年齢の娘にしては父になついている方。
 ゲームが大好き。将来の夢は芸能界デビューという現代っ子。
 性に関しては、好奇心旺盛。

黒須 しるく CV:みすみ
 黒須家の長女。
 いずれ事業を受け継ぐ後継者として、早くから父彰から帝王教育をほどこされている。
 加えて、親からサディストの血を受け継いでいるため、人の上に君臨すること、特に男性を屈服させること、恥辱を感じさせることに無上の喜びを感じるようになった。
 何かでいらいらするとすぐに、その怒りを、最も身近にいる弟の卓馬にぶつける。
 プライドが高い性格だが、弱みを握られてしまうと案外もろく、いいなりになってしまう。

黒須 恵理 CV:北条明日香
 覚の会社の販売部長で、覚の上司。
 知的でクールな美女。会社では有能だが冷徹、少々イヤミな女性上司。
 覚の住む家の近くの豪邸に住む。
 私生活ではマゾヒストだが、同時に、サドの性癖も持っており、また両刀使いでもある。

黒須 卓馬 CV:海原エレナ
 黒須家の長男。実は養子。
 姉と対照的に、おどおどした気弱な性格。姉にいつもいじめられている。
 彰からもあまり期待されていない。なぜかというと、実は彼の実子ではないため。
 卓馬自身、そのことをうすうす知っていて、自己の存在に疑問を持っている。

黒須 彰 CV:体田肉男
 恵理の夫。40歳前後。
 レストランをいくつも経営する実業家で、多方面に有力な人脈を持つ。表向きは紳士な性格。
 性的不能で、その反動のためか、私生活では変質的なサディスト。
 趣味と実益をかねて、裏では非合法な会員制の秘密SMクラブも経営している。
 ゲーム中、覚と共にますます非常識な性癖となっていき、調教の経験と知識、豊富な資金で覚のやることに協力してくれる。

田中 美紀 CV:北条明日香
 佐藤家の近所に住む主婦で、美弥子と親しい。


このホームページはぷちあんくより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はぷちあんくに帰属します。



<システム>
 上記参照の他、ウィンドウ/フルスクリーン表示選択可。
 BGM・SE・ボイスはon/offのみ可能でボリューム調節は不可。
 全部WAVE音源なので、完全にボリューム調節が効きません。
 全体的に使いやすく安定したシステムですが、オートプレイは欲しかったかな。
 選択肢でセーブできないというのは意地悪だ^^;
 フルインストール(要480MB)しても起動時ディスク必要。


<音楽/音声>
 音楽は、主題歌含めて全15曲。結構しっかりと作ってある感じなんですけど、ボリューム調節が効かないのがイタすぎ。
 70〜80%くらいの音量で丁度いい感じなのに。

 音声は、主人公以外はフルボイス。渋いオヤジもしゃべります。
 女性は安心して聞ける実力派声優陣!Hシーンもバッチリです^^;

 SEは、やや大人しめですが、Hな効果音あり。
 前戯も挿入もフェラも全部おんなじに聞こえるんですけど・・・まあ、声優さんが上手いからいいか^^;


<ゲームシステム>
 ノーマルな選択肢型のADVです。
 変わっているのは画面左上に「非常識⇔常識」の天秤があって、ゲームを終えると自分がどれだけ非常識か表彰されることくらい^^;


<感想>
 平凡なサラリーマンの一家が、隣に住む歪んだ家族によって次第に非常識な快楽の世界へと堕とされていく、というADV。

 主人公の家族は妻と妹(高○生)、娘(小○生?)が一人ずつ。
 もちろん妹と娘には、主人公とHするため“義理”“妻の連れ子”という設定が付いていますが、(ちとヤバいので伏字)娘の方は間違いなく血がつながっているものとして扱われております、ハイ( ̄□ ̄;(伏字おわり)

 妹の方は場面によってはアレですが、どちらかいえばちゃんと義理の妹として扱われていますね。
 このへんは説明するのが難しい微妙なニュアンスなんですが、ゲームをやればわかると思います。
 他にHできるのは隣に住む上司(♀)、その娘(中○生)と息子(!)、近所の奥さんなど。

 ゲーム自体はいたってオーソドックスなADVで、ゲーム期間は1週間前後とかなり短め。
 選択肢やゲームの分岐はそれなりにありますが、わりとあっさり攻略できてしまうため、ボリューム的にはちょっと不満ありです。
 内容もほぼ主人公と上司、上司の旦那の3人がひたすら他のキャラを調教するだけ。
 調教といっても、どのキャラも1、2回のHで実にあっけなく堕ちてくれます。
 なので陵辱色はほとんどなく、淫乱な女の子ばかりのお手軽Hゲーといえるでしょうか。
 エンディングは何種類かありますが、どれもいかにもって感じで予想の範疇を超えません(エロゲに慣れた人間にとっては、ということですが^^;

 CGはアニメ絵の中でも「ローデビル!」のようにややデフォルメされすぎた感のあるデザインです。
 もうちょっとリアル寄りか、目がパッチリしてた方が絵的には好みなんですが・・・
 このゲームでは少年や妊婦がHの対象になっているので、こういうかわいい系の絵の方がドギツさが減殺されていいのかも^^;

 CG枚数はパターン違い含めて142枚。
 パターン違いがかなり多く、CG面もこれまたボリューム少なめです。

 HシーンはSM系をはじめとして結構バリエーションがあり、総数も50近くあって豊富。
 声優さんも実力派ばかりなのでまず安心です。
 しかし最大の欠点はどれもHシーンがかなり短いこと!
 セリフはかなりエロエロなので最初は期待が持てたんですが、主人公にしろ女性にしろイクのが早すぎます。
 いくらシチュエーションに非常識で背徳的なものばかりを用意しても、すぐ終わってしまっては燃えられません。
 イマイチ乗り切れないところです。

 それと、ゲームのメイン調教対象は主人公の家族なんですが…。
 何度も触れたように一人だけショタが出てきて思い切りケツも掘ります。
 まあ声を当てているのがエレナ姉さんだし、デザインもつるぺたショートカットの少女で通るので違和感はないかもしれないですが(ぉ
 あと妊婦(近所の奥さん)を犯すシーンがあるゲームは結構珍しいかも。
 この人のHシーンだけはさすがに陵辱色が強かったです。

 う〜ん「非常識」というにはちと大人しいゲームでした(ホントか?
 システム面も含めて、良作になる要素はいっぱいあると思うんですけど・・・。


<総合評価>
 6.5点。
 微妙な点数ですが、もう少しエロがあればね〜。
 続編を作るなら、エロ方面でもっともっと突っ走って欲しいところです。
 このライターさんならそれができると信じています!!


おすすめキャラ:美弥子。声優さんでデフォ買いです^^;
最後に一言:「なし」











  シ・カ・エ・シ     (あとさんのレビュー)    評価: 7 
▼ タイトル シ・カ・エ・シ
▼ ブランド フォスター
▼ 対応OS Win95/98/Me/2000/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2002/01/25
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  なし
【 BGM観賞モード 】  なし
【 メッセージスキップ 】  あり(既読のみ)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声再生あり)
【 オートモード 】  あり
【 セーブ数 】  12+1個
【 エンディング数 】      5個


<ストーリー>
 子供の頃から伯母佐伯政子の趣味によって女装を強いられてきた長谷部涼。
 男でありながら政子が理事長を務める女子校に通っている。
 ある日クラスメイト春日夕子のショーツを嗅ぎながらオナニーをしているところを菅谷真紀と橋本望に見つかってしまう。
 その日以降、涼は真紀と望の奴隷となってしまった。
 家では政子に、学校では暴力的な真紀と猥褻な望に虐められ続ける涼。
 救いは夕子の笑顔だけだった。
 しかし、遂に涼の我慢も限界に達した。「シカエシしてやる!」
 その日から、涼の復讐がはじまるのだった。


<ゲームシステム>
 選択分岐型お気楽陵辱ゲーム。
 1シナリオ2時間程度のお手軽モードです。
 ま、フォスターですから^^;


<システム>
 上記参照。
 随時セーブ&ロード可能。Windowsモード切替可能。
 音声、効果音、BGM音量調整可能。メッセージスピード調整可能。
 スキップは既読のみですが、かなり高速。
 シーン切り替え時のアニメーション?は不要だったと思います。
 シーン&BGM鑑賞がついていれば完璧だったんですけどねぇ。


<キャラクター>
長谷部 涼(CV:本上真琴)
 どこから見ても女の子に見えてしまう男の子。
 前半はいじめられっこ、後半はいじめっこ。いじめられっこの方が萌え^^;
 巨砲持ちらしいのだが、女子校で隠し通せるものなのか??

春日 夕子(CV:海野美砂)
 メインヒロイン。育ちも良く、性格もいいという良家のお嬢様。
 主人公の事を好きになっちゃうという設定らしいですが、はっきりとわかりません。
 最初プレイした時には、なんでシカエシの対象になるかわかりませんでした。

菅谷 真紀(CV:如月 葵)
 涼を暴力で虐める役。直接打撃が得意みたいです。
 夕子の事が好きで、涼が夕子に絡むと直ぐにお仕置きをします。

橋本 望 (CV:日向裕羅)
 涼に性的虐待をする役。いじわる委員長タイプ。
 もちろんメガネを標準装備しています。

佐伯 政子(CV:吉野 華)
 涼の伯母であり、涼たちが通う学校の理事長でもあり、クラスの担任でもある。
 涼の女装癖の原因にして、ご主人様。
 たくさんのツバメを飼っているらしい。


<グラフィック>
 作画・キャラクターデザインはスカイハウス。いつも通り美麗なCGです。
 塗りも丁寧で、イベントCG、立ちグラフィックともども十分な水準にあります。
 背景はあまり印象に残りませんでしたが、違和感は感じませんでした。 


<音楽・音声>
 一部音声あり。(一部音声なしといった方が正確かも)
 どうせならフルボイスにしてもよかったのでは??
 演技は一部キャラに「まだまだだな」と思わせる部分がありましたが、総じて良好でした。
 フェラ時のもごもご感が足りなかったのは不満ですね。

 BGMは全く印象に残りませんでした。


<感想>
 さすがフォスター。陵辱モノもお手軽です。
 「より簡単にユーザーにエロをお届けする」というポリシーは今回も健在です。
 花の記憶(エロ紙芝居)シリーズよりはゲーム性が向上していますが、各シナリオ、エンドまでの選択肢は10個程度しかありません。

 CGコンプも簡単です。
 こんなに簡単に立場が逆転するものかと違和感を感じる人もいるでしょう。
 そこはほら、フォスターですから^^;

 また、陵辱モノは堕ちていく心理描写こそが大事と考える人もいるでしょう。
 そこはほら、フォスターですから^^;

 涼はどこでチンピラと知り合いになったのだろうと不思議に思う人もいるでしょう。
 そこはほら、フォスターですから^^;

 シナリオには色々と不満はおありでしょう。
 そこはほら、フォスターですから^^;


<Hシーン>
 前半は涼がいろいろと虐められます。
 マゾっ気あふれる人の需要もばっちりです。
 後半は逆に、涼がいろいろ虐めちゃいます。
 嫌がるところを無理やり、痴漢、強制露出、放尿、アナルプレイ、異物挿入、多人数プレイ、オナニー強要、隠語強要など基本的な陵辱は一通りあります。

 ハードプレイヤーには全然物足りないでしょう。
 そこはほら、フォスターですから^^;

 メインヒロイン以外に数人のHCGがありますが、おまけ扱いです。
 ボイス付きならもっとよかったんですけど。


<10点満点での点数>
 7点。
 陵辱モノに興味が出てきたエロゲー初心者には超オススメです。
 ただし、それ以上でもそれ以下でもありません。
  

おすすめキャラ:春日夕子。王道キャラですね。
最後に一言:そこはほら、フォスターですから^^;











  好きだよっ!     (analystさんのレビュー) 評価: 4 
▼ タイトル 好きだよっ!
▼ ブランド Ather(エーテル)
▼ 対応OS Win95/98
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2000/07/14


<概要>
 トレーディングカードを集めてコスプレHをするAVG。
 平凡なラブコメかと思ってたら、奇想天外な話が待っていました。


<画力>・・・
 原画は言うことなしでしょう。最高レベルです。
 少女漫画風の華奢な女の子達が非常に魅力的です。

 塗りは上手いといえば上手いんですが、今ひとつという感じが拭いきれません。
 主線の処理が問題で、主線にシャギーが目立ってしまっている為、16色CGを見ているように感じてしまいます。
 何となく古くさいゲームデザインも相まって、98のゲームをやっているような気分でした。


<ストーリー>・・・
 ストーリーに無理がありすぎです。
 最初の方はラブコメ調だったのに、途中からシリアスになってきて、しかも、非現実的な内容。
 だいたいクローンって……。
 そもそも、主人公とプレーヤーに情報格差がありすぎです。
 プレーヤーが知らされていない昔のことを思い出しながら、勝手に主人公が納得してしまったりします。
 テキストの稚拙さも手伝って、ほとんど意味が分からないまま、読み進めていかなければなりませんでした。
 こんなんだったら、フツーにラブコメやってりゃよかったんじゃないかと思いますが…。

 あと、キャラが「ふみゅう」とか「みょ」とか「くあ」などという訳の分からない音をしばしば発するんですが、非常にうっとうしいです。

 ただ、梨奈のストーリーだけは例外的に良いです。
 義理とはいえ、兄妹での恋愛という世間体の悪さから、人目を忍んで付き合うという状況がなかなか良く書けてました。


<音楽・音声>・・・
 なぜ、名前のみを抜かして読む?
 例えば、「淳くん」が、名前のみが抜かされるから、「くん」しか読まれない…凄い違和感。
 シリアスなシーンでやられると、笑うしかありませんでしたよ…。
 これなら、名前固定にしてちゃんと読めばいいのに。
 こんなことをするメーカーはじめてみました。
 いったい何を狙ったんでしょうか。
 その他の部分はまあまあです。
 ただ、私は名前を抜かして読まれることに慣れることが出来ず、ほとんどの場面で音声をoffにしてましたが。

 音楽は良くも悪くもありません。まあ、普通でしょう。

 オープニングとエンディングの歌での歌唱力はかなりヤバイです。失笑しか出ませんでした。
 もう少し何とかならなかったんでしょうか?
 さらに、オープニングとエンディングはムービーですが、ムービーで作る必要性が全く感じられません。


<システム>・・・
 システム的には大体揃ってます。
 しかし、ゲームとして面白くありません。
 いろいろな要素を突っ込んだあげく、うまく消化し切れておらず、未完成という印象が強いです。
 メーカーの方でいろいろあったようですが、最後の仕事ぐらいはきちんとやって欲しいものです。

 それから、一人一人をクリアするのは簡単ですが、コスプレモードや、CGをコンプリートするのが難しく、繰り返しプレイを余儀なくされます。
 しかし、何度もプレイしたくなるほどの魅力は無く、ひたすら苦痛でした。


<実用度>・・・
 本編でのエッチは最初から期待してませんでした。
 その通り、全くもって使えませんでした。

 というわけで、期待していたのはコスプレHモードです。
 濃いエッチシーンを挿入することがなかなか出来ない本編とは別に、コスプレHモードをつけるという発想は素晴らしいものがあります。
 この絵で、いろいろなコスチュームに身を包む娘さん達とHが出来るなんて…。
 こんな幸せなことはないと思っていました。
 このモードの企画を出したスタッフには敬意を表したいと思っていました。
 コスプレHモードを見てみると、かなりの数が用意されていました。
 否が応でも期待が高まります。そらぁもう、一生懸命、一所懸命、トレーディングカードを集めました。
 血の滲むような苦労でした…が、その期待は完全に裏切られました。
 全部が全部、中途半端!

 せっかく、ここまでやっておいて、なぜ、最後までしっかりと書かないんでしょうか?
 これほど中途半端に終わられたら使えるはずがありません。
 原画がかなり高いレベルにあるだけに非常に残念です。
 とりあえず、20個ぐらいはしごすれば、1回ぐらいは抜けるかもしれません。
 まぁ、半裸が大好きで、テキストなんぞ関係ないという方なら、最高の出来ですが…。

 というわけで、ほとんど使えない代物です。
 一番、実用度が高かったシーンは奈々をお風呂に入れるシーンかも(俺って奴ぁ…)。


<総合評価>・・・
 もっとしっかりと練り上げれば、いいゲームになったかもしれません。
 残念ながら、すべてにおいて未完成です。
 原画だけが孤軍奮闘しているという感じでした。


おすすめキャラ:新橋梨奈
      高1にして初潮がまだで、しかもお子さま体型でロリ度が高いです。むふ♪
      ストーリーもちゃんとラブコメしてて、グッド。











  すきスキお兄ちゃん   (analystさんのレビュー) 評価: 4 
▼ タイトル すきスキお兄ちゃん
▼ ブランド AQUAHOUSE
▼ 対応OS Win95/98/2000/Me/XP、MacOS9.1、MacOSX
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \6,800
▼ 発売日 2002/04/05


<概要>
 隣のロリ娘とハァハァするゲーム。


<画力>・・・
 かなり好き嫌いの分かれる絵柄でしょう。
 いまいち顔全体のバランスが悪いですし、私としては苦手な部類。
 ただ、体つきなどは、かすかに膨らんだ胸など、なかなか良い出来です。
 塗りはちょっと淡い感じで、エロティシズムは感じません。

 背景はなぜか3D。
 なんというか、キャラと全然あっていません。なんで、3Dにしたんでしょうか?
 手間を省くためとしか思えないような出来です。

 精液は駄目駄目。
 描かれてすらいません。


<ストーリー>・・・
 基本的にストーリーはありません。
 とにかく、毎日をみゆりちゃんとまったり過ごすゲームです。
 まったりしすぎて、退屈です。
 エッチシーンやミニゲーム以外は、ほとんど食事のシーンばかり。
 もう少し、変化を持たせて欲しかったものです。
 しかも、メインのストーリーは1つしかありません。
 おかげで二週目以降はスキップしっぱなしです。

 会話文中にやたらと顔文字を使っているのが気になりました。
 まあ、主人公の方は顔が描いてないので、理解できなくはありませんが、みゆりちゃんの方まで使う必要があったのでしょうか?


<音楽・音声>・・・
 音楽は特筆すべきことは無し。それなりのBGMです。

 音声はみゆりちゃんだけにあります。
 演技は特に問題なく、声質も特に問題ないでしょう。ロリ娘という雰囲気は出ています。
 特別上手いというわけでもありませんが^^;


<システム>・・・
 修正ファイルがあります。
 バグは満載。しかも、ゲームに支障をきたすようなバグです。
 始める前にパッチを必ず落としておく必要があります。
 4.6MBという、パッチとしてはとんでもないでかさですが。

 しかし、パッチをあててもやはりバグは残っています。
 無限ループに入って、抜け出せなくなったり、どの選択肢を選んでも先に進まなくなってしまったり・・・。
 かなり致命的なものもあります。
 商品として問題のあるレベルです。

 システムは必要最低限のものは揃ってはいますが、いまいち使いにくいです。
 まず、スキップですが、未既読管理がありません。
 また、スピードがかなり遅く、二週目以降、スキップを多用するようになると、かなりストレスが溜まります。
 さらに、エッチシーン回想がとにかく使いにくいです。
 「みゆりちゃんと帰宅時−1」などの名前で登録され、どれがどれやら、さっぱり分かりません。
 おまけに、「みゆりちゃんと居間で−1」などは、やたらとたくさんあります。
お風呂でのエッチシーンが登録されないというのも問題です。

 ゲームの難易度は非常に高いです。
 ハッピーエンドをみるのは簡単ですが、CGをコンプリートするのがとにかく難しいです。
 というか、本当にコンプリートできるんでしょうか?


<実用度>・・・
 あまり使えません。
 問題はテキストの使い回しと、エッチの発展性のなさ、バリエーションの少なさです。

 メインのエッチシーンは、少しずつ、みゆりちゃんが開発されて、選択肢が増えていくタイプ。
 要するに、最初はAとBに出現し、どちらを選んでも、すぐにエッチシーンが終わってしまいますが、ちょっと進むと、Aの後にCという選択肢が出現し、さらに進むとCの後にDを選択できるようになる、という感じになっています。

 このシステムが問題です。
 AあるいはBのテキストは毎回出てきますが、いくら進んでも、AとBのテキストは全く変化しません。
 毎回、同じテキストを読まされるわけで、当然、スキップの連続になります。
 そして、さらに進めば、Cのテキストも何度も読まされます。
 しかも、一回ごとのエッチシーンはそれなりに長いのですが、大部分のテキストは既読のもので、最後の方に未読のものがちょっとある、という形態になってしまいます。
 いくら、テキストが良質だろうが(それほど良質とはいえませんが)、何度も同じものを読まされれば、飽きます。
 絵は同じでもいいですから、少しはテキストを変化させて欲しいものです。

 さらには、みゆりちゃんがイったらエッチシーンがおしまいというシステムのおかげで、多くのエッチシーンが中途半端になってしまっています。
 主人公が射精もしてないのに終わってしまいます。
 いくらなんでも、これはないでしょう。

 エッチの発展性のなさ、バリエーションの少なさも深刻です。
 愛撫、フェラ、普通のセックス程度しかありません。
 お尻の穴を初期の段階から愛撫できるのは、よろしいんですが、その後が続きません。
 セックスにしてもとにかく数がありませんし、同じCGに同じテキストで、2回目以降は面白くありません。
 そういえば、「正常位H」という選択肢を選んだのに、後背位でやっているように見えるのは、私の気のせいでしょうか?

 また、エッチのできる場所として、メインの場所とお風呂場しかありません。
 メインのエッチシーンは居間と主人公の部屋という二つの場所がありますが、導入部分と背景が違うだけで、構図もテキストも全く同じです。
 せめて、少しぐらいは変えて欲しかったものです。

 一応最初はキスでもう駄目だったみゆりちゃんが、エッチできるようになる、というのは、それはそれで開発されてるんでしょうが、もう少し先に行ってもらいたかったです。


<総合評価>・・・
 エッチは発展性に乏しく、また何度も同じテキストを読むことになるので、全体的な実用性は今ひとつ。
 シナリオもみゆりちゃんの魅力に頼り切り、非常に退屈なものです。
 たしかに、みゆりちゃんの言動は可愛らしいですが、ただそれだけのゲームになってしまっています。

 絵は好き嫌いがあるからいいとしても、やたら使い回しの多いテキストやバグ満載のシステムなど、全体的に作りがいい加減です。
 定価が6,800円であることを考慮しても、値段に見合わないという印象でした。


おすすめキャラ:みゆり
     まあ、当然でしょうけど^^; どーでもいいですが、ゲームに負けたからって、好感度下げないでください…。