おゆみ野ふれあい公園

(注)本記載内容は、公団のHP及び土地区画整理事業竣工記念冊子を主体に作成しています。

 「おゆみ野ふれあい公園」は、京成電鉄千原線「学園駅前」の東南約100mに位置する敷地面積約4,000uの街区公園で、散歩道や緑の木陰、アップダウンのある遊び場など、変化があって楽しい公園です。


おゆみ野ふれあい公園Map(公団HPより)


 平成12年3月、千葉市と都市公団により完成した「おゆみ野ふれあい公園」は、近くの扇田小学校の児童との協力によりできた公園です。文化財の貝塚を保存し自然地形を大切にした公園には、現地の自然観察やグループ討議などの中でうまれた、とんぼ池、落ち葉プール、トーテムポールなど小学生のアイディアがいっぱいつまっています。
この小学生が参加する公園づくりは1999(H11)年4月からスタートし、翌年3月25日に完成式が行われました。

 公園ができたあとも、扇田小学校内に「公園委員会」が設置され、地域のボランティアの人々とともに、花壇の整備や清掃など維持管理が行われています。
 この公園を守り続けていきたいという小学生の思いは「公園憲章」として園内に設置され、2000(H12)年11月6日、おゆみ野ふれあい公園で「公園憲章」の設置式が催されました。
この公園憲章は、これからもみんなで公園を大切に守っていって欲しいとの願いをこめて作られたものです。当日は、都市公団の関係者、公園での清掃や水やり活動を行っている小学生、地元ボランティアのみなさんが集まり、公園憲章のモニュメントの除幕式設置式と記念植樹が行われました。

 この「おゆみ野ふれあい公園」の取り組みが評価され、2000(H12)年12月に建設省(現国土交通省)より「対話型行政推進大賞」を受賞し、12月19日に表彰式とシンポジウムが行われました。

おゆみ野ふれあい公園-公園憲章
公園憲章(2003.4.29)
●公園憲章●

わたしたちのおゆみ野ふれあい公園で育みましょう

植物のにおいを楽しむ鼻

公園をピッカピカにする手

生き物をやさしく見つめる目

小鳥のさえずりを楽しむ耳

みんなと仲良く語り合う口

自然のすばらしさを感じる心


公園中央部にある公園憲章に以下の文章が記載されています(2003.4.29)

 ふれあい公園を作るようになったのは、私達の街づくりについて考えたことがきっかけです。
公団の方々が「子供達のアイディアをとりいれた公園を作りたい」という話をもちかけてくれました。私達は一生に一度あるかないかのビックチャンスに驚きと喜びでいっぱいでした。
 じっさい、その公園予定地にいってみると、ナナフシやシジュウカラ、ムクドリ、ハクセキレイなど、自然の生き物がたくさんいました。
 私達はこの自然を生かした公園を考えることにしました。また赤ちゃんからお年寄りまでが楽しめる公園をめざしました。「人と自然にやさしい公園」をキーワードに、みんなで力を合わせてアイディアを出しました。地域の人達など大人の人の力も借りてやっとできあがりました。
 全校でとりくんだトーテムポール、委員会で考えたクイズ、児童会を中心にぼしゅうした公園の名前、5・6年でつくった貝ウォールなど、この公園はみんなでつくった公園です。
 人と自然とのふれあいが豊かになるように守り育てていきたいと思います。

平成12年11月 千葉市立扇田小学校

公園入り口写真1
公園入り口(2003.4.29)
公園入り口写真2
公園入り口(2003.4.29)
公園入り口の地層の写真
公園入り口の地層(2003.4.29)
公園入り口の地層の壁の写真
公園入り口の地層の壁(2003.4.29)


公園入り口の説明板(地層の壁)には以下の文章が記載されています(2003.4.29)

 本公園はおゆみ野のまちづくりの一環として、近隣する扇田小学校児童のアイデアを公園の計画に取り入れ施工されました。
この「地層の壁」は、本公園敷地内に埋蔵されている貝塚を展示したい、というアイデアを取り入れたものです。ガラスケース周囲の貝や土器は公園づくりへの参加の記念として児童により取りつけられました。
 ガラスケース内にあるのは、泉谷公園の東側にある六通貝塚の貝塚断面をはぎ取ったものです。上部貝層が約3,000年前の縄文時代晩期、下部貝層が約4,000年前の後期後半、その間にはさまれた黒褐色の貝の少ない層があります。貝層の中にはシカやイノシシの骨も見えます。
 この貝層断面は、発掘調査を行った(財)千葉県文化財センターの提供によるものです

ビオトープの写真
とんぼ池でしょうか(2003.4.29)
長いすべり台の写真
長いすべり台(2003.4.29)
トンネルの写真
トンネルをくぐることもできます(2003.4.29)
トーテムポールの写真
丘の上のトーテムポール(2003.4.29)
自画像をはめこんだそうです
遊具施設の写真1
遊具施設(2003.4.29)
遊具施設の写真2
遊具施設(2003.4.29)

四阿(あずまや)


公園中央部にある上赤塚貝塚の説明板には以下の文章が記載されています(2003.4.29)

上赤塚貝塚は、約4,000年前の縄文時代後期堀之内式期の集落跡です。
遺跡は直径約80mの環状貝塚を中心に構成されており、貝種はハマグリやイボキサゴ等の海水産種が主体となっています。
貝層下の包含層からは住居は検出されておらず、居住域は台地南側にかたよっていたと考えられます。
また、貝塚の南側には約1,500年前に造られた古墳が6基残っています。
台地の南西端にあった最も大きな円墳からは、彫刻文のある石の枕や大刀など多くの副葬品が出土しました。

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