ヘビィメタルウクレレ


Johnson
リゾネータウクレレ「リゾタラ」


◆ボディ
  スティール
◆ネック
  マホ(?)
◆フィンガーボード
  ???
◆チャームポイント
  キラキラ輝くニッケル鍍金ボディ

天邪鬼で王道が嫌な僕は、昔むかしのギター小僧の頃からピカピカのリゾネータギターが欲しかった。しかしその頃はどこでそんな変なギターが売ってるのかわからなかった。う〜ん、、、という感じで今に至っている。今はインターネットで検索すりゃ売ってる店も沢山出てくるし、オークションサイトでも結構流通しているけど、手に入りやすくなれば意外に手を出さないもの。でもリゾネータのウクレレは違う。Nationalのヴィンテージリゾネータウクレレは今でも喉から手が出るほど欲しい。見つけたらムリしてでも即ゲット!な勢いである。

そんなある日、大阪の「Stringphonic Guitar Company」でコイツのプロトタイプを見せてもらった。細かい作りは雑だが、異様なオーラを漂わせていた。聞けば数ヵ月後に売り出されるらしい。その日を指折り数えた。で、店に数本入ってきた当日、仕事を適当に終えてStringphonic Guitar に直行。全てを試奏しボディ、ネック、ヘッド、肝心のリゾネータ等々を比べまくった結果、我が家にやってきたのが「リゾタラ」だ。

チャイニーズのくせにジョンソンという名の憎いヤツ。ピカピカのメタルボディは、のこぎりオーケストラでの伴奏で使うにはぴったりのビジュアルだし、夏の風呂上りに抱えると冷たくて最高に気持ちいい。これだけ厳つい風貌だけど音は鼻づまりで間抜けな感じ。そこがいい。
重いのでエンドピンを付け、奥さんお手製のストラップで首からぶら下げ、貼り付けピックアップでアンプでも鳴らせるようにした。このピックアップがまた最高。リゾネータ部に貼り付けるタイプにマイクもフィッシュマン等から出ているが、案外リゾネータの音にならない。しかしこのマイクは、音のレベルが大きいので、リゾネータそのものでなく「蓋」に貼り付けても十分に音(っていうか蓋に伝わる振動)を拾ってくれる。ギブソンSGのヴォリュームノブを取り付けて、更にロックな顔になったのが、またまた良い。グー!。これにペダルワウをかませてアンプで歪ませブルースっぽくグァングァン遊んでいるうちに出来たのが迷曲「ヒゲオ」だ。

正直なところ、買ったそのままの状態で即ライブに使うのは無理だったので、かなり調整した。特にリゾネータは弦のテンションで押さえてあるだけなので長い間立てておくとリゾネータが下に下がりチューニングが狂うこともあった。色々な弦を張っては変え、リゾネータの位置を動かし、ようやくベストポジションを見つけた。ペグは全く話にならないのでゴトーのヴィンテージっぽいのに取り替えた。これもチューニングが安定する要因になった。ネックはしっかりしているがフレットは微妙。ハイポジションまで使ったウクレレソロには不向き。でも、そんな所も気に入って使ってるのでNO問題。今や僕のライブには不可欠なヘビィメタルなヤツである。

しばらく関西の楽器屋でも数件売っているのを見たしオークションにも流れてたけど、最近見ないなぁ、と思っていたら代理店が輸入を止めたらしい。えーーー残念!