不条理169 【お姫様抱っこ】
いつもなんですが、ネタを書いてると新しいネタの材料も一緒に浮かんでくるんですよ。
お題目とは全然関係ないことをとりあえず適当に書き綴ってると、「ああ、そう言えばこれもネタにできるな」なんて思っちゃうわけです。
ていうか、お題目だけに集中すると、半分くらいで済んじゃいますから。
長過ぎて読む気が起こらない読者のみなさんも多いでしょうが、私としてはこの雑談部分を書いてる時が一番幸せなわけですから。
そんな私の幸せを奪うようなことは是非やめていただきたいと思います。
じゃないと、天罰が下りますよ。
例えば・・・
そう、例えば、私の生霊が襲ってきたりしちゃいますから。 (個人的恨みだろうよ)
今回も同様でして。
前回のネタを書いてる時に、「ああ、これ書いちゃお♪」なんて思っちまったのです。
ということで、本日のネタに入る前にちょっと余談を。 (まだ余談かよ)
失礼な!
「まだ」て!
行稼ぎて!
でべそて!
偏平足て!
短小て!
包茎て!
早漏て!
さすがは読者の皆様、よく知ってらっしゃる。
私のことをよくよく知ってらっしゃる。
おっと、何ですか何ですかその目は。
脅す気ですか。
そうやって私の弱点を突いて脅す気ですか。
弱点を突くのはやめて欲しいですよ。
どうせなら性感帯を攻めて欲しいですよ。
積極的に攻めまくって欲しいですよ。
脅迫には屈しない男ですが、性感帯には屈しますから。
いとも簡単に屈しちゃいますから。
性感帯を攻められながらお金を要求されるとすぐに払っちゃいますから。
むしろ喜んで身ぐるみはがれちゃいますから。
その方がスッキリしますから。
性感帯がむき出しになりますから。
攻めやすくお膳立てしてあげますから。
ゑっ?
もういいですか?
前置きはこれくらいにした方がいいですか?
ゑっ?
この前置きからどうやってお題目に移行するのかって質問ですか?
おやおや・・・
トークの神様にそんな野暮な質問しちゃいますか? (-_-メ)
相手はトークの神様ことスイス人ですよ?
フォークの神様こと岡林信康じゃないんですよ? (お前の完敗じゃねぇか)
そんなトークの神様ことスイス人にそんな眠たい質問しちゃいますか?
あ〜あ、言っちゃいましたね。
もうどうなっても知りませんよ。
この前置きが永遠に続いても知りませんよ。 (自分が困るだけだろう)
こんな余談書いてるうちに、何を書きたかったのか忘れていきますからね。
毎回そんな感じで上にスクロールしてお題目を確認して、「ああ、そうだったそうだった」なんてつぶやいてますからね。
まあ、いいでしょう。
書きますよ書きますよ。
初心に戻って。
子供の頃に戻って。
3歳の頃に戻って。
3つ違いの妹が生まれた頃に戻って。
母親が妹を出産するために病院に行った41年前の夜10時頃に戻って。
ということで、母親が私の妹を出産した時のお話を1つ。
当時の私は3歳。
そろそろ陰毛が生えて声変わりが始まろうとしていた頃です。
思春期真っただ中の多感な時期でもありました。
従って、全身が性感帯みたいなものでした。
服の上からでも充分に感じていたのですが、やっぱり醍醐味は身ぐるみはがれた状態ですよ。
そんなごく普通の3歳児だった私ですが、その日は夜遅くになって両親とお婆ちゃんがドタバタしてましてね。
おそらく母親に陣痛が来たか、破水したかそういう状態だったのでしょう。
子供はとっくに寝てる時間だったはずですが、寝ようかというタイミングで両親があわただしく外出モードになっていたのでソワソワしちゃったんでしょうね。
それで、なんだかんだゴネてついて行ったチック。
その当時、母親のパンパンなったお腹を見ては不思議な感じがしていましたよ。
「ああ、こんな頼りないオヤジも子供作れるんだ」って。
「毎晩クジラの赤味を生姜醤油で食べながら熱燗をちびちびとやってるこのオヤジがいつの間に子供を作ってたんだろう」って。
「家の仕事サボって問屋さんに入り浸って将棋さしながらラーメンすすってるこのオヤジに子供を作る権利はあるのだろうか」って。
うちの父親「ヤスヲ」はネタにもちょくちょく登場しますが、当時は地元商業界ではそこそこの地位にありましてね。
長年にわたる商店街の会長時代には人使いの荒いことで有名でした。
特に、ケーキ屋さんのマツタケさんを頻繁に活用してました。
ただ、見た目は体も決して大きくなく、どちらかと言うときゃしゃな感じ。
ガリガリではないのですが、ちょっとナヨッとしてるというか、まあ、力強さからは程遠いわけです。
どう見ても体力では勝負しないタイプ。
かと言って知力でも勝負しないタイプ。 (なぬっ!)
まあ、いきさつは不明ですが、何かの間違いで権力を得て、とりあえずそれを振りかざしてしまった人。
つまり、体力でも知力でもなく、ただ自分の好き勝手に行動して周りに騒動を巻き起こすタイプ。
そしてある時は、はっきりとした寝言を言うタイプ。
そしてまたある時は、自分の寝言に驚いて夜中に飛び起きるタイプ。
そんな人類の敵こと父親ですが、とにかくHはたくさんしていた様子。
子供の頃、朝起こしに行って布団をはぐとかならず下半身裸でしたから。
いやいや、そんなことはどうだっていいわけですよ。
病院ですよ病院。
母親がいよいよ出産段階に入ったということで病院に行きましてね。
父親はいつものように晩酌した後でしたから、タクシーで。
ちなみに、お婆ちゃんは留守番で、姉と弟は寝てまして。
1人ついていった私は、タクシーの後部座席に背中をもたれかけて苦しそうにお腹をさする母親を見て、「ああ、自分も3年前はこの中に居たんだなぁ」
・・・なんて感傷に浸っておりました。 (3歳児が思うわけねぇだろう)
いやいや、ただただこれから何が起こるのか興味津津で、眠気も吹っ飛んでましたよ。
んで、母親が分娩室に入った後、父親と私は廊下の長椅子に腰かけてましてね。
何を話していたのか覚えてませんが、おそらく年頃の息子にHの極意を話して聞かせてくれてたのかもしれません。
もしくは、マツタケさんがいかに利用価値のある人かを延々と聞かせてくれた可能性もあります。
まあ、とりあえず何か話しながら待ってたのですが、かなり時間がかかっている様子。
ワクワクしてついてきたのに・・・
私は最初は廊下を走り回ったりしていましたが、父親に注意されて遊びの場を奪われてしまいましてね。
ヤスヲに注意されるなんて人生も終わったも同然ですが、まあこれから何十年も生きていかなきゃいけないわけで・・・
まあ、わかっちゃいてもそんなじっとしていられるわけないじゃないですか。
んで、母親の入った分娩室の方に行ったわけですよ。
長椅子のある廊下の突き当たりを曲がったところでした。
その辺りでウロウロしたりしていたら、突然分娩室の扉が開いて看護婦さんが出てきましてね。
クリビツですよ。
急に出てきちゃいけませんよ。
しかも、恐ろしいまでのブサイクな看護婦さんでしたから、泣き出しそうになりました。
まあ、そこは男の子ですからグッとこらえましてね。
偉いぞ、坊や♪
無事に出産を終えた母親ですが、何せ急患状態で、田舎の病院ですから病室に移動するためのストレッチャーが用意できなかった模様。
そこで、超ド級にブサイクな看護婦さんが母親にこう言いました。
「ご主人さんに病室まで抱っこしてもらいましょうか♪」
抱っこ?
いわゆるお姫様抱っこですよ。
母親によると、その提案がなされた瞬間、猛烈にヤヴァイと思ったらしい。
なぜなら、ヤスヲは役立たずのプチ権力者ですからね。
むしろ体力には自信がないわけです。
その父親に対し、母親は160センチ近い身長で遺伝的に骨格がしっかりしていたので、一見父親より大きく見える感じ。
父ヤスヲは163センチでかろうじて母よりも背は高いものの、まあ自分と同じくらいの体格の妻を抱っこするなんぞ想像し難い。
母親は地元のプチ権力者である自分の夫に恥をかかせたくない一心でこう言いました。
んにゃ、歩けます!
ダメ〜!
歩いちゃダメ〜!
まあ、当然ですが看護婦さんからもダメ出しくらったわけで・・・
んで、超ド級にブサイクな看護婦さんが、「大丈夫ですよ、私が事情を話してきますから」って言うわけですよ。
華麗なるお節介ですよ。
いやいや、何とかして母親を病室へ運ばなきゃいけないわけですから。
こんな場面じゃないと、ヤスヲも誰かに貢献するチャンスは一生巡ってこないでしょうから。
超ド級にブサイクな看護婦さんは、恐怖におびえる私を睨みつけてこう言いました。
「お父さんはどこ?」
私は恐怖に足がすくみ声が出ない状況でした。
でも、黙ってると絶対にもっと恐ろしいことが起きるに違いありません。
寸分たがわず確実に食われちゃいますから。
幼い私は本能的に生き抜く術を知っていました。
そして、必死で声を振り絞りました。
「あ、あっちの長い椅子・・・」
嗚呼・・・
言っちゃった。
言っちゃいましたよ。
もうこれで、父親は看護婦に呼ばれて、母親をお姫様抱っこしなければならない運命ですよ。
無理、絶対に無理。
ヤスヲは母親をお姫様抱っこなんてできっこない。
ピアノ線で吊らない限りそんなイリュージョンは絶対に不可能。
ああ、超ド級にブサイクの看護婦が父親の居る長椅子の方に向かってずんずん歩いて行きます。
その姿はまるで人食い獣。
これで父親が食われちゃうこと確実。
でも、でも・・・じゃないと幼い私が食われちゃうわけですから。
子供が食われそうな状況で父親が見を呈して守るのは当然ですから。
母親も諦めたのか、観念したように眼を閉じています。
「さようならあなた・・・」
と言ったかどうかはわかりませんが、ヤスヲの運命はこの超ド級にブサイクの看護婦さん次第。
食っちゃうのか?
本当に食っちゃうのか?
食っちゃうとしたらどこからかぶりつくのか?
頭か?
亀の頭か?
あ、そうそう・・・
ちなみにヤスヲの亀頭は非常に形がイイ♪
まるで松茸のような感じですからね。
むしろ松茸の香りがしますからね。 (形じゃねぇのかよ)
ほのかに香りますからね。
しめじのような私とは大違いですよ。
「香り松茸、味しめじ」と言われますよね。
ですから、私のは積極的に口に含んでいただきたいのですが、父ヤスヲのは存分に嗅いでいただきたい。
心行くまで嗅いでいっていただきたいのです。
そんな松茸のようなヤスヲが最大限に利用しているのがケーキ屋のマツタケさんであることは言うまでもありません。
おっと・・・
あまりにも話ができ過ぎていて、このために話をこじつけたんじゃないかとかそういう邪推はしないでいただきたい。
そんな邪推をする暇があったら、どうかヤスヲの松茸の香りを嗅いでいっていただきたいものです。
さてさて・・・
人食い獣こと超ド級ブサイクの看護婦さんですが、私が指差した方に向かって廊下を歩いていきます。
のっしのっしと歩いて行きます。
四つん這いで歩いて行きます。
デカいケツをこちらに突きだして歩いて行きます。
そのケツはまるでクローバーの葉っぱのよう。
つまり、四つん這いのクローバーです。
ゑっ?
ま、まさか、四葉のクローバーと掛けてるとお思いですか?
この、目の前を必死の形相で四つん這いで歩いている年配の看護婦と四葉のクローバーを掛けてるってですか?
四葉のクローバーと、人食い獣キャラを強調するために苦労して四つん這いになってる婆さん看護婦とを掛けてるとでも?
つまり、四葉のクローバーと、この四つん這いの苦労婆とを? (う、上手いっ!)
いや、そんな華麗なるダジャレなんてどうだっていいですよ。
人食い獣ですよ。
人食い獣がヤスヲに迫っているわけですよ。
私は心配そうな母親の顔を見て全てを悟りました。
「お父さんを守って・・・」
確かにそう聞こえました。
「あなたは腐っても長男なんだから・・・」
寸分たがわずそう聞こえました。
腐っても長男・・・
腐っても・・・
幼少の私がそんな言葉を理解できるわけがありません。
あっ!
そういうことか・・・
バナナは腐りかけの方が熟して美味いって、大人はいつもそう言ってる・・・
な〜るほど〜・・・
っふ、随分と回りくどい褒め方してくれるじゃねぇか。
まあいい、それが母親としての愛情表現なのだから。
私は意を決して人食い獣の後を追いました。
猛烈に追いかけました。
そう・・・
父親の最期を見届けるために。 (助けねぇのかよ)
いや、そりゃぁ助けたいですよ。
でも、人食い獣と幼い子供では勝負は見えてますから。
ここはヤスヲ自身が勇敢に戦って自分の身を守らなくてはならない場面ですから。
私はようやく四つん這いの苦労婆こと人食い獣に追いつきました。
廊下の角が迫ってます。
その廊下の角を曲がるとそこには父ヤスヲが・・・
人食い獣はそんな私のことなどおかまいなしに角を曲がりました。
お父さん・・・
私もすぐさま角を曲がりました。
あ、お父さん!
父親はそこに居ました。
長椅子に居た父は微動だにせず、心なしか覚悟を決めたようにも見えました。
絶対服従の姿勢・・・
そう、動物は自分より強い相手には絶対服従の姿勢を取るのです。
相手は人食い獣。
役立たずのヤスヲがかなうわけがありませんから。
しかし・・・
ヤスヲは正しかった。
そうです。
ヤスヲの絶対服従の姿勢を見て、人食い獣は見動きが取れない様子。
おぉ!
意表を突く作戦に人食い獣はどう攻めていいか迷っているのです。
やった・・・
すごいよお父さん!
イカスぜお父さん!
最高だよお父さん!
見直したよ、お父〜さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!
口開けて寝てました。
リアルな寝言が気味悪くて起こせなかったそうです。
(終わり)