ある日突然・・・・

その日は、突然やって来ました。
新築の家に入居後、2週間。

ク−ルの身体に異変が起こります。
2週間も嘔吐・下痢症状が続きます。近くの小児科では「夏風邪でしょう」と、胃腸薬が処方されました。
お腹の具合が良くなり、学校へ・・・・しかし、あまり気が進まない様子。
大好きな担任の先生に「先生なんか、だっいっ嫌い!!」と繰り返す始末。先生と何度話し合ったか・・・・

それまでのク−ルは、学校行事中心に過ごしていた。何でも頑張ってやり抜く、プライドが高く、正義感に燃えていた。どんな事にも弱音を吐かず、立ち向かっていく子だった。

家でも引っかかる問題行動が見られた。
何でもない事に腹を立てて、ホット・ワンバク天使に当たり散らす。
朝起きる事が辛く、機嫌が悪い。

ある日、お風呂で気が付いた。
全身に出来ている湿疹・・・と言うより吹き出物。水疱瘡のように赤く腫れている。
聞くと「最初に痒いなぁ〜と、思ったらアッという間に・・・全身に出来ちゃったよ」

慌てて食物アレルギ−でお世話になっている病院へ

 

ワックスが引き金に・・・・

新築・・・・学校でのワックス塗り・・・・

たくさんものが蓄積し、引き金となり化学物質過敏症になってしまった。
今思うと胎内暴露したシロアリ消毒・・・・ここからク−ルの、CS人生が始まっていたのかも知れません。

とにかく、事の詳細を担任の先生に伝え、いろいろ対応をお願いしました。
しかし私も知識が乏しかった事、先生も理解できていなかった事・・・・などがあり・・・・問題続出。

「ワックスの塗布はしないで下さい」と、お願いをすれば・・・・天使の教室の塗布は中止。
しかし、他の教室は塗布しているのです。
空気はどこの教室も一緒なのに・・・・

学校の対応
  
我が家の天使達の経験から、学校生活を振り返っての注意点です。

この色文字は・・・・
天使一家 ク−ル・ホット 在籍中学校での対応事例です。 

 

学校施設整備 ・ 清掃編
ワックス
教室・体育館供に基本的には塗布しない。
どうしてもという場合は、有害物質を含まないモノが望ましい。教室は塗らずに対応する。しかし、体育館の場合は滑り止め効果がなくなってしまい、危険を伴う。やもえず塗布した場合、塗布場所への入室は控えた方がイイと思う。
CSを発症している児童への対応は難しい。数種確認したが合う物が無かった。
掃除用薬剤
ガラス拭き・トイレなどの掃除用薬剤は、極力使用せずに対応してもらう。
ガラス拭きは新聞紙などで対応すると、ガラスにインクの成分が付着してしまうので、注意が必要。
炭酸水を霧吹きに入れ使用すると、とても良く汚れが落ちる。校内のガラスならば、水拭き・乾拭きで十分対応出来る。
業者が入っての掃除には要注意。業者の掃除にも薬剤は何も使用していない。
トイレ芳香・消臭剤
使用しない。
市販のモノは、リモネン・パラジクロロベンゼンが使用されているので要注意。
匂いを分解する効果のある「バ○オ○リ○」を使用しています。
パソコン室
日常的に換気の励行。プラスチックの可塑剤・チップの洗浄薬剤などが問題。
CS児童は入室は困難ではないか。電磁波の影響も心配。
パソコン室の改修・パソコン・机・椅子の全面入れ替えがあり、二人とも入室困難。有害化学物質の吸着の為に、炭などを教室内に置く。今まで閉め切っていたドア・窓を常時開ける対策を取っている。この対策の問題点。校舎全体に揮発臭が広がってしまい、CS児童が在籍していると難しいと感じる。


保健室・理科室
美術室
技術室(木工室)

各教室とも換気の励行。
CS児童は入室は慎重に。
保健室では、ファンヒ−タ−の灯油スト−ブの使用を辞め、エアコン・ガススト−ブに切り替える。
     机・椅子

員の新品購入は、気をつけた方が良いと思う。濃度測定をし安全基準の品物でも、数がまとまった時・・・やはり揮発物質が多くなると思う。
CS児童が在籍するクラスでは、新品の搬入を控える。

学校によっては、年度末机の上をベンジンなどで、拭いて綺麗にすると言う作業を行っているようです。これって必要でしょうか?

教科書・ワ−クなど
年度末、教科書の梱包を外し風を通し、インク・紙などの有害化学物質の揮発をさせる。生徒に配布時、直射日光に当てるなどの対応を促す。
校庭樹木・花壇
毛虫などは剪定や手摘みで対応。農薬・除草剤などの薬剤散布はしない。
校庭の花檀なども、化学肥料の使用はやめる。

 

教 材 編
墨 汁
墨汁には、防腐剤などが含まれているようです。
今まで通り、墨を擦り授業に使用するとよい様です。
木工製作
使用する材料の確認。窓が開けられる季節に、作業の時期変更をお願いする。
今の製作予定時期は冬が多く、窓が閉め切られスト−ブを使用する環境。これでは教室内にいろいろな物質が充満してしまう。
材料の保管は、普段使用しない場所に。
ニス・ツヤだし
天然素材のモノを使用する。
塗布は木工室などを使用し、作品を教室に持ち込まない。
換気は必死。
絵の具
アクリルガッシュ
ポスタ−カラ−
学校全体で「天然絵の具」での対応は難しいのでは・・・(価格が一般のモノよりも高価)。(*)CEマーク・(*)APマークが付いている商品を選んでもらう。但し、これを使用したからといって全く安全という訳ではありません。窓を開けるなど、換気の励行は欠かせない。
マジック
教室などで、使用する場合は退室。
使用中は窓を開けるなど、換気の励行は欠かせない。
教科書・ワ−クなど
年度末、教科書の梱包を外し風を通し、インク・紙などの有害化学物質の揮発をさせる。生徒に配布時、直射日光に当てるなどの対応を促す。

 

身の回り編 
 
** これらが一番の大敵かもしれません。**
化粧品・香水
トニックなど
先生方の使用する化粧品・香水・トニック・ポマ−ドなど、CS児童でなくても子供達は敏感に感じ取る。コンプレックスや習慣といったモノもあるが、やはりそこは集団生活の場。なるべく控えて頂けるよう、お願いするしかない。しかし、普段使用している匂いは衣類に染み付き、学校現場で付けていなくても匂いは漂ってしまう。
合成洗剤・柔軟剤
先生・生徒、殆どの衣類が合成洗剤で洗濯されている。界面活性剤・香料が漂う。これにはさすがに対応しようがない。学校から帰宅した衣類は、全て吸着し異臭を放つ。校舎全体が合成洗剤臭で包まれているかのようだ。
シャンプ−・リンス
今のシャンプ−・リンスは香料が強い。この異臭はかなり辛い。
界面活性剤も含まれている。
石けんシャンプ−・リンスを使用しても、原料・香料等に反応し使用出来ないことがある。
煙 草
校内は健康増進法の設定で「禁煙」と、なった。
しかし、以前、喫煙場所になっていたところは煙草臭が染みこみ、とても苦しい。愛煙家の方には悪いが、会話中にも煙草臭が気になってしまう。
日焼け止め・リップ
制汗スプレ−
消臭スプレ−など
学校の校則では使用禁止だが、生徒は隠して持参している。年頃だから仕方がないが、狭いトイレで“シュ−シュ−”振りまき使用する。CS児童は同じトイレに入ることが出来ず、来客用や職員用のトイレを使用することになる。

殆どのモノに香料が入っており、甘い香りが漂う。
これもいろいろ混じり合い、苦しい。
体育着
天使達は衣類(数回洗濯して使用可能)に余り反応しないが、体育着などの衣類が着用出来ないCS児童も多い。
制服・背広・ス−ツ
衣類の問題もあるが、ドライクリ−ニングの溶剤が刺激臭となる。
特に学期明けは、生徒の殆どが、クリ−ニング済みの着用となるのでかなり辛い。
運動靴など
玄関の靴箱に並ぶ運動靴・上履き・・・ビニ−ル臭が立ち込めている。天使の学校では、昇降口に300足が並ぶ。染みこんだ汗や、土の匂い・・・いろいろが複合している。まずは玄関前でマスク着用が必要。
文房具
えんぴつ・シャ−ペン・消しゴム・ノ−ト・ボ−ルペンのインクなど、様々なモノに『香付き』が販売されている。CSを発症してしまった先生の中には、この香に反応してしまい、体調悪化してしまう。

材料のプラッスチック(可塑剤など)や木材・えんぴつの芯・紙などでも、反応してしまう。自分自身で、使用出来る物を探すしかない。これらの物を、他の生徒が持っていても反応してしまう場合もあるので、注意が必要。

 

 

 

(*)CEマーク
欧州連合域内で販売される、安全や健康を保護する安全規格に合致した製品に付与されるマークです。
(*)APマーク

ACMI(米国画材・工芸材料協会)により定められた評価基準に適合した、人体に対して害のない製品に付与されるマークです。