『本音トーク』座談会
〜今までの座談会から(ご参考までに)〜
8.【不登校について】
子供の行動には全て意味がある。しかし、心は目に見えないので気がつかない。あえて、目に見える形にしてくれたことによって、子供から教えられることも多い。
不登校がおこせたということは、根本的な『深い信頼関係』に基づく『親子関係』ができていると子ども自身が感じているからである。
反対に、素直な気持ちとしては不登校をおこしたいが、不登校がおこせないのは『不登校になってしまうと親に愛されないのではないか、家族の一員としての地位を失ってしまうのではないか』という心配のために頑張ってしまうからです。
不登校という行動が表れたら
・ 不登校をしているときの本人の命〈生きようとする力〉の状態に目を向けるべきである。元気な不登校であれば未来に向かう命がでてくる。直面して、通過して、待てれば大丈夫と言いたい。
・では、どうしたら元気な不登校になれるのか?→身近な家族が『その不登校の子がいて我が家なんだ』と自然に受け入れることができる場合。(腫れ物に触るようにではなく)
〈悪い例〉
母の身近な人(夫・舅・姑など)が母を攻める。そうすれば、母は母自身を攻め、もっと子を責める悪循環になる。
【不登校を乗り切る3要素】(健やかに育つ条件)
@ 無条件の愛情=その子は家族の一員であり、本人そのものをそのまま愛す
A 受容(受け入れる)=今のままのその子本人を受け入れる。この葛藤が母の中で続く。その母を支えるのは夫(夫婦愛に基づく家族)
B 承認(みとめられている)=常に家族の一人として存在が認められている。
〈そのポイント〉
・不登校をおこす子の母はまじめな人が多い。母は、わが子が不登校をおこしたということで自分を決して責めてはいけない。責めるというかかわりは緊張の中にあり,素直な自分が出てこず,さらに相手を追い込んでしまう。(母自身が辛くなり、その辛さが子供に伝わる。それが子供を緊張させる。)そして、不登校の本人は母に心配をかけまいとしてもっと辛くなる。
* 大切なことは、その母を支えること=聴いてあげること その母を支えるのは、夫の愛情・受容・承認
【その子の将来が不安になったら】
・ 不登校経験者の集まりに参加したり、話を聞くのもよい。(体験した人は、もっと深いところでその人の痛みや悲しみを感じ、共感できる。共感してくれた人には、心を開ける。)
・このような集まりをお知りになりたい方は、世話人までご連絡ください。