夏の花




        夏の花も好きです。それも高山植物!!それは長い冬を越えて一斉咲き始める春の花と同じく
        短い夏を急いで駆け抜けて行くようなそんなはかない花達なのです。高山では春と夏が同時に
        やって来ます。平地ではすっかり夏模様の7月、梅雨明けを待たずに山の上では雪解けと共に
        多くの花々が咲き乱れます。その様子は言葉で表現し難い、色とりどりのお花畑なのです。

<ツクモグサ>実はこの花のためにフィルム36枚撮りを1本 使ってしまいました。何しろ他には何も咲いていなかったもの で・・・^^; アルプスで雪解けと共に咲くこの花は八ヶ岳と 白馬でしか見られないようです。咲き始めが何とも可愛いです。
−八ヶ岳・横岳にて−00.06.10
<ツクモグサ>6月の八ヶ岳、結構甘く見ていました。5合目 を越えるくらいから残雪がちらり^^; 7合目を越えると一面 の銀世界でした。アイゼンとストックは忘れずに・・・でも、 稜線に出ると雪はなくなっていました。
−八ヶ岳・横岳にて−00.06.10
<ツクモグサ>去年、この花の存在を知りました。ある花好き の人から・・・さっそく探しに出掛けたときには、時既に遅し、 花はほとんど終わっていました。1年待っての再会です。
−八ヶ岳・横岳にて−00.06.10
<ホテイラン>この世にもし妖精がいるとしたら、この花は妖精 の化身かもしれません。ピンク色の帽子をかぶり少しうつむき加 減で挨拶しているみたい!!手を前で合わせ、ちっちゃな足とそ れに羽根まであるのです。どうでしょう?
−南アルプス・高嶺にて−99.6.11
<ホテイラン>一生に一度逢えれば良い花だと常々思っていまし た。そんな花に今年は6回も逢うことが出来ました。ある花好き の方と一緒にまだ初夏の南アルプスに出掛けました。運良く姿を 見つけたときはしばらく見取れていました。
−南アルプス・高嶺にて−99.6.11
<ベニバナヒメイワカガミ>イワカガミは葉が鏡のように光沢が あり岩の上などに多く咲いているから付いた名前のようです。ど こででも目にするし珍しくないのですが、この種は花の開きが大 きいせいか下から見た姿が新鮮でした。
−南アルプス・高嶺にて−99.6.11/TT>
<スズラン>庭の花としてメジャーとなったスズランですが、 それらはドイツスズランなのです。日本のものは少し小振りで 清楚な感じがします。
−長野県・烏帽子岳にて−99.6.13
<ツガザクラ>近くで見てみるとかわいい花って結構あります。 この花は草丈が5cmにも満たないほどで見逃してしまいそう になりますが、立ち止まって見てみましょう。
−長野県・烏帽子岳にて−99.6.13
<キバナノアツモリソウ>小型野生蘭が好きです、この花はある 人に言わせると河童のような不思議な造形をしています。でも、 実際見てみるととてもかわいいのです。花の色は地味なので足元 に咲いていても気が付きませんでした。1つ見つかると実はいっ ぱい咲いていました。
−山梨県・櫛形山にて−99.6.15
<コウシンソウ>この山にしかないという特産種がどうも気にな ります。この花も名前の通り庚申山でしか見られません。梅雨時 の水の滴るような岩壁に咲いていました。暗かったのでちょっと ぶれてしまいましたが(^^;)
−栃木県・庚申山にて−95.6.10
<ユウパリコザクラ>この花を見るためにわざわざ北海道の夕張 岳まで行ったというとやはり普通ではないかもしれません。この 花、名前にユウパリと付くだけあって夕張岳にしかありません。 明るいピンク色の花は遠くから見てもすぐにそれとわかりました。
−北海道・夕張岳にて−98.6.26
<ユウバリソウ>上に載っているウルップソウの花を白くして 少し小振りにしたような感じの花です。夕張岳の特産種なので 他では見られない珍しい花なのです。写真はいまいちでしたが 珍しいので載せておきました。
−北海道・夕張岳にて−98.6.26
<ナンブイヌナズナ>この花を見るために以前、岩手県の早池 峰山に行ったことがあります。でもその時には既に時期が遅く 3個(粒?)の花にしか出逢えませんでした。でも意外な場所 で再開できて感激をしたものです。鮮やかな黄色が目を奪いま す。この花は夕張岳・日高山脈と早池峰でしか見られない特産 種です。
−北海道・夕張岳にて−98.6.26
<サンカヨウ>割とよく見かける花のように思われますが、写 真を撮ったらその良さを実感しました。透明感のある白色がと てもきれいでした。
−北海道・夕張岳にて−98.6.26
<シソバキスミレ>スミレは紫と白しか知らなかった頃に黄色 いスミレを図鑑で見て感激したものでした。このスミレは夕張 岳の特産種でここでしか見られないのです。
−北海道・夕張岳にて−98.6.26
<イワヒゲ>ミチノクコザクラの脇の岩の上にたくさん咲いて いました。葉はひものようで変ですが、花はとっても可愛いで す。
−青森県・岩木山にて−00.06.30
<ミチノクコザクラ>雪解けで出現した池の脇に群落していま した。ちょっと盛りを過ぎた株も多かったのですが、その姿は 見事でした!
−青森県・岩木山にて−00.06.30
<ミチノクコザクラ>青森までわざわざ出掛け、この花を見に 行って来ました。今年は雪が多いと聞いていたので心配してい ましたが、雪解けと共に咲き始めた可愛い姿を見つけることが できました。
−青森県・岩木山にて−00.06.30
<ミチノクコザクラ>たまたま見つけた白花の株です。ちょっ と元気がないようでしたが・・・
−青森県・岩木山にて−00.06.30
<ウチョウラン>この花を探して何年になるのでしょうか。 昔は岩壁がピンク色に染まるほど咲いていたようです。近年の 園芸ブームで盗掘されてなくなってしまいました。いつの日か 野生のこの花に出逢いたいです。
−残念ですが栽培品です−99.7上旬
<ミヤマオダマキ>園芸種のオダマキにそっくりなこの花が、 何故かこの山にはたくさんありました。ブルーの色がとても 印象的でした。
−岩手県・早池峰山にて−00.07.02
<ハヤチネウスユキソウ>エーデルワイスにもっとも近いと 言われているこの花はたくさん咲いていました。でも、なか なか気に入った株に逢うことが出来ませんでした。これは、 下山途中にようやく見つけたものです。
−岩手県・早池峰山にて−00.07.02
<ナンブイヌナズナ>数年前、思い立ってこの山を訪れたと き、この花にはじめて出逢いました。でも、時期が遅かった ため、ほんの3粒しか咲いていませんでした(T_T) でも、 今回はこんなにたくさん咲いていました。大好きな山の大好 きな花の一つです。
−岩手県・早池峰山にて−00.07.02
<チョウノスケソウ>この花は草の様に見えますが実は木なので す。草丈約5cmで咲く姿は実に愛らしいです。北アルプスでは あまり見られないようで、実は今回見たのが初めてなのです。夏 山シーズンのちょっと前、6〜7月に咲くようです。
−八ヶ岳・横岳にて−99.7.10
<ミヤマダイコンソウ>夏山に似合う花のベスト10に入るかも しれません。岩に張り付いて健気に咲く姿が登山で疲れた体を癒 してくれます。鮮やかな黄色が青空に映えます。
−八ヶ岳・横岳にて−99.7.10
<ハクサンイチゲ>青空に一番あうのはこの花かもしれないと 思いました。夏山ではお馴染みですが、梅雨の谷間の咲き始め の頃が見頃かもしれません。
−八ヶ岳・横岳にて−99.7.10
<ウルップソウ>高山植物としてはやや大型なのかもしれませ ん。葉はつやがあって丸くって何か美味しそう。この花も花期 が早く梅雨時が見頃かもしれません。
−八ヶ岳・横岳にて−99.7.10
<イワウメ>この花は梅雨明け前に高山に登らないと新鮮な花に 出逢うことが出来ないのです。天気との勝負なのです。まだ人の あまり入っていない高山の稜線は本当にお花畑!!そんな中にひ っそりと咲いています。透明感のある花びらが印象的です。
−八ヶ岳・横岳にて−99.7.10
<ミヤマキンバイ>こんな感じの花は低地でも高山でも非常に多 く見られるかもしれません。でも、特に澄んだ青空をバックにす るとそんな黄色がとても鮮やかに映ります。
−八ヶ岳・横岳にて−99.7.10
<コマクサ>高山植物の女王とよく言われています。他に植物が 生えそうもない稜線の砂礫地に群生していました。この花のピン ク色はとても気品を感じさせます。
−八ヶ岳・横岳にて−99.7.10
<ヒナザクラ>このサクラソウは東北地方でしか見られません。 特に白くて清楚なこの花を一度見てみたかったのです。願いかな って栗駒山に登りました。探せど探せど見つからない・・・よう やく雪田の近くで見つけたこの花は想像よりもずっと小振りで清 楚でした。
−岩手県・栗駒山にて−97.7.21
<ミヤマハナシノブ>昨年に続いて2回目の北岳。今回は梅 雨明け後の最初の週末、予想通りの混みようでした。いかに も夏山って感じの写真になりました。デジカメデビューの写 真です(デジカメのアップはこれを含めて以後5枚のみです)。
−南ア・北岳にて−00.07.22
<キタダケソウ>今年は雪の量が多かったため、6月中の登 山は断念しました。それから1ヶ月後、再挑戦しました。探 した甲斐があり頂上直下にて、咲き残りに出逢えました(デ ジカメ版)。
−南ア・北岳にて−00.07.22
<タカネグンナイフウロ>フウロソウの多くはピンク色です が、これは青色が濃く、なかなかきれいです。ミヤマハナシ ノブと共に空の青さと競い合っていました(デジカメ版)。
−南ア・北岳にて−00.07.22
<イワベンケイ>南アルプスの北岳は日本で2番目に高い山で す。周りの景色も大変良く、花もたくさんあります。この写真 は背景に山を入れてみました。たぶん仙丈岳だと思うのですが ・・・
−南アルプス・北岳にて−99.7.23
<ハクサンフウロ>どこの山でも見られる花で、有り難みはあ まりないのですが、とても可愛く咲いていたので撮ってみまし た。淡いピンク色がとても気に入りました。
−南アルプス・北岳にて−99.7.23
<ミヤマハナシノブ>この花のお花畑を初めて見ました。青い 花のお花畑に憧れます。たくさん撮ったのですがあまりよい写 真が撮れませんでした。また来年も挑戦します。
−南アルプス・北岳にて−99.7.23
<イワオウギ>ゴツゴツとした岩場で一生懸命空に向かって咲 いていました。頂上目前で息も途絶えそうでしたが(^^;;) マメ科の中でも花が穂状で長く区別がし易いです。
−南アルプス・北岳にて−99.7.23
<キタダケソウ>数年来、この花を追い求めていました。ただ し花期が6月中旬から下旬ということで梅雨時期のため天気が 安定しません。ようやく天気に恵まれて登った7月下旬の北岳 で運良くこの一株に出逢えることが出来ました。この花も名前 の通りに北岳でしか見ることが出来ない貴重な花なのです。
−南アルプス・北岳にて−99.7.23
<クルマユリ>きれいなオレンジ色のこの花は遠くからでも非 常に目立ちます。ちょっと派手目ですが何故か気品を感じてし まいます。
−南アルプス・北岳にて−99.7.23
<ミヤマムラサキ>岩場にしがみつくように咲く高山植物は被 写体としては結構難しいことがあります。可愛い薄い瑠璃色を したこの花を崖下に見つけ苦労のあげくようやく撮影しました。 でも気が付けばそこにもここにもってたくさんあったのです。
−南アルプス・北岳にて−99.7.23
<ミヤマオダマキ>この花は東北の早池峰山で初めて見ました。 庭に咲くオダマキとそっくりでした。それもそのハズ、園芸種 のオダマキはこの花を改良したものだからなのです・・・ でも、山で出逢えるとうれしいものです。
−南アルプス・北岳にて−99.7.23
<シナノキンバイ>花の名前がまだよく分からない頃はこの手 の黄色い花は結構難しいかも知れません。でも、一番大きくて 派手なやつと覚えておけば大きくはずれることはないでしょう。 ミヤマキンポウゲと共に雪田付近に大群落を作り見事です。
−南アルプス・北岳にて−99.7.23
<トガクシショウマ>珍しい花を追いかけてよく山に行きます。 でも、意外なところで意外な花に出逢ってしまうこともあるの です。この時はコンパクトカメラしかなくしかも暗かったので ストロボが光ってしまいました。本当は淡いピンク色のきれい な花です。
−群馬県・燧ヶ岳にて−95.7.8
<チシマクモマグサ>北海道でしか見られないクモマグサの 母種に当たる花です。花の形が幾何学模様みたいで何とも可 愛いです。
−北海道・大雪山にて−00.07.30
<ハクサンチドリ(白花)>いろいろ花で白花というのは見 られます。学術用語ではアルビノ種と呼び、突然変異で色素 を作れなくなった個体を指します。昔、レンゲ畑で白花を探 したものです^^;
−北海道・大雪山にて−00.07.30
<キバナシオガマ>これまた北海道の大雪山でしか見られな いと言う珍しい花です。個体数は多くはないのでしょうか、 1株しか出逢えませんでした。
−北海道・大雪山にて−00.07.30
<エゾコザクラ>7月初めに岩木山に行ったときには、ミチ ノクコザクラが一番可愛いかなと思っていたのですが、ここ にきて気が変わりました^^; 北海道にあるということがまた 魅力を増しているのかもしれません。
−北海道・大雪山にて−00.07.30
<エゾコザクラ>勢いで3枚目です。雪解けしたばかりの草 原に群生していました。とても感激したのですが、写真で伝 わるかなあ・・・
−北海道・大雪山にて−00.07.30
<メアカンキンバイ>黄色い花はとても種類が多く、紛らわ しいものです。でも、これは葉の形が特徴的なのですぐに分 かりました。これまた北海道にしかない花です。
−北海道・大雪山にて−00.07.30
<エゾコザクラ>今年はたくさんのサクラソウ属を追いかけ てきました。一番遅い時期まで見られるのが、ここ大雪山の エゾコザクラではないでしょうか。残雪の脇にひっそりと咲 いていました。
−北海道・大雪山にて−00.07.30
<ジンヨウキスミレ>北海道の大雪山でしかみられないとい うこのスミレ。期待していなかっただけに感激でした。葉の 縁が波打っていて何だか可愛らしいです。
−北海道・大雪山にて−00.07.30
<リンネソウ>別に珍しい花ではないのですが、実は初めて 見たのです。スウェーデンの分類学者であるリンネの名前か ら来ているようです。樹林帯の林床にひっそりと咲いていま した。
−北海道・大雪山にて−00.07.30
<チシマリンドウ>淡い赤紫のリンドウを初めリシリリンドウ と間違えてしまいました。花筒をふさぐ形で副片があるため、 面白い形になっています。これまた北海道でしか見られないリ ンドウです。
−北海道・利尻山にて−00.08.02
<リシリリンドウ>利尻山にてリシリリンドウを見たものだ から、この山にしかないのかと思っていたら、北海道全域で 見られるとか・・・でも、この濃い紫色はとてもきれいでし た。
−北海道・利尻山にて−00.08.02
<リシリヒナゲシ>山を降りたあと、偶然庭先にて見つけま した。あ〜あ、こんなところで見られるんじゃ、幻滅だなあ と思いつつも写真をパシャリ、こちらの方が出来が良かった・・・ (デジカメ版)
−北海道・利尻山麓にてにて−00.08.02
<リシリヒナゲシ>長年見たかった花の一つ、そして長年行 きたかった場所での感動の出逢いでした。強い風と濃い霧に 見舞われたため、花は露でうつむき加減でしたが、感激もひ としおでした。ほとんどの花は終わっていて、まともに咲い ていたのは、これ一つでした(カメラ故障のためデジカメに て撮影)。
−北海道・利尻山にて−00.08.02
<レブンウスユキソウ>別名エゾウスユキソウと呼ばれていま す。礼文島にしかないと思っていたら、北海道の他の地域でも 見られるとか・・・少し最盛期を過ぎていましたが、清楚な姿 を見せてくれました。
−北海道・礼文島にて−00.08.04
<チシママンテマ>いろいろと探し回ったのですが、結局終わ ったばかりのしぼんだ花にしか逢うことが出来ませんでした。 残念・・・これまた北海道でしか見られない花の一つです。
−北海道・礼文島にて−00.08.04
<キタノコギリソウ>これはノコギリソウと分かったのですが ピンク色のきれいな花色に驚きました。さすが礼文島!! 図鑑によってはアカバナキタノコギリソウと書いてあるものも あり、はたまたシュムシュノコギリソウとも・・・果たして真 相は!?
−北海道・礼文島にて−00.08.04
<エゾノコギリソウ>はじめて見たこの花を、ノコギリソウと 知ったのは、港のお土産屋で花の本を見てからでした。礼文島 を甘く見ていました。本当、花の浮島って感じでした。来年は もう少し早い時期に満開のお花畑を見たいと思いました。
−北海道・礼文島にて−00.08.04
<カセンソウ>こんな真っ青な海を見たのは初めてでした。 思わず海をバックに撮ってしまいました。黄色とブルーの コントラストが印象的でした。
−北海道・礼文島にて−00.08.04
<クガイソウ>輪生する葉が重なる様から9階草(クカイソウ) という由来があるそうですが、葉が写ってなくてすみません。 青い空に突き抜けるような青紫色が夏を思わせます。
−山梨県・入笠山にて−95.8.12
<エゾコザクラ>北海道は憧れの土地でした。北海道では低い山 でも高山植物が見られるのです。その中でも大雪山は花の宝庫で す。大好きな北海道の大好きなサクラソウです。背が低いのに鮮 やかな色の花を咲かせます。
−北海道・大雪山にて−94.8.14
<サンプクリンドウ>悪天候の北岳にて撮影しました。デジカ メはいいですね。何回も取り直して確認できるので・・・うま くピントがあったはずなのに、よく見たら他のところにピント が合っていました^^; 何しろちっちゃなディスプレイなもので
−南アルプス・北岳にて−00.09.02




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