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相続税の納税対策 遺産の上手な分け方 相続後の手続き Produce by 税理士・公認会計士 高橋敏則

        

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相続税対策を成功させる4つの法則
対策3本柱のバランスをとるとこ
2. 多くの対策を組み合わせて実施すること
3. 対策は早め早めに実施すること
4. 土地所有者は不動産の法人化を行うこと

相続のしくみ
相続人になれる人
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寄与分の相続
遺産の分割のしかた
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相続税のしくみ
相続税ってどんな税金
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相続税のかからない財産
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課税価格の計算のしかた
相続税の総額の計算
各人の納付税額の計算
相続税の税額控除
相続税の計算例

贈与税のしくみ
贈与税ってどんな税金
贈与税のかかる財産
贈与税のかからない財産
贈与税の計算のしかた
贈与税の申告と納付
相続時精算課税制度のしくみ
相続時精算課税制度の税金計算
相続時精算課税制度の計算例

遺言のしくみ
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自筆証書遺言書
公正証書遺言書
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遺留分ってなに
遺留分が侵害された時

相続税の節税のしくみ
小規模宅地特例を活かす
賃貸住宅経営による節税
借りれ金で不動産を取得
等価交換による対策
生前贈与の上手なやり方
110万円以内の贈与
配偶者への居住用財産贈与
ゴルフ会員権の負担付贈与
養子縁組
孫に財産を遺贈

生命保険による相続対策
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保険金を分割財産に
相続対策のための保険

相続税の納税対策
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遺産の上手なわけ方
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第二次相続を考える
代償分割のやり方
遺留分の生前放棄
相続権をなくす

相続の手続き
相続手続きの始まり
葬式費用について
所得税の順確定申告
相続人の確定
相続財産の調査
遺言書の有無の確認
相続の放棄
相続の限定承認
遺産の分割協議
財産の名義変更
相続税申告書の作成
相続税の申告納付







■ 梨田家と有田家 ■
これから、相続税の節税対策をした人としない人では、どれだけ違うかを事例で紹介いたします。相続税をはらうため、住みなれた家や土地を手放すことが問題となった東京の都心での話です。 東京都千代田区に二つの家族がありました。20年以上も前のことです。仮に、相続税の節税対策をしなかった「梨田家」と相続税の節税対策をした「有田家」としておきます。両家とも資産家で、広い庭付きの豪邸に住んでいました。両家とも敷地だけで300坪近くもあったようです。
■ 節税対策をしなかった梨田家 ■
梨田家は教職一家で、祖父は永らく学校長をしていました。
仕事柄もあってか梨田家は税金には無頓着のようでした。
そんな梨田家に、やがて相続の日がやってきました。
祖父の残した財産は、家屋敷を中心に数十億円と評価されました。その妻である祖母は、家と敷地の半分を中心に相続し、残りの財産を子供達で分けました
これにかかった相続税は、10億円を軽く超えていました。
そんな現金があるはずもなく、敷地の半分を処分して税金を払うことにしたのです。
その2年後には、祖母もなくなりました。祖父が亡くなったときには「配偶者の税額軽減」という特例があったため、敷地の半分を残すことができましたが、このときには特例も使えず、相続税を支払うために残った家屋敷を処分せざるを得ませんでした。
そして残ったお金で、東京の郊外に新しく家を買い求めました。梨田家の財産はだいぶ減ってしまいました。
場所は都心から離れ、家も小さくなりました。それでも一般の家庭から見れば、梨田家はまだまだ資産家であることに変りはありません。
その後に、バブル経済がやってきて、梨田家の敷地も急激に上昇し、かなりの金額で評価されるようになりました。少なくともこのときに、梨田家でも相続税の研究をしておくべきでしたが、何もなされませんでした。
バブル経済の真っただ中、不幸にも梨田家の父親がなくなりました。東京の郊外といっても、100坪を超える土地がありましたので、数億円の相続税がかかりました。
そのため、東京の郊外の土地もまた売却して、相続税を支払わざるを得ませんでした。 梨田家の長男は、その残ったお金で埼玉県に家を買い、現在そこに住んでいます。
三代の相続で財産がなくなるといいますが、三代どころか二代で、東京都心から郊外へ、さらに埼玉県へと住居が移り、移るごとに家が小さくなっていきました。相続があるたびに財産が減っていき、住み慣れた家屋敷を手放し、生まれ育った都心から離れた所へ移り住むという大変な苦労を味わいました。
■ 節税対策をした有田家 ■
一方の有田家の祖父は、銀行に勤務していたこともあって、財産管理とか税金対策といったことに、関心が深かったようです。
有田家は梨田家と500mも離れていないところにあります。 有田家でもこの約20年の間に、梨田家と同じように、祖父が亡くなり、祖母も亡くなり、また父親もなくなりました。ところが有田家では、現在も同じ場所に住んでいます。 ただ違うところは、かつての広い庭にはマンションが建っているということです。このマンションは、もちろん有田家の財産で、相続税対策のために借金をして建てたそうです。 有田家ほどの財産があるならば、これだけの対策で済むはずはありません。数十年にもわたって「生前贈与」を繰り返し、またあらゆる相続税対策を考え、実施してきたとも聞きます。

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