■ということで、隕石にぶつかることもなく無事帰国しております。
予知不能の隕石に当たる確率は、地球上どこに住んでいても似たようなものでしょうが、飛行機はなんたって的が大きいし、当たれば落ちるだろうし、ほとんど飛行ルート沿いで、タイミング的にも24時間以内の出来事だったことを考えると、個人的にはちょっとドッキリだったかも。
今回は、2都市で各3泊の個人旅行という形で、前回行けなかったところを主に、自力移動できる範囲をあちこちうろついてまいりましたが、結構余裕のマイペース行程のつもりが、現地到着後はあっという間に帰りの日を迎えた感じです。
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冬とはいえ、盛岡の寒さを考えれば楽勝と思い込んでいたのですが、そもそもそれは建物の中で暮らす日常生活を基にした想定だったことの誤算でありまして、日が差す日中とはいえ殆どの時間を屋外徘徊していると体が芯から冷え込んで、真冬のヨーロッパ観光の辛さをしっかり体感できました。どうりで観光客が少ないはずだ。
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しかし、その厳しい気候が彼の地の文化を育んできた環境であることも実感。まあ、悔し紛れかもしれないけれど・・・。
片道11時間半。遠いと言えば遠いが、近いといえば近いかも。エコノミークラスシートでも、まだ暫くは我慢できそうなことはとりあえず実証できました。
帰国後一週間以上が過ぎ、日中時折襲ってくる睡魔からもようやく開放された気配ですが、食欲開放の結果増加した体重を元に戻すにはマダマダ時間がかかりそうです。
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今回の旅のハプニング
@東京駅からの成田空港行きエアポートライナーが、出発直前の人身事故のため終日運休に。(八重洲口発のバスに急遽変更)
A現地初日に、Canon EOS5D2のAFが機能しなくなったこと。(寒さのせい?翌日には自然復帰)
B楽友協会でのウイーンフィルのコンサートチケットを、ダメもとで、せめて立ち席整理券をと売り場で聞いたところ、9列5番、6番という目の覚めるようなシートが、コンサート2日前にもかかわらず手に入ったこと。
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ちなみに演奏曲目はブルックナーの交響曲第4番。正直馴染み薄なのですが、今年のニューイヤーコンサートを指揮したウェルザー・メストによる、一糸乱れぬ怒涛の音のうねりにひたすら圧倒されました。(時差ぼけ睡魔を振り払いつつでしたが・・・)
そして何より、会場に集まった地元の方々のコンサートを楽しむ姿勢に、彼の地に根ざしたの文化の圧倒的な厚みを実感し、劣等感に打ちのめされたというのが正直なところ・・・。
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改めてGDP指標と、国民生活の豊かさとの乖離を実感せずにはいられない。
C女房のクレジットカードが磁気エラーで使えなくなって、当然アタシのカードでアレコレ代行決済されてしまったこと。
旅の恥はかき捨て。
向こうの言葉をろくにしゃべれず理解できない現実が、一番の恥だったような気がしております。
チェコ語はともかくとして、最低限英語、できればドイツ語も。
一方、向こうの文化に憧れるだけでなく、自分の足元の文化にも、もっと理解と経験に努めなければならないな、とも思います。いずれ、今後暫くの海外旅行はかなり無理っぽいので・・・。