・7月12日(月) 夜 べクス


明るいうちに到着した、(あぶないめには合ったけど)事故は起こさなかった。それだけでも嬉しく思っていた私たちですが、
このホテルに入った途端それまでの苦労なんかいっぺんに吹き飛んでしまいました。

昔この地方を治めていた領主様のお屋敷を改築したというこのホテルは、たくさんの花で飾られたテラス、蔦の這う壁、
小さくて素朴な建物、ソファも窓も洗面所の流しまでもが優雅で、しかし派手ではなく落ち着いていて、それはもう素敵なところだったのです。

      

もうだいぶ遅かったのですが夕食が始まるのが8時からだったので、シャワーを浴びることはできました。
ちなみにこの季節のこの地方では暗くなるのは 9時半過ぎくらいです。

夕食はテラス(上の写真左から2枚目)でいただくようになっています。各テーブルにはキャンドルが灯され、
日中の暑さが納まって涼しい風が吹くようになっていました。メニューはいわゆるフランス料理のコースなのですが、
最初から食べきれるはずもないので、いくつかの単品とワイン、デザートのみを注文しました。食前酒のシャンパンが喉越しよく、
しっかりした味わいを持つのに料理に対してでしゃばらないものでとてもおいしかったです。
この晩私の注文したのは魚料理だったのですが、香草の独特の香りが効いていてとてもおいしい。ただ、魚だと気づかずに
赤ワインを注文してしまっていたのですが、これは少し渋みが強いと思いました。

ホテルは川のほとりに建っており、翌日散歩して気がついたのですが道路からさほど離れていないのに車の音は全く聞こえないし、
とても静かなところです。また、村には時計塔があって、毎正時と30分に鐘が鳴って時刻を知らせています。

(ホテルの部屋から時計塔を見る)

夕食を食べているうちにあたりは夕闇に包まれてきました。一度ホテルのマネージャーがテーブルにやってきて、
部屋は気に入ったか、どちらから来て滞在後はどこへ行くのか、など話しをしました。滞在中近郊をドライブするのなら
地図があるから是非相談してください、と言ってくれました。

私はワインのアルコールがかなりまわってきたことを感じていました。車を走らせている間かなり緊張していたので、
それまでほとんど何も食べていなかったのですから。さすがに疲れがでてきたのでこの晩は食事の後すぐに休むことにしました。

不安なめにもあったし初めての国での長距離のドライブにかなり疲れ、大変な思いもしましたが、それでもここへ来たかいがあった。
私たちはそう思っていました。このホテルで3泊する、これが今回の旅行の一番の目玉だったのですが、
期待以上に素敵な建物と環境、そして気さくで親しみやすいスタッフにすっかり満足していたのです。

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