ユキコとの出逢い

 

 

わたしは東京のはずれにあるスーパーのペットショップに仲間と一緒に住んでいました。この日もみんなと一緒に気持ちよくお昼寝をしていると突然おばちゃんに起こされたんだ。よくみるとおばちゃんの他にあやしい見知らぬ人間がのぞいている。・・・そう、それがわたしの飼主になる「ユキコ」との出逢いだった・・・。

ユキコは私達をさわったり、つんつんしたりして観察しているようだ。そんな時間が数分続くと突然おばちゃんはわたしをつかんだ。わたしは驚いて「何するんだ!!やめてくれぇ〜」と叫ぶが聞こえやしない。あれほど一緒に過ごした仲間たちも背を向けて助けてはくれない。「ちきしょーうらぎりもの!!いつか覚えてろよ!!」と心に誓ったのである。

そんなことを考えている間におばちゃんは小さな黄色い箱にわたしをつめこみユキコに手渡した。「まぁこいつが飼主ならいいかぁ。まぬけそうな顔してるし」と思った日であった。