「螺旋回廊」MY 続編 「悠久の螺旋」 〜その3〜 マルチアングル 紫苑編
「・・・おん?・・・しおん?」
・・・・・。
「紫苑・・・。もう、紫苑たら・・・。」
僕の体がゆれている。そして何か柔らかいものが僕の頭をなでる。
ああ、いつものだ・・・。
もう少し、あと5分でいいから寝かせてよ、姉さん・・・。
姉さんが僕の顔をなでている。
「紫苑・・・起きなさい。」
ああ・・・姉さんの手が僕の頬にあたっている。
僕はその気持ちよさと安心感でまた眠たくなる。
「・・・じんさま。ご主人様・・・」
・・・・・。
「ご主人様・・・起きてくださいませ。ご主人様・・・」
僕の体がゆれている。 ・・・あれ? さっきのは・・・夢?
僕はまどろみの中から、だんだんと抜けだしていく。姉さんの声だ・・・。
あたりは・・・まぶしい・・・もう朝かな?
「ご主人様・・・起きてくださいませ。ご主人様・・・きゃ!」
僕は体を起こすと側にあった葵の髪の毛を引っ張る。
「このメスブタ! 起こす時はちゃんと咥えて、・・・口でご奉仕して起こせって言ってあるだろうが!」
僕は声を出して叫ぶ。
どうせ今、家には僕と葵しかいない。父さんは単身赴任してしまった。月にニ〜三回週末に帰ってくるだけだ。
母さんはおじいちゃんの看病でずっと泊まりっぱなしだ。たまにお昼に帰ってくることがあるけど、家よりも病院にいる時間のほうがずっと長い。おじいちゃんは峠をこしたって母さんはいっていたけれど、「今が一番大事なときだから家族の支えが必要なのです。」と病院の先生から言われてずっと付き添っている。
僕にとってはとても都合が良い。
だから家にいる時、姉さんには服を着させていない。全裸だ。ペットに服は必要ない。
それに姉さんには首輪を着けさせている。自分がどういう生き物で、誰の為に存在するのかをわからせる為だ。
「申し訳ありません。申し訳ありません。」
葵は額を床にこすりつけながらひれ伏している。
「まったく物覚えの悪いメスブタだな・・・それともお仕置きが欲しくてやっているのか!?」
僕は葵の顔をにらみながら言う。
「お許しください、ご主人様。WEBMASTER様とちゅうた様からメールがきていたもので、それで、つい・・・。」
葵は脅えた眼を僕に向けている。ふふふ、ぞくぞくしてくるな。
まったくEDENの連中には感謝している。葵をここまで調教してくれて、しかも葵からあいつを引き離してくれた。
この前のOFF会のあいつの顔といったら・・・驚きと悔しさと無力感がブレンドされたとても素晴らしい表情をしていた。あの時の気分の高揚というか優越感というか、とても気分が良かったな。
・・・・・。
ただ、昔の姉さんはもういない。姉さんの笑顔はもどらない。だけど・・・それでも・・・葵を自由にしていいのは僕だけなんだ。あいつに奪われるくらいならいっそのこと・・・
それにしても、WEBMASTERとちゅうたさんからメールだって?
昨日の夜見たときはきていなかったが・・・。
まったくWEBMASTERにも困ったものだ。夜遅くメールしてきて次の日の朝までに返事をくれっていうのだから・・・、実質8時時間もないじゃーないか。まあ、そのために毎朝葵にメールのチェックさせているのだが・・・、それにしてもかなり遅くに送ってきたのだな・・・。
僕は時計を見る、6時だ。いつもなら寝ている時間帯だ。
僕はゆっくりベットから起き上がりパソコンの前に座った。すでにパソコンは起動してあり、メールソフトがWEBMASTERとちゅうたさんからのメールの着信を告げている。
それにしてもなんなのだろうな?
僕はまずWEBMASTRからのメールを開く。
「WEBMASTERよりゆかりさんへ
こんにちは、ゆかりさん。 このたびEDENに新しいメンバーが加わることになりました。
そこで歓迎会を兼ねましてOFF会を開くことになりました。
顔見せの意味合いもあるので、なるべく出席するようにしてください。
もし出席されない場合は明日の朝までにメールをください。
日時はおってお知らせいたします。
追伸
当日は女装をしてきてください。その方がゆかりさんにとっても都合が良いでしょう。
ペットは連れてきても連れてこなくても、どちらでもかまいません。」
・・・・・? 新しいメンバー? 誰だろう? それらしき書き込みは掲示板にはなかったけれども・・・。それとも僕みたいにWEBMASTERに直にメールで遊びの依頼をした人なのだろうか? 誰かの知り合いってことも考えられるな・・・。
まあ、今は夏休みだし、断る理由も無い。新メンバーの歓迎会っていうのなら出席した方がいいだろう。
・・・それにしてもあいつ、・・・佐伯祐二司は出席するのだろうか?
・・・どっちでもいいや。WEBMASTERも葵は連れてこなくても良いって言ってるし、まあ、あいつは葵と会えなくてがっかりするかもしれないけど、その表情を見るのもおもしろいかもしれない。
それに、連れて行ったりしたらどうなるものかわかったもんじゃーない。
・・・・・それはこんなになった葵を自慢したい気持ちはあるし、歓迎会っていうイベント事なら連れて行っても良いけれど・・・今回はWEBMASTERの行為に甘えるとしよう。
「あの、ご主人様。ご主人様のモノを葵にしゃぶらせてください。上手く出来ましたらご褒美に精液を飲ませてください。お願いします。」
僕がじっと黙りながらパソコンのモニターを睨み考え事をしていたのを、僕の起こし方が悪く機嫌が悪いと思ったのだろう、葵がおねだりをしてきた。
笑いがこみ上げてくる。葵の調教もなかなかのものだ。
この前のちゅうたさんの飼ってる奴隷との競争には負けたけど、それでも自分でもなかなかのものだと思う。ちゅうたさんに言わせるとまだまだ甘いらしいけど・・・。
ちゅうたさんには奴隷の躾かたとかペットの飼い方とかいろいろ教わったし、EDENの連中・・・特にWEBMASTERとちゅうたさんぐらいになら葵を使わせて上げてもいいかなと思う。でもそれは次回だ。歓迎会というくらいだから、かなりの人数がくるのだろう、そんなところ連れて行ったら壊れてしまうかもしれない。
あはは・・・でもそんな葵の姿も見てみたいな・・・。
「葵! 僕のモノじゃーわからないだろう! はっきり言えっていっているだろうが! それとも僕をこれ以上怒らせたいのかい?」
「ああ・・・申し訳ありません。ご主人様のオチ○チンを葵にしゃぶらせてください。口でご奉仕させてください。精液を飲ませてください。お願いします、ご主人様。」
葵は何度も何度も額を床にこすりつけながらお願いしてくる。
マ○コ ケツの穴 クソ チ○ポ・・・EDENの連中が、そして人間以下の生き物を自覚させる為に僕とちゅうたさんが教えた言葉・・・。
僕の表情が緩んだからだろうか、葵は少し安心したような表情を見せる。
「葵がそこまで言うのなら仕方がないね。でも昨日、さんざんしゃぶらせてやったからな・・・足の指でもなめとくのだな。」
「ああ・・・ありがとうございます、ご主人様。葵はご主人様にご満足いただけるよう、一生懸命ご奉仕させていただきます。」
そういうと葵は四つんばいのまま足元に近づき僕の足の指を一本一本丁寧にしゃぶりはじめた。
僕にしゃぶっている音が聞こえるように唾液を含んで咥えたりしている。
僕は含み笑いをする。
「葵、僕の足の指はおいしいかい?」
「はい、ご主人様。とてもおいしいです。ずっとおしゃぶりさせてください。」
僕は上機嫌で今度はちゅうたさんから届いたメールに目を通す。
「よう、紫苑。ひさしぶりだな。ちゅうただ。
おまえにも届いていると思うが、今度新しいメンバーが入ってくることになった。
それで今度EDENで歓迎会を兼ねてOFF会を開くことになったのだが、俺が幹事をやることになっちまった。
日時は決まってないが場所は例の倉庫らしい。
そこでだ。おまえに頼みたいことがある。
時間よりも早く来て準備を手伝って欲しいんだ。 まあようは荷物運びだな(^^;)
おまえんとこの葵も借りたい。その方が早くすむだろう。
ブタの手もなんたらっていうやつだな(^^;)
それじゃーな、当日会えることを楽しみにしているぜ。」
・・・・・。笑いがこぼれる。今度の食事はマシになるのだろうか。
いままでOFF会といってもやっていることは女を犯すことなので食事といってもコンビニ弁当くらいだ。飲み物もビールなどのお酒だった。
作る場所も、作る人もいないのだ。当然の結果だ。ただ、
「あの連中は・・・酒はかなり飲むからな・・・」
僕が呟いたことに反応したのか葵の奉仕が止まった。
僕は机の下に這いつくばっている葵を見ると葵をそのまま蹴った。
「も・申し訳ございません。」
葵はそう言うとまた足の指をしゃぶり始めた。足の指の間に舌でしゃぶったり指を口に入れ吸ったりしている。
僕はまたパソコンモニターを見つめる。あの連中は酒だけは飲む。その買出しと荷物運びなのだろう。僕はEDENでは最年少なんだ、それもしかたないか・・・。いままでやってなかったし・・・。
僕はパソコンにメッセージを打ち込む。もちろんちゅうたさんへの返事だ。
「ゆかりより ちゅうたさんへ
おひさしぶりです、ちゅうたさん。
私にもWEBMASTERからメールきました。今はどうせ暇なので僕も出席します。
>そこでだ。おまえに頼みたいことがある。
>時間よりも早く来て準備を手伝って欲しいんだ。まあようは荷物運びだな(^^;)
>おまえんとこの葵も借りたい。その方が早くすむだろう。
>ブタの手もなんたらっていうやつだな(^^;)
ええ、もちろん手伝いますよ。日時が決まったら何時に行けば良いかまたメールください。
ただ、今回葵は連れて行きません。WEBMASTERにも今回連れて行かなくて良いと言われていますので今回は勘弁してください。
それよりも新メンバーって誰なんでしょうね? 掲示板にもそれらしき書き込みはありませんでしたし、ちゅうたさんは何かしっているのですか?
ちゅうたさんとはまたどこかで二人(とペット二匹^^;)でお逢いしたいですね。ちゅうたさんからはいろいろ教えていただきたい事がたくさんあるので(^^;)
それではまた。」
僕は送信ボタンをクリックする。
それにしてもちゅうたさんが葵を連れてこいだなんて・・・。葵の調教にはちゅうたさんにも手伝ってもらったから葵がどんなになっているか知りたいのかもしれないし、本当にただの荷物運びなのかもしれない。
それとも、ちゅうたさんは香乃を連れて来るだろうから香乃に人気が集中するのをさける為かもしれない。
まあ、ちゅうたさんは僕を弟のように可愛がってくれる。教わりたいこともある。利用できるうちに利用させてもらうさ。
「葵! もういいぞ。」
葵は口に咥えていた指をはなし、
「ご奉仕させていただいてありがとうございます。また葵におしゃぶりさせてください。」
・・・・・。
「朝はどうやって起こすか覚えているだろうな。」
「はい。ご主人様のオチ○チンを葵の口でご奉仕させていただきます。」
僕は葵の口上を聞くとそのままパソコンの電源を切り、ベットへと向かった。
目は覚めてしまったが、それでもベットの中に入ると眠気が襲ってくる。
僕は眠る・・・。昔の姉さんの夢を見る為に・・・。
続く。