日時: 2007年07月27日(金)〜07月29日(日)
天候: 晴れ、ときどきガスの中
同行者:達観
<ルート、通過時刻>
通過時刻 |
ポイント名 |
コメント |
1日目 |
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6:14 |
便ヶ島 |
けっこうな登り |
10:06 |
薊畑 |
10分ほど休憩 |
11:50 |
聖岳 |
登りは疲れた。20分ほど山頂にいた。 |
16:28 |
百間洞山の家 |
なかなか苦労させられるが楽しい。 |
2日目 |
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5:34 |
百間洞山の家 |
百間平はこの世の楽園。 |
7:41 |
赤石岳 |
歩きやすく快適な登り |
10:46 |
荒川中岳 |
荒川小屋で休憩。登りは一面お花畑 |
11:40頃 |
悪沢岳 |
悪沢岳はでかくて遠く見えるが快適。 |
12:30頃 |
荒川中岳 |
悪沢岳や荒川中岳でのんびり休憩 |
15:10頃 |
高山裏避難小屋 |
荒川岳からのカール上部は危険なザレ |
3日目 |
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4:40 |
高山裏避難小屋 |
樹林帯でつまらない。 |
記憶にない |
小河内岳避難小屋 |
途中からとても面白くなってくる。 |
記憶にない |
三伏峠小屋 |
烏帽子岳はガスの中。展望きかず残念。 |
11:10頃 |
鳥倉林道入口 |
下り初めは歩きづらい。三伏はなぜ人気ある?? |
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参考までに
駐車場: |
便ヶ島に30台ほどアスファルト。ちょっと歩いてキャンプ場トイレがある。 |
温泉: |
鹿塩の湯(時間がなくて入れなかった) 問い合わせしたら入浴のみで700円 1日に入れる人数が決まっているので当日の宿泊者の数を見てから日帰り入浴の人数を決めるらしい。 |
■山行の計画
昨年のうちから、この時期は北アルプスの早月尾根から剣、薬師岳と決めていた。
しかし7月5日には痛風が発症(イタタ・・・)、それからはまったく運動していないので、行程も長くエスケープルートもないこのコースは断念して違うところへ行くことにした。
椹島からのんびり悪沢、荒川、赤石、聖と行って、3日目は椹島に9:30頃降りてくるようなプランを練り、荷物も積んであとは行くばかりだというときに知ったニュース、台風4号の影響で畑薙が通行止!!。
急遽、北アルプス方面に代替案を探すが南南アルプスも魅力には抗いがたく、このルートにした。
本当は早川町にぬけたくていろいろ考えたが、早川に車を置きにいく時間や、便ヶ島に車を取りにいく時間が次週にはとれないので、つらいスクーター作戦にしたが、やっぱり車の回収が困難だったな。
もし一日目調子がよく、百間洞の先の赤石避難小屋まで着いていれば次の日には三伏峠小屋まで行くことが可能なので、朝の2時頃に出発して塩見岳を往復する欲張りプランも考えたが、出発する前から早くもこのプランは見事に崩れさったのだった・・・。
■山行の記録
-- 出発前夜 --
仕事が終わってからたくちゃんとお風呂に入ったりして達観の家を9時30分頃出発した。
松川ICまで高速道路でいけば早いのだが、お金をケチってR152を走る。うわあ狭くて走りずらいぜ!。(これがすべての失敗か・・・)
ようやく1:30頃三伏峠への登山道入り口にスクーターを置く。そこから便ヶ島までが長いのなんのって・・・
便ヶ島に着いたのが3:30頃、もうヘロヘロである。疲れたー。
便ヶ島はトイレのあるキャンプ場とアスファルトの駐車場の2箇所駐車するところがあるのだが、トイレのあるキャンプ場のほうは車中泊でも一人500円とられるとのこと、ここは聖への登山道がある突き当たりを左に行った駐車場にとめよう。トイレまでも歩いて2〜3分くらいだ。
5時前には出発予定であったが、睡眠時間が1時間では辛すぎるので6時出発に切り替えて寝酒を少々飲んで寝る。
-- 1日目 --
5:20頃に起きて支度をして6:12に出発する。
楽しみにしていた西沢渡の渡しを籠にのって渡渉する。
これに2人で乗ってロープを引っぱって渡渉
こんな感じ。
薊平までは順調にいく。ペースもよく脚の痛みもちょっとだけ。こういうバカ登りは得意だが、無理をせず
にゆっくり行く。
薊畑10:06
しかし聖への取り付きの急登で大失速。痛い足とは反対側の脚のふくらはぎに激痛が。無意識でかばっていたんだな。
この山の行程で唯一達観に後ろからストックで突つかれた。
11:50聖岳山頂に到着。うわあ赤石岳がでかい!この山域の山はどこも圧倒的なでかさだな。
ここから今日宿泊する予定の『百間洞山の家』の赤い屋根がはるかむこうに見える。
今からいく道程がすべて見えるが先は長いぞー。
↑
おいらはこういうのを大好きだったりする。
聖岳山頂では話好きのおじさんにつかまってしまい12:18出発
途中で聖岳を振り返ると視界のほとんどが聖岳というポイントがあり、スケールの大きさにあらためて驚く。
さて、ここからは楽勝かと思っていたが以外に手ごわい。兎岳や小兎岳、中盛丸山登り降りなど、トラバースしていればずいぶん楽なのだろうがすべて直登ルート!一般登山者はかなりキツそうだ。
これらはどこか途中で撮った。やい!雷鳥!手を伸ばせば届くところにいるなら食っちまうぞお!
兎岳山頂。形も景色もよい。ちと手ごわい。
百間洞山の家には16:30頃到着した。
百間洞山の家の脇は清流が流れていて水浴びが気持ちいい。体を洗うが冷たすぎて心臓が止まるかと思った。
「カバの行水か?」と達観は言っている。
百間洞山の家は揚げたてトンカツが名物と聞いてはいたがジュージューいっている。おいしそうだ。
達観は焼酎を1リットル持ってきたのだが、昼間は荷物が重かったので、明日軽くなるようにとやたら勧めてくる。少ししか残らなかった・・・。
前日は1時間30分くらいしか寝ていないので7時には寝る。
-- 2日目 --
2人とも爆睡で4時にはすっきり起きる。
ここの小屋は食事にはこだわりをもってやっているようで朝食もうまかったなあ。小屋のあちらこちらに注意の張り紙が多すぎるのには閉口したが。
しっかり食べてから5:30すぎには出発。
赤石岳の登りは快調だ。疲れもあまりないし体調もいい。抜けるような青空のもと赤石への登りはまさにこの世の楽園!百間平の風景は気に入ったなあ。
大沢岳方面。黒い影は赤石岳
ダイヤモンド赤石を狙ってみるが暗いだけ
百間平から見る。どこだっけ(汗
百間平から見る聖岳
幸せなひと時である。ここに来ることができたこと、また、ここに来させてもらった家族にも大きな感謝をして、日常を過ごしていきたいと思うときであった。
赤石岳に登るとそこは絶景中の絶景、聖はバカでかいし今からいく荒川方面もへの道も気の遠くなるほど遠く、わくわくしてくる。
荒川小屋へ下り、荒川中岳へ登る。途中ではお花畑が満開である。これほどの規模で咲いているお花畑は初めてかもしれない。花の名前はまったく知らないが・・・
ここで携帯の電池切れ。最近では通過時間をメモするのが面倒なので携帯で撮影した時間をあとから見て記録するのだが、ここからは通過時間は記憶でしかない。
さて、ここでザックを置いて悪沢岳まで往復だ。悪沢岳は圧倒的な迫力だ。達観は「悪そうなやつはたいがい図体がでかい」とか言っている。悪沢岳は貫禄あるしお花畑は満開だし気分がいい。
荒川中岳から悪沢を見たときにもでかさに驚いたが、悪沢から中岳をみてもでかいなあ。荒川前岳をすぎて、カールを下る。ここで達観大失速(w
高山裏避難小屋に3:00頃到着したのだが、次の小河避難小屋まではコースタイムで3時間ちょっと。急げば2時間ちょっとで行けるのだろうが天気がちと怪しいのでここまでにした。
さっそく一杯やりだすと、スコールのような豪雨がきた停滞で正解だったか?
やることといったら飲むくらいしかないので、ビールを飲んだあと、おいらの持っていったウイスキー300mlをたちまち飲んでしまう。「山での酒は効くはずなんだが今回は効かないなあ」なんて2人で言いながら日本酒3合づつ飲んだ。7:30には就寝。4時間は飲んでいたのかー。最後の一杯は余計だったような気もしたが・・・・
-- 3日目 --
朝は4:00に起きる。2人とも少し具合が悪かったなあ。やはり最後の一杯は余計だったようだ。
4:40過ぎにヘッドランプをつけて出発、樹林帯の中はまだ暗い。
行く前は、三伏峠からのこのルート、こんな道を通る人がいるのかなーなんて思っていたが、なかなかどうしてよいところだ。小河内岳は形もよく展望もよい。頂上までハイマツに覆われていい雰囲気だ。3日目の行程は勉強不足でまったく期待していなかったが、思ったよりいいところ。
三伏峠には8時頃だったか?多くの人で驚かされる。塩見岳に上るふうにも見えないのだが、日本最高地にある峠ということで、どうも峠が目的で登る人が大半のようだ。
スクーターまでたどり着き、着替えてから走り出す。
さて、ここからがたいへん、あぶない中年がスクーターに2人乗り。ちょっと改造してあるので吸排気音はでかいし、達観の格好は、おばさんヘルメットにサングラス、作務衣という・・・恥ずかしいなあ。
便ヶ島入り口近くの食堂で達観はビールでご機嫌。おいらはひたすら車を回収に。
帰りは飯田市にでて、高速道路で帰った。
-- 振り返ってみて --
今回の山は、聖、赤石、荒川三山と日本でも屈指の名峰なので期待していたが、予想をはるかに上回る良さであった。しかもそれだけでなく、いままであまり名前を知らなかった兎岳、小河内岳、百間平がとくによくて驚いた。
天気にも恵まれ本当に楽しい3日間だった。
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