Wind −a breath of heart−   (D-Bloomさん&氷室さんのレビュー)  評価: 7 
▼ タイトルWind −a breath of heart−
▼ ブランドminori
▼ ジャンルインタラクティブ・ノベル
▼ 対応OSWin98/Me/2000/XP
▼ メディアCD-ROM
▼ 定価\8,800
▼ 発売日2002/04/19
▼ HDD必須容量 / 推奨容量500 MB以上 / 1.4 GB以上
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 ボイス 】    フルボイス(主人公以外)
【 オートモ−ド 】    なし
【 エンディング数 】  5個
【 セーブ数 】  256個

 アップデートファイルがあります。必ずアップデートしましょう。


D−Bloomさんのレビュー
<ストーリー>
 住人が皆ちょっとした「力」を使える街、風音市。
 主人公の丘野真が妹のひなたと共に幼年時代をすごしたこの街に帰ってくるところから物語は始まります。
 この作品は奇跡系純愛感動エロゲーです。
 「力」というのは、高くジャンプできる・弱い風を操れるなどですが、物語の前半部分は「力」をエッセンスとして加えた学園ラブストーリー、後半部分は一転して「力」の存在理由と風音市の秘密の核心に迫るファンタジーものです。


<キャラクター紹介>
 詳しくはminoriオフィシャルホームページをご覧ください(笑)。
 シチュエーションだけ書いておきます。 キャストは敬称略です。
 エンディングのスタッフロールに表示されるものをそのまま書き写しました。

丘野 真(おかの まこと) 声なし
 主人公。そんなに処女に中出ししまくっていいのか^^;?

鳴風 みなも(なるかぜ みなも) CV: Hiyori HARUNO
 主人公の幼馴染。胸はそこそこ大きい。
 処女・中出し・制服半脱ぎ・正常位・背面座位・後背位・フェラ。
 スパッツ・メイド服・水着のイベント絵あり。

丘野 ひなた(おかの ひなた) CV: Honka ATANI
 主人公の妹。しかし攻略可能。ということは…。
 ほぼツルペタ。
 処女・中出し・正常位・フェラ。ブルマ・水着のイベント絵あり。

藤宮 わかば(ふじみや わかば) CV: ALICE
 隣の学園の生徒。喫茶店でバイトをしている。最も胸が大きい。
 処女・中出し・騎乗位・フェラ。スパッツ・水着のイベント絵あり。

藤宮 望(ふじみや のぞみ) CV: Mirei SAKURAI
 わかばの姉。同じく喫茶店でバイト。胸は普通。
 処女・中出し・正常位。スパッツ・水着のイベント絵あり。

月代 彩(つきしろ ひかり) CV: Rita
 謎の少女。一人だけエッチシーンが2回。完全にツルペタ。
 処女・中出し・巫女服半脱ぎ・制服半脱ぎ・屋外・正常位・対面座位・後背位・フェラ。

橘 勤(たちばな つとむ) CV: Akio SUYAMA
 主人公の友人で紫光院とは微妙な距離。

紫光院 霞(しこういん かすみ) CV: Satomi KODAMA
 攻略不可能な萌えキャラ。
 勤とでいいからエッチシーンが欲しかった…(泣)。
 ブルマ・水着のイベント絵あり

鳴風 秋人(なるかぜ あきひと) CV: horly
 みなもの父。
 おそらくかなり精力旺盛な人(謎)。


<システム>
 上記参照^^;

 やや選択肢が少ないオーソドックスなAVGです。
 攻略はかなり容易な部類に入るでしょう。
 オートモードを装備していないのが不便ですが、スキップモードをオートモードがわりに使えます。
 それほどスキップが遅くて使い物にならないのです。
 コントロールキー押しっぱなしだといくぶん速いのですがそれでも遅すぎます。

 WIN98環境でフリーズしやすいという報告が多数寄せられているようです。
 差分ファイルは必ずダウンロードしてアップデートしましょう。
 また、差分を使用しないと CGモードをフルコンプリートすることはできません。
 ただし、私の環境では安定して動作しました。

 テキスト履歴でボイスをリピートできる機能は良いですね。
 あと、フルスクリーンモード時にリフレッシュレートが低く設定されてちらついてしまうのは仕様だそうです。
 タスクトレイに常駐してアプリによる解像度の変更を監視し、常に最適なリフレッシュレートを設定するフリーウェアが存在するので興味のある方は検索して探してみてください。
 他にも同じ不具合の出るゲームはあるので便利だと思います。


<ムービー・グラフィック>
 オープニング及び中盤に挿入されるムービーの制作はフルデジタルアニメーション「ほしのこえ」〜The voices of distant star〜で脚光を浴びた新海誠氏です。
 minoriの前作"BITTERSWEET FOOLS"もオープニングムービーの良さで話題になりましたが、それを凌ぐ素晴らしい出来栄えです。
 ムービーに関しては文句無しに業界最高水準でしょう。

 原画はこちらも外注で結城辰也氏と庄名泉石氏です。
 CG鑑賞モードに登録されるイベント絵は151枚ですが、同一CGのバリエーションも1枚として登録されるので、実質的には89枚でそのうち19枚がエロCGです。
 1本の作品として十分な枚数ですが、シナリオがやや長いせいかここのイベントで一枚絵があればな、と思うことが多々あります。
 一枚絵に関しては原画、塗りとも高レベルで安定しています。
 また、写真を加工したと思われる背景画も非常に綺麗です。
 ただし立ちキャラに関してはややジャギーが目立つのと、担当した原画家の違うキャラが並んだりするので多少違和感を覚えます。


<音楽・音声>
 音楽も外注で、TWOFIVEというプロダクションです。
 それぞれの場面に合わせた多彩な曲を提供しています。
 どちらかというとしんみりとした曲が多く、作品のテーマにぴったりです。
 オープニング、エンディング、中盤のムービーにはボーカル曲がつきます。こちらもとてもいい曲ですね。
 ムービーだけでなく重要なシーンにもボーカル曲が効果的に使われ雰囲気を盛り上げます。

 音声も良いですね。男性キャラにもちゃんと声があります。
 ひなた役の声優さんは、まさにはまり役で萌えさせてくれますし、みなも役の声優さんの絶え間なくハァハァ言う喘ぎ声は個人的にとても好きです(笑)
 ええ、満足です、はい(o゜▽゜)o
 ただし、もうちょっと頑張って欲しいな、という感じの方もいますが…。


<パッケージとか>
 制服を着たみなもが青空を背景にハーモニカを持っている絵のパッケージで、ごく普通の横に開くタイプの紙箱です。
 包装フィルムにも箱にも書いてありませんでしたが、発売日に売り出されたものは初回限定版らしいです。
 ゲームで使用する CD-ROM2枚とは別にスペシャルディスクが入っています。
 これにはボーカル曲3曲のフルコーラス版がCD-DAで収録されており、高画質版のムービーと「ほしのこえ」のデモも入っています。

 これは作品の内容とは関係ありませんが、minoriは"Wind"の発売に向けて北は札幌から南は福岡まで、2回も全国の都市を巡って設定資料集と体験版を配りました。
 田舎モノでそういったイベントに縁のなかった私はとても嬉しかったです。
 これからも、ユーザーを大切にする姿勢を維持して欲しいですね。


<感想>
 シナリオが良くまとまっていて感動できます。
 ヒロイン全員が主人公に好意を持っているのですが、三角関係をうやむやにせずヒューマン・ドラマとしてきちんと描いていることも好感を持てます。
 どのヒロインも魅力的ですが、各々に1種類のエンディングは必ずしも大団円ではありませんのでその点は賛否両論でしょう。ただ私はあれでいいと思います。

 残念ながら、ストーリー・設定は良いのですがライターの文章力・演出力が力不足である感は否めません。
 もっと効果的な場面展開・心理描写をしていればさらに完成度の高い作品に仕上がったと思います。

 ちょっと不思議な学園ラブストーリーと銘打っていますが、実際にはかなりぶっ飛んだ世界設定で、後半部分での収束に無理があります。
 前半部分で伏線を張ってあるのですが、ギャップが激しいためすんなり入り込めません。
 泣けるほどの感動には至りませんでしたが、かなり楽しめました。
 キラリと光るものを持つ良作ですのでキャラクターが気に入った方にはオススメです。


<10点満点での総合評価>
 7点
 みなもが思いの丈を吐露するシーンは必見です(笑)。


おすすめキャラ: 鳴風 みなも
最後に一言: ちょっと贔屓目に見てます。





氷室さんのレビュー
<システム>
 必要なものは一通り揃ってはいますが、不満は多いですね。
 スキップが遅く、ムービーをスキップできないので、2周目以降のプレイが苦痛でした。
 システムそのものも重たかったです。(推奨スペックを満たしているにも関わらず…)

 なお、バグがかなりあるようです。
 私はWindows2000で、パッチをあてた後のプレイだったので、全く問題ありませんでしたが…。


<シナリオ>
 最悪です…この作品が方々で叩かれる元凶ですね。
 設定そのものは良かったと思います。キャラクターも魅力的ですし…。
 しかし、文章そのものが稚拙なうえ、無駄に長い。
 戦闘シーンの描写などは、読んでいるこっちが恥ずかしくなるようなものでした。
 他にも、中間テストの文章を期末テストで使いまわすなど、ライターの良識を疑うような内容でした。

 物語の設定を消化しきれていないのか、展開も無茶苦茶でした。
 序盤はいい感じで進むんですが、終盤近くになるとやたら展開が急になります。
 発売日に間に合わせるために、ボリュームを圧縮したんですかね。

 (以下ネタバレ)
 父親の秋人を殺されたみなもが、彩をあっさり友達として受け入れてしまうところなんかは、もうついていけませんでした。
 きつい言い方ですが、偽善ですよね。
 望は人間らしさがありました。
 どんな理由があろうと、大切な人を傷つけられたら、あっさり許せるものではないですよね。

 わかばシナリオでは、真が彩の刀で髪を斬られるシーンがありましたが、みなもシナリオでは真には彩の刀が効かないことになっています。
 明らかに矛盾しています。
 細部の詰めもいい加減ですね、この作品。

 (ネタバレおわり)


<グラフィック>
 このゲーム最大の特徴ともいえる、新海誠氏制作のOPアニメ。
 素晴らしいクォリティーです!
 エロゲーもここまできたかと思わされました。
 しかし、アニメの素晴らしさがこの作品に異常な期待を抱かせることになってしまいました。

 イベントCG・背景は非常に良く出来ています。
 背景などは描き込みすぎなくらい精密です。
 ただ、イベントCGはもうちょっと枚数が欲しかったですね。
 真っ白(もしくは真っ黒)な背景でテキストのみ、というシーンがあるのは寂しいです。

 あと、キャラクターの立ち絵の出来が悪すぎます。
 絵柄が違ううえ、ジャギーが目立ちます。
 キャラクターの立ち絵は、プレイ中、最も長い時間表示されるものだけに、もっと気を使うべきでしょう。


<音楽・音声>
 音楽は特に印象には残りませんでした。

 音声は…キャラによってまちまちです。
 みなもはいい感じでしたが、勤はエセ関西弁が鬱陶しく、ひなたは甲高い声が耳障りでした。


<感想>
 非常にもったいない作品ですね。
 キャラクターや物語の設定は魅力ありますし、CGやアニメなど、ビジュアル面もかなりの高水準にあります。
 しかし、シナリオ・演出で上手く料理できなかった感があります。


<10点満点での評価>
 7点。
 名作になりそこねた凡作、といった感じでしょうか。


おすすめキャラ:鳴風みなも、藤宮望
最後に一言:キャラクターに萌えられそうならプレイしてみても良いでしょう。
        彩・わかばは最後に回したほうが良いと思います。











  鬼門妖異譚   (み〜めさん&TITANSのレビュー)  評価: 8〜9 
▼ タイトル 鬼門妖異譚
▼ ブランド ちぇりーそふと
▼ ジャンル 学園伝奇SRPG
▼ 対応OS Win95/98
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2000/03/17
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読既読判別なし)
【 メッセージ履歴機能 】  なし
【 ボイス 】    一部あり
【 オートモ−ド 】    なし
【 選択肢リターン機能 】    あり(ひとつ前の選択肢に戻れます)
【 ヒント機能 】    たっくんの部屋、スペシャルたっくんモードあり
【 エンディング数 】  攻略キャラ毎(男性エンドあり)
【 セーブ数 】  20個


<ストーリー>
 ひよこ学園で普通の学園生活を送っていた主人公だが、最近このひよこ区付近に、怪奇事件が勃発しているらしい。
 主人公は、東京を脅かす『鬼門』の復活を阻止するべく選ばれた一族のひとり。
 主人公の体には、1000年前に滅びたはずの鬼門の血が脈々と流れていたのだ。
 果たして、あなたは鬼門を滅ぼすために戦うのか、それとも、自分自身が鬼門となって、人間を滅ぼすのか。
 陰と陽、ふたつの過去と未来が、あなたを待ち受ける


<ゲーム概要>
 主人公の行動によってストーリーが劇的に変化するマルチシナリオで、ストーリーがかわれば戦闘内容・敵味方までもが大きく変わってくる。
 選択次第では、鬼側について悪の限りを尽くすこともできる。
 13章に分かれた濃密なストーリーは、それぞれの章でストーリー(AVGパート)と戦闘(SRPGパート)とがある。
 美麗なグラフィックと複雑に絡み合う愛憎のストーリー、コミカルなドットキャラのアニメーションを多用した戦闘とが合わさった重厚なSRPGだ。


<ヒロイン紹介>
皆本 ひかる(みなもと ひかる) 人間側
 主人公のクラスメイト。 無口で鋭い瞳を持っている。
 昔から鬼退治を運命づけられた皆本家のひとり娘で、戦闘では刀を使う。
 その力は他の者の比ではない。

碓井 由里(うすい ゆり) 人間側
 ちょっと大人しくて、心優しいタイプ。 戦闘では主に回復担当。

佐方 希実子(さかた きみこ) 人間側
 主人公のクラスメイト。 ボーイッシュで、さっぱりした性格。
 戦闘では銃で間接攻撃をする。

大江山 摩耶(おおえやま まや) 鬼側
 前世で主人公の妹だったと名乗る少女。 無邪気過ぎてコワイ。
 戦闘ではオールマイティで強力。

安達 しのぶ(あだち しのぶ) 鬼側
 落ち着いたカンジの優しげな美女。
 やはり主人公とは、因縁があるらしい。


このホームページではちぇりーそふとより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はちぇりーそふとに帰属します。



TITANSレビュー 
<感想>
 さてさて今回はプロミスで評判上がって姫様調教でおちた(私的にね^^;)ちぇり〜そふとの鬼門妖異譚です。

 主人公は人間社会を脅かす『鬼門』の復活を阻止すべく選ばれた一族の一人。
 しかしながら、同時に鬼門の血も主人公は引き継いでいる。
 さああなたは、人間として生きるか、鬼門として生きるか? というS・RPG。

 まず最初におもったことは、このゲーム親切すぎます。^^:
 メーセージスキップはあたりまえ。 数多いセーブ数、選択肢のいっこ前にもどれたりします。
 全13章からなるゲームですが一回クリアーすると第7章からはじめることが出来ます。(つまりこっから個別エンディングね^^;)
 しかもある人物とのエンディングを迎えると戦闘シーンスキップ・パラメーター変更なども出来てしまいます。(いいのかこんなことして、2回目以降のゲーム性が・・・ま〜つかう使わないはプレイヤーしだいだかんね。 前作にもあったし)

 さてシナリオですが、私は好きです。
 人間=正義、鬼=悪という図ではなく 銀河英雄○○みたくどっちも正義って感じです。
 なぜか鬼シナリオのほうが純愛路線まっしぐらだったしします。

 仲間も途中で人間シナリオだとこの人たちで、鬼シナリオだとこの人がっていう感じで分かれてもそれぞれの正義で戦ってたりします。

 グラフィックもきれいですし、音声もHシーンはきちっと入いっています。
 ま〜戦闘シーンはね〜・・・美少女ゲームとしてはいいんじゃないですか^^;
 ただ、終盤無敵状態になるのが・・・ゲームバランスはもう少し改善の余地あり。

 実用性にもたえられると思います^^;


<10点満点での総合評価>
 8点は十分あるな、うん^^;


おすすめキャラ:大江山 摩耶
TITANSから一言:「摩耶ね、お兄ちゃんのこと、千年前からずっとずっと好きだった。」
           「千年たってもずっと一緒だよ。」
           「・・・・・ええ子や」





み〜めさんのレビュー
<音楽・音声>
音楽:良好!!
   怪奇伝記物の世界観にマッチした曲です。
   CD-DAとMIDIを選択でき個人的にはCD-DAをお奨め。
    
音声:最高!!
   ちぇりー作品に欠かせない、いつもの実力派声優陣が見事な熱演をしています。
   ヒロインから脇役までしっかりとしているので安心してプレイできます。
   ただ、残念ながら「フルボイス」ではありません。
     
 
<CG>
 良好!!
 原画も塗りも丁寧です。
 初期のあきら先生の癖(?)も今作品から改善されています。(^^)


<戦闘システム>
 記念すべき「ちぇりーそふと」初のS-RPG作品ですが、視点移動や攻撃の操作にやや難があります。
 しかし、そこはユーザーフレンドリーな「ちぇりーそふと」!!
 とある条件(※.1)を満たすと戦闘スキップやヒロインの好感度、主人公達のレベルの調整が可能になります。
 (※.1)たっくんとのエンディングを迎えると「たっくんの部屋の中のスペシャルたっくんモードが使用可能になり戦闘スキップが可能になります。
 「鬼門妖異譚」はとても良い作品なので、じっくりとシナリオを楽しむために、まずは「たっくん」を一番最初にクリアしましょう!!


<感想>
 「ちぇりーそふと」5作目で初のS-RPG作品となった「鬼門妖異譚」です。
 この作品は、「大江山の酒呑童子」や「安達ヶ原鬼女伝説」等、日本各地に残る有名な「鬼伝説」をモチーフにしています。
 また「源頼光」とその四天王(渡辺綱、碓井貞光、卜部季武、坂田金時)など、実在した歴史上の人物も多数登場するので、歴史や奇伝が好きな人にはお奨めです。

 そして作品コンセプトは、ずばり「千年の恋」!!
 千年の時を経て、現世に転生した摩耶と主人公の「愛の物語」がメインストーリーでしょう。
 パッケージには「人間シナリオ=純愛」「鬼門シナリオ=陵辱」と書かれていますが、「鬼門シナリオ」の方が純愛色が強く、またストーリー自体にも説得力があり、私は「鬼門シナリオ」の方が好きです。

 また、摩耶は料理がまるでダメだったり、しのぶがお料理教室に通っていたり、瞳子が演歌好きの音痴だったり、たっくんは料理の鉄人だったり、学が酒乱だったり……(^^;
などなど遊び心満載ですが、基本はシリアスなストーリーです。
 摩耶や主人公達は言います……。
 「人間は平気で自然を破壊し、自分達の私利私欲のために平気で最愛の人や仲間を売る。
 鬼門は自然と共に生き、決して受けた恩は忘れない……」と……。
 今の世の中を見ると正にその通りですよね。
 ただのゲームで終わることなく、色々と考えさせられる事も今作品の特徴でしょう。


<総評>
 輪廻転生ものと言えばプレステの「久遠の絆」が有名ですが、私は「鬼門妖異譚」の方が好きです。
 特にシリアスなシナリオは、飽きることなくプレイヤーを物語の中へと引き込んでいくことでしょう。
 また「ちぇりーそふと」の特徴なのですが、えっちシーンに全く不自然な感じがないので万人にお奨めできる作品だと思います。


<10点満点での総合評価>
 9点


おすすめキャラ:大江山 摩耶
み〜めさんから一言:「千年の恋」……憧れます。(*^^*)






 






  オブリガート    評価: 8 
▼ タイトル オブリガート
▼ ブランド クラウド
▼ ジャンル 恋愛育成AVG
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2002/04/26
【CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 ボイス 】    主人公以外ボイスあり(ランダムイベント時なし)
【 選択肢リターン機能 】    あり(ひとつ前の選択肢に戻れます)
【 エンディング数 】  各キャラ×2
【 セーブ数 】  30個+クイックセーブ


<ストーリー>
 主人公、緒方一希は、緋咲千冴に恋をしていた。
 無口・無表情だが、不思議な魅力を持っている彼女に、一希は惹かれていった。
 悩んだ末、一希は自分の想いを伝えた。 そして千冴もその気持ちを受け入れるのだった。
 千冴と一つになれたことで浮かれる一希だったが、彼女に関するとんでもない噂を聞いてしまった。

 緋咲千冴──「誰とでも寝る女」

 それでも一希は、彼女を愛することができるのだろうか。
 そして、彼女の心を開くことができるのだろうか。


<ヒロイン紹介>
緋咲 千冴(ひざき ちさえ)
 桜蹟学園の一部で「誰とでも寝る女」と噂されている、無口で無感情な少女。
 その噂は事実であるが、誰に対しても心を開いておらず、他人はおろか自分自身の事でさえ興味を持てないでいる。

蔭山 奈央(かげやま なお)
 主人公の従姉であり、幼なじみ。
 一希の一学年上の先輩。仕事で留守の多い一希の両親に代わって世話をすることも多かったため、一希のことを弟のように感じている。

紗倉 雪乃(さくら ゆきの)
 主人公のクラスメート。 明るく元気なクラスのマスコット的存在。
 いつも一生懸命で前向きだが、天然なのか妙にドジなところが多く、凡ミスが目立つ。
 思っていることを隠すのが苦手で、隠し事をしてもすぐに顔や態度に出てしまう。

絢城 伊織(あやぎ いおり)
 日本でも屈指の財閥系企業である絢城グループのお嬢様。
 お嬢様だけあって育ちも良く才色兼備なのだが、少々プライドが高いところがある。
 子供のころから父親との関係が上手くいっておらず、少々歪んだ性格に育った。


<ゲームの目的>
 このゲームの目的は、ヒロインの緋咲千冴と本当の意味で結ばれることです。
 
しかしこの緋咲千冴という女の子は『望まれれば誰とでも寝る』(と言うか、寝ていた)とゆう、とんでもない女の子。
 いくら主人公の告白を受けたと言っても、付き合い始めた時点では主人公の事を何とも思ってません(ひどい!)
 
じゃあ彼女と仲良くなる為にはどうすればいいのか?
 これはもう、『ただひたすらにHしまくる!』のです。
 
愛の無いHしかした事のない千冴──そんな彼女と心と身体で触れ合っていくことで、少しずつ彼女の心を解きほぐしていくわけです。
 
つまり『いっぱいHすればするほど仲良くなる』わけです!
 
至って単純明快!
 思う存分、千冴とのエロ生活を満喫すればいいのです。
 (う〜ん・・・素晴らしい^^;)

このホームページではクラウドより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はクラウドに帰属します。



<システム>
 上記参照^^;
 この辺は充実してます。
 セーブもコメントが書けるし、どこでもセーブ(クイックセーブ)出来るのも良いかと。

 HDD容量は最大で1.4GB必要。
 HDD容量のチェックが必要です!


<ゲームシステム>
 ヒロイン達と仲良くなる為のゲームシステムも場所を選択してそこに誰がいるのか分からない?
 っていうものではなく、直接ヒロインを選択する方式なので楽です^^;

 ゲームの期間は約二ヶ月間。
 時間は1日単位で経過していきます。
 ▼
 平日(月〜土曜)は学校での授業などがあり、放課後になると行動選択となります。
 (日曜日は終盤デートイベントがあるがそれまではお休み)
 ここで会いたいキャラクターを選びます。
 ▼
 行動選択で誰かと会った場合、その人物との会話イベントが発生します。
 ここで好感度を上げて女の子と仲良くなります。
 また条件次第で様々なイベントも発生します。
 ▼
 (千冴の場合のみ)千冴調教パート
 千冴の場合のみ調教パートになるのですが、体を調教というのではありません。
 彼女は経験豊富で、既にあらゆるプレイを経験済みな女の子なので、心(感情)を取り戻す調教(?)という形になります。(綾○育成計画^^;?)
 ですので主人公は、初めからどんなプレイでも選択可能です。
 心情は「無関心→興味→戸惑い→恋→愛」へと変わっていき、だんだんと恥じらっていく姿はGOOD^^;
 ▼
 1日終了。
 
 ってな具合です。


<音楽・音声>
 音楽は、MIDI。
 3枚組なのでこれ以上容量食われたら嫌なのでMIDI選択は良かったのではないかな。
 音自体は雰囲気を壊さなかったけど、記憶にも残らず・・・・評価:そこそこ。
 ただオープニングとエンディングに歌あり。
 歌は・・・良かったかな^^;(基準:私が飛ばさず最後まで聞いたから^^;)

 音声は、主人公以外ボイスあり。
 一部ボイスがなかったところがあるが(下校時のランダムイベント時)これは何故だろう?
 が、そんなには気にならず。
 割と上手かったのではないかと^^;


<CG>
 H(イベント)時の千冴と伊織の区別がつかないんですが!?(髪の色が千冴:黒、伊織:藍色)
 キャラの立ち絵時もバストアップの大きい絵で書かれている為キャラの表情が見やすくGOOD。
 ま〜ここら辺は百聞は一見にしかずでオフィシャルHPを見てやってください^^;


<感想>
 力入れて書いてしまった・・・。
 すでに45分経過。
 アップするまでは1時間30分はかかるか^^;

 SEXで始まる恋もある!
 「ツル○ク独身寮」しかり、「部屋へおいでよ○」しかり。
 これも当然ありです。
 
 導入部分が良かった。
 既にあらゆるプレイを経験済みな女の子、初めからどんなプレイでも選択可能ってあるのに、いつになったら千冴調教パートになるのだろうって思っていたけど、オープニング時の説明というか、プレイヤーをゲームの世界に引き込もうとする努力(シナリオ)は良かった。
 途中、調教ゲームにありがちのマンネリ化して作業になる時間帯が発生するも、シナリオが良かった為か集中力を切らすことなくプレイ。
 なかなかの作品ではなかったかと。
 
 しかし和姦スキーには良いとは思うけど、鬼畜・凌辱・エロ重視な人には物足りなく、かと言って萌えも強くなく、泣かせ系・シナリ読ませ系でも無く・・・と、中途半端な作品かもしれない。 しかし、作品自体の完成度と発想が良い為か、やはり全般的に評価は高めです。

 ま〜無関心なキャラクターを調教していくということで対象キャラが綾○だったらこの評価数字もぐ〜〜んと上がるのではないかと^^;

 でも、どちらかと言うと「無関心」時の千冴の方が好みな私はやはり鬼畜・凌辱スキー^^;?
 (だってだって「いいよ、好きな時に好きなところに出して。何回でもしてあげる。」ってなことをお口でも、中でも言ってくれるんだもん^^;)


<10点満点での総合評価>
 8点は十分あるな、うん^^;
 発想の勝利かな^^;?


おすすめキャラ:無関心時の緋咲千冴
TITANSから一言:「エロゲーもシナリオなのだよ!」