水月 -すいげつ- (gaogaoさん&うるずさん&氷室さんのレビュー) | 評価: 7.5〜10 |
▼ タイトル | 水月 -すいげつ- |
▼ ブランド | F&C・FC01 |
▼ 対応OS | Win95/98/2000/Me/XP |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | \8,800 |
▼ 発売日 | 2002/04/26 |
【CG観賞モード 】 | あり |
【 シーン観賞モード 】 | あり |
【 BGM観賞モード 】 | あり |
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別可能) |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり |
【 オートモード 】 | なし |
【 選択肢リターン機能 】 | なし |
【 エンディング数 】 | 9(+α) |
【 セーブ数 】 | 20 |
<プレイの前に>
現在、OHPに差分ファイルが上がっているので導入をお勧めします。
プレイに支障が出るほどのバグでもないですが一応…。
<ストーリー>
気がつくと、僕はベッドに寝ていた。
白い壁に囲まれた、病院のベッド。
そこには見知らぬ少女が一人たたずんでいた。
声をかけると、僕に抱きつき泣き出してしまった。
長く美しい黒髪、真っ白な肌が印象的な女の子。
「取り乱してしまって、申しわけありませんでした。」
そう言って、彼女は微笑んだ。
でも、僕は、その少女を知らない。
山と海に囲まれたのどかな風景が続く「那波町」。
数々の疑問を抱えた主人公は、自分の存在価値を探し求める
gaogaoさんのレビュー
<音楽・音声>
CD−DAで20曲。
CDをドライブから抜くとWMAで再生されます。
この辺、親切ですね。
音楽は曲にもよりますがゲームの雰囲気に良く合っていると思います。
ゲーム音楽として優秀。単体で聴くには少し物足りないかもしれません。
このブランドには珍しく音声がありません。
英断だと思います。そして作品としては成功しているように思いました。
また、音声がない分、虫の声、セミの声、川のせせらぎといった“効果音”が魅力的かつ効果的に水月の世界を表現していると思います。
<感想>
「あのF&Cがノベル? しかも☆画野朗さんで?」
ということで、良くも悪くも話題を呼んだと思われる作品ですね(^^;
これまでの作品とは大きくかけはなれた情緒溢れる雰囲気、今までにない広告デザイン…。
ウリであるはずの☆画野朗のキャラクターに背中を向かせてしまった大胆なパッケージ^^;
しかも、ノベル=この会社の最大のウリである美麗なグラフィックを隠してしまう…。
トドメに音声抜きです――とことんシナリオに偏重した作品であることが伺えます。
F&Cが☆画野朗の絵を隠してまで、文字を読ませようというのですから、これは…(汗
とまあ…核地雷ムードすら漂っていた本作なのですが………。
何はともあれゲーム開始。まずはテキストの印象。
軽快で読みやすい!
そのくせ、真夏の田舎町の雰囲気は壊れていません。
この手腕はキャラクターづくりにも活かされています。
☆画野朗氏の描かれた絵と相まって、キャラクターは凄まじく萌えます。
が…下品ではないのです。
CANVASなどを筆頭に、F&Cのキャラクターというのはビジュアルや音声に特化し、妙な口癖、幼い言動などでむやみやたらに媚びてくる…どうにも中身の薄いものでした。
しかし、今回は違います。
しっかりと地に足のついたキャラクターが、自分というものを主張しながら、きちんと物語の中で役割を為しているのです。
そのくせ、今までの作品以上に萌える…。
気づけばゲーム開始から30分が経過、すっかり水月の世界に引き込まれていました。
この時点で私はトノイケ氏の掌に乗せられていた、と言えるでしょう。
さて、プレイを進めるうちに主人公は退院し、学園生活を送る。そしていよいよ夏休み…。
このあたり、のんびりした日常が心地よいです。田舎の夏って感じですね。
しかしながら、既に伏線は張られまくっており、話も徐々に怪しい方向に流れ出します。
奇妙な夢を見たり、不思議な女の子に出会ったり…。
シナリオものである性質上、内容を語るとネタバレになるためストーリー展開についてはこれ以上触れられません…。
そこで、この作品を楽しむための方法、に触れてみたいと思います。
プレイしていけばわかりますが、この作品は記憶喪失ものであり、伝奇モノ的な要素も含んでいます。
夏休み以降、この傾向が顕著に現れます。
このように書くと青空、痕といった作品を連想する方もいるでしょうが、『根本的に作り方や狙いが違う』と思います。
あえて近い作品を上げるなら、元長柾木氏の一連の作品やAIRといった作品でしょうか…。
この作品は明らかに読み手そのもの、読み方を意識した作品…つまりメタフィクションの手法が取り入れられています。
純然たるストーリーものとして面白い面白くないを判断してしまうのは、あまりにも勿体ない…そんな作品でした。
良作だが伏線の回収がやや甘い、このキャラは良かったけど、このキャラは良くなかった。
それがこの作品に多く見られる評価です。
しかし、その感想は、これが『水月』という一つの作品であることを失念しているから出るものではないかと思います。
良くも悪くも『キャラクターの攻略、キャラクターのシナリオ』という概念が読み手の頭にこびりついてしまっている現状――まさにそういった作品群を送り続け、それを許容できるユーザーに支えられてきたであろうF&Cの作品です。
読む側の準備が出来ていないせいなのかもしれません。
水月に限っては、F&Cというブランドのイメージは全て捨て去るべきです。
二度目、三度目をプレイしましょう。
同じようなメッセージでもスキップせずに読みましょう。
そのとき確かに見えてくる作者の意図がこの作品には存在しています。
なぜ謎が残ったままなの? どうしてこんな構成にしたの? どうしてこんな終わり方なの?
それらの作者の意図(水月という世界)を読み解いていくこと自体が楽しいのであり、
それを意図して作られた作品だと思います。
後半に見られる文脈や展開などから、それは明かです。
他のキャラと明確な差別化が為されている、那波、雪といったメインヒロインのキャラでそれが顕著に現れているのですから、余計に…。
…と、偉そうに書いてきましたが^^;
「萌えるなら萌えるでもいいし、読みたい人はどんどん読み込んでください」
というのも作者の意図なのかなー、とは思いました(^^;
どのようにも読めるし、それが水月の強烈な魅力であり、人によっては弱点に映るのだと思います。
そんなわけで…泣けるシナリオが素晴らしいシナリオだと思う人にはお勧めしません。
(しっかり読み解いていく気があるなら泣けると思います…)
爆笑できなきゃ駄目だという人にもお勧めしません。
(キャラに感情移入できると、くすりと笑ってしまうシーンは大量にあります)
萌えたい人、純粋に読むことが好きな人、作品に漂う雰囲気が気に入った人、これらに該当する人には自信を持ってお勧めします。
<Hシーン(補足的に)>
Hシーンもなにげに濃いです。
テキストに文句はないし、ビジュアル的にも頑張っているほうでしょう。
さすがにハードとはいきませんが^^;
あ…おもらし好きの人には絶対お勧め…
それと、小さめの女の子が好きな方にもお勧め…
<10点満点での総合評価>
10点
おすすめキャラ:「萌え、という意味ではメイドの雪さん(さんは必須らしいです…)
誰も彼もが水月という世界には必要だし、素敵なキャラたちだったと思います。」
gaogaoさんから一言:「何年かに一本レベルの傑作。F&Cという言葉で敬遠してしまう人にこそお勧め。」
うるずさんのレビュー
<システム>
上記参照の他、HDD容量700MB必要。
システムは流石老舗メーカーです。
テキストの縦書き横書きなど、かゆいところに手が届く仕様となっています。
唯一納得がいかなかったのが、バックログを7ページしか読めないことに不満がありました。
それ以外は納得できるシテムではないかと^^;
<音楽・音声>
音楽は全部で20曲。
どこかで聞いた事のあるような曲が混ざったりしてますが、全体的に良いです。
耳に残ってますな〜、特にOPとEDの曲はよかった……。
ボーカル曲はなかったです。
音声はありません。
<CG>
☆画野朗さんの萌え尽きるような絵がすごくいい!
一枚絵はパターン違いを含めず69枚。
立ち絵が多いのでそんなに気にはなりませんが、ちょっと少なく感じました。
しかし、塗りからなにまで萌える!
枚数が少なくても、1枚1枚のレベルが高い!
この業界にて最高峰の知名度と実力を持ってらっしゃるお方です!
<感想>
4月26日戦線に発売された内の1つ。
パッケージもなんかいい感じで買ってしまい……。
まあ、そんなわけで伝奇物のビジュアルノベルです(^^;
なんか雰囲気からしてF&Cのいままでのイメージとは一線を画しているような作品。
OPmovieはなんか安っぽかったような気がします。
音楽も作中の中で流れるものだし、CGも加工して使っているだけですからね(^^;
テキストが上手なので、シナリオは結構面白いです。
ちょっと理解できない話や哲学の話なんかしたりしてましたが(^^;
まあ、ちょっと頭のいい人ならすぐに理解できます。
やってるとたまにキーワードなるものが出てきます。
これは選んでも選ばなくてもいいのですが、選ぶとそのキーワードの説明が入るといった感じです。
なんか新しいな〜とは思ったけど、別にどうでもいいと思いました。
私からの提案ですが、牧野 那波は最後にクリアする事をお勧めします。
彼女のシナリオを先にやるとちょっとわかりすぎて面白くないかも(^^;
あと、雪さんというメイドがいるんですが……。
なぜに普通の一般家庭にメイドがいるんですか!?
かな〜り不自然じゃないか?
……と思っていたのですが、彼女のシナリオをやればわかります。
Hは1人あたりだいたい平均して2回ぐらいです。
純愛系ということでやっぱり内容は中の下というところでしょうか。
しかし、何故に全てのキャラに放尿シーンが入っているのかが気になるところ(^^;
放尿好きにはたまらない逸品となっているでしょう。
まあ、私はちょっとひきましたが(^^;
あと、小学生ぐらいの女の子をやっちゃいます(^^;
膜破りはしませんが…。
ソフ倫よ、これはいいのか?(^^;
(大きくしたいけど問題があってはなんなんでこのサイズ^^;)
と本気で思ったりしました。
なんかやってて妙に雰囲気が「果てしなく青い、この空の下で」に似てるとか思ってみたりしました(^^;
まずSEが結構多いし、前半はみんな仲良くやってるのに、後半から目に見えて関係がぎくしゃくしてきたりするし、テキストが縦書きあるし・・・等からそう思わせたのかもしれない。
でも青空とは、微妙に違いますな。
あたり前と言えばあたり前ですが^^;
<総評>
原画家だけのために買ってもいいぐらいの作品。
シナリオ、音楽なども標準以上で、かなり楽しめます。
<10点満点での総合評価>
7.5点ぐらいか?
作りが雑なところとかあったし、シナリオも面白かったけど、どこか雑な部分があった。
おすすめキャラ:「琴之宮 雪」
うるずさんから一言:「絵を見て、イイ!と思ったら買っても損はないでしょう。」
氷室さんのレビュー
<システム>
さすがF&C、といいますか。
足回りがしっかりしており、プレイしていて不快感を感じることはありませんでした。
老舗ならではですね。
特に右クリックのクイックセーブは使いやすかったです。、
<グラフィック>
原画はF&Cのエース原画家、☆画野朗氏です。
クラクラしてしまう可愛らしさです。絵だけで買ってもOKでしょう^^;
背景美術は草薙。いつもながら、いい仕事をしています。
<音楽・音声>
音楽・効果音は雰囲気に合っていて良かったと思います。
音声はありません。
近年の萌えゲーには不可欠の音声ですが、この作品に限っては音声なしで良かったと思います。
とにかく台詞が長いので、あっても鬱陶しいと感じるかもしれませんし…。
<感想>
私は萌えゲーというやつが好きなので、F&C作品はいくつもプレイしています。
「F&Cにシナリオを期待してはいけない。あそこの作品は、萌えを確実に得るためのもの」
私を含め、多くのF&Cファンの共通認識でした。
しかし、水月はシナリオも一流で、良い意味で裏切られました。
まさか、F&Cファンをやっていて、このような日が来るとは…(感涙^^;)
ジャンルは伝奇もののビジュアルノベルということになっていますが、伝奇ものというより、SFですね。
特に、那波シナリオと雪シナリオはその傾向が強いです。
那波シナリオは過去と現在・夢と現実、雪シナリオは並列世界といったことを扱っています(多分)。
民俗学・歴史をもとにした、理論物理や哲学の世界、といった感じでしょうか。
何か難しそうなこと言っていますが、私もよく理解できていません(笑)。
香坂姉妹のシナリオはちょっとオカルトめいてます。
花梨・和泉シナリオは青春ものというか、漫画みたいな感じです。(男女4人夏物語?(笑)
一応、もう一人隠しキャラがいるんですが(2周目以降に登場)、何といいますか、あんな小さい子は犯罪なんじゃないかと…(笑)
いや、香坂姉妹も犯罪ですが…よくソフ倫が通したなぁ…。
雰囲気はKeyのAIRに似ていますが、内容はelfのYU-NOを連想させます。
そういうのが好きな人は、ぜひプレイしてみてください。
SFは辻褄合わせが大変なのですが、シナリオは良く練れています。
2周目以降に少しずつ文章が変化していたり、なかなか芸が細かいですね。
難しいシナリオは疲れるから嫌、という方もいるでしょう…。
でも途中で“萌え〜”となって結構最後までプレイ出来るものです^^;
特に花梨シナリオは素直に読めますし、強烈に萌えさせてくれます(笑)
王道なんですが、萌えちゃうんですね〜♪
特に変身後の花梨は…あれは、反則でしょ(笑)
初プレイは好きなキャラを選ぶといいでしょう。
ただ、那波は最後に回すべきでしょうね。
タイトル「水月」の意味など、那波シナリオでは様々な事が明かされるので。
<10点満点での総合評価>
9点
<お気に入りのキャラ>
宮代花梨、香坂アリス
ちなみに、雪シナリオは後半の選択肢によって花梨エンドを迎えることが出来ます。
CGの追加はありませんが、こちらの花梨も可愛いので、花梨ファンは要チェック…というかむしろ必須でしょう。
<最後に一言>
花梨に萌えるのは自分でも予測がついていましたが、香坂アリスに萌えてしまうとは思いませんでした。
自分は絶対にロリコンではないと固く信じていたんですが…。
この作品は、あなたの眠っている属性を起こしてしまうかもしれません(笑)。
ロリとか、眼鏡とか、………尿とか………。
繭〜雪のナイフ〜 (HELLDIVERさんのレビュー) | 評価: 4 |
▼ タイトル | 繭〜雪のナイフ〜 |
▼ ブランド | ジプシー |
▼ 対応OS | Win95/98/2000/Me |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | \8,800 |
▼ 発売日 | 2002/03/29 |
【CG観賞モード 】 | あり(42枚) |
【 シーン観賞モード 】 | あり(12) |
【 BGM観賞モード 】 | あり(10曲) |
【 メッセージスキップ 】 | あり(既読のみのスキップ) |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり |
【 エンディング数 】 | 6(スタッフロールがあるモノ)+α |
【 セーブ数 】 | 25 |
<ストーリー>
それは一通の手紙が届いた事から始まった。
子供の頃離れた土地、幼なじみがいた筈の土地。
そこから届いた手紙には記憶に無い約束が記されていたんだ。
個人的な都合により自由の身になっていた俺は、その懐かしいという感情が乏しいその故郷へ向かった。
ローカルな電車を降りてみると、そこで俺を待ち受けていたのは屋敷に使える美しいメイドの少女だった。
少女に導かれるまま連れてこられた歴史のありそうな古いお屋敷。そこで俺は3人の少女に出会った。
この3人の少女を中心にした屋敷の中での現実から切り離された空間。
不思議な人間関係の中で起こる悲劇は、ここにいる全ての住人の様々な思いの具現化。
この屋敷に迷い込んだ主人公を巡る不思議な因果と甘美な罠。
そして『愛と悲しみ』。
屋敷の中で届けられる一通の不思議なメッセージ
「白雪姫は林檎を求む」
これは一体何を意味するのか。
3人の少女がそれぞれに持つ答え・想い。
バラバラの糸は悲劇によって一本に纏まってゆく。
その最後に見る真実とは一体?
<登場キャラクター>
■繭
神秘的で不思議な少女。
まるで陽炎のようでいながらその絶対的な存在感の意味する所は一体…。
■雪花
無邪気で可愛い小悪魔のような少女。
屋敷の中でもトラブルメーカーの存在ながら、何故か丁重にあつかわれている。
■八代
呉羽邸で健気に働く少女。
どんなに辛い出来事もじっと耐える彼女はどんな想いを抱いているのだろう。
■柊
盲目の巫女。
神懸かりという力を持つ故に尊敬を集めているが、彼女の心の中では一体どんな葛藤が渦巻いているのだろうか?
■黄薔薇
妖艶なる呉羽邸の女主人。
見え隠れする彼女の思惑は物語の謎を深めてゆく。
■苺
呉羽邸の双子の姉。
模範的なメイドという仮面の下に多くの謎を秘めていそうな少女。
妹の杏と共に密やかな笑みを投げかける。
■杏
呉羽邸の双子の妹。
姉の苺と違い少し粗暴で大雑把な少女。
呉羽邸のメイドという仮面の下にどんな秘密を隠しているというのだろうか?。
<システム>
*修正ファイルあるので、必ずアップしましょう。エライ目に合います。
その他、上記参照の他
*ウィンドウ消去:あり
*メッセージ表示速度変更:あり(9段階)
*画面サイズ変更:あり(F or W)
<音声>
ユーザー個々のキャライメージを大切にする為、音声は無しだそうです。
都合のイイ『言い訳』だと思う・・・。
<音楽・他>
可も無く不可も無し(最近コレばっか…)、シーンに合ったBGMだと思います。
でもそれだけ…、印象に残らず。
グチュ音あります。
<ゲーム>
ミステリアスAVG。
期間は約一週間、選択肢を選択する事により種々エンディングへ。
そして再び…
<感想>
いきなり不具合ッ!
システムリソース喰いまくり、泣けてくるぜ。
気を取り直してプレイしてみたのだが、シナリオの練込みが甘いッ、甘すぎるッ!
まず最初に選択肢前後の『ツジツマ』が所々合っていないッ!(コッチの方がミステリアス、あきらかにおかしい)
例として挙げるなら、一度も遭っていないキャラなのに遭った状態で話が展開する等々…。
あと誤字・脱字・変換ミス・接続詞違いが多過ぎる、無いテキスト探す方がムズかしい。
おかげで何度もバックログ確認した為に、初回プレイに5時間もかかっちまった(号泣)。
※一度選択した選択肢は色が変化するのですが、ヒント等とは全く関係がありません。
ストーリーは『夢』に次いで良く取上げられる『刻』を軸に『呪術』・『因果』・『予定調和』・『禅問答』等々、ようするに『てんこ盛り』状態。
賢明な皆さんならここでもうお分かりですね(笑)
大風呂敷を広げすぎてしまったんで、なんとか帳尻を合わせてます。(寒い、寒いよ〜)
色々ファクターを入れた迄は良かったのですが、テクと知識が追いついてないせいかシナリオが非常に薄く感じてしまいます。
作品に合った雰囲気のCGなんですが、あまりにも枚数が少ない上、見た事がないCGが登録されたり、明らかにHシーンなのに回想に入ってないなどの不具合(?)が目立ちます。
この作品では『CGモード』内のHCGを選択する事により、Hシーン回想に派生します。
おすすめキャラ:「柊。」
HELLDIVERさんから一言:「シナリオのフローチャート作ってないのか?」
鬼医者 (ミルクさんのレビュー&TITANSの補足) | 評価: 7 |
▼ タイトル | 鬼医者 |
▼ ブランド | SAGA PLANETS |
▼ ジャンル | 恋愛育成AVG |
▼ 対応OS | Win98/Me/2000 |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | \8,800 |
▼ 発売日 | 2002/04/26 |
【CG観賞モード 】 | あり |
【 シーン観賞モード 】 | あり |
【 BGM観賞モード 】 | あり |
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり |
【 オートモード 】 | あり |
【 ヒント機能 】 | なし(但し、簡易ゲームモードあり) |
【 エンディング数 】 | 5 |
【 セーブ数 】 | 256 |
<ストーリー>
かつて首都圏の大病院で働いていた主人公は、優秀な医者であるにも関わらず、
トラブルを巻き起こして職場を追われることになる。
しかし、主人公は次の『獲物』をさがしていた…。
そんな主人公に手を差し伸べたのは、遠縁の叔父で個人病院の経営者でもある『山科大造』だった。
町の名士としても著名な彼は、自らの屋敷に主人公を住まわせ、『山科医院』への勤務を勧める。
病院に勤める女医や看護婦たち、様々な理由で知り合う患者たち、そして美人揃いの山科三姉妹。
抑圧するもののない状況の中、主人公は欲望のままに『獲物』たちへの調教を開始するが……。
このホームページではSAGA PLANETSより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はSAGA PLANETSに帰属します。
<システム>
上記参照^^;
はっきり言わなくてもビジュアルアーツ系です。
この辺は充実してます^^;
HDD容量は約600MB必要です。
ただマウスポインタを勝手に(医療器具の)メスに変えられてしまうのは困りました。
また、オートモードの時間間隔が細かく設定できるのと、簡易ゲームモードがついている点は高く評価します。
※簡易ゲームモード
狙ったキャラに関係しない人物が出てこなくなるモードです。
<音楽・音声>
音楽は作品に合った曲で、雰囲気を盛り上げていました。
(ま〜なんか同じ曲ばっかきいていたような気もしますが^^;)
音声の方はキャラクター数が多く一人二役とかやっている方が多いせいか、声が合ってるキャラと合ってないキャラの差が激しかったです。
しかも中には「もうちょっと頑張ってくれないと・・・。」という方も見受けられ、こちらは雰囲気を盛り下げています。
凌辱シーンで淡々とセリフを言われても・・・、といった感じです。
<感想>
「膣内感染2」とよく似ています。
設定だけではなく、話の内容まで似ています。
但し、女性の落とし方がかなり強引な点と、病院外のシナリオがある点は異なります。
また、出てくる女性キャラクターが22人もいるのですが、サブキャラはシナリオに説得力がありませんし、Hシーンも少ないです。
(メインキャラも説得力があるとは、言いがたいのですが・・・)
これならば、サブキャラをなくし、メインキャラのHシーンをもっと多くしたほうが、個人的には良かったです。
(メインキャラは9人です)
イベント数もキャラ数も多く、値段の割にはと思えますが、はやりキャラ数が多い分一人頭のシナリオが薄いのが難点です。
Hシーンもやってることは鬼畜なんですが、シナリオがあっさりしているからでしょうか、それほど心を痛めるということはありません。
Hシーンも「あれれ・・・終わったの?」という感じです。
おまけにエンディングも「あれれ・・・終わったの?」という感じです。
要はシナリオに期待しちゃ〜いけないってことですね^^;
<10点満点での総合評価>
シナリオ:5点、H度:8点、システム:8点
総合評価 7点
おすすめキャラ:山科美緒
ミルクさんから一言:「膣内感染2が好きならば、買って損はないと思います。
」
ママトト 〜 a record of war 〜 (氷室さんからのレビュー&補足TITANS) | 評価: 8 |
▼ タイトル | ママトト 〜 a record of war 〜 |
---|---|
▼ ブランド | アリスソフト |
▼ 対応OS | Win95/98/ |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | \8,500 |
▼ 発売日 | 1997/07/01 |
▼ ジャンル | SLG+ADV |
▼ 音源 | CD−DA or MIDI |
▼ ボイス | なし |
<ストーリー>
戦国時代。 かつて軍事国家として名を欲しいままにしてきた移動国家ママトトも現在はその移動要塞の機動力で逃げ回る有様であった。
しかし、天才軍師ナナスが開発した魔法生物「キッズ」を兵として運用することにより兵力を増強。
ナナスは平和を取り戻す為に戦い続ける。
そして裏で減国王カカロが暗躍する。
<システム>
SLG+ADV。 うーん、説明が難しい。
移動要塞「ママトト」を駆って大陸制覇をなすのがゲーム目的になっています。
Hシーンですが、純愛の「ナナス」と鬼畜の「カカロ」に分かれており、プレイヤーの意思によってどちらを中心に進めていくか決めることができます。
CG観賞・音楽鑑賞 あり
<音楽・音声>
BGMは素晴らしい出来です。 Shadeさん担当ですね。
特に「Running to the straight」は最高ですね。
音声はないです^^;
<感想>
ストーリーは全二十章。
各章ごとに、説明(ポロローグ)→戦闘準備(参加武将・キッズ選び)→前衛戦→防衛戦or攻略戦→内政→ADVパート→次の章へという構成になっており、非常にわかりやすいです。
ゲーム性の重要部分たる戦闘シーンも簡単すぎず、難しすぎす調度良いセッティングではないでしょうか。
(ボスキャラが難しすぎるという話しを聞きますが、私はそこまで難しいとは感じませんでした。 BY TITANS)
SDミニアニメーションが入り可愛らしく、楽しくシュミレーションパートをプレイ出来るのではないかと。
ただ、各ヒロイン攻略の為には繰り返しプレイ(ある程度までは同時攻略可能)が必要になる為、それはちょっと辛いかも^^;
このゲームのアドベンチャーパートは、対象ヒロイン攻略時にナナスモードとカカロモードとあるのですが、攻略がリンクしており(カカロで肉奴隷に堕とすとナナスでは攻略不可、もしくは・・・)そのあたりも楽しめました。
また原画MIN-NARAKENさんでCGのクオリティも高いです。
ただ、大作と呼ぶにはもう一歩なにかが足りないというところでしょうか。
最初に戦闘システムの説明がありますが、非常にわかりにくいです。
最後に一言:「まあ、買って損することはないでしょう。」
TITANSより一言:「エンディングあれでいいのか?」