春の花




        春の花が一番好きです。長い冬を越えて一斉咲き始める春の花、それは冬が長いほど、そして
        雪が深いほどきれいだといわれています。そんな春の花たちスプリング・エフェメラルと呼ぶそう
        です。「春のはかない命」とか「春の妖精」とか訳されます。これらの花は、長い冬を越えて早春、
        雪解けと共に芽を出し花を咲かせ、木々が葉を生い茂らせる頃には実を付けて地上部は枯れて
        しまいます。また次の春になるまで長い長い休眠の時となるのです。とりわけ佐渡のユキワリソウ
        が大好きです。

<フクジュソウ>セツブンソウと共に石灰岩質の土壌を好んで 生育しているようです。日だまりの中で微笑んでいるようでした。
−埼玉県・秩父にて−00.02.11
<フクジュソウ>開きかけもまた可愛いでしょう?風はまだ少し 肌寒かったです。
−埼玉県・秩父にて−00.02.11
<セツブンソウ>そろそろ咲いているかなと訪れてみました。雑 木林の斜面に太陽の光をたくさん浴びて咲いていました。
−埼玉県・秩父にて−00.02.11
<セツブンソウ>まだ落ち葉の中から顔を出したばかり・・・ 長い冬を待ちわびていたことでしょう。
−埼玉県・秩父にて−00.02.11
<アズマイチゲ>休耕田の脇の畦に今年も春を告げるこの花を 探しに行ってきました。20年ほど前から知っている秘密の場 所へ・・・ やっぱり咲いていました!! でも、この花は太 陽の日を浴びないと開かないのです。
−東京都・あきる野にて−00.03.12
<アズマイチゲ>それから一時間後、同じ場所を訪れると、ち ょうど開きかけのところでした。また来週にでも行ってみよう かな。
−東京都・あきる野にて−00.03.12
<コシノコバイモ>この花を見付けることは難しい・・・咲いて いる場所を聞いても見付からない・・・普通の人だと一生見られ ないかもしれません。でも一回見るともう一度見たくなるかわい いやつです。これもまたかなり渋めかもしれません。
−静岡県・高草山にて−99.3.28
<ユキワリソウ>これはちょっと冒険でした。バックの青空がど の様に写るか・・・この様に背の低い花でバックに青空を持って くるには・・・服が泥だらけになってしまいました。
−新潟県・佐渡にて−99.4.10
 
<ユキワリソウ>今年はこの花を撮るために佐渡に渡りました。 雪解けしたばかりのドンデン山には色とりどりのユキワリソウ( オオミスミソウ)が咲いていました。それぞれの個体は色も形も 異なり、まるで宝石のようです。同じ花を見つけることは難しい でしょう。今回の一番のお気に入りの個体です。
−新潟県・佐渡にて−99.4.10
 
<ユキワリソウ>ユキワリソウの花で合う色は何だろうと考えて みました。やっぱりピンク色かなと思い、開きかけの個体を納め てみました。
−新潟県・佐渡にて−99.4.10
 
<ユキワリソウ>こんな紫がかった個体もありました。花弁の周 りから中心にかけて淡いグラデーションになっていて素敵でした。
−新潟県・佐渡にて−99.4.10
 
<ユキワリソウ>白い個体はよく見かけました。あまり気にもと めていなかったのですが、この白い個体には何故か惹かれるもの がありました。
−新潟県・佐渡にて−99.4.10
 
<ユキワリソウ>数あるユキワリソウの中で花の色に一番惹かれ た個体です。絞りの入ったような模様にしばらく茫然とさせられ ました。そのせいかピントがいまいちなのが残念です。
−新潟県・佐渡にて−99.4.10
 
<ユキワリソウ>この写真は紅白のバランスが良かったので撮っ てみました。こんなに濃い個体もあるんだなあと思わせるような 紅色でした。
−新潟県・佐渡にて−99.4.10
 
<キバナノアマナ>佐渡にて偶然出会った花です。鱗茎が甘いの で甘菜という名前が付いたそうです。鮮やかな黄色がとても印象 的でした。
−新潟県・佐渡にて−99.4.10
<アケボノスミレ>スミレは種類が多く、日本に自生するものだ けでも100種類近くあるといわれています。その中でも1・2 位を争うほど好きなスミレです。花は淡いピンク色で大きく、と ても目立ちます。花期には葉は巻いています。
−静岡県・田貫湖畔にて−99.4.29
<フデリンドウ>リンドウには春咲き・夏咲き(高山型)・秋咲 きのものがあります。個人的には春咲きが好きです。早春の日だ まりに咲くこの花はのぞき込むほど小さいですが、かわいくて好 きです。この個体は日陰にあったため色が薄かったです。
−静岡県・田貫湖畔にて−99.4.29
<シナノコザクラ>サクラソウの仲間が好きです。特に岩場にひ っそりと咲くものが好きです。これは滝の下のしぶきがかかるよ うな岩壁に咲いていました。見つけたときは思わず息を呑んでし まいました。
−静岡県・河内にて−99.5.4
<キスミレ>スミレは白か紫色とずっと思っていました。黄色い スミレを知ったのは中学校の頃でした。図鑑で見た黄色いスミレ はとても印象的でした。黄色いスミレは一般的には高山に多く、 低山で見られるのはこのキスミレだけなのです。
−静岡県・田貫湖畔にて−99.4.29
<オキナグサ>名前も姿もとても地味な花です。でもこの渋い花 が何故か好きです。ある山の山頂に数株、申し訳なさそうに咲い ていました。昔はそんなに珍しい花ではなかったと聞いています 。花が終わると綿毛が風になびいてきれいだそうです。
−長野県・霧訪山にて−99.5.1
<オキナグサ>咲き始めのオキナグサ、とっても可愛いかった です。新しいカメラで撮影しました!! でも、このショット の数枚あとに壊れてしまいました(T_T)
−山梨県・天女山にて−00.05.03
<オキナグサ>レッドデータブックにも載るこの花は、以前は 至る所で見られたそうです。この場所で見られるのもいつまで でしょうか・・・実の時期にも訪れてみたいです。
−山梨県・天女山にて−00.05.03
<コイワザクラ>どうも今年は様子がおかしいです。3月以降 寒い日が続いており、春の花が遅れているようです。いつもな らばGWがちょうど良いはずなのですが・・・
−山梨県・三つ峠にて−00.05.07
<コイワザクラ>北斜面から登ったため、花が何も咲いていな くて無理かと思いましたが、ちょうど満開でした!!
−山梨県・三つ峠にて−00.05.07
<カッコソウ>サクラソウ属の花は日本に26種類あります。 最近、サクラソウ属を追い求めて飛び回っています。今年の5 種類目は群馬県の鳴神山にて見つけました。
−群馬県・鳴神山にて−00.05.14
<カッコソウ>この日は雨上がりで、かつ登山道が沢沿いであ ったので、湿度は100%ではなかったかと思うほど・・・汗だく になって、登りました。頂上直下で花を見つけた途端に元気に なりましたが・・・
−群馬県・鳴神山にて−00.05.14
<クモイコザクラ>山梨県清里高原の奥にこの花はひっそりと 咲いていました。水の滴る岩場に咲く姿は何とも健気です。
−山梨県・八ヶ岳山麓にて−00.05.20
<サンリンソウ>イチリンソウ、ニリンソウは知っていました。 でもこれはどちらでもない・・・ヒメイチゲでもユキワリイチ ゲでもないし・・・花は2輪しかありませんでしたがサンリン ソウと呼ばれています。
−山梨県・八ヶ岳山麓にて−00.05.20
<エゾキスミレ>黄色いスミレは高山に多く、その一種である オオバキスミレの変種です。北海道の日高山地にしか見られな い花の一つです。
−北海道・アポイ岳にて−00.05.27
<エゾオオサクラソウ>サクラソウの仲間としては大型の部類 で、名前の通りオオサクラソウです。その変種で北海道にしか 見られないものです。樹林下に群生する姿は見事です!
−北海道・アポイ岳にて−00.05.27
<ヒダカハナシノブ>ハナシノブの花の色は好きな色の一つで す。北岳で見たミヤマハナシノブと図鑑によっては分けている ようです。名の通り、日高地方周辺でしか見られないようです。
−北海道・アポイ岳山麓にて−00.05.27
<ヒダカソウ>今回、アポイ岳に登った目的の一つ、絶滅に瀕 しているこの花は盗掘でなおも激減しています。北岳のキタダ ケソウを少しひ弱にしたような清楚な花でした。かなり探し回 っても4株しか見つけられませんでした。
−北海道・アポイ岳にて−00.05.27
<ヒダカイワザクラ>今年はサクラソウばかり探しています。 中でも、この花は背丈に比べて花がとても大きくて鮮やかでし た。見つけられるか心配でしたが、何とも目立つこと!! 背丈は10cmもないのに花が3cmくらいありました。
−北海道・アポイ岳にて−00.05.27
<ヒダカイワザクラ>結構気に入ったのでもう一枚・・・ この花も北海道、日高山地にしか見られない貴重な花です。
−北海道・アポイ岳にて−00.05.27
<サマニユキワリ>ヒダカイワザクラに比べると少々地味? かもしれませんが、花を密につけるのでこれまた可憐です。 サマニとはアポイ岳のある様似町を意味しています。図鑑 によってはユキワリコザクラと同種にするものもあります。
−北海道・アポイ岳にて−00.05.27
<サマニユキワリ>これだけ群生していると、見事です!! 一体何枚の写真を費やしたことか^^;
−北海道・アポイ岳にて−00.05.27
<ソラチコザクラ>探すのに一番苦労した花なのですが、 写真の出来は一番ダメでした。新冠川にあるという情報 だけを頼りに河口から遡ること2時間・・・滝の近くの 岩に張りついていました。熊に遭わなくてよかった^^;
−北海道・新冠川上流にて−00.05.26
<エゾイヌナズナ>何故かこんな雑草のような花が気に なります。いつかもナンブイヌナズナという黄色い花を 探しに早地峰山や夕張岳に行きました。でも今回は朝の 散歩で出掛けた襟裳岬の灯台近くで見つけました。
−北海道・襟裳岬にて−00.05.27
<アポイアズマギク>普通のアズマギクはピンクで鮮やかなの ですが、こちらは少々地味?でほとんど白です。でも、これは アポイ岳にしかない固有種なのです。
−北海道・アポイ岳にて−00.05.27
<アポイタチツボスミレ>これまた普通のタチツボスミレに比 べ、葉に艶があります。これまたアポイ岳の固有種。
−北海道・アポイ岳にて−00.05.27
<エゾイチゲ>最近、サンリンソウを初めて見て喜んでいた矢 先、またまた新しいイチリンソウの仲間を見つけました。林の 中にひっそりと咲いていました。
−北海道・アポイ岳にて−00.05.27




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