*** 「化学物質過敏症」という病気をご存じですか? ***

この病気の特徴の一つに、アレルギ−などと比べても、はるかに少ない量の化学物質に反応すると言う事です。

ホルムアルデヒドの室内空気濃度指針値は0.08ppmですが、それより低い濃度で反応するのです。

重症になり、多種類の化学物質過敏症に反応する様になります。

「多種類化学物質過敏症」、略してMCSの患者は、身の回りのあらゆるモノから刺激を受けてしまいます。

 

《 どうして?? 》

化学物質過敏症を発症した時は、何が何だか判らずに過ごしてきました。

今になり冷静に考えると、いろいろな事が判ってきました。

発症に至るまでには、赤ちゃん・・・胎児・・・そのお母さんにまで及ぶのです。

私たち家族が発症した「切っ掛け」は、自宅の新築です。

しかし、これは「切っ掛け」です。これまでの生活で、沢山の化学物質を体内に蓄積してきたのです。

Total Body Load (ト−タルボディ−ロ−ド)身体総負荷量と言う言葉があります。

現代人は、呼吸・経口・皮膚・目・鼻を通じて、化学物質を取り入れています。そうして化学物質を蓄積しています。

例えば身体をコップにたとえます。 コップに有害物質(水)を入れ、コップの水が一杯になると、水が溢れ出します。

水が溢れた時、このとき原因となる化学物質による反応が出るとご理解ください。

 

症状を誘発するモノ・・・

建材 合板・塩ビ・塗料(トルエン・キシレンなどを含む)・防炎処理カ−テンなど
農薬 防虫剤・殺虫剤・シロアリ駆除剤・畳の防虫シ−ト・蚊取り線香・農薬使用食品など
芳香剤 トイレ用パラジクロロベンゼンなど
インク 本・新聞・マジックやサインペンなど
塩素

水道水・プ−ルの消毒

その他 煙草・香水・香料・整髪料・ドライクリ−ニングされた衣類・合成洗剤・食品添加物など・・・・

書き始めると切りがありませんが、あらゆるモノに反応するのです。

今では大気汚染も原因の一つではないでしょうか?
森林・農作物保護の目的で、大量の薬剤を使用しています。
有人・無人ヘリコプタ−による農薬空散は、日本各地で行われているのが現状です。
薬剤散布後の残留濃度も高く、大変に危険です。

主な症状として・・・

自律神経症状 めまい・疲れやすい・発汗・手足の冷え
神経症状 頭痛・イライラ・うつ・不眠・不安・キレやすい・集中力の低下・思考力の低下
記憶力の低下・言語混乱・幻覚
神経筋症状 筋肉痛・関節痛・肩こり・運動障害・腰痛
感覚器症状 視力の低下・ピントが合わない・目の疲れ・鼻血・臭覚脱出・聴力低下
呼吸器症状 鼻づまり・咳・痰・喉の痛み・呼吸困難
消化器症状 下痢・便秘・吐き気・腰痛
免疫症状  風邪を引きやすい・アトビ−性皮膚炎・蕁麻疹・喘息
泌尿生殖器・婦人科症状 頻尿・排尿困難・性器不正出血・生理不順

 

《 化学物質過敏症(以下CSと表記)の子供達は・・・》

現在、不登校の子供達も増え続け、文部科学省も対策に乗り出そうとしています。
しかし、虐めや学業不振などと言った理由で、「不登校・登校拒否」をしている子供達ばかりだとは考えにくいです。

いま、子供達の置かれている環境を見直していかなければ、取り返しの付かない状態になってしまいます。

子供達のCSは急増し、学校生活もままならない子達がたくさん居るのです。

いわゆる《シックスク−ル》です。

原因として、学校での新築・改築・改修工事・学校の床ワックス

トイレの芳香剤・樹木への殺虫剤・除草剤・絵の具・墨汁など・・・があげられます。

ご家族も本人も気が付かないうちに発症しているケ−スもあります。
毎日の様に『体調不良・倦怠感』を強く訴えているお子さんは居ませんか?
学校行事を体調不良と照らし合わせいてくと、意外な事実が見えてくる事もあります。

例・・・頭痛・倦怠感・鼻血といった症状が起こる。予定表には『ワックス掛け』と書いてある。

少しの気配りで、重症にならずに済む事もあるのです。

しかし、「全て学校の責任」と言っているのではなく、
子供達の日常生活も大きな原因の一つとなっている事は間違えがないと思います。
自宅の新築・新車購入・シロアリ駆除剤使用・食品添加物の摂取・・・そして、近隣での薬剤散布ではないでしょうか?

人は環境化学物質を呼吸器から83%、食物から7%取り込むそうです。

如何に「空気が大事」と言う事が判ります。
良い空気も悪い空気も関係なく、毎日約2000gを吸っているのです。

まずは、親である私達が、子供達の健康にどう取り組んでいくかが問題なのです。

でも、教育現場では、全くと言っていい程、対応がなされていない現実。
『勉強したい』と言う、CS患者の子供達の声を耳を傾けて下さい。

CSという病気が理解されない為に、いじめや中傷を受けている子供達も居ます。
義務教育期間中にも拘わらず、何の対応もして頂けないのです。
進学したくても、受け入れて下さる学校がありません。

現時点では、養護児童・病弱児童にも該当しません。


そんな子供達のために私達大人は「何か出来ないだろうか?」
                   「何かしなくっては・・・」


そんな思いの中からこの「天使の一歩」というベ−ジを作りました。

沢山の方にCSの子供達の現状をご理解いただき、現場から声を出して頂きたいです。

少しずつですが、いろいろな所で活動が始まっています。
悲観するのではなく「まず一歩」を踏み出して・・・

私達患者が、化学物質と上手に付き合っていく努力も必要なのではないでしょうか?

『人間リトマス試験紙?』と呼ばれる程、環境に敏感なのですから・・・
そしてCSを発症したからこそ、現状の危険に気が付いたという事があります。
今まで知らない事が多すぎました。

化学物質過敏症を発症し、生活の中で、困っている事が沢山あります。

ひとりより二人・・・三人・五人というように、

沢山の声が集まる事により、不可能な事でも明るい方行に歩いていけるのではないでしょうか?

『つらいのは自分だけ』と思っている方
化学物質過敏症を発症して、いろいろな問題にぶつかり、
たくさんの方が悩んでいるのです。

まず、一歩を踏み出してみませんか?