大相撲のページ(2007大相撲名古屋場所7日目観戦記)

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     01・・・(西)新横綱白鵬の不知火型土俵入り(少しピンぼけになっています)

      02・・・(東)横綱朝青龍の雲竜型土俵入り

 

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   03,04・・・・幕の内力士土俵入り

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   05,06・・・(西)新横綱白鵬(当時)と(東) 関脇琴光喜(当時)の制限時間前のしきり

 

 

 上の写真は、2007年(平成19年)7月17日に、生まれて初めて大相撲名古屋場所を生で観戦した時に撮影したものです。

これまで、生での相撲観戦というと、愛・地球博開催中に行われた大相撲万博場所ぐらいでした。

             (それまでは・・・・すべてテレビ観戦・・・・。行く機会すらありませんでした。)

本場所観戦はこれが初めてとなりました。

 この場所の話題は、前場所で全勝優勝を果たし文句なしの横綱昇進を決めた新横綱白鵬がどんな相撲をとるかということと

地元愛知県岡崎市出身の関脇琴光喜の大関昇進なるかに注目が集まっていることでした。

05,06の写真は、白鵬と琴光喜の注目の力士同士の対戦での、両者の制限時間前のしきりの様子です。

結果は、上手出し投げで琴光喜の勝ちで、白鵬は1敗となりました。

琴光喜の勝利により、事前の「座布団をなげないように!!」との注意にも関わらず、座布団の乱舞が起こりびっくりしました。

                                           ・・・・下の写真がそのときの様子です。

 
 

 

 これ以降、白鵬は新横綱のプレッシャーからか白星が伸びず、11勝4敗に終わりました。

一方、琴光喜は、優勝こそ逃したものの、12勝3敗で文句なしで、場所後、念願の大関昇進を果たしました。

                  (この場所の優勝は・朝青龍・・・・・・!強すぎる・・・・・!!)

    今年の名古屋場所も絶対に観戦に行くぞ・・・・琴光喜(愛知県岡崎市出身)・市原(名古屋市出身)頑張れ!!!

 今年の名古屋場所は、先場所:夏場所で14勝1敗で初優勝した大関琴欧洲の綱取り場所となり、それが達成されるかということと、

朝青龍・白鵬の東西両横綱の巻き返しなるかということに注目が集まりそうです。

また、千代大海(大分県大分市出身;カド番)・魁皇(福岡県直方市出身)・琴光喜の他の大関陣の一発奮起にも期待したいところです。

 当然のことながら、ご当所力士:大関琴光喜や十両の市原(現清瀬海)に頑張ってほしいということには、変わりありません。

 

【2009年(平成21年)大相撲観戦記】

去年一年間は、白鵬の強さのみが際立ち、朝青龍や他の大関陣があまり目立たなかった一年でした。

しかし、強さとは裏腹に優勝回数は3回年6場所完全制覇は出来ず、朝青龍に2回、大関日馬富士に1回優勝杯を譲りました。

一方で、朝青龍は、全ての場所で優勝争いには絡んだものの、終盤に失速して、最終的には白鵬に優勝を譲ってしまうことが多かったように感じます。

また、本割りでは、白鵬に6戦全敗と全く歯が立ちませんでしたが、優勝決定戦では2戦2勝と勝って、2回の優勝に繋げました。

白鵬は、年間最多勝利86勝を記録し、2005年に朝青龍が記録した年間最多勝利84を塗り替え、優勝回数では12回と、昭和の大横綱双葉山に並びました。

次の目標は、横綱北の湖(現北の湖親方)の優勝回数24回平成の大横綱貴乃花(現貴乃花親方)の優勝回数22回だと、今年の年頭会見で述べていました。

残念なことに、日本人大関陣(琴光喜・魁皇・千代大海)が、全ての場所で一度も優勝争いに絡めず、勝ち越しても8勝〜11勝止まりで、且つ、千代大

海が、秋場所/九州場所と2場所連続で負け越して大関陥落を喫するなど不甲斐なかったように思えます。

今年一年間は、日本人大関陣及び若手の日本人力士(稀勢の里・琴奨菊・豊ノ島・豪栄道・栃煌山など)が横綱に対抗できる様な奮起を期待したいです。

 

 

【2010年(平成22年)大相撲観戦記】

初場所では、白鵬が終盤に予想外の失速をしたため、朝青龍が優勝回数歴代単独3位となる25回目の優勝を飾りましたが、場所中(6日目)の取り組み後に

泥酔して知人の男性に暴行したとして、2月にこの傷害事件の責任を取り、電撃引退しました。看板力士だっただけに何となく寂しい感じがしますが、引退

に関しては潔い決断だったと思います。

一方で、明るい話題としては、現役最年長の大関魁皇九重親方(元横綱千代の富士)が持っていた幕内最多勝807勝に初場所2日目で並び、更に翌3日目に

九重親方の愛弟子の千代大海(当時関脇)に勝ち、幕内最多勝を更新する808勝目を挙げました。この場所の最終成績は9勝6敗(幕内最多勝:813)でした。

でも、最多勝を更新したこの一番が互いに支え合った千代大海の現役最後の一番となり、この取り組みの後に現役引退を表明しました。これで貴乃花世代

の力士が、また一人土俵を去ったことに一抹の寂しさを覚えました。経験を生かし、第二の千代大海を育ててほしいと思います。

春場所では、横綱白鵬が圧倒的な強さを見せ、2場所ぶり13回目の優勝15戦全勝で果たしました。次の目標は横綱輪島(現輪島大士さん)14回だと優勝

力士インタビューで述べていました。随所に朝青龍引退後の1人横綱としての責任を果たすという使命感をひしひしと感じました。

また、今場所の注目力士の1人でもあった関脇把瑠都は、優勝にはあと一歩届かなかったものの14勝1敗という優勝に準ずる好成績を挙げ、今日満場一致で

大関昇進が決定し、「新大関 把瑠都」が誕生しました。

把瑠都、欧州のエストニア出身外国人大関では、日馬富士(モンゴル出身)以来8人目ヨーロッパ出身力士としては、琴欧洲(ブルガリア出身)以来

2人目となります。これに続くように、日本人力士の大関最有力候補と言われ続けている琴奨菊・稀勢の里・豊ノ島には一発奮起してもらいたいものです。

把瑠都は、伝達式の後の祝宴の席で、「明るい大関になりたい」と抱負を述べ、大関としての第一歩を踏み出しました。

これに習って、先輩大関陣(魁皇・琴欧洲・日馬富士・琴光喜)白鵬に対抗出来るよう力を発揮し、また、場所を盛り上げられるよう頑張ってもらいた

いものです。特に魁皇と琴光喜には数少ない日本人大関として頑張ってもらいたいです。

把瑠都には、不甲斐ない先輩大関陣の牽引役として、また、現在、白鵬に対抗出来る唯一の対抗馬としても頑張ってもらいたいです。

一方で、今場所で幕内在位100場所となった現役最年長大関魁皇は、鳩山首相から「総理大臣栄誉賞」を授与されることが決まりました。

状態からして、持病の腰痛を抱えるなど、満身創痍の状態でも頑張って相撲を取り続けている姿を見ると、見ているこちらが勇気づけられます。

来場所以降も、現役最年長力士として他の力士の手本となるべく頑張ってほしいと思います。

名古屋場所は、野球賭博の問題から大関琴光喜が解雇され、その他野球賭博に関わったとされる力士と親方が謹慎又は解雇となった上、テレビ中継及び優

勝杯も懸賞もなしと異例尽くめ且つ角界始まって以来の異常事態となり、非常に寂しいものとなってしまいました。

特に琴光喜に関しては、唯一の東海地方出身の幕内力士だっただけに非常に残念な思いがします。

これで、東海北陸地方出身の関取は、幕内の栃乃洋(石川県七尾市出身)十両の徳真鵬(三重県松阪市出身)2人のみとなってしまいました。

今場所以降何も問題が起きないことを祈るばかりです。

でも、秋場所では、優勝賜杯及び懸賞ならびに優勝力士への各国表彰が夏場所以来に復活しました。

今場所の注目点は、先場所3場所連続全勝優勝を果たした横綱白鵬がどこまで連勝記録を伸ばせるかですが、ちなみに、現時点での連勝記録は62です。

今場所6日目に戦後最多となる「小さな大横綱」と呼ばれた九重親方(元横綱千代の富士)の持つ53に並び、7日目に歴代2位54連勝を達成しました。

8日目も多少危ない場面があったものの力強い相撲でモンゴルの先輩旭天鵬を寄せ付けず、完勝、連勝を更に伸ばし55としました。

その後も、魁皇・把瑠都・琴欧洲の大関陣をことごとく破るなど危なげなく、連勝を伸ばし続け、遂に連勝記録を60台の大台に乗せました。

また、九州場所を待たずに、2005年(平成17年)朝青龍が記録した年間最多勝利70に並び、2010年の年間最多勝利を確定させました。

千秋楽は、史上初の4場所連続全勝優勝を懸けて、最近の対戦相手の中で最多の白星7個を献上していて、やや苦手としている大関日馬富士と対戦しました

が、立ち合い直後に多少攻め込まれる場面があったもののその後逆襲して完勝し、連勝記録を62にまで伸ばしました。と同時に自身初の4連覇4場所連続

全勝優勝の偉業を達成しました。

この時点では、連勝記録が62に伸び、昭和の大横綱双葉山の記録まであと7勝と迫り、不滅とまで言われた双葉山の連勝記録69の更新が九州場所8日目で実

現するかもしれないという現実味を帯びてきていた状況でした。

この時点でこのまま連勝が伸び続けることになれば、今場所九州場所の7日日に戦前の大横綱双葉の持つ69に並ぶ計算となり、その後、どこまで連勝記

録を伸ばすことが出来るかが注目されていましたが、残念ながら、九州場所の2日目前頭筆頭の稀勢の里寄り切りで敗れ、連勝が63でストップし、自

身が尊敬する双葉山の連勝記録696勝及びませんでした。でも、その敗戦を引きずらないのが、白鵬の真骨頂。その後は再度双葉山の連勝記録に向けて

再挑戦が始まり、最終的には14勝1敗で並んだ平幕豊ノ島との優勝決定戦を制し自身初の5連覇を達成しました。これにはさすが横綱だなと感服しました。

今回は惜しくも伝説の記録とされている葉山の連勝記録には及びませんでしたが、それでも連勝記録歴代2位の大記録を達成した訳ですから、自信を持

って更なる高みを目指して精進し、頑張ってほしいと思います。まだまだ25歳頑張れ!!白鵬!!!!

白鵬の連勝を63でストップさせた稀勢の里歴史的な大金星を挙げたことになります。当然、九州場所では、10勝5敗堂々と殊勲賞を受賞しました。

稀勢の里城県牛久市出身で当然日本人力士で、その日本人力士が歴史的な殊勲の大白星を挙げたことは大変喜ばしいことです。これを機に万年若手

候補を脱却し、将来的には大関・横綱に上り詰めてほしいです。双葉山の連勝69でストップさせた安芸ノ海でさえ、後に大関・横綱へと上り詰めて行

った訳ですので、稀勢の里24歳と若いのですから、自信を持って、今以上の更なる高みを目指して精進し、3代若乃花以来の日本人横綱誕生に繋げてほし

いと思います。まだまだ24歳頑張れ!!稀勢の里!!!!

もう1人の注目力士がベテラン大関魁皇です。今場所が23回目のご当所場所となり、初日に敗れた後、白鵬との直接対決に敗れるまで11連勝と快進撃を続

け、千秋楽に把瑠都との大関対決を制し、久々の2桁勝利12勝3敗と存在感を見せつけました。魁皇ファンの母や私にとっては非常に嬉しい気持ちになり

ました。これからも、体力が続く限り他の力士の手本となるべく頑張ってほしいと思います。

 

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