■今週は、今まで行った事のなかった山口県への出張。
盛岡発8:40分の新幹線で、東京駅乗り換え、新山口駅着は夕方の5時ちょい前。
その間、iPodと昼寝三昧。のんびり時間を浪費する列車の旅は嫌いじゃないけれど、3列シートの窓際はトイレに不便なり。
満タンで出発したiPod nanoのバッテリーインジケータは、着いた時には赤になってました。
仕事は翌日。とりあえず晩飯の店は・・・と探したのだけれど・・・。
■新山口駅とは、山口市に有るのではなく、隣町の小郡市の小郡駅に隣接した新幹線駅だということを、到着するまで知らなかったのが、勘違いの旅の始まり。
駅構内は広い、けど、駅の周りに有るのはビジネスホテルと予備校のビルだけ。
居酒屋風情の店は白木屋だけという有様。うぐぐ。
去年の富山が改めて懐かしいのであった。
■駅周辺の唯一の観光スポットらしい、「其中庵(ごちゅうあん)」を、午後から始まる仕事前に訪ねてみることに。
案内板には「あたたかなれば よもぎつむ」と書いてあります。
俳人種田山頭火が一時住まいしていた庵を再築したものだとか。
あと350mですか。
■途中の景色。
しかし、なんというか、地味な街であります。
時折、どこからとなくキンモクセイの花の香りが流れてくるのですが、見回しても花が見あたらないのでした。
その香りがキンモクセイから発せられているということは、去年の今頃行った富山市の街角で初めて知ったのですが。
■途中で見つけたお地蔵様
新旧の家が混在して、ホントに気負いの無い街という感じ。
実は、前の日に着いて、飲み屋が見あたらなくて、電車で30分かけて県庁所在地の山口市に行って見たのですが、駅前は暗くて、やはり予備校のビルが駅の真ん前にあるだけ。
地元の人たちが、自然体で暮らして居る街という感じで、観光資源に食らい付いて行かなければ潰れてしまう東北地方の町並みと全く異なる世界でありました。
瀬戸内コンビナートからの富が潤沢に還元されているからなんですかね。
■お背中でございます。
良い感じでございます。
■道ばたの柑橘系樹木に生っていた実。
鼻をくっつけて臭いを嗅いだけれど、匂いませんでした。
木の下には熟れた実が落ちてました。
さほど利用価値の無い実なのでしょうか?生らせっぱなしという感じ。
一つもいで帰ろうか、などと思ってもみたけれど、途端咎められたら嫌なので写真だけでも。
■「誰も来ない 茶の花がちります」あと150m
■到着した其中庵
数年暮らしていた庵の再築物ですからねえ・・・
やはり一つぐらいは、観光資源欲しかったのでしょうか。
■とはいえ、風情はあります。
山頭火の暮らしぶりが想像されます。
山頭火って、前々からちょっと憧れありましたからね。
■帰り道の畑には、菊が咲いてました。
■気温28度という陽気でした。
過日ご当地を襲った台風のせいで葉っぱが散った後の陽気のせいで、南の地方では桜が咲いたというニュースをTVで見たのですが、ホントに咲いてました。
■しかし、なかなか半端じゃない咲きぶりでございます。
ホント暑かったです。夏日ですからね。
盛岡とは10度以上の差。二晩ともホテルではエアコンかけて寝ましたから。
■桜の木のそばに有った案内板。
「この柿の木が 庵らしくする あるじとして」
■桜の木は、この小さな神社の境内に植えられていたものです。
この通りは、なかなか味の有る風景でありました。
■山口のガソリンも、142円
この間家に来ていた女房の姉が住んでる埼玉県でも同じくらいだそうです。
岩手県は、以前のむろぐさんが紹介されていたように、なぜか盛岡近辺だけが128円前後で、県南方面ではやはり141円前後
なんで?まあ、安いのはとても嬉しいんだけど。なんてことを、本州ほぼ縦断した反対側の遠く離れた地で思い出す。
■ようやく見つけたキンモクセイの木と花。
盛岡には無い(多分)木なので、とても新鮮。
ケド、なぜか、近くによっても匂わない。
フト、バキュームカーの臭気ドーナツ化現象を思い出す。
キンモクセイの香りを、トイレの消臭剤から知った不幸を恨むね。
■んまあ、こんな町並み。
道路があまり整理されていなくて、曲がった道や狭い路地も多く有って、昔のままという感じだけど、家は新しいのと古い感じのが混じっていて、意図的な街作りの気配が感じられない町。
外からの評価より、住んでる人間の都合優先で出来てるような町という印象。
豊かなのでしょう、きっと。
■ということで、その豊かさの源がコレなのかも知れません。
宇部興産の工場郡。岩手のど田舎では見られない景色であります。
しかし、飲み屋も少なかったけど、コンビニも少ない町でした。
ちょっと新鮮、ちょっと不満。
基は、長州気質というヤツなんでしょうか?
ということで、2泊3日の出張完了。
実は出がけの休日に、家の片づけ仕事で腰を痛めたまま出発して、それでもやや回復の気配を良いことに、到着前半は気を許して町を探訪したら、後半突然腰痛悪化。
帰路前日は、家に帰れるかも不安になるほどの状態になるも、お土産を宅配で送って荷物を軽くしてなんとか帰宅。
宅配で届いたフグ鍋セットは、中国産と書いてありましたな。
結局、旅行中のグルメは、駅のそばのビジネスホテルの隣に有った回転寿司。
広島の牡蠣、熊本の馬刺し、鯨ベーコンの握りとか、渡り蟹のみそ汁を食べて一応地元の食材を食べたつもりで満足。
一番旨かったのは、あぶりサンマの握りでしたけど、サンマって東北地方で水揚げされる魚だよな。
しかし、どれも、醤油で食べるよりポン酢で食べた方が旨い寿司ばっかりというのがご当地流だったかも。